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    元スレ上条「新しい家での暮らし」

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    351 = 1 :

    ~翌日 日曜日 朝8時~

    目覚まし<ピピピピピ ピピピピピ

    上条「……んー…もう朝か…」

    目覚ましのアラームを消し、ムクリと身体を起こす。

    上条「んんっーー!さて……」

    身体を伸ばし終え、真横に頭を動かす。

    しずり「…スー…スー……」

    フロリス「…んー……」Zzz

    しずりは上条の方からフロリスの方へ寝返りをしてフロリスの腕に抱きついていた。

    上条「微笑ましい光景だな」

    上条「誰か起きてる奴居るかな……」

    上条はフロリスとしずりを残し自分の部屋を出て洗面所へ向かう。

    352 = 1 :

    ~リビング~

    ガチャ

    上条「おはよー」

    ルチア「おや、当麻さん。おはようございます」

    上条「起きてるのは、ルチアだけか?」

    ルチア「そうですよ」

    上条「そうか。朝飯は作ったのか?」

    ルチア「作りましたよ」

    上条「みんなの分?」

    ルチア「ええ。一応6人分作っておきました」

    上条「悪いな」

    ルチア「いえいえ。特にやる事もありませんでしたし」

    上条「じゃあ、食べるか」

    ルチア「他のみなさんは?」

    上条「その内、起きるだろ。冷めたら、また温めれば良いさ」

    ルチア「……そうですね。それでは、先に食べてますか」

    2人はルチアの作ったトーストやサラダなどを食べ始める。

    353 = 1 :






    上条「なぁ、ルチア」

    ルチア「はい?」モグモグ

    上条「そのフード邪魔じゃないか?取った方が良いだろ」シュッ

    上条は隣に座っていたルチアのフードを勝手に脱がしてしまう。

    ルチア「あっ!勝手に取らないでください!」バタバタ

    上条「……なんだ、(これ)取っても可愛いじゃないか」

    ルチア「なっ///かっ、返してくださいっ!!」バタバタ

    上条「家に居る時ぐらい取っておけよ。その方が良いと思うぞ」ニコッ

    ルチア「…………とっ、と当麻さんが、そう仰るのでしたら///」

    上条「じゃ、ここに置いとくぞ」

    ルチア「はっ、はい///」

    ルチア(先程、とっても可愛いって……いえ、取っても可愛いという事でしょうか……はっ!!
        そしたら、取らなくても可愛いと言う事に………あわわわわ///)

    上条(それにしても、柔らかそうな髪だな………触りたい………撫でよう)スッ

    ナデナデ

    ルチア「ひゃぁ!しょ、食事中にいきなり頭撫でないでくださいっ///」

    上条「そんなに怒るなよ。ちょっと、頭撫でたかっただけだよ」

    ルチア「全く………………ほっ、他の人には…やらないでくださいね///」ゴニョゴニョ

    上条「ん?何か言ったか」

    ルチア「何でもないですっ///」プイッ

    354 = 1 :

    ~食後~

    上条「美味しかったぞ」

    ルチア「ありがとうございます」

    上条「それじゃ、皿洗ってくるかな」

    ガチャ

    2人が朝食を食べ終えた時、リビングの扉が開いた。

    しずり「おはよー」

    上条「おっ!起きたか」

    ルチア「……誰?」

    しずり「ねぇ、とうま」

    上条「なんだ?」

    しずり「この人誰?」

    上条「この人はルチアって言うんだ」

    しずり「ルチア?」

    ルチア「はい」

    しずり「おはよーっ!」

    ルチア「お、おはようございます……」

    上条「良く出来た」ナデナデ

    しずり「えへへ///」

    355 = 1 :

