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    元スレ八幡「また俺の妹が小町じゃないんだが」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 俺ガイル + - 八幡 + - 輝日東高校 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    八幡(中学時代、俺はとある女子に告白し、そして呆気無く散り去った)

    八幡(わかってたさ、俺がそんな色恋沙汰に縁のない人間だったことくらい)

    八幡(いつからだっただろうか、俺が人間関係に期待を持たなくなったのは)

    八幡(自他共に認めるボッチ…と言うか、ボッチなんだから周りが認めるだの認めないだのはない
       んだが)

    八幡(ともかく、俺が自分でそう思い始めてから、いつの間にか一年半以上もの月日が流れていた)

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1386075307

    2 :

    次はなんだ

    3 :

    周りから認識されてないのがぼっちだもんな

    5 = 1 :

    美也「にぃに、起きてるー?」

    八幡「起きてるよ」

    美也「あ、珍しい、にぃにもう朝ごはんできてるからね」

    八幡「ありがとうよ」

    美也「それとみゃーは先行くからねー」

    八幡「おう、行ってら」

    美也「じゃあね、遅刻しちゃだめだよー」

    八幡「はいはい」

    八幡(お前はその寝癖みたいなのをなんとかしてから行けってのに)

    八幡(…学校行くか)

    6 :

    変態紳士八幡期待

    7 = 1 :

    ―教室―

    八幡「……」

    八幡(いつもどおりだな、俺はクラスメイトGあたりを適当に演じてればそれでオールオッケー、いるだろ?背景で
       なぜかいっつも寝てる奴、あんな感じ)

    絢辻「比企谷くん」

    八幡「…」

    絢辻「ねぇ、比企谷くん」

    八幡「…」

    絢辻「ちょっと、聞こえてる?」

    八幡「うおっ」

    八幡(イヤホンしてたから全然気が付かなかった)

    絢辻「進路希望書、出してないのあなただけよ?」

    八幡「あっはい、すいません」

    絢辻「今日中にお願いね?」

    八幡「あぁ、俺自分で出しに行くから、だ、大丈夫です」

    絢辻「そう?じゃあそうしてくれるかな」

    八幡「はい」

    絢辻「それじゃあ」

    八幡「はい」

    八幡(あー、ビビった、いきなり話しかけて来るなよな)

    八幡(…飲みもん買いに行こう)

    8 :

    ラブリーと八幡をどうするんだろ
    根本的に合わなそう

    9 = 1 :

    ―自販機前―

    八幡(何故かこの学校の自販機にはMAXコーヒーがない)

    八幡(しょうがない、このパンダココアに…)

    梨穂子「あっ…」

    八幡「おっあ!」

    八幡(やっべ、金入れるタイミング被っちゃったよ、つーか手が触れ)

    梨穂子「あ、八幡」

    八幡「へ?」

    梨穂子「あ…えぇーっとぉ…」

    八幡「…」

    梨穂子「…?どうしたの?」

    八幡「いや…別に」

    八幡(桜井梨穂子、そういや同じ高校だったな、まぁ家近いし、当然ちゃ当然か)

    梨穂子「どうしたの?買わないの?」

    八幡「いや、別に俺は…」

    梨穂子「それじゃあ私先に買うねー」

    八幡「あっはい」

    梨穂子「もぉ、なんで敬語なの?」

    八幡(なぜコイツは昔遊んでいたからという理由だけでこんなに俺に馴れ馴れしいんだよ)

    八幡「いや、別に」

    梨穂子「変な八幡、じゃあ私先戻るねー」

    八幡「…」

    八幡(俺も戻ろうか)

    10 :

    裏表ないさんにはガチで勝ち目ないだろ
    急に物理くるキャラとか怖いキャラには勝率0だし

    11 :

    >>8
    ラブリー「わぁおっ!!その斜に構えてつっけんどんなところ、初めて家に来た頃のジョンにそっくり!オーキードーキ♪私に任せて、君をあの頃のジョンみたいにしてあげるわ!」

