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元スレ禁書「とある幸福の上条当麻、はっじまるよー」上条「ウソつけ!」
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乙でした!今回も面白かったです!
実に惜しい事だが浜面はここいらで退場か?
残念だ…これまで上条さんに勝るとも劣らぬ活躍をしてきたのに…
実に惜しい事だが浜面はここいらで退場か?
残念だ…これまで上条さんに勝るとも劣らぬ活躍をしてきたのに…
ギャグでもシリアスでもバッチ来いなんだぜ!
このインさん嫌いじゃないけどちっと上条さんに
ゲンコツもらったほうがいいとは思う
このインさん嫌いじゃないけどちっと上条さんに
ゲンコツもらったほうがいいとは思う
どういう終わり方にするか見えないけど最後はインデックスさんで童貞すてさせてやってください
このインデックスさん魔神すぎて逆に不憫
過去まで追っかけてくるほどのヤンデレなのに空回りしすぎ
このインデックスさん魔神すぎて逆に不憫
過去まで追っかけてくるほどのヤンデレなのに空回りしすぎ
このスレのインなんとかさんってヤンデレなのか?
誰々が不憫とかそういう話になるとシリアス寄りになっちゃうから
この軽いノリのまま最後まで突っ走って欲しい
誰々が不憫とかそういう話になるとシリアス寄りになっちゃうから
この軽いノリのまま最後まで突っ走って欲しい
インさんが不憫になってきたと同時にヤンデレに目覚めた
個人的にはインデックスが報われてほしいけど書き方的に上琴エンドかね
個人的にはインデックスが報われてほしいけど書き方的に上琴エンドかね
>>720
上条さんは幸せになれないらしいぞ
上条さんは幸せになれないらしいぞ
このインデックスさんは上条さんにガチで敵認定されたら上条さんの前では強気でいても影でしょんぼりしちゃうと思う
原作以上に上条さんしか近い人いないし
さっさと上条さんは神をぶっ[ピーーー]べき
そうすりゃ操をたてる必要もなくなる
そもそも神から寝取るぐらいのアグレッシブさがあればこんなことにはならなかった
原作以上に上条さんしか近い人いないし
さっさと上条さんは神をぶっ[ピーーー]べき
そうすりゃ操をたてる必要もなくなる
そもそも神から寝取るぐらいのアグレッシブさがあればこんなことにはならなかった
そもそもの問題は貞操関係だけだからな。神様をそげぶするか
シスターをやめてもらえれば解決する。普通なら後者のほうが楽そうだけど
このスレにかぎっては神さまをそげぶするほうが簡単に見えるなww
シスターをやめてもらえれば解決する。普通なら後者のほうが楽そうだけど
このスレにかぎっては神さまをそげぶするほうが簡単に見えるなww
でもイギリス清教の皆さんまで倒しちゃたらやばいんじゃ。
騎士派だから微妙だけど。
騎士派だから微妙だけど。
◆◆◆◆
イギリス とある教会――
のどかな田園風景が広がる郊外の教会、そこでインデックスは孤児たちの相手をしている。
その微笑ましい光景を、彼女の夫である上条神父は優しく見守っていた。
そんな折、二人の幼い孤児がケンカを始めたので、インデックスが仲裁を始めた。
禁書「こーら! ケンカをしたらダメなんだよ」
孤児A「だってコイツが先にぶったんだもん!」
