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    元スレほむら「魔法少女の日常」

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    タグ : - まどほむ + - 暁美ほむら + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 鹿目まどか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 = 699 :

    「えー? これからうちに寄ってくれないのぉ?」

    「もう夜ですマミさん」

    「つまんなぁい…」

    妙にだだっこになったマミを宥めつつ、その日は解散となった。



    「翌日っ!」

    702 = 699 :

    「まどか?」

    「あ、こっちの事だよ」

    「そう?」

    「さ、今日もいい天気だよ。朝ご飯朝ご飯!」

    「ふふ。お父様のお食事は美味しいものね」

    703 = 699 :

    「お義父様?」

    「そ、その当て字は…まだ…」

    「まだって事は、そのうち、なんだよね?」

    「…そ、そう思っても…いいの?」

    「オーケェイオーケェイ! オールゥオーケェイ!」

    704 = 699 :

    「す、素晴らしい巻き舌だわ…」

    「じゃあ、そのうち私がほむらちゃんのご飯を全部作れるようにならなくちゃねー」

    「まどか…そんなの、私も同じよ。私の作ったご飯を…貴女に、貴女にずっと…食べて欲しいわ」

    「ほむらちゃん…嬉しいよ」

    「私もよ、まどかぁ…」

    705 = 699 :

    「ウェヒ。これは延長戦のフラグ?」

    「あ、ち、ちょっと待って。流石に今からは…。ほ、ほら、もう朝ご飯のいい匂いがしているし。ね?」

    「むー。そうだね、あんまり待たせるとパパかママが来ちゃうかもしれないしね。そしたらバレちゃう」

    「そ、そうね(…とっくに…だと思うけど)」

    二人が着替えて下に降りると、詢子、知久、そしてタツヤが待っていた。

    706 = 699 :

    「おはよー」

    「おはようございます。すいません、お待たせしてしまって」

    「いやいや、ウチの食事のタイミングに合わせてくれているんだから何にも気にする必要なんて無いよ。あははははははははは」

    「そうそう、まどかもいつもよりお寝坊さんじゃなくって助かっているくらいだよ。おほほほほほ。おほほほほほほ」

    「……(やっぱり…)」

    707 = 699 :

    今日はここまで。

    709 :


    わざと聞かせるプレイかと思ってたがそんなことはなかったぜ

    710 :

    よかった
    特殊な性癖のまどかさんは居なかったんだ
    よかったよかった

    711 :

    何だかんだ言いつつ、ほむらちゃんも随分とまどかさんに染まっちゃってるね

    712 :

    「まろかー、ほむあー、おあおー」

    「おはよう、たっくん」

    「おはよう、タツヤくん」

    半ば定位置となっている席にほむらが座り、改めて両親の顔を見る。

    …やっぱり隈が。

    713 = 712 :

    それでいてその顔には慈愛と言っても良さそうな微笑み。

    何か全てを悟った。そんな悟りの境地を思わせる微笑みだった。

    「ほむぅ…」

    ほむらは証拠こそ無いが確信を強め、顔をそっと赤らめる。

    「うぇひー?」

    714 = 712 :

    「ほむ、ほむぅ」

    「うぇひひ」

    「あー、そこのお二人さん、仲が良いのはいいけど、せめて日本語を話すように」

    当日の昼前。

    「まどか」

    715 = 712 :

    「なぁに」

    庭で水まきの手伝いをしていたまどかにほむらが語りかける。

    「…あのね、私…今日は、午後になったら…おいとましようと思うの」

    「え? どうして? 週末はずっとって…」

    「もちろん! 一緒に居たくない、なんて事は絶対に無いわ! ただ、その、ご両親に…申し訳なくて…。きっと、お二人とも気付いて…いる、し」

    716 = 712 :

    「えっ?」

    まどかがうそ、と目を丸める。

    手に持っていたホースが不安定な軌道を描いて宙を舞い、二人にさぁっと水しぶきが掛かる。

    「…やっぱり、本気で…気付いて、なかった?」

    「全然!」

    717 = 712 :