    はるのんより厄介そう(小波)

    12 :

    屁理屈で言いくるめられないグイグイくる天然キャラは天敵だな

    13 :

    そういえば前に俺ガイルとアマガミのSS見たなぁ
    あれは八幡らしい終わりだったわ ぼっちエンドで
    期待

    14 = 1 :

    八幡(…で)

    「これ」

    八幡「は?」

    「なにすっとぼけた顔してんのよ、借りてた消しゴム」

    八幡「あぁ」

    八幡(棚町薫、高校に入学してすぐゲーセンで遭遇した奴、なぜか俺がプレイしていたファイナルファイトに乱入し
       てきたよくわからん女、どうやら摩天楼のエレベーターステージを見たのが始めてだったらしく思わず100円
       を投入してしまったらしい、なにそれ怖い)

    ~~~~~~~~~~~~~~~

    「別に同じ高校なんだからいいよねー」

    八幡「あ…ええ」

    ~~~~~~~~~~~~~~~

    八幡(まったく、リア充のすることはわからん)

    「相変わらず辛気臭い顔してるわねー」

    八幡「ほっとけ」

    「そんなんだから友達も出来ないんじゃないの?」

    八幡「まぁな、でも別に迷惑かけてないだろ」

    「そうだけどさー」

    八幡「つーかこんなちっちゃくなってんの使えねぇよ」

    「あ、せっかく帰してあげたのに」

    八幡「いらん、捨てろ」

    「かわいくないなー」  

    15 = 8 :

    はるのんは絢辻タイプ
    ラブリーはラブリー
    これだけで全然違う

    16 :

    いろはすの代わりは水泳部のあの子か?

    17 :

    いいなこれ

    18 = 1 :

    ―休み時間―

    八幡(購買にやってきたわけだが…)

    ワーワーワー

    八幡(相変わらずの混みっぷりだな、ま、俺はここに飛び込んでまでパンが食いたいわけじゃないから最後に余った
       のを適当に摘めば…)

    中多「あ…」

    八幡(…なんで俺の横に並ぶの?つーかなにぴょこぴょこやってんだよ)

    中多「…うっ」

    八幡(おー、頑張れ頑張れ、その中に飛び込んでこそ勝ち取れる物もある)

    中多「…」

    八幡(『シュン』とか聞こえてきそうなしょげっぷりだな、っつーかお前何処行くんだよ、待ってねぇと…っと、言
       ってる間空いてきた)

    八幡「あのー、これとこれ…はい」

    おばちゃん「310円だよー、いっつも余り物ばっか買いに来るねー、覚えちゃったよ」

    八幡「あっ、そうですか」

    八幡(まさか俺の顔を覚えるとは、このおばちゃん中々…あ、戻ってきた)

    中多「あっ…あの」

    おばちゃん「ごめんねーもう売り切れちゃったよー」

    中多「えっ…」

    おばちゃん「あのお兄さんで最後だったんだよねー」

    中多「……」

    八幡(なぜ俺を見る……はぁ)

    八幡「100円な」

    中多「あっ…ありがとう…ございます」

    八幡「お、おう」

    19 = 1 :

    ―体育館裏―

    八幡(やはりここはいいな、静かで)

    八幡「…あ」

    ぷー「にゃお」

    八幡「何だお前、やけに人懐っこいな」

    ぷー「なん」

    八幡「うりうり」

    ぷー「なーん」

    八幡(かわいい)

    七咲「あの」

    八幡「…え?俺?」

    七咲「はい、他に誰がいるんですか」

    八幡(そうですね)

    七咲「このへんに猫がいま…」

    ぷー「にゃ?」

    七咲「あっ」

    八幡「…?」

    七咲「捕まえてください!」

    八幡「おっおう!」

    ぷー「なーお」

    八幡「は…はい」

    七咲「あぁ、助かりました、ありがとうございます」

    八幡「いや、別に」

    七咲「それでは」

    八幡「…」

    八幡(…パンツ?水着だったか?)

