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    元スレ垣根 「ほら、笑って笑って!」

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    みんなの評価 : ★★
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    301 = 295 :

    上条 「なっ、チョークが飛んで……?」 ムクッ

    一方 「三下……」

    上条 「お前、何でここに?」

    小萌 「で、では皆さんは後ろの方で見学していって下さい!」

    垣根 「はーい」 スタスタ

    麦野 「あまりはしゃぐなよ」 スタスタ

    一方 (気まずい…) スタスタ


    上条 (…何で皆さん俺の後ろに集まるんでしょうか)






    デハココヲヒメガミチャンニ…


    垣根 「しかしあの先生、ホント小学生にしか見えねえよな」 パシャッ

    麦野 「肌も小学生みたいに柔らかそう、羨ましい…」

    302 = 295 :

    垣根 「お前の肌って硬いのか?」 ツン

    麦野 「ひゃっ、テメッ、いきなり頬をつつくんじゃねえ!!」 ビュッ

    垣根 「うぉっ!?それくらいの事で怒るなよ!」 サッ

    上条 (ひいぃぃぃぃ!!) ガタガタ


    ウルセークソメルヘン!
    ギャーギャー


    青髪 「ず、随分と賑やかやね」 ハハッ

    土御門 「」

    小萌 「お、お静かに願いますー!」

    垣麦 「「あ、すみません…」」

    一方 (帰りてェ…)

    303 = 295 :



    ココジュウヨウデスヨー


    垣根 「……」 ジー

    麦野 「……」 ジー

    一方 「……」 ジー

    上条 (背後から視線を感じる…) ゾクッ

    垣根 「お前、アイツの知り合いなの?」 ヒソヒソ

    一方 「そンなンじゃねェよ」 ヒソヒソ

    麦野 「じゃあ友達?」 ヒソヒソ

    一方 「そこまで親しくもねェ!」 ヒソヒソ

    垣根 「いいや、アイツに直接聞いてみる」 スッ

    一方 「おい!」

    垣根 「お前名前は?」 ヒソヒソ

    上条 「か、上条当麻です」 ヒソヒソ

    垣根 「お前、一方通行のこと知ってんの?」 ヒソヒソ

    上条 「知ってるといいますか、戦ったといいますか…」 ヒソヒソ

    304 = 295 :

    垣根 「マジで!?って事はアイツに勝ったってのか?」 ヒソヒソ

    上条 「まあ、なんとか……」 ヒソヒソ

    一方 「チッ…」

    垣根 「おい聞けよ麦野!コイツ一方通行に勝ったんだとよ!」 ヒソヒソ

    麦野 「なにそれ、アンタあの人に負けたの?」 ヒソヒソ

    一方 「……あァ」

    垣根 「上条、もっと話を聞かせてくれ!」 ヒソヒソ

    上条 「え、えっと…」

    小萌 「上条ちゃーん!授業に集中するですよー!」

    上条 「俺のせい!?」



    305 = 295 :

    ―――――――――

    ~体育館~


    ワーワー


    青髪 「カミやんの色男!そのフラグ体質ボクにも分けてーな!」 ブン

    姫神 「私を。見て」 ビュッ

    上条 「何でみんなして俺ばっか狙うんだよ!!」 サッ

    吹寄 「最近腑抜けてばかりだから喝を入れてやろうと思ってね!」 ブン

    上条 「顔は危ないですよ吹寄さん!?」 ガバッ


    オラー
    カミジョウモゲロ!


    垣根 「ドッジボールか、楽しそうだなー」 パシャッ

    麦野 「女の子達、あんな端に固まってたらすぐ狙われちゃうじゃない」

    306 = 295 :

    垣根 「その反面、あの吹寄って子は積極的に攻めるな」 パシャッ

    麦野 「私に似たものを感じるわね」

    垣根 「でもあっちの方が胸とか大きいし…」

    麦野 「……」 バシッ

    垣根 「いって!何しやがる、上手く撮れねえだろ!」

    麦野 「このスケベ」 フン

    垣根 「何だよ、お前だって○○○とか□□□とか叫んでたくせにこの変態」 フン

    麦野 「ブ・チ・こ・ろ・し・か・く・て・い・ね」 ピキピキ

    垣根 「あんまり怒ると小皺が増えるぞ」


    カァァァァァァキネェェェェ!!
    チョッ、コンナトコデビームウツナ!