孤児B「なんだよ、君が先にボクの悪口を言ったんじゃないか!」
孤児A「なにおう!」
禁書「お友達同士で悪口も暴力もダメっ!! 主は諍いを許したりしないんだよ」
厳しく叱りながらも慈愛に満ちた笑顔で子供たちを諭すインデックス。
ケンカをしていた二人も、その優しさに触れ素直に仲直りをする。
禁書「二人とも良い子だね」
孤児A「へへっ……///」
孤児B「そ、そんなコトないです……///」
禁書「みんなもお友達とは仲良くね。殴っていいのは化け物と『ミサカミコト』だけなんだよ」
孤児たち「「「「「はーい」」」」」
上条「…………」
とても良い笑顔で洗脳教育を施す妻に夫は戦慄する。そして密かに離婚調停を依頼できそうな弁護士を探そうと決意していた。
禁書「……とうま、離婚なんて絶対に認めないんだよ」
上条「心を読まれた!?」
インデックスのしあわせに満ちた日々は、死が二人を別つまで末長く続いてしまった……
◆◆◆◆
CASE 14 心臓が急所だといつから錯覚していた? という不条理
Side 御坂妹(ミサカ9982号)
禁書「ツいてないね。あなたたち、本当にツいてないんだよ」
御坂妹「ッ!?」
考えるより先にカラダが動いていた。
常盤台指定の学生鞄から素早くアサルトライフルを取り出し、前方の白い悪魔を射線に捉え、躊躇い無くトリガーを引く。
乾いた音と共に夜を照らすマズルフラッシュ。
硝煙の匂いがこびりついた銃口から無数の弾丸が発射され、狙い違わず白い悪魔を蜂の巣にする――ことは無く、銃弾は逆再生したかのように御坂妹へと帰っていく。
御坂妹「あづッ!?」
浜面「御坂妹っ!!」
黒子「妹さま!?」
御坂妹「……大丈夫、腕を掠めただけです、とミサカは負傷よりも先程の現象に驚愕を覚えます」
感情を映さない表情で、御坂妹はインデックスを睨みつける。
禁書「『ベクトル操作』っていうのかな? 本来の貴女はこの能力で殺される運命にあったようだけど」
御坂妹「その能力を実用レベルで発現させたのは一方通行だけのはずです。なのに何故あなたが、とミサカは尊大なちびっ子に問いかけます」
禁書「ち、ちびっ!? ……フン、品の無さは姉譲りなんだね」
御坂妹「余計なお世話です、とミサカは悪態をつきながら撤退の機会をうかがいます」
禁書「逃げられると思っているの?」
邪気のない微笑みを浮かべるインデックスの背後に、音も無く人影が迫る。
完全に白い悪魔の意識から外れていたエロス(同僚談)が、電光石火を体現した速度で斬りかかる。
神裂「はあァァッ!!!」
禁書「――ゼロにする」
神裂「なっ!?」
禁書「かおり、邪魔しないで欲しいかも」
意識外からの攻撃を、何事かを呟くだけで難なく対処。
白い悪魔は底冷えする眼差しでエロス(スケベな同僚談)を射抜く。
神裂「すでに魔法名を名乗ったはずですが」
禁書「そう。――ブー・レイ・ブー・レイ・ン・デー・ド 血の盟約に従いアバドンの地より来たれ ゲヘナの火よ爆炎となり全てを焼き尽くせ」
白い悪魔の小さなカラダから、暴力的な圧力を感じるナニか噴出する。
それは白い悪魔自身を包み込み、彼女を赤熱の弾丸へと変貌させた。
余りの異常な光景に、誰一人動けずにいた。……否、エロス(おっぱい星人な同僚談)は白い悪魔の行動を阻止せんと長刀を鞘に収め
禁書「もう容赦しないんだよ。――炎灼熱地獄(エグ・ゾーダス)」
神裂「!?」
轟ッ!!!!
