私的良スレ書庫
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元スレ上条「俺がジャッジメント?」
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8)常に相手を襲えるか。
初春「し、質問の意図がわかりません!///」プルプル
Yes [No] ポチッ
9)ハメ上手であるか。
初春「ハメ…………? 卑怯な手でってコトかな? 卑怯な手はダメです」キリッ
Yes [No] ポチッ
10)にがうりを使用した事があるか。 20000
初春「にがうり………………? 料理に使った事があるとか? これ大人の女性と何の関係があるのかな…………それに20000の数字は何だろ?」
Yes [No] ポチッ
その10問目の質問に答えた所で画面が切り替わり、計測中の文字と共に砂時計のイラストが画面に表示される。
なんだかよくわからない質問が半分くらいあったのだが、あれが大人の女性に必要なものなのかな、と初春は考え込んだ。
初春「むぅ……………………」
彼に見合いたい。
彼の好みはまだ聞いてはいないのでわからないのだが、しっかり者の彼(あくまで初春の主観)に合うのはやはり大人の女性なのだ。
ただ自分の体型もこんなだし、性格もこんなの。
嫌われてはないとは思う。
ただ彼が自分を選んでくれるという自信はやはり持てなく、不安が付き纏うのも当然の事だった。
『診断結果』
初春「あ……………………」
すると診断結果という文字が書かれたページに自動更新され、初春の目はそれに釘付けになった。
『貴女の大人の女性力は 20% です。
貴女は大人の女性とは到底言えないのでしょう。
残念!
by MSK NETWORK』
初春「残念って……………………」ガクッ
まああの質問に大人だと言える答えが出来たのは10問中2問だけ。
単純計算で20%になるというのは予想できたのだが、改めて示されたその文字に初春はガクッと頂垂れた。
初春「やっぱり私じゃ……………………ダメなのかな…………」
正直、ショックは大きかった。
彼の趣向がどうであれ、日頃から子供っぽい自分をどうにかしたいと考えていたのにこの結果はそれを真っ向から叩き落とすかの様なもので。
ダメだ、気を抜くと涙さえ出てきてしまいそうになる。
泣き虫な子なんて好む男というのはあまりいないのだろう。
ただ泣きそうになると彼はその温かい手であやしてくれる。
その時の感触を思い出すと、彼に甘えたくなった。
♪~~~♪~~──────────
すると、突然そこで初春の携帯が鳴り響いた。
これは。この着信音は。
初春「当麻さん!?」
彼だけの専用の着信音だ。
聞き間違いではないのか、それとも何かのアラームを寝ぼけて設定してしまったのではないかと目をゴシゴシ擦りながら携帯の画面を確認すると。
『着信:当麻さん』
初春「あわわわわわわわわわわわわ……………………」
間違いは、なかった。
初春「ももももももももしもももししし///」
上条『ぷっ、どうしたんだ初春さん』
初春「はぅぅ///」
開口一番、冷静に「もしもし」と言えなかった自分に上条の笑い声が電話先から届いた。
それに恥ずかしくなり、あわわわわわと慌てふためくのだが深呼吸して落ち着く事にする。
勿論録音は忘れてなどないし。
上条『いやさ、この前言った一緒にご飯食べに行くって話。あれいつがいいかなー? なんて電話掛けてみたんですけど』
初春「え? え?」
初春は驚いた。
今度ご飯食べに行こうと言ってくれたのは彼なのだが、その事ならあの焼肉でつい消化されたものだと思っていたのだ。
寧ろ気分的には、あの時にあったあのキス寸前の一件でこちらがありがとうと言いたい所でもあったし。
初春「ど、どうして……………………」
