元スレ垣根 「ほら、笑って笑って!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
551 = 543 :
上条 「お化けが苦手ってのには驚いた」
一方 「ま、アイツなら信じても不思議じゃねェか」 ハッ
麦野 「アイツだしね」
ハハハ…
麦野 (でも……何だろ、この気持ち)
麦野 (初めて感じたような、そうでないような……)
麦野 (何であんなムキになったの?)
麦野 「…何かスッキリしないなー」 ボソッ
552 = 543 :
垣根 「――ここか」
あれから、垣根は本当に心理定規の家まで付き添った
そこまでしなくてよかったのに…と言う傍ら、彼の紳士的(?)なところは評価に値する
心理 「今日は楽しかったわ」
そう聞くと、垣根はまた明るい笑みを浮かべる
垣根 「そりゃよかった、またいつでも行こうぜ」
心理 (またこの人はそんな事を…)
彼らがいたら何と言われていたことか…と心の中で安堵の息を漏らした
553 = 543 :
心理 (こんな感じで、みんな友達になったのかしら…)
自由奔放に見えて、その実誰よりも皆の事を考えている
『闇』に生きた身でありながら、それを欠片も感じさせない彼に皆呑まれていったのだろう
そして、自分もその1人なんだと認めるしかない
垣根 「じゃ、俺も帰るわ」
そう言って彼は踵を返すが、何かを思い出し、またこちらに向き直す
垣根 「そういや、お前の本当の名前聞きそびれてたな」
心理 「あ……そういえば」
554 = 545 :
笑っている顔してるだろ。ウソみたいだろ。余命三ヶ月なんだぜ。これで
555 = 543 :
観覧車で彼女が明かそうとした本当の『自分』
垣根 「で、何て言うんだ?」
もう名乗る事はないだろうと思っていた名前……
心理 「私の、本当の名前は……」
垣根 「名前は……?」
556 = 543 :
心理 「秘密」
陽の光を浴びた花は意地悪そうに、楽しげに笑った――
557 = 543 :
以上です
これでやっとメインメンバー(垣根フレンズ)が揃いました
他のレベル5については実は何も考えてませんでした。
出してみたいとは思うのですが、メインに食い込むかと聞かれれば難しいところ。自分の腕じゃ収拾つけらんないと思う
何にせよ、あまり期待はしない方がよろしいかと
次回は日曜日の夜の予定です
558 :
乙!
さだのりちゃんかわいいよペロペロ
559 :
おつ
560 :
話進むたびに寿命短くなってると思うとかなり切ない
561 :
毎度楽しませてもらってます。乙乙
562 :
乙
とりあえず初春は出てる?
まあ、出ないとてとくんがひどいやつになっちゃうし・・・・
563 :
乙
初春はでなくてもいいだろ
別に垣根がひどい奴にならねえよ
564 :
まぁ一方通行出てるし黄泉川と軽くからませるのはいいかな、とも思う
565 :
乙 頑張れ
566 :
すいません寝落ちしました
ちょこっと投下
567 = 566 :
―――――――――
―――――
―――
やめろ……やめろ!!
何だよこれ、何で俺死んでねぇんだ!?
これじゃあまるで……
……
ふざけるな
俺はテメェらの玩具じゃねえ、俺は俺のものだ
誰にも渡してたまるか
……殺してやるよ
俺が、必ず殺す
止めらるものなら止めてみやがれ――――
568 = 566 :
―――――――――
―――――
―――
12月7日(火)
~とある病院~
冥土帰し 「ふむ、突然能力が使えなくなったと……」
垣根 「やっぱ、コイツと関係してんのかな?」 トントン
冥土帰し 「恐らくね。君の頭の中のそれを生成、増殖させる為の演算……といったところか」
垣根 「それにしたって、演算が切り替わるなんてことあんのかよ」
冥土帰し 「演算力を鈍らせる物なら聞いたことはあるが、その時それらしき装置はあったかい?」
垣根 「……なかったと思う」
冥土帰し 「それに君の場合演算が鈍ったのではなく切り替わった。それ自体には何の支障もきたしていない」
冥土帰し 「そんな芸当が装置もなしに他人に起こせるとは考え難いね」
569 = 566 :
垣根 「俺自身がそうしたってか…?」
冥土帰し 「成り行きを思えば、否定は出来ない」
垣根 (俺の心の奥底は死を望んでる…?)