    ルチア「ちょっと来てください。当麻さん」

    上条「おお、なんだ?」

    ルチアに呼ばれた上条は彼女の元に近寄る。

    ルチア「あの子は誰なんですか?」

    上条「あの子か。あの子はむぎのしずりって言うんだ」

    ルチア「なぜ、この家に居るんですか?」

    上条「えっと……台所のガラス割れて、ダンボールでガラス補強してあっただろ」

    ルチア「はい」

    上条「ガラスを割ったのはしずりだ」

    ルチア「えっ!?」

    上条「そして、そこから侵入してきた」

    ルチア「それで?」

    上条「真夜中だったし、家に泊めてやろうと思ったのさ」

    ルチア「あの子に親は居るんですか?」

    上条「分からない。……けど、親が居たら親の居るところに向かうはずだ」

    ルチア「確かに……。ということは、あの子は1人暮らししてたんですかね」

    上条「だと思うよ。それに、しずりは本当はあんな幼い子じゃない」

    356 = 1 :

    ルチア「どういう事ですか?」

    上条「しずりは、どうやら☆のせいでああなったらしい」

    ルチア「☆に何かされたんですか?」

    上条「お茶飲んだら、小さくなったって言ってたぞ」

    ルチア「何らかの能力か魔術か……」

    上条「違うと思う…」

    ルチア「では、当麻さんの右手では治らないのですか?」

    上条「ああ。右手で頭撫でたりしたけど、何も変わらなかった」

    ルチア「ふむ……それでは、薬か何かでしょうか」

    上条「だろうな」

    ルチア「その内戻るんですかね?」

    上条「だと良いけど……」

    ルチア「取り合えず、この家で面倒見ますか」

    上条「それが良いと思う。それに、フレンダとは知り合いらしい」

    ルチア「そうなんですか……」

    357 = 1 :

    ルチア「あの服は?」

    上条「見つけたときにはもう着てた。たぶん、☆が与えたんだろ」

    ルチア「なるほど……あそこに掛かっているコートは?」

    上条「あれは、服の上に羽織ってた」

    ルチア「彼女のだったんですね」

    上条「あっ!」

    ルチア「いきなり、どうしたのですか?」

    上条「カレーの残り食べさせたけど大丈夫か?」

    ルチア「別に問題は無いですよ。少し多めに材料買ったんですから」

    上条「そういえば、そうだったな」

    ルチア「お昼になりましたら、何作れるか考えましょう」

    上条「そうだな」

    ルチア「それでは、そろそろ戻りますか」

    上条「おう」

    しずりについての話を終えた上条とルチアは彼女の待ってるリビングに戻る。

    358 = 1 :

    ~リビング~

    しずり「おいしい」モグモグ

    上条「ただいま」

    しずり「おかえりー」

    ルチア「すみませんね。いきなり席を立って」

    しずり「何の話してたの?」

    上条「しずりの事だよ」

    しずり「私のこと?」

    ルチア「ええ。いろいろ教えてもらいましたよ」

    しずり「ふぅーん……ムシャムシャ」

    上条「葉っぱ食み出て、牛みたいになってるぞ」

    しずり「んー…ムシャムシャ」

    ルチア「ふふっ。本当、牛みたいですね」

    359 = 1 :

    ~食後~

    しずり「美味しかったよ」

    ルチア「それは良かったです」ニコッ

    上条「他の奴らは、まだ起きないのか」

    しずり「きっと、みんな疲れてるんじゃない?」

    上条「そうかな?みんな、布団から出たくないだけかもしれない」

    ルチア「黒夜とか有り得そうですね」

    しずり「誰?」

    上条「この家のメイドさんだ」

    しずり「この家もメイドさんいるんだ」

    ルチア「この家も?という事は、貴方の家にもメイドが居たんですか?」

    しずり「執事もいるよ」

    上条「お嬢様だったのか……」

    しずり「そうだにゃーん」

    360 = 1 :