上条『あー……………………やっぱ嫌か? ま、そりゃ知り合って間もないやつからいきなり誘われても嫌だよなあ……………………』
初春「そんな事ないです! 上条さんとご一緒するのを楽しみにしてましたから! 行きます、絶対に行きます! 雨が降っても槍が降っても絶対に行きますぅ!!」
上条『お、おお……………………あ、ありがとな…………』
初春「……………………っ///」
彼の寂しそうな声を聞いた瞬間、何かが溢れ出すかの様に初春は叫んでいた。
彼が誘ってくれた。
その事実が初春をまるで楽園に導くかの様で。
嬉しさのあまりちょっぴり目尻に涙が溜まりそうなのを何とか堪え、日取りを上条と決めた。
上条『うん、それじゃ今週の土曜日、ジャッジメントの仕事が終わってからだな。了解、どこ行きたいか決めといてくれなー』
初春「は、はいっ!///」
上条『それじゃ、今日はありがとな。暖かくして寝るんだぞ、おやすみ』
初春「は、はい、おやすみなさい///」
そういうと、暫く電話を耳に当てたままで静止する。
折角の彼からの電話だ、自分から切るなどという愚行はしない。
ツー、ツーという電子音が流れるまで、暫くそのままにしていた。
余韻に浸りながら、初春の心は歓喜で踊っている。
嬉しさのあまり、何かをギュッと抱きしめたくなった。
初春「当麻、さん。当麻さん……………………///」
好き。
好きという言葉では表せないほど、好き。
キュンと来る胸もそのままに、初春はじっとそのままで静止していた。
彼女が動き出すまでもう少し時間は掛かるのだろう。
先程までのあの落ち込みはもう何処にもなかった。
その数十分後。
そんな幸せ気分に浸りながら、寝る前についついあるものの検索を掛けてしまったのが間違いだったのだろうか。
初春「え……………………………………?」
それを見た瞬間、初春の心臓は跳ねた。
初春「な、何………これ……………?」
初春の目の前のモニターに表示されているのは、画像の検索結果画面。
横に平均七、八枚、縦に何十枚ものある数えきれない程の画像が映し出されている。
初春「何、で……………………当麻さんの画像が、こんなに……………………!?」
そう、そこにあったのは無数の上条の写真────────
ご飯を食べている写真や、授業を受けている写真。
不良に追いかけ回されている写真や、黒子に蹴り飛ばされた時の写真や。
夕暮れか若干オレンジ色がかって顔に影が差しながら真剣な表情をしている写真や……………………
少し先に進むと、美琴やあのシスターちゃんと一緒にいる時の写真もあり、また自分の知らない人物といる時の写真もある。
そして。
自分を抱き寄せ、頭を優しく撫でているあの時の写真も。
初春「これは、まさか……………………!」
その全ての写真がこちらに視線を合わせていない。
所々こちらを見ているものはあるのだが、完全にこちらを見ているものはなかった。
そう、まるでその全てが盗撮かのような、そんな写真ばかり。
確信した。
間違いなく上条は、狙われている。
初春「当麻さんは……………………私が守る!」
こうして初春にとって、絶対に負けられない戦いの幕があけた。
ここまで!
これから登場人物増えるし、一度の場に一緒に出てくる人数も多い機会があると思うから「」の前に名前をつけたんだけど、
やっぱ途中からだし、変だったかなと反省。
でも俺にはこれでしか捌けない気もしたのでこれからはこれでいかせてくだしあ><
また次回!
これから登場人物増えるし、一度の場に一緒に出てくる人数も多い機会があると思うから「」の前に名前をつけたんだけど、
やっぱ途中からだし、変だったかなと反省。
でも俺にはこれでしか捌けない気もしたのでこれからはこれでいかせてくだしあ><
また次回!
やだかわいい///
興奮してきたどうしてくれる ハァハァ
いちおつ!
興奮してきたどうしてくれる ハァハァ
いちおつ!
>>563
スネークじゃね?
スネークじゃね?
