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元スレ佐天「時を止める能力……」
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上条「それは置いといて涙子ちゃんは寺での生活はどうだった?」
佐天「『あの事件』以降、レベルアップにつながる何かを掴めて、実際にレベルが上がった気がします!」
上条「ハハ、ソイツはよかったなー、上条さんもレベルが上がれば奨学金がいっぱい出て生活に困らなくなるのになぁー」
佐天「そういえば当麻さんってレベルいくつなんですか?」
上条「俺はレベル0だよ」
佐天「あ……ご、ごめんなさい……あたし……その……」
上条「気にすんなって涙子ちゃん、俺はレベルに頓着してねぇからよ」
佐天「でもあたし、色々無神経なこと言っちゃって……」
上条「だぁぁ気にすんなって!そもそも涙子ちゃんもレベル0から4まで上がったのってつい最近なんだろ?」
上条「身体検査までは元のレベルのままじゃないのか?」
佐天「あ、そうですね、次の身体検査までは書庫上ではレベル0ですね」
上条「それまでは俺達は無能力者仲間だよ!涙子ちゃんも元気だしなって」
佐天「そ、そうですよね!ありがとうございます、その急で申し訳ないんですが、その…」
上条「ん?どうした?」
佐天「えっと……///あの……あたしと友達に、なってくれませんか?」
上条「何言ってんだよ涙子ちゃん」
佐天「えっ……?」
上条「俺達はもう、友達だろ?それに、涙子ちゃんを守るって約束も忘れてないからな!」
佐天「当麻さん……///ありがとう……」
上条「お礼を言うのは俺のほうさ、涙子ちゃんが居たから寺でのバイトに華があったしな!はいコレ」
佐天「え……何ですかコレ?」
上条「俺の電話番号とメールアドレスな!また変な奴がいたら電話くれよな!飛んでいくから!」
上条「じゃ、涙子ちゃん、俺の住んでる学生寮はこの近くだからじゃあな!」
佐天「あ……当麻さん!じゃあ!また合いましょうね~~~!」
上条「おう、またな」
佐天「さて、とあたしも帰りますかー!」テクテク
佐天「……(あの事件から【時を止める】練習をして……)」
佐天「……(今のところ時を止めていられるのは2秒くらい、かな?)」
テクテク
佐天「……(時間を遅くするのも連続で15秒までは何とか出来るようになったけど)」
佐天「……(連発するには一息入れなくちゃ連続しようはできないなぁー)」
佐天「……(ま、そんなことより早く寮に帰って初春のスカートめくらなきゃ!)」
────────────
現時点での佐天涙子の能力状況
・ 時間を遅くするのは15秒程度可能。
・ 時間を止めるのは2秒が限界。
・ 連続使用は1度使ったら5秒以上は開けないと再度使用はできない。
・ 時間を遅くしてから止めることは可能だが、止めている時間は遅くした時間と反比例し短くなる。
例 : 10秒遅くする→時止め→0,5秒が止めていられる限界となる。
逆に、1秒時止め→遅くする→5秒ほど遅くすることができる。
────────────
ちなみに>>247で
アレイスターさんは佐天さんの能力を知ってるのは二人だけって言ってますが当麻も知っていることを知っています。一応補足
多少質が落ちたところでどうということはない
要は続いてくれればいいのだ
要は続いてくれればいいのだ
──とある風が強い夜のビルの屋上……。
???「横風が強い、標準を三クリック左へ修正」
???「ビル風……三方向からの渦、標準を右に一クリック修正」
???「目標コード【一方通行】射撃を開始」
──十二発の弾丸が目標を粉々にするはずだった。しかし……
弾丸十二発は時間が巻き戻るかのような軌跡で発射された銃口に向けて──……。
一方通行「……ふン、くっだらねェ……」
──狩られる者が狩る者に一方的に虐殺される、そんな風の強い夜……。
────────────
八月二十日
────────────
佐天「あっつ~、何なのかねぇーこの暑さは」
初春「まぁ夏ですし暑いのは仕方ないと言えるでしょうが、今年の夏は暑いですね」
佐天「全く、お日様もちょっとは遠慮して欲しいものだよ!」
初春「実際にはお日様に近づいてるのは地球だから自業自得というか……あ、佐天さんちょっと待っててください」
PiPiPiPi
初春「はい、分かりましたすぐに向かいます」
初春「すいません佐天さん!風紀委員の仕事があってすぐに支部に行かないと……」
佐天「おうおう働き者だねぇー初春君は!あたしに気にせずに行っておいでー」
初春「すいません佐天さん!
