私的良スレ書庫
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元スレ美琴「ねぇ、今のキス…もう一回…」
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美琴は座ったままの体勢で、手を伸ばし
上条のズボンのスウェットを掴んだ。
ぎゅっと。
離さない、その意思を強く示して。
「…ッ、いい加減にしろって!!分かれよ!
俺がどんな思いしてんのか分かってんのか!!」
焦りを隠そうとした余裕の無い必死な声が
思わず口調をキツくしていた。
荒げた声を出した自分が情けないと、
ふいに冷静さを取り戻した上条は肩を落とす。
「…あ、あのな美琴…」
仕切り直し、と言わんばんかりに
柔らかい口調で上条は美琴に話しかけた。
しかし、美琴はなんてことない、気にもとめていない様子で、
上条の言葉を遮るように言葉を放った。
「会えなかった分って言ったじゃない」
「う…っ」
「会えなかった分、一緒に居てくれるって言ったでしょ」
言った、確かに。
返事をした…けど…
「まだ、足りてないと思うんだけど」
「…はぁ」
ーーー……『一緒に居て』
もう、その言葉の意味を深く考えるのはやめた。
きっと、それ以上の意味なんてない。
ただ、ここに居ること…
手を伸ばせば、いつでも触れられること…
名前を呼べば、確かに返事を返してくれること…
少しでも不安になれば、
すぐにそれを確かめられる距離にいる。
それが、美琴にとっても、上条にとっても、
今とても大切なことなのだ。
ーーーもう、これは……仕方ねえ、よな…
「よし!!美琴が寝るまでは、ここに居る。それでどうだ?」
寝るまでという条件つきだったが、
それでも上条がそばにいてくれることに、
美琴は納得した様子でスウェットから手を離す。
「私が寝た後は、どうするのよ?」
美琴の質問にもうため息もでない、
上条は腕を組んで天井を見上げた。
「ん~~~~………時と、場合による…」
「ふ~ん…わかった。でも、私の希望は伝えたわよ」
美琴が自らベッドに入ると肩口まで布団をかぶって、
彼がどこかにいってしまわぬようにと
監視するかのごとく上条を見つめた。
希望って、何だよ…と、少々苦い笑みを浮かべながら、
上条がベッドわきに腰掛ける。
「美琴、手…出せ」
「…?」
美琴が布団の隙間から手を出すと、その手に上条の手が重なる。
「っ!」
驚いて一瞬、呼吸が止まった。
美琴の手を包むように上条の指が折り曲げられ、
少し強めにぎゅっと力が込められた。
美琴はまじまじと上条の顔を覗きこんだ。
上条は空いた片手を使って口元を拭う動作で、
顔を隠そうとしている。
頬から耳まで隠しきれない赤が、上条の顔を染めていた。
「…おまけ」
「……ありがと」
なんとも言えない心地よい胸の鼓動に笑みがこぼれ、
美琴はその手をぎゅっと握り返していた。
はい、おわり。
みたいな雰囲気ですね!
ここで終わっても大丈夫じゃねーの?とか悪い考えを起こした
スレタイ回収まだですからね、続きます
2年近くとかwwwwww
新境地開拓しよwwwwww的なノリで始めて、
途中から構成無視で進めて、
終着点もないままノリでいままできた。
ここまで続けてるとは思わなかったさすがに
今回の投下早かった!と我ながら褒めたい
あ、次もはやく来れたらいいなとは思ってます
本当にいけないこととは思ってるんだけどな
美琴さんの足とお尻は毎度たまらなく拝ませてもらっている
鬱展開なのに…美琴さんつらいのにな…
変なこと考えてごめん
いつもレスありがとうございます
ずっときてくださってる方も、
最近見つけてくれた方も、
かなり遅いのに読んでくださってありがとうございます
上条さんやさしいのう
一線を越える前の初々しいカップルが微笑ましい
一線を越える前の初々しいカップルが微笑ましい
カーテンの隙間から、月明かりが入り込み、
外の灯と混じった光を壁や天井に貼り付けていた。
上条の耳の奥に静かな呼吸の音が小さく触れ、
暗がりに慣れたその瞳には少女の寝顔をそっと映していた。
安心しきったその表情は、まるで幼い子どもみたいだった。
いや、まだ幼さの残る年齢であるのだか相応のことなのだろうか。
もう何も気を張ることなく美琴の寝顔を見つめてだけで、
ゆるやかな時の流れに別の世界に誘われていくようだ。
…なんて我ながら乙女的な発想を
ぼんやり頭に思い浮かべてみたりした。
ーーー…美琴
心の中で、愛しい名前を呼ぶ。
口元がほころぶその表情からも
上条の気持ちの温かさが感じられた。
ーーー美琴
その時、
「!?」
重ねた美琴の手に違和感を覚え
全神経が一瞬でそこへ集中する。
「……っ」
力の抜けたような先ほどの頬の緩みはどこへ消えたか、
上条は口をつぐんで息を飲んだ。
ドクドクと心臓は脈打つ速さを増していた。
緊張の面持ちで、美琴の様子をうかがう…
手に感じるのはわずかばかりに重くなったような感覚。
より一層、上条の感覚が研ぎ澄まされた。
