元スレ許嫁「末永く宜しくお願い致します!」
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301 = 1 :
~翌週月曜放課後~
女「……なんか、アンタ疲れてない?」
男「……わかるか」
友「なんとなく理由を聞きたくない気がするな」
男「……許嫁のスキンシップで理性を保つのがつらい」
友「……死ねよ」
302 = 1 :
女「保つ必要ないでしょ? 婚約してるんだし」
男「……婚約を認めたつもりはない」
女「アンタねぇ……お爺さんの事と許嫁ちゃんの事、切り離したら?」
男「……」
女「お爺さんのこと許せないのはわかるけどさ……」
男「……分かってる、けどな……」
女「分かってないじゃん……」
303 = 1 :
友「ところで許嫁さんは?」
男「……制服届いたから取りに行った」
女「あぁ、今まで私服だったもんねぇ」
「ねぇ、許嫁さん、今日もダメかな?」
「ごめんなさい、男の人と二人きりは……」
女「あ、戻ってきたみたいね」
友「また眼鏡が言い寄ってるのか…… アイツもしつこいな」
304 = 1 :
「じゃ、じゃあ今度は他の人も誘うからさ……」
「男くんも一緒なら……」
「……また男くん、か……」
男「……」ガタン
女「帰る?」
男「……アイツ何時までも食い下がるからな……」
305 = 1 :
眼鏡「たまにはさ、男くん以外の人とも……」
許嫁「……あ、男くん!」
男「制服は貰ったか? なら帰るぞ」
許嫁「はい!」
眼鏡「……なんでだよ」
男「……さあな」
眼鏡「……」ギロッ スタスタスタスタ
許嫁「……助かりました」
男「……帰ろう」
306 = 1 :
許嫁「まだこっち見たらダメですからね?」ゴソゴソ
男「部屋で着替えてくればいいだろ……」
許嫁「……いいですよ!」
男「……」クルッ
許嫁「ど、どうですか……? 似合いますか?」
男「……似合う」
許嫁「良かったです」ニコッ
男(……可愛い)
307 = 1 :
許嫁「……もうすぐ20歳なのに制服は少し恥ずかしいんですけど……」
男「……そういえば年上だったな、忘れてた」
許嫁「もぅ……一応お姉さんなんですからね?」
男「ならもう少し家事うまくなって欲しいな」
許嫁「……いぢわるです……」
308 = 1 :
男「……そろそろ制服脱いだらどうだ?」
許嫁「せっかくですからもう少し……」
男「どうせ明日からイヤでも着るだろうが……」ピンポーン
許嫁「お客様ですか? 出てきますね」
男「あぁ……」
「どちら様で……旦那様っ!」
男「っ! 爺か……!」
309 = 1 :
爺「邪魔するぞ、男!」
男「……何をしに来た」
爺「なに、許嫁を住まわせて一週間経ったからの、様子を見に来ただけじゃ」
爺「どうじゃ許嫁、男とは仲良くやっておるか?」
許嫁「はい、旦那様。 男さまには優しくして頂いております」
爺「そうかそうか。 男よ、許嫁が気に入りおったようじゃな」
310 = 1 :
男「てめぇのゲスな考えがなければもっと良かったがな!」
爺「ふん、貴様と許嫁の為を考えてやっておるのにほざきおるわ」
爺「ところで許嫁よ、きちんと夜は共にしておるか?」
許嫁「……それは」
男「てめぇ……」
爺「何をしておるのだ! 男、貴様も貴様だ! これまで何をしておった!」
爺「せっかく女が股を開いて待っておるというに、据え膳も怖くて食えぬか!」
爺「まったく、ワシの孫とは思えぬ軟弱ぶりじゃの!」
311 = 1 :
男「……怖いとか、そういう話じゃないだろ!」
爺「ふん、ならさっさと抱いてしまえ。 許嫁もそれを望んでおる」
男「……」
爺「許嫁よ、少しは嫁らしい事が出来るようになったか?」
許嫁「は、はい。 多少は……」
312 = 1 :
爺「良かろう。 ならば二人で夕食を作れ。 ワシも食っていく」
秘書「会長、食事をここで取られるのは……」