    ルチア「……ねぇ、当麻さん」

    ルチアはしずりに聞こえない様に、上条の耳元で話す。

    上条「なんだ」

    ルチア「なんで、彼女はこの家に入ってきたんですかね?」

    上条「……そういえば、その理由聞いてなかったな」

    話を終えた上条は、ずっとこちらの様子を眺めていたしずりに話しかける。

    上条「なぁ、しずり」

    しずり「ん?」

    上条「なんでこの家に入ってきたんだ?」

    しずり「……なんとなく……かな?」

    上条「じゃあ、誰かに押し込められた訳じゃないんだな」

    しずり「そうだよ」

    上条「ふむ……」

    ルチア「☆からの命令とかでは無いのですね」

    上条「そうみたいだな」

    361 = 1 :

    ルチア「他に彼女の事について分かった事はありますか?」

    上条「そうだな……。レベル5の第4位って事くらいかな」

    ルチア「それ以外には?」

    上条「分からない」

    ルチア「そうですか……。ここはフレンダを待つ事にしましょうか?」

    上条「そうだな。元の姿の時の事知ってるみたいだしな」

    ルチア「では、降りてくるまでテレビでも見てましょうか」

    上条「ゲームの方が良いんじゃないか?ほら」

    上条がしずりの方を指差すと、彼女はTVの前にあるゲームのコントローラーを持ちながらはしゃいでいた。

    しずり「ゲームしようっ!」

    ルチア「……断ったら」

    上条「泣きながら、能力出してくると思う」

    ルチア「…………やりますか」

    上条「よしっ!しずりゲームするぞー」

    しずり「わーいっ!」ピョイン

    362 = 1 :

    上条「あんまり、テレビに近づきすぎるなよ」

    しずり「はーい」

    そう言うと、しずりは座っている上条の上に座った。

    ルチア(羨ましい……)

    しずり「早くやろー」

    上条「何するんだ?」

    しずり「スマブラ」

    ルチア「スマブラですか……久々に腕が鳴りますね」

    上条「やった事あるのか?」

    ルチア「ええ。学園都市からの贈り物にあったので」

    上条「いろいろ送ってんだな」

    ルチア「お陰で洗濯などが楽になりましたよ」

    上条「神裂の奴は上手く使えてるのか?」

    ルチア「…………」

    上条「……まだ、慣れてないのか」

    ルチア「ええ」

    363 = 1 :

    しずり「まだー」

    上条「おっと。悪い悪い、今点けるからな」

    しずりに言われ、上条はゲームを開始させる。

    上条「誰にしようかな」

    しずり「オリマーにしよ」

    ルチア「それでは、私はスネークで」

    上条「カービィで良いか」

    しずり「CPは?」

    上条「おかませで良いだろ」

    ルチア「それでは、おまかせで」

    TV<メタナイト!

    上条「………どうせ、すぐ負けるんだろうな」

    ルチア「そんな弱気にならないでくださいよ」

    しずり「始まるよー」

    上条「上条さんの本気見せてやる!」

    364 = 1 :

    ~2分後~

    上条「なんでだぁぁぁぁぁっ!」

    ルチア「いくらなんでも、もう終わりは早すぎますよ」

    しずり「とうま弱いね」

    上条「いつもの事だから、気にしてないさ」





    しずり「えいっ!」

    ルチア「なかなかやりますね」

    しずり「負けないんだからっ」

    ルチア「こっちだって!」

    上条「しずり頑張れー!」

    ルチア「むっ!私の事も応援してくださいよ」

    上条「ルチアも頑張れー!!」

    しずり「やぁ!」

    ルチア「とうっ!」

    上条(ルチアみたいな奴でもゲームで熱くなるんだな……)

    ルチア「ていやっ!」

    しずり「はっ!」

    365 = 1 :

    ~廊下~

    上条達がゲームで盛り上がっているのを、ずっと眺めていた者が居た。

    黒夜「騒がしいと思って降りてきたら……何だよ、あの『新婚生活順調ですっ!』みたいなのは」

    黒夜「つーか、あのガキは誰だ」

    黒夜が扉の間からリビングを覗いていると、階段から誰かが降りてきた。

    黒夜「ん?」

    フレンダ「あっ、黒夜。おはよー」

    黒夜「フレンダか。おはようさん」

    フレンダ「今日は黒のメイド服なんだ」

    黒夜「あぁ」

    フレンダ「で、何してるの?」

    黒夜「いや……ちょっとな」

    フレンダ「覗きの趣味でも?」

    黒夜「ねぇよ。それより、とっとと顔洗って来い」

    フレンダ「はーい」

    ヤッタァー!カッタヨー!