垣根 (いや、どっちかっていうと……殺したい?)
垣根 「……考えても仕方ねえか」
冥土帰し 「今後、進行と共に何らかの症状が出るかもしれん。気を付けるようにね?」
垣根 「そうするよ、じゃあな」 スクッ
冥土帰し 「最後に1つ」
垣根 「ん?」
冥土帰し 「君はこのまま死んでもいいと思っているのかい?」
垣根 「うーん……」
570 = 566 :
―――――――――
垣根 「さーて、今日は何しようかなー」 テクテク
垣根 「とりあえず、麦野に電話してみるか」 カチカチ
prrrr…
麦野『もしもし……』
垣根 「どうしたお前、様子が変だぞ?」
麦野『こっちは今熱出して寝込んでんのよ…』
垣根 「おいおい大丈夫か」
麦野『一晩寝てりゃ治るでしょ……それより何の用?』
垣根 「いや、やっぱ何でもない」
麦野『そう、じゃあ切るわね……』
垣根 「ああ、お大事に……」
571 = 566 :
ブツッ
垣根 「そうか、アイツ熱出したのか……」
垣根 「……よし」
―――――――――
~麦野宅~
麦野 「はぁ…私としたことが情けない」
麦野 「こういう時、誰もいないと余計に辛いわね…」
麦野 「あー頭痛い」 ズキズキ
麦野 「……寝よ」 モゾモゾ
572 = 566 :
ピンポーン
麦野 「……」
ピンポーン
麦野 「……無視無視」
ピンポーン
麦野 「……」 イライラ
ピンポーン
麦野 「あーもうぜえぇぇぇぇぇ!!」 ガバッ
麦野 (私に喧嘩売ろうなんていい度胸してるじゃない…!) ドスドス
麦野 「死にてぇのかテメェ!!こちとら熱出して苦しんでるってのによー!!」 ガチャッ
垣根 「うおっ!?」 ビクッ
麦野 「……あ?何でテメェが…」
垣根 「何でって、理由は1つしかねえだろ」
垣根 「看病しに来たぜ!」
麦野 「」
573 = 566 :
垣根 「風邪薬に冷えピタに……」 ガサガサ
麦野 「私アンタに家教えてないよね」
垣根 「調べた」 ガサガサ
麦野 「いや、調べたじゃねーし看病とかいらねーよ」
垣根 「いいから大人しく寝てる!」
麦野 (コイツはまた訳の分からない事を…)
麦野 (……あれ?これってマズイんじゃね?)
麦野 (友達とはいえ男と女、しかも部屋に2人きり……)
麦野 (コイツはこの状況を分かってんのか…!?)
垣根 「リンゴ買ってきてやったぞ、これ食って元気出せ!」 ポイッ
麦野 「…このまま食べろってか」 パシッ
垣根 「冗談冗談」 ヒョイ
麦野 (この様子じゃ何も考えてなさそうね……)
574 = 566 :
垣根 「まずは熱を計らないと……」 ズイ
麦野 「え?」
垣根 「でこ借りるぞ」 ピトッ
麦野 「ちょ、何すんだテメェ!」
垣根 「何って、熱計るのに手当ててんだけど?」
麦野 「体温計があんだろそこに!」
垣根 「あ、ホントだ」
麦野 (わざとやってんのか……!?)
麦野 「いたた……」 ズキズキ
垣根 「大丈夫か?あまり無理すんな」
麦野 「誰のせいだと……」
575 = 566 :
垣根 「38度か、結構あるな」
麦野 「うー……」
垣根 「吐き気はするか?」
麦野 「しない……」
垣根 「食欲はあるか?」
麦野 「ちょっと……」
垣根 「ファイトー?」
麦野 「いっぱーつ……」
垣根 「よし、大丈夫そうだな」
麦野 「最後のはいらないよね」
垣根 「とりあえず冷えピタ貼って…っと」 ペタリ
麦野 「あーひんやりする……」
576 = 566 :
垣根 「丁度昼だし、今からお粥作ってやるよ」
麦野 「いや、別にそこまでしなくても…」 ムクッ
垣根 「はいはい病人は黙って寝てる」 グイ
麦野 「すげー不安なんだけど」
垣根 「まあ待ってろって」 スタスタ
麦野 「ったく、私はガキじゃねえっつの」
麦野 (でも悪い気は…しないわね)
麦野 (アイツの手、大きかったな……って、何考えてんだろ。熱で頭やられたか?)
