元スレ上条「新しい家での暮らし」
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451 :
まつわー
452 :
>>446-451
待たせてしまって、申し訳ない。
いろいろと用事が重なって大変だったの。
それでは、投下ー
453 = 1 :
~窓のないビル~
☆「木原数多が薬を飲んでしまったか……」
エイワス「貌に刺青の有る子供が出来てしまったな」
☆「というか、彼は食い逃げで捕まった筈なのだが……」
エイワス「君はちゃんとニュースを見ていないようだな」
☆「他の事に夢中になっていたのだよ。で、彼は連行中に逃走でもしたのかい?」
エイワス「その通りだ。手錠でアンチスキルの首を絞め上げた事で逃走に成功したようだ」
☆「アンチスキルより強いのか木原数多は……」
エイワス「戦い慣れはしているからな」
☆「ところで、エイワス」
エイワス「なんだ?」
☆「ショタ化した木原数多についてどう思う?」
エイワス「私にはあまり関係ない男だ。私にとっては小さくなった事など、どうでもいいのだよ」
☆「そうか……。今度は成長を促進する薬でも作らせてみるかな」
エイワス「それで、木原数多を元に戻すのか?」
☆「分からない。また、適当にばら撒いてみる心算だ」
エイワス「老い耄れの元に届いて、飲んだものが死んでしまう可能性があるのだが……」
☆「そういう者が居る家には届かないようにしておく」
エイワス「間違えるなよ」
☆「任せておけ」
454 = 1 :
~コンビニ~
ウィィィィン
黒子「いらっしゃいませですの!」
上条「白井?」
黒子「あら、上条さんではないですか」
上条「何してんだ。バイトか?」
黒子「違いますの。授業の一環でお仕事の体験をしてるだけですの」
上条「休日なのに大変だな。まぁ、頑張れよー」スタスタ
上条は黒子に手を振りながら、弁当コーナーに早足で向かう。
上条「シャケ……シャケー……これかっ!」バシッ
上条「ふぅ…。残ってて良かった」
上条は売れ残っていた最後のシャケ弁を手に取り、急いでレジに戻る。
黒子「420円ですの!」
上条「はいですの!」チャリン
黒子「丁度ですの! レシートはいりますの?」
上条「くださいですの!」
黒子「馬鹿にされた気分ですので、破り捨てますの」ビリビリ
上条「手厳しい……。それじゃ、またなー」
黒子「ありがとうですのー」
455 = 1 :
~ファミレス~
上条「買って来たぞ」
しずり「ありがとー」
上条はファミレスの向かいにあるコンビニで買ったきたシャケ弁をしずりに渡す。
先程、しずりはシャケが有るなら我慢すると言っていたが、シャケ定食は朝しか出さないメニューだった。
そのため、上条がコンビニに走る羽目になったのだ。
上条「俺のは……まだ、来てないのか」
上条は冷めても大丈夫なネギトロ丼を頼んでいたが、それはまだ届いていなかった。
一方、女性達は上条の事など気にせず、持ってこられた料理に箸を付けていた。
フレンダ「梅酒サバ缶……ふむふむ」モグモグ
ルチア「んっ……美味しいですね」モグモグ
フロリス「おおぅ……超々特大はやりすぎたぜ……」モグモグ
黒夜「やっぱり、私頼まなくて正解だったじゃねぇか」モグモグ
御坂妹「すいませーん!ご飯おかわりー!!」
店員「分かりましたー!今すぐ、お持ちしまーす!」タタタ
456 = 1 :
アックア「ネギトロ丼のお客様はどちら様であるか」
上条「へーい」
アックア「どうぞである」スッ
上条「ありがとなー」
アックア「注文した料理は全て持ってきてあるな」
上条「おう!」
アックア「それでは、失礼するのである」スタスタ
上条「…………」
上条はふとおかしな事に気付いた。それはアックアの服装だった。
上条「なんで、女性用の着てるんだろ」
テッラ「メニュー置いときますねー」
上条(テッラは普通に男用来てるのに……)
テッラは普通で在り来たりなファミレス店員の男性用の服を着ていた。
が、アックアは違った。彼が着ていたのは普通は女性が着ている仕事服だった。
少し短めのスカートから見える太く丸く根を張った大木のような脚。前に屈んだ時に見える彼の締まりに締まった太腿。
半袖のシャツに映える太く、硬くそうな腕。彼は実に素晴らしい身体を持った漢である。
上条「相変わらず、良い身体してるなぁ……。そんな事より、早く食べよう」パキッ
457 = 1 :
・
・
・
上条「ん?」
フレンダ「どうしたの?」
上条「貌にタレ付いてないか?」
フレンダ「えっ!? ど、どっちに付いてる訳よ」
上条「えー……右だ」
フレンダ「ありがと」フキフキ
上条「…………」ジー
フレンダ「ん?」
上条「上条さんから見て右だったんだけどな」
フレンダ「こっち?」
上条「あぁ」
フレンダ「まさか、タレが飛んでいたとは……」フキフキ
上条「そういえば、朝食の時もジャム少し付いてたぞ」
フレンダ「えっ!? なんで、言ってくれなかった訳よ!」
上条「すぐ、歯磨きしに行ったから別に良いかなぁ……って」
フレンダ「そういう時は直ぐに言って欲しい訳よ」
上条「へーい」
458 = 1 :
~食後~
上条「さて。そろそろ行けるか?」
