元スレ少年「混血の女の子に一目惚れした」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
551 :
――魔王城
魔王「……で、狼族の襲撃で羊族はどうなった?」
人魚「なんとか逃げたみたいです」
魔大臣「防御に関しては最強クラスだからな、羊族」
側近「しかし最近の狼族はリーダーが変わって以来穏やかだったはずだが」
人魚「それなんだけど…別に狼族全部じゃなくて、一部が暴走したみたい」
魔王「ふむ。一部が群れから飛び出して羊族を襲ったと?」
人魚「そうなりますね」
ゴブリン「集団を好む奴らが個別行動?なんか引っかかる気がする」
552 = 551 :
人魚「わたしも気になってるのよ。しかもこのケースは初めてじゃない」
魔王「ああ。豚族、象族、熊族もだな。突然一部が暴走して…というのは」
ゴブリン「豚族は抑えるの大変でしたねぇ…」
魔大臣「しかも暴走の度合いが半端ない」
側近「豚族は大変だった…突進するし…」ブツブツ
ゴブリン「過去回想入っちゃった」
魔大臣「動きに目的が無さすぎるのも気になるところです」
魔王「つまり?」
魔大臣「食料不足、領土争いならまだ分かるんです」
553 = 551 :
魔王「そうだな。しかし、ここ数年はそのような報告はないはずだが」
魔大臣「はい、今はバランスがとれている状態です。だよな、人魚」
人魚「そうね」
魔大臣「それに、仮に食料や領土なら全体が動くはずです」
側近「目的がないというのは?」
魔大臣「しっちゃかめっちゃかに暴れまわる、のほうがしっくりくるかもしれない」
側近「本当にただ暴れているだけか。目的もなく」
魔大臣「そういうことだ」
魔王「ふむ……」
554 = 551 :
また夜に
555 :
夜の投下ってなんかやらしー
556 :
乙でした
557 :
>>555
夜の股下
558 :
>>557
俺もそう見えた
559 = 551 :
魔王「その暴走していた連中はどうなった」
人魚「死にました」
魔王「すべてか」
人魚「すべてです」
魔王「殺すしかないほど手に負えないものか」
人魚「いえ――なんというか、勝手に死んでしまうんですね」
魔王「……どういうことだ?」
側近「自殺?」
人魚「自殺でもないの」
ゴブリン「それ以外でどう死ぬんだよ?自然死?」
魔大臣「虫の知らせで死を察知して大暴れ?」
側近「迷惑だなそれ」
560 = 551 :
人魚「取り押さえられたものも、暴れてるものも、突然死んでしまうんですよね」
人魚「普通に話していたのにいきなり泡吹いて死んじゃうのもいたとか」
ゴブリン「なにそれこわい」
魔大臣「目の前でいきなりそうなられたら引きそうだ…」
側近「引く引かないの問題じゃないと思う」
魔王「死体の調査は?」
人魚「しました」
魔王「結果は?」
人魚「毒、でした」
561 = 551 :
――宿場町
宿主人「じゃあここにお名前を」
魔法使い「はい」サラサラ
弟子「……」
少女「ほわぁ」キョロキョロ
少年「そっちいっちゃダメだよ」アセアセ
宿主人「…お客さんたち…」
魔法使い「はい、なんでしょう」
宿主人「なんでそんなにボロボロなんです?盗賊でも出ました?」
魔法使い「いえ、森のほうから来たので」
宿主人「ん?どこのほうから?」
魔法使い「森のほうから」
宿主人「そうかそうか、森のほうから……馬鹿!?」
少年「!?」ビク
562 = 551 :
宿主人「なんでわざわざそんなルート通ってくるの!?」
魔法使い「近道だと聞いたので」
宿主人「確かに地域によっちゃ森ルートが近道かもしれないけど!」
弟子「アンゼンルートもあるの?」
宿主人「ちゃんと整備された道があるんだよ…」
魔法使い「森、魔物は少ないですが強いのは多いんですね」
宿主人「平然と言ってるけどよく生き残ったね!?」
弟子「まったくダよ……このヒトがつよくてよかった」
宿主人「森は危ないとか言われなかった!?」
563 = 551 :
魔法使い「特に」
宿主人「もしかして教えてくれた人と仲悪かったりする?」
魔法使い「五回に一回は殴りあうぐらいには仲良しですよ」
少年「それ仲良しなんですか?」
宿主人「いやぁ…今度からちゃんとルート練って来なね」
魔法使い「はい」
宿主人「じゃ、これが部屋の鍵。なくさないでね」
魔法使い「分かりました。行くよ」
弟子「ハーイ」
少女「はーい!」
少年「……」
少年「まさか一部屋ですか!?」
564 = 551 :
続く
くり…す…ます?なにそれ…
565 :
幻の行事だろ
566 :
ナンダネソレハ
乙乙
567 :
乙
ヤムチャってば死亡フラグ立てる天才だね
568 :
クリスマスなんてなかった。
>>1乙
569 :
乙
クリスマスなう
570 :
乙
ぐりとぐら?
571 :
魔王と魔法使いのクリスマスのいちゃこらが見たかった
572 :
ぬ?いちゃこらとは…ケーキ争奪戦…そして跡形もなく吹き飛ぶケーキ…
573 :
そして「ああぁ・・・」とかいいながらケーキの残骸の前にへたり込む魔王と魔法使い
574 :
吹き飛ぶケーキ・・・!
募る焦燥・・・!!