    20 :

    ならないとは思うが
    わざわざキャラ変えといて同じ展開とかは無いよな

    21 :

    楽しみ
    頑張ってくれ

    22 = 1 :

    ―体育館―

    八幡(体育か、しかしなぜバドミントンなんて壁打ちの出来ない競技を…)

    森島「ねぇ、君」

    八幡「…」

    森島「ねぇ、そこの壁に寄りかかってる君」

    八幡「…おあっ!びっくりしたぁ」

    八幡(俺今日何回これやってんだよ…あ、コイツ知ってんぞ、確か三年の)

    森島「ねぇ、このクラスの女の子はどこ?」

    八幡「はぁ、多分校庭じゃないんすか?」

    森島「そっか、ありがとね」

    八幡「はい」

    森島「君はやらないの?」

    八幡「は?」

    森島「バドミントン」

    八幡「あぁ、まぁ相手が居ないんで」

    森島「へぇー、なんかかわいそうだね」

    八幡「そうすか」

    八幡(ぐっ、ムカつくぜ、何がムカつくって本当に可哀想だと思ってる所がムカつくんだよな、顔でわかるんだ
       よ、マジで心配してる奴とからかいに来てる奴、コイツは前者だな)

    森島「…ねぇ」

    八幡「なんすか」

    森島「今度私と一緒にやろうよ」

    八幡「はい?」

    森島「それじゃあ私行くから、またね?クマくん」

    八幡「あ…」

    八幡(…なんだありゃ、つーかクマくんって、目のクマのことか?昨日は徹夜で本読んでたからかな)

    23 = 1 :

    ―自宅―

    八幡(ふぅ、疲れた)

    八幡「ただいまー」

    美也「あーしにぃにおかえりー」

    八幡「なんだ、随分早いんだな」

    美也「にしし、今日は用事がなかったからにぃにと一緒にご飯食べようと思ってねー」

    八幡「嬉しいこと言ってくれんな」

    美也「うわー!頭なでないでよー!髪の毛崩れるー!」

    八幡「バカ、最初から崩れてんだろうが」

    美也「あ!にぃにがみゃーの髪型バカにした!」

    八幡「ごめんごめん、じゃあ行こうぜ」

    美也「…?どこに?」

    八幡「家で食うにも、外食するにも、とりあえず外でないとだめだろ」

    美也「あ、そだねー」

    八幡(天然め)

    美也「それじゃあ上着持ってくるねー」

    八幡「おう」

    24 = 1 :

    チュートリアル終了、次回から本編の始まり、アニメ方式で行くからラブリーからね

    それじゃあ見てくれた人ありがとう、おつかれちゃん

    25 = 20 :

    面白かった

    28 = 1 :

    ごめん、嘘ついた

    ちょっとだけ書かせて

    30 :

    おや

    31 = 1 :

    =森島はるか編=

    ―登校中―

    八幡(今日はやけに早く起きれたな)

    八幡「…」

    八幡(自転車はいいな、このすいすい進む感じがたまらん)

    八幡「ひーめひめ…」

    森島「ふんふーん」

    八幡「あっ…」

    八幡(昨日の…つーか知り合うと今まで見向きもしなかったやつが目についちゃうんだよな)

    八幡(…ま、スルーで)

    森島「…あ、昨日の一人ぼっちくん」

    八幡「…え?」

    八幡(何そのウシジマくんのサブタイみたいな呼び方、ヤミ金くん編は最後の社長のシーンでなんとも言えない気持ち
       になるよな、たしか原子力発電所に飛ばされるんだっけか)