    黒夜「終わったか?そろそろ入るか……」

    366 = 1 :

    上条達が一段落終えたのを確認して、黒夜は扉を開ける。

    ガチャ

    上条「ん?」

    黒夜「おはよ」

    上条「おお。おはよう」

    ルチア「おはようございます」

    上条「ほら、しずり。黒夜だぞ」

    上条の上から下り、黒夜の元へ走り出す。

    しずり「メイドさんおはよー」

    黒夜「おう。おはよー」

    上条「……な、なぁ、黒夜」

    上条に話しかけられた黒夜はしずりをルチアの元へ行かせ、上条の方へ近寄る。

    黒夜「なんだ」

    上条「麦野沈利って知ってるか?」

    黒夜「あぁ……第4位か」

    上条「うん。その人」

    黒夜「第4位がどうした」

    367 = 1 :

    上条「実はな……」

    黒夜「早く話せよ」

    上条「……あの子が第4位なんだ」

    黒夜「え?」

    上条「だから、あの子が麦野沈利なんだよ」

    黒夜「はあぁぁぁぁぁ!!?冗談も程々にしろよ」

    上条「いや、冗談じゃない」キリッ

    上条の真剣な顔を見て、黒夜はこの話は本当なのかもしれないと思い始める。

    黒夜「…………マジで?」

    上条「あぁ」

    黒夜「能力使えるのか?」

    上条「……確かめてないな」

    黒夜「当麻の右手を的にして能力使わせてみたらどうだ?」

    上条「怖いけど……やってみるか」

    黒夜「なんかあったら、私がカバーする」

    上条「任せたぞ」

    368 = 1 :

    上条「それじゃあ……。しずり、ちょっとおいで」

    しずり「はーい」タタタ

    上条に呼ばれ、しずりは彼の元へ駆ける。

    しずり「なに?」

    上条「しずりは第4位なんだろ?」

    しずり「そうだよー」

    上条「それじゃあ、その力を見せてくれるか?」

    しずり「良いけど。家壊しちゃうかも……」

    上条(流石レベル5……恐ろしい)

    上条「……大丈夫。この右手を狙ってくれるか」

    しずり「大丈夫なの?」

    上条「大丈夫だよ」

    しずり「……分かった」

    そう言うと、しずりは上条から少し離れた所に走り、程よいと感じたところで足を止める。

    しずり「気をつけてね」

    上条「おう」

    369 = 1 :

    しずり「じゃあ、行くよー」

    上条「来いっ!」

    上条は右手を前に突き出し、能力による攻撃を待つ。

    しずり「えいっ!」

    その声と共に、彼女の肩の横に1つの白く輝く玉が現れる。

    黒夜「……本物じゃねぇか」

    その光景を見て、黒夜は彼女が本物の第4位だと確信した。

    しずり「いけっ!」ビュン!

    そして、その玉は光線となり上条の右手に向かって放たれる。

    上条「おりゃ!」パキーン!

