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    元スレ垣根 「ほら、笑って笑って!」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - レベル5 + - レベル5組 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 麦野沈利 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    901 :

    アッークア!!

    902 :

    お待たせしました

    今回はかなり少ないですが投下したいと思います

    903 = 902 :

    ―――――――――
    ―――――
    ―――



    ――ったく、何でこうなっちまったんだか



    テメェもテメェで好き勝手しやがって……



    自分の置かれてる立場が分かってんのか、あぁ?



    …………



    チッ、ムカつく野郎だ



    あの時もっと――――






    904 = 902 :

    ―――――――――
    ―――――
    ―――

    12月16日(木)


    オッス、俺はスフィンクス。若干不幸な少年と食欲旺盛なシスターが住む家で飼われてる三毛猫だ

    正確には御主人様がシスターで宿主様が少年…といったところか

    あ、分かってると思うがこれは全部心の声だからな?人間の言葉が多少理解出来るだけで喋れる訳ないからな?

    しかし驚いたね。何がって、御主人様の成長っぷりに

    突然帰って来たかと思えば料理はするわ家事はするわ、そりゃ宿主様もポカーンてなるわ

    してもらってばかりなあの頃と比べたら感激の余り涙が出そう。暴飲暴食は相変わらずだがな

    さて、そんなこんなで今日もゆる~い1日が始まる訳だが、生憎御主人様の姿はなく……

    905 = 902 :













    垣根 「可愛いなー」 パシャッ

    代わりに、チャラい兄ちゃんが部屋に居た

    906 = 902 :

    垣根 「ホント、見てて癒されるぜ」 ナデナデ

    コイツは最近ちょくちょく家に遊びに来てた奴だったな

    こっちはいつの間に忍び込んだのか懐疑心でいっぱいだよ。宿主様め、とんでもない奴と仲良くなったもんだ

    垣根 「ほれほれ~」 フリフリ

    猫じゃらしだと?ふっ、そんなちんけな玩具じゃ俺は靡かな……わぷっ!おい、顔にワサワサするな!痒い!

    垣根 「ははは、可愛い奴め」

    兄ちゃんと違って朝は弱いんだから止めてくれ!

    垣根 「腹減ってないか?俺は減ったんだけど」

    お前のことは知らんが、確かに腹は減ったな

    垣根 「猫用の餌は……あれ、どこだ?」 ガサゴソ

    ここだここ、この棚の中

    垣根 「ここか?えーっと……空っぽみたいだが」

    御主人ー!切れたならそう言っといてくれよー!

    907 = 902 :

    垣根 「うーん……」 ガサゴソ

    畜生、外行ってトカゲでも食うしかねーか。最近不味いのしかいないんだよなー……

    垣根 「お、これハッピーターンじゃねえか。しかも大量に…」

    それって確か宿主様が最近ハマってるお菓子だっけ。幸福が返ってくるとか言ってはしゃいでたなー

    “毎朝一本ハッピーターン”なんて変な習慣作るくらいだし、余程信じ込んでるんだろう

    垣根 「仕方ない、これでも食べな。もしかしたら幸福が返ってくるかもしれないぜ?」

    おいおい猫が食っても大丈夫なのか?まぁ、空腹には耐えられんから頂くが……

    垣根 「どうだ、美味いか?」 ポリポリ

    うーん、この甘さと辛さの絶妙なバランス、イケる!人間はこんな美味いものを食ってるのか

    垣根 「この際だから牛乳も飲んどけ」 ドボドボ

    おお!普段水しか飲ませてくれない俺にとって高級ワインに匹敵する牛乳だ!

    くぅ~、カルシウムが五臓六腑に染み渡るね~!

    908 = 902 :

    垣根 「ふむ、猫と牛乳は相性がいいな」 パシャッ

    何だかテンション上がってきた。今なら何だって出来る気がする!

    垣根 「お、遊んで欲しいのか?じゃあ……」






    ―――――――――


    垣根 「グデーっとしちゃって、流石に疲れたか?」 ツンツン

    ひぃ、ひぃ……調子に乗りすぎた。うぇ、吐きそう……

    垣根 「そんな姿も可愛く見えるなんて反則だぜ」 パシャッ

    子猫といっても人間の年齢にしたらおっさん並だぞ、おっさんを撮って何が嬉しいんだ

    909 = 902 :

    垣根 「今日は皆用事があるって言うから動物の日常風景を観察しようと思ってな」

    はぁ、飼い猫の日常なんて見てもつまらんぞ?ほぼ家でゴロゴロしてるだけだ

    そんなのより野良猫の方が観察しがいあるんじゃないか?