黒夜「あぁ……」
フロリス「うぅ……」
しずり「大丈夫?」
フロリス「キツいけど……歩く事は出来るよ」
御坂妹「食いすぎはいけませんよとミサカは2人の腹を少し押してみます」グッ
黒夜「おぅっ!」
フロリス「うぅっ!」
ルチア「止めなさいっ!」ペシッ
御坂妹「あうちっ!」
黒夜「家帰ったら……覚えとけ……」
フロリス「お仕置きしてやる」
459 = 1 :
上条「で、2人は歩けるんだよな?」
フロリス「うん」
ルチア「歩けば、少しは楽になりますよ」
黒夜「かもな……」
上条「2人が良いなら、そろそろ行くけど。大丈夫か?」
フロリス「はーい」
黒夜「大丈夫だ」
上条「それじゃ、行くぞー」
しずり「ねぇ」
上条「どうした?」
しずり「足痺れたから……おんぶして」
上条「あいよ」スッ
足が痺れて動けないしずりを上条は椅子からそっと降ろしてあげる。
上条「ほれ」
しずり「よいしょっ」ダキッ
上条「立っても良いか?」
しずり「良いよー」
上条「それじゃ……よいしょっと。落ちるなよ」スッ
しずり「落とさないでぇ…」
上条「はーい」
460 = 1 :
ルチア「それでは、行きますか」スタスタ
フロリス「起こしてー」スッ
黒夜「ほれっ」グイッ
フロリス「ありがと」
御坂妹「お2人とも、早く行きますよー」スタスタ
フレンダ「早くしないと、置いてっちゃう訳よ」
アックア「合計で6300円である」
上条「たけぇな……。はい」
アックア「丁度、お預かりするのである」
上条「それじゃ、またな」
しずり「またねー!」
テッラ「また来て下さいねー」
アックア「また、お越しするのである」
461 = 1 :
~外~
上条「それじゃ、向かいますかね」
ルチア「そういえば、どこ行くんですか?」
上条「新しく出来た、大きいショッピングセンターだ」
御坂妹「何を買うのですか?」
上条「んー……。しずりとルチアとフロリスの服と食料。あとは……まぁ、何か必要そうな物でも」
しずり「服買ってくれるのっ!」
上条「ああ。今、着てるのしか無いからな」
しずり「やっふぅーっ!」ピョンピョン
上条「こらっ!あんまり、暴れるんじゃありませんっ!」
しずり「ごめんなさい……」
ルチア「そう言えば、ミサカの服は買わないんですか?」
御坂妹「ミサカは制服行動が厳守ですのでミサカは外出用の服を買っても、それを着て外に出ることが出来ないのです」
ルチア「そうだったんですか……。パジャマでも買ってあげたらどうですか?」
上条「そうだな。いつも、制服じゃ窮屈だろうし。何か欲しい部屋着あったら言ってくれ」
御坂妹「本当ですか!」
上条「ああ」
御坂妹「やりました。これで、お姉様よりだいぶリードしてきましたね」ニヤニヤ
462 = 1 :
上条達が話をしている後ろでは、フレンダが黒夜とフロリスの様子を見ていた。
フロリス「ふぅ………うっ…」
黒夜「なかなか……楽になんねぇな」
フレンダ「あまり、私に寄りかからないでよ。歩きにくい訳よ」
黒夜「すまねぇな……」
フロリス「メニュー表……ちゃんと………見ればよかった」
フレンダ「黒夜が何も頼まなかったから良かったけど……今度は注意する訳よ」
フロリス「……うん」
黒夜「ちゃんと、量見てから注文してくれよな」
フロリス「はい」
上条「おーい!早く行くぞー」
しずり「遅いよー」
フレンダ「すぐに追いつく訳よ!」
黒夜「早く…行くぞ……」
フロリス「待ってー」
463 = 1 :
上条「そういえば、『訳よ』はもう飽きたのか?」
しずり「あっ!」
ルチア「忘れてたみたいですね」
しずり「わ、わ忘れてないもん!フレンダが返して欲しいって言うからだもんっ!」
上条「はいはい」
しずり「むぅー……えいっ!」ギュッ
上条「いてっ!いきなり、頬抓るなよ…」
しずり「ごめんなさい……」
上条「……触るくらいなら良いぞ」
しずり「ホッペぷにぷに」チョイチョイ
上条「んー……。こそばゆいな」
ルチア(触りたい……)
御坂妹(小さくなれば、当麻さんにおぶってもr……奴が来てしまいますね)
上条「あっ!」
御坂妹「げっ…」
ルチア「どうしました?」
464 = 1 :
一方通行「あァ?」
上条「よう!」
一方通行「何だァ、三下か……。そんなに女連れて何してンだ?」
上条「皆で買い物に行くだけさ」
フロリス「そう……だよ」
一方通行「オマエが買い物に付き合う必要なンてあンのか?」
上条「まぁ、同居人だし」
一方通行「はァ?その周りの奴ら、全員同居人なのか?」
ルチア「そうですけど」
一方通行「なンで、そうなった」
上条「☆、家、くれた」
一方通行「また、☆か……。その、小せェのもかァ?」
上条「こいつは……途中追加みたいなものだ」
一方通行「触っても……良ィ?」
上条「まぁ、別に良いけど……」
上条の許可を得た一方通行は、上条におんぶされてるしずりの元へ近寄る。
465 = 1 :
一方通行「よォ。名前はなンて言うンだァ」ナデナデ
しずり「むぎのしずりだよ」
一方通行(第4位と同じ名前じゃねェか……)
一方通行「第4位とは関係あンのか?」
しずり「私が第4位だよ!」
一方通行「はァ? 嘘はいけねェぞ」メッ!