    しかし、その光線は上条の右手によって消滅した。

    しずり「おおっ!消えちゃった」

    上条「ふぅ……。なんとかなったか」

    ルチア「怪我をしなくて良かったです」

    黒夜「カバーする必要なかったか」

    しずり「じゃあ、ゲームの続きやろー」

    370 = 1 :

    上条「これで信じたか?」

    黒夜「あぁ……それにしても、なんで小さくなってるんだ」

    しずり「あれ?みんなやらn『☆のせいみたいです』……」

    黒夜「また、何かやらかしたのか」

    上条「ああ。それに協力者もいるみたいだ」

    黒夜「誰だ?」

    しずり「ねぇ、一緒にしy『博士って呼ばれる奴と天井だ』……」

    黒夜「……博士は死んだはずだぞ」

    上条「え」

    黒夜「第2位にやられたはずだ」

    上条「でも……」

    ルチア「彼女は見たみたいですし」

    しずり「ねぇ、ねぇ、早k『死ぬ前に☆に回収されたとか、実は死んだのは偽者とか』……」

    黒夜「…………まぁ、良いや。居たら居たで別に問題はねぇよ」

    上条「いや……。なぜ、小さくしたか聞かないとな」

    ルチア「そうですね。他に小さくさせられた人がいるかもしれませんよ」

    黒夜「じゃあ、見つけたら捕まえて尋問だな」

    上条「おう!見つけたら、この家に連れて来てくれ」

    しずり「ねぇ…ね『分かった』……うぅ」

    371 = 1 :

    上条「天井は死んでないよな?」

    黒夜「あいつは行方不明だ」

    上条「えぇぇぇぇ」

    ルチア「その人も回収とかされたんですかね」

    黒夜「だろうな」

    上条「じゃあ、そいつも見つけたら捕まえるか」

    ルチア「勿論」

    黒夜「じゃあ、その2人を探してるって知り合いとかにメールするか」

    上条「そうだな。探すのが少し楽になるだろうし」

    上条と黒夜は携帯を取り出し、知り合いにメールを送ろうとする。

    上条「なぁ、顔は?」

    黒夜「…………ちょっと待て」

    そう言うと、黒夜は携帯を弄り出す。

    黒夜「…………あった」

    上条「おっ!じゃあ、その写真送ってくれ」

    黒夜「へーい」

    372 = 1 :

    黒夜「送ったぞ」

    上条「ありがと………。おっ、来た来た」

    上条は黒夜からのメールを開き、添付されていた写真を開く。
    そして、その写真を今度は自分のメールに添付して知り合い達に送信を開始する。


    ~3分後~

    上条「よしっ。送信完了」

    黒夜「やっとか」

    ルチア「早く見つかるといいですね」

    上条「そうだな」

    黒夜「それじゃ………」

    しずり「うっ……うぅぅ…ずっ……」

    黒夜が振り返ると、しずりがソファーの上で泣いていた。

    黒夜「おい……泣いてるぞ」

    上条「えっ!?」クルッ

    しずりが泣いてると聞き、彼女の方へ振り返る。

    373 = 1 :

    上条「どうしたっ?」

    上条達は急いでしずりの元へ駆け寄る。

    ルチア「大丈夫ですか?」

    しずり「うぅぅ……うっ……えぐっ……ずびっ」

    黒夜「何で泣いてんだよ」

    しずり「ぅぅ……みんなが……うっ…私を無視するんだもん…」

    上条「あー……。さっき、俺達が話に夢中になってたせいか」

    黒夜「そういえば、何か話しかけられてた様な……」

    ルチア「気付けなかった私達がいけませんでしたね」

    しずり「あぅ……ずっ……うぅぅ」ゴシゴシ

    上条「ほら、しずり。コッチおいで」

    そう言うと上条は、しずりを担ぎ上げた。

    上条「もう無視なんてしないからな」ナデナデ

    上条はしずりを肩に凭れ掛けさせ、頭を撫でながら彼女を落ち着かせる。

    しずり「うぅぅ……ぐすっ……ほんとぉ?」

    上条「あぁ。ずっと傍に居てやるからな」ナデナデ

    しずり「ずっ……んっ」ギュウ

    やっと泣き止んだしずりは、上条の首に腕を回し抱きついた。

    374 = 1 :

