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元スレ禁書「とある幸福の上条当麻、はっじまるよー」上条「ウソつけ!」
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通行人U…目を覚ますんだ!その相手は元スキルアウトだが運転や鍵開けなんかの将来役に立つスキルを持ってるし、身体も結構ガッシリしてる上に訓練でさらに戦闘力も向上したりで頼りがいありそうだし、しかも極めつけは10代で月収1000万以上稼いでいるような男なんだぞ!?
惚れた女の為に魔神に単身戦いを挑む…
まるで主人公みたいだ。オッサンだけど
まるで主人公みたいだ。オッサンだけど
Side とある異国の魔術師
自分以外の誰かを本気で好きになるなんていうのは、幻想だと思っていた。
世界の裏側で蠢く闇。自分は、その一端である魔術師なのだから当然のことだった。
しかし――
美琴「ゲコ太スタンプラリーてすって!?」
上条「ああ、打ち止めが見つけてきたんだよ。もちろん参加でいいよな?」
美琴「あったりまえでしょ! 打ち止め、良くやったわ」
打ち止め「えへー♪」
学園都市第三位の超能力者、御坂美琴。
禁書目録と上条当麻の関係、それを危険視した組織からの命令をこなすうちに出会った少女。
打ち止め「早く早くー! ってミサカはミサカはのんびりなヒーローさんを急かしてみる」
美琴「そうよ! 早くしないと周りきれなくなっちゃうじゃない!」
上条「はいはい」
彼女の眩しい笑顔を見ていると、心が温かくなる。
彼女のまっすぐな生き方を見ていると、心が感化されそうになる。
彼女が、御坂美琴こそが、薄暗い闇の中で生きる自分に光を教えてくれた。
そう自覚した瞬間、ああ、自分は彼女に恋をしているのだと気付かされた。
だというのに――
美琴「よっしゃああーーっ!! スタンプ一個目ゲットー♪」
打ち止め「どんどん行くぜー、ってミサカはミサカは意気揚々と二つ目のチェックポイントへ進撃開始ーっ!!」
上条「ふぅ、人混みは老体にはちとキツイのう」
美琴「あはは! なーに年寄りみたいなコト言ってんのよ。さあ、次を目指して、ッ、きゃあ!?」
上条「おっと」
打ち止め「おおー、ナイスキャッチ! ってミサカはミサカは転びそうになったお姉さまを抱きとめたあなたを称賛してみたり」
上条「足、捻ったりしてないか?」
美琴「あっ、うん……平気みたい……///」
彼女の心の中には、すでに別の男が住み着いているようだ。
悲しい事ではあるが、彼女が幸せならば諦めもついただろう。だがあの男だけは話が別だ。
上条当麻……魔術世界の注目を一身に集める禁書目録の管理人。
そして学園都市最強を亡き者にし、瞬く間に勢力を拡大させている危険人物。
その魔の手は、表の住人であった彼女をも絡め取り、彼女の類稀な能力を利用している。
到底許せることではない。
御坂さんを学園都市の闇へと誘った、その元凶だけは自分がこの手で……
CASE 09 最期の日 中編
第七学区 とあるファミレス――
上条「ッ!?」ゾクッ
美琴「打ち止め! 野菜も食べなさい」メッ
打ち止め「必要なビタミンはサプリメントで補うから野菜を食べなくていいんだもーん、ってミサカはミサカはキハラから得た知識を披露してみたり」
美琴「……あんの刺青中年め、いらんコト吹き込みやがって」
打ち止め「あれ? どうかしたの? ってミサカはミサカは顔色が優れないあなたを心配してみる」
上条「さっきのは殺気……?」ムムム
美琴「なにそれ、ギャグ?」
打ち止め「ん~、5点! ってミサカはミサカは辛口採点してみたり」
上条「はは、五割なら落第は免れそうだな」
美琴「何言ってんの、100点満点中の5点に決まってるでしょ」ヤレヤレ
上条「うぐっ……精進します」ガックリ
打ち止め「ふっふっふ、精々精進したまえ、ってミサカはミサカはご馳走様して次なるスタンプ回収に行動開始ーっ!!」テッテッテ
美琴「こらーっ!! さり気なく野菜を残してんじゃないわよ!」
上条「……(誰かに監視されているな。けどインデックスじゃないみたいだし、ほっといていいか)」
◇ ◇ ◇ ◇
同刻
第七学区 とある路地裏――
禁書「ふふふん、ふふふん、ふっふっふ~ん♪」テクテク
??「…………」
禁書「ここならいいかな?」
??「…………」
禁書「さっさと出てきたら? せっかくひと気の無い場所を選んであげたんだから」
闇咲「悟られていたか……」
禁書「隠行の魔術は中々のモノだったよ。でも私には無意味かも」クスッ
闇咲「では強硬手段を執らせてもらう。お前に恨みはないが……許せ!」
禁書「フフ、いいよ。遊んであげる」ニッコリ
第七学区 駅前――
打ち止め「やたー! スタンプコンプリートー♪」キャッホゥ!
