元スレ吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 = 143 :
ここの作者は、「姫神がヒロインのスレはちゃんと終われず打ち切りになる」というジンクスをみごとぶち殺した、数少ない作者だから期待。
152 :
かれこれ一週間近くチソコ丸出しでパソコンの前で待機してます
153 :
>>151
そんなジンクスあるのかwwwwww
154 :
確かに姫神ヒロインもので完結したの「もてた」しか知らないな
156 :
二人で婦人科を出て、先に出た小萌先生をさがす。
階段を下りた先、総合受付の片隅にあるソファで、先生は待っていた。
「先手必勝で、とりあえず誤解を解かなきゃな」
「そうね。なんか、変な誤解をされたままなのは、ちょっと困るし」
何せ小萌先生の脳裏では、上条と吹寄が大人の階段を上ってしまったことになっているのだ。
まだキスと胸を吸ったことしかない上条としては、ちょっと困る。
小萌先生もこちらに気付いたらしく、コクリと頷いて二人を招いた。
「上条ちゃん、吹寄ちゃん」
「先生、とりあえず俺の言うこと聞いてください」
「え?」
諭すつもりで、主導権を握ろうとした小萌先生を上条は制止する。
不意を突かれた小萌先生が戸惑いを見せた。
その隙に、上条は言葉をさしはさむ。
「先生は俺と吹寄が、その、そういうことをして吹寄を妊娠させちまったとか、
そういうことを疑ってましたけど、別にそういう理由で俺達はここに来たんじゃありません」
「えっ?」
「上条の言っていることは本当です。あの、ご心配をおかけしてすみません。
全然、そういうのとは違うんです。あたしこの間体調不良で薬を飲んで、次の日能力開発受けたじゃないですか」
「あっ、もしかしてここ最近問題に挙がってるアレに、吹寄ちゃんも」
思い当たる節が、小萌先生にはあるらしかった。
「はい。さっきお医者さんも言っていました。こないだ飲んだ能力開発の新薬、ちょっと問題になっているって」
「たしか、月経の終わり頃の女の子によくある風邪薬と一緒に飲ませると、その、おっぱいが」
「……ええ、まあ。それで困っていたんです」
完全幼児体形の小萌先生に見つめられ、居心地悪そうに吹寄は体を揺らした。
そりゃこの胸じゃ母乳くらい出てもおかしくないわな、みたいな事を思われてないかと、
大きすぎる胸にコンプレックスのある吹寄としては気になってしまうのだ。
「えっと、それじゃ上条ちゃんは……?」
「俺はただの付き添いです。吹寄が困ったことになったの、今日の放課後らしくて。
それでたまたま悩んでるところに出くわしたんで、病院探したりとか、そういうのに付き合ったんです」
「……そうだったですか」
157 = 1 :
ようやく、小萌先生は納得してくれたらしい。はぁー、っと脱力しながらため息を漏らし、ソファの上でくたりとなった。
「先生の早とちりが悪かったですけど、本当にびっくりしました。
上条ちゃんと吹寄ちゃんがお付き合いしてるのかと思って、それが一番意外でしたし、
それに、そんなに深い関係になってるのかって、本当に驚いてしまいました。
二人とも、変なことを言ってしまってごめんなさいです」
「いえ、分かっていただけたらいいんです。あ、でもまだ先生、勘違いをしています」
「ふぇ?」
「その、あたしと上条が付き合っているっていうのは、本当の事です」
「え、えぇっ? そ、そうだったんですか?!」
「付き合い始めたのさっきなんで、知らなくてむしろ当然ですけど」
なんだか突然の展開に頭の整理が追いつかないらしく、小萌先生はしばらく目をしばたかせていた。
二人としてはその間が居心地が悪い。なにせ、こんなことを担任に告白するなんて気恥ずかしいことこの上ない。
視線を落として二人が頭を掻いたり制服の裾を摘んで伸ばしたりしていると、やがて小萌先生が上条に尋ねた。
「上条ちゃん、吹寄ちゃんが胸の、母乳が出てしまったことで困っているところに出くわしたって、言いましたよね?」
「はい」
「それは、吹寄ちゃんの裸を見たって、そういうことじゃないですか?」
上条のことを良く知っているからだろうか、鋭い洞察だった。
真実を言っても怒られることは無いだろう。上条に、別に落ち度は無いのだから。
すこし視線をさまよわせてから、正直に答えた。
「……そういうことです」
「それで、上条ちゃんは責任を取って、彼氏になるって言ったですか?」
