私的良スレ書庫
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元スレ上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」
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固法は支部の扉を開けて
「それじゃ、まずは支部管轄内の見回り、行きましょうか」
「さすがは警備員との共同戦線なだけありますわ。こちらのほうが私たちの性にあっていますの」
「私はいつも通り、支部内から連絡します」
「お願いね初春さん。それじゃ御坂さん、白井さん行きましょう」
「はい!」
三人が出て行くと、支部内を静寂が襲った。
「…」
扉を見つめながら、目を細める佐天。
「佐天さん。私、佐天さんの入れる紅茶かココアがあると、作業効率が120%になるんです」
「え?」
佐天を見ながら微笑む初春。
眩しくて、それでいて壊れそうな綺麗な笑顔。
抱きつきたい衝動を押さえ、佐天は給湯室に向かおうとしたが、くるりと振り返る。
「やっぱりこらえられなーい!」
「わわわ!佐天さん!」
支部内の静寂はどこかへ消えてしまった。
>>464
俺の幻想を返せ
俺の幻想を返せ
これたしか一方さんが一方さんのまま上条さんのヒロインになったSSの時に見たな
>>464 ヴェントより怖いんですけど……
>>467 ヴェントは可愛いということが何故わからんか
>>464 これはひどいww
「はぁ…」
浜面仕上は人ごみの中で溜め息をついた。
ここは第十五学区の繁華街。
つくづく自分はこのような洒落た場所は似合わない、と思う。
そう思うのになぜここにいるのかと言うと。
ついさっきファミレスで
『浜面、超12月です!12月と言えば何でしょうか!?』
向かいに座っていた絹旗最愛が乗り出すように聞いてきた。
『はぁ?あー…一年も終わりだな。あ、大掃除!』
凍りつく空気。
麦野沈利がやれやれというように頭に手をやる。
『アンタって…』
『やっぱり超キモいです』
麦野に続いて絹旗が言う。
『12月ですよ!大掃除もですが、その前に超超大事なイベントがあるじゃないですか!?』
『んー?あぁ…クリスマスのことを言ってるのか?』
ブクブクとコップにストローで息を吹きこみながら、絹旗はつまらなさそうに
『浜面みたいな人に滝壺さんは、やっぱり超もったいないのかもしれません』
『はぁ!?どういうことだよ!』
浜面が少し頬を赤らめながら言うのが、絹旗と麦野にとっては面白くもあり、悔しくもあった。
『女の子にとってクリスマスは超大事なイベントなんです!
それを「あぁ…」で済ませるなんて超呆れました!
罰としてクリスマスツリーに飾る飾りを超買ってきてください!』
『その罰が意味わかんねーよ!』
『結局、浜面は超パシリってことです』
『ま、お金くらいは工面してやるから行ってきなよ』
麦野が財布を開きながら言う。
『はい、自分のに使ったら殺す』
微笑む麦野。このセリフが無ければ男のほとんどが惚れているだろう。
『じゃ、浜面。超早く行ってくるです。
ついでにクリスマスに必要そうな物も超買ってきてください』
『結局俺はパシリか…』
『何をいまさら…さっさと行って来い』
そんなわけで面倒な人混みの中を歩いているのである。
「はぁ…」
また溜め息をつく。
(ま、一人ならもっと嫌だろうけど)
そう思って視線を横へ向けると
「?」
滝壺理后が首を傾げていた。
「はまづら、大丈夫?さっきから溜め息ばっかりだよ?」
「ん、心配ねぇよ」
視線が合ったことに少しどきりとしたが、慌てて目を逸らし浜面は平静を装う。
しかし、その行動が裏目に出たのか、滝壺は少し不安そうな顔をする。
「私とじゃ楽しくない?」
しまった、と浜面は慌てて滝壺に向き直る。
「そそ…そんなことねぇよ!
むしろ滝壺がいないともっとブルーな気持ちだったよ」
「本当?」
小さく首を傾げる滝壺。
「あ、あぁ!」
浜面は顔を赤らめながらまた目を逸らした。
滝壺と出会ってしばらく経つが、このような可愛らしい行動に浜面は未だに耐性がない。
お互い好き合っているのは知っているのに、このような人ごみの中でも手を繋ごうとしない、
といっても甲斐性なしの浜面には到底できないことだった。
(あの仕草は反則だよ…)
しかし浜面の返事を聞いても納得がいかないのか、不安な表情は戻らない。
沈黙が息苦しく感じた浜面は、何か話題を探す。
「あ、クリスマスといえばプレゼントだよな…滝壺は何か欲しい物ないのか?」
「欲しい物…?」
「そう!高い物は買えねえけど、何か買ってやるよ」
お財布の中はそこまで暖かくは無いが、滝壺のためなら気にしない。
「うーん…」
顎に人差し指を当てて考え込む滝壺。
なんとも可愛らしい、愛おしい、このまま抱きしめてしまいたい。できるわけがない。
と、浜面は滝壺の姿を見てあることを思いつく。
「そうだ滝壺!服でも買おう!」
「?」
手はそのままで首を傾げる滝壺。
「ほら、さすがにジャージだと寒いだろ?