美琴「意外にちょろかったわね」
上条「あくまで子供向けイベントだからな。それより景品を貰おうぜ」
打ち止め「えっと、えっと、何にしようかな!? ってミサカはミサカは景品を見てみたり!」ワクワク
A賞 ゲコ太キーホルダー ※スタンプ1~3個
B賞 ゲコ太マグカップ ※スタンプ4~7個
C賞 イベント限定! 等身大ゲコ太のぬいぐるみ ※スタンプ8個 ただし先着順
上条「C賞だな」
美琴「C賞一択ね」
打ち止め「C賞に決めた! ってミサカはミサカは交換所のお姉さんにスタンプカードを渡してみる」スッ
受付「はい、C賞ですね。こちらが景品のぬいぐるみです。大事にしてね」
ゲコ太『』ジャーン!!
打ち止め「かわいい……!」パァァ
美琴「わ、私もC賞をお願いします!」スッ
受付「ごめんなさい。今のでC賞はおしまいなの」
美琴「えっ?」
海原「もう少しで金星の位置と射角を確保できる……。その時が憎き上条当麻の最期だ」ジー
数分後
美琴「ゲコ太が……私の等身大ゲコ太がぁ……」ションボリ
上条「限定品を逃すとは……ッ! この上条、一生の不覚っ!!」
美琴「打ち止めいいなぁ……」ジー
打ち止め「はいっ! ってミサカはミサカはゲコ太を差し出してみたり」スッ
美琴「打ち止め?」ハテ?
打ち止め「三人でスタンプを集めたんだから、この子は三人のものだよ、ってミサカはミサカは正論を言ってみる」
美琴「!?」
打ち止め「だから元気を出して、ってミサカはミサカはお姉さまを励ましてみたり」
美琴「打ち止めぁぁ~~~!!!」ギューッ!!
打ち止め「わぷぷっ!? お、お姉さま、ちょっと苦しい、ってミサカはミサカはあなたに助けを求めてみたりーっ!?」ジタバタ
上条「打ち止めは優しい子じゃのう。あとでアイスを買ってやろう……ッ、二人とも伏せろ!!」
打ち止め「ふぇ?」ハテ?
キラッ
ゲコ太『!?』ゴパッ!!