    上条「ふぅ……。やっと、落ち着いたか」

    ルチア「ほら、ちょっと顔を見せなさい」

    しずり「んっ」

    ルチアに言われ、素直に顔を上げる。

    黒夜「鼻水垂れてっぞ」

    上条「えっ」

    ルチア「今、拭きますからね。はい、顔を出して」スッ

    しずり「はい」グイッ

    ルチア「よいしょっと」フキフキ

    しずり「んー」

    ルチア「……はい。拭き終わりましたよ」

    しずり「ありがと」

    上条「俺の肩に付いてるか?」

    黒夜「あはははははっ!!びちょびちょだぞ!」

    上条「本当だ……まぁ、洗濯すれば問題ないさ。じゃ、着替えてくるかな」

    ルチア「ついでに、フロリスも起こしてきてください」

    上条「へーい」

    375 = 1 :

    ~上条とフロリスの部屋~

    ガチャ

    上条「フロリスは……」

    フロリス「ぐぅー……」Zzz

    上条「まだ寝てるのか……。先に着替えるか」

    上条はタンスの中から着替えを取り出し、新しい服に着替えた。

    上条「さて……。フロリス起こすか」

    フロリス「………」Zzz

    上条「すぅぅ…………起きろフロリス!!!」

    上条はフロリスの横に立ち、大きく息を吸い込み叫んだ。

    フロリス「……」ビクンッ

    フロリス「…んー……」ゴシゴシ

    上条「おはよう。フロリス」

    フロリス「…あー……おはよう…」

    上条「ほら、早く起きるっ!」

    フロリス「……分かったよ」ムクリッ

    376 = 1 :

    フロリス「朝ご飯は?」

    上条「もう作ってある」

    フロリス「そうなんだ。それじゃ……んーっ!」

    フロリスは身体を伸ばし、ベッドから降りる。

    フロリス「さて!今日も一日頑張りますかな」

    上条「じゃあ、行くぞー」

    フロリス「あっ!」

    上条「どうした?」

    フロリス「………やっぱり、何でもない。じゃ、お先に下行ってるね」タタタ

    上条「……何だったんだ」

    フロリスが何を思い出したのか気になるが、その事は頭の隅に置いておく。
    そして、濡れたシャツを洗濯機に入れる為に脱衣所へと向かう。

    377 = 1 :

    ~洗面所~

    フロリス「ぷはっ!冷たい…」

    ガチャ

    フロリス「ん?」フキフキ

    上条「……寝癖直ってないぞ」

    フロリス「なかなか直らないんだよねー」ツンツン

    上条「ずっと押さえつけとけば、その内直るだろ」

    フロリス「そうだね。で、当麻は何しに来たの?」

    上条「上条さんは洗濯物を置きに来ただけさ」

    フロリス「何か零したの?」

    上条「まぁ……ちょっとな。リビングに行けば分かるさ」

    フロリス「?」

    エエエエエエエエエエエエエエッ!

    フロリス「!」ビクンッ

    上条「今のは……フレンダの声だな」

    フロリス「何が起きてるんだ……」

    378 = 1 :

    今日はここまでですね。
    ロリのんはこんな感じになりました。

    関係ないですけど、「てれたかお」って打つと「照れた顔」じゃなくて「テレ孝雄」になって面倒くさい。
    それでは、また次回。

    380 :

    いちおつ!