    垣根 「初めは野良猫にしようかと思ったんだけど、中々見つからない上すぐ逃げられる…」

    うーんまぁ、アイツらはあまり人間が好きじゃないらしいし

    垣根 「という訳でだ、今日は俺とずっと一緒だからなー」 ナデナデ

    ええー、さっきのあれでもう疲れたんだけど

    垣根 「まずは、猫の身体について詳しく知ることから始めよう」

    えっ……

    垣根 「安心しろ、痛くしねぇから」 ニコニコ

    いやいや、何?身体について知るってまさか……!?やめろ、やめろーーーー!!!






    910 = 902 :

    以上です

    禁書では貴重なマスコットキャラなのに可愛くなくてすみません

    次回は来週の日曜日に来る予定で

    911 :


    猫に牛乳は…って主人が主人だから大丈夫か

    912 :


    なんかナチュラルに会話してやがる…

    913 :

    ちっちゃいオッサンって子猫のことを指す言葉だったんだな…

    >>1

    914 :


    そういえばオスだったな

    915 :

    三毛猫のオスじゃなかったか?

    916 :

    来るか?

    917 :

    >>1です

    最近更新速度低下&予告通り投下出来なくてすみません
    次スレまでにはペースを取り戻せるよう努力します

    そして投下は明日の夜で

    いつも読んでくれてありがとう!

    918 :

    乙!
    明日の夜が楽しみだ

    919 :

    報告乙
    このスレのむぎのんは個人的にかなり好きなのである意味ていとくん以上に今後の展開に期待してるわ

    920 :

    乙!
    楽しみに待ってる

    921 :

    寒いんだが

    922 :

    そろそろ次のスレのことも頭に入れないとね

    923 :

    夜中になってしまった……

    お待たせしました、今から投下

    924 = 923 :

    ―――――――――


    垣根 「――ほう、猫の髭はセンサーのような役割を持ってるのか」 ツン

    かれこれ30分、俺は動物図鑑を片手に持つ兄ちゃんに身体を好きなように弄くり回されていた

    最初はそれなりに抵抗したんだけど、こんな年だしすぐに持久力は尽きる訳で……

    優しさと乱暴さが入り交じった手つきであらゆる場所を愛撫されながら思う

    ああ……これが諦めの境地というものか……

    だから俺は喉を鳴らし、快楽の海に身を任せているのだろう

    垣根 「気持ちいい?」

    嬉しそうに笑いながら俺の頭を撫でる。ああそうだよ、年甲斐もなく猫撫で声(文字通り)出しちゃってんだよ

    垣根 「ここは?」

    うぉっ、肉球フニフニはやめれ!でも、いい……

    最近すぐ筋肉痛になるから毎日こんな風に全身ほぐしてくれると尚いいかも~

    925 = 923 :

    垣根 「…っと、こんなことばっかしてちゃ日常観察にならねぇな」

    え?やめちゃうの?いや、別にいいけど……

    垣根 「とはいえ、飼い猫って普段何して過ごしてんだ?」

    さっきも言った(当然相手には伝わらない)が、家でゴロゴロしてるかアニメの再放送を見るくらいだな

    あ、あと御主人と散歩に出たりするな。その時は昼飯(狩り)にしたり仲のいい野良猫と駄弁ったりしてる

    垣根 「家に籠っててもあれだし、外へ出掛けるか」

    ……時々、俺の考えてる事が分かってるんじゃないかって思う

    垣根 「んじゃ行こうか、えーっと……スカンクス?」

    スフィンクスな






    926 = 923 :

    ―――――――――

    ~公園~


    垣根 「なんとなく公園へ来てみたが、誰もいない……」

    そりゃそうだろ、学生は皆学校へ行ってんだから。逆に、何でお前は学校へ行かないの?

    垣根 「学校か…、学校はたまに覗きに行く程度でいいんだよ」

    学生にあるまじき発言だな

    垣根 「お、あれって野良猫か?」

    ホントだ。しかも俺の連れじゃん、ちょっくら声掛けに行こっと

    垣根 「あ、スカンクス!」

    スフィンクスな






    おーいお前ら!