    「…あ、そ、そう。私、てっきり…。そう、そういうプレイじゃ無かったのね」

    ほむらが胸をなで下ろす。

    「そうだよぉ! ギリギリ気付くか気付かれないかの綱渡りが楽しいんだもん! 気付かれる事前提じゃ駄目だよぉ! あーん、もうちょっと声を抑えればよかったのかなぁ」

    「…ああ、ばれる事自体は問題じゃないのね」

    「ウェヒ。てことは、さやかちゃんやマミさんのお家での逢瀬もばれていたのかな? もしかして」

    718 = 712 :

    「…一応、そっちもばれないようにと思ってはいたねの」

    「ウェヒー。失敗失敗」

    まどかはテヘペロ、と舌を出して笑う。

    可愛い微笑みだが、しかし底知れぬ何かを感じる。

    ほむらはしかし、『ああもうまどかったらどうしてそんなに可愛いの、裏表の無いその純粋な行動はやっぱり貴女が天使だからなのね!』と全てを肯定してあっさりいつも通りに戻った。

    719 = 712 :

    まどか。私…少しは貴女に相応しい子に近づけているかしら。

    ほむらはまどかを見てそっと呟く。

    「…でね、さっきの話の続きだけど…それならね、やっぱり…私…帰ろうと…。ほら、家族の団らんも…」

    「ほむらちゃん」

    「きゃ」

    720 = 712 :

    いつの間にか目の前に来ていたまどかがほむらを抱きしめる。

    「ま、まどか! ここ庭よ! 誰かが…!」

    「ほむらちゃん、最近疲れている」

    「…まどか」

    「あれ、大変なんでしょ?」

    721 = 712 :

    「……。ええ」

    「ほむらちゃんの『戦い』は…まだ、終わってないんだよね?」

    「…そうね。私の中では…まだ、終わってないわ」

    「みんなが生きていても」

    「そう、みんなが生きていても…。だからこそ。生き残ってくれたからこそ…私の『戦い』は、まだ、終わっていない。終わらせられない」

    722 = 712 :

    「また、行くの?」

    「ええ。遠くでないと…」

    「そう言えば、キュウべぇは何にも言わないの? ちょっかいとか出してこない?」

    「出させないわ。それに、癪だけど、これはあいつにとっても興味の対象みたい」

    「じゃ、大丈夫かな?」

    723 :

    「おかしな考えを起こさない限りは、ね」

    「『みんな』が、仲良く出来ると…いいね」

    まどかが少しだけ切なげに微笑み、そしてほむらを抱きしめる。

    「ええ。私が…きっと…。どんなつらい事があっても、私は…」

    「ほむらちゃん。あのね、ほむらちゃんは…私の半身だよ」

    724 = 723 :

    まどかがほむらを見つめて、噛みしめるように言う。

    「まどか…」

    「だからね、私はほむらちゃんが戦い続けるなら、ずっとそれを助けるよ。ほむらちゃんが倒れたら、何度でも手を貸すよ。何度でも起こさせてもらうよ。ほむらちゃんが、立ち上がりたいと、起きたいと思っている限り…! 私は、どんなにつらい事でも、ほむらちゃんが喩え傷つく事だろうと、ほむらちゃんが心から望む事を、するよ。私は、ほむらちゃんのものだから。ほむらちゃんの望むことは、私の望むことだから」

    「まどか…」

    まどかを抱きしめるほむらの腕に力がこもる。

    725 = 723 :

    ホースの水は止められていない。二人はあっという間にびしょ濡れになっていた。

    「うん…。うん…。まどか、ありがとう…。私…頑張る。頑張れる! まどかが側に居てくれるから、諦めずに頑張れるよ。私こそ、まどかの半身だよ。私は、貴女のほむらだよ」

    「ほむらちゃん…。ウェヒヒ。メガネッ子ほむらちゃんに戻っているよ。かーわいい」

    「え? あ…。い、今のはなし! ち、ちょっと気が抜けて…」

    「ウェヒ。私の前で気を張る必要なんて、無いんだよ。それにしても、おんなじ私だけど、最初の私はメガネッ子ほむらちゃんの素を普通に見られて羨ましいなぁ」

    726 = 723 :

    今日はここまで。

    727 :

    なんか一瞬イヤラシイ感じがしたけどそうでもなかった
    乙!