じゃあ今日行く予定だったケーキ屋さんの新作スイーツ代わりに買っておいてください!お金はいつか払います」ダッ
佐天「オッケー……っておい!さりげなくパシろうとすんなー!」
佐天「くっそー初春のやつー今度あったら凄いスカート捲ってやる!(あたしの能力でな!!)」
佐天「(時間遅延をしてゆっくり初春のパンツを楽しむのもいいけどそれじゃ新鮮味が足りない……)」ブツブツ
佐天「(時間遅延で気付かれないうちに捲って、即立ち去ってみるのが一番いいのかな……?)」ブツブツ
佐天「(立ち去ってから何食わぬ顔で初春に『何路上でパンツさらしてんのーへんたーい』とかいいかもね、あはは)」
佐天「ってあれ?あそこに居るのって当麻さん……と御坂さん!?二人で何話してるんだろ?」
佐天「おーい!御坂さーん」
御坂「あら?佐天さんじゃない、こんなところで何してるのー?」
佐天「それはこっちのセリフですよ御坂さんこそ何やってるんです?」
御坂「それがね……ププ……コイツが……二千円札を自販機に…あっはっは、ひーっ!」
佐天「ちょっ、二千円札ってまだ日本に存在してたんですね……ふふ……それを『当麻さん』呑まれちゃったんですか」
上条「……、恥ずかしながら呑まれちゃった訳ですよ『涙子ちゃん』……」
御坂「あはははは!自販機もバグるわよ二千円札なんて突っ込まれ……え?ええ?」
佐天「うん?どうしたんですか?御坂さん」
御坂「な、ど、どうしたって……え、佐天さん『コイツ』と知り合いな訳?」
佐天「あっそっか『当麻さん』とはこないだ知り合ったんですよー」
上条「そ、こないだやってたバイト先で知り合ってなー」
佐天「それに当麻さんったらあたしに告白までしてきたんですよーキャーたらしなんだから、ねー?御坂さん」
上条「だぁぁ!あれは告白じゃなくてですね!いつでも助けるよって……あー違う違う!ニヤニヤするなぁぁ!」
御坂「…………す、…………す」プルプル
上条「あ?どうした…?」
佐天「御坂さんどうかしました?」
御坂「あんたは何私の友達口説いてんのよ!!このっ!ぶっ飛ばす!!ぶっ飛ばしてやる!!」
瞬間、御坂から雷じみた青白い火花が飛び出て真っ直ぐ上条当麻の元へ飛んでいった……
──しかし上条当麻は超速反応にて屈み、避け………そして……。
自販機「……………」プスプス
佐天「あ………」
御坂「あっ……」
上条「ふ、不幸だ……」
自販機「……………そげぶ」
自販機「オ…オエェェェェェェェ」ゴトッゴトッ
「「「に、逃げろーーー!!」」」フ、フコウダー
佐天「いや~無茶しますねぇー御坂さん」
御坂「ま、二千円以上のジュースが出てきたから結果オーライよ」
御坂「あ、鰤苺サイダー貰うわね」
佐天「じゃ、あたしは普遍的無意識味ジュース貰います」
上条「そのジュースのお金は……」
御坂「何か文句あるの?」
上条「い、いえっありません!!……えーっと上条さんはこの青汁しるこでもいただきますかね」ゴクゴク
御坂「で、佐天さんとコイツってバイト仲間か何かな訳?」
佐天「いえっあたしはちょっと修行しに……そこに当麻さんがバイトしてたので仲良くなったって感じですかねー」
御坂「修行?佐天さんって、……その」
佐天「あたし遂に能力に目覚めちゃったんですよ!!」
御坂「えっ!?すごいじゃない一体どんな能力なの?」
上条「(話に入れない……っつか涙子ちゃんと仲良くしてる子は俺の知り合いっつー事で良いんですかね)」
上条「(さっき、『この超電磁砲のを打ち破った無能力者めっ!勝負よ!!』って電撃ぶち込まれそうになったけど……味方ですよね?)」
御坂「えっ?時間操作?聞いたことないけど本当なの?」
佐天「ホントですよ~、今ちょっと発動してみますてぃっ!」
上条「(ええぃ!味方かどうかなんて本人に聞けばいいだけじゃないか!)」
ドォ――――z____ン!!