上条「いや、合ってるから……」
一方通行「えっ?」
上条「あぁ。この子は本物のむぎのしずりだ」
一方通行「………小さくなったのか」
上条「そうみたいだ」
一方通行「誰のせいでこうなったとか、分かってンのか?」
上条「☆と博士と天井っていう科学者達だ」
一方通行「アイツ等と一緒かァ……」
上条「お前の知り合いにも小さくされた奴が居るのか?」
一方通行「あァ。2人も居る」
上条「そうか。まぁ、いずれ戻るだろうし、そんな心配する事じゃないだろ」
一方通行「別に、戻ンなくてもいいンだけどなァ」ボソッ
上条「ん? 何か言ったか?」
一方通行「イヤ。なンも言ってねェ」
上条「そうか……」
一方通行「あァ……」
しずり「…………」ジー
一方通行「………ンじゃ、そろそろ帰る」
上条「気を付けて帰れよ」
一方通行「変に心配すンじゃねェよ。気持ち悪ィ……」
上条「じゃ、またなー」フリフリ
しずり「またね。白兎さん」フリフリ
一方通行「…………」フリフリ
466 = 1 :
~ショッピングセンター~
上条「着いたぞー」
しずり「おっ!」
フレンダ「ふぅ……」
黒夜「腹もだいぶ楽になったな」
フロリス「そうだね」
上条「それじゃ、しずり。降りてくれるか」スッ
上条はしずりを乗せたまま膝を曲げ、彼女が降りられるような高さまで腰を下げていく。
しずり「はーい」ピョン
上条「ふぅ…。それじゃ、行くぞー」
467 = 1 :
~1階~
ガヤガヤ ザワザワ
フロリス「人多いねぇ」
黒夜「そうだな」
フレンダ「それで、まずはどこから行くの?」
ルチア「まずは、服ですね」
上条「おう!衣類関係は……4階だな」
ルチア「エレベーターはあっちですね」
上条「それじゃ……」ギュッ
しずり「ん?」
上条はしずりの手を握り締める。
上条「迷子になると……あれだろ。皆に迷惑かけるし」
しずり「むぅ。迷子になんかならないもんっ!」プー
上条「じゃあ、手を離しても良いんだな?迷子になっても知らないぞ」パッ
しずり「あぅ……」
上条「それじゃ、行くz『待って』……なんだ?」
しずり「やっぱり……離さないで」スッ
上条「はいはい」ギュッ
468 = 1 :
御坂妹「それでは……」ササッ
その様子を見ていた御坂妹は、上条の元に早足で駆け寄る。
ルチア「?」
御坂妹「左手はミサカが」ギュッ
上条「おうっ!?」
ルチア「しまった!」
フロリス「あっ!」
黒夜「クソっ……」
フレンダ「取られた……」
上条「おっ、お前は迷子にならないだろっ!」
御坂妹「分かりませんよ?勝手にどこかに行っちゃうかもしれませんよ。それでも、良いのですか?」
上条「ぐぬぬ……。分かったよ……それじゃ、手離すなよ」ギュッ
御坂妹「は、はい///」ギュッ
ルチア「両手に茶髪……」
フレンダ「親子に見える訳よ」
黒夜「私じゃ妹に見えるな」
フロリス「もしかしたら、『お兄ちゃん』って言葉にもの凄く反応するかもよ」
黒夜「やってみる価値はあるな……」
469 = 1 :
上条「じゃ、御坂妹ボタン押して」
御坂妹「はい」ポチッ
上のボタンを押し、エレベーターが下りてくるのを待つ。
ウィィィン
客A「まだかな」
客B「すぐに降りてくるわよ」
ウィィィン
上条「降りる人が先だからな」
しずり「はーい」
470 = 1 :
客C「はい。どうぞ」
上条「すみませんね」ペコッ
最後に降りてきた人が、エレベーターの扉を押さえてくれている内に彼らはその中に入っていく。
御坂妹「ボタン押してください」
しずり「4階だね」ポチッ
上条「延長も押しといてくれ」
しずり「はー……い……届かない」
ルチア「私が押しますね」ポチッ
上条「サンキュー」
黒夜「せめぇ……」
フレンダ「結構、キツい……訳よ」
フロリス「隅っこは意外と楽ね」
しずり「まだかなー」
上条「もうすぐだ」
471 = 1 :
チーン
上条「降りるぞー」
ゾロゾロ
ルチア「全員いますね?」チラッ
黒夜「居るぜ」
フレンダ「ちゃんと居る訳よ!」
フロリス「暖房効きすぎじゃない?」
しずり「ちょっと、暑いね」
御坂妹「当麻さんと手繋いでましたから」ドヤァ
「チッ……」イラッ
上条「なんか、みんな機嫌悪いな……」
「「「当麻(さん)のせいですっ!!!」」」
上条「えっ……上条さんが悪いの!?」
黒夜「チッ……」イライラ
フロリス「気付いてよ……」イライラ
フレンダ「これだから、鈍感野郎は……」イライラ
ルチア「困るんですよね」イライラ
上条「?」
472 = 1 :
しずり「早く行こうよ」グイグイ
上条「おお、そうだな」
御坂妹「それでは、洋服店に向かいますよとミサカは強引に当麻さんを引っ張ります」グイ
上条「おぅとっと……危ねぇな」
御坂妹「これは失礼しました」