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乙
大人の女性力 by MSK NETWORK
……ってお前等まだ精々一歳だろうがwwwwww
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あんな質問でオトナのオンナ度を診断されて落ち込む初春も、
上条さんが帰ってきたり電話かけてきたりして弾けるように喜ぶ初春も可愛すぎる
てかMNWwww1歳児にしてはまあまあだがまだまだガキだよwww
上条さんが帰ってきたり電話かけてきたりして弾けるように喜ぶ初春も可愛すぎる
てかMNWwww1歳児にしてはまあまあだがまだまだガキだよwww
誰だ。誰が何の為に。
初春は目の前に写し出されているその画面に食いつく様に見ていた。
その一点一点、何か不自然な所はないかを探す。
勿論、不自然な点だらけではあるのだがその画像の殆どがそんな状態ゆえに、おかしい所を感じにくくさせてしまってもいる。
『自然な不自然』
木の葉を隠すなら森の中とは少し違う気もするのだが、何かの意図を隠す為にこの大量の画像が貼られたのだろうか。
その一枚一枚を解析の為に保存する。
断じて他意はない、断じて。
初春認可のセキュリティソフトを通しても、至ってこれといった反応はなかった。
それから彼が写っている場所、角度、距離を計る。
その一枚一枚のどれもがバラバラで、手当たり次第に撮影されたものなのだろうか。
画像のExif情報を取ってみると、全ての画像が同一機種だという付加情報が記されている。
恐らく犯人は一人だけ、か。
偶然にもこちらに視線が合っている画像をまじまじと見る。
初春「…………………………………………///」
熱い眼差しに顔が熱を帯びた様な気がしたが、慌てて首を振って調子を整えた。
彼(画像)と視線を合わせていられるという喜びを断腸の思いで断ち切り一旦その画像を閉じて、初春は再び手を動かす。
次に考えなければならないのは、その画像の出所と動機。
出所は至って問題ない。
初春にかかればどんな所に隠そうが所詮は網羅しているネットワークの中で、ほんの少しの時間があれば解析出来てしまえる。
ただ、犯人が何の為にこの無数の画像を撮ったのかが一番のネックだ。
まるで彼の生活の一部始終を見るかの様に、まるで彼全てを付け狙うかの様に。
嫌な予感がする。
もしそれが、上条の命を狙う様な動機だとしたら。
初春「…………………………………………」
もし彼が、何者かに────────────────
と考えると、初春は震えた。
マウスを持つ小さな手も、うまくカーソルを合わせられない。
あんな優しい彼が、温かい彼が。
初春「イヤ……………………イヤ……ぁ……………………当麻、さん…………」
ここでしか言えない彼の名前を呟く。
恐怖を感じずにはいられなかった。
『ほら、もう泣くなって』
ただ、彼の温かい温もりを思い出す。
自分が泣きそうになった時、優しく温めてくれた。
胸に抱き寄せてくれた。
指で自分の涙を拭ってくれた。
そんな優しい愛しい彼の顔を思い浮かべて、初春は顔を上げる。
自分がそんな事ではどうする。
彼は自分の特性を褒めてくれたのだ。
人には自慢出来そうにないものを、誇っていいと言ってくれたのだ。
先程も、自分が守ると決めたのだ。
初春「……………………うん、よしっ」グッ
両手を握り締めて、気合いを入れ直す。
犯人がどんな動機であれ、必ず尻尾を掴んでやる。
それで自分にどんな危害が降り注ごうが、彼を守り抜く。
今だ知らぬ見えざる敵と、戦う覚悟は出来た。
初春「…………………………………………えっ」
とは先程シリアスな場面を作っておきながら。
初春の目は点になっていた。
彼女の目に映るモニターには画像キャッシュから取れたサーバーデータ、IPアドレスが映し出されていて出所は極々簡単に絞れていた。
初春「これは…………女子高……………………………………?」
自身が持つ情報網を探り、正確な場所を探し当てる。
『日舞女学園』
という、発信元は第九学区に所在する成績もちょっといいくらいの至って平凡な女子高校からで。
能力者レベルの平均は3の様だ。
学校の情報を調べるに芸術系の学校が数多くある学区の中でも普通科が目立つ学校の様だった。
その画像が貼られた場所のリンクを踏む。
学校掲示板、と書かれた掲示板からだった。
初春「これかな…………………………………………」
『1:出身中学晒して被ったら補習(112)』
2:発火能力者ちょっと来い(21)
3:体育教師がwwwwwwズラwwwwづらwwww(340)
4:学校一美人と言えば(3)
5:コンビニでたむろってたらピンク色の子供に注意された(654)
6:【イケメン】今日襲われそうになったけど男子高校生に助けられた【画像あり】(999)
7:【速報】足が臭い(1)
8:17才♀だけど01:00までに200いったらおっぱいうp(198)
9:(^q^)(12)
10:姉の子供がDQNネームで泣けた(510)
:
:
:
:
:
:
』
初春「……………………………………………………」
この女子高って結構お下品なのかななんていう感想を持ちながら該当のスレッドにカーソルを合わせた。
『【イケメン】今日襲われそうになったけど男子高校生に助けられた【画像あり】(999)』カチッ
──────────────────────────────
1:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
書き溜めはないから遅いけどちょっと聞いてくれ
2:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:TIhiuyd90
クソスレ立てんなks
3:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:PpOqzerEO
は?画像は?
4:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:yUU83riC0
さっさと画像うpしろks
5:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
まああれだ、もれ高揚してるから文章うまく書けないかもしれね
バイトの帰りにちょっといつもと違う道で帰ろうと思ったのが間違いだったんだ
その時にDQN4人に絡まれたんだよ
DQN全員ブサメンでさ
それでナンパとかうわあ・・・って思いながら
ごめんなさい、急いでるのでっつって立ち去ろうとしたんだ
6:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:tu6HI2340
うわぁ・・・のAA↓
7:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:chChuTRNO
画像は?
8:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:tu6HI2340
>>7空気嫁糞もしもしEXILE
9:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:GyhTO2uL0
>>7
IDちょっとすげえ
10:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:dsToRfro0
>>7
記念
11:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:G4tf56RsO
>>7-8
ちょっとワロタ
12:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
ちょ>>7いいとこ持ってくなwww
それでさ
帰ろうとしたら一人が後ろからもれの腕を掴んでさ
気持ち悪い笑い方で遊んでこーや、姉ちゃんとか言ってくんのよ
あ、バイト先は第七学区にあるファミレスなんだけど、その帰りな
13:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:chChuTRNO
画像はないの?
14:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:yO0UbAiy0
>>7記念パピコ
15:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
>>13ちょっと待ってろww
それで嫌だっつって振り切ろうとしても離してくんねーの
結構強く掴んでくるもんだから腕も痛いし帰りたいし、あ、これ俺ヤラれんのかなって思ってた時にさ
16:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:yUU83riC0
はよしろ
17:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:chChuTRNO
画像マダー?
18:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
>>17どんだけ欲しがってんだよwww
しゃーねーな、その微妙な神IDに免じてくれてやるよ、ほら
19:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:GyhTO2uL0
それって第七学区のあの噂のロリ教師なんじゃね?
20:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:GyhTO2uL0
誤爆
21:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:GyhTO2uL0
>>18
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!
22:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:PpOqzerEO
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!
ってかちょっとイケメンじゃねーかww俺と変われww
23:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:G4tf56RsO
>>19-21
なんかお前ワロタww
24:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:chChuTRNO
もっとないの?
25:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:tu6HI2340
なんだこのドヤ顔wwwwwwwwwwwwww
保存しました
26:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:yUU83riC0
>>24
お前はどんだけ飢えてんだよwwww
初春「……………………………………………………」イラッ
まるで便所の落書きの様なそのスレッドを見た初春のこめかみに青筋が浮かんでいた。
とはいえ、状況はとりあえずここまで把握できた。
レス番18に貼られた画像リンクは、確かに彼の画像だ。 その後のレスを読んでいっても、彼に感謝や好意を示すかの様な1のレスと貼られる画像達。
そしてそれに評価、歓喜をしていくスレッドの住民達。
それらの情報を吟味しつつ、とりあえず分かった事がある。
上条の命を脅かす────────そういうものではないらしい。
しかし、それだとしても何故写真が撮られているのか、盗撮のようなものをされているのかがわからない。
彼が女子生徒を助けた、それはわかった。
しかしそれでは何故その助けられた本人が彼の画像を所持しているのかが繋がらない。
初春「むー…………………………………………」
考える。
もう一度その1のレスを読んでみる。
初春「あ」
最後辺りまで読み進めると、答えが見つかった。
860:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:chChuTRNO
ふぅ……
つか何で>>1はこんな画像持ってんの?
861:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:Yo45Drg0
あ それ俺も気になった
862:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
ああ
それは俺の能力なんだ
初春「え………………………の、能力…………………?」
能力、といった文字に初春は食いついた。
しかし能力と盗撮画像と、一体どんな関係があるのだろうか。
もう少し、読み進めた。
885:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
あんま言うと特定されっから詳しく言えないけどさ
俺、目にしたものを画像に出来るっつー能力持ってんだよ、レベル3の
886:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:Wt56weFTO
>>885
特定した
887:以下、名無しにかわりましてNRSがお送りします ID:HtmbRsty0
>>886
ちょwwwwお前俺のクラスメイトか?www
頼む、見逃してくれ
初春「………………………………………………#」ピキッ
完全に自分のこめかみから何かが切れた音が自分にも聞こえた。
あと。そういえば。
1のレスにもあったあの文字。
『第七学区のファミレスのバイトの帰り~』
あの時を思い出す。
つい最近、上条が女子生徒を助けたとの事でこの支部にやって来た事を。
確か、上条が襲われていた女子生徒を助けて、上条が怪我をして自分が手当をして。
初春「……………………………………………………まさか!」
確信はないのだが、恐らく。
詳細を見るまでだが、犯人は────────────。
とりあえず今は自分の考えを照らし合わせる情報が手元にはない。
ただ、第一七七支部に書類として残してある筈だ。
初春「……………………………………うん、よしっ」ググッ
明日のジャッジメントの仕事に一つやるべき事が出来た初春は、両手を再びグッと握り締めていた。
今日はここまで
NRSは能力者な
ってかパソコンの知識も全然詳しくないくせに何で今回こんな方向になったんだろ・・・
多分、ツッコミ所とかいっぱいあると思いやす
あと不正クラッキングは犯罪だからな!
絶対すんなよ!絶対だぞ!
また次回!
NRSは能力者な
ってかパソコンの知識も全然詳しくないくせに何で今回こんな方向になったんだろ・・・
多分、ツッコミ所とかいっぱいあると思いやす
あと不正クラッキングは犯罪だからな!
絶対すんなよ!絶対だぞ!
また次回!
>>1乙。面白いよ
乙!!
イギリス組(シスター、天草、キャーリサ)辺りを出しても面白いかもな!
イギリス組(シスター、天草、キャーリサ)辺りを出しても面白いかもな!
翌日、昼休み。
初春「むー……………………………………………………………………………………」
佐天「初春ー? 難しい顔して、どうしたの?」
箸をくわえたまま唸り声を上げている初春を見て、佐天は首を傾げていた。
今日の授業中も、初春はずっとそんな表情をしていた。
珍しい。
ここ最近、幸せですーというオーラを発してばかりいた彼女が今日は至って思案顔をしているのだ。
初春といえば授業態度も真面目で、教師からの信頼も厚い。
ジャッジメント所属、というのもあるのだが、それを抜きにしても模範的生徒でもあったりしていて。
そんな彼女が得意であるはずの数学の授業中に指されても、「わかりません」と教師の出題を一蹴していた。
むしろ「考えている暇などありません」という雰囲気でさえも醸し出し、「いつもは先生の話を真面目に聞いてくれるのに!」と年老いた数学教師を泣かせていたのはつい先程の話であった。
こりゃ何かあったな、と佐天は考える。
ぱぁっという笑顔の花はまだ今日見ていない。
日頃それを見ている佐天としては、少々物足りないところで。
なんだかからかいもあんまり効かないなあ、と少し頬を膨らましていた。
佐天「ねえってば」
初春「…………………………………………………………………………………………………………」
ちくしょー、こうなったら。
佐天「あ、上条さん」
初春「!? ど、どこですか!?」
佐天「お、やっと反応した。それにはちゃんと反応するんだね」ニヤニヤ
初春「さっ佐天さん!///」
やはり今の初春をいじれるキーワードはこれなんだねと口角を釣り上げる。
一気に顔を真っ赤にしぶんぶん腕を振り回す初春を見て、佐天は満足気に表情を緩めた。
―――この子からかうの楽しー。
なんて笑う佐天はきっとSだ。
佐天だけにS………………………………………………………………はは、正直すまんかった。
佐天「それで、どうしたの? 難しい顔して考え込んじゃってさ。なんかヤな事でもあった?」
初春「あ、いえ、その、そういう事じゃなくて……………………………………………あ…………………でも、ヤな事、ですね」
慎重に言葉を選ぶみたいだ。
誰にも言えない悩み事を抱え込んでしまったみたいな、そんな雰囲気。
言いたくない事、言えない事なのだろうか。
ただ佐天はそんな初春が口を開くまでじっと待つ。
親友というポジションを自負する自分としては、言えるならば相談してほしいし協力もしてあげたい。
なんだかんだ言って初春が大好きだし。
初春「その、ここではあまり大きな声では言えない事なんですけど…………………………実は」
―――…………………………………………ん?
