のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,857人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ垣根 「ほら、笑って笑って!」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - レベル5 + - レベル5組 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 麦野沈利 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 = 148 :

    浜面 「麦野、どうした?」

    麦野 「何でもないよ、それよりドリンクバー」 カラカラ

    絹旗 「あ、私も!」 ヒョイ

    滝壺 「お願いはまづら」 ヒョイ

    浜面 「はいはい……」 スタスタ



    絹旗 「垣根、あの時とはまるで超別人みたいでした」

    滝壺 「人ってあんなに変わるものなんだね」

    麦野 「何よ突然?」

    滝壺 「あのかきねだったら心を許しちゃうのも分かる」

    麦野 「誰も許してなんか……」

    絹旗 「でも、昨日は垣根とずっと一緒だったんですよね?」

    麦野 「あれはアイツが1人は寂しいってうるさいから仕方なくついてっただけよ」

    152 = 148 :

    絹旗 「ホントにそれだけですか?」

    麦野 「それだけ」

    滝壺 「むぎのも寂しかったんだよね?」

    麦野 「えっ?」 ドキッ

    浜面 「何の話してんだ?」 オマタセ

    絹旗 「超内緒です」

    滝壺 「内緒」

    浜面 「?」



    ~公園~


    垣根 「……」 テクテク

    垣根 「……」 パシャッ

    垣根 「……」 テクテク

    垣根 「……寂しい」 ボソッ

    垣根 「1人じゃ楽しい思い出なんて作れねえな」

    垣根 「やっぱ麦野誘うべきだったかなー」

    垣根 「誰か~」

    153 = 148 :






    公園のベンチに腰かけ、缶コーヒーを飲む少年が1人

    その髪や肌は雪のように白く、瞳は燃えるように紅い

    一方通行<アクセラレータ>と呼ばれる彼こそが超能力者の第一位、学園都市最強の男だ

    普段の彼は家でゴロゴロすることが多いが、今日は珍しく散歩に出ていた

    一方 (この生活にも慣れちまったなァ…)

    この前まで彼は『闇』の真っ只中を生きてきた

    数え切れない程の命を己の目的の為に奪ったこともある

    154 = 148 :

    そんな自分がこんな生活を送っていいのだろうかと、何度も思った

    こんな極悪人がと、何度も卑下した

    しかし今は守るべき存在がいる。守ってくれる存在がいる

    それらの為に、彼は彼なりに前を向いて生きようと決めたのだ

    いつまでも後ろを見ていられない

    おぼつかない足取りで一歩一歩、確かめるように歩き出す

    自分の人生という道を――



    一方 (暗部も今は活動停止中……)

    一方 (アイツらはアイツらで何とかやってるンだろォが)

    一方 (いよいよ逃げ場がなくなっちまったァ)

    一方 「……」 ボー

    一方 「眩しい」

    一方 「こンな俺も照らしてくれンだなァ、太陽はよ」

    155 = 148 :

    一方 「……?」 ジー

    一方 「アイツ……」




    垣根 「よう、一方通行」 パシャッ

    一方 「オマエ…第二位……!」

    垣根 「俺には垣根帝督って名前があるんだぞー」 パシャッ

    一方 「あの時俺が殺したはず…って、何俺を撮ってやがる」

    垣根 「カッコいいだろ?一眼レフだぜ~」 パシャッ

    一方 「おい話を聞け、いやその前にカメラ下ろせ」

    垣根 「恐い顔すんなよ、ほら笑顔~」 パシャシャシャシャッ

    一方 「連写すンなァ!!」

    156 = 148 :



    垣根 「……久しぶりだな」

    一方 「何だァ?俺に復讐でもしに来たかァ?」

    垣根 「……」

    不適な笑みを浮かべると、垣根の背中から白い翼が生える

    暗部間の抗争の時、垣根は目の前の男に敗れた

    それによって彼の人生は一度断たれ、機械として使われることになった

    一方 「……そのつもりのよォだな」

    一方通行は首のチョーカーのスイッチをオンにする

    これによって彼は能力を使えるようになるのだ

    あらゆるベクトルを操作する彼の前では、核爆弾ですら傷1つつけることが出来ない

    だが垣根は、その一方通行に傷を負わせた経験がある

    垣根 「一方通行ァァァァァァ!!」

    咆哮と共に垣根が一気に一方通行へ迫る

    一方 「面白ェ、もう一度地獄へ叩き落としてやンよォ!!」

    157 = 148 :