    ロリのんが可愛過ぎる……

    薬で戻った後も上条さんにベッタリっぽいな

    381 :


    みんなかわいいな 癒される

    382 :

    あ,,やばいむぎのんかわいい
    妹にしたい

    つーわけで今から上条さん家行くわ

    383 :

    ろりのんマジ天使

    384 :

    孝雄さんなにしてるんですかww

    385 :

    フレンダだったら絶対ロリのん襲うだろうな

    386 :

    ちょっとロリのんと お友達 になってくる

    387 :

    おまわりさんこっちです

    388 :

    ロリのんとルチアマジ天使

    390 :

    まだかなまだかな

    391 :

    まだかの

    392 :

    どうも>>1です

    感想どうもです。

    それでは、投下しますね。

    393 = 1 :

    ~リビング~

    フレンダ「えっ?えっ?なんで?」

    黒夜「落ち着けよ」

    フレンダ「落ち着けるない訳よ!」

    ルチア「さっきの叫び声で怯えちゃったじゃないですか」ナデナデ

    しずり「フレンダ……怖い」ブルブル

    先程の叫び声でしずりは怯えてしまい、ルチアの腕を掴みながらその腕の影に隠れている。

    フレンダ(なにあれ、食べたい……」

    黒夜「聞こえてんぞ」

    フレンダ「えっ。そ、そんな事はどうでもいい訳よ!それより、なんで麦野があんなに小さくなってるの!」

    ルチア「だから、さっきから☆の仕業と言っているじゃないですか」ナデナデ

    フレンダ「きっと、それは冗談な訳よ!その子は偽者よ!」

    しずり「……フレンダが私の事信じてくれない」シュン

    黒夜「なんで、信じねぇんだよ」

    ルチア「そうですよ。フレンダの事知ってたじゃないですか」

    フレンダ「き、きっと☆が情報を与えたのよ!それだから、私の事知ってる訳よ」

    394 = 1 :

    ガチャ

    フロリス「騒がしいけど、何があったの?」

    しずり「今度は誰?」ヒョイ

    フロリス「…………誰かの……隠し子?」

    黒夜「そんなのいねぇよ」

    ルチア「ほら、フロリスに挨拶しなさい」

    しずり「う、うん。フロリスおはよー」ブンブン

    しずりはルチアの影に隠れながら、フロリスの方に手を振った。

    フロリス「お、おはよう……誰?」

    黒夜「麦野沈利。学園都市の能力者の第4位だ」

    フロリス「あんなに小さいのが?」

    黒夜「いや。本当はお前より年上だ」

    フロリス「じゃあ…何で?」

    ルチア「☆の作った薬のせいで小さくなったのです」

    フロリス「そんな物まであるのか……」

    395 = 1 :

    フロリス「それで、さっきの叫び声は何なの?」

    黒夜「フレンダが真実を聞いたからだ」

    フレンダ「いきなり、そんな話信じらない訳よ」

    フロリス「まぁ、そうなるのが普通だよね」

    ルチア「いい加減、しずりの事信じてくださいよ」

    フレンダ「むぅー……まだ、信じれない訳よ」

    黒夜「それじゃあ、お前ら2人にしか分からない問題出してみたらどうだ?」

    フロリス「良いかもね」

    フレンダ「答えられるものなら、答えてみなさいっ!」

    ルチア「それでは、フレンダ問題をどうぞ」

    フレンダ「それじゃ……私の好きな食べ物は?」

    しずり「サバ缶」

    フレンダ「正解……。じゃあ、私の能力名は」

    しずり「持ってないから無い」

    フレンダ「むむ……。私の同僚の名前全員言いなさい」

    しずり「私と滝壺と浜面と絹旗」

    フレンダ「じゃあ、その組織の名前は」

    しずり「アイテム」

    黒夜「全問正解じゃねぇかよ」

    396 = 1 :

    ルチア「そろそろ……」

    フレンダ「まだっ!まだ終わってない訳よ!」

    黒夜「……じゃあ、次の問題」

    フレンダ「それじゃあ……昨日の夕方、私はどこに居たでしょう」

    しずり「寝坊して集まりに遅れた後、ファミレスの中でサバ缶食べてた」

    フレンダ「ぐぬぬ……。じゃあ、次の問題解けたら信じてあげる訳よ」

    ルチア「答えたら、信じてくれるみたいですよ」ナデナデ

    しずり「ほんと?」チラッ

    フレンダ「ええ。それじゃあ……最後の問題!今の浜面の髪型はっ!」

    しずり「真ん中とモミアゲが無くて、前髪がパッツンになってる」

    黒夜「合ってるのか?」

    フレンダ「………完璧な訳よ」

    ルチア「これで信じてくれますか?」

    フレンダ「………はい」

    黒夜「良かったな」ナデナデ

    しずり「やったね!」ブイッ

    397 = 1 :