佐天「っ、ちょっとま、待って初春」
初春「…………………………………………? 佐天さんどうしました?」
初春の言葉を途中で止める。
そんな佐天の様子に今度は初春が首を傾げており、何事かとキョトンとしている。
その時の佐天の視線は、初春ではなく。
教室内の窓の方向――――――――――――――――――厳密には、ある人物の方を視界に収めていた。
―――うわぁ…………………………………………すっごいこっち見てる…………………………………………。
昨日、初春に交際の申し出をしたあのひょろっとした男子・メガネ君がじっとこちらを見ていた。
まるでこちらの動向をすべて図るかのような強い視線。
逆に見ている視線に気付いていないのか、はたまた意に介してないのかただメガネ君は初春の後ろ姿をじっと見つめている様子だった。
あの時、初春は明確な「NO」を示したのだが、メガネ君は上条に「お前には負けない」とかなんとか言い放って立ち去っている。
それはまだ。
初春を諦めてはいないという事になるのだろうか。
ううん、きっとそうなのだろう。
今もガン見にガン見を重ねがけしてずっと初春を見ているし。
彼の気弱そうな感じの割にその強い意志の様なものを感じられ、正直驚きもしたのだが。
だが、結局は。
佐天「結局、ダメだと思うけどなあ………………………………………………………………」
初春「? 何がですか?」
佐天「ううん、なんでもない。それよりここで言いにくいならさ、ちょっと教室出ようよー」
初春「あ、はぁい」
―――親友のきっと初めての恋だし、余分なものはなるべく取り除いてあげておきたいし。まああれだけ上条さん一直線の初春だから、薮蛇かも知んないけど、ね。
初春がどれだけ上条を想っているのかは知っている。
だって、あれだけの飛び付き(ダイレクトの意味で)も見せられたんだし、と昨日校門の前で初春が上条にした場面を思い出しながら心の中でそっと呟いていた。
それでも、恐らく。
自分が感じている以上に想っているのだろう。
そう思うと、余計に初春に幸せになってもらいたくなった。
傍目から見ても可愛い初春を、より可愛く魅力的にさせているのはやはり上条で。
こうなりゃ大事な親友をここまでにさせた責任は取ってもらわないと、と佐天は意気込んだ。
感じられるメガネ君のやけに鋭い視線を背中で払い落としつつ、初春を伴って佐天は教室を出る。
それは親友としての思いやりであって、決してからかうネタが増えるからという理由ではない、うん。
「あぁ? 捜し物をしてほしいだぁ? なんで俺に頼むんだよ、自分で探すかアンチスキルに頼むかにしろよ」
ある部屋の一室で、電話を耳に当てて不機嫌そうに話す男が一人いた。
彼の表情は呆れ半分、面倒くさい半分となんとも人の神経を逆撫でさせるチンピラの顔をしていて。
「あ?」
まあそれは言い過ぎた。
『頼むよ浜面。最近、何でも屋みたいなモン始めたんだろ? 客だと思ってさ、どうせ暇なんだろ?』
浜面「あぁ? こう見えて俺は超多忙な日々を送っているんだぞ」
『嘘つけ。この前なんか可愛い女の子達とファミレスでたむろってたっつー話を聞いたぞ。それに商売するんなら、顧客は大事にした方がいいと思うけどよ?』
浜面「…………………………………………ちっ。ってかアンチスキルとかにゃ頼まんのか?」
『……………………………………………………………………………………黄泉川苦手なんだよ』
―――ああ…………………………………………それはわかる……………………………………。
電話先の相手からの言葉に妙に納得してしまった浜面。
元スキルアウトの彼は、よく黄泉川という警備員に世話になっていた。
問題を起こしては黄泉川が来襲し――――――――――といった感じだったのだが。
あのパワフルな羽交い締め、一発で骨の髄まで粉々にされそうなパンチ力、一瞬で黄泉の国までのチケットを発行するあの裸絞め――――――――――――――――。
浜面「…………………………………………余計な事思い出さすんじねえよ」
『すまん。ま、俺もお前も随分あいつには世話になったもんなー。あいつさえいなきゃ俺達だってよ…………………………………………』
浜面「みなまで言うな、あん時の痛みがぶり返すだろが」
『だよなあ…………………………………………俺だってあの時やられた脇腹があいつの顔を思い出す度に疼いちまってよ……………………』
