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元スレ上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」
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「じゃ、わざわざありがと」
「いえいえ、これくらい当然ですよ」
上条と美琴は常盤台の寮まで来ていた。
「ま…また今度おしるこ奢るから」
「あー今度は俺が来てから買ってくれよな」
「わ、わかってるわよ!」
「じゃぁ帰るわ」
「うん…気を付けて…」
トコトコと歩き出す上条。
ゆっくりと離れていく背中を見ながら、美琴は心のどこかが締め付けられる。
(やっぱり…)
上条が遠くの曲がり角で振り返って手を振ってくる。
美琴もそれに応じて胸のあたりで小さく手を振った。
その手を胸元へ持って行き、小さくキュッと握る。
(やっぱり嘘ついてる…)
包帯の巻かれた右手を左手でさすりながら考える。
(最初にこの怪我の話をした時、私は事件とは言ったけど、
一言も能力者の暴走だなんて言ってない…なのにアイツ…)
『それで、この怪我は?能力者にやられたのか?』
(…)
事件の内容が能力者の暴走だと言ったのは確かにこの後だ。
この時点ではまだ事件があって怪我をしたとしか言っていない。
偶然かもしれない。
今の事件と聞けば能力者の暴走と考えるほうが自然かもしれない。
(だとしても…)
美琴は納得できなかった。
上条の言い方に、どことなく違和感を覚えた。
かと言って、本当に上条がこの事件に関与しているという確証もまだ無い。
上条が現場にいたかは謎だ。
ジャッジメントの支部に戻ってから、
初春に頼んで現場付近にある防犯カメラの事件当時の映像を読み込んでもらおうとしたが、電撃使いの能力者が暴走したためかどれもダウンしていた。
上条の言う通り、能力者が気を失ったから電撃が消えたのかもしれない。
仮に上条が右手を使って警備員本隊の前で電撃を打ち消したのなら、誰か警備員は見ていたに決まっている。
本隊の中に学生服の彼がいれば目立つだろうし、現場から離れさせられるはずだ。
だが警備員の答えの中に上条の目撃情報は無かった。
(難しく考えないほうがいいのかしら…)
美琴は頭の整理をしながら寮の中へ入る。
寮監に帰ったことを伝えると、無言のまま視線だけで部屋に戻るように指示された。
部屋に戻ると、黒子は珍しく普通に寝ていた。
鞄を置き、手の包帯をゆっくりと取る。
(綺麗…か)
さっきの言葉に少し顔を赤らめながら着替えを持ってシャワールームへ入る。
タッチパネルに触れると今の自分に合った温度のお湯を出してくれるが、今は少し熱いお湯を浴びたいので少し温度を上げる。
(わからない…アイツの考えも、私の考えも…)
肌に当たるお湯が心地良いが、頭の中はもやもやとしたままだ。
(仮にアイツが何か隠してるのなら…どうして?私じゃ役不足だって言うの?)
あの少年がいつも厄介事に首を突っ込んでいるのは知っている。
だが美琴が知るのはいつもボロボロになった彼、入院している彼。
ある時はボロボロになった身体で、病院から抜け出してきたところの彼に会った。
その時も、結局美琴は止めることしかできず、それでも彼は止まらなかった。
そして
(何もできなかった…)
ロシアで彼が戦っていることを知り、自分の能力を最大限に駆使して無我夢中に追いかけた。
やっと同じ土俵に立てたと思っていたのに、彼の背中は思っていた以上に遠くて。
(嫌だ…)
頭に浮かぶのは、ロシアでやっと彼を見つけた時のこと。
VTOLから必死に手を伸ばした。
自分に気付いた時、純粋に嬉しかった。
しかし自分の手を取ることは無く、遠ざかっていく──。
(置いてかないで…)
はっ、と涙が出そうになるのを堪える。
(ダメダメ!ここで泣いても仕方ないでしょ、第一何がそんなに悲しいのよ)
ペチペチと頬を軽く叩く。
もしも彼が関わっていたとしても。
今回の事件は学園都市の中で起こっている。
自分だって風紀委員として事件に関われる。
いつものようにはさせない。
同じ場所に立っている。
(しっかりしなさい、御坂美琴。
私情を持ち込んでたらジャッジメントなんてやってられないわよ。
よし、とにかく。今後このこと考えるの禁止!)
