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    元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」3

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 暁美ほむら + - 暁美ホームズ + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 :

    >>300
    その願いならまどかを殺しにこないなww

    302 :

    とりあえず、そろそろまどマギは「③」に対して謝罪と賠償を
    してあげてもいいような気がしなくもない。

    303 :

    伸びてると思ったら……

    304 :

    乙乙

    305 :

    避難誘導自体は全然目新しくもなんともないしここで議論する必要もない
    ここからの展開こそが今まで見たくて追っかけてきたものだろう
    大人しく靴下は履いて待ってろ

    306 = 271 :


    まどか「え……?」

    ほむら「全て嘘っぱちだよ、まどか」


    ソファーから立ち上がる。


    まどかに背を向けて、大きな壁に向かってリモコンスイッチを押す。

    すると、壁一面の巨大モニターに、ワルプルギスの夜が映し出された。


    まどか「……!」

    ほむら「これこそが最強の魔女、ワルプルギスの夜だ」

    まどか「ま、待ってよほむらちゃん、前に勝てるって言ってたのに!」

    ほむら「こいつにか?」


    モニターに映されたワルプルギスの夜は、ゆっくりと宙を進んでいる。

    攻撃を受けず、平穏なるままに動くワルプルギスの夜は、特に凶暴性を見せる事もなく、強い嵐を発生されているだけだった。


    ほむら「こいつに勝つメリットなどはないよ、まどか」

    まどか「そんなこと……!」

    ほむら「戦っている最中に街は破壊され、砕かれ…勝ったとしてもそれは、全てを失った後だろうよ」


    ほむら「ならば私は、街を捨てる」

    ほむら「そして人だけを守る」

    まどか「…この避難所って」


    ほむら「見滝原には私が急ごしらえした避難所がいくつもある…地下の頑丈なシェルターは大多数の人命を救うだろう」


    ここも例外ではない。

    ワルプルギスの夜とて、地下の避難所までは襲いきれないだろう。

    その前に飽きて、自ずと去ってゆく。


    街に執着しなければ、ワルプルギスの夜を倒す必要などはない。

    307 :

    まどかにだけ種明かしをする理由とは…

    308 = 271 :


    ほむら「だが君は街を救う事ができるよ、まどか」

    まどか「…わ、たし?」

    ほむら「そうともまどか」


    モニターに映るワルプルギスの夜を背に、まどかに向き直る。


    ほむら「君だけが唯一、その権利を手にしているんだよ、まどか」

    ほむら「インキュベーターと契約し、願う事によってそれはすぐ果たされるだろう」

    ほむら「見滝原を元の状態に……いいや、もっと途方もないことだって出来るに違いない」

    ほむら「君は祈り、願う権利がある」


    戸惑う彼女に優しく微笑みかける。

    そして、まどかの入ってきた扉には、いつの間にか白猫の姿があった。


    QB「全てはまどかの意志に任せるということだね?暁美ほむら」

    ほむら「まあ、ね」

    まどか「……」

    ほむら「怖いかい?まどか」

    まどか「……」


    何か言葉を発したい。しかし混乱する思考が発生を妨げていた。

    まどかは葛藤している。


    ほむら「怖くて当然だよ、ただの街など、自分の魂を賭けるに値しないものな」


    彼女の肩に手をやる。


    ほむら「罪を感じる事は無いよ、まどか」

    まどか「うっ……ぁう……」


    まどかは静かに涙を零した。

    309 = 271 :


    まどか「ご、ごめんなさい……私、本当に嫌な子だよねっ……」

    まどか「本当は、みんな助けて、街だって守りたいのに……」

    まどか「不公平だって、釣り合わないって思っちゃってるの……!」


    ほむら「……」


    私は内心でほっとしていた。

    まどかならば、自分の命を引き換えにしても、街だけですら守りたいと言うだろうとも思っていたから。


    ほむら「私の方こそすまない、まどか……こうでも嘘をつかなければ、皆を守れなかったんだ」


    さやかやマミは、それを知っていればきっと戦っていただろう。

    杏子だって、無謀でも戦いを挑んでいたかもしれない。

    皆で力を合わせれば勝てると、そう信じているから。


    ほむら「でも君にだけは教えておかなければならないと思ったんだ、まどか」

    まどか「私……?」

    ほむら「後から街の壊滅を知ると、君は何をするかわからないからね……趣味の悪い話だが、間近で君の後悔を受け止めてあげたかったんだ」

    まどか「……」


    モニターを見る。

    ワルプルギスの夜が踊りを始めた。


    烈風が吹き荒れる。


    ほむら「半日で、見滝原は荒野と化すだろう」

    ほむら「地下にいる人々はその惨状を知る事はない」


    ほむら「けど、“どうにかすることができたかもしれない”私達にとって、この破壊の様を見届けることこそ、罰であると言えるのかもしれないね」

    まどか「……辛いよ」

    ほむら「辛いかい?まどか」

    まどか「……うん」


    涙を湛える彼女は、本当に辛そうだった。

    310 = 271 :