美琴「ぎゃああーー!? ゲコ太がバラバラにーー!?」ギャース
打ち止め「えっ、ど、どうして? ってミサカはミサカは、ぐすっ」ウルッ
上条「今の光はまさか……! 御坂、打ち止めを連れて離れ…」
打ち止め「ヒーローさんと、お姉さまと一緒にスタンプを集めたのに……はじめて楽しく遊んだ思い出なのに……うっうっ……」ポロポロ
上琴「「~~~~~~~ッ!!」」
打ち止め「こんなのって、酷いよ……」
海原「……(いけない、怨念に囚われて手元が狂ってしまうとは。危うく御坂さんに直撃させてしまうところでした……)」ヒヤリ
Side 御坂美琴
――泣いている
己の幼い頃そっくりの少女が、楽しかった一時の思い出を壊されて泣いている。
美琴「アンタ、今の現象について知ってるコトがあるなら教えて」
上条「んなことより、まずは打ち止めを安全な場所に…」
美琴「いいから教えなさいッ!!!」
――怒っている
目の前の幼い己の分身を泣かせた輩に、何よりその事態を未然に防げなかった自分自身に。
上条「……さっきのは恐らく魔術による狙撃だ。金星の光を使った、命中させた対象を破壊するだけの魔術」
美琴「他には?」
上条「触媒に鏡……いや、たしか黒曜石のナイフを使ってるはず……?」
美琴「わかった。その子の事、お願い」
上条「おいっ、御坂っ!!」
自分を呼ぶアイツに打ち止めを任せ、空と金星の位置から狙撃したであろう方角へ駆けだす。
何事かとこちらを窺う通行人を避けて走りつつ電磁波レーダーに意識を集中する。
美琴(狙撃に失敗したならすぐに移動するはず。だったら私から離れていく人サイズの対象で、一番速く移動しているヤツを追いかければ!)
仕事でも正義感でもなく、ただ怒りのままに超能力者の追撃戦が開始された。
上条「――これで全部かな」
打ち止め「ヒーローさん、お姉さまは……、ってミサカはミサカは……」
上条「御坂なら心配いらねーよ。コソコソとした卑怯者なんかに遅れをとるなんてあり得ない」ナデナデ
打ち止め「ほんとう……?」
上条「ああ、だから元気を出してくれよ」
打ち止め「うん……でもゲコ太が、ってミサカはミサカは無残な姿になったぬいぐるみに、ううっ……」
上条「ふっふっふ、そこは上条さんの出番ですな。帰ったらパパーッと外科手術で直してやるからな」
打ち止め「えっ、直せるの!? ってミサカはミサカは思わず聞き返してみたり」パァァ
上条「任せなさい。伊達に長生きはしてないんだよ」ドヤッ
打ち止め「すごいすごい! ってミサカはミサカは尊敬の眼差しであなたを称賛してみる!」キラキラ
上条「うおお、力が漲って来る!? よーし、おじいちゃん頑張っちゃうぞー♪」
◇ ◇ ◇ ◇
第七学区 ビル建設現場――
海原「ハァ、ハァ……まさか御坂さんが追ってくるなんて。でもここまで来れば…」
美琴「ここまで来れば、何かしら?」
海原「!?ッ」
美琴「あんたが魔術師? まあそんな事はどーでもいいんだけどさ」
海原「み、御坂さん! じ、自分は…」
美琴「あー、何も言わなくていいから。もしも同情しちゃうような内容だったら困るし」
海原「自分はあなたに危害を加えるつもりは…」
美琴「今は聞かないって言った! まずは私の妹を泣かせた落とし前、つけさせてもらうわっ!!」
Side 異国の魔術師
どうしてこんな事になったのだろう。
迸る電撃の嵐を前に、異国の魔術師はただ現実を嘆くしかなかった。
美琴「何を呆けてるの? 構えるくらいの時間は待ってあげるわよ」
海原「くっ……!」
美琴「へぇ、アイツの情報通り、黒曜石のナイフを使うのね」
何故 自分の使う魔術の情報がバレているのか。そんな事は魔術師にとって些細な問題だった。
眼前の超能力者が纏う高圧電流が、闘志が、何より強い意志の込められた視線が、魔術師の戦意を著しく減退させていた。
どこか甘く見ていた。
御坂美琴という少女は、たしかに裏の世界とは無縁の存在だった。
だがそれは彼女の強さとは何の関係も無い。
御坂美琴は、誰かの庇護が必要な小猫などではなく、敵を積極的に噛み殺す猛獣の類だったのだ。
海原(か、敵いっこない……! 逃げる事も、手加減して戦うことも……これがレベル5なのか)
美琴「悪いけど手加減は期待しないで。さあ、行くわよ!!」
海原(あのコインは!? ま、まずい……っ!!)