    上条 「あの二人またやってる…」

    吹寄 「隙あり!!」 ブン

    上条 「へぶしっ!!」 バチーン

    青髪 「顔面モロいったで……」 ウワァ

    姫神 「青髪君より強いかも」

    上条 「不幸だ……」

    307 = 295 :

    今回は以上で

    チビチビとしか投下出来なくてすみません
    次は水曜日の深夜頃の予定です

    308 :

    >>1
    超期待してます

    309 :


    それにしても、上条の学校がどんどん人材がすごくなっていく・・・・・
    幻想殺し、吸血鬼殺し、多重スパイ、レベル5の第一位、二位、四位、統括理事会のブレイン・・・・青ピも特別な存在でも驚かない。

    310 :

    インさんが体よく払われています

    311 :

    まさかのフラグキタコレ

    312 :

    >>1です

    途中来れなくなるかもですが投下します!

    313 = 312 :


    垣根 「そういえば一方通行は?」

    麦野 「さあ、トイレでも行ったんじゃないの?」


    ~廊下~


    土御門 「久しぶりだな、一方通行」

    一方 「何だよ、俺を呼び出して…」

    土御門 「お前はここへ何しに来たんだ?」

    一方 「特に意味はねェ、アイツに引っ張られて来たンだよ」

    土御門 「それに、垣根は統括理事会に『回収』されたはずだが…」

    一方 「アイツが言うには『用済みになったから解放された』ンだとよ」

    土御門 「……」

    314 = 312 :

    一方 「仮にまたくだらねェ事考えてたとしても、俺が叩き潰すだけだ」

    一方 「まァ、今のアイツを見る限りじゃ、そンな事もなさそうだけどな」

    土御門 「…そうか」

    一方 「話はそれだけか?」

    土御門 「ああ、そうだな」

    一方 「じゃあさっさと戻るぞ、アイツもうるせェし」 スタスタ

    土御門 「そうするにゃー」 スタスタ

    土御門 (垣根帝督を戻すよう指示したのは恐らくアレイスター…)

    土御門 (一応の警戒はしておいた方が良さそうだ)

    土御門 (……それにしても、一方通行が仕事意外で誰かとつるむのは珍しいな)

    土御門 「……『友達』ってやつが出来たのかもにゃー」 フッ

    一方 「あァ?」

    土御門 「何でもないぜい」

    315 = 312 :


    ~昼休み~


    上条 「――とまあ、そんなこんなで彼とは縁がありまして…」

    垣根 「……ヒーローだ、ヒーローがここにいる」

    一方 「……」 モグモグ

    麦野 「アンタも何か言ったら?」

    一方 「三下ァ…」

    上条 「何でせうか?」

    一方 「あの時は…世話ンなった……」

    上条 「いやいや、大したことしてないって」

    一方 「そンなことはねェ。オマエとのアレがあったから、俺は色ンなもンを手に入れた」

    一方 「だから……アレだ…」 ポリポリ

    上条 「?」

    一方 「………ありがとよォ」 テレ

    上条 「」

    麦野 「デレた、一方通行がデレた」

    垣根 「そのデレ顔頂き」 パシャッ

    一方 「」

    316 = 312 :

    ―――――――――

    ~放課後~


    上条 「今日は余計に疲れた……」 テクテク

    上条 「あの人達、一方通行の友達かな?」

    上条 「カメラぶら下げてた人とか特に楽しそうにしてたなー」

    上条 「……」 ハァ

    上条 「あ、もうすぐ特売の時間」

    上条 「行くか…」



    ~スーパー~


    ガヤガヤ


    上条 「うわ、いつにも増して争奪戦が激しいな」

    上条 「この中に飛び込むか…」

    上条 「……いや、今日はもう諦めよ」

    上条 (前はもっと必死になってたのになー)

