元スレ紅莉栖「岡部、IS学園に転入して」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
951 = 194 :
紅莉栖「ねぇ、セシリア。何時まで続けるの? 結構、写真もたまってきたわよ」
一夏「そうだぞ、セシリア。俺も疲れてきちまった」
セシリア「そ、そうですわね……思えばかなりの時間をヘアメイクにつぎ込んでしまいましたわ」
チラリと時計を見ると、17時を過ぎていた。
セシリア「では次の工程に──」
一夏「まだあるのかよ!?」
セシリア「当然ですわ。身嗜み……衣類やアクセサリーあとは香水で匂いなども……」
一夏「そこまでするのか……?」
セシリア「全てこのセシリア・オルコットに任せて頂ければ大丈夫ですわ♪」
紅莉栖「(……ココまでね)」
カチカチとデジカメから画像を自分の携帯に移植。
その画像を添付してメールを送信。
952 = 194 :
セシリア「香水は私のとお揃いで、レリアルのナンバーシックスを──」
──コンコン! ガチャ。
少しばかり強めのノックが響いた後、部屋の主達が扉を開く前に来客が部屋へと押し入った。
その数、4人。
箒「セシリア! どういうことだ!」
鈴音「ちょっと! 説明しなさいよ説明!」
シャル「ずるいよ、抜け駆けだよ!」
ラウラ「私が一夏の写真を手に入れるのにどれほど苦労したか……!」
セシリア「な、なぜ皆さんがこちらに……!?」
4人がセシリアに差し出したのは携帯の画面。
そこには嬉しそうに一夏と腕を組む、セシリアの笑顔があった。
ラウラなどご丁寧に、一夏の顔部分だけを抜き取り編集して既に受付画面にまで使用されている。
953 = 194 :
セシリア「これは……くっ、紅莉栖さん!!」
紅莉栖「ごめんね、セシリア。実はそこの4人に最初から釘をさされていてね……」
食堂での別れ際、紅莉栖だけ4人の専用機持ちに呼び出され何かあったら直ぐに呼べと念を押されていた。
何かあったらとは勿論、セシリアの一夏に対する抜け駆け行為である。
セシリア「スパイ……! 卑怯ですわ!」
箒「卑怯なのはどっちだ!」
鈴音「英国淑女が聞いて呆れるわよ!」
シャル「セシリア、ずるいよ! 僕も一夏とその……ツーショット……」
ラウラ「一夏。用件は解っているな?」
ずい、と最後にラウラの声が重く響いた。
キョロキョロと落ち着き無く視線を泳がせていた一夏がビクン、と反応する。
954 = 194 :
一夏「えっと……ラウラ?」
ラウラ「本来ならばこの時間は私による、特訓が行われる予定だった。
が、やんごとなき事情により時間をセシリアに譲り今に至る訳だが……」
鈴音「あんた達、今何してたのよ」
一夏「えっと……」
視線をセシリアと紅莉栖へ交互に向けて助けを求める一夏。
しかしセシリアはわなわなと震えるだけで、紅莉栖は知らん顔。
実際、一夏は巻き込まれただけなのだが決まって毎回割りを食うのは一夏である。
そうなる理由を本人が解らないのが一番の問題だが、解らないのだから仕方が無い。
箒「一夏」
鈴音「解ってるわよね?」
シャル「僕達とも」
ラウラ「ツーショット写真を撮ってもらおう。カメラマンは勿論……」
「「「「セシリアで」」」」
955 = 194 :
4人の声が重なった。
セシリアは渋々デジカメを紅莉栖から受け取るしかなく、天にも昇る最高の気分は何時しか最低なものになっていた。
一夏「俺に拒否権は……」
箒「ある訳がなかろう」
鈴音「それとも何? セシリアだけ特別なの?」