キーン、とコインを弾く音が響く。
海原「うわあああああああっ!!!」
その音が何を意味するのか。
御坂美琴に想いを寄せる魔術師は、瞬時に理解し恐怖した。
お世辞にも命中精度が良いとは言えない魔術でもって、次の瞬間には音速の弾丸と化すコインを撃ち落とさんとナイフを構える。
だが遅い。
圧倒的に遅すぎた。
オレンジの軌跡が、とてつもない破壊力をもって黒曜石のナイフを撃ち抜いていた。
そしてワンテンポ遅れて、背後から爆砕音が聞こえてくる。
海原「なっ!?」
美琴「あんたが何者かなんて知らないけどね、私の大切なものを壊そうって言うのなら」
超電磁砲の一撃に呆けている魔術師に向かって美琴が駆ける。
どう見ても華奢で、腕力なんてまるで無さそうな右手を、しかし帯電させた右手を振り上げ
美琴「まずは、そのふざけた幻想を撃ち抜いてあげる!!」
海原「がはっ!?」
吸い込まれるように魔術師の下顎を撃ち抜き、意識を刈り取った。
美琴「よっし、打ち止めとゲコ太の敵は討てた!」
海原「」ピクピク
美琴「にしても完全にのびちゃってるわねー」
海原「」ピクピク
美琴「あっ、そういえばコイツ、魔術師っていってたわよね?」
海原「」シーン
美琴「…………」pipi
Prrrr Prrrr
木原『こちら木原ー、なんか用か?』
美琴「えっと、魔術師を捕まえたんだけど……」
木原『良くやった!! すぐに回収班を手配すっから、しっかり見張ってろ! いいなっ!?』
美琴「は、はい」
テッテレー
御坂美琴は魔術師を一匹退治した!
借金完済まで、残り9999魔術師。※ただし利息分は考えないものとする
第七学区 窓のないビル――
アレイ☆「いいぞ、幻想殺しと妹達の絆が強固になればなるほど、私の身の安全は盤石になる」フフフ
土御門「……仮にも学園都市の顔であるレベル5を対魔術師戦に投入するってのは、迂闊すぎやしないか?」
アレイ☆「そのような危惧は無用だ。もはや手段を選んでいる段階ではない」
土御門「貴様、まさか……」
アレイ☆「そのまさかさ。条件が整い次第、グループの総力をもってイギリス清教を撃滅する」
土御門「なっ、馬鹿な!」
アレイ☆「馬鹿なものか! 相互不干渉の盟約を一方的に破棄したのはあちら側だろう!」
土御門「は……?」
アレイ☆「フフフ、禁書目録があれほどのバケモノだったとは大きな誤算だった。しかし、同様に幻想殺しもまたバケモノ」
土御門「カミやんがバケモノだと?」
アレイ☆「そうだ。神という世界の枠を超えた存在に、単騎で抗しうるほどの存在だ。完全無欠の魔神とはいえ…」
木原『あー、連絡事項。第七学区で白い修道女が大暴れしている模様。要警戒人物の特徴に合致するわけですが、どーします?』
アレイ☆「ひぃ!?」ビクッ
土御門「……(怯えてやがる……)」ポカーン
アレイ☆「ヤ、ヤツだ……白い悪魔がついに牙を剥いたのだ。だがどうすれば……」ガクブル
木原『なんかスゲー勢いでビルとかバッタバッタぶっ倒れてやがんなあ。うっひょー、ありゃあ真性のバケモノだわ』ケラケラ
アレイ☆「さ、采配は君に一任する。ただし絶対にこのビル付近での戦闘は避けてくれ、いいな、絶対だぞ!?」ガクブル
木原『まあ……なんとかやってみますわ』
第七学区 とある公園――
浜面「ほら、もう失くすなよ?」
JS「うん! ありがとー、アンチスキルのおにーちゃん!」テッテッテ
