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元スレ上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」
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なっ、と美琴が顔を真っ赤にしていると。
「白井さんの言ってる殿方ってやっぱりあのツンツン頭の高校生ですか?」
「え、え、初春!誰なのそれ?御坂さんの彼氏?」
途端に初春と佐天が食いついてきた。
「ばっ…バカ!なんで今あの馬鹿のこと考える必要あるのよ」
「あの殿方、いろいろと面倒事に巻き込まれているようですけど、お姉様はいつも置いてきぼりですものね」
「うっ…」
「これに乗じて急接近しちゃおうってことですか!?」
うわぁ…と目をキラキラさせ、乙女モード全開になる初春。
「ち、違うから!初春さんまで…」
「そうでもしないと接近できないなんて…御坂さんって案外奥手なんですね」
「さ、佐天さんまで…!」
必死に否定する美琴だが、周りから見れば顔を真っ赤にしながら否定するあたり、
どんなお約束だよ。
と突っ込みたくなるくらいだ。
(た…確かにアイツなら、この事件もどうせ放っておけなくて首を突っ込んでるんだろうけど…
でもアイツに接近したいからとかじゃなくて、アイツいつも一人で突っ走ってるから…
いやいやいや、そうじゃなくて!
私だって能力者の一人として、学園都市の一人としてやっぱりこんな事件は放っておけないわけで、決してアイツのことを考えたわけじゃなく…
あ、でももしもアイツがこの事件に関わってるなら、やっぱり共同戦線張っちゃったり?
確かに接近できちゃうの?いや、だから決してそういうつもりがあったわけじゃ…)
「あぅあぅ~」
「お姉様、考えていることがダダ漏れですわよ」
「へっ!嘘!今考えてたこと全部嘘だから!」
「冗談ですわよ…そんな聞かれちゃまずいことをお考えでしたの?」
見事に鎌を掛けられた美琴だった。
「と、とにかく、御坂さんが臨時ジャッジメントに立候補するってことでいいのね?」
美琴の焦りように少し驚きながらも、固法は話を仕切り直す。
「はっ…はい!」
「それじゃ、この書類に必要事項をお願い」
いくつかの書類を渡される。
それらには自分の情報を書くものや、規則に対しての誓約書などが何枚もあった。
上条さん「ヲイヲイ、ビリビリ中学生がそんなことすると逆に風紀乱れるだろ」
「でも御坂さんが捜査に加わってくれれば百人力ですよねー」
書類を記入していると、佐天がポツリと呟いた。
「本当、私も大能力者だったらなー…なんだか私だけ何もできないって疎外感感じちゃうよ。
今回はさすがにバット一本で何とかできる様子じゃないし…」
佐天が困ったように笑うのを見て
「そんなこと無いです!
佐天さんは…佐天さんは仕事に疲れた私たちを癒してくれる。
仕事を忘れさせてくれる大切な存在です!