ふいに美琴の手から力が抜け、上条の手からぽとりと離れて
シーツの上にころんっと転がった。
穏やかな呼吸と表情はそのままに、
美琴はさらに深い夢の中へと落ちたようだ。
(……これは、そう簡単に起きそうにないか…)
ここを離れる時がきたと、知らされているようだった。
少し寂しい。
そう感じてしまっている自分に気がついて、
小さくため息をついた。
(美琴が起きるのを期待してたのかよ…はぁ~)
『美琴が寝るまで』と自分で出した条件なのに、
ちょっとばかり後悔している自分が情けない。
美琴が寝たらここを離れると決めていた。
なのに、ここを動けない。
(今度は寂しいとか悲しいとかそんな顔…させずに済んだな)
美琴の安心したような寝顔に上条もほっとした。
それで、自分が寂しい顔をしているのだから妙なものだ。
(なにやってんだか…さて、)
声には出さないで口のカタチだけをつくって
美琴に問いかける。
『美琴…寝たか?俺あっちで寝るからな…』
起こさないようにと、上条がそっと立ち上がろうと腰をあげる。
それとほぼ同時、タイミングを図ったかのように
美琴の体がもぞりと動いた。
「んん~~~」
「!!!!」
上条はその場で動きを止める。息を飲んで、
美琴の気配をうかがった。
また静かに呼吸する様子がうかがえて、
寝返りをうっただけでちゃんと夢の中にいるようだと
上条はほっと胸を撫で下ろす。
(え……)
寝返りをうった美琴は上条に対して背中を向けて、
自分に都合の良い解釈かもしれないが…
ベットの半分には、まるで誰かを待つようにあけられたスペース。
ーーー……か、考えすぎでしょうか?
間が空きましたが投下しました
変に止まっていてすみません
今月中にまた投下します
やっと終わりまでまとまりました。
書き足し、修正して
8月完結目指す!
ようやくこの焦らし地獄から解放されるのか
2年も付き合わせやがってこのやろう待ってるぞ
2年も付き合わせやがってこのやろう待ってるぞ
ーーー……ええっと、誰かとは、ここには俺しか居ないから、
恐らくは俺が横にすっぽり入っちゃうくらいのスペースが空いているというわけで…
今からその隙間に入ることは容易いわけで…えーーーっと、
美琴が完全熟睡で起きませんからって何かをするつもりは…
うん、無い。絶対無い。無論無い。もちろん無い。
いや、ほんとに。一切無い。
だから、その、美琴の隣で寝たってなんの問題無いわけで。
やましい気持ちはありませんから。
美琴も俺と一緒に寝たいとご所望していたわけだから、
そ、そそそこも問題ないけどな…!!!
でも、しかし、うん、けどな、やっぱりな
そうだよ…だからと言ってな…!
…………ーーーーー
「………」
柔らかなベッドが身体を押し上げている。
ーーー…気がつけば、俺は美琴の隣りで横になっていた
結局悩んだすえに例の空けられたスペースへと
上条は遠慮がちに入り込んだ。
ベッドの端ギリギリまでよって、落ちないように何とかバランスを取る。
身体が触れないようにと微妙な距離を保ちながらも、
そこに空いたわずかな距離はくんっと鼻をならせば
何だか甘く優しい美琴の香りを誘い込む。
その匂いに身体の芯が熱にほだされてしまいそうだ。
ーーー…うおぉぉぉっ!
嬉しいやら苦しいやら、なんとも言えない声にならない心の叫びが上条の中でこだまする。
いけないと思えば思うほど、余計に匂いを追ってしまう。
ーーーって!!!なにやってんだーー!! 俺!
なんだよ!せっかくの紳士的対応が台無しじゃねーか!くっそ!おい!
そう心で言いながらも、あと少しならと鼻が美琴の首筋近くまで静かに攻めよっている。
ーーーああ、いい匂い…じゃ!無く!って!!
なにしてんだ…俺…
これじゃ寝れないし…まるで変態……
女の子の首筋の匂いをコソコソ、くんくんとかいでいるとは間違い無く変態であると、
上条は反省したように溜め込んだ息を吐き出した。
「…はぁ~」
上条の溜め息で揺らいだ空気が美琴の首筋をそっと撫でてゆく。
「んんっ」
異質な空気が寝ていた美琴の首筋をたどっていく。
さすがに擽ったさを感じたのか、美琴はまた寝返りをうった。
ーーーえ…
美琴その行動で上条の身体はすっかり固まってしまった。
背中を向けていた美琴は上条の方に向きなおっていた。
ベッドの端まで寄って空けていたはずの最後の紳士的な距離は一切埋め尽くされてしまう。
ーーーええ!?
4レス投下しました
見てくださってる方ありがとうございます
また今週投下できるように努めます
美琴さんたまらないです
超電磁砲Sでの萌えが多過ぎますよ
えっ…俺らって2年ものあいだ
焦らされ続けているのか…
ありがとう…ありがとう…
焦らされ続けているのか…
ありがとう…ありがとう…
焦らしプレイほんと嫌い
2年とか正気の沙汰じゃないだろ
でもくやしいかんじちゃうびくんびくん
2年とか正気の沙汰じゃないだろ
でもくやしいかんじちゃうびくんびくん
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