浜面「おう」フリフリ
御坂妹「紛失物の捜索、無事に完了しました、とミサカはアンチスキル及び風紀委員に報告を入れます」
浜面「…………」
御坂妹「どうしました? とミサカは走り去って行く小学生に邪な視線を送る同僚を心配します」
浜面「ちげーよ!? 俺、ロリコンじゃねーし!」ガァァ
御坂妹「臭いますね、とミサカは嘘の香りを嗅ぎつけます」ジトー
浜面「完璧に言いがかりだからね!? 俺はただ…」
御坂妹「ただ?」
浜面「……あんな風に感謝されるのに慣れてなくってさ。なんつーか、その……こそばゆいんだよ///」テレテレ
御坂妹「なるほど、俗に言う死亡フラグですか。不良が小さな善行に幸せを感じたら、次の回で非業の死を遂げるという…」
浜面「やめてっ!? 本気で洒落にならないから!!」ギャース
御坂妹「大丈夫です、とミサカは同僚を宥めます」
浜面「おっ、もしかしてお約束? あなたは私が守るもの、ってか」
御坂妹「いえ、仮にミサカの弾除けとして散った場合、ほっぺにチューして弔ってあげます、とミサカはサービス精神を発揮しました」シレッ
浜面「すでに死ぬこと前提なの!?」
Prrr Prrr
浜面「ッ、こちら特務支援課。どうぞ」pi
木原『ちぃーっとばかし厄介な事態が発生した。お前ら、すぐに動けるか?』
浜面「動けるけど」
木原『そんじゃ仕事だ。そこから三キロ地点で魔術師が派手に暴れてやがる。テキトーな武装で鎮圧しろ、以上だ』pi
浜面「オイオイ、適当な武装って……」
御坂妹「ゲットレディ、とミサカは殺る気満々でフルブースト展開します」ギュイーン、ガシャコン!!
浜面「いつの間にか重武装してるーー!?」ガビーン
御坂妹「あなたもコレで武装してください、とミサカは親切に武器を譲渡します」スッ
浜面「ありがてえ! って、これメリケンサック!?」
テッテレー
浜面はメリケンサックを装備した!
といったところで今回は終了
なんだか長くなりすぎたので更に分割とあいなりましたー。すまんのぅ
なんだか長くなりすぎたので更に分割とあいなりましたー。すまんのぅ
乙
ミコっちゃんの魔術師退治の役に立ててよかったな海原
浜面ほっぺにチューフラグ(という名の死亡フラグ)キタコレ
ミコっちゃんの魔術師退治の役に立ててよかったな海原
浜面ほっぺにチューフラグ(という名の死亡フラグ)キタコレ
乙
お粥に慈悲など無い。ただ焦がすのみ。闇咲は頑張れ。
それにしても上条さん昔のこと思い出してきてる?絶対能力進化実験のことより黒曜石のナイフが出てきたってことはそうなのかね
お粥に慈悲など無い。ただ焦がすのみ。闇咲は頑張れ。
それにしても上条さん昔のこと思い出してきてる?絶対能力進化実験のことより黒曜石のナイフが出てきたってことはそうなのかね
浜面にとっての最期の日だったのか…
でもあまり可哀想に感じない不思議
でもあまり可哀想に感じない不思議
だ、大丈夫だ、作中での死亡フラグ発言は生存フラグやし(震え声)
完全記憶能力を持つ白い悪魔だから、闇咲さんはともかくあの女性を見捨てはすまい たぶん?
そういえば新学期に浜面いなかったな
ということは…まさか…
浜面氏のご冥福をお祈り申し上げます
ということは…まさか…
浜面氏のご冥福をお祈り申し上げます
>>1殿は以前何か書いていたでゴザルか?