    [あ、スフィンクス!]

    <久しぶり~>

    この2人(匹)は最近狩りの最中に知り合った野良猫だ。[]が虎猫の寅さんで、<>がぶち猫の染み吉

    927 = 923 :

    寅さんは気さくな性格で、産まれた時からずっと野良猫として生きてきたからそっちの経験は豊富だ

    染み吉は割と温厚な方だけど、人間に対しては敵意剥き出しにする二面性を持つ猫だ。過去に人間に捨てられたんだって

    その話を聞いた時、飼い猫である俺はどうなのか聞いてみたが、人間と猫は別との事

    両方俺と同じくらいおっさんだから会話の内容もおっさん臭い。最近の若者(猫)についてとかマタタビに合うつまみとか……

    [さっきから誰に説明してんの?]

    あ、いやいや何でもない
    <……あそこにいるのは君の飼い主?>

    いや、その友達みたいなもんだ。今日は俺の日常観察がしたいんだと

    [へぇー、あの兄ちゃんイカすカメラ持ってんね]

    <そうかい、でも、あまりこっちへ近付けないでくれよ?>

    気を付ける。それより今日はどうした?

    <それが、飼い主とはぐれた子猫を見つけてね>

    {……}

    928 = 923 :

    黒猫か……年は俺達より結構若いみたいだな

    [いやー困った困った、何を聞いても分からないしか答えなくてさー]

    君、名前は?

    {……分かんない}

    どの辺に住んでる?

    {……分かんない}

    <とまぁこんな具合で、僕らもどうしていいのやら>

    {……ぐすっ、ひっく}

    [ちょちょちょちょ、泣かないで、泣かんといて!?ほら、さっき捕まえたヤモリあげるからさ!]

    <寅さん、飼い猫にそんなもの与えちゃダメだよ>

    [何ぃ!?俺がこれぐらいの年はミミズしか食ってなかったんだぞ!]
    えーっと、じゃあ飼い主はどんな人?

    {……女の人}

    どんな服着てたか分かる?

    {……制服}

    929 = 923 :

    [ここは学園都市だからなー、制服の女の子なんていっぱいいるぞ?]

    <他に、何か特徴みたいなのはなかった?>

    {頭に……変なの着けてた}

    変なの……?

    {あと、近付くと嫌な感じがする}

    [おいおい、それって飼い猫としてどうなのよ]

    <君はその飼い主といて不快なのか?>

    {不快じゃない…ってのは嘘になるけど、主人は何も悪くないんだ。寧ろ、可愛がってくれるし……}

    {主人もその度にボクに謝るんだ。「ごめんね」って}

    930 = 923 :

    じゃあ、君は御主人が嫌いという訳ではないと?

    {うん……}

    [よし、なんなら俺達と一緒に御主人様でも探すとするか!]

    {えっ?}

    寅さん、幾ら何でもこんなだだっ広い街を走り回れる程体力ないぞ?

    <同感だ、下手に動いて入れ違いになるとそれこそ面倒だよ>

    [バカ野郎!まだ若いもんに負けちゃいねぇ!それにおれが何年野良猫やってると思ってんだ?]

    [俺には研ぎ澄まされた“野生の勘”ってのがあるんだよ]

    イマイチ信憑性に欠けるが、ベテランが言うんだから期待はした方がいいかね?

    <そうだね、期待しよう>

    [安心しろ?俺達がいれば御主人様の1人や2人探すなんざ朝飯前だっての]

    {あ、ありがとうおじさん!}

    [よーし、では冒険の始まりだ!行くぜスフィンクス、染み吉!]

    931 = 923 :







    垣根 「これこれ、こういうのが撮りたかったんだよ」 パシャッ

    垣根 「アイツら集まって何してんのかなー」 パシャッ

    垣根 「やっぱ人間みたく世間話とかしてんのか?」 パシャッ

    垣根 「『お前ん家の奥さん美人だよな』とか話してたりして」 プッ

    垣根 「……あ、アイツらどっか行くみたいだ。俺も追わないと」 ダッ






    御坂 「ああ、どこへ行ってしまったのでしょう、とミサカは途方に暮れながらも捜索を続けます」

    御坂 「ちょっと目を離した隙にいなくなってしまうなんて……とミサカは己の失態を嘆きます」

    御坂 「いえ、それよりもあの子を見つける事が先決です、とミサカは気持ち新たに足を早めます」 ダッ

    932 = 923 :

    以上です

    やはり量が少ない…

    次回は来週の水曜日に来れるよう頑張ります

    933 :


    なんか和むな

    935 :

    乙!