しずり「いきなり、早く進まないで!」
御坂妹「すみませんね」ナデナデ
しずり「ふんっ」プイッ
御坂妹「おや、機嫌を損ねてしまいましたか……」
上条「その内、直るさ」
473 = 1 :
~洋服店~
上条「さて、適当に散らばってくれ」
ルチア「なぜです?」
上条「え?上条さんはそこのベンチで休んでようかと……」
フロリス「ダメだよ」
フレンダ「私達の服を選んで欲しい訳よ」
上条「えぇぇぇ」
御坂妹「えぇぇじゃありませんよ。とっとと行きますよ」グイッ
上条「上条さんに服選びのセンスなんてありませんよ?」
ルチア「そんな事はどうでも良いのです」
黒夜「当麻が選んでこそなんだよ」
フレンダ「普通女の子と来たら、一緒に見るのが男の役割な訳よ」
上条「そういうもんなのか?」
しずり「そーだよ。とうまは乙女心が分かってないね」
上条「上条さんに乙女心なんて一生分かりません」
フロリス「はいはい。さっさと行くよー」グイッ
上条「あぁぁ……」ズリズリ
474 = 1 :
上条「で、最初は誰だ?」
黒夜「んじゃ、私から」
フロリス「部屋着でも買うの?」
上条「家に居る時はメイド服だろ……外出用か?」
黒夜「そうだ」
上条「じゃ、取ってきて」
黒夜「はぁ?そういうのは、ついて来るもんなんだよ」グイッ
上条「女って分からない……」
~服選び~
上条「んー……」
黒夜「んー……」
ルチア「私達は部屋着でも探して来ますか?」
フロリス「そうした方が良いかもね」
御坂妹「1人1人やってたら、遅くなりそうですし……」
しずり「それじゃ、とうま。しずり達部屋着見てくるね」
上条「分かった。気を付けるんだぞ」ナデナデ
しずり「はーい」タタタ
上条「フレンダは良いのか?」
フレンダ「まだ着た事無いの一杯あるし、今は特に買う必要はない訳よ」
上条「そうか。それじゃ、黒夜にアドバイス頼む」
フレンダ「任せなさいっ!」
上条「頼もしいな」
フレンダ「そう言えば、当麻は服買わなくていいの?」
上条「今は……別にいいかな」
フレンダ「そう」
475 = 1 :
・
・
・
黒夜「これなんてどうだ」カチャ
フレンダ「んー……黒多くない?」
黒夜「んだよ。好きなんだから、別に良いだろ」
フレンダ「黒だけじゃ、つまらない訳よ」
黒夜「じゃ、何が良いんだよ」
フレンダ「……白なんてどう?」
黒夜「私に合うか?」
フレンダ「とりあえず、1回着てみたら?物は試しって訳よ」
黒夜「まぁ、試着ぐらいなら……」
フレンダ「それじゃ、次行ってみよー!」
黒夜「騒がしい奴だ」
上条「……フレンダが居て良かった」
476 = 1 :
~試着室~
フレンダ「はい。出てきてー」
ジャー
黒夜「んー……。似合ってるか?」
試着室から出てきた黒夜は、白と水色を基調としたシャツとデニムを着ていた。
フレンダ「また、パンツな訳よ。思いっきり足出してみたら?」
黒夜「横が丸見えのズボンなら持ってるぞ」
上条「あぁ……あれか」
フレンダ「そうじゃなくて、スカート穿いてみたらって事よ」
黒夜「えぇぇ。今、冬だしなぁ……」
フレンダ「冬だからこそな訳よ!」ビシッ
黒夜「スースーしてさみぃからパス」
フレンダ「温度なんて関係ない訳よ!」
上条「寒いなら、タイツでも穿けば良いだろ」
黒夜「ふむ……」
上条「それでもイヤなら、短いパンツを穿いてみればどうだ?」
黒夜「一応、取って来る」タタタ
477 = 1 :
~数分後~
ジャー
黒夜「スースーすんな……」
フレンダの言われた通り、黒夜はフリルの付いたスカートをタイツの上から穿いていた。
上条「ふむ……。なかなか、良いんじゃないか」
黒夜「本当かっ!?」
上条「上条さんは本当の事しか言いませんよ」
黒夜「そんじゃ、これ買うかな」
フレンダ「じゃ、次はパンツ穿いて来る訳よ」ジャー
~着替え完了~
ジャー
先程のスカートをショートパンツに替え、黒夜はカーテンを開けた。
フレンダ「……可愛いんじゃない?」
上条「そうだな」
黒夜「えっ///」
上条「後は……その、白いコートは脱いだ方が良いな」
フレンダ「それには、同感な訳よ」
黒夜「わ、分かった……」
478 = 1 :
店員「有難う御座いましたー」ペコッ
黒夜「どうも」
先程のスカートなどの会計を済ませ、上条達は別行動中の者達を探す。
上条「さて、他の奴等はまだ選んでるのか?」
黒夜「あっち行ってたよな」
フレンダ「きっと、まだ服選びしてる訳よ」
上条「それじゃ……来るまでベンチで休んでるか」
黒夜「そうするか」
上条達はルチア達が来るのを洋服店の前にあるベンチで待つ事にした。
黒夜「フレンダ、お茶くれ」
フレンダ「はい」スッ
黒夜「どうも」ゴクゴク
上条「上条さんにもくださいな」
黒夜「ほい」スッ
上条「悪いな」
ゴクゴク