    上条 (インデックスの腹を満たす為にちょっとでも安いものを…ってさ)

    317 :

    はい、デレいただきました~

    318 = 312 :

    麦野 「あら、アンタは今日の…上条だっけ?」

    一方 「三下ァ」

    上条 「あれ、一方通行と……」

    麦野 「麦野沈利よ」

    上条 「麦野さんね。買い物ですか?」

    一方 「いや、あのバカがどうしても行きたいって言うからよォ」

    上条 「あのカメラの人?」

    麦野 「ほら、あそこ」



    垣根 「オラどけ!そいつは俺んだ!」 ウガー

    上条 「あんなところに…」 ボーゼン

    麦野 「何でも、夕方のスーパーでは『トクバイ』っていう競技が開かれるんだって」

    一方 「もの買うのに何であンな必死なのか意味分からねェ」

    上条 「」



    319 = 312 :

    垣根 「なかなかハードな競技だったぜ」 ポイ

    麦野 「…牛ミンチ?」 パシッ

    垣根 「そ、戦利品だ」 フン

    上条 「安っ!やっぱり俺も加わるべきだったなー」

    垣根 「お、上条じゃねえか」

    上条 「どうも」 ペコッ

    垣根 「そういや自己紹介まだだっけ?俺は垣根帝督、学園都市の超能力者第二位だ」

    上条 「だ、第二位!?」

    垣根 「因みにそこにいる麦野は第四位だ」

    上条 「そう考えた途端に威圧感が…」

    麦野 「どういう意味よ」

    上条 (ということは、皆金持ちってことか)

    上条 (だから特売とか知らなかったのか……畜生)

    垣根 「あと、俺らに敬語は使わなくていいぞ?よそよそしいのは嫌だし」

    上条 「そうで……そうか、分かった」

    320 = 312 :

    垣根 「よし、今日からお前も友達だ!」

    上条 「と、友達?」

    垣根 「当然、コイツらとも仲良くな!」

    麦野 「垣根に振り回される奴がまた1人増えたわね」

    一方 「三下と…友達だァ?」

    上条 「よ、よろしく…」 ハハッ

    垣根 「この肉、手に入れたのはいいけど何に使うんだ?」

    上条 「何にって、代表的に言えばハンバーグとか…」

    垣根 「お前料理出来る?」

    上条 「まあ、それなりに」

    垣根 「なるほど、じゃあ今からハンバーグの食材でも買うか」

    上条 「俺が作るの!?」

    垣根 「俺料理出来ねえし、肉が勿体ねえじゃん?」

    一方 「ファミレスのばっかじゃ飽きるしなァ」

    麦野 「今日は上条の家で食べましょ」

    垣根 「金は俺が出すから安心しろ」

    上条 「俺の意思は!?」

    垣根 「さて、買い物かご取ってくるか」 スタスタ

    一方 「諦めろ、アイツと『友達』になったのが運の尽きだァ」

    麦野 「私で良ければ手伝うわよ?」

    上条 「不幸…なのか?」

    321 = 312 :







    垣根 「具体的に何がいるんだ?」

    麦野 「玉葱、ニンニクとか……」


    コレカ?
    ソウ、ソレト…


    上条 「皆仲がいいんだな」

    一方 「何言ってやがる、麦野は知らねェが俺は嫌々付き合わされてンだよ」

    一方 「ったく、朝っぱらから家に押し掛けて来やがって…」 ブツブツ

    上条 「でも、本当に嫌だったらお前なら抵抗するだろ?」

    一方 「呆れて抵抗する気も起きねェよ」

    上条 「そっか」 クスッ

    一方 「オマエは今どうしてンだ?」

    上条 「特に何も、いたって普通の学生生活を送ってますよ」

    上条 「普通の……」

    一方 「?」

    垣根 「…こんなもんか」

    麦野 「そうね、じゃあ会計行くわよ」

    垣根 「お前らは先に外で待っててくれ」

    一方 「行くぞ三下」 スタスタ

    上条 「あ、ああ」

    322 = 312 :