    イヌ可愛いよイヌ

    936 :

    スフィンクスって子猫じゃなかったっけ?

    937 :

    地の文の心理描写がおっさん臭いから勘違いされがちだけど生後一歳未満だっけ?
    ネコの一歳はヒトでいうと十七歳くらい

    938 :

    俺はおっさんだったのか

    939 :

    とある魔術の禁書目録劇場版公開決定!!!!!
    更に新約とある魔術の禁書目録3巻は12月10日に発売決定!!!
    劇場版の詳細は10月11日発売の電撃文庫マガジンで!

    940 :

    劇場版とか多分見ないわ……
    全然期待出来ないし……

    941 :

    投下はまだか・・・

    942 :

    >>941

    鬱陶しいんだよ。sageろやks

    943 :

    >>942

    sageるのってどんな意味があんのか教えてくれ

    944 :

    >>943 基本>>1はageて書くから>>1以外がageると更新がきたと勘違いしてしまうからだと思う

    945 :

    無駄レスしないでさ
     ほら、笑って笑って!

    946 :

    >>1です、毎度毎度遅れて申し訳ない

    猫たちについてですが、彼らの世界ではもう立派なおっさんだという事で各自補完願います

    では投下

    947 = 946 :

    ―――――――――


    ――そういえば名前が分からないって言ってたけど、どういう事?

    {実は、まだ決められてないんだ。幾つか候補はあったみたいだけど……}

    <その候補とは?>

    {イヌ、徳川家康、シュレーディンガーの3つだったかな}

    [単純にクロとでも名付けるかと思いきや、斜め上の発想だな]

    3つ目は俺達にとっておぞましい何かを感じるぞ

    <飼い主はこの中から本気で決めるのだろうか>

    {さ、さあ……}

    948 = 946 :

    [そういや、スフィンクスって名前も珍しいよな]

    <僕らは見た目から付けられたシンプルな名前なのにね>

    俺も最初はビックリしたさ。でもいつか聞いた話じゃ「知識の番人にかけた」とか何とか言ってた気がする

    <君の主人は記憶力がよかったんだっけ。なるほど、うまいね>

    [こんなぐうたらに番人なんて務まるのかねー]

    自覚はしてる

    {ボクはなんて呼んでもらったらいいんだろう}

    [『我輩は猫である。名前はまだない』って状態だもんな]

    とりあえずイヌでいいんじゃね?

    {猫なのにイヌ……}

    <今の間だけさ、正式に決まればその名で呼ぶよ>

    よろしくな、イヌ(仮)!

    {う、うん……よろしく}

    949 = 946 :

    [さて、まずはあっちから……]

    ちょい待ち!

    [どうした?]

    ちゃんとした飯食ってないから腹が減って……

    <まったく……早く済ましてくれよ>

    [おう、それならいい場所知ってんぞ]

    マジで?

    [俺についてこい]



    ―――――――――

    ~ファミレス裏口~


    [お、あったあった!丁度さっき捨てに来たみたいだ]

    <人間の残飯か、よくそんなものが食べられるね>

    [昆虫とか爬虫類の味に飽きた時なんかたまに来るんだよ]

    {食べても大丈夫なの?}

    [一部魚介類とかに気をつけてれば大体いける]

    950 = 946 :

    <しかし、人間とは贅沢な生き物だね。食べれないからってすぐに残したり捨てたりする>

    モグモグ……ホント、ウチん家じゃ今日をどうやって食い繋ごうか必死だってのにさ

    {そんな過酷な生活なの?}

    雨風凌げるだけ野良よりマシってとこだ

    <食べられるなよ>

    ブフォッ!不吉な事言うなって……

    店員 「あー、またお前か!来る度ゴミ箱荒らしやがって!」

    [やべっ!逃げるぞお前ら!!]

    {ま、待ってよー!}

    あとこんだけ……

    <食い意地張るな!早く行くぞ!>

    ちぇー……






    垣根 「ゴミ箱荒らしとは如何にも野良猫って感じがするな」


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