上条「ほい。ありがと」スッ
フレンダ「如何致しまして」
479 = 1 :
暫くすると、服を抱えたルチア達の姿が見えてきた。
フレンダ「あっ!やっと来た訳よ」
上条「やっと来たのか……思ったり、長くはなかったな」
タタタ
ルチア「遅れて、すみませんね」
上条「いやいや、そんなに待ってないよ。それより、早く試着室行こうぜ」
フロリス「ちゃんと、見てよね」
上条「はいはい。分かってますよ」
御坂妹「適当ですね」
フレンダ「きっと、当麻は早く終わらせたい訳よ」
フロリス「そうなの?」
上条「ちっ、ち、違いますよ。早く、貴方達のいつもと違う姿を見たいだけですよ」
フロリス「ほう」
ルチア「でしたら、ちゃんと見ててくださいね」
上条「任せとけっ!」グッ
フレンダ「麦野はどこ行った訳よ」
黒夜「本当だ。居ねぇぞ」
御坂妹「もう試着室に入りましたよ」
フレンダ「早っ!」
480 = 1 :
~再び試着室~
ジャー
しずりは、ピンクのパーカーにロールアップショートパンツを着ていた。
しずり「どう?」
上条「回ってみて」
しずり「ぐるぐるー」クルリッ
ルチア「なかなか可愛いですね」
フロリス「結構、似合ってるじゃない」
しずり「ホントっ!?」
フレンダ「本当な訳よ」
御坂妹「ミサカが選んだ甲斐がありましたね」フフンッ
上条「なかなか、良いの選ぶじゃないか」
しずり「ありがとね! ミサカ!」
御坂妹「いえいえ。礼には及びませんよ」
しずり「それじゃ、次の人どうぞ!」
御坂妹「それでは、ミサカが行きますね。……っと、当麻さん」
上条「どうした?」
御坂妹「黒と白どっちが良いですか?とミサカは当麻さんの好みを聞いてみます」
上条「じゃあ……白で」
御坂妹「分かりました。それではミサカは試着して来ますね」
481 = 1 :
~数分後~
ジャー
御坂妹「当麻さんの行った通り、白い方を着てみましたが似合ってますかね」
御坂妹は部屋着用のモフモフしていそうな生地のパンツとそれとセットになっている同じ生地のシャツを着ていた。
上条「んー……1回黒の方重ねてみて」
御坂妹「はい」
上条「白の方が可愛いな……」
御坂妹「へへ///」
上条「しずりはどっちが良いと思う?」
しずり「白!」
御坂妹「それでは、白の方にしますねとミサカは当麻さんに選んでもらった事を他の妹達に自慢しまてみます」
上条「へーい。つか、他の妹達には知らせるなよ……」
御坂妹「なぜです?」
上条「お前以外の奴らも『買って! 買って!』って言ってくる予感がするからだ……」
御坂妹「それでは、洋服を買ってもらった事はMNWに流すのは辞めておきますね」
上条「あぁ、そうしてくれ……」
御坂妹「それでは、ミサカは元の服に着替えてきますね」
上条「へーい」
ジャー
ルチア「それでは、次は私が」
482 = 1 :
~数分後~
ジャ…ガッ…ガッ……ジャー
ルチア「滑りの悪いカーテンですね」
上条「ははっ!それで、着心地はどうだ?」
ルチアはシャツの上に黒のショートコートを羽織り、下はタイツの上に濃い緑色のショートパンツを穿いていた。
ルチア「丁度良い感じですね。それより、見た目は如何ですか?」
上条「綺麗だな」
ルチア「えっ///」
上条「ん?」
ルチア「い、今何とおっ、仰いましたか?」
上条「綺麗だなぁ……って」
ルチア「それは……あのー……似合っているという事で良いのですかね///」
上条「おう!」
ルチア「本当に似合っているんですね……」ジー
上条「嘘は付いてないさ。てか、お前はそこらへんの女の子より可愛いんだから、もっと自信持ったらどうだ」
ルチア「そ、そうですかね///」
上条「そうだよ」
ルチア「それでは、これをお願いします」
上条「はーい。そこにあるパジャマは試着したのか?」
ルチア「これは、あちらの試着室でしてきましたので大丈夫ですよ」
上条「分かった。じゃ、元の服に着替えてくれ」
ルチア「分かりました」
483 = 1 :
フロリス「最後はワタシだねっ」
上条「もう、4時か…」
フロリス「聞いてない……」
~数分後~
ガッ…ガッ…ガッ…
フロリス「開かない……」
上条「逆だぞ」ジャー
フロリス「あぅ……恥ずかしい///」
上条「で、どうだ。気に入ったか?」
フロリスは上はシャツの上にジャケットを羽織っていて、下はミニスカートに黒いソックスを穿いていた。
少し恥ずかしいのだろうか、手でスカートを伸ばしたりしている。
フロリス「うーん……。ミサカに着てみろって言われたんだけど……どうかな///」モジモジ
上条(あの太腿に挟まれたい……」
フロリス「ん?今なんか言った?」
上条「いっ、いやいや、まだ何も言ってませんよっ」
フロリス「そう……」
フロリス(何に挟まれたいのかなぁ……胸かな?)