    ほむら「……よし!ならばせめて、気分良く見滝原の最期を見送ろうじゃないか!」

    まどか「へっ?」


    大きく手を広げ、モニターを見る。


    ほむら「せっかくの百年に一度級の大災害だ!ただ黙って見ているのも価値はあるが、ここで楽しまなくては人生の損というものだろう!?」

    まどか「え?え?どういうこと…?」

    ほむら「執念を裏切り、願いに決別をつけるならば、せめて明るく振る舞っておかなくては!」


    紫に輝くソウルジェムを手に、変身する。

    ハットを被り、ステッキを右の手首にひっかけ、盾の中から黒いリモコンを取り出す。


    ほむら「魔女のお祭りなど知ったことか!魔法少女だって似たようなものだ、乱入して一緒に楽しんでやろう!」


    黄色いスイッチを押すと、モニターの変化が現れた。


    ワルプルギスの夜を囲むようにして、巨大な打ち上げ花火が上がる。

    巨大な花火たちは大きく開いた後、ワルプルギスの夜が巻き起こす嵐によってすぐに流され、消えてしまった。



    ほむら「ワルプルギスの夜など関係ない!戦うつもりなどない!戦う気も無いのであれば、勝っても負けてもいないのだよ!私達は!」

    まどか「ほむらちゃん……?」


    赤いスイッチを押す。

    ワルプルギスの夜のすぐ脇を、特注のジェットエンジンを積んだ簡素なロケットが通過し、爆発して巨大な花火を咲かせる。

    無重力によって地面から引きはがされたビル群が大爆発を起こし、破片が大空を舞う。

    改修された電車のレールから、魔改造を施されたウイング付きの電車が猛スピードで脱線し、ワルプルギスの夜に衝突する。



    ほむら「はははは!自分の心のために自分でピエロを演ずる!医者もパリアッチも全て私だ!これほど面白い事があろうものか!」


    身体を曲がったソファーに投げ出し、仰向けに蛍光灯を眺める。

    ちかりちかりと瞬く蛍光灯。まぶしく、寂しい明滅だった。



    ほむら「……魔法少女でも、型にはまりきった正義の味方をやることはない」

    ほむら「正義の味方になれないからといって、気に病む事も戦い続ける事もしなくていいんだよ、私も、まどかも」


    それでも、私は魔法少女だから。

    そう言って戦いに身を乗り出していったまどかの姿が脳裏に映る。


    ほむら「……ふふっ」


    大丈夫。誰も責めないよ。暁美ほむら。


    まどか「……そう、だね」


    自信無さげではあるが、何よりも彼女がそれを認めてくれたのだから。

    ここが妥協点で構わないだろ?

    314 = 307 :


    手品師から道化師へとクラスチェンジしたな

    315 = 289 :

    なんか、収容所で息子のために嘘を付き続けた男の映画思い出した

    316 :



    >妥協点
    ぶっちゃけ人が誰も死んでなければどうとでもなる気がするから
    むしろほむほむナイス判断って感じ

    災害なら全国から支援の手や義援金も来るから
    町が崩壊した後も廃墟のままって事はないだろうし

    こうして見るとアニメ本編のほむほむは一人で思いつめすぎてたなぁ・・

    317 = 294 :

    >>315
    ライフ・イズ・ビューティフル だったかな?あれはいいものだ

    318 = 294 :

    書き忘れ…乙マムもぐもぐ
    このペースだと明日明後日あたり最終回だろうか…

    319 :

    肉まんが例の荒れきったスレで1000をかっさらって行ったがここの>>1だったのか?

    321 :

    乙マム
    まどかも救う、街の人も救う。
    後はイレギュラーさえ無ければ俺個人としてはハッピーエンドだな

    322 :

    掌に収まる範囲の救済って感じだね
    全部を取ろうと欲張れば全部が御破算に

    323 :

    全て終わった後のさやかやマミさんの反応がきになるな

    324 :

    え…ここで終わらないよな?な?

    325 :

    >>324
    今日はって言ってるから続きある

    326 :

    ステッキとシルクハットのマジシャンほむらが何か見たことがある気がしてたけどようやくわかった
    怪盗セイントテールに似てる

    327 :

    なんか一気に萎えるよな・・・
    本当にほむらは何回も繰り返して街を犠牲にする方法を思いつかなかったのかとか
    そもそも病人や避難しなかった人や地上に残ってる公務員とか一人も犠牲者が出ていないのかとか
    やりすごしても街が壊れれば自[ピーーー]る人も出るのではないかとか

    328 :

    戦ったところで町が壊滅状態になるのは分かってるからだろ
    実際、倒せてる時間軸もあったけど町は壊滅してたろ
    ほむほむは真面目だったのと思い詰めててほーむずの方法を思いつかなかったか、実行しなかった
    とかじゃね?

    329 :

    例え思いついたところで実行は不可能だろ

    330 :

    乙マム
    暁美ほむらではなくDrホームズだからこそ実行できた方法論だな

    331 :

    >>327
    仕方ないんじゃないかな
    一人も犠牲者も、経済的損失も出すなってのは
    普通に町で魔女狩りやる範囲でも無理ゲーだろ?