シャル「一夏。それは贔屓だよ」
ラウラ「嫁のくせに、夫をないがしろにするつもりか?」
一夏「うぅ……」
唐変木・オブ・唐変木ズである一夏にはこうなる理由が理解出来ない。
理解出来ないが、付き合うしかない。
956 = 194 :
ここからは、あーでも無いこーでも無いと姦しくポーズの指定。そして撮影。
鈴音がくっ付き過ぎだとか、箒が腕に胸を当てすぎだとかと騒ぎ立てながら撮影会が進行された。
全ての撮影が終わるころには、19時を回っていた。
一夏「つ、疲れた……」
岡部「………………」
紅莉栖のベッドでは、未だに岡部が寝息を立てている。
紅莉栖「この騒音の中で良く眠り続けられるわね」
ラウラ「疲労が溜まっていたのだろう。ふん、丁度良い休息になったわけだな」
そう言いながらラウラは、ツーショット写真が納まった自らの携帯電話を大事そうに抱えている。
他の4人も同様。
表情には出さないでいるが口角がほんの少し緩んでいるあたり、幸せそうな顔を作っていた。
957 = 194 :
─とある布団の中─
携帯電話から流れるヒーロー物のアニメ。
小さな空中投影ディスプレイからは快活なヒーローが飛び出し、悪を蹴散らしていた。
簪「最近、いっ……いちかに会って……ないな……」
ぽつりと、布団の中で誰に言うでもなく呟いたのは1年4組に在籍する“楯無 簪”であった。
“全学年合同マッチ”が終わってからというもの、1組と4組。
クラスの壁が厚く立ちはだかり、以前より一夏と会う機会が減っていた。
何度かは偶然を装い、食堂で待ち伏せなどをしてみたが何時も1組(それと2組の鈴音)の専用機持ちが彼を取り囲んでいる。
簪がその状況で一夏に話しかけられる訳も無く、結局はパンを買い教室で齧る毎日。
そして止めは岡部倫太郎の登場である。
これにより、さらに一夏に近寄る機会が激減してしまった。
958 = 194 :
簪「声……聞きたいなぁ……」
携帯から聞こえてくるヒーローの声はもう簪に届いていない。
その音声がすべて一夏のソレに脳内変換されて耳に流れる。
簪「明日、声……挨拶だけでも……してみよう……かな」
そう決意しただけで、顔が真っ赤な夕日のように染まる。
布団の中で控えめな胸に手を当てると、自分でも驚くほどに脈を打っていた。
959 = 194 :
更識 簪(さらしき かんざし)
IS学園の1年4組に所属。楯無の妹で日本の代表候補生。
姉と似たセミロングの髪形で癖毛は内側に向いている。
かけている眼鏡は視力矯正用ではなくIS用の簡易ディスプレイ。
スタイルは悪くないが、胸はやや小さい。
明朗な姉と違い内気で臆病な性格。偉大過ぎる姉に対して強いコンプレックスを抱いており、他者を遠ざけ何でも自分ひとりでやろうとする傾向がある。
趣味はアニメ鑑賞で、勧善懲悪のヒーローものが特に大好き。
専用機限定タッグマッチで織斑一夏のパートナーを勤めた。
http://kie.nu/.1jZ
960 = 194 :
おわーりです。
これにてこのスレでのSS投下は終了させて頂きます。
残りのレスは雑談やご歓談等に使っていただけたら幸いです。
答えられそうな質問もありましたら、答えます。
質問→スルー→物語に関係するので答えられない と受け取って下さい。
再三申し上げておりますが……。
シュタインズゲートもですが、ISも原作を読んだだけでは解らない設定が沢山です。
独自解釈がふんだんに盛り込まれていますがそこを踏まえてよろしくお願いいたします。
本日もありがとうございました。
962 = 919 :
乙です!