上条「で、それは買うのか?」
フロリス「あっ…う、うん」
上条「それじゃ、着替え直したら会計行くぞー」
フロリス「はーい」ジャー
484 = 1 :
~レジ~
吹寄「次の方どうz……って上条っ!貴様、こんな所で何してるのよ!」
上条「え……お買い物ですけど」
吹寄「……もしかして、後ろの人たちの服買いに来たの?」
上条「えぇ……そうですが」
吹寄「罰ゲームか何か?」
上条「違いますよ。上条さんにも色々あるんですよ。それより、早く会計してくれないか」
吹寄「あっ、ああ。そうだったわね」
~会計終了~
吹寄「有難う御座いましたー!」
上条「どうも。ほれ、袋持ってくれ」スッ
フロリス「ほい」
ルチア「はい」
しずり「またねー」フリフリ
吹寄「また来てねー」フリフリ
485 = 1 :
上条「さて、食品に向かう前に行きたい所とかあるか?」
ルチア「家電や日用品は殆どありましたし別に良いのでは」
フロリス「そうだよ。早く、食料買ってご飯にしよ」
上条「じゃあ、そうするか。じゃ、フロリス達で先に買う物入れといてくれ」
フレンダ「なんで?」
上条「いや、知り合いがさ、学園都市のお菓子が欲しいって言うから贈り物しようかなって」
ルチア「誰ですか?」
上条「アンジェレネ」
ルチア「あの子は……」
しずり「ルチアの知り合いなの?」
ルチア「そうですよ」
しずり「へぇー」
上条「それじゃ、ルチア付いて来てくれるか?」
ルチア「良いですよ」
上条「じゃ、ギフトコーナー行ってくるから頼んだぞ」
「はーい!」
486 = 1 :
~ギフトコーナー~
上条「何が良いかな」キョロキョロ
ルチア「大勢居ますので、沢山入ってるのを5箱ぐらい買いますか?」
上条「5箱では足りない……」
ルチア「なぜd……あっ!インデックスも居るんでしたね」
上条「ああ。だから、20箱は必要だな…」
ルチア「1人で10箱食べちゃうんですかね」
上条「10で収まれば良いけど……」
ルチア「あっ! 当麻さん」
上条「ん?」
ルチア「この、ゼリーとクッキーが入ってるのはどうですかね? 量も多そうですし」
上条「んじゃ、それと………和菓子の方も送っておくかな」
ルチア「そうですね」
店員「お決まりになりましたか?」
上条「えー……それじゃ、これを10箱でこっちも10箱お願いします」
店員「はっ、はい。送り先はどちらでしょうか?」
上条「ルチア、女子寮の住所書いてくれ」
ルチア「分かりました」
ルチアは店員から貰った紙に女子寮の住所を書き込んでいく。
ルチア「……はい。出来ました」
・
・
・
店員「有難う御座いましたー!」
上条「どうも」ペコッ
487 = 1 :
~食品館~
上条「さて、あいつ等探すか」
ルチア「お菓子コーナーに居そうですね」
上条「……有り得るな」
ルチア「あの子達は携帯持って来てましたっけ?」
上条「フレンダが持ってた様な……。一応、掛けるけてみるかな」カパッ
上条は携帯を開き、フレンダの携帯へ電話を掛ける。
prrrr prrrr prrrr prrrr prrrr
上条「出ないという事は携帯持って来てないな……」
ルチア「ミサカや黒夜は?」
上条「持って来てないって言ってた」
ルチア「そうですか……。それでは、地道に探しますかね」
上条「そうするか」
488 = 1 :
~野菜コーナー~
上条「居ない……な」キョロキョロ
ルチア「居ないですね……あっ!」
上条「居たのか?」
ルチア「違いますよ」
上条「じゃ、どうしたんだ」
ルチア「こうするのを忘れてました」
そう言うと、ルチアはブラブラと垂れていた上条の右手をギュッと握り締めた。
上条「えぅ///」
ルチア「ま、迷子にならない為ですよ///」
上条「ルチアは迷子に何かならないと思うんですけど……」
ルチア「もしも、何かあった場合の為ですよ」
上条「例えば?」
ルチア「え、ええーっと……………早く、黒夜達探しに行きますよっ!」グイッ
上条「話逸らすなよ」
489 = 1 :
~鮮魚コーナー~
上条「此処にも居ないか」
ルチア「あっ。お寿司……」
上条「欲しいのか?」
ルチア「良いですか?」
上条「少しくらいなら別に良いぞ」
ルチア「ありがとうございますっ!」ニコッ
上条に礼をしたルチアは、お寿司が20貫ほど入っているパックを手に取った。
上条「さて、先にある精肉のとこにも居ないし、やっぱりお菓子売り場か……」
ルチア「ジュースの所かも知れませんよ?」
上条「有り得r……あれ、黒夜だろ」
上条は精肉売り場の方を指した。
ルチア「あぁ……黒夜ですね」
そこには、先程までそこに居なかった黒夜が辺りをキョロキョロと見回していた。
上条「なんか、怪しい人にしか見えないぞ……」
ルチア「服が真っ黒で、フード被ってますからね……」
490 = 1 :
黒夜の事を眺めていたが、居なくなると面倒なので上条とルチアは彼女の元へ歩み寄る。
上条「おーい、黒夜」
黒夜「はっ! 当麻か!」クルッ
上条の声で呼ばれた気がした黒夜は、その声がした方へ振り返る。
黒夜「やっと……見つけた……」
ルチア「どうしたんですか?」
上条「しずりとかはどうした?」