浜面「うう…………………………………………」
『うう………………………………………………………………
って違あああああああああああああああああああう! こんな痛みを思い出す為に電話掛けたんじゃねえぞ!?』
浜面「うるせえよ、お前から言い出したんじゃねーか」
『…………………………………………そうだったな、すまん』
浜面「ったく…………………………………………………………………………………………………………で?」
『で、とは?』
浜面「ま、お前の言う通り暇してんのは事実だ。スキルアウト時代のお前からの頼みでもあるし、しゃーねーから手伝ってやると言ったんだが」
『いや、初耳だが? ってそうじゃねえ! まじか! 手伝ってくれんのか!? ひゃっほおおおおおおおおおおおおおううう!!』
浜面「それで報酬かなんかは出んのか? …………………………………………奢らされっぱなしで金がねえから金がいいんだが……………………ムギノトキヌハタノヤロウ……………………」
『あん? なんだって?』
浜面「いやすまん、気にすんな。で? 出るのか?」
『ああ、報酬か。…………………………………………………………50万出るっつったらどう思う?』
浜面「………………………………………………………………は? なんだよ、ダイヤでも見つけんのか?」
『いや、なんかな。マイクロSDみてえな小さいデータカードらしいんだがな』
浜面「なんだよそのウワサ話みてえな言い方は」
『ああ、俺も実は実物見ちゃいねーんだ。ただスキルアウトの中でよ、見つけた奴にゃ100万っつーホットな話があんだよ。
それで俺達スキルアウト共が別々に躍起になって探してんだが、どうにも見つけにくい上に競争率も激しいみたいでな。
それで俺とお前とで組んで山分けにしようって思ってたんだが』
浜面「まだ見つかってないのか?」
『見つかってたら電話しねーよ。この辺にありそうだって情報も聞いたし、頼むよ。俺と探そうぜ?』
浜面「………………………………………………………………まあ、暇つぶしにはいいか」
『まじか! サンキュー! 今日三時に一旦待ち合わせしようぜ! って浜面空いてっか?』
浜面「今日かよ、いきなりだな。まあ空いてるが」
『よっしゃきた! んじゃ三時に俺達のいつもの溜まり場で待ってっから、そこに来てくれよな!』
浜面「ん、りょーかい」
『っしゃ! サンキュ! また後でな!』
浜面「ああ」pi
ふむ、と浜面は思案する。
なんか怪しい気もするが、スキルアウト時代の信頼できる仲間からの相談だ、出来れば乗ってあげたくもあった。
正直今の生活は結構キツキツな財政状況の上にアイテムの集まりでは必ずと言っていい程奢らされる。
そこでもし見つけたら50万、というおいしい話を浜面は見逃せる筈もなく、乗る事にしたのだ。
第三次世界大戦以降、アイテムは学園都市の暗部とは縁を切った生活をしている。
もっともそれは、常に「闇」の中にいた彼らにとってはどんなに望んでも手に入らなかったものであり、それが叶った今ではとても充実した平穏な日々を送っていた。
…………………………………………が。
二度と戻りたくない「闇」の方には、まだ仕事があった。
当時のポジションとしては下っ端も下っ端であったのだが、それなりに収入はあったりしていたのだ。
だが、それも今はない。
加えて無能力者というヒエラルキーの底辺に位置する浜面。
奨学金などもってのほかで、生活するには自分でなんとか稼ぐしかなく。
仕事がない上にアイテムの面々は揃いも揃って浜面に奢らせてくる。滝壺は別だが。
麦野はレベル5、絹旗はレベル4の上位の能力者勢はそんな浜面の懐事情を気にしてはくれないのだ。
まあそれで今回この話を乗ることにした。
それに、50万はでかい。かなりでかい。
たったのデータカード一枚を見つけるだけで50万だ。
もしかしたらデマなのかもしれない。
しかしそう思い行動しなかった所で「あいつが見つけたらしいぞ」とかいう話を聞いたら絶対に後悔するだろう。
まあそれだけだ、アイテムの面々にも別に知らせる必要はないだろうし。
というか秘密で稼ぎたいし。
そう思い、浜面はそれに縋る事にした。
とは言いつつも、収入があった暗部の頃に戻りたいかと聞かれれば浜面はその質問者を殴りかかるほど否定するのだろう。
