のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,869人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ村娘「勇者様ですよね!」勇者?「……違うが」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 = 121 :




    ―――― ザシュン・・!!



    白服α「……は、っ!?」

    < グラッ


    白服α(何だと……『銃』すら見切った私でも、見えなかった?)ドシャ

    白服α「が、ぁ……貴様なにをした」


    勇者?「ワイヤーを使う必要はないと思ったんだ、どうやらお前は以前に両断された経験があるらしくてな」

    白服α「……!?」

    勇者?「簡単に言えば、お前が今まで受けた中で最も威力のあるダメージを『再現』した」

    白服α「貴様……なに、者だ」


    勇者?「別に化け物とかではないんだがな」


    152 = 121 :

    今日はこの辺で

    154 = 147 :


    今度の続きはいつかな?

    155 = 121 :

    >>154
    明日の午前を予定しています

    158 :

    うぉ

    159 :

    乙 またいいとこできるわぁ

    160 = 122 :

    生殺し乙

    161 :



    白服α「化け物じゃない…? ならなんだ、人外じゃないと言うならお前は!」

    勇者?「……」スタスタ


    勇者?「立てるか」

    村娘「ありがとうございます勇者様…」

    勇者?「行くぞ、追っ手の速度は異常だからな」


    白服α「……っく」


    勇者?(……斬られた傷が塞がりかけているな、まったく人外はどちらか分からないな)


    162 = 161 :




    < タッタッタッ



    白服α(クソ、逃げられた……!!)フラフラ

    白服α(はぁ……はぁッ、ぐぁ…血を流し過ぎたのか)フラフラ


    白服α(あの男は一体何者だ、何故か顔や表情が思い出せない)

    白服α(淫魔でなく、化け物じゃない……?)

    白服α(ふざけてるッ……人間の筈がない)


    163 = 161 :




    「………おかあさん」


    村娘「少女っ、無事で良かった……」

    「お母さんこそ! 大丈夫? 怪我はない?」

    村娘「あはは、久しぶりに走ってちょっと疲れたかな」


    勇者?「……」スタスタ

    村娘「勇者様、約束を覚えてくれていたのですね」

    「やっぱり知り合いなんだね」

    勇者?「……まあそうだな」


    164 = 161 :



    ―――― 数時間後


    村娘「それでね、勇者様はサキュバス達を連れて……」

    「遠くに旅立ったんでしょ、もうそこは何度も聞いたよ」

    村娘「ふふ、あの頃は今も鮮明に覚えてるわ」

    「……」チラッ


    勇者?「なんだ」

    「……勇者さ、このまま一緒に住まない?」

    村娘「ちょっと何言ってるの!」

    村娘「ぁぅ……すいません勇者様」ぺこり

    勇者?「……」


    165 = 161 :



    勇者?「とりあえず返事はする、断る」

    「え、なんでよ」

    村娘「少女、勇者様にはね……」


    勇者?「そうじゃなくてな、今度はお前達2人が生きてる間に帰れなくなる」


    村娘「……はい?」

    勇者?「悪いがな」

    「私達2人って……勇者だって死んじゃうわよ!」

    勇者?「老衰はしない体質だ」


    166 = 161 :



    勇者?「それにな、何も二度と会えない事は無いはずだ」

    「えっ、そうなの」

    村娘「……」

    勇者?「少し『慣れ』さえすればいつでも来れる、だからまずはやりたい事をやらせて貰う」

    勇者?「お前達2人は街の騒ぎが治まるまで隠れてろ、いいな」スタスタ


    < ガチャッ

    < バタン


    村娘「……」


    167 = 161 :



    < ガチャッ


    勇者?「……何か用か」

    村娘「あの、21年間聞きたかったんです」

    勇者?「何がだ」

    村娘「勇者様の家の傍に埋葬された『友人』、勇者様とどんな関係があったんですか!」

    勇者?「『友人』は友人だろう」


    村娘「違います!! 私、夫を失って初めて気づいたんです!」

    村娘「この手で墓標に花を添えた後、私は……っ」

    村娘「……初めて会った時の勇者様とまったく…まったく同じ『目』をしていた」


    勇者?(ほぉ)


    168 = 161 :