黒夜「実はな、分かれた後フレンダとフロリスが缶詰の所へ勝手に行ったんだ。
そしたら、しずりがお菓子、ミサカがアイスの所へ行っちまったんだ」
ルチア「渡したメモは無視ですか……」
黒夜「あぁ。今はしずりを探してる所だ」
上条「フレンダとかは?」
黒夜「フレンダがカートとメモ持ってたから、『メモの方優先しろ』って言ってきた」
上条「それじゃ、フロリスと一緒に野菜とか見てるんだな」
黒夜「そうだ。ミサカはさっき見つけて、そっちに行かせた」
ルチア「それでは、あとはしずりだけですか」
黒夜「あぁ。たぶん、お菓子コーナー行くとか言ってたけど、その場所が分かんなくて迷子なのかもなぁ」
上条「変な奴に捕まらない内に見つけるぞ。ルチアはフレンダと合流してくれ」
ルチア「分かりました」
491 = 1 :
~惣菜コーナー~
しずり「ねぇ」
結標「何?」
しずり「自炊するんじゃないの?」
結標「…………」
しずり「失敗した時用だね」
結標「そうよ……」
しずり「何回も挑戦してるんでしょ?なのに、上手くならないって………悲惨だね」
結標「うっ…」グサッ
しずり「同居人の人は作ってくれないの?」
結標「今は修行中だがら、横に立って教えてくるだけなの」
しずり「ふーん。作った料理は食べてるの?」
結標「…………」
しずり「処分しなきゃいけない程の物なんだね」
結標「そうよっ!どうせ、作っても食べられる物にはならないのよ!真剣にやってる筈なのに、それなのに……」
しずり「料理上手くなりたいの?」
結標「なりたいわよっ!今すぐに!!」
しずり「それなら、お料理教室とか行けば良いのに」
結標「………奥様方がうるさいのよ。男は高校生以上しか居ないし」
しずり「ショタコン!」
結標「うるさいっ!!!」
492 = 1 :
結標「そんな事より、麦野は戻らなくて良いの?」
しずり「……どこに居るか分からない」
結標「迷子だったのね……。連れの人の分かりやすい見た目は何か無いの?」
しずり「えーっと……黒髪ツンツンと金髪3人とゴーグルとフードかな」
結標「分かり易いような、分かり難いような……」
しずり「見つかるまで、一緒に居てよね」
結標「はいはい」
しずり「むっ。何そのやる気無い返事は」
結標「どうだっていいでしょ。それより、貴方の連れ見つけるわよ」
しずり「ちゃんと探してよね」
結標「任せなさい」
493 = 1 :
~捜索開始から10分~
しずり「居ないね」
結標「貴方置いて、帰ったとか」
しずり「とうまがそんな事するわけないもんっ!」
結標「冗談よ。それにしても大きいと大変ね」
しずり「そうだね……ねぇ」
結標「なに?」
しずり「私が小さい男の子だったら、どうしてた?」
結標「お持ちかえr……案内所へ届けるわよっ!!」
しずり「嘘ついちゃダメだよ」ニヤリ
結標「くっ!」
しずり「ショタコンって大変なんでしょ?」
結標「ええ。小さい男の子見ただけで涎が止まらなくなるわ」
しずり「うわぁ……」
結標「引かないでっ!!」
しずり「引かないのはあわきんと同じ趣味の人ぐらいだよ……」
結標「仲間が欲しい……」
494 = 1 :
~さらに10分~
黒夜「居たっ!」
しずり「あっ、黒夜だ!」
結標「やっと、見つかったわね……」
漸くしずりを見つけた黒夜は、少し慌てて走ってきた。
黒夜「はぁ……勝手にどっか行くんじゃねぇよっ!!」
しずり「あぅ……ごめんなさい」ペコッ
黒夜「全く……すみまs…ショタコンじゃねぇか!!!」
結標「ちょっと!いきなり、それは酷いじゃない!!」
黒夜「悪いな。お前がショタコンなのは、有名だからな」
しずり「なんで有名になっちゃったの?」
黒夜「飛行船のモニターに『結標淡希はショタコンです』って表示させた奴が居たせいだ」
結標「全く、誰の仕業かしらね……晒した奴、誰か分かる?」
黒夜「そんなもん知らねぇよ。どうせ、☆じゃねぇのか」
結標「やっぱり、☆なのかしら……」
黒夜「そいつ以外だったら……お前と仲悪い奴等の誰かだろ」
結標「仲悪い……まぁ、後で探してみるわ。それより、とっとと麦野を連れて帰ったら?」
黒夜「あぁ…そうだったな。それじゃ、またな」フリフリ
しずり「バイバイ!」フリフリ
結標「バイバイ」フリフリ
495 = 1 :
~飲み物コーナー~
黒夜「見つけたぞー」
上条「おっ!やっと見つかったか」
しずり「勝手にどっか行ってごめんなさい」ペコッ
上条「これからは1人でどっか行ったらダメだからな」
しずり「うん……」
上条「分かったか?」
しずり「はい」ペコッ
上条「それじゃ、今度は離さないからちゃんと掴んでろよ」ギュッ
しずり「うんっ!」ギュッ
黒夜「じゃ、右手は私の物だ」ギュッ
上条「飲み物持てないんだが……」
黒夜「私が持ってやるよ」
しずり「しずりも持つよー」
上条「それじゃ、2Lのジュースとお茶1本ずつ取ってくれ」
しずり「よいしょ」ガシッ
黒夜「オレンジで良いか?」ガシッ
上条「おう。それじゃ、皆の所行くぞ」
496 = 1 :
~缶詰コーナー~
フレンダ「水煮、生姜煮、味噌煮、カレー煮どれにするか迷う訳よ」
フロリス「まだ、迷ってるの?」