    ―――――――――

    ~上条宅~

    垣根 「これがお前の家かー」

    一方 「狭い」

    上条 「どうせ上条さんは貧乏学生ですよ」

    麦野 「早速キッチン借りるわね」 パタパタ

    上条 「あ、いいよ。俺1人で出来るから」

    麦野 「いいから手伝わせなさい」

    上条 「悪いな、じゃあ二人は適当に寛いでくれ」 パタパタ

    一方 「おォ」

    垣根 「期待してるぞ、上条シェフ」 グッ



    ―――――――――


    上条 「こうして誰かに料理を作るのは久しぶりだな」 ニチャニチャ

    麦野 「私も、一時前は家に友達呼んでパーティーみたいな事してたっけ」 ザクザク

    上条 「自分の料理で『美味しい』って言って笑ってくれる瞬間はたまりませんよ」 ニチャニチャ

    麦野 「分かる!心の中でガッツポーズとかしちゃってねー」 ザクザク

    323 = 312 :

    上条 「同居人が食いしん坊ってのもあって、やりくりが大変だったな」 コネコネ

    上条 「特売やタイムセールにはいつも行って、色々と工夫してさ」 コネコネ

    麦野 「アンタ学生のくせに同棲してたの?」 キャベツハコンナモンカ

    上条 「成り行きで…」 アリガトウ

    麦野 「アンタ、後先考えずに行動しちゃうタイプでしょ?」 ツギハソースヅクリネ

    上条 「仰る通りです…」 オオキサハコレクライカナ?

    麦野 「ダメよ?あんまりそういう事してるといつか痛い目みるわよ」 ケチャップトソースト…

    上条 「十分過ぎる程味わったよ」 サテ、ヤクカ

    上条 「でも、一度も後悔はしたことなかったな」

    麦野 「どうして?」

    上条 「どんなに辛い目に遭っても、最後には皆笑ってくれるからさ」 ジュー

    上条 「やっぱ、人間笑顔が一番に決まってる!」

    麦野 「アンタも垣根みたいな事言うのね」 ヨワビデ5フングライ…

    324 = 312 :

    上条 「垣根とはいつから友達に?」 ミズイレテフタヲシテ…

    麦野 「ついこないだよ。正直、それまでアイツのこと嫌いだった」

    上条 「今とは随分違うんだな」

    麦野 「でも、アイツのお陰で大事なものを取り戻すことが出来た」

    麦野 「アイツには感謝してるよ」

    上条 「それで垣根が好きになったって訳か…」

    麦野 「ま、まあ、みる目は変わったわね」


    グツグツ…


    麦野 「久しぶりってことは、同居人は今帰ってないの?」

    上条 「アイツは1ヶ月前からイギリスに行ってて、いつ帰ってくるかも分からない」

    上条 「生活は前より楽になったけど、楽しくなくなったな」

    上条 「寂しいんだろうな、きっと……」

    上条 「お、もう出来たみたいだ」 パカッ

    麦野 「じゃあ皿とか用意するね」

    上条 「頼むよ」

    325 = 312 :




    麦野 「お待たせ」 コトッ

    垣根 「おお~、いい香りだ~」

    一方 「……」 ゴクリ

    上条 「これで揃ったな?それじゃ…」

    「「「「いただきます」」」」



    垣根 「うん、美味い!」 モグモグ

    一方 「やるじゃねえか」 モグモグ

    麦野 「アンタ、ホント料理上手ね」 モグモグ

    上条 「そう言って貰えると嬉しいよ」

    垣根 「誰かの手料理なんて何年ぶりだろうな」

    垣根 「何かこう……温かい?幸せな気分になる」

    上条 「幸せ?」

    垣根 「料理と一緒に愛情も貰ってるように思えてよ」 モグモグ

    垣根 「お前の愛情、しっかり受け取ったぜ」 キリッ

    326 = 312 :