    728 :

    乙!!

    ・・・終わりが近い・・・のか?

    729 :

    まだ謎な部分はあるが、まどかさんもほむらちゃんも天使であることは確定的に明らかだな

    730 :


    気づかれちゃうと焦るほむほむを愛でるのがいいんですね
    わかります

    731 :

    「そ、そんなの…あの頃の私なんて、ただのつまんない子で…」

    「つまんない子発言禁止。ほむらちゃんは素敵だよ。ね?」

    「…うん。うん、まどかぁ…」

    「それから、ほむらちゃんはもう他人じゃ無いの。ここはほむらちゃんのお家だよ。まぁ、決定権は流石にパパとママだけど、でも、パパとママは絶対に拒否なんてしないから。だから、ほむらちゃんのお家はここ。ほむらちゃんのパパとママにも、早く会いたいな」

    「…そうね、まだ、電話でだけだものね」

    「ウェヒヒ。ほむらちゃんのパパとママも、なんだかとってもいい人そうだったよね。声だけで、ほむらちゃんをどれだけ愛しているか分かったもん」

    「…自分で言うと馬鹿みたいだけど、私のパパとママだもの。あ、じゃなくて、お父さんとお母さんだもの」

    「ウェヒ。パパとママでいいと思うよ。自分のパパとママが素直に大好きって言えるほむらちゃん萌え。大好き」

    「まどかぁ…嬉しい…」

    二人はホースの水でびしょ濡れになったまま、そっとキスをした。

    732 = 731 :

    家の中、窓の影。

    「…やっぱ、あれじゃあ孫の顔は無理かねぇ」

    「無理だよねぇ。僕から見ても」

    「むいー?」

    「うん、タッくん、かわりに君が頑張るんだぞ。僕と詢子さんに孫を見せてね。だいぶ先だけど」

    「? あいー」

    タツヤはよく分からないまま、元気に返事を返した。

    「…そ、それにしても」

    「ウェヒ?」

    「今の季節とは言え…ちょっと濡れちゃうと寒くなって来たわね」

    733 = 731 :

    「ウェヒヒ。それじゃー、やっぱり今日はお家でゆっくりしていってね!」

    「…まどかぁ」

    「詢子さん、あの二人は…何か僕達には分からない、とっても純粋な絆で結ばれているんだね」

    「…ああ。あんな優しい、無垢な笑顔を見たら、そう思っちゃうね。うん、陳腐な言葉だけど…『天使』って、あの二人みたいなのを言うんだと思うよ。ふふ。我が娘に向って親馬鹿も程がある、かな」

    夜。

    ウィェーッヒヒヒヒヒヒヒャハハハハァァァッ! ショクノジカンダヨ! ホムラチャアアアアンッ!

    ホミュウ…ヌグカラヤブカナイデエェ…。ホミュアアア…ホミュ…ホミュー…。

    ウェーーッヒッヒッヒッヒ! ティーツヒッヒッヒッヒーハァー!

    ホミュウウンン…マドカァ…ミュゥ…。ミャアアアン…///

    ギシギシドッタンバッタントイーンチャラリラリラポイーンチャラリラリラ♪

    詢子・知久(キコエナイキコエナイキコエナイキコエナイキコエ…)

    734 = 731 :




    「le lendemain!(翌日っ!)」

    「マミさん、無理にフランス語にしなくても…」

    「あら、こういう勢いって大切よ」マミン!