爺「かまわん。 口を出すな」
秘書「……失礼しました」
男「てめぇに食わせる飯なんてねぇよ」
許嫁「……男さま、お作りしましょう」
男「……クッ、許嫁が言うなら……」
313 = 1 :
男「……爺、出来たぞ」
爺「ふむ、刺身に味噌汁か」パク…
男「肉なんぞどうせ噛めんだろうが、老いぼれ」
爺「この味噌汁は許嫁か?」ズ…
許嫁「はい、教えて貰いながらですが……」
314 = 1 :
爺「男、ワサビを寄越せ」
男「自分で取れるだろうが……」
許嫁「だ、旦那様! そんなにつけては!」
爺「グッ! なんじゃこれは! こんな安物のワサビを出すな!」ポロポロ
男「自分で付けたんだろうが……」
爺「……もうよい! 帰るぞ……許嫁、外まで見送れ」
男「勿体無ぇ…… 残すなら食うな!」
315 = 1 :
許嫁「……」ポロポロ
男「お、おい許嫁! どうした、爺になんか言われたのか!」
許嫁「い、いえ…… 大丈夫です……」
男「……無理はするなよ?」
許嫁「はい…… 片付けましょうか」グスッ
男「ったく、あのクソ爺、一口づつしか口つけてねぇじゃねえか……」ガチャガチャ
316 = 1 :
男「なんか疲れたな…… もう寝るか」
許嫁「……はい」
男「何言われたか知らんが気にするな……」
男(背中流しにも来なかったし、かなりへこんでるな……)
許嫁「男さま……」
男「……一緒に寝るか?」
許嫁「……はい!」
317 = 1 :
許嫁「……私の部屋でも宜しいですか?」
男「夜伽とか言うなよ? 爺の言うことは気にしなくていい」
許嫁「はい…… 今日はあの部屋で寝たいんです」
男「……分かった」
318 = 1 :
許嫁「……」ギュー
男「……」
男(今日は、しょうがないな……)
許嫁「……男さま?」
男「なんだ?」
許嫁「……頭を、撫でて貰えませんか? 眠るまで……」
男「……」ナデナデ
許嫁「……」ニコ
男(……許嫁、爺の好きにはさせないからな……)
319 = 1 :
男「……」ナデナデ
許嫁「……」スー スー
男「……寝たか」
男(……今日は寝顔もなんか悲しげだな)
許嫁「……お父様……」ツー…
男「……」フキフキ…
320 = 1 :
男(悲しい夢でも見てるのか……?)
男(そういえば、コイツの家族はどうなってるんだろうな)
男(無理やり引き離されてここに来たのなら……)
男(今度、落ち着いたら聞いてみるか……)
321 = 1 :
『見つけたぞ! この馬鹿息子めが!』
『この女とは別れろと言ったはずだ!』
『生活は保証してやる、今からでも別れて出て行け!』
『やめろ! 母さんを虐めるな!』
『ふん、ワシの言う事を聞かぬからバチが当たったんじゃ……馬鹿息子めが』
『男、貴様はワシが引き取ってやる……』
『イヤだ! 母さんを虐めたアンタの所なんて行きたくない!』
『アンタなんて嫌いだ、クソ爺!』
322 = 1 :
男「っ!」ガバッ
男(クソ…… 爺に会ったせいか……)
許嫁「……」スー スー
男「……ごめん、許嫁……少し甘えさせてくれ……」ギュー
許嫁「……」スー スー
男「……」ギュー
323 = 1 :
爺のターンが終わったところで休憩です。
23時から眼鏡のターン。
しばらくはイチャイチャ分少なめです。
324 :
乙~
>>314-315の流れってどういう事?
325 = 1 :
>>324
表現足らずごめん。
許嫁が爺見送り→何らかのやりとり→許嫁泣きながら家へ
の流れです。
326 :
乙 次は眼鏡か
イチャラブが来るまで耐えるぜ
327 = 296 :
なんでかしらんが爺が悪いやつに見えない
メガネは廃棄すればいいと思うのに…
328 :
おつ
>>1って去年の暮ゴミクズ友とか屑カス幼馴染の話書いてた
なんで二人への風当たりが強いのかちゃんと理解してなかった>>1?
そうだとしてこれはそれとストーリー関係あるの?