フレンダ「こっちには新商品のシチュー煮と唐辛子煮ってもあるし……」
ルチア「では、ここはこの醤油味付けなんてどうですか?」
御坂妹「いやいや、ここはおでん風味ですよとミサカはこのサバ缶をフレンダに推してみます」
フレンダ「んー……」
フロリス「缶詰なんて非常食みたいな物だし、沢山買っても困らないでしょ?」
ルチア「そうですね。では、全部入れちゃいましょ」ガシャガシャ
フレンダ「良いのかな……」
フロリス「入れちゃえ入れちゃえ」ガシャガシャ
御坂妹「シュールストレミング…………入れときますかね」ポイッ
497 = 1 :
上条「見つけたぞ……って、何でこんなにサバ缶入ってんだよっ!!」
しずり「わぁー……」
フロリス「勢いで……かな?」
上条「そんな理由で入れるなよっ!!」
ルチア「違いますよ。これには、ちゃんとした訳があるのですよ」
上条「なんだ?」
ルチア「缶詰は沢山あった方が良いじゃないですか」
上条「まぁ、災害があった場合を考えるとあった方が良いけど……」
ルチア「そうですよ。それに今は7人暮らしですよ。これくらい、すぐに無くなりますよ」
フレンダ「えっ! みんな食べるの?」
フロリス「勿論! だから、いちご味を入れたのさ」
御坂妹「ミサカも食べたいですよ。なので、焼きそば風味入れときましたよ」
上条「お前ら……」
黒夜「んじゃ、私はわさび味を」ポイッ
しずり「私はチョコ味!」ポイッ
上条「……じゃ、俺も」
御坂妹「大丈夫ですよ。当麻さんのはミサカが入れておきましたから」
上条「そうか……」
上条(嫌な予感しかしねぇ……)
498 = 1 :
~会計~
店員「有難う御座いましたー!」
上条はレジで会計を終わらせ、袋詰めをしているルチア達の方へ向かう。
上条「買いすぎじゃないか?」
ルチア「でも、これで買い物行く手間が省けましたよ」
上条「まぁ、そうだけど……」
フロリス「ほらっ、袋に入れるの手伝ってよ」ガサガサ
上条「はいはい。今やりますよー」
御坂妹「この袋開かないですねとミサカはこの袋に対して段々イライラしてきました」ガサガサ
フレンダ「ちょっと、貸しなさい。こうっ……ぐいっと!ほら、ちゃんと開いた訳よ」
御坂妹「ありがとうございます。では、この袋に何入れましょうかね」
しずり「お魚さん入れて」
御坂妹「分かりました。それでは、この鮭を」ガサガサ
上条「ん?」ガサガサ
フロリス「どうしたの?」
上条「なんだ、この黒いはk『バシッ!』……」
上条が何やら怪しい箱をカゴの下から取り上げた瞬間、それをフロリスに取られてしまう。
上条「フロリs『さぁ!早く帰って、ご飯だっ!!』……なに、買っt『ヨシっ!終わったよ!』……」
フロリス「さぁ、みんな帰るぞっ!!」タタタ
上条「何買ったんだ、あいつ……」
499 = 1 :
~帰り道~
上条「缶詰重てぇ……」
しずり「ガンバレー!」
上条「それにしても、上条さんだけ持つ袋多くないですか?」
フロリス「男だしね」
フレンダ「みんなより多く持つことは当然な訳よ」
上条「やっぱり、そういう理由か……」
ルチア「…………」
上条が手に大量の袋を持っているお陰で、腕にはかなりの負担が掛かっていた。
そんな上条の姿を見たルチアは、後ろから上条の持つ袋の1つに手を伸ばす。
ルチア「1個くらいなら、持ってあげますよ」ガシッ
上条「えっ……でも、お前2つも持ってるし……」
ルチア「小さい袋ですから大丈夫ですよ。それに、当麻さんの身体に何かあったら困るじゃないですか」
上条「別に袋沢山持ったくらいで怪我なんてしないさ」
ルチア「両手塞がってて、転んだらどうするんですか?」
上条「あぁ……。まぁ、グシャっとはなるかな」
ルチア「そうなっては困るのですよ。ですから、私が1つ持ちますよ」グイッ
上条「おお……すまんな。」
ルチア「これくらい何とも有りませんよ」
500 = 1 :
しずり「ルチアは優しいね」
上条「そうだよな」
ルチア「そうですかね?」
上条「そうだよ。それに、家事もほとんど出来るし最高じゃないですか。お嫁さんにしたいくらいですよ」
ルチア「おっ、おお嫁さんでっ、ですか///」
フロリス(!!)
御坂妹(ふむ。家事は出来た方が良いみたいですね)
フレンダ(持ってあげるべきだった訳よ……)
黒夜(やっぱり優しいっては大切なのかねぇ……)
上条「しずりとか子供の扱いも上手そうだしな」
しずり「料理も美味しいしねっ!」
黒夜「確かに旨かったな」
フレンダ(やはり、お料理上手くならないとダメな訳よ……お料理教室でも通おうかな)
皆が談笑しながら歩いている中ルチアは顔を赤らめたまま、立ち止まっていた。
先程の上条からの乙女心を全く気にしていない発言を受けた場所で―――
ルチア「べっ、別に……と、当麻さんの……おっ、お嫁さんなら///」ゴニョゴニョ
上条「おーい! ルチアー!」
ルチア「えっ! はっ、はいっ!」ドキドキ
上条「何してんだ?さっさと帰るぞー」
ルチア「あっ! 待ってください」タタタ
「なによ、あいつ……楽しそうにして……」
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