もう二度と、あんな思いをしたくないし、アイテムの面々にあんな思いをさせたくはない。
結局、浜面はそんなアイテムの立派な一員であった。
上条「ふんふーん♪」
初春「上条さーんっ!」ブンブン
佐天「こんにちはーっ!」
上条「おお初春さん、佐天さん。今から支部に行くところ?」
初春「はいっ、そうです。ごご、ご一緒しましょう」
上条「そっか。じゃあ行くか」
初春「はぃぃ///」
佐天「」ニヤニヤ
上条の通勤ルートはこの柵川中学の前を通り過ぎる。
昨日ここで偶然上条に出くわした事で、初春は上条がやって来るのをわくわくドキドキしながら待ち伏せしていた。
彼女のこれからの通勤は、ここで上条を待って一緒に行くというルートで確定したようだ。
今日一日ずっとしていた難しい顔も、上条の顔を一目見るだけですべて吹き飛んでしまっていた。
こうして隣を歩いていられる。
その事が初春を高揚させて、幸せ気分に導いていた。
昼休み、佐天に例の件をすべて話していた。
それを聞いた佐天も初春に協力するよっと言ってくれていて、今日も支部について来てくれるみたいだ。
昨日あの掲示板で見た『目にしたものを画像にする能力』という情報。
あれだけ大量の、日付もバラバラ、状況も様々である画像が貼られていたという事は、一日だけではない。
何日かにかけて…………………………………………いや、毎日なのかもしれない。
もしかしたら、今もこの辺に隠れてひっそりと上条を見ているのかもしれないのだ。
出来ることなら、なるべく上条の近くにいた方がいい。
―――これ以上、当麻さんのプライベートを侵害させるわけにはいきません!
大好きな大切な人を守るため、と初春は意気込んでいた。
固法「今日は白井さんとパトロールね」
上条「あ、はい。了解しました」
今日の仕事はパトロールか、と思案する。
そういやパトロール中の白井とも出くわした事もあったなーと感想を持ちつつ、腕章を用意した。
風紀を律する者の仕事として、一番の理想は犯罪を未然に防ぐ事である。
起きてしまった事件を対処するのも勿論大事な事なのだが、こうして出回る事で少しでも犯罪が起きる可能性を減らしていくという事はかなり重要な事なのだ。
安全ピンで学ランの腕辺りに縫い付け、準備をする。
隣では、なぜか初春も腕章を付けていた。
固法「あれ? 初春さん腕章付けてどうしたの?」
初春「私も行きます」
黒子「初春は自分の仕事があるのでは?」
初春「行くったら行くんです」
佐天「私も行きますよー」
固法「うーん…………………………………………ま、いいか。それに」
初春「固法先輩?」
固法「(上条くんと一緒にいたいんでしょ?)」ニヤニヤ
初春「(…………………………………………ぁぃ///)」カァッ
上条「?」
黒子「この男は……………………」
佐天「」ニヤニヤ
まあ厳密にはそれだけではないのだが、彼と一緒にいられるという状況が喜ばしくあった。
今回事情を知っている佐天もいるし、何より「空間移動能力者」の黒子がいる。
事情は知らなくとも、彼女がいれば安心出来るのだ。
…………………………………………支援。
…………………………………………三点リーダの多さ
…………………………………………三点リーダの多さ
今回の件について、上条には知らせるつもりはなかった。
どうやら自分が被害を被っているという事には気付いていないようで、知らないのならば知らないままがいいだろうと初春は考えていたのだ。
それに、上条はジャッジメントになったばかりで他の事に気を回してはいられないのだろう。
ジャッジメントは覚える事が多く、激務でもある。
だから4ヶ月という長い研修期間を要していて、それに自分も辟易した事も覚えている。
だから彼に余計な気は使わせたくない。
そういう思いと、あとはもう一つ。
自分の力で、彼を守ってあげたい。
黒子「…………………………………………まあいいですの。それでは、行ってまいりますの」
上条「それじゃ、行ってきます」
佐天「行ってきまーす」
初春「行ってきます!」
固法「はい、行ってらっしゃい」
そうして四人(一人は風紀委員ではないが)といういつもよりも大人数の見回り隊が出動していった。
そして歯車も、様々なその意味を持って大きく回りだしていった。
おちゅ!
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