    村娘「勇者様、あなたは私を何度も鬱陶しく思っていたのでは?」

    村娘「幼いとはいえ、愛する人を亡くした所へ私が来たのは目障りだったのでは?」

    勇者?「さぁな」

    村娘「……知りたいんです、何故今回も助けて頂いたのかを」

    勇者?「最初からそう言えば教えたが……まあいい」


    勇者?「………『魔王』」


    村娘「?」

    勇者?「『魔王』だ、あそこに埋葬されたのは」


    169 = 161 :



    村娘「ま、ま魔王? とは、やっぱりあの?」

    勇者?「そうだ」

    村娘「……でも、ならどうして戦争が?」

    勇者?「それを後々調べる、『魔王』は俺とずっといたんだからな」


    村娘「しかし、勇者様と魔王は友人だったんですか…? どうにも信じられないというか」

    勇者?「『魔王』は俺の妻でもあったと言えば納得か?」


    村娘「!?」


    勇者?「……後は自分で想像するんだな、俺はもう行く」


    170 = 161 :




    村娘「また、会えますよね」



    勇者?「……そうだな」スタスタ

    勇者?「………」

    勇者?(しまった、言いそびれたな)スタスタ


    勇者?(俺は勇者じゃない)


    171 = 161 :




    ―――― 「『魔女狩り』って知ってるかい」


    「なんだ? 淫魔を狩るのか」


    ―――― 「ちょっと違うかな、要するに【怪しい奴は魔女】っていう考え方が実現された行為だね」


    「……?」


    ―――― 「ぼくのいた世界ではね、大昔に魔女狩りが行われたんだ」

    ―――― 「酷いものだったよ、女子供関係なく痛めつけられる時代だった」


    「あまりこっちの世界には縁がなさそうだ」


    ―――― 「くす、そうかもね」

    ―――― 「この世界は本当に素晴らしいよ……『ファンタジー』そのもので、ぼくの世界とは大違い」

    ―――― 「……でもね、それでもぼくの世界と同じ悲劇は繰り返してはいけないよ」

    ―――― 「拷問は痛くて辛いし、死刑より酷い刑もある」


    ―――― 「■■■■■は、絶対に『魔女狩り』なんていけないよ」


    「…あ、ああ……覚えておこう」


    172 = 161 :




    ―――― グシャぁァァッ!!


    白服2「ひぎぃぃぁああああああ!?」

    ―――― スパッ

    < ズシャッ


    勇者?(……だから『俺』は宗教なんてものが存在しないようにした)

    < シュルッ

    勇者?(だから『アイツ』は人間に余計な力を与えないようにしてた)


    白服4「クッ、何者だ貴様ァァッ!!」


    173 = 161 :



    勇者?「この世界はな、あくまでファンタジーでなければいけなかった」


            ジャギィンッ!!
    スパァッッ!!


    勇者?「多少の発展は許そう、多少の戦争は許そう」

    白服4「死ねぇ! 化け物ぉぉっ!!」


    ―――― ピタッ


    白服4「……!! 糸?」ギギギ

    勇者?「…………だが」ピンッ


    174 = 161 :




    ―――― ツルッ


    白服4「え」

    < ゴトッ


    勇者?「『魔女狩り』なんて大量虐殺は、絶対に許さん」

    < シュルッ

    白服4「うわあああ!? 腕が、腕がぁ!!」

    勇者?「だからお前達妄執者は全員ここで死ね」


    < ビチャッ


    175 = 161 :



    ―――― カツ・・カツ・・・


    騎士「止まれ、撃つぞ」

    勇者?「マスケット銃か、よく狙うんだな」スタスタ


    騎士「くっ、騎士達よ……これより神罰を代行する! 撃て!!」


    ―――― ズドドドォッ!!


    勇者?「銃口を向ける速度が遅いな」シュルッ

    騎士(いつのまに背後を……!?)


    ―――― スパァッッ

    勇者?(装填すらさせん)

    176 = 161 :



    騎士2「ひぃ―――― ぐぉぇ」ギギギ
    騎士3「ゼヒュ……ッゥ」ギギギ


    勇者?(……)ピンッ

    ―――― ズシャァァ


    < ドシャドシャッ


    勇者?(……)シュルッ

    勇者?(まだ奥にいるな)


    177 = 161 :



    勇者?(……『十字大聖堂』)スタスタ


    勇者?(まだ未完成だが、四年前から『聖十字教会』の西側に位置する事実上の『軍施設』)

    勇者?(奴らがサキュバスを監禁しているとしたら、ここしかないな)


    < ザッザッザッザッ・・!