一応セーターもあるけど、別の物も買おうぜ」
そう言って軽く笑う。
「…うん」
滝壺もつられて笑う。
ようやく不安そうな表情が消えた。
浜面が近くの店に入ると滝壺も後に続く。
入った店は学園都市ほか、日本全国にチェーン展開している安いと有名な店だった。
(っと…入ったまでは良いが…)
浜面は自分のミスに気付いた。
センスが無い。
今の自分の服装に自信があるかと聞かれると、どちらでもないし別にどう言われても構わない。
だが、滝壺のような女の子の服を選べる程のセンスは自分に無いのは確かだ。
かと言って自分から入ったにも関わらず、どうぞご自由にとはなんとも身勝手だ。
(どうしたものか…)
浜面が腕を組みながら考えていると、滝壺が何かを見つけたようで店の中を歩く。
慌てて浜面が追いかけると、滝壺が見ているのは手袋の売り場だった。
そこにしゃがみこんで、手袋をひとつひとつ見ていく滝壺。
浜面はその行動がわからない。
滝壺は既に手袋を持っているし、別に古いものでもないので買い換えるには早過ぎる。
もしくは今のデザインが気に入らないのか。
それだとしても、使える物があるのに新しい物を買うという行為は滝壺の性格からして考えにくい。
嫌な例えだが、そうだとすれば自分なんてとうの昔に捨てられていただろう。
とにかく理解できない滝壺の行動を見守っていた浜面だが、
「はまづら、これ欲しい」
と言われ、滝壺に差し出された手袋を見てさらに驚く。
「お…おぉ?でも滝壺、これ男物の手袋だぞ、こんなデザインでいいのか?」
「うん、大丈夫…」
何が大丈夫なのかわからないが、とにかくレジへ向かう。
浜面自身手袋は持っていない。もしかして、それに気を使ってわざわざ買わせようとしているのか。
しかしそうだとすれば男のプライドとして少し悔しいものがあるのだが…
(まぁ買うって言ったのは俺だけどな…)
支払いを済ませて少々落ち込みながら店を出ると、隣では滝壺が手袋に付けられた商品ラベルと戦っていた。
「はい、はまづら」
ラベルの取れた手袋を浜面に手渡す滝壺。
やっぱりな、と落ち込みながらも滝壺の気遣いに感謝して右手に手袋をはめた。
だが、滝壺は左手の手袋をなかなか渡してこない。
疑問に思い滝壺のほうを見ると、彼女は自身の左手にさっきの手袋をはめていた。
「え?」
浜面はさっきから滝壺の行動がまったくわからない。
もしかして、自分のように鈍い男じゃなかったら滝壺の行動の意味がわかるのだろうか。
絹旗の言うように、浜面仕上に滝壺理后はもったいないのか。
そんなことを考えてずーんと沈む浜面に、滝壺が声をかけた。
「はまづら…」
「ん?」
浜面が顔を上げると滝壺は少し頬を赤らめながら、
そしていつものしっかりと構えるような視線とは違い、目をチラチラと気まずそうに逸らしながら小さく言った。
「右手…寒い…」
「ん?え?」
浜面は一瞬意味がわからなかったが、しばらくして言葉の意味が少しずつ理解できてきた。
(つまり…これは…)
すすす─と寒い左手をかわいらしい右手によせる。
だが、あと少しで触れる、といったところで止まった。
(本当にこういう意味なんだよな?)
浜面の中に広がる大きな不安。
その不安のあらわれか、浜面の左手はふわふわと二人の間を行き来している。
しかし、その時きゅっ─と右手が左手を捕らえた。
「─ッ!?」
驚いた顔で滝壺に向き直る浜面。
「…」
滝壺のほうは無言のまま目を逸らすだけ。
「…あったけーな」
浜面は独り言のように言う。
「私のほうが暖かく感じるから、はまづらは冷たいはずだよ?」
「いや…あったけーよ」
浜面は手に少し力をこめる。
確かに小さい滝壺の手は冷たい、しかしそれに勝る何かが浜面の中を満たしていた。
以上です。
>>457
亀レスですが
FNGとは「Fucking New Guy」(くそったれの新人)
という軍隊俗語でして
統率の重要な軍隊では何も知らない新人は毛嫌いされてしまうものなんです
皆さんも体調にはお気をつけて
なかなか進展せずにもどかしくて、しかも初々しいのがこのカップルの魅力だと思う
乙乙!!!!
乙乙!!!!
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