    332 :

    ほむらは兵器は盗んでも金は盗んでなかったからなー

    333 :

    いやいや、某事務所から色々と持ち出してたぞww

    334 :

    恥を塗り重ねたくなければ黙って見ておれ

    335 :

    >>333
    俺も一瞬突っ込みそうになったけど、ホームズじゃない元のほむらのことだろう

    336 = 327 :

    >>328
    むしろほーむずは爆発での被害とか逃げない愚か者とか多少の犠牲は許容してるよね
    んなのに犠牲0とか言ってる奴らはなんなんだろう

    337 :

    みんな魔法少女が掌に収まる範囲しかない中学生であることを忘れがちな気がする

    338 = 331 :

    >>336
    爆発はまだしも、災害時に逃げなかった人は責任の範疇外で良いかと・・

    339 :

    >>337
    なんでや!ほむらさんの胸のサイズは関係ないやろ!!

    340 :

    >>339
    掌に収まらない中3の三人がおかしいねん

    341 :

    突っ込み所をあげたらキリの無い作戦なんだしそこは黙って見守ろう

    むしろ焦点はやり過ごした後の方だと思ってるし

    343 :

    肉マム

    344 :

    乙マミ!

    345 :

    きんせいがに…なんだろうと思ってググったらなんだこれww
    とりあえず、 つ『バーナー』

    346 :

    QBではなく金星蟹が来襲していればB級SFチックなまどマギが見れただろうなww

    348 = 342 :


    全ての財が流された、といえば頭の重い結果だ。

    しかしバベルが打ち砕かれて、建て直す事がゆるされたと考えれば、……そうもいかないか。


    ある程度の時間があったとはいえ、避難率は100%ではないだろう。


    身体の不自由すぎる孤独な人。

    運悪く睡眠時間の長すぎた鈍い人。

    理由あって、施設を出ることができなかった人。


    私はそれらを関知していないが、少なからず居たはずだ。

    犠牲はある。人を全て助けられるはずはない。


    まどかには言わなかったが、そこが現実の問題だった。



    ほむら「……」



    地上に立った私は、ワルプルギスの夜の後ろ姿を見送る。

    夢にまで見た瓦礫の山の上で、缶コーヒーを飲みながら、そのパレードが向かう先を見送る。


    あの魔女はまたいつか、どこかの見知らぬ地で、大規模な絶望をまき散らすだろう。

    そこまでは手に負えない。仕方がない。私にも出来ることと出来ないことがあるのだから。


    まどか「……うう、まだ、風強いね」

    ほむら「危ないぞ」


    まどかも避難所を抜けだして地上へやってきた。

    まだ避難の警告は解除されていない。地下の人々はまだ、この凄惨な光景を知らない。


    私とまどかだけが、まだ悲鳴も嗚咽も無いこの惨状を目の当たりにしていた。

    349 = 342 :



    ほむら『さやか、マミ、杏子、聞こえる?』


    テレパシーを送る。

    反応はすぐにやってきた。



    『ほむら!?無事!?』

    『怪我は無い!?』

    『ワルプルギスの夜は!』


    回線は混雑しているようだ。



    ほむら『全ては終わったよ、みんな』


    小高い瓦礫の山を、尚も登る。

    足場の悪いコンクリの破片を踏みしめ、モルタルのタラップを掴み、鉄骨の頂上へ躍り出る。


    ほむら『地上へ出てきてくれ』


    瓦礫の小山から見下ろす光景は、いっそ清々しいものだった。


    透き通るような青空。

    透き通る景色。


    ほむら『……認めたくなくとも、やらなくてはならないことがある』


    これが私の望んだ未来。

    暁美ほむらが頷ける、素晴らしい世界。


    大きく両腕を広げ、天を仰いだ。

    ワルプルギスの夜が去っても、そこはまだ昼の空だった。

    350 = 342 :


    さやか「……何も、残ってない」

    マミ「そんな……」

    杏子「嘘だろ?」


    さやか「……あ、ほむら」

    杏子「ほむらぁー!」


    遠くの方で、魔法少女の姿が3人、確認できた。

    三人とも周囲の惨状を見まわしながら、それでも私の方へ走って来る。



    さやか「はぁ、はっ…ほむら!街が…!」

    ほむら「街は壊滅した」


    瓦礫の山の上から私は言った。


    マミ「何も、残ってない」

    ほむら「ワルプルギスの夜に勝つことはできなかった」


    表情を変えずに私は言った。


    杏子「…勝てるって言ったのに」

    ほむら「……」


    私は何も言えなかった。


    嘘だよ。なんて、そう軽く言えるものではなかった。言えると思っていたけれど。

    そうおちゃらけることはできなかった。


    冗談をかますには、みんなの表情があまりにも重すぎた。

    全てが無くなった見滝原を見回す三人の反応が、私は怖かったのだ。


    マミ「…全然服が汚れてない所を見ると、ワルプルギスの夜とは戦ってない?」

    ほむら「その通り、直接は一度も手を出していない」

    さやか「…意味もなく、そんなことはしないよね、ほむらは」

    ほむら「住民を避難させ、君達を戦わせないようにするだけで精いっぱいだった」


    まるで尋問のようだ。息がつまりそうになる。


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