今回もおもしろかったです
次スレ楽しみ♪
963 :
乙です。
相変わらず面白かったです。
岡部のヒロイン?が誰になるのかも楽しみにしつつ次も待ってます。
964 :
岡部のヒロインはワンサマーに決まってるだろ常考
…嘘です、俺的にはクリスティーナが幸せならお腹いっぱいです。
965 :
>>1乙!
めちゃくちゃおもしろいわ
大変だと思うけど無理せず少しずつでいいんで最後まで続けてください!
966 :
乙でした
ワンサマーのハーレムが加速していく…
967 :
セシリアには夜に助手のベッドから変な声が聞こえてきても
生暖かくスルーしてもらいたいもんだな
968 :
>>963
岡部が・・ヒロインです・・・
969 = 968 :
>>963
岡部が・・ヒロインです・・・
970 = 968 :
連投御免!!
971 :
岡部がヒロイン?
違う世界線にまよいこんでしまったようだ
972 :
ヒロインをヒーローインタビューと勘違いした俺は幸せ
973 :
>>1乙
そろそろまゆしぃが恋しいぜ...
2スレ目もがんばってくだしあ!
いま一番好きなSSですお
974 = 966 :
>>972
よく野球観てるとそうなるなww
975 :
>>1です。
ミスりました、30以上も残ってたらスレ埋まりませんね。
埋め。で埋めるのも情緒が無いので少しだけ投稿します。
添削が終り次第。
976 = 194 :
以下より、おまけ
977 = 194 :
─とあるラボの日常─
皆さんこんにちは、こんばんわかな? まゆしぃ☆です。
今日はちょっとだけお時間が貰えたので、ちょっと恥しいけどまゆしぃが案内します。
オカリンが、あいえす学園に入って一週間が経ちました。
まゆり「ありゃー、買い置きのバナナが切れちゃったよー」
ダル「いつもいつもバナナの買い置きがあるとか……凄く、卑猥です……」
まゆり「もう、ダル君えっちなのはダメだよー?」
学校帰りの放課後。
まゆしぃは変わらずラボに来ています。
978 = 194 :
るか「まゆりちゃん。良かったらこれ……」
まゆり「わぁ! 飴ちゃんだぁ。くれるの?」
るか「うん。ばななみるく味って言うのがあったから買ってみたんだけど」
まゆり「えへへぇ、ありがとぉ」
以前より、るか君もラボへ来てくれるようになりました。
もちろんダル君も相変わらずです。
そして、ちょっとした変化もありました。
──ガチャ。
979 = 194 :
フェイリス「ふにゃー、フェイリスが来たにゃー!」
ダル「フェイリスたんキィター!!!」
フェリスちゃんが来るたびに、ダル君のテンションがあがって何時も椅子を倒します。
そう。フェリスちゃんもラボに足を運んでくれるようになりました!
まゆり「フェリスちゃん、とぅっとぅるー♪」
フェイリス「ニャ! まゆしぃ☆は今日も良いオーラ醸し出してるニャ! うりうり~」
まゆり「ひゃぁ、くすぐったいよー」
こうやって毎日のようにきてくれて、抱きついてきたり、じゃれてきたりして遊んでくれます。
メイクインニャンニャンで会う時間よりも、もしかしたらラボでお話してる時間の方が長いかもしれません。
980 = 194 :
フェイリス「そう言えば、まゆしぃ。最近、シフトが減ってるけどどうかしたのかニャ?」
まゆり「んーっと……えへへ、秘密」
フェイリス「ニャー! まゆしぃも遂にお年頃になったと言う訳かにゃっっ!」
るか「えっ! まゆりちゃん、もしかして……」
ダル「……ま、まゆ氏がリア充になったとでも言うのかお」
まゆり「えへへぇ」
まゆしぃはオカリンに変わって、ラボのお留守番をすると決めたのです。
それ位しか出来ないから、それ位を頑張りたいの。
そうそう、もう1つ嬉しい出来事があるんだよ?