私の隣に居てくれるだけで、十分なんです!」
初春が叫ぶように言った。
「初春…」
佐天は自分を必要としてくれる親友に心から感謝し、気を使わせてしまったことを反省した。
そして、
「ありがとー初春!」
飛びつかずにはいられなかった。
「わー!今は必要な時じゃないですー!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ二人を見て、美琴は佐天のように
「何かしたくても何もできない」人がいるという事を実感する。
(そっか…)
誓約書へのサインへ力を込める。
(でも、)
頭に浮かぶのは、やはりあの不幸少年。
彼なら「何もできなくても」立ち上がるだろう。
(なら…)
自分だって立ち上がってやろう。
学園都市第三位と鼻を高くするつもりは無い。
誰かを助けたい。
助けたいと思っても何もできない人の気持ちも全部引っ括めて。
最後の書類にサインをした。
「お願いします」
書類を固法へ提出する。
「確かに受理したわ。
入るための試験は明日からやっているから、いつでも行ってね」
固法から試験場所などを記入してある書類を渡される。
「ま、お姉様なら受けるまでも無いですわ」
「馬鹿言ってんじゃないわよー」
美琴は否定するが、どうやら美琴以外は全員そう思っているようだ。
「これからよろしくね、御坂さん」
「改めましてお願いします」
「頑張ってください!御坂さん」
臨時風紀委員、御坂美琴が誕生しようとしていた。
以上です。
自分が佐天さんの立場なら耐えられないと思います
ですのでしっかりと補完、したつもりです
頑張れ佐天さん
つまり佐天さんはジャッジメントサイドのヒロインということか
いや違うねごめん
いや違うねごめん
車内は居心地の悪い雰囲気に包まれていた。
(……気まずい…)
上条は窓の外を見ながら、何か会話をしようかと考えるが、どう話しかけていいのかまったく分からない。
結局学校を黄泉川の車で出てから、上条は一言も話していなかった。
黄泉川のほうは特に気にした様子もなく、
急停車、急発進無く丁寧で上条にとって(身体的な面で)快適な運転をしていた。
と、気がつけば3車線道路が交差する大きな交差点に来た。
今目の前の信号機は赤だが、前を横切る車は無い。
今までも交差点には何回か止まったが、少ないとはいえいくらかの車が横切っていったはずだった。
だが、この交差点はまったく車が通っていない。
不思議に思い後ろを見ても信号待ちをしている車もなかった。
まるで「人払い」の魔術を使用したようだ。
上条は何か嫌な予感がした。
しかし、黄泉川は何も気にした様子は無く。
「上条、一つ聞かせて欲しいじゃん」
「え?はい」
緊張していたため、声が上ずる。
「アンタ、まさかとは思うけど。
生活費が苦しいとか、遊びたいがために、このアンチスキルをやるつもりじゃないだろうな?」
「え?生活費?遊び?」
上条は全くわけが分からず、間抜けな声をあげる。
「…ったく、その様子で安心したじゃん」
黄泉川は呆れたような、それでも安心したような表情で運転席の横の鞄に手を入れる。
そして取り出してきたのは、さっきの任命状だった。
「月詠先生から聞いてるけどアンタって後先考えず突っ走るバカらしいじゃん?
でも、こういう書類はちゃんと読んだほうが人生得することがあるじゃん」
書類を手渡されて、上条は目を通す。
さっき見た「臨時のアンチスキルとして任命する。上条当麻」の下に、まだ文章が長々と書かれていた。
上条は校長室の時と同じように音読する。
「なお、学生からという特別な形のため、今回は特例としてアンチスキルながらに給与が発生する。
その額はこの文書では書かないが、それ相応のものとする」
「ま、物で吊ろうっていう汚い考えだろうけど、アンタがそんなバカじゃなくてよかったじゃん」
さっきから、後先考えず突っ走るバカだの、物に吊られないバカでよかっただのと言われているが、
いったい自分はどんな人間なのだろうと考えるバカ学生、上条当麻だった。
「ま、冬休みの課題もあって大変だろうじゃん。
そのあたりも踏まえて、お小遣い程度の軽い気持ちで貰っとくといいじゃん」