    森島「ちょっと待ってよ」

    八幡「…なんすか」

    森島「君、一人で行くの?」

    八幡「はぁ、まぁ」

    森島「なら一緒に行かない?」

    八幡「…はい?」

    森島「今日は響ちゃんが先に行っちゃったから一人なんだー」

    八幡「そうすか、それじゃあ頑張ってください」

    森島「え!ちょっとぉ!イジワル禁止!」

    八幡「…はぁ、わかりましたよ」

    八幡(…まぁ断る理由もないしな)

    32 = 1 :

    森島「君はいつも自転車なの?」

    八幡「まぁ、そうですけど」

    森島「ふぅーん、なんで誰かと一緒に行かないの?」

    八幡「いや、一緒に行く人がいないだけで」

    森島「そうなんだ」

    八幡「はぁ」

    森島「…」

    八幡「…」

    森島「君、無口なんだね」

    八幡「まぁ、変に口開いて逆にいらないこと言うのも嫌ですし」

    森島「でも私と話す男の子は色々話してくれたよ?」

    八幡「知らないっすよ、それじゃあその喋ってくれる男と一緒に学校行けばいいじゃないですか」

    森島「またそうやってイジワル言うんだから~」

    八幡「別にイジワルじゃないっすよ」

    森島「…でもグッド!

    八幡「なにがです?」

    森島「静かに歩くのもいいよね、朝から色々言われるのも疲れちゃうからさ、私逃げちゃうんだよねっ」

    八幡「じゃあ俺でよかったじゃないすか」

    森島「でも君は喋らなすぎ、もうちょっと話したいな」

    八幡「…何か聞かれれば答えますよ」

    森島「ホント?じゃあなに聞いちゃおうかな~」

    八幡(元気な人だな)

    33 :

    怖くないはるのん

    34 :

    素で人の懐に入ってくるのはさすが森島だわ

    35 :

    ―昼休み―

    八幡(ここに来て、やっとパンダココアも悪くないかなと思い始めた)

    八幡「……っはぁ………ふぅ」

    八幡(うん、悪くない)

    八幡「……」

    森島「…」

    八幡「…なにしてんすか」

    森島「んーん、なんにも」

    八幡「はぁ」

    八幡(いつの間にいたんだよ、リュウ・ハヤブサですか?つーかアイツ本当に忍者かよ)

    森島「さっきまで校庭で馬跳びやってたんだ」

    八幡「へぇ、楽しかったすか?」

    森島「まぁね、久しぶりにやったら結構楽しかったよ」

    八幡「そうすか」

    森島「…君もやる?」

    八幡「はぁ?」

    森島「よし!やろう馬跳び!」

    八幡「いや、何いってんすか、だいたいこんなとこで馬跳びとか」

    森島「いいからいいから!ほら!」

    八幡「ちょっ、引っ張らないでくださいよ」

    36 = 35 :

    森島「はい、じゃあまず君から…って、名前なんて言うの?」

    八幡「比企谷っす」

    森島「じゃあヒッキーだねっ」

    八幡(なんでだよ)

    森島「はいヒッキー!ちゃんと屈んで!」

    八幡「あぁ、はい」

    八幡(すっごい恥ずかしい)

    森島「いっくよー!」

    八幡「はい」

    森島「…よっ!」

    八幡「うおっ」

    森島「っと、グッド!成功!」

    八幡(それなんなんだよ、ルー大柴?布束さん?)

    森島「じゃあ次はヒッキーの番だね」

    八幡「いや、俺はいいですって」

    森島「早く飛ばないと怒るよ?」

    八幡(怖いよ)

    八幡「は…はい、じゃあ行きまーす」

    森島「はい!カモンカモーン!」

    八幡「よっ……と」

    森島「いい感じ!」

    八幡「そうですか」

    八幡(俺は一体何をしてるんだ)

    37 = 35 :

