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元スレ美琴「ねぇ、今のキス…もう一回…」
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ーーー最初は寝たふりもバレちゃうんじゃないかって、ドキドキしたわよ
不安にもなった。
ーーーアンタがまた
それ以上に…求めようとした時に
ちゃんと、
自分の気持ち言えるか分からなかったし…
でも、その不安以上にーーー
美琴の手がほんの少しの隙間をつくってしわになっている
上条のズボンのスウェットを小さく掴む。
予想外の場所に触れてきた美琴の手に思わず
上条の身体がピクリと動いた。
「うっ」
太ももの少し上あたり、そんなところに手を置かれては気が気でない。
「み、美琴…」
アンタがそばに居てくれることが
嬉しくて、安心できて
あったかくて……
思い浮かんでくる言葉がひとつひとつ積み重なって
じわじわと胸が熱くなる。
ああ…知ってる…この気持ちーーー
今思い出したその感覚をもっと
確かなものにしたくなってしまった。
また、この状況で…と、彼に拒まれてしまいそうだと思ったが、
美琴は悩む仕草も見せずに言った。
「アンタに…してもらいたいことがあるの…」
「はい?…ちょ、え?……」
ーーーそれってどうゆう…!?
その言葉の意味をどうとらえるべきなのか、
すぐにイケナイ考えを起こすこの思考回路。
妙な期待感に上条の口もとがゆるんでいた。
ほんの僅かに身体をよじらせ、上条の方へと顔を向ける。
思った以上に近い距離にドキッと二人の胸が音を立てた。
「アンタの手、あったかくて安心するのよ…さっき、髪乾かす時に
頭撫でてくれたでしょ?あの時ね、よく分からないけど…なんかこう、
ぽかぽかするっていうか…それがすごく、気持ちいいって…思って」
アンタのぬくもりで心が満たされていく、あの感覚をもう一度。
「だから、そのーーー」
美琴の手が何かを探し求めるように布団の中をもぞもぞと動いたかと思うと、
その手がそっと上条の手に重なった。
ぎゅっとつかみ上げて、布団に潜んでいた上条の手を
自分の頬のところまで近づける。
「ーーーまた撫でてほしいんだけど…」
今日は4レスで。
明日か土曜日あたりの休みで続き投下予定で
9月には終了出来るように投下速度上げるよう努めます。
では
明日か土曜日あたりの休みで続き投下予定で
9月には終了出来るように投下速度上げるよう努めます。
では
…お願い、と。
そう言いたげに唇が少しだけひらいて、
声にならずに言葉が消える。
「……」
「……」
頬についた彼の手のひらの、
その重みに向かって美琴はゆっくりと頭を傾け
そっと唇を近づけた。
暗がりで、その表情なんてわからないけれど熱くなった頬を染めて、
自分に対して一生懸命なその仕草が、
美琴の真っ直ぐな気持ちが、
確かに、
ーーー心を満たしていく
美琴の唇から離れていくように上条の手が動いていく。
「…これでいいか」
上条は悩みながらも腕をまわして、その手を美琴の頭へと運んだ。
「……うん………でも、その体勢やりにくくない?」
「…そ、そうか?」
「こうすれば…いいんじゃない…ほら」
美琴はそう言って、もぞもぞと何やら体勢を変えて
上条の腕や手の位置を自分の思うところにもっていけたようで、
満足そうに瞳を閉じた。
ーーーまた、無心で居続けなければならいのかっ!
結局、自分の胸元に寄せて美琴を抱きしめるようなかたちになってしまった。
2レスで
おやすみ
自分で書いてて上条さんすげえなって思ってる
こんなんムラムラするだろ
おやすみ
自分で書いてて上条さんすげえなって思ってる
こんなんムラムラするだろ
完全に美琴が攻めてきてるのは明らかなんだから上条さんはもう我慢する必要ないと思いますよ?
もう一種の拷問だろ・・・ここで襲って裁判になっても勝てんじゃね?
俺が裁判官なら無罪判決出すね(キリッ
俺が裁判官なら無罪判決出すね(キリッ
少しだけ、気休めのように腰を引いて
上条は右手をそっと美琴の頭へと
余裕ない硬さを残したままの動きで運ばせた。
美琴も目を閉じ、神経を集中させて上条の手の動きを追う。
タオルドライの効果があったのか、
美琴の髪は先ほどよりも乾いていて
タオル越しに触れた時とはまた違う。
さらさらと流れ、ふわふわと柔らかな髪の感触に
上条の手も求めるように触れていた。
美琴の頭のかたちをなぞるようにゆっくりと、
その手が何度も触れてゆく。
「きもちいい…すごく……」
ふにゃっと、甘えた笑顔がのぞいて、
本当に例えようもないような…あたたかい気持ちに包まれた。
「そっか」
美琴が浮かべる柔らかなその笑みが単純に嬉しかった。
自分の手が美琴の幸せをつくりだしているのかも知れない
…なんて、大袈裟に考えてみたりもした。
ーーーなにをくさいこと考えてんだか…
知らないうちに、上条からは柔らかい笑顔がこぼれて
美琴の頭を撫でる手も楽々とし、慣れはじめてきていた。
美琴の髪は上条の指のあいだをするりと抜けて、
上条は時折、髪を梳くように手を運ばせる。
「っ!」
ふいに、上条の手が首筋に触れ美琴はくすぐったさに
思わず身を縮めた。
「あ、わりぃ…」
「ううん、何でもないわよ。…あ、えっと…もう、お終い?」
動きの止まった上条の手に向かって、美琴の瞳が揺れている。
「だいじょーぶですよー。ご安心あれ!