575 :
魔王・魔法使い「コンビニに行くか」
576 :
店員「ケーキはもう売り切れです」
577 :
弟子「やれやれだぜ……」
578 :
魔王「ケーキ、どうしよっか?」
579 :
外野「ないなら作ればいいじゃない!」
580 :
>>579
誰が?
581 :
魔法使い「駄目か」
少年「いろいろと駄目です!」
魔法使い「二段ベッドが二つある部屋だから個々で使えるぞ」
少年「女の子と同室は…」ワタワタ
少女「なんで?」
少年「あの…ほら、まあ…」ゴニョゴニョ
少女「昨日もみんなで寝てたから、今日もみんなで寝ようよ」ニコー
少年「…そうだね」
魔法使い(天然って強いな)
弟子(まったくダ)
582 = 581 :
――宿泊部屋
ガチャッ
魔法使い「ふぅん、こうなってるのか」
弟子「せまいね」
魔法使い「それは仕方ない。無駄に広い部屋は取りたくないし」
少女「わたし!わたし上がいいです!」ビシッ
弟子「ボクも!」ビシッ
少年「落ちると怖いから下で……」
魔法使い「チームワーク良すぎだろ君たち」
魔法使い(勇者パーティーの時は宿からもめてたからな…)
魔法使い(で、剣士と戦士が殴りあって決めてたんだっけ)
魔法使い「……」
583 = 581 :
少年「魔法使いさん?」
魔法使い「あ、え?」
少年「どうしました?」
魔法使い「ああ、なんでもない。ちょっと、思い出して」
弟子「……」
少女「?」
魔法使い「さて、ご飯はもう食べたし明日も早いから寝ようか」
少女「はぁい」ヨジヨジ
少年「落ちないでね」オロオロ
魔法使い「過保護だな」
弟子「かほごダネ」ヨジヨジ
ツルッ
弟子「……」ドテッ
魔法使い「……」
少年「だ、大丈夫?」
584 = 581 :
弟子「……ハナシを……」
少年「うん?」
弟子「わらえるハナシを、ひとつ…」
少年「いきなり無茶ぶりされても困るよ!?」
魔法使い「えっと、亀を助けたら連れ去られて時空を超えた話なら」
少年「なんですかその話」
魔法使い「母親が昔よく話していた。川から流れてきた桃から生まれた男の子とか」
少年「すごい内容ですね」
弟子「…ワラエルの?」
魔法使い「あんまり」
少年「え」
弟子「あんまりなんダ…」
585 = 581 :
――深夜
少女「」スー
少年「…ぐ……」
魔法使い「……来たな」ムクッ
小言で呟いて魔法使いは起き上がった。
上のベッドにいた弟子は顔を覗かせる。
弟子「デショ?」
魔法使い「夢魔とか言ったか」
弟子「ウン。きいたことは?」
魔法使い「ない。蝙蝠、お前から聞いて初めて知った」
弟子「ボクもじつざいするとはおもわなかったンダヨネ」
魔法使い「なんなんだ、夢魔って?」
弟子「ウウン…にくたいをもたないサキュバスってかんじカナァ」
586 = 581 :
魔法使い「良い奴なら私は放置するけど、そうでもないみたいだ」
弟子「うなされてるジテンでそれはないネ」
魔法使い「捕まえられるかな」
弟子「ボクはムリだった。こう、どじょうをつかまえるみたいなカンショク」
魔法使い「なるほどね…あいつに聞くしかないな」
弟子「とりあえず、いまはショウネンからおいださなきゃ」
魔法使い「ああ」
587 = 581 :
ベッドから降り、眠る少年に近づく。
汗で濡れている額に手をあて、魔法陣を展開した。
魔法使い(妙な異物感……これか)
異物を押し出すイメージをする。
弟子の言ったとおり、まるでドジョウのようにするすると逃げていく。
なんとか追いやった。
手探りにしては上々だろう。
魔法使い「……ふう」
少年「」スースー
穏やかな顔に戻っているのを見て、魔法使いは安堵の表情をする。
弟子「ダメだ。つかまえられなかった」
魔法使い「そっか。まだ来るな、コレは。なんとかしないと――」
588 = 581 :
続く
魔物にクリスマス、というか宗教の思想はあるのか…?
魔王「プレゼントは何がいい?」
魔法使い「え…」ドキ
魔王「あ、胸は駄目だからな。さすがに無理だ」
魔法使い「貴様の命を貰おうかァァァァ!!」ザッ
魔王「ははは!可愛い奴だなお前は!」サッ
側近「……」
蝙蝠「……」
こんな感じかな
589 :
日常的に周りのもの壊してるんだよねきっと
乙
590 :
そんな感じなんだろうなww
乙
591 :
胸ってそんなに無理なもんなのか
592 :
魔法の胸を否定したら魔法じゃない
もっと胸を愛でろおまえら
593 :
こいつらの夫婦のコミュニケーションで城がヤバい
594 :
城「まだ、慌てる様な時じゃnギャアアアア!」
595 :
魔法使いは胸が無いから魔法が使えるのであって
胸を大きくしたらただの巨乳の女の子だ
これでは意味がない
596 :
乙
でも魔王様、前作で魔法使いの上半身を男にしたことあったじゃん
巨乳にするくらい出来るんじゃないの
597 :
乙乙!
>>596
魔王が貧乳好きなのか
巨乳にしたあと悲しむのが目に見えてるからやりたくないのか
598 :
>>597
どれだけ魔法であがいてもないままなんだよきっ
599 = 593 :
また一山灰が積もったか
600 :
乙でした
ちょっとー、掃除当番誰ー?
みんなの評価 : ★★
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