仮定を立て続けても仕方が無い。
美琴は気を取り直して髪の毛を洗おうと手を上げるが。
「いッ───!」
考え事をしていたからか、今まで右手の痛さに気付かなかった。
手を上げたために、シャワーから勢い良く出るお湯が傷口へ直撃。
「───」
黒子を起こすとまた面倒なので、必死に声を抑える。
結局堪えた涙はお湯と共に流れることになった。
乙
ミスというか役不足って
まあ市民権得てきちゃってる間違いだしなぁ
ミスというか役不足って
まあ市民権得てきちゃってる間違いだしなぁ
乙~
>>役不足
こういう場合って結局なんて言えばいいんだっけ?役者不足だったか?
>>役不足
こういう場合って結局なんて言えばいいんだっけ?役者不足だったか?
役不足 やくぶそく (一般)
正しい意味は、「素晴らしい役者に対して、役柄が不足している」という意味、つまり能力のある人につまらない仕事・簡単な仕事をさせるという意味なのですが、最近は逆の意味で使われることが多く、アンケート調査などでも日本人の半分が逆の使い方で覚えているようです。
(ただ最近は、逆の意味で使われていること自体はよく知れ渡っており、逆なのを承知の上で使っている人が多いと思われます。[要出典])
「この人には荷が重い」というような使い方をする際は、「力不足」「役者不足」が正しい。
http://d.hatena.ne.jp/keywordtouch/%CC%F2%C9%D4%C2%AD
正しい意味は、「素晴らしい役者に対して、役柄が不足している」という意味、つまり能力のある人につまらない仕事・簡単な仕事をさせるという意味なのですが、最近は逆の意味で使われることが多く、アンケート調査などでも日本人の半分が逆の使い方で覚えているようです。
(ただ最近は、逆の意味で使われていること自体はよく知れ渡っており、逆なのを承知の上で使っている人が多いと思われます。[要出典])
「この人には荷が重い」というような使い方をする際は、「力不足」「役者不足」が正しい。
http://d.hatena.ne.jp/keywordtouch/%CC%F2%C9%D4%C2%AD
やっぱ能力者云々のとこだったか
「俺関係か?」的な部分もちと怪しいが
「俺関係か?」的な部分もちと怪しいが
もっと前の描写の話だけど警備員って能力者訓練すら受けていない
教師だから「俺達は無能力者だから……」ってのは違和感
教師だから「俺達は無能力者だから……」ってのは違和感
無能力者=レベル0の能力者だもんな。
まあ俺は言われるまで気にしなかったけどww
まあ俺は言われるまで気にしなかったけどww
とりあえず上条さんが化け物みたいに銃使いこなして
上黄泉希望
上黄泉希望
『至急!至急!本部から各隊へ。学園都市上空において未確認飛行物体を確認。』
あの電撃使いの暴走事件から数日、警備員支部内の食堂で昼食を取っていると、そんな一報が入った。
何でも上空レーダーに一瞬の反応があったらしく、誤作動の可能性はあるが警戒態勢を敷けとのこと。
事件の復旧作業でも全て業者任せとはいかず、何かと忙しい警備員としては迷惑な話だった。
上条も報告書などの作成を手伝い、空き時間には課題に手を付ける。
まわりが教師だけというのは、環境としてはベストだし実際進むペースも早い(と思う)。