爆炎を纏った白い悪魔が突撃し、直撃したエロス(一応大切な同僚談)は周囲の建物を貫通しながら遥か彼方へと吹っ飛ばされた。
ジュウジュウと、あらゆるモノが焼き焦げ、コンクリートが飴のように溶け、超高熱に晒された大気が肺に焼きつく。
ただの廃区画を一瞬で地獄へと作り変えた白い悪魔が、御坂妹に優しく微笑みかける。
禁書「やっぱりダメだね。その顔を見ているだけで、こんなにも心がざわついてしまうんだよ」
御坂妹「…………」
禁書「あなたには何の罪も無いのに……」
そう呟く白い悪魔に、御坂妹は寂しさに似た感情を抱いた。
借り物のココロとカラダ。
しかし他の誰でもない、御坂妹という個を確立し始めたミサカ9982号は、躊躇うことなく白い悪魔へ問いかける。
御坂妹「どうしてあなたは そんなに悲しいのですか? とミサカは率直に聞いてみます」
禁書「私が……悲しい?」
御坂妹「はい、とても悲しそうだと感じました。辛いコトでもありますか? とミサカは重ねて問いかけます」
禁書「フフ、辛いコトだらけかも。人間ってね、長く生きすぎると依怙地になっちゃう生き物なんだよ」
乾いた声で自嘲する白い悪魔から、フッと、圧力が消えていく。
禁書「何も知らない子羊のままなら、こんな風にならずにすんだのかもしれない」
御坂妹「…………」
禁書「無敵の力なんて持たなければ、こんなに苦しまなくて済んだのかもしれない」
御坂妹「苦しいのなら、あの人に助けを求めればいい、とミサカは提案します」
禁書「そっか……あなたは とうまに愛されてるんだね」
御坂妹「愛の定義が不明瞭ですが、あの人と一緒にいると胸がポカポカ温かくなります」
浜面「あれ? いつの間にか俺ら蚊帳の外じゃね?」
黒子「しぃーっ! 妹さまが説得しているのですからお黙りなさい」
目の前で微笑むのは悪魔などではなく、慈しみの心に溢れた聖女のようだった。
上条から散々油断するなと注意を受けていた御坂妹だったが、何かの間違いではないかという疑念すら覚える。
どんな人間の警戒すら解く、今の白い悪魔には不思議なカリスマがあった。
禁書「その温かさが愛なんだよ」
御坂妹「愛……」
禁書「愛が無ければ、地位も名誉も栄光も、何もかもが虚しいだけ。だから失くさないようにね」
御坂妹「はい、肝に銘じます、とミサカは素直に頷きます」
素直に返事をした事に気を良くしたのか、白い悪魔は御坂妹の手を握り、曇りの無い笑顔で囁いた。
禁書「でも残念♪ あなたの幸せは今日、この場で潰えるんだよ」
御坂妹「え……」
明日の天気を話す様な気安さで、白い悪魔は傲慢で残忍な宣告を下す。
瞬間、御坂妹は理解させられた。
捕食者と被捕食者――生物なら誰もが持つ原初の恐怖に御坂妹は囚われた。
Side 浜面仕上
白い悪魔の言葉の意味を理解した時には、すでに手遅れだった。
御坂妹の手を握る白い悪魔から、途方も無いプレッシャーが放たれる。
浜面「御坂妹っ!! くそっ、近寄れねえ!?」
黒子「な、なんですの……アレは一体なんですの!?」
必死に御坂妹の元へ向かおうとするが、白い悪魔が放つ魔力の奔流に押し戻されてしまう。
白井に至っては、白い悪魔の毒気に当てられたのかブルブルと小刻みに震えている。
そんな絶望的状況の中、白い悪魔の呪文だけが鮮明に耳へ届けられる。