え、と上条の「果たして自分はバカであるのかないのか」というバカな思考が途切れる。
「や、やっぱり…宿題は免除されないのでせうか?」
「当たり前じゃん?ま、休憩時間とか隙間の時間にやればなんとかなるじゃん。
そのあたり、私が教師としてしっかり指導してやるじゃん」
「ふ、不幸だ…」
がっくりと頭を抱える。
先日の期末考査でさえ散々な結果だった上条は、今でも鞄の中に大量の補習用プリントが入っている。
それに加えて冬休みの宿題だ。
きっと不幸な自分は警備員の仕事に恵まれすぎて、やる暇も無いだろう。
二度目の一年生もそろそろ見えかけている。
実際今日、校長室に呼ばれたのもそれを覚悟してのことだった。
(留年とか親に会わせる顔がありませんよ。そして周りの連中にバカにされまくるんだ…不幸だ…)
「それで、上条当麻」
これからの人生どう生きようかと、本気で悩んでいた上条は、黄泉川に呼ばれ我に帰る。
「さっきアンタ。この道で車が通らないことに違和感を覚えたみたいじゃん?」
「え、えぇ…まぁ…」
そう言っている今も、車が通る気配も無い。
「いい観察力じゃん…ご褒美として、教えてやるじゃん」
黄泉川は運転席の位置を前後へ調整しながら言う。
「この道は一般道じゃないじゃん。
緊急車両用特別道路。つまりアンチスキルや救急の車が通る道」
何だか嫌な予感がした。
今までの不幸体質で養った、第六感が赤信号を灯している。
「こんなこともできるじゃん!」
目の前の信号機が青を示すと同時に、車の後部からタイヤの悲鳴が聞こえ、大きなGが上条の身体を襲う。
「口を閉じてろ、下噛むじゃん」
口の中で上条は色々な意味を込めていつもの言葉を叫んだ。
ビルが立ち並ぶ街を一台のスポーツカーが凄い速度で走り去っていった。
英国 聖ジョージ大聖堂
「はぁ…」
煙草を咥え、煙と共にステイルは溜め息をついた。
溜め息の理由は
「おなかすいた…」
「…」
「おなかすいたって言ってるんだよ!」
服の裾をぐいぐいと引っ張るのは、暴食シスターインデックス。
彼女は霊装を運ぶステイルの後ろを歩きながら
「せっかくお手伝いで来たっていうのに、大したおもてなしもされないまま、すぐに掃除なんて酷いかも」
「君は元々イギリス清教のシスターなんだから、掃除を手伝うのは当然だろう。
それに、さっき昼食を食べたばかりじゃないか」
「もうおやつの時間なんだよ!」
はぁ、とまた溜め息をつく。
しばらく地下通路を歩いていると少し開けた広場へ出た。
あちらこちらに霊装やら書物が置いてあり、それを整理する人員もちらほらといる。
今、ステイル達は地下の霊装保管庫から霊装を運び出しているところだ。
聖ジョージ大聖堂はとある一戦により地下まで崩落しており、復旧作業が行われているが地下はとても使える状態ではない。
しかし、地下保管庫には普段使う霊装から貴重な物まであるので、復旧するまでそのまま…
というわけにはいかない。
そして霊装の中には配置を覚えとかなければならないとか、厄介な物もある。
そんなわけでステイルはインデックスと霊装を運び出しているのだが
「これが運び終わったらおやつにしてほしいかも!」
「はいはい、わかったよ」
途端にインデックスの表情が明るくなる。
「やった!それじゃぁさっさとするんだよ!」
今まで後ろを歩いていたインデックスだが、ステイルの服を引っ張りながら前を走る。
両手に霊装を抱える彼からすれば正直迷惑な話だが、実際は満更でも無いようだった。
「これはここで、その箱はこっちなんだよ!」
霊装を並べる広場に、インデックスの元気な声が響いた。
そんな元気な声の響く広場の一角。
「う~ん」
男たちが何かを考えているのか、難しそうな呻き声を上げていた。
「この服…どう考えても、考案者と俺たちには同じ血が流れていると思うんよな」
建宮斎字は、静かに呟く。
「これはやっぱり、着てもらうしかないんよな」
周りの男たちもうんうんと頷く。
彼らは天草式十字凄教(の男衆)である。
イギリス清教の傘下に入った彼らもまた、例外なくこの大掃除に参加させられていた。
そして今、彼らが円形に立つ中心にあるのは…
「どう見てもメイド服よな」
そう、いつの時代のものか、古ぼけたメイド服があった。