329 :
これだから三重はwwww
330 :
乙
NTRさえ無ければいくらでも耐えてやる
331 :
NTRがないと言われた
だから俺はメガネが泣き崩れるまで待つ
332 = 1 :
お待たせしました。
眼鏡のターン開始です。
>>328
そうです。
前作については考えもありますが、これ以上完結した話について書いても……
本作とは直接の関係はありませんので、こちらのスレでは控えさせて頂きます。
333 = 1 :
男「……」
女「? なーんか、今日の男くん不機嫌じゃない?」
友「だな、近寄るなオーラがいつもの5割増になってる」
許嫁「……昨日旦那様……男くんのお爺さんがいらっしゃいまして」
女「なるほどね…… また口喧嘩してたんでしょー?」
許嫁「……はい」
334 = 1 :
友「なんだ、仲悪いのか?」
女「男くんは徹底的に嫌ってるみたいだねー」
男「……アイツの話はするな」
女「はいはい、わかりましたよーっと」
許嫁「……」
335 = 1 :
先生「あー、修学旅行が再来月に予定されてるのは知ってるな?」
先生「事前準備として、連絡先や施設案内を纏めたしおりを作ってほしい」
先生「4名程、立候補はいないか?」
眼鏡「ボクはやりたいです」
「……オレも」
「私もやりたいです」
336 = 1 :
先生「あと一人いないか? なら推薦で……」
眼鏡「先生、許嫁さんが良いと思います」
許嫁「え?」
男「っ!」
許嫁「わ、私転入したばっかりですし、辞退を……」
眼鏡「だからだよ、修学旅行というイベントで皆と仲良くなって欲しいし」
眼鏡「準備から取り組めば皆から話し掛けられる機会も増えるだろ?」
先生「ふむ…… 他に立候補もいないし、許嫁を加えた4人で頼む」
許嫁「男くん……」
男「……」ギリッ
337 = 1 :
眼鏡「許嫁さん、宜しくね? 今日の放課後ミーティングするから」
許嫁「わ、私は……」
眼鏡「決まったことだからさ、頼んだよ?」
許嫁「……」
338 = 1 :
女「委員長、いくら誘っても断られるから強硬手段に出たねー」
男「……」
女「いいの? まぁ、二人きりにはならないと思うけど……」
男「……学校で何かすることはないだろ」
男「それに、アイツはイヤなことはきちんと断るから」
女「ふぅん? 自分が振られる心配はしてないんだ?」
339 = 1 :
友「……」
女「……? 友、何か心配事?」
友「……噂だから確証もなしに言いたくない」
男「……眼鏡の事か?」
友「確認してみる。 確証が出来たら、話すよ……」
340 = 1 :
眼鏡「今日はここまで…… また明日集まろう」
「お疲れー」
「お疲れ様でした」
許嫁「……お疲れ様でした」
眼鏡「あ、許嫁さん、ちょっと」
許嫁「……なんでしょうか?」
眼鏡「もっと意見出さないと。 皆で決めることだからね?」
許嫁「……こういうの、あまり慣れていませんので……」
眼鏡「ボクがサポートするから、ね?」
341 = 1 :
許嫁「それでは、お疲れ様でした」
眼鏡「あ、遅い時間だから送っていくよ!」
許嫁「いえ、近くですから……」
眼鏡「ダメだよ、女の子を一人で帰らせる訳にはいかない」
許嫁「でも……」
「……遅かったな」
許嫁「男くん! なんで……」
男「……帰るぞ」
許嫁「……はいっ!」
342 = 1 :
眼鏡「男くん、ちょっと」グイッ
眼鏡「(……どういうつもりだ)」ヒソヒソ
男「(……許嫁を待っていただけだが)」ヒソヒソ
眼鏡「(なぜボクの邪魔をする!)」ヒソヒソ
男「(許嫁の両親に心配だからと頼まれているだけだ)」ヒソヒソ
男「(だが、お前にとって両親の心配は邪魔のようだな?)」ヒソヒソ
眼鏡「(そ、そんなつもりは……クソッ!)」ヒソヒソ
343 = 1 :
許嫁「……男さま、こんな時間まで待っていて下さったんですか?」
男「……お前をあんな奴と二人きりにしたくなかったからな」
許嫁「でも……こんな時間までお一人で……」
男「一人は慣れてる……慣れてた、はずだったんだが」
男「……少し、寂しかった」
許嫁「……男さま」ギュ
男「……帰ったらコーヒー入れてくれ」
許嫁「……はい!」ニコッ
344 = 1 :
許嫁「男さま、コーヒーです」カチャ
男「ありがとう」ズズ…
許嫁「……眼鏡さんのことなんですが……」
男「……お前の両親に頼まれて送り迎えしていることにしている」
許嫁「はい……あの。 いっそ婚約の事言ってしまっては……」
345 = 1 :
男「……オレに対する周りの反応は知っているだろ?」
許嫁「……はい」
男「婚約のことを明らかにすると、お前が好奇の目に晒される」
許嫁「私はかまいません……」
男「お前が変な目で見られるのは、オレがイヤなんだよ」
男「大丈夫、明日からも放課後は待っているから……」
許嫁「男さま、ありがとうございます……」ガバッ ギュー
男「お、おい! コーヒーが零れるからいきなり抱きつくな!」
346 = 1 :
少ないですが、本日はここまで。
眼鏡くんの愛が世界を救うと信じて!
明日も21時予定です。
では!
347 :
おつ
349 = 326 :
乙
明日も楽しみにしてる
350 = 326 :
乙
明日も楽しみにしてる
みんなの評価 : ★★
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