佐天「うひょーい御坂さんの背後に回って……」
上条「なぁビリビリって……」
「「あれっ?」」
御坂「 !……って何アンタは佐天さんをエロい視線で見つめてるのよ!」
上条「ご、誤解だってばー!!今ちょっとおかしな事がー!」
佐天「(あれ?当麻さん止まった時の中で普通に動いてるように見えたけど……)」
上条「涙子ちゃんもこの危険因子に何か言ってやってくれー」
御坂「誰が危険因子よ!!私には御坂御琴って名前があるのよ!!」
佐天「御坂さんと当麻さん、ちょっと良いですか?」
御坂&上条「ん?どうした?」
ドォ――――z____ン!!
上条「……ん?」
佐天「やっぱり、どうして……」
佐天「どうして止まった時の中で動けるんですか!?(2秒……動き出すっ)」
御坂「佐天さんどうしたの?ってうん?」
上条「えっと、その……多分涙子ちゃんの能力が利かないのは────
「お姉様?」
佐天「えっ!?」
上条「って……えっ?」キョロキョロ
御坂「………」
上条「増えてる!?御坂二号!?」
ミサカ「妹です、とミサカは間髪入れずに答えます」
佐天「えっ!?御坂さん妹さんいらしたんですか?いやはやそっくりですねぇー」
上条「ホントにそっくりだな、見分けがつかないくらいだ」
ミサカ「遺伝子レベルで同じですから、とミサカは答えます」
上条「遺伝子レベルって……」
佐天「ってことは双子なんですか?一卵性双生児ってやつですね!」
上条「それにしても、ここまでソックリになるもんかねー」マジマジ
ミサカ「あまり女性をジロジロといやらしい目でみてんじゃねーよコノ野郎、とミサカは心の中で呟きます」
佐天「おぉ、さりげなく毒舌ですねーさすが御坂さんの妹!」
上条「って上条さんはそんなよこしまな気持ちで見てませんよっ!」
ミサカ「そうですか?さっきから胸の辺りに視線を感じて不愉快なのですけれど、とミサカは心底嫌そうな顔をします」
上条「気のせいですっ!絶対気のせい!……ってかその御坂妹はどうしてこんなところに?」
ミサカ「この近辺でミサカと同じ系統のチカラを感じたため確認をしに来たのですが……お姉様でしたか」
御坂「───……。あんた、一体どうしてこんな所でブラブラしてるのよ……」
ミサカ「調整中です、とミサカは簡潔に答えます」
佐天「調整中?何か調整しなくちゃならないモノでも持っているんですか?」
ミサカ「はぁ、しいて言えばミサカ自身ですが、とミサカは答えます」
佐天「???……あっ!!妹さんは風紀委員か何かですか?その、それの研修中とか」
御坂「そ、そうそう!!佐天さん鋭いわね!そういうことだから──妹、帰ろ」
ミサカ「はい?ミサカにはこの後「いいから来なさい!!」
御坂「というわけだから、私はこれで帰るわねー!そのジュース二人で分けちゃってー」
上条「複雑な……」
佐天「ご家庭なん……ですかね……?」
上条「え、えーっと……」
上条「ま、まぁこのジュース、二人で半分こにしよっか涙子ちゃん」
佐天「えっ?でもこれ当麻さんのお金で買ったやつじゃ……」
上条「あー……でも買ったとは言い難いから貰っちゃってよ、ほら一人じゃ持ちきれないからさ」
佐天「えーっと…………じゃあ遠慮なく頂きますね」
上条「じゃっ、俺達も帰ろうか」
佐天「あっ!初春にケーキ買わなくちゃ!!ごめん当麻さん!!あたしケーキ屋に用があるんで」ダッ
上条「あ……って行っちゃった────大量のジュース置いて……」
──PM 5:38
佐天「ふ~、危うくケーキ屋さん閉まるところだったよ」
佐天「ふんふふん♪自分にケーキ2個も買っちゃったっ!」