    「せっかくの日曜日だってのに…ふぁーあ。めんどくせえなぁ」

    日曜日。三人は、昼食の時間に喫茶店に集合し、食事しながら話をしていた。

    「そんな事言って、佐倉さんもちゃんと集合してくれているじゃない」

    「昨日泊まりに来いっつっただろ。んで一緒にここまで来てるのに来れないわけあるか」

    「あ、昨日は杏子泊まったんだ」

    「飯につられて、ちょっとな」

    「じゃあ、今日は暁美さんとお話し隊って事で!」

    735 = 731 :

    「マミさんノリノリだなー」

    「楽しそうだよな…」

    「そう言えば、ほむらはもう大丈夫なんですよね?」

    「ええ。週末一緒に居ても、日曜日には意外に早く別れるらしいの。だから昼過ぎならもうバイバイしているわ」

    「午後からが勝負ですね」

    「それじゃ、暁美さんにメール送信っと」

    「マミさん、なんて?」

    「魔女が現れたからヘルプって」

    「え」

    「おい、マミ、嘘はちょっと…」

    736 = 731 :

    「あら、本当よ」

    「へ?」

    さやかと杏子がはっとしてソウルジェムを手に取る。

    ソウルジェムは、僅かだが反応していた。

    「うわ、気付かなかった」

    「あちゃ、ミスったぜ」

    「うふふ。痩せても枯れても一応先輩よ。暁美さんは、後で合流してからお話聞きましょ。それに…」

    柔らかな微笑みのマミが眉を上げる。

    「にしても、これ、かなり遠くないか? よく分かったな」

    「そうね、確かにこの反応、恐らくこの街の外からだわ。普段なら分からないわね」

    737 = 731 :

    「なんで分かった?」

    「弱い反応だけど…。気配自体は怖ろしく強いのよ。だから、感じられたの」

    「…あー、何か、分かった。あたしも分かったぞ」

    「杏子も…うーん、あたしはまだ…もうちょっと近づけば…。あーもう、悔しいなぁ」

    「なら、今日のをお手本にしましょう。これが経験、よ」

    「了解です」

    さやかがびし、と敬礼する。

    「あ、返信」

    マミがメールを見ると、少し遅れるから先に向かってて、との事だった。

    「あら。じゃあ、もしかしたら間に合わないかも」

    738 = 731 :

    「ま、一緒に魔女退治するのが目的じゃ無いし、その後に会えるならいいだろ」

    「それじゃしゅっぱーつ!」

    三人は、マミを先頭に街中を走る。

    「反応が、どんどん濃く、強くなっているわ」

    「ああ」

    「…そうですね」

    三人の顔に緊張が走る。

    気配のする方向は街外れの森の中。

    「…遠いな。えらく歩いたぞ」

    「ええ。まさかこんな遠くまでとは思わなかったわ…。魔法少女じゃなかったらへばってたわね」

    739 = 731 :

    「ほむら、ここまで来るかな? もしかしたら、その間に他の場所で現れた魔女反応の方に行ったりしないかな?」

    「場所まではまだ分からないからな」

    「暁美さんが来ないとしても、魔女退治する事に変わりは無いわ。みんな、気を引き締めて」

    普段であれば縄張り外、そもそも魔女が現れることは無い筈の人気の無い場所。だが、今はその方向から、強力な気配が発せられていた。

    「おいおい、何だこりゃ? ちょっとびりびり来るぜ」

    「う、うん。あたしも分かるよ、これは流石に。久々に、なんかやばそうな気配かも」

    「二人とも、言うまでも無いだろうけど、気を抜かないでね」

    マミが流石の貫禄で釘を刺す。

    二人は、素直に気を引き締めながら歩く。

    遠くの木々の間を、何かが走り抜けた。

    740 = 731 :

    今日はここまで。

    741 = 727 :

    乙!
    まどかさんは自重しないんですね!