麦野 (どうせこれも只の思いつきでしょうし、深い意味はないでしょ)
麦野 (……いや、これに深い意味も何もないだろ)
麦野 (前はこんなこと考えたこともなかったのに、どうしちまったんだ私…)
麦野 「……頭いてー」
577 = 566 :
以上です
時間通りに来れないことが増えてる希ガス
次回は金曜日の予定で
578 :
おつおつ
579 :
めずらしいカッキー×麦野か。
乙
580 :
死を覚悟した人間はこんなにも人に優しくできるのか・・・
1乙
581 :
乙
垣根の状態を麦野とか知った時の反応がきになる
582 :
乙
弱ったむぎのん……今なら!
583 :
>>581
やめてくださいおながいします
585 :
余命あと何ヶ月なんだ?
もうすぐ死んじゃうんだよな…
586 :
>>585
三ヶ月じゃなかったかな?(始めの方に書いてあった希ガス)
ていとくは私が助けるんだよ! 心配いらないんだよ!
大丈夫なんだよ!
587 :
インダストリアルさんはまず本国で安価を学んできてくだしい
588 :
>>1
いつ来るんだ…
589 :
イカ娘のEDを思い出してしまう良い話だね~
590 :
ごめんなさい、リアルが忙しかったもんで来れませんでした
では投下いきます
591 = 590 :
垣根 「うん、これなら麦野でも食えるだろ」 パクッ
麦野 「本当か…?」
垣根 「ほれ、あーん……」
麦野 「バカ!自分で食うから!」 グイ
垣根 「そうやって怒ると余計酷くなるぞ?」
麦野 「だから誰の……もういい」 ハァ
垣根 「素直でよろしい、ではもう一度……」 アーン
麦野 「……」 パクッ
垣根 「どうだ?」
麦野 「……薄い」
垣根 「まあ、食べやすいようにしたから無理もねえか」
麦野 「……もう一口」
垣根 「お、食欲はあるんだな。よかったよかった」
垣根 「ほれ、あーん……」
592 = 590 :
垣根 「薬も飲んだし、しばらくは寝てな」
麦野 「お前はどうすんだよ」
垣根 「俺も寝る」 ゴロン
麦野 「は?」
垣根 「ここ最近寝てもあまり疲れが取れなくてさー」
麦野 「いや知らねーし、自分の家で寝ろよ」
垣根 「まだ看病終わってねえから帰れませーん」 フワー
麦野 「1日ここに居座る気か」
垣根 「何かあったら起こせよー」
麦野 「はいはい…」 ハァ
593 = 590 :
垣根 「ZZZ……」
麦野 (マジで寝やがったし……)
麦野 (誰かがいると落ち着いて眠れないな)
垣根 「うーん……」 ゴロン
麦野 (あ、顔がこっちに……)
麦野 (へぇ、結構可愛い寝顔じゃねえか)
麦野 (そうやって静かにしてりゃモテんのに)
麦野 (……いや、やっぱ今のままでいっか)
垣根 「麦野~……」
麦野 (寝言か…?)
垣根 「俺は…お前が……」
麦野 (えっ…!?) ドキッ
垣根 「目玉焼きに…マヨネーズかけるとは思わなかった……」
麦野 「」
594 = 590 :
垣根 「いや…別に悪いとは言わないけど…俺ポン酢派だから……」 ウーン
麦野 (なんだ、目玉焼きの話かよ……しかもかなりコアな味付けだし)
麦野 (因みに私は何の味付けもしないから。素材の味を楽しむから)
麦野 (一瞬でもドキッとした自分が馬鹿みたい…)
垣根 「ZZZ……」
麦野 (やっと静かになったか)
麦野 (こうもうるさいと寝てるか起きてるか分からねえな)
麦野 (さて、私も早いとこ寝なきゃ……)
595 = 590 :
垣根 「……殺す」
麦野 (…っ!?) ゾワ
垣根 「俺が……必ず……」
麦野 (何これ、殺気…!?)