    ―数日後―

    八幡「……」

    「…ねぇ」

    八幡「んあ?…なんだ、棚町か」

    「なんか最近、アンタの噂をよく聞くんだけど」

    八幡「はぁ?俺が噂になるようなことしてるわけねぇだろ」

    「いや私もそう思うんだけどさ」

    八幡「…?」

    「なんかアンタと三年の森島先輩と仲良くしてるのを見たって人が結構居てさ」

    八幡「…はい?」

    「気をつけなよー?アンタも森島先輩が人気なことくらいは知ってるでしょ?」

    八幡「あーあぁ、まぁ」

    「学園のマドンナとアンタじゃ釣り合わなすぎるって言う人がいるらしくってさ、しかも釣れない態度だからって
      さらに嫉妬してるらしいよ?」

    八幡「…そうか」

    「しっかし意外ねー」

    八幡「なにが」

    「まさかアンタが森島先輩と一緒にいることがあるだなんて、一体どんな魔法を使ったのよ」

    八幡「別に、あの人が絡んでくるだけだ」

    「まぁあの人から見ればアンタみたいなのは珍しいかもね」

    八幡「ん、まぁありがとな」

    「いいってことよ」

    八幡「……」

    39 = 35 :

    ―昼休み―

    八幡「…」

    森島「あ、また一人で食べてる」

    八幡「…今日はどうしたんすか」

    森島「君が寂しいかなーって思ってさ、来てあげたの」

    八幡「別に頼んでないっすよ」

    森島「でもここにいるじゃない」

    八幡「それは…他に行く所ないからっすよ」

    森島「こらっ、イジワル禁止」

    八幡「…すいません」

    森島「なんか疲れると君のところに来ちゃうんだよね」

    八幡(この人は無意識で言ってるんだろうが、その発言は困るんだよな、主に俺のリビドー的に)

    八幡「保健室かどっかで寝ればいいじゃないすか」

    森島「それだと響ちゃんに見つかって連れ戻されちゃうの」

    八幡「…先輩の話にはちょいちょいその人出てきますよね、その人と一緒にいればいいじゃないすか」

    森島「いつもはそうしてるよ?でも今日は水泳部の後輩ちゃんの練習に付き合って…あ!」

    八幡「なんすか」

    森島「君も女の子の水着姿には興味あるよねっ」

    八幡「はぁ、まぁそれなりには」

    森島「よーし!じゃあ見に行こう!」

    八幡「無理です」

    森島「えー、なんでー」

    八幡「いや、女子水泳部が練習してるプールなんて行ったら俺捕まっちゃいますよ」

    森島「大丈夫!ばれないってば!」

    八幡「そうじゃなくて」

    森島「はい、とりあえず行くからね、ほら早く!」

    八幡「ちょっ、手をつかむなってのに」

    40 = 35 :

    八幡(…で)

    森島「そーっとね?そーっと」

    八幡「なぜ俺まで、ってかこれ以上進むのはやばい」

    森島「…あれ?なんで来ないの?」

    八幡「それは生徒手帳を読めばわかるかと」

    森島「えぇー、めんどくさいよー」

    八幡「とりあえず俺は…」

    ガサッ

    八幡「…ん?」

    森島「…どうしたの?」

    八幡「いや、今そこに人が…」

    森島「…?いないよ?」

    八幡「でも確かに」

    森島「気のせいじゃないの?それよりほらっ」

    「はるか?」

    森島「ぎくっ」

    「あなた、ここでなにして…あら」

    八幡「ど…どうも」

    「…はぁ、この子がはるかのお気に入りの比企が」

    森島「あー!響ちゃんストップ!ストーップ!」

    八幡「…俺もう帰っていいですかね」

    「ええ、ごめんなさいね、はるかに付きあわせてしまって」

    八幡「はぁ、大丈夫ですよ」

    森島「ヒッキー逃げるの!?」

    八幡「いや、そもそも」

    「ほら、はるか来なさい」

    森島「あぁ~ん!響ちゃんのいけずぅ~」

    八幡「……」

    八幡(…嫌な予感がするな)

    41 = 35 :