    公園の真ん中で学園都市の頂点2人が再び衝突する――――










    ――――かと思いきや


    垣根 「俺と街をぶらつこうぜ!」

    一方 「」

    158 = 148 :

    ―――――――――


    一方 「――思い出作り、ねェ」

    垣根 「お前は今の生活は楽しいか?」 ストン

    一方 「さあな」

    一方 (ま、悪くはねェかもなァ)

    垣根 「じゃあよ、これからもっと楽しくしようぜ!」

    一方 「……オマエ、本当に暗部の人間か?そンなポジティブな奴初めて見たぞ」

    垣根 「最初で最後のチャンスだからよ……」 ボソッ

    一方 「あァ?」

    垣根 「いや、何でもない」

    垣根 「…さて、そろそろ行こうぜ?」 スクッ

    一方 「まだ誰も行くとは言ってねェぞ」

    159 = 148 :

    垣根 「日曜日に1人公園でコーヒー飲んでて寂しくねえか?」

    一方 「別にィ、俺は平気だ」

    垣根 「お前は平気でも俺が寂しいんだよ!」

    一方 「オマエ、自分を殺した相手によく誘えンなァ」

    垣根 「昨日の敵は今日の友!」 キリッ

    一方 「うぜェ」

    垣根 「そんなこと言わずにさ~」

    一方 「…ったく、仕方ねェなァ」 ポリポリ

    垣根 「よし、そう来なくっちゃ!」

    一方 (何なンだァ、コイツ……)

    垣根 「学園都市ぶらり旅ってな~」 ウキウキ




    ~ファミレス入口~


    浜面 「じゃ、俺達は行くわ」

    滝壺 「じゃあね」 ヒラヒラ

    麦野 「ん、また今度ね」 ヒラヒラ

    160 = 148 :



    ドコヘイク?
    ソウダナー…


    絹旗 「では、私もお先に!」

    麦野 「じゃあね」


    タッタッタッタッ…


    麦野 「浜面は滝壺とデートで、絹旗は家で映画鑑賞か」

    麦野 「私は何しようかな…」

    麦野 「……」 ウーン

    麦野 「……」 パカッ

    麦野 (昨日垣根とアドレスと番号交換したんだっけ) ジー

    麦野 「……」

    麦野 「……」 パタン

    麦野 「……コンビニでシャケ弁でも買ってくか」 テクテク


    161 = 148 :

    今回はここまで
    書き溜めがないと不安で仕方ない…

    次回は火曜日の夜~を予定してます

    163 :


    むぎのん、いい年?なのに乙女見たいww

    164 :

    おいだれだよ ここに肉塊おいたやつ

    捨てておけよ

    166 :

    ここのていとくンは爽やかだな

    167 :

    >>163


    いやいやいやいやいや

    乙女だよ?

    168 :

    >>163
    屋上

    169 :

    >>163
    何か足太い女がすごい形相でお前の事探してたぞ

    170 :

    あれ>>169の家の方へ青白い光飛んでったぞ

    172 :

    新約の麦パンチラは伝説級の名シーン

    173 :

    某愉オブ量産スレと違ってここは灰も残らないから綺麗でいいな

    174 :

    皆さん、あまりむぎのんを怒らせないで下さい

    それでは投下いきます

    175 = 174 :




    垣根 「うーん、撮りがいのあるものが全然ねえなー」 パシャッ

    一方 「街中でカメラはやめろ、こっちが恥ずかしい」

    垣根 「ぶらり旅っつっても地元だしなー」

    垣根 「どっか行ってみたいとことかある?」

    一方 「特にねェ」

    垣根 「まあいいや、適当にうろうろするか」




    ~裏路地~


    一方 「何でこンなとこ歩いてンだ?」

    垣根 「普段通らない道とか歩くと何か出逢いが待ってるかもしれないだろ?」

    一方 「何に出逢うンだよ…」


    ゾロゾロ…


    不良×5 「へっへ……」

    垣根 「な?」

    一方 「」

    176 = 174 :