佐天「ん~~~楽しみだなー♪ってあそこに居るのって」
佐天「御坂さんじゃないですか!さっき妹さん連れて帰ったんじゃ──」
ミサカ「……………?」
佐天「って、うん……?あっ、妹さん?」
ミサカ「まぁ、その認識で構いません、とミサカはキョトンとします」
佐天「どうしたんですか?こんな所で」
ミサカ「しいて言うならば準備、と言ったところでしょうか、とミサカは簡素に答えます」
佐天「準備?さっきは調整中とか何とか言ってたけど」
ミサカ「そうですね今は準備──いえ準備は完了といったところでしょうか」
ミサカ「──おや?貴女のその手に持っている袋は、とミサカはわざとらしく話題を変えます」
佐天「おっ!これに目を付けるとは妹さんも目敏いねぇ~、これはケーキなのだ!!」
ミサカ「ケーキ……そうですね、【時間】まではあと少しありますので
そこのベンチでティータイムと洒落込みましょう、とミサカは強引に貴女を座らせます」
佐天「えっえぇぇー、あたしのケーキなのにー!」
ミサカ「ケーキは3つあるように見えますが、とミサカは早く食べたくてそわそわしながら言います」
佐天「あたしの友達の為に買っといたやつですよ」
ミサカ「ではこのケーキは本来友人の分なのですね、とミサカは食べられない友人を思い心を痛めたフリをします」
佐天「あー、そうですね友達の分かな」
ミサカ「……食べていいんですか?」
佐天「言ったじゃない【友達】の分って」ニコッ
ミサカ「──?、とミサカは理解できずに首を傾げます」
佐天「うーんこう言ったほうが良いのかな?【友達】の妹さんにって事!」
ミサカ「…………………」
ミサカ「で、では【友達】のミサカの為に3つ頂けませんか、とミサカは友人に頼んでみます」
佐天「だめですっ!妹さんといえど3つはだめですよー、あたしが初春にどやされますから」
佐天「そうだ!当麻さんから貰ったジュースが1本あるんだった!もう一本買ってくるから待っててください」タッタッタ
「あたしと初春の分まで食べちゃだめですよーー!!」
ミサカ「ふふっ、とミサカは笑顔が抑えられません」
ミサカ「この口の中でシューっと蕩ける甘さ控えめな生クリームとスポンジの感触がたまりません
それに上にチョコンと乗っているイチゴもたまりません、とミサカは恍惚の笑みを浮かべて言います」
────へェ【実験動物】もケーキなんざ食べンのか
ミサカ「!!」
ミサカ「──PM 5:45 少し長居しすぎたようですね、とイチゴを残念そうに見つめながら答えます」
ミサカ「──第一〇〇二八次実験場所に向かいましょう」
ミサカ「…………(友達、ですか……)」
ミサカ「──PM 5:45 少し長居しすぎたようですね、とイチゴを残念そうに見つめながら答えます」
ミサカ「──第一〇〇二八次実験場所に向かいましょう」
ミサカ「…………(友達、ですか……)」
佐天「買ってきたよ~さっ、食べましょうってあれ?妹さん?」
佐天「ケーキは食べかけだし、どこ行ったんだだろ?トイレかな?」キョロキョロ
佐天「まーちょっと待ってみますか」
佐天「戻ってこない…………」
佐天「うーん、ちょっと探してみるかーっ」バッ
佐天「おっと、食べ残しのケーキを仕舞って、と」
佐天「調整中とか準備中とか言ってたし、もしかしたら学園都市に来て間もないのかな?」
佐天「だとしたら迷子になってるかもね!妹を探せっ!……なんてねー」
佐天「妹さーん、おーい」
佐天「トイレかなぁー?」
佐天「うぬぬぅー居ない……」
佐天「この周辺で探してない所って言ったら……」チラッ