「え?」
責任を取る、という響きはつい今吹寄と交わしたばかりの言葉だった。
「吹寄ちゃんも、見られたからっていう理由で、上条ちゃんと付き合ってるですか?」
「先生?」
「余計なお節介だったら謝ります。ちゃんと二人は、好きだから、お付き合いを始めたですか?」
それもまた、ついさっき確認しあったばかりのことだった。
吹寄と目を合わせ、二人でクスリとなった。
上条が吹寄の腕に手を添えると、上条の腕を抱くように、吹寄が腕を絡めた。
「きっかけは、先生の言うとおり変則的なんです。でも」
「俺は吹寄のこと、好きです」
「……馬鹿。あたしも上条のこと、その、好きです」
背中がむずがゆい。それは二人とも共通した感想だ。
だってなんで、こんな婚姻の誓いみたいに誰かに宣言しているんだ。
その表情を見つめていた小萌先生は、いつしか満足そうに微笑を浮かべ、うんうんと頷いた。
「先生、勘違いばっかりで本当にすみません。二人とも、言い顔をしているです。
二人の組み合わせは、ちょっと意外だったですけれど、お似合いですね」
「お、お似合いなんてそんな」
「吹寄ちゃん、否定するですか?」
「う……」
158 = 1 :
お似合いなわけが無い、と言うのは上条に失礼だ。
でもお似合いなんて、きっとそんなわけはないのに。
「上条ちゃん!」
「は、はい」
「今日のは勘違いでしたけど、一応言っておくです。男の子と女の子ですから、深い仲になりたいと思うのは当然です。
でも、特に上条ちゃんは良く考えて、吹寄ちゃんとイチャイチャするですよ。何かあったら、皆が傷つくんですから。
上条ちゃんも吹寄ちゃんも、周りの大人も、そして、おなかに宿ってしまった新しい命にとっても」
「……はい」
「赤ちゃんは、授かりたいと思ったときに授かるのが一番幸せですから。節度は、絶対にもって恋愛するですよ。
お堅い学校の先生からの、忠告です」
それだけ言って小萌先生はバッグを肩に掛け、よしと呟いた。
「それじゃ、先生はもう行きますね。ちゃんと完全下校時刻を守って帰ってくださいね」
「はい。あの先生! 心配してくれて、ありがとうございます」
「ありがとうございました」
二人で頭を下げると、いい顔をして小萌先生は病院を去って行った。
それを見送り、二人でため息をつく。
見詰め合うと、なぜかクスリと笑いあってしまった。
「今の勘違いは酷いよな」
「そうね、もうちょっと、あたしのことは信用してくれるかと思ったんだけど」
「俺は信用されてなくて普通だって言うのかよ」
「その通りでしょ?」
「ひでぇ」
「だったら普段の生活態度をあらためなさいよ。これからは、私も協力するから」
「お、おう」
そんな風に助けてもらえるのはありがたいが、同時にちょっと情けない上条だった。
「……ねえ、上条」
「ん?」
「結局、原因が分かったら不安はかなり消えたけれど、根本的に解決していないのよね。
母乳が出ちゃって、ブラが汚れることは」
「そっか、そうだな」
「だから、あの。これからも、お願いしていい……?」
一週間くらいはこの症状は続くらしい。吹寄のお願いはつまり、その期間中は母乳を飲んで欲しいという事だ。
やっぱり、どこかに捨てるのには抵抗があるから。
「あ、ああ。お前が嫌じゃないなら、勿論引き受ける。次はいつだ?」
周りに会話が聞こえぬよう、そっと二人の間で囁いていると、僅かな逡巡を置いて吹寄がお願いをした。
「夜……これから、うちで、吸って欲しいの」
確かに吹寄はそう、お願いをした。
159 = 1 :
とりあえずここまで。つぎはまたおっぱい回だな。
>>151
そんなジンクス初めて聞いたww
まあ、確かに他に完結してるのあんまり知らないや。
吹寄SSってちゃんと終わってるの?
160 :
おちゅ
>吹寄SSってちゃんと終わってるの?
そもそも絶対数が(ry
161 :
結標×姫神とか完結してるやつ結構あるし、未完なんて他のキャラでも結構あるし、言う程ジンクスでも無くね?
162 :
吹寄とか上黒とか番外通行とか俺が好きな奴は完結しない率がかなり高い
163 :
完結した木山先生スレを見たい。
ここで言うことじゃないなさーせん
164 :
乙。
つ、次はおっぱい回か……。
……ふぅ。
165 :
>>164
まだはええよw
166 :
捨てるのが忍びないって理由が酷すぎるワロタ
167 :
>>165
普通だろ
168 :
乙ですた!