禁書「キー・オーブス・プラタ・ロー 蝙蝠の羽より来れ 夜魔の王 我が爪に宿り 契約の効力となれ 青爪邪核呪詛(アキューズド)」
ウゾゾ、白い悪魔に掴まれた御坂妹の手――その爪が不気味に波打ち、真っ青に染められていく。
御坂妹「あ、ああ……」
禁書「とうまの愛は私だけのモノなんだよ。泥棒猫は嫌われちゃえ」
白い悪魔の呪詛。それを聞いた途端、御坂妹に悪寒が走った。
御坂妹「うぐッ……!? い、今のは……?」
禁書「あなたに呪いをかけたんだよ。ある条件を満たさないと醜いヒキガエルにされてしまう呪いをね♪」
御坂妹「一体何を……とミサカは震える足を抑えつけ、白い悪魔を睨みます」
禁書「睨まないでよ。助かる条件を教えてあげるから」
御坂妹「助かる条件?」
禁書「フフ、それはね――とうまに嫌われればいいんだよ」
御坂妹「……えっ」
禁書「演技なんかじゃ助からないよ。心の底から憎まれるくらい嫌われないと、即ヒキガエルなんだよ」
御坂妹「ミ、ミサカが……あの人に嫌われる……?」
禁書「あはっ、アハハ、アハハハハハはハハハははハハッ!!!! 怖い? ねぇ、ヒキガエルにされるのは怖い!?」
御坂妹「~~~~ッ」
浜面「ッ!!!」
白い悪魔の哄笑に、御坂妹も白井黒子も、まるで地面に縫いつけられたように動けない。
しかし浜面だけは違った。
怖くないワケではない。だが彼は見てしまったのだ。
感情に乏しいと聞いていた浜面の目にハッキリと映ってしまった。――いつも自分を叱咤してくれた同僚の瞳が悲しく揺れているのを
それだけで十分だった。それだけの絆が生まれていた。
己の弱さに溺れていた過去と決別するのは今だ。ここで立ち向かわねば、自分は一生クズのままだ。
逃げ出しそうになる弱さを蹴っ飛ばし、恐怖を怒りで殴りつけ、浜面仕上は戦う覚悟を決めた。
……のも束の間、メキャッ!!!! という凡そ自然界にあるまじき異音がした。
誰も喋れない、誰も動けない、驚愕が場を支配していた。
何故なら――
上条「よう、久しぶりだな」
禁書「あがッ、ひょ…ひょう、ま……」
常人に知覚出来ないスピードで、白い悪魔の前に突如現れた大将。その右手が――
上条「長い付き合いだけど初めてだよなぁ。けどまぁ諦めて歯ァ食いしばれ」
禁書「や、やめッ……!?」
上条「俺の大切な御坂妹に手ェ出した代償は、ちっとばっか痛いぞ?」
白い悪魔の顔面に深々と突き刺さったまま、抉るように振り抜かれた。
浜面(あっれー? 俺の見せ場は?)
そんな幻想は存在しなかった。
禁書「ぬわああーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?!?」ヒューン
ズドーーーーーン!!!!
上条「大丈夫か!? ケガはないか!?」
御坂妹「はい、またあなたに助けて貰いましたから、とミサカは顔の火照りに戸惑いながら答えます///」
上条「何か怪しげな魔術をかけられなかったか!?」オロオロ
御坂妹「あっ」
上条「どど、どうした!? まさか致死性の呪いか!?」アワアワ
御坂妹「その……ヒキガエルにされる呪いがどうとか。あと爪が青く…」
上条「青い爪だって!?」
御坂妹「あなたに嫌われれば助かるとも聞きました、とミサカは速やかに情報を共有します」
上条「あのボンクラシスターの得意技か……。厄介だな」