佐天「路地裏……うぅ怖い人とか居そうでやなんだけどなぁ……」
佐天「えぇい!しっかりしろ佐天涙子よ!今のあたしは昔の無能力者じゃないんだ!!」
────路地裏
佐天「お、おーい妹さーん(小声)」
佐天「(薄暗いし、若干怖い雰囲気……やだなぁ……)」テクテク
佐天「あれ?あそこに引っかかってるのって……セーターの切れ端?」
佐天「常盤台中学のセーターの色と同じ色のような……まさか、ね……?」
佐天「……妹さん……?居ますか?」
────路地裏の曲がり角、そこに彼女は居た。
佐天涙子の【友達】の御坂妹が死体となって────
──さっきまで一緒に居た、ケーキを食べていた、【友達】だと自分は思っていた。
なのにどうして、その友達がうつ伏せに横たわって、周囲の地面には血に濡れていて──
──血の海の中の友達の顔は分からない、直視できない。
目を逸らす、逸らした先に指が数本転がっていた──
──指だけじゃなかった、人間を形成する、普通は見る機会なんて一生無い淡いピンク色の──
佐天「ひっ……ぐっ……う……げほっ……うぇぇぇっ」ビチャビチャッ
──血溜まりに自分の吐瀉物混ざる、もっと気持ち悪くなった、もっと吐いた
──路地裏に広がる世界は、佐天涙子が知っている世界ではなかった。
──気付いたら萎えていた足が路地裏から遠ざかる──。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔よりも酷かった『心』が少し平静を取り戻す
佐天「通報しなきゃ……白井さんに──いや警備員だよね……」
???「あの……」
ミサカ?「少々話があるのですが、とミサカは何やら凄い顔になっている彼女に話しかけます」
──平静を取り戻した頭がオーバーヒートして脳が4つに割れたかと思った。
佐天「──────」
ミサカ?「おや、気絶してますね、都合が良いのでこのまま路地裏に連れて行きましょう」
ケーキ、ありがとうございました。
とても美味しかったですよブラザーとミサカは少々【友達】に砕けた口調で──
佐天「──!?今のは……夢……?妹さんも殺されてないし──」
ミサカ「いえ、ミサカはきちんと死亡しましたよ、正確にはミサカ一〇〇二八号ですが、とミサカは報告します」
佐天「へぇっ?ちょっとまって、意味が──」
ミサカ「それは実際に見ていただいたほうが分かりやすいと思い集合をかけました」
佐天「集合?それにここってさっき妹さんが──」
ミサカ?「一〇〇二八号が死亡した場所ですよ、とミサカ一万八百五号は貴女の背後から囁きかけます」
ミサカ?「それに一〇〇二八号の処理と掃除をしたのは私ですよ、とミサカ一万三千三十八号は貴女の視界に現れます」
ミサカ?「ついでに言うと貴女の吐瀉物を掃除したのは私でした、とミサカ一万四千九十九号は同じく貴女の視界に現れます」
ミサカ?「ここに貴女を呼んだのは【絶対能力進化】の実験関係者かと思ってのことでした」
ミサカ?「符丁の確認をします──ZXC741ASD852QWE963」
佐天「えっえっ?ミサカさんが4人も?四人姉妹?えっ?れべる6しふと?パス?一体──」
ミサカ「──、まぁ分かってはいましたが関係者な訳がないですよね、とミサカは徒労に終わった事を嘆きます」
ミサカ「施設に戻りましょう、一万八百五号、一万三千三十八号、一万四千九十九号、とミサカは呼びかけます」
佐天「待って!!あ、貴女達は……」
ミサカ「クローンですよ、聞いたこと位あるでしょう、とミサカはやれやれと後ろを振り返らず言います」
佐天