Side 闇咲逢魔
第七学区 路地裏――
とある呪いを解呪するのに必要だから禁書目録の知識を求めた。
己が研鑽してきた魔術が無駄ではなかったという証を立てるために。
断じてあのような、つまらない女のためにではない。
容易なコトだとは思っていなかった。だが不可能ではないと信じていた。
しかし現実は想像を絶するものだった。
闇咲「衝打の弦」
腕に装着した梓弓から視えざる矢を射出することにより、空気の弾丸を生成し禁書目録へ放つ。
威力の大半は殺してあるとはいえ、人ひとりを気絶させるには十分な一撃が炸裂する瞬間
禁書「フフ、知ってるんだよ。あなたは日本神道を由来とした魔術師。梓弓を媒介に風を操作する」
闇咲「!?ッ」
つらつらと分析しながら禁書目録が右手の人差し指をかざす。
ただそれだけで、闇咲の魔術はあっけなく霧散してしまった。
闇咲「馬鹿な……」
知らず驚愕の呻きが漏れる。
それも無理ない事だった。――何故なら禁書目録は何の魔術も使わずに、こちらの魔術を無効化したのだから。
二流以下の魔術師ならば、構わず第二射を放つなり別の魔術を繰り出していただろうが、生憎と闇咲は一流だった。
故に気付いてしまった。
闇咲「その魔力の胎動は……あ、ありえない」
禁書「ふーん、気付いたんだ。あなた中々優秀だね」
闇咲「禁書目録は魔力を有さないハズではないのか……? いいや、それは最早人間に纏えるレベルでは……」
そう、超然と佇む眼前のシスターは異常であった。
漏れだす僅かな魔力の波動だけで、こちらの攻撃を無力化されたのだ。術式も何もない、ただの力押しでだ。
少女の姿をしているが、その内で渦巻く魔力のなんと理不尽なことか。
噂に聞く魔神といえど、これ程のバケモノであるはずがない。
禁書「そこらの魔神と一緒にしなかった所は評価できるかも。あんな紛い物と同列にされるなんて、考えるだけで不愉快だもの」
闇咲「なっ!」
禁書「思考を読まれたのが、そんなに不思議?」
闇咲「…………」
禁書「大切な女性を助けるために『抱朴子』を求めてるんでしょう?」
看破されている。
他人の心を読めるのだろうか、このバケモノに黙秘は意味を成さないらしい。
禁書「いきなり力ずくなんて実に魔術師らしくて結構だけれど、あなたは選択を間違えたんだよ」
闇咲「ッ、風魔の弦!」
禁書目録の膨大な魔力が、その小さなカラダから濁流のように放出されたと同時に、闇咲は風を操り路地裏からビルの屋上へ退避する。
少し距離を離したとはいえ、あのバケモノはすぐにでも闇咲を殺しにくるだろう。今すぐ決断しなければならない。
最善は一心不乱の逃走だ。応戦は最悪手といってよい。
闇咲「……愚かなことだ。どうやら私は、あの理不尽から逃げるつもりはないらしい」
口角を歪め自嘲すると、闇咲は梓弓に視えざる矢を再装填し、応戦の構えをとる。
そこへ、虚空からにじみ出るように禁書目録が現出した。
禁書「相手の強さを推し量るのも強さのうちだよ? 逃げるのだって立派な戦術。恥じることはないかも」
闇咲「確かにそうだ。だが私には退けない理由がある」
禁書「……捨て鉢になったわけじゃないね。そっか、愛する人が私に害される可能性を考えたか」
その通りだった。今更逃走など何の意味もなさない。
闇咲に残された道は、速やかに禁書目録を始末し『抱朴子』を手に入れ学園都市を離脱するのみだ。
禁書「見上げた胆力だね。でもそれが可能かな?」
闇咲「知れた事! 天魔め、あまり私を舐めるなよ!」
不退転の決意を込めた叫びと共に、梓弓から放たれた疾風の刃が禁書目録へ殺到した。
CASE 11 最期の日 後編
第七学区――
木原からの命令を受けた浜面と御坂妹は、魔術師が暴れているという現場へ到着し茫然とした。