    不良A 「よう兄ちゃん達、ちょっといいかな?」 ニヤニヤ

    不良B 「カッコいいカメラ持ってんねー」 ニヤニヤ

    不良C 「さぞかし金持ちなんだろなー」 ニヤニヤ

    不良D 「俺達今金に困ってんだよねー」 ニヤニヤ

    不良E 「何が言いたいか、分かるよな?」 ニヤニヤ

    一方 (こンなのと出逢いたくはねェな) ハァ

    一方 (面倒くせェ、とっととのして…)

    垣根 「お前ら友達か?」

    不良×5 「はあ?」

    垣根 「だから、友達かって聞いてんの」

    不良B 「まあ、小さい頃からの付き合いではあるな」

    不良E 「小・中・高と見事に一緒のクラスだったしな」

    不良D 「5人揃って飯食いに行ったりゲーセン行ったり…」


    アンナコトモアッタヨナ!
    アッタアッタ!
    ギャハハ……


    一方 「……何が起きてやがる?」 ポカーン

    177 = 174 :

    不良A 「……そうだ、あの頃は本当に楽しかった」

    不良D 「夢に向かってひたすらつっ走ってたっけ」 ハハッ

    不良C 「それが、今じゃこのザマだ」

    不良C 「何でこうなっちまったんだろうな……」

    垣根 「……」

    垣根 「なあ、お前らが昔よく行った店とかあるか?」

    不良B 「そういえば、学校の帰りにたい焼き屋なんかよく行ったな」

    不良E 「それがどうした?」

    垣根 「俺達を案内してくれよ!」

    一方 「!?」

    垣根 「たい焼きかー、食ってみてえなー」

    不良E 「おい、どうする?」

    不良A 「いいんじゃないか?俺も久々に食べたいし」

    垣根 「マジか!ありがとよ!」 ガシッ

    不良E 「あ、ああ……」 ガシッ

    一方 (……何だこの展開)

    178 = 174 :



    ~たい焼き屋~


    垣根 「いい匂いがする~」

    一方 「屋台なのかァ…」

    不良C 「懐かしいな、おばちゃん元気かな…」

    おばちゃん 「いらっしゃい…って、アンタら……」

    不良A 「……久しぶり」

    おばちゃん 「まぁまぁ、随分大きくなって~!」

    おばちゃん 「高校行ってからはめっきり来なくなったから寂しかったわ~」

    おばちゃん 「学校は楽しいかい?」

    不良B 「まあ、楽しい…かな」

    179 = 174 :

    おばちゃん 「アンタらが小さい頃はちょっと不安だったけど…」

    おばちゃん 「立派に成長してるみたいで安心したよ」

    不良×5 「……」

    垣根 「おばちゃん、たい焼き7個!」

    おばちゃん 「はいよ!」 ガサガサ





    不良A 「……悪いな、俺達の分まで」

    垣根 「いいってことよ」 ホクホク

    不良D 「なあ…」

    不良A 「?」

    不良D 「俺達、もう一度やり直せるかな…?」

    180 :

    …なんだこの暖かい展開

    181 = 174 :

    不良D 「おばちゃんの顔見たら、今のままじゃダメだって思ったんだよ」

    不良B 「確かに、会わせる顔がないな」

    不良E 「もうあんなことするのやめようぜ」

    不良C 「だな」

    一方 (何か勝手に盛り上がってンだけど……)

    不良A 「なあ、そのカメラで俺達を撮ってくれないか?」

    一方 「え?」

    不良A 「俺達の再出発を記念に残したくてな」

    垣根 「よし、じゃあそこに並んで……」



    ――この日以来、5人のスキルアウトは暗がりから姿を消した

    去り際、彼らは変わるきっかけをくれた少年に感謝の思いを告げる

    当の本人は只たい焼きに浮かれるばかりだったそうな

    182 = 174 :