はいっ!撫で撫でしましょうね」
「な!?何よ、その言い方!!」
上条の幼い子に言うようなふざけた反応に
美琴は思わず顔を上げようとした。
けれども、はいはいと、上条に頭を軽くぽんぽんっとされて
上手くなだめられてしまった。
美琴は大人しく元の場所へと静かに頭を置き直したところで
見計らったように、上条の手がまた優しく美琴を撫で始める。
「ん…っ」
その幸せな感覚を一瞬も逃さぬよう
美琴はまたぎゅっと瞳を閉じて、上条の手の動きに集中した。
美琴の頬が彼の大きな手に包まれた。
今度は頬側から上条の手が美琴の髪を梳いていく。
頬に残る上条の手の温もりが、
冷めることなく熱を増していくような感覚に
美琴はゆっくり瞳を開ける。
ーーー何だろ…
目を閉じていたからか、開く瞬間はぼんやり視界が揺らいでいた。
また、知らない感覚がやってきた。
ーーー胸の奥から…じんじんっと痺れていくような…
身体の芯に熱がたまっていくような…
ーーー求めてしまうような
「………もっと触ってほしくなる」
4レスしました。
待ってくださってる方、
レスしてくださった方、
のぞきに来てくださる方
いつもありがとうございます
来れたら今夜
どうしてか、書き足すうちに変な方向に
薄い本の読みすぎでしょうか
今度こそ大きく流れが変わらないよう気をつけます
むしろこんだけジリジリ焦らされておりますから、ご褒美に薄い本要素もしくはエロエロな展開があったら俺得
「!?」
独り言のように美琴はそう言った。
二人しかいないこの静かな空間で、こんなにも近くにいて、
聞こえないふりをするなんて無駄でしかない。
「…あのなぁー今日たぶん何度も言ってるけどな。
そういうこと、こんな状況でいうなよ。意味合い変わってくるだろ…」
上条はため息まじりに言葉を吐いた。
それ以上、なんて言えばよいか分からず、
誤魔化すように口をつぐんだ。
先ほどの美琴の言葉に穏やかになってきたはずの
男の本能の部分が呼び戻されてくる、
そんな気がして落ち着かない。
「意味合いってなによ…アンタもいちいち、
そんなこと言い返さないで察しなさい…ばか」
「……」
「アンタの手があると安心するって…言ったでしょ。
だから、…もっと安心させてほしくなってきたの…」
美琴は仰向けになるように身体を傾けて、
上条の手をつかんで自分のお腹へともってくる。
「ここも」
いくら服の布越しでも、肌の温もりも柔らかさも
嫌という程に伝わってくる。
「……お、おい!!
頭撫でるのとはわけが違うんですけど!?ちょっ…ーーー」
だから、上条だって平静を保つなんてさすがに
もうできそうになくて焦りが口調とともに飛び出してきた。
「嫌なら、ちゃんと嫌っていうわよ。
怖いなら、怖いって言う…何度も言わせないで」
上条は美琴の手を振りほどこうと考えるが、
美琴に導かれるがまま、掴まれたその手を振り払えずにいた。
「この…ほうが、アンタの…あったかいの…わかる、から…」
上条の手をつかんでそのままぎゅっと
自分の身体に押し付けるように近づけた。
「…、……っ」
「…んっ」
布越しに触れた手の感触に美琴がわずかに声を漏らした。
>>598 トリは違うけどそう 文章見てもわかるでしょ
その時になって、上条は気づいた。
ーーーあ
美琴の手が小さく震えていて、
目線だって合わせられずにいることに。
また、よぎる。
無理やり触れてしまったあの時の
悲しい表情に、震えそうな声。
ーーー美琴は自分の気持ちが言えなくて
ちゃんと伝えられなかったせいで
俺に悲しい顔をさせたのを気にしてた…
美琴の気持ちを確かめなかった俺が悪いのに
ーーー俺だって、もう、美琴を
悲しませるようなことしたくないんだよ
上条は指先をしまうように手を握り締める。
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