しかもどこかの義妹が着ているような由緒正しきメイド服とは違う。
胸の辺りは大きくひらけていて、付属品では頭の上に着けるわっかのような物がある。
それは…
「これこそ堕天使エロメイドの元祖だったのよな!」
おぉ…と、その場にいる男衆がざわめく。
「でも、どうやって女教皇様に着てもらうんすか?」
男衆の中でも小柄な少年、香焼が尋ねる。
「それを今から考えるんよ。よし、班をわけるぞ」
おぉ!と無駄な団結力を示す男衆を対馬は遠巻きに見ていた。
「ったく…くだらないことで時間を…って五和?」
隣に目線をやると、対馬の隣にいた五和はなにやらモジモジと胸のあたりを見ていた。
「はっ…そうですね!さっさと片付けましょう!」
そそくさと去っていく五和。
対馬は小さく溜め息を付いた後…
「…」
チラリと、
自分の胸に視線を動かした。
「はぁ…」
こちらの一角では金髪碧眼の少女が溜め息をついていた。
彼女の格好は、別に運動をするわけでもないのにラクロスで使うような服を着ている。
「なーんで私たちがこんなことしないといけないかなぁ」
「仕方ないわ、むしろこれくらいで済むのなら安いものでしょ」
銀髪の少女は荷物を抱えながら言う。
彼女たち『新たなる光』のメンバーは、ある年齢詐欺女から
「あれほどの騒ぎを起こしけるのだから、これくらいは手伝いべくものよ」
と、笑顔の威圧を受け今に至っている。
「あんの女狐め…」
「それよりフロリス、ランシスは?」
「ん、くすぐったさと戦ってる」
フロリスの指差す方向では、ランシスがピクピク肩を震わせながら他の修道女と荷物の整理をしていた。
「危なっかしくて荷物を運べないからねぇ」
「困ったものね…レッサーは?」
あれ?とフロリスは首を傾げる。
「さっきベイロープと一緒にいたじゃない」
「見失ったの。まったく…あんまり仕事しないくせにすぐどこか行くんだから…
ま、後ででいっか」
ベイロープは溜め息をついて、荷物運びを再開した。
以上です。
魔術サイドのリクを頂いた為
今回ちょっと無理矢理ながらに出しましたが
いかがだったでしょうか?
軽い気持ちで書いたため
時差や魔術の知識など
細かい事に関して考えていないため
脳内補完して頂ければと思います。
レッサー逃亡して学園都市に来るのか?
上条さんと絡むのは当たり前として超電磁砲SSでの絡みがあると噂の美琴とも色々絡みがあるといいなぁ
上条さんと絡むのは当たり前として超電磁砲SSでの絡みがあると噂の美琴とも色々絡みがあるといいなぁ
「それじゃぁよろしく頼むよ」
「はい。よろしくお願いします」
上条は差し出された手を強く握った。
黄泉川の車で警備員の支部に到着した後、ふらふらな足取りのまま連れられたのは支部長室という部屋。
そして、さっきの校長室と同じようにソファーに座らせられ、いくつかの書類を記入させられた。
初めはここの支部長の男性からいくらかの謝罪を受けたが
上条はむしろ感謝していると言うと、困ったように笑われ黄泉川からは拳骨を食らった。
「ったく…そう思ってるのはアンタぐらいじゃん」
ともあれ、書類を記入した後簡単ながら規則などの説明を受けて今に至る。
「まぁ習うより慣れろです。以後のことは黄泉川に従ってください」
支部長は言いながら黄泉川のほうを見た。
「さ、それじゃさっさと行くじゃん。失礼しました」
「あ、失礼しました」
何やら書類を見ながら歩く黄泉川の後ろを上条は付いて行く。
「っと…まずはココじゃん」
黄泉川が立ち止まる。
自動扉には「男子更衣室」と書かれていた。
「さて…と」
黄泉川は上条に視線で何かを促す。
「?」
何かを求められているようだが、何をすればいいのか分からない上条は首を傾げた。
「私は女だから男子更衣室のIDは無いじゃん。さっさと手出して」
「あ、あぁはい」
上条が扉の横に付いていたパネルに手を触れるとロックが解除される音がして扉が開く。
「誰もいないか見てきて欲しいじゃん」
中に入るとロッカーがいくつも並んでいて、人は誰もいなかった。
誰もいませんよー
と入り口に声を掛けると黄泉川も入ってきた。
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