    上条 「自分で言ってて恥ずかしくないか?」

    一方 「キメェ」 モグモグ

    垣根 「うるせぇ!俺は愛情に飢えてんだ!」

    垣根 「お前みたいに愛情に囲まれてる奴には分からねえよ」 ヒョイパクッ

    一方 「あ、何しやがる!」

    垣根 「もっと愛情をくれー!」


    ギャーギャー


    麦野 「食事中ぐらい静かにしなさいよ」 ハァ

    上条 「そういう麦野だって、授業中垣根とあんなことしてたぞ?」

    麦野 「…思い出したら恥ずかしくなってきた」






    垣根 「いやー美味かった」

    一方 「これからはたまに三下の家で飯食うかァ」

    麦野 「それいいね、次はもうちょい豪華なもの作ろうか」

    上条 「アイツがいたら大喜びしただろうに…」 ハハッ

    327 = 312 :

    垣根 「アイツ?」

    一方 「あのシスターのことか?」

    麦野 「シスターって…女の子だったの?」

    上条 「そ、そうなんだ」

    垣根 「その歳で女と1つ屋根の下とは、やるな上条」 ホウ

    麦野 「で、その子とはどこまでいったの?」

    上条 「ちょっとちょっと!上条さんはそんなことしませんよ!?」

    垣根 「年頃の男ともなれば何もないはずがない!」

    麦野 「私が男だったら間違いなく押し倒すわね」

    垣根 「神聖なるシスターを穢す……まさに幻想殺しだな」

    上条 「だーかーらー!一方通行も何とか言ってくれ!」

    一方 「何か…スマン」

    上条 「不幸だー!!」

    328 = 312 :







    垣根 「――そりゃ、寂しくもなるわな」

    上条 「でも、今日は皆が来てくれたから楽しかったよ」

    垣根 「……」 ウーン

    垣根 「あ、そうそう!」 ガサガサ

    上条 「どうした?」

    垣根 「お前らコレ知ってるか?」

    一方 「…ハッピーターン?」

    麦野 「お菓子みたいね」

    垣根 「そう、これがまた美味いんだって」

    上条 「変わった名前だな」

    垣根 「よくぞ気付いてくれました!これはその名の通り、“幸福が帰ってくる”お菓子だ」

    垣根 「“幸福よ帰ってこい!”って念じながら食べると、ホントに叶うかもしれないぜ?」

    麦野 「なにそれ」 プッ

    一方 「メルヘンが考えそうなことだァ」

    上条 「ここは科学の街ですよ?」

    垣根 「信じることに意味があるんだよ!いいからやってみようぜ……」

    329 = 312 :

    ―――――――――


    すっかり日も暮れ、部屋に居座るのは冷えた空気と暖房の熱

    ――今日は珍しく楽しい1日だった

    これまでぼーっと過ごしていた自分が嘘のように生き生きしてたんじゃないか?

    久々に増えた洗い物を済ませながら、こんなことを呟く

    上条 「帰ってくるのかな…」

    あの“おまじない”は効果があるのか?

    半分ジョークでやってみたが、もっと真剣にやった方が良かったか?

    今まで散々不幸な目に遭ってきたんだから、幸せの1つや2つ帰ってきても……



    ピンポーン



    暖房の乾いた風の音に覆い被さるように、チャイムの音が鳴り響く

    330 = 312 :

    上条 「こんな時間に?」

    時計の短針は8の数字を、長針は4を指していた

    洗い物を中断し、タオルで手を拭くと玄関へ急ぐ

    隣に住んでる土御門かな?等と思いながらドアノブに手をかける

    上条 「どちらさんで……」


    扉を開けると、目の前にあったのは白――



    雪が降るにはまだ早い時期なのに、そこは白かった

    上条 「………え?」


    ――ビックリした?