浜面「白い悪魔すら瞬殺かよ……。てか何を慌ててるんだ? どんな呪いだろうが大将の右手なら一発だろ」
上条「いや、この呪いに『幻想殺し』は使えねえ」
浜面「んなっ!?」
黒子「どういうコトですの?」
上条「アキューズドっていう呪いなんだが、こいつは正規の手順を踏まないと絶対に解呪出来ないんだ。もし強引に破棄しようものなら……」
御坂妹「……ヒキガエルですか、とミサカはあまりの絶望に打ちひしがれます」ガーン
上条「心配すんな、手順を踏めばすぐに解呪できるからな」ナデナデ
御坂妹「はい……うっ!? つ、爪の色が……!」
ボコッ
禁書「フッフッフ、もうヒキガエル化待ったなしなんだよ」
浜面「おいおい嘘だろ!?」
黒子「あの一撃を顔面に受けたのに無傷ですって!?」
上条「……まあ当然だな」
禁書「力任せに殴っても私には届かないかも。でも痛かった……本当に痛かったんだよっ!!!」ガァァ
上条「少しは人の痛みを理解出来たかよ」
禁書「むうー!! とうまこそ私の苦痛を理解するべきなんだよ!」プンスカ
上条「したくねーから三行半を突きつけたんだろうが」ヤレヤレ
禁書「フフン、そんなコト言ってる暇があるのかな? 短髪モドキにかけた魔術の悪辣さは知ってるでしょう?」ニッコリ
上条「…………」
禁書「解呪方法はたったの二つ。一つは誓約の完遂、そしてもう一つは」
上条「呪詛の対象となる者の新鮮な心臓……この場合は俺の心臓ってことだな」
御坂妹「!?」
浜面「なんだよそれ……。大将が死ぬか、御坂妹がヒキガエルにされるかの二択しかないってのか!?」
黒子「なんて残酷な……」
禁書「それが嫌なら誓約を果たせばいいんだよ。短髪モドキが とうまに嫌われれば万事解決かも」
浜面「不可能だ! 大将の溺愛ぶりときたら、それはもう半端じゃねえんだぞ!!」
御坂妹「あの人に嫌われるなんて、ミサカは……ミサカは……」フルフル
黒子「くッ、己の無力を嘆く暇はありませんの。せめてあの悪魔を逮捕するくらいは……!!」
禁書「やるべき事はやったし、私は帰るんだよ。またね、とうま♪」スゥゥ……
黒子「き、消えた!?」
上条「放っておけ、それより今は御坂妹を助けるほうが先決だ」
黒子「……そうですわね」
浜面「そ、そうだ! ヒキガエルになった後、大将の右手で触れれば…」
上条「無理だ。呪いが発動すれば分子分解された後でヒキガエルに再構築されちまう。そうなったら元に戻す手段は無い」
黒子「では上条さんに嫌われるしか手はありませんの……?」
御坂妹「ッ!!」
上条「おっと、逃げるなよ」ガシッ
御坂妹「離してくださいっ、とミサカは語気を荒げ抵抗します」ジタバタ
上条「断る。お前をヒキガエルにされるワケにはいかないからな」
御坂妹「ッ!? …………あ、あなたはミサカを嫌いになるんですか? とミサカはミサカ自身の言葉に深く傷つきます、うう……」グスッ
上条「何でそうなるんだよ。約束したじゃないか、どんな事からでも御坂妹を守るってさ」
御坂妹「はい……約束、しました……」
上条「ならもっと信用してくれよ。御坂妹の為なら心臓の一つや二つ、惜しくない」
御坂妹「はい…………はい?」
上条「よし! それじゃあ心臓を引っ張りだすぞ」キリッ
ズブリ
上条「ぐおッ……さ、さすがに痛い、な……」ビチャビチャプシューーーー!!!