いやーこもえせんせーはいい教師ですねえ。
これで煙草さえ吸わなければお付き合いを前提に結婚を申し出るんだけどなあ。
少しずつ寄り添う二人の心理がやばいです。
あかんて・・・これはあかんて・・・。
次回も楽しみにしてますよー
169 :
精子も捨てるのが忍びないので
170 :
>>169
上条「吹寄。その……飲んで、くれない?」
ということだな。
捨てるのは忍びないよな
171 :
>>170
上条「吹寄。その……孕んで、くれない?」
と瞬間的に読んでしまった……ちょっと吹寄にヘッドロック受けてくる
172 :
>>170
ヘッドロックはむしろご褒美だろ
更新楽しみにしてるぜ。
173 :
おまえらの想像力すげぇなw
何かSS書けよ
174 = 167 :
>>173
単芝が偉そうに何言ってんだ失せろ
175 :
関係ないんですが、「妹ほしい」ってやつのURL貼ってもらえますか?
176 :
>>159
>吹寄SSってちゃんと終わってるの?
一応、終わっているスレはあるからとりあえず自分が知っているやつでタイトルだけ張っておくね。(全部上吹)
吹寄「上条当麻……か」
上条「俺の家が燃えてる・・・」
上条「お前笑ったら案外可愛いよな」吹寄「・・・か、上条はッ!」
177 :
>>156
>何せ小萌先生の脳裏では、上条と吹寄が大人の階段を上ってしまったことになっているのだ。
まだキスと胸を吸ったことしかない上条としては、ちょっと困る。
胸吸ってる時点で結構登った感があるんだが
178 = 175 :
>>176
それ読めるとこありますか?
179 :
聞く前にググるくらいしなさい
180 :
>>176
なんと!全部チェックしていた私に死角は無かった
181 :
あと上条さんが記憶喪失になる前は吹寄と付き合ってたみたいなのがあったな。
あれで吹寄とのカップリングにはまった
182 :
>>181
何それ教えて!
183 :
>>182
たぶんこれ
吹寄「心に、でしょ」
184 = 181 :
それそれ
続きが気になるけどないんだよなぁ
185 = 181 :
それそれ
続きが気になるけどないんだよなぁ
187 :
あまり気にしすぎんな
以前 その不具合のせいで 4連投してしまった俺が通りますよっと
188 :
なんか上条さんが記憶喪失まで日記書いてたスレで吹寄にフラグ立ててた気がする
どんなスレタイだったっけ
189 :
上条(幼少期)「にっき?」
191 :
ワクワクしながら来てみたら
なぜか吹寄総合スレになってたのである
192 :
おっぱい…か…
素敵な響きだね…
ちょっと総合スレ見てくる
193 = 183 :
『幸福の定位置』
これ見てやっぱこの二人最高って思った
……スレ違いだなゴメンorz
194 :
幸福の定位置は上吹の理想像
吹寄に安易なデレはいらない
195 :
ググっても出てこないぞ幸福の定位置
196 :
俺も見つけられんかった
だれかURLお願いします
197 :
なんか総合スレだなほんとw
まあ、俺は全然構わんのだけど嫌な人いるかもしれないしほどほどで頼むわ。
そしてごめん、ちょっと別のSSのほうの執筆に本気になっちゃったのでこっちはまた明日で。
>>194 このSS結構安易なデレが出てくるかもしれないけどそのときは御免よ
198 :
頑張れ~
上条「にっき?」は名作
アレは読んでて切なくなる
後、上条さん家(寮)が燃えて 行き場を失った上条さんが吹寄さん家に転がり込むSSがあってだな
199 :
幸福の定位置はエロパロにあった気がする
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- 勇太「好きなんだ。……付き合ってくれないか」 (999) - [52%] - 2013/7/11 5:45 ★★
- 北上「大井っちのこと、抱いてみたくない?」 (153) - [49%] - 2015/5/29 14:00 ☆
- 和「結婚しますよ」咲「ごめんなさい!」 (227) - [45%] - 2015/3/29 23:45 ★★
- 咲「京ちゃん……そのリンゴ飴おいしい?」 (443) - [44%] - 2015/4/18 19:15 ★
- 吹雪「やっぱりこの鎮守府はおかしいです!!」 (1001) - [44%] - 2015/3/14 4:30 ★
- 武内P「風邪を……ひいてしまいました」 (219) - [44%] - 2016/10/29 12:15 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について