    ―翌日―

    八幡「……」

    「あっ、八幡」

    八幡「あーどうし……」

    クラス一同「………」

    「これ、どうしたの?」

    八幡「……どうしたもこうしたも、こうして映ってんのが事実なんだろうよ」

    「でもこれ、誰かと話してるように見えるんだけど」

    八幡「…いいや、誰も居なかった」

    八幡(そこにあったのは、何枚もの俺の写真だった)

    八幡(なにがまずいって?俺がプールの前でキョロキョロしているところがだよ)

    八幡(全くいい腕のカメラマンだ、プールのガラス越しにしっかり女子生徒の姿が映ってやがるぜ)

    「アンタ…」

    八幡「なんだよ」

    「ほんっとうに、覗いてたの?」

    八幡「…あぁ」

    「……そっか」

    八幡(いずれこうなるとは思っていたが…いや、むしろ遅すぎるくらいだぜ、よくここまで待てたもんだ)

    42 = 35 :

    ―放課後―

    八幡(…まさか俺がこんなに注目される日が来るとはな、びっくりだな、あまりにも緊張しすぎて汗とか凄い、もう
       この手汗は能力者と言っても良いレベル)

    八幡「…」

    八幡(そろそろ来るか)

    森島「あ、ヒッキー」

    八幡「…うす」

    八幡(しかし、かなり蔓延してると思ったんだが先輩本人の耳に届いてないところを見ると所詮は俺って感じがするな)

    森島「どうしたの?君から呼び出すなんて珍しいねっ」

    八幡「ちょっと話が

    森島「お話?なにかな」

    八幡「いや、俺先輩のこと好きなんすよ」

    森島「…え?」

    八幡「付き合ってもらえますか」

    森島「ちょちょちょ…いきなりなにを言うのさ君は」

    八幡「今ここで答えをくれませんかね」

    森島「…そんないきなり言われても…ねっ?」

    八幡「それは拒否ととっていいんですよね」

    森島「あ…うん、まぁ今はそ」

    八幡「わかりました、それじゃあ」

    森島「あっ…」

    森島「……」

    43 :

    紳士とは振られる意味合いがえらい違いだな

    44 = 34 :

    まあ全然タイプじゃないと言われちゃう橘さんですからね

    45 = 35 :

    ―翌日―

    八幡「……」

    ヒソヒソ

    八幡(おぉ、さすが学園のマドンナ、彼女が絡むと俺事でも情報の伝達が早いね)

    八幡(しっかし、のぞきフラれ野郎か…もうちょいひねれよ)

    美也「あ、にぃに」

    八幡「よぉ、今日は先に出てたんだな」

    美也「うん…ってそうじゃなくてさ」

    八幡「なんだ?」

    美也「あの写真と噂…」

    八幡「あーあぁ、悪いな美也、やらかしちまったよ」

    美也「嘘…だよね」

    八幡「妹のお前にはホント申し訳ないと思っているが、まぁお前と兄弟だと知ってるのは多分櫻井くらいだろうし、
       アイツは多分他の奴に言いふらしたりしないと思うから大じ」

    美也「にぃにのバカ!」

    八幡「…ホントすま」

    美也「そうじゃなくて!」

    八幡「…?」

    美也「なんで嘘つくの?お兄ちゃんみたいなヘタレさんがそんなことするわけないじゃん」

    八幡「俺もそう思ってたんだがな」

    美也「…本当にいいの?」

    八幡「…ま、お前が分かってくれてるだけでも俺は嬉しいよ」

    美也「あぅ…」

    八幡「ほれ、こんなとこで俺と話してんの見られたらバレるぞ、先行け」

    美也「…やだ」

    八幡「…?なぜ」

    美也「…別に美也はにぃにの妹ってバレてもいいもん」

    八幡「……すまんな、それだけはだめだ」

    美也「なん」

    八幡「じゃあ、俺行くわ」

    美也「にぃに!待って…」

    46 = 35 :

    ―昼休み―

    八幡(さてと、これでオッケー、あとは噂が風化するまでひっそりと暮らせばオッケー)

    八幡(なに、散々味わったことだ、別に何も痛くない、俺はな)

    八幡(…美也には本当に悪いことしたな…帰りにケーキでも買って帰るかな)

    八幡「…」

    八幡(しかし、あの場所はダメだと思ったからと言って、校庭の倉庫の裏はやりすぎたか?)