垣根 「ZZZ……」
麦野 (……消えた)
麦野 (今のは何だったの…?)
―――――――――
ホントニヨカッタノ?
イイノイイノ
麦野 (……ん、寝ちゃってた…)
カノジョダイジョウブカシラ
ソレホドヒドクナイミタイダゾ
麦野 (あれ、垣根以外にもう1人いる……?)
596 = 590 :
垣根 「お、起きたか麦野」
心理 「調子はどう?」
麦野 「え、何でアンタが……」
垣根 「流石に男女2人きりはマズイかなと思って///」
麦野 (今更かよ…そして照れんな)
心理 「後から上条君と一方君も来るそうよ」
麦野 「……一応言っとくけど、ここ私ん家」
垣根 「うん」
麦野 「で、今は病人な訳」
垣根 「知ってる」
麦野 「これっておかしくね?」
垣根 「心配するな、皆で看病するからよ」
麦野 「4人もいらねーだろ!」
597 = 590 :
心理 「あら、垣根と2人きりのが良かった?」
垣根 「よせよ、照れるじゃねーか///」
麦野 「そ、そういう問題じゃねー!」
ジャマスンゾォ
ウワ、ヒロッ!
垣根 「お、アイツらも来たみたいだな」
心理 「どうかした?」
麦野 「……頭痛い」
上条 「上条さん特製卵粥ですよー」
垣根 「うん、やっぱ料理スキルがあると全然違うなー」 パクッ
一方 「何でオマエが食ってンの」
598 = 590 :
垣根 「じゃあ麦野、あーん……」
麦野 「やらなくていい!自分で食べる!」
垣根 「何だよ、昼間はしてくれたのに…」
上一心 「「「えっ」」」
垣根 「いやホント、俺がずっと食べさせてたのよ。看病だし当然だろ?」
麦野 「ば、ちがっ…!」
一方 「ま、コイツが相手じゃ仕方ねェか」
上条 「うん、違和感は感じない」
心理 「病人なんだし、普通よね」
麦野 (あれ、思ってた反応と違う…)
垣根 「麦野、あーん……」
麦野 「だから自分で食べるって!!」
599 = 590 :
麦野 「……苦い」 ウエ
垣根 「良薬は口に苦し、我慢しろー」
一方 「つか、こンなことしなくても俺の能力で……」
垣根 「ダメダメ!それじゃ看病の意味ないだろ!」
麦野 「テメェ、ちょっと楽しんでねえか?」
垣根 「そんなことない、俺は本気で心配してんだからな。なんならここに泊まってもいいんだぞ?」
上条 「積極的だなー」
心理 「他意はないんでしょうけど」
麦野 「あー分かった分かった!熱意は伝わったから!」
一方 「俺達が来る意味あったのかァ?」
上条 「さあ……」
600 = 590 :
麦野 「大声出したら汗かいてきたじゃない…」
上条 「今日は風呂はやめといた方がいいんじゃないか?」
垣根 「汗を拭く程度に抑えるか」
心理 「それなら私がやるわ。理由は言わなくても分かるでしょ?」
麦野 「野郎共は向こう行ってろ」 シッシッ
一方 「誰も好んで見やしねェよ」 フー
麦野 「どういう意味だコラ」
上条 「はいはい、俺達はあっちで果物切ってようぜ?」 スタスタ
垣根 「そうだな」 スタスタ
心理 「じゃ、服脱がすわね」
麦野 「ん……」 ヌギヌギ
心理 「ふーん…いい体つきね、羨ましい」
麦野 「あんまりジロジロ見んな……」
心理 「ごめんなさい、つい見とれちゃって」
麦野 「やるなら早くしてくれ、この格好寒いんだよ」
心理 「じゃあ背中から始めるわよ……」
みんなの評価 : ★★
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