御坂妹「………………はう」パタリ
浜面「うわあーーーー!? ちちち血が噴水みたいにーー!? つーか大将なにしてんのおおぉぉーーーー!?」ギャース
黒子「まあ、綺麗な噴水ですこと」パタリ
浜面「ちょ、気絶すんなよ!? えっ、この大惨事、俺一人で対処すんの!?」
一時間後
第七学区 とある病院――
美琴「ハァ、ハァ……ッ!! 重体で運び込まれたって聞いたけど、ア、アイツは無事なの!?」タッタッタ
浜面「…………」
美琴「どうして黙ってるのよ!」
浜面「……何もかもが手遅れだったんだ。御坂妹を助けるのに必要だからって、、いきなり心臓を抉りだして」
美琴「えっ……」
浜面「冗談みてぇに血が噴き出して、辺り一面を血の海にしてよ。ここに担ぎ込まれた時には、もう……」
美琴「う、嘘よ!」
浜面「俺だって信じられねえよ。けど嘘じゃねえ」
美琴「地雷で吹っ飛ばされても、拳銃で撃たれてもピンピンしてたのよ……。それなのに、こんなアッサリ……」
浜面「御坂妹と白井はショックで寝込んじまってる。俺は事後処理が残ってるし、せめて御坂だけでも大将の傍に居てやってくれ」ポン
美琴「…………」
とある病院 いつもの病室――
コンコン ガラガラ
美琴「…………」フラフラ
上条「…………」
美琴「…………」
上条「…………」
美琴「なんで……なんで死んじゃうのよ」グスッ
上条「…………」
美琴「学園都市第一位にだって余裕で勝ったじゃない。なのになんで……」ポロポロ
上条「…………」
美琴「私の味方でいてくれるって約束したのに……好きだって言ったくせに……っ」
上条「…………」
美琴「なんで死んじゃったのよ……! ばかっ、ばかぁ……うわぁぁあああああああん!!!」ブワワ
上条「……うん?」パチリ
美琴「ひぐっ、えぐっ…………ふぇ?」
上条「んー、よく寝た……って どーしたんだよ御坂。涙と鼻水でせっかくの可愛い顔がくしゃくしゃじゃねーか」
美琴「…………」
上条「ハッ、もしや誰かに酷いコトされたのか!? クソッ、何処のどいつだ、御坂を泣かせたヤツは!!」
美琴「…………よ」ボソッ
上条「教えてくれ御坂。お前を泣かすようなヤツは、すぐにぶっ飛ばして…」
美琴「アンタが泣かせたのよ、馬鹿ぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!」
ギューー!!!
上条「ええっ、犯人は上条さんでしたか!?」ガビーン
美琴「生きてた……生きててくれてよかった……ッ」ポロポロ
上条「あー、心配かけちまったのか……。ゴメンな御坂」ヨシヨシ
美琴「ううっ、ばかばかばかぁ……」
◇ ◇ ◇ ◇
病室の外――
御坂妹「本当によかった、とミサカはあの人の無事に安堵します」ホッ
黒子「安堵してる場合ではありませんのよ!? 心臓が潰れたのに、どうして生きていられますの!?」オロオロ
御坂妹「そんなの決まってます」
黒子「ま、まさか上条さんは幻の第六位!? レベル5の『肉体再生(オートリバース)』でしたの!?」アウアウ
御坂妹「そんなチャチなシロモノではありません。彼はミサカのヒーローだから無敵なんです、とミサカはドヤ顔で説明しました」
黒子「全然説明になってませんの!? 普通なら即死………………もしかしてゾンビ……ですの?」ゾクッ
冥土帰し「心配しなくても彼は生きているよ? ……抉り出した心臓を自然治癒させた点は不可解ではあるが」
テッテレー
御坂妹の感情が少し豊かになった! 上条当麻への明確な好意を自覚してしまった!?
浜面仕上の死亡フラグがへし折れた! 同時にメンタル面が成長し、仲間のピンチ時に限りヒーロー属性を発揮するようになった!!
上条当麻は1ミコポイントをてにいれた!
※ミコポイント=たくさん集めると、上条さんが幸せになれます
学園都市 窓のないビル――
アウ「唖然、他人の為に自ら心臓を捧げるなど……。しかも自己再生で死を逃れるとは」
禁書「ま、予想通りの結果なんだよ」
アウ「憮然、キミはあのクローンを始末するつもりではなかったのか?」
禁書「最初はね。でも直接会って分かった事なんだけど、あの子には未来が無かったんだよ」
アウ「未来がない、とは?」ハテ?