    743 :


    まどかさんそれはもうサバトです……

    744 :

    二回ワンナップしとるwwwwww

    745 :

    三人が身構える。

    「マミさん、野生動物とかじゃ、なかったですよね」

    「熊とかだったらよっぽど可愛げがあるけどな」

    「ええ、それに…」

    「なんか、反応が、増えているぜ」

    「あ、やっぱりそう?」

    魔女の気配。

    それが、森に入ってから明らかに増えていた。

    「…人気の無い場所に…魔女の気配が複数? おかしいわ。佐倉さん、美樹さん、変身しておいた方がいいわ」

    マミがソウルジェムを構え、二人も続いた。

    746 = 745 :

    「合点!」ヘンシン!

    「承知の助!」ヘンシン!

    「変身!」サールティー ロイヤーリー♪

    森を光が走り、数秒の後、信号機トリオが立っていた。

    「それにしても、マミさんって一人だけBGM付きでずるいよぉ。キュウべぇのえこひいき?」

    「…いや、邪魔だろ?」

    「みんな、良く聞いて」マミッ!

    マスケット銃を一本生成して構えつつ、魔法少女として本気になったマミが二人を諫める。

    「ここには、複数の魔女が居る。しかも、反応から見て間違い無く強いわ」

    二人は頷く。

    747 = 745 :

    「私達三人でなら、とは思うけど…。一つだけ気がかりがあるの」

    「ああ、なるほど」

    「…もしかすると」

    杏子がさやかの顔をちらりと見ると、さやかはやや萎縮して首を引っ込める。

    「ええ。美樹さん、佐倉さん、ソウルジェムの状態とグリーフシードは?」

    「あたしは…穢れは三分の一くらいか。グリーフシードは一個綺麗なのあるぜ」

    「あたしは…ちょっとヤバイですね。グリーフシードはあと半分くらい…よりちょっと下か」

    「美樹さん、前のグリーフシードは? 暁美さんにもらったもの」

    「ええ、あの時既にけっこうやばかったんで、ちびちび使おうと思って…。で、最近魔女の谷間とでも言うのか、出現が少なかったんで…。でも、使い魔は見つけたら倒してたから…」

    グリーフシードの為に効率的に動く真似はやはりできない、とその理念の差がグリーフシードのストックに現れていた。

    748 = 745 :

    「そう。私は…佐倉さんと同じ様なものね。ちょっと、厳しいかしら」

    今複数の魔女と戦うとなると、さやかのコンディションが少々ネックだ。何より、相手がどのような魔女なのか分からないのが痛い。

    暁美さんが居れば…。

    マミは少し待てば良かったか、と行動を急いたことを後悔する。

    その時、森の奥から何かが近づいてきた。

    三人が咄嗟に円陣を組む。

    それは、人より少し小さい程度の、輪郭のぼんやりしたもの。

    木々に隠れてよく見えないが、ごく小型らしい。

    だんだんと、輪郭が見え始め、色も見えてくる。

    どうやら、近づいてくるそれは森には似つかわしくないピンクをしている色らしい。

    749 = 745 :

    「…使い魔?」

    さやかが呟く。

    「ちょっと待てよ。あたし達、まだ結界に入ってないんだぞ?」

    「あっ?!」

    さやかがそう言えば、と驚く。

    「……」

    マミが言葉を失っていた。

    「マミさん?」

    固まっているマミの視線の先を見る。

    「…えっ?!」

    750 = 745 :

    さやかもそれを見て目を見張る。

    視線の先、木々の間に見えたそれ。

    近づいてきたそれ。

    それは。

    「…お菓子の魔女!?」

    さやかが驚いて叫ぶ。

    あの、魔女にしては見た目だけで言えば異様に愛くるしい姿は、見間違えようが無い。

    だが、あの魔女はあの時ほむらが倒した。

    「…あり得ない!」

    「おい、さやか! 何だよ? 知り合いか? マミが固まってっぞ?!」


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