しかし普段から机に向かわない上条は見事に頭痛を起こし、支部内では常におデコ冷却材を付けている。
「仕方ないじゃん。昼から警邏するか」
上条の向かいで既に食事を終えた黄泉川が言う。
ここ数日間ずっとデスクワークをしていたわけではない。
午前の警邏を1時間に短縮し、支部内で書類の作成。
午後は最終下校時刻前の夕方から警邏をする。
帰宅が最終下校時刻を過ぎてしまうが仕方がなかった。
ちなみに風紀委員はこれに関しては許されていない。
事件が起こるなどの特別な理由があれば許されるが、共同戦線を張っているとはいえ大人と子供の境界線は健在だ。
つまり上条は少しだけ大人の待遇を受けているのだが、嬉しいものでも無い。
とにかく昼からは体を動かせるということで、心の中でガッツポーズ。
「ほら、さっさと食べるじゃん」
黄泉川に急かされたので、手早く食事を終えて食堂を後にした。
「え?侵入者ですの?」
携帯に向かって意外そうに話す黒子に、美琴も反応する。
それに気付いた黒子は通話をスピーカーモードに切り替える。
『そうなんです。
今アンチスキルのほうから連絡があって、上空レーダーに一瞬未確認の物体が映ったとかで…』
携帯から聞こえる初春の声も困惑気味だ。
「一瞬なら誤作動じゃありませんの?」
『アンチスキルもそう考えていましたが、念のためしっかり見回りして下さいということです』
「面倒ですわね…」
「いいでしょ黒子、見回りするのに変わりは無いんだし」
『御坂さんの言う通りです。
詳しいことがわかり次第、また連絡しますねー』
ブツリと切れる通話。
切れる直前に遠くから「ココア入ったよー」という声を2人は聞き逃さなかった。
ビル風の突き刺すような寒さに身体を縮ませる。
「わたくしも温かい支部でゆっくりしたいですわー」
「それは同感するわね」
仲良く溜め息をつく2人。
「にしても…手掛かりゼロとは、どうしようもありませんわね」
「まぁ、怪しい行動してる奴がいたら引っ張っていけばいいでしょ」
「そうですわね…侵入者であれ、スキルアウトであれ、厄介事を起こさせなければいいのですわ」
「よし、そうと決まれば手分けして探すわよ」
「はいですの!」
>>738
なんか四股名っぽいなww
なんか四股名っぽいなww
警邏を始めてはや数時間。
侵入者らしき人物を見かけることもなく、それらしい事件も起こっていない。
短くなった日は既に沈みかけていて、そろそろ街灯の光が欲しいところだ。
「結局それらしい事件は起こってないか…こちら黄泉川、異常無し」
黄泉川と上条はやれやれとベンチに座り込む。
黄泉川はしばらくイヤホンを付けた耳に手を当てる。
「他の地域でも、特に異常は無いらしいじゃん」
「無駄足でしたかね…」
ぽかり、と軽い拳骨をくらう。
「そんなことないじゃん。警備を強化したから、事件が起きなかったかもしれないじゃん」
「そうかもしれないですが…」
しかし、学園都市の防衛網を突破したにも関わらず、警備強化程度で怖気つくだろうか。
その程度のやる気なら、とっくに防衛網で捕まっていただろう。
だとしたらやっぱり誤作動の可能性が高い。
「さてと…もうすぐ最終下校時刻じゃん。
まだ遊んでる生徒達に注意しながらもう一回まわるじゃん」
「了解です…」
昼から外に出たまでは良かった。
しかし、侵入者を探すために第一五学区をひたすら歩きまわっただけ。