    勇者?(……)

    勇者?(不要、か)シュルッ


    178 = 161 :




    白服β「……囲め」

    白騎士「了解ッ」


    < ザッザッザッザッ・・・・


    勇者?「……」

    白服β「言うまでもなく、貴様は包囲された」

    勇者?「確かに言うまでもないな」

    白服β「武器の糸を捨てて大人しく投降するか、ここで我々に『神罰』を受けるか」


    白服β「選べ化け物」

    勇者?「斬れば良い、その腰にあるミスリル剣の刃で俺を一斉に斬り捨てろ」


    179 = 161 :



    白服β「………」

    勇者?「………」



    ―――― 「殺せ」


    白騎士「神罰を代行する!」シャキィ

    < シャキィ
    < シャキィ
    < シャキィ

    勇者?(……)


    白騎士「うおおおおおおお!!!」


    < ビュンッ!!


    180 = 161 :




    白服β「……ッッ!!?」



    ―――― 藍色のコートに身を包んだ男に騎士のロングソードが振り下ろされた瞬間、俺は見た。


    勇者?「………」


    ―――― 刃が触れるか否かの刹那に、男は声無く何かを呟く。

    ―――― その直後、振り下ろした騎士のロングソードを筆頭としてその場にいた全員の剣が爆散した。

    ―――― まるで見えざる壁でもあるかのように、中心に立つ男を避けながら……


    ―――― ……破片は、血の雨を降らせる最悪の凶器と化して騎士達を襲ったのだ。



    白服β(ぐぉ……!!)


    ―――― バキィィィンッ!!


    181 :

    いいぞ

    182 = 161 :



    白騎士「ギャ……ッは、ごぉ…っ」ドシャッ

    < 「目、目が……ぁっ!! 耳がぁっ!!」


    白騎士3「ヒュー……ヒュー……」フラフラ

    白騎士4「し、神罰を・・・だい、代行する……っ」ビチャッ


    勇者?(辛うじて生き残ったのがいるか)シュルッ


    ―――― ヒュルンッ

    ―――― スッパァンッッ

    < ドシャドシャドシャッッ!!


    勇者?(……)

    勇者?(? 数が足りないな)


    183 :

    白い方々m9ww

    それにしても魔王はボクっ娘だったんかー

    184 = 161 :


    ―――― シャッッ

          ズドン!!
    ドガッ!!
                    ガゴォォンッ!!



    勇者?「~~ッ!!」メシャッ

    勇者?(……成る程、『人外』は他にもいたか)ズルズルッ


    白服β「やってくれたな悪魔め、数少ない『十字騎士』を全滅させやがって」スタッ


    勇者?「……目で追えなかった、随分速く動くんだな」

    白服β「ああ、貴様を殺すには充分過ぎるスピードだ」


    185 = 161 :



    ―――― シャッッ


    < ドゴンッッ!!

    勇者?「ッ、ぐ」フラッ


    ―――― 「まだまだぁっ!!」シャッッ


    < ガッ!!
    < バチンッ!! 
    < ドズッ!!

    勇者?(チィ……音速の12倍か? 服や移動した後に摩擦熱が発生していないのを見ると『魔法』に近いのか)


    勇者?(……何にせよ、これでは埒が開かないな)メキッ


    186 = 161 :




    ―――― ガシィィッ!!


    白服β「なっ……」ブワッ

    勇者?「接近戦は苦手でな、肉弾戦も特に嫌いだが……仕方ない」ミシィ

    白服β(この俺を捉えた……!?)


    勇者?「……」スッ


    白服β(大丈夫だ、この一撃を乗り切ったら次は慎重に……!)

    勇者?「……」ブンッ


    < ゴチャァッ!!