    フロリス「ところで、このしずりって子は何時来たの?」

    ルチア「当麻さんによると、昨日の夜中みたいです」

    フロリス「どこから入ってきたの?」

    ルチア「台所の窓割って、入ってきたそうです」

    フレンダ「相変わらず強引な訳よ」

    フロリス「窓はどうなってるの?」

    黒夜「ダンボールで抑えてある」

    フロリス「大丈夫なの?」

    ルチア「後で、業者の方が来るみたいですよ」

    フロリス「それなら、問題ないか」

    ガチャ

    上条「なぁ、御坂妹は何処行ったんだ」

    ルチア「ミサカなら台所に居ますよ」

    上条「いつの間に……」

    黒夜「着替えてるときに出てきたんだろ」

    上条「そうだったのか」

    398 = 1 :

    ガチャ

    御坂「ちょっと焦げちゃいましたね」ツンツン

    上条「おっ。おはよう」

    御坂「おはようございますとミサカは軽く会釈します」ペコッ

    上条「何してたんだ?」

    御坂「見ての通り、卵焼きと焼き魚を作っていました」

    上条「洋食は嫌だったか?」

    御坂「いえ。今日は和食を頂きたい気分でしたのでとミサカは今の心境を語ります」

    上条「それじゃ……フロリスとフレンダで余り全部食べても良いぞ」

    フロリス「えー」

    フレンダ「えー」

    フロリス「2人じゃ辛いよ」

    上条「そこをなんとか……」

    黒夜「おい。私まだ食べてないぞ」

    上条「そうだっけ?」

    黒夜「あぁ。それじゃ……最後のハムは私の物だっ!」シュバッ

    フロリス「あっ!昨日の唐翌揚げといい、また取られた……」

    フレンダ「美味しい」モグモグ

    フロリス「こっちはもう食べてるし……」

    399 = 1 :

    ルチア「さて、私達は何しましょうかね」

    上条「んー……買う物メモにまとめとくか?」

    ルチア「そうですね」

    上条「それじゃ、まず台所に行くか」

    しずり「私もー」タタタ

    上条「家の中では走るなよー」

    しずり「分かった」キキィー

    上条とルチアの前で走っていたしずりは、上条の言葉に素直に従った。

    ルチア「当麻さんの言うことは聞くんですね」

    上条「まぁ……俺の事、結構信じてくれてるんじゃないか?」

    ルチア「食べ物与えてくれるからかも知れませんよ」

    上条「そんな子じゃないさ。でも、『食べ物くれるから好き』が本当だった所で、俺の気持ちが変わる事は無いさ」

    ルチア「そう言うと思ってましたよ」

    <メモドコー!

    上条「ああ。ちょっと待って」タタタ

    上条は、棚の引き出しを漁っているしずりの元へ駆け寄る。

    400 = 1 :

    上条「えーっと……確か、ここに……」ガサガサ

    しずり「あっ!あったよ」ヒョイ

    上条「おお!そっちに有ったか」

    しずり「ペン貸して」

    上条「はい」スッ

    しずり「ありがとー」

    上条「何書くんだ?」

    しずり「私の欲しいものを」

    ルチア「余り沢山は書かないでくださいよ」

    しずり「うん」

    上条「じゃあ、俺は冷蔵庫の中身を見るか」

    ルチア「それでは、私はそれ以外の所を」

    上条「しずりー」

    しずり「なに?」

    上条「俺達が言ったやつも書いといてくれ」

    しずり「うんっ!」


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