結局例の侵入者も見つからず、何度も一五学区をまわるのにも飽きてきた。
服屋や雑貨屋、初めは物珍しかったものの、今日一日でその新鮮さも失われた。
今ならバイトで一五学区案内ができるかもしれない。
くだらない事を考えながら、上条は重い腰を上げて黄泉川の後に続いた。
見慣れてしまった繁華街を歩く。
街灯が点いて、街路樹のイルミネーションも輝き始めた。
「もうすぐクリスマスじゃんよ」
「そういえばそうですね…」
「そういえばって…学生からすれば一大イベントじゃないのか?」
黄泉川の意外そうな反応に、上条は大袈裟に溜め息をつく。
「それは恋人のいる学生にとってです!寂しい上条さんには関係ございません…」
「そんな奴らで集まってワイワイやるのが楽しいじゃん?」
「とは言っても、この仕事があるんじゃないですか?」
もっともな上条の意見に、珍しく黄泉川は押され気味だ。
「う…だ、だからこそ!今の能力者事件を早く解決して、それで特別休暇貰って、楽しいクリスマスを過ごすじゃん!」
楽しいと決まったわけじゃないクリスマスを目標には出来ませんよ
と言いたい上条だったが、そろそろ本気で殴られそうなので心のなかに留める。
「───ってミサカはミサカは反論してみる」
ふと聞こえた声に、2人は顔をそちらへ向ける。
そこにはアホ毛を揺らした少女が、杖をついた白髪の少年の周りをくるくるとまわっていた。
「だァ!うぜェって言ってンだろォ!だいたい、この人混みの中でちょこまかするンじゃ…」
少年のほうが、自分達に気付いたようだ。
少女も気付いたようで表情をより明るくして走ってきた。
「ヨミカワー!ってミサカはミサカは思わぬ出会いに心踊らせてみる」
「打ち止め、こんな所で何してるじゃん」
黄泉川は勢い良く走ってきた打ち止めを抱き上げる。
「あの人とデートだよ、ってミサカはミサカは頬を染めてみたり」
「へぇ…一方通行と?」
黄泉川が一方通行へ視線を向けると、心底鬱陶しそうな表情のままカツカツと杖をついて歩いて来た。
「ただの買い物だっつーの。クソガキも変なこと言ってンじゃねェ」
打ち止めにゴスゴスとチョップを入れる一方通行。
「痛い!どうしていつも乱暴するの?ってミサカはミサカはアナタの行動を非難してみる」
「お前が余計なことしてるからだよ」
「あの時はいつも優しいのに…ってミサカはミサカは意味深に頬を染めてみる」
「は?なんのことじゃん?」
「なンでもねェよ」
そンなことより─と呟いて、一方通行は上条に視線を向ける。
「あ…久しぶりだな、一方通行」
「久しぶり!ってミサカはミサカは本当に久しぶりの出会いに感動してみる」
「あぁ、打ち止めも久しぶりだな」
上条は打ち止めのアホ毛をツンツンと突付く。
「何やってンだお前…」
怪訝な表情をしながらも上条を睨む一方通行。
そんな一方通行を見て、変わったなと思う。
初めて一方通行を見た時、彼の眼にあったのは悪意、憎悪、殺意、そして戸惑い。
ロシアで会った時、戸惑いと共に何か信念があった。絶対に譲れない、彼なりの決意があったのだろう。
それを彼に与えてくれたのは、彼を変えてくれたのは、目の前でアホ毛を揺らしている彼女なのだろう。
「見ての通りアンチスキルです」
その答えに、一方通行はハッと鼻で笑った後口の端を上げた。
「オマエがアンチスキルですかァ?