    八幡(いや、まぁ別に普段なら何言われてもいいんだが、さすがに飯食ってる時くらいは静かにしておきたい)

    ピーンポーンパーンポーン

    八幡(おっ、予冷が鳴ったな)

    八幡「…」

    八幡(戻るか)

    47 = 35 :

    ―放課後―

    美也「にぃに」

    八幡「ん?んなっ!」

    美也「一緒に帰ろっ」

    八幡「いやいや、普通に無理でしょ」

    美也「ダメ、今日は一緒に帰るんだもーん」

    八幡「…はぁ、じゃあ誰か来る前に行こうぜ」

    美也「…うん」

    八幡「…?どうした」

    美也「美也だけじゃないよ」

    八幡「はい?」

    美也「美也の友達の紗江ちゃんと逢ちゃんには言っちゃったから」

    八幡「…生きづらくなるぞ」

    美也「大丈夫だよっ、ニシシ」

    八幡「ホント、猫みたいな奴だなお前は」

    美也「帰ろっか」

    八幡「おうよ」

    48 = 35 :

    ―数日後―

    八幡(うーん、この倉庫裏にも慣れてしまったな)

    八幡(これが意外と居心地いいんだ、狭いところってのはなんでこんなに落ち着くんだろうな)

    八幡「…」

    森島「あ!やっと見つけた!」

    八幡「…あ」

    森島「逃げないで!」

    八幡「いや、別に」

    森島「逃げちゃだめ」

    八幡「…はい」

    八幡(つーか、手掴まれてんのに逃げるも逃げないもないでしょうが)

    森島「比企谷くん、私は今とっても怒っています」

    八幡「なんでです?八つ当たりなら勘弁して下さいよ」

    森島「どうして私に相談してくれなかったの?」

    八幡「相談?別に相談も何も無いでしょう」

    森島「だってあの写真、私とプールに言った時のヤツだよね」

    八幡「さぁ、俺は一人でしたし」

    森島「ーッ!」

    八幡「もういいですか?のぞきふられ野郎といる所を見られたら先輩の株が下がりますよ」

    森島「別にそんなの関係ないよ」

    八幡「…はい?」

    森島「もう少しでクリスマスだね」

    八幡「はぁ、そうですね」

    森島「……」

    八幡「なんですか」

    49 = 35 :

    森島「君、好きって言ってくれたよね」

    八幡「あぁ、言いましたね」

    森島「もう、忘れちゃったの?私の事」

    八幡「いいや、忘れるわけないじゃないですか」

    森島「でも、もう少しでクリスマスだよ」

    八幡「だからなんですか」

    森島「…私、君に会えなくてちょっと寂しかったんだけどな」

    八幡「…?」

    森島「君は…寂しくなかった?」

    八幡「ええ、つーかもともと一人でしたし」

    森島「…ばか」

    八幡「え?」

    森島「ばかだよ…君は…」

    八幡(…泣いてる)

    森島「じゃあね」

    八幡「…うす」

    50 = 35 :

    ―放課後―

    八幡(豆腐だっけ、お使い)

    「ちょっと、いいかしら」

    八幡「…あ」

    「久しぶりね」

    八幡「ええ、二週間ぶりくらいですかね」

    「少し、いいかしら」

    八幡「なんですか?あんまし近寄らないほうがいいかと」

    「いいのよ」

    八幡「…ま、いいですよ、どうせ暇ですし」

    「それじゃあ、少ししたらプールの前に来てくれるかしら」

    八幡「ええ、いいですよ」

    「それじゃあ」

    八幡「ええ、またあとで」


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