    ―――――――――


    垣根 「いいものに出逢ったな」 テクテク

    一方 「何だったンだァ、アイツらは」 テクテク

    一方 「絡ンで来たと思えば勝手に立ち直りやがって……」

    垣根 「あーいうのは撮ってて気持ちいいなー」

    一方 「撮ったその場で写真にするとは思わなかったなァ」

    垣根 「俺の能力を忘れたか?」

    一方 「何でもアリかよ」

    垣根 「ほれ、たい焼き」

    一方 「俺甘いもンは苦手なンだよ…」

    垣根 「そう言わずに……お、美味い!」 モグモグ

    一方 「……」 モグモグ

    一方 「……悪くねェ」

    一方 (今度クソガキ共に買ってやるか…)

    垣根 「おっ、あそこにいるのは……」


    183 = 174 :





    麦野 「クソッ、シャケ弁売り切れてやがった」 テクテク

    麦野 「他のコンビニへ行くのも面倒だし……」

    麦野 (やっぱアイツに……) パカッ

    麦野 (いや、やっぱやめとこう) パタン

    麦野 (でもする事ないしなー) パカッ

    麦野 (…って、アイツと何するってんだ) パタン

    麦野 「……」 ウーン


    ラフメイカージョウダンジャナイ


    麦野 「!?」 ビクッ

    麦野 (アイツから…?) パカッ

    麦野 「もしもし」

    垣根 『さっきから何携帯パカパカしてんの?』 ププッ

    麦野 「」


    垣根 「おーっす」 モグモグ

    一方 「誰だァ?この女」 モグモグ

    麦野 「」

    184 :





    一方 「――オマエが第四位『原子崩し』ねェ」 モグモグ

    垣根 「それ気に入ったか?」

    一方 「……まァ」

    麦野 「何食べてんの?」

    垣根 「たい焼き、食うか?」 ブチッ

    麦野 「じ、じゃあ一口……」 ヒョイ

    麦野 「あら、なかなか美味しいじゃない」 モグモグ

    垣根 「丁度いい、お前も来いよ」

    麦野 「えっ?」

    垣根 「俺達と一緒に街をぶらつこうぜ」

    185 = 184 :

    垣根 「いいだろ、一方通行?」

    一方 「俺は構わねェが……」

    麦野 「いや、ちょっt「まあいいじゃねえか」

    麦野 「コラ待t「旅は道連れって言うだろ?」


    コレデ3ニンカー、タノシクナッテキタ!


    麦野 「」

    一方 「……俺も似たようなもンだァ」

    186 = 184 :

    今日はここまでです
    何だこれ、短い上に不良達がメインになってしまった…

    次は金曜日の予定です

    187 :

    むぎのんの着うたラフメイカーかよwww

    188 :


    垣根がフリーダム過ぎるww

    189 :

    なんか良く分からないけど凄くほっこりした
    いいわぁ・・・

    190 :

    ラフメイカーwwwwwwwwwwww

    191 :

    ラフメイカーか
    このむぎのんとは仲良くなれそうだ

    1乙

    192 :

    この垣根は上条さんと仲良くなれそうだな

    193 :

    乙、ほっこりした
    ていとくんマジフリーダムwwww

    194 :

    目頭が熱くなるな

    195 :

    楽しくなってきた!
    軍覇は出るのかな。このていとくんと会ったらすごい賑やかになりそうだ

    196 :

    暖かすぎてほっこりした…ていとくんフリーダムすぐるwwww
    でもやけにさわやかなていとくん見てると切なくなってくるな…余命3ヶ月か…

    197 :

    癒されるよ

    天気は曇ってるが僕のハートは快晴だね?

    198 :

    いいなこのスレ。
    こういうの新しいと思う。

    199 :

    むぎのんがヒロインか

    ていとくん、マジ天使

    200 :

    きっと、遺影がめっちゃ笑ってる。


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - レベル5 + - レベル5組 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 麦野沈利 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について