ハッ!黄泉川!こンな三下雇うなンてアンチスキルも最近の能力者暴走の事件とかでほぼ壊滅状態ですってかァ?」
「仕方が無いじゃん。人員不足じゃなくて、大人の事情ってのがあるじゃんよ。それに上層部が決めた事だし」
上層部と聞いて、一方通行の顔から笑みが消える。
「…どうかしたのか?」
上条が声をかけると、元の不気味な笑みを戻した。
「なンでもねェよ。せいぜい頑張って死なねェことだな三下ァ」
「う…何かお前に言われると妙にリアルに感じるのですが」
「ねー!ミサカは早くケーキを予約しに行きたい、ってミサカはミサカは自分の欲望を丸出しにしてみる」
「あァ、オマエさっきからそれしか言って無いじゃねェか」
「じゃぁミサカたちは行くね、ってミサカはミサカは手を振ってみる」
一方通行のズボンの裾を引っ張る打ち止め。
「だァ!歩きづれェンだから引っ張るんじゃねェよ」
「早く早く!予約したら番外個体のお見舞いにも行くんでしょ、ってミサカはミサカはアナタを急かしてみる」
打ち止めはズボンの裾は放したが、人混みの中をさっさと走り抜ける。
「それじゃ一方通行。もうすぐ最終下校時刻だし、あんまり遅くならないようにするじゃん」
「わかってるっつーの」
一方通行は面倒くさそうに答えて、カツカツと杖をついて人混みの中に消えた。
「さ、私たちも警邏再開するじゃん」
「あー足がダルい…」
美琴はベンチでぐったりとしていた。
黒子と別れて侵入者の捜索に最初は熱心だったものの、見つからなければ疲労と苛立ちが溜まるばかりだ。
ふと、ゲコゲコと携帯が鳴る。
『お姉さまぁ捜索のほうはいかがですの?』
相手は疲労困憊の黒子だった。
「こっちは全然。その様子だと黒子も駄目みたいね」
『えぇ…騒ぎを起こしているスキルアウトを注意したくらいで、あとは何も…』
「こっちは歩きまわっただけだったわ、やっぱり誤作動だったのかしら?」
『その可能性が高いですわね。
どのみちもうすぐ最終下校時刻ですし、あとはアンチスキルに任せてわたくしたちは支部に戻りましょう』
「わかった、了解」
電話を切って、ふう─と一つ溜め息。
「何も起きないに越した事は無いんだけどね…」
それに対して退屈だと思ってしまう自分に自己嫌悪する。
レベル5の肩書きを誇示する気は無いし、特別扱いもされたくは無い。
それでもどこかで、自分の力を最大限に使って事件に関わりたい、誰かに見せつけたいと思っている。
そんな本音があると同時に、自分がレベル5だという責任。
しかし、下位能力者を守るのが上位能力者の義務と自分が考えていても、下位能力者からすれば見下されているように感じるのだろうか。
「さて、と」
考えていてもしょうがない。
この寒空の下物思いに耽っていると行く末は見えている。
立ち上がると、歩き疲れた足の裏がじんじんと響く。
「私も佐天さんにココア入れてもらおうかな」
暖かい部屋で温かいココアを飲むと考えただけで思わず頬が緩んでしまうが、帰るまでが見回りなので顔を引き締め直す。
早速ゲームセンターで遊びに没頭している学生の集団を見つけた。
黒子がもうすぐで最終下校時刻と言っていたのでここは注意したほうがいいだろうと思って近寄る。
「ちょろっとーもうすぐ最終下校時刻だからそろそろ帰りなさいよ」
「あぁ?」
鬱陶しそうな、いかにもな反応をする学生たち。
美琴と同じ年か一つ上くらいだろう。
「ジャッジメントがアンチスキル気取りですか?」
挑発するように言う学生に、美琴のイライラは募るばかりだがここで爆発させるわけにはいかない。
「お、おい。コイツ御坂美琴じゃね?」
「え、嘘だろ?」
学生の1人が気付いたようで、次々と美琴のことに気付いていく。
そんなことはどうでもいいから、さっさと帰ってくれるのが美琴としては有り難いのだが、信じられない言葉が聞こえた。
「おい、離れようぜ。いつ暴走されるかわかんねーから」
え─と固まる美琴に対し、学生たちはそそくさと距離を取る。
「最近ホントに能力者怖い、今回ばかりは俺無能力者でよかったわ」
「学校でも高能力者は…な…」
「今回の事件でも能力の低い奴らは、自分の身すら守ることができないからな」
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