浜面「何の冗談だよこれ」
御坂妹「ビルが……次々に倒壊しています、とミサカは非現実的な光景に驚愕を隠せません」
そこは阿鼻叫喚の大惨事だった。
空から降り注ぐナニかに、刻一刻と連鎖するように崩壊するビル群。
運悪くその場に居合わせ、悲痛な叫びを上げながら逃げ惑う人々。
その人々に無慈悲に降り注ぐ、大小様々な瓦礫たち。
誇張も比喩も必要なく、ここは地獄だった。
そんな光景に一瞬頭が真っ白になった浜面だったが、そこかしこから聞こえる悲鳴に我に返る。
浜面「御坂妹! 一般人の避難誘導はどうなってる!?」
御坂妹「データ照合……今現在、この場にいる警備員及び風紀委員はミサカたちだけのようです」
浜面「ッ、なら俺たちで誘導するぞ!」
御坂妹「いいのですか? ミサカたちに下された命令は、この惨状を作り出している魔術師の排除です、とミサカは…」
浜面「そっちは大将たちに任せる。それより俺らは一人でも多く助ける事を考えて行動する、いいな!」
御坂妹「了解、とミサカは逃げ遅れた一般人救出の任に就きます」
浜面「よし、とにかく今は行動だ」
協力組織の長である駒場に簡単な救援要請を送ると、浜面たちは地獄へと突っ込んでいった。
第七学区 風紀委員 第一七七支部――
黒子『初春! 状況は一体どうなっていますの!?』
初春「わかりません。ただ上からの指示は待機せよの一点張りで……」
黒子『冗談ではありませんわ! 現場まで距離があるここからでも、一刻を争う事態だと認識できますのに……ッ!!』
初春のヘッドセットから黒子の憤りが漏れる。
第七学区の一角で、突如発生したビルの大規模崩落。
事故なのかテロなのか、はたまた高位能力者の暴走なのか情報を集める初春は狼狽していた。
いち早く、崩落に巻き込まれた人々を救助するべく出動した黒子に待ったが掛かったのだ。
初春「風紀委員は全支部に待機命令が出ています。どうも危険レベルが高いらしくて、現場は警備員が仕切るそうです」
黒子『くッ、初動の遅い警備員なんて待ってられませんの!』
初春「ちょっ、白井さん!?」
黒子『始末書なら後でいくらでも書きます。ですから初春、サポートを頼みましたわよ!』
初春「……ですね。わかりました、要救助者はこちらで捕捉するので、白井さんは私のナビに従ってください」
黒子『事態は一刻の猶予もありませんの。頼りにしますわよ初春』
初春「任せてください!」
言うや否や、初春はコンソールを叩き、現場周辺で生きているカメラの検索を開始した。
第七学区 駅前――
上条「えらい騒ぎだな。何かあったんですかねぇ?」
打ち止め「えっ?」オロオロ
prrr prrr
上条「はいはい、こちら上条さんですよっと」pi
木原『魔術師が現れた、至急対応しろ』
上条「了解、んで何処に行けばいいんだ?」
木原『はあ? テメェ、今第七学区の駅前に居るんだよな?』
上条「そうだけど」
木原『その近くでビルが倒れたり、大爆発が起きたりしてるのが分かるか?』
上条「大爆発? この辺は至って平和ですよ」
木原『オイオイ、クソガキィ……。冗談やってる暇は無ぇんだが、そこんとこ理解してるか?』
上条「そりゃこっちの台詞だ。早くボーナス狩りに行きたいンですけど」イラッ
木原『……どーなってんだ?』
美琴「お待たせー! バシッとやっつけてきたわよ」タッタッタ
打ち止め「お姉さま! あっちの方からドッカーン!! ってミサカはミサカは非常事態にうろたえてみたり!?」オロオロ
美琴「ん~? そういえばスゴイ騒ぎね。何かあったのかしら?」ハテ?
打ち止め「えっ」
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