    331 = 312 :



    その声は白から発せられた

    同時に、上条の止まった思考の歯車が再び回りだす

    聞き慣れた声、白をその身に纏う銀髪碧眼の少女

    例えるならそう、シスターのような……






    「お腹すいたんだよ、とーま」



    幸福<インデックス>が帰ってきた――


    333 = 312 :

    今日はこれまで

    なんとか間に合って良かった~
    この一方さんはツン要素が少ないかも
    次回は土曜日にでも

    334 :

    インダストリアルさんが帰って来るとは

    335 :

    イントネーションさんが帰ってきた?……まずは、そのふざけた幻想を(ry

    336 :

    乙!
    土曜まで待ってる

    337 :

    インダストリーさん!インペリアルさんじゃないですか!

    338 :

    君ら、慇懃無礼さんに失礼だろ

    339 :

    インデックスきたぁああああああああ

    やべえやっぱ上条はインデックスと相思相愛フラグをたてているのか…

    340 :

    号泣しながら読んだ
    年のせいか涙腺がだめだ

    342 :

    おーなーかーがーすいてキターーーーーー!!!

    343 :

    何気にむぎのんもさらっとでれてる

    344 :

    垣根は幸せを探しつつ、皆に幸せを振りまいてるんだな……これはいいメルヘン

    345 :

    ていとくんマジラフメイカー

    346 :

    >>332
    >>334-338
    そっちにイノケンさん行ったぞ

    では投下いきます

    347 = 346 :

    ―――――――――
    ―――――
    ―――



    ――素晴らしい!



    この数値、まさしく本物だ!



    レベル5と言っても過言ではないぞ



    さて、能力名を決めなければな……



    この世に存在しない物質



    ――『未元物質』<ダークマター>なんてどうだろう?



    おめでとう垣根君。君は今日から『未元物質』を持つ超能力者だ



    次からは君の能力を最大限に発揮できる場所へ招待しよう



    光栄に思うがいい、『未元物質』――――

    348 = 346 :

    ―――――――――
    ―――――
    ―――

    11月29日(月)


    ――寝覚めは悪かった

    昨日夜更かししすぎたせいか、あんな夢を見たせいか、己の頭に巣食う『未元物質』のせいか……

    朝の気温はおよそ6℃、本格的に寒くなってきた

    布団の温もりを手離すのが辛い、しかしずっとこうしてる訳にもいかない

    彼は意を決して、その身体を冷えきった空間へ投げ出した

    寒さに身を震わせながら、日光を得る為にカーテンを開ける

    ……空は灰一色だった

    349 = 346 :

    今の彼の気分を絵に描いたような天気に、益々げんなりする

    良い事は長く続かないものだ。その通り

    寧ろ、ここまで良い事ずくめだったのが不思議なくらいだ

    暖房のスイッチを入れ、顔を洗いに洗面所へ向かう

    ……何とか気分を直せないか

    歯を磨きながら、このもやもやを晴らす方法を模索する

    今日は誰にも会えない日

    ウニ頭のアイツは学校、華奢な身体のアイツは1日病院で検査、男勝りなアイツは他の友達とお出かけ…

    なんともつまらない日だ

    顔をぬるま湯で濡らし、すっかり目も覚めたところで、1つの手段を見つけ出す






    350 = 346 :

    ―――――――――


    やはり平日の昼間ともなると、人影は少ない

    結局彼が導き出した方法は、とりあえず外へ出ようというものだった

    こういう日は良くないことが起きると相場は決まっている

    かといって家でゴロゴロしているのもつまらない

    何より、貴重な1日を無駄にしたくなかった

    こうして外を歩いていると何かに遭遇するやもしれん

    それが良い事であれ悪い事であれ、何もないよりかはマシだ

    垣根 「今日はどうすっかな…」

    いつもより静かな通りをぶらぶらと歩く



    そして彼は出会う――


    自ら刻んだ歴史の足跡と――




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