禁書「彼女が今を生きているのは因果律に反している。本来ならとっくに死んでたはずなんだよ」
アウ「それはどういう……」
禁書「この世界は調和を何より重んじる。神様が定めた因果は絶対で、それをはねのけられるのは世界広しといえど私と とうまだけかも」
アウ「……つまり近々あの少女は世界に殺される、と?」
禁書「そう、だからより強固な因果で死の運命を上書きしたの。私の呪いと とうまの命による洗礼でね」
アウ「一体何故?」
禁書「だって とうまが実の子供のように愛してるって分かったんだもん。なら私にとっても子供同然なんだよ」
アウ「し、しかしあれでは真意が伝わら…」
禁書「アウレオルス」
アウ「!?」
禁書「詮索は無用かも」
アウ「はっ!!」
アレイ☆「……(きっと裏があるに違いない。何故なら彼女は反吐が出るほどの糞虫なのだから)」
禁書「聞こえてるよ?」ガシッ
ミシミシミシッ!!!
アレイ☆「ひぃぃっ!? ガ、ガラスにひびがっ!?」
バスタードネタ好きだなwwwwww
もう30↑のおっさんしか知らねえだろwwwwww
もう30↑のおっさんしか知らねえだろwwwwww
学園都市 某所――
建宮「どうにか難局を凌げたようだ」
神裂「ええ、また上条当麻に借りを作ってしまいました……」ズーン
五和「げ、元気を出してください、女教皇さま!」
建宮「そうだとも、借りはいつかまとめて返せばいいのよな」
神裂「そうですね。ところであなたたちの目的はどうしたのです?」
建宮「あ」
トゥルルル トゥルルル
神裂「もしもし?」pi
土御門『いよーう、ねーちん! 元気してたかにゃー』
神裂「……土御門、用が無いなら斬りますよ」
土御門『うにゃー!? ニュアンスに不穏なものを感じるんだぜーい!』
神裂「…………」
土御門『怒るなって。オルソラ=アクィナスはこっちで保護したから安心しろ』
神裂「なっ、何時の間に!?」
土御門『街中を徘徊してたのを、偶然保護したんだにゃー』
神裂「信じていいのですか?」
土御門『まあな。他にもねーちんが知らない情報もあるから、一度合流して情報交換しないか?』
神裂「そうですね。そうして貰えると助かります」
翌日
学園都市 木原くんの研究室――
木原「昨日は大活躍だったじゃねえか、よくやったぞお前ら」
美琴「ふっふーん、当然よね」
浜面「大将が死んだと勘違いして泣き喚いたのは誰だっけ?」ニヤニヤ
御坂妹「お姉さまです、とミサカは泣き虫な姉を生温かく見守ります」ニヤニヤ
美琴「う、うっさい!! 大体浜面さんが紛らわしい言い方するのが悪いんでしょうが!!///」ガァァ
上条「うう、上条さんの為に御坂が泣いてくれたと知って、感激の涙が止まりません」ウルウル
美琴「アンタが死ぬワケないもんね! 泣いて損したわよ///」テレテレ
木原「騒ぐんじゃねぇよ。今日明日の二日間、完全休日をくれてやるから余所で騒ぎやがれ」シッシ
上条「マジで!?」
美琴「お休みかぁ。う~ん、何しようかしら」
浜面「急に休みを貰ってもなぁ。また黄泉川に鍛えてもらおうかな?」
御坂妹「いつもお世話になっているお花畑系女子にお礼をしてはどうですか、とミサカはナイスアシストをしてみます」
浜面「初春にか……。それもいいかもな」ウン
木原「……(オリオン号事件、88の奇蹟の一欠片を保護しろ……ねえ。さて、どうすっかな)」
といったところで今回は終了
次回からエンデュミオン編ですねー。残骸編は……まあ、うん
以後 稀によく選択肢が発生します。選択次第でミコポイントが加算されますので上条さん救済ルートも一応あるかも
>>747
最強の魔神といえばダーシュのイメージが先行しちゃうのです
次回からエンデュミオン編ですねー。残骸編は……まあ、うん
以後 稀によく選択肢が発生します。選択次第でミコポイントが加算されますので上条さん救済ルートも一応あるかも
>>747
最強の魔神といえばダーシュのイメージが先行しちゃうのです
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