それはね……。
981 = 194 :
──コンコン。
まゆり「あっ! はぁい」
控えめなノックをする人は決まっています。
萌郁「こんにち、わ」
まゆり「はい、こんにちわ~。もう、勝手に入ってきて良いのに~」
一階のブラウン管工房で働いてる“桐生萌郁”さんも遊びに来てくれるようになりました!
照れ屋さんで、口数は少ないけれどもうお友達です。
萌郁「これ……みんなで……」
そう言って何時もケバブの差し入れをしてくれます。
なんで毎回ケバブなの? と聞いた事があるのだけど“なんとなく”なんだって。
982 = 194 :
まゆり「何時もありがとー。でも、悪いよう。お金やっぱり渡そうか?」
ダル「確かに。何時もご馳走になっちゃってる訳ですしおすし」
フェイリス「フェイリスも何かご馳走したいにゃー?」
るか「今度、僕も何か持ってきますね」
萌郁「大、丈夫……お金、使い道……特に無い……し。ココに来るの、た、楽しい……から」
毎回、こんな感じではぐらかされてしまいます。
理由は解らないけど、萌郁さんとはとっても仲良くなれるって思ってたの。
だから、ラボに来てくれるようになってすっごく、すっごく嬉しいのです。
983 = 194 :
ねぇ────オカリン?
オカリンの作ったラボなら大丈夫だよ。
まゆしぃがちゃんとお留守番しているから。
オカリンが寂しくなって帰ってきても、何時でも皆が居るから。
だから、何時でも帰ってきてね。
まゆしぃはずっとずっとずーっと、待ってるから。
984 = 194 :
ここは、オカリンの居場所だから。
985 = 194 :
これで、このスレでのSS投下は本当におわりです。
ありがとうございました。
987 = 194 :
日程めも。
これが間違っていたら目も当てられない。
日 1日目→ラボ
月 2日目→学園自己紹介等 紅莉栖制服制作
火 3日目→制服完成 コア到着
水 4日目→石鍵登場 初戦闘敗北 石鍵考察 パッチ作る
木 5日目→箒トレーニング
金 6日目→機体制御 鈴トレーニング
土 7日目→ 岡部紅莉栖別行動 紅莉栖ラボ 楯無・シャル特訓 プロテインジュース
日 8日目→ ラウラ トレーニング・午後からセシリアおされコーディネート 簪登場
月 9日目→??? ←なう!
火 10日目→1組のクラス対抗戦
988 = 194 :
新スレですが、書き溜めが出来ていない状態で立てるのも……。
と言う感じなので、1回分の投下量が書け次第スレを立てますです。
読んで頂いてる方には申し訳ありませんが、その内にagaってると思うのでよろしくお願いします。
新スレでも、よろしくお願いします。
989 :
新スレまで待ってる
梅
990 :
>>1おつかれ!
新スレでまたあおうな、面白いぞ!!
991 :
埋めだの梅だのなんか適当に言いながらお前ら埋めてくけどよ
俺違うと思うんだよ
このスレは>>1を中心に色んなやつが集まってそんで>>1の挙げた話題について皆でレスして、たまに脇道にそれたりもしながらそうやって伸びてきたんだよな
そしていまこうやってその天寿をまっとうしようとしていると
今はその瞬間なんだよ
どのスレとも変わらない形で終わってくなんてつまらないと思わないか?思うだろうなんせお前らが作ってきたスレだ
思い入れがあるんだよ
優しかったおじいちゃんもうるさかったとなりのジジイも死ぬときは端から見りゃ似たようなもんだってことに無情を感じるだろう?
人間の死ってのは確かに抗いようもなく一様なのかもしれない
じゃあせめてスレは、スレぐらいは個々に特別な死ってのをあた梅
992 :
>>991
このコピペ初めて見た
993 :
乙!
家とは違う帰る場所が有るって良いよね
994 :
>>1乙!
次スレ楽しみに待ってる!
梅
996 :
完
みんなの評価 : ★★
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