    勇者?「言っておくが『次』はない」ぽいっ

    < ドチャッ


    187 = 161 :



    勇者?「………」





    勇者?(……静かになったな、数少ないと言っていたが本当らしい)

    < カツ……カツ……

    勇者?(しかし建物内を見れば、『アイツ』が喜びそうな美術だ)


    < カツ……カツ……


    勇者?(全て大理石か? それも上等な白、だな)


    < カツ……カツ……


    188 = 161 :




    勇者?「……さて」カツン


    白服α「昼間は手痛い目にあったが、『次』はない」カツン


    勇者?「面倒だな、そうまでして大量虐殺をしたいか」

    白服α「正義が悪魔を裁くのが罪だというなら、貴様はなんだ」

    勇者?「『魔女狩り』はこれからの未来に影を落とす、最悪の産物だ」

    白服α「なぜ断言する、なぜ神のように全て分かる?」ヴゥン


    白服α「お前は我々の神でもなければ未来を知ってる訳でも無い、なのに何故貴様が断言する!」

    白服α「応えろ異形の怪魔!! 貴様は何者だ!!」


    勇者?「……」

    勇者?「お前達、人間を作った神……か」

    白服α「…!」


    189 = 161 :



    勇者?「残念ながら俺はお前達の神でも無ければ怪魔でも無い」

    勇者?「それは『断言が出来る』」


    < カツ…カツ……


    勇者?「しかしな、もう一つ残念な事に俺は未来を同じく『断言が出来る』」

    白服α「なぜだ」


    < カツ……カツ…カツッ

    勇者?「とある友人がお前達人間の未来を幾つかの運命として、既に予知しているからな」


    白服α「友人だと……!!」

    190 = 161 :



    勇者?「お喋りは終わりだ、仲良く雑談する気はないんでな」

    白服α(……っ、上等だ)ヴゥン

    勇者?「……」シュルッ


    勇者?「……」ピンッ

    ―――― ヒュパァッ!!


    白服α「はァッ!! 同じ芸は通じんぞ!?」ジャキィッ

    < バチィッ


    勇者?(魔剣をあそこまで容易に操れるのか)

    191 = 161 :



    勇者?(なら折角だ、『剣』の風情を味わうか)


    < ヴゥゥ……ンッ


    白服α「魔剣だと? 剣の勝負という事か!」ダッ

    勇者?「いや、俺は接近戦は苦手なんだ」ヒュッ

    白服α「!!」


    ―――― ズガガガァァッッ!!!


    白服α「……!! 貴様、なんだ今のは……ッ」

    勇者?「伸縮自在、長さはリーチとして最大の戦力だ」ヴゥン

    白服α(どんな魔力があればそんな真似が出来る、クソ……!!)バヂィンッ


    192 = 161 :



    勇者?「右、左、フェイントだ……右」ヴンヴンッ


    ―――― バヂィンッ!! ヒュォッ!! ズバァッ!!


    白服α(く、近づけない……!)

    勇者?「……」ピタッ


    勇者?(……この男、魔法障壁で対魔法を完璧にしてるのか?)

    白服α(止まった? チャンス―――― ッ!!)バッ


    勇者?(……)

    勇者?(呆気ないな、まったく)

    勇者?「【絶大なる衝撃を与えよ】」

    < ドゴォォォッ!!

    白服α「ゴフッ……!?」


    193 = 161 :



    白服α「……こ、この程度で……っ」ヨロッ

    勇者?「【全身を引き裂け】」


    ―――― ブシャァ!!


    白服α「ぐあああああ!!?」ドサッ

    白服α(なんだ!? 何で魔法障壁が効かない!?)


    勇者?「……その傷なら流石に戦闘不能だな」

    勇者?「『次』からは、魔法障壁なんて張らずに俺を絞め殺すんだな……無理だろうが」スタスタ


    白服α(……ッ、出血が止まらない……)


    194 = 161 :




    < カツッ・・カツッ・・・・



    勇者?「部下なら全員始末した、最後はお前だ」


    < カツ……カツ……


    勇者?「『魔女狩り』の引き金は引かせん、悪いがお前には死んで貰う」

    勇者?「大司教か? 神官か? なんて呼べば良い」



    団長「……『騎士団長』、そう呼んでくれるかね悪魔の化身くん」ニヤリ



    勇者?「……教会関係者とは程遠そうだな、どうやら」シュルッ


    195 = 161 :

    今日はここで


    198 = 183 :


    主人公無双モノは嫌いじゃないよ

    200 :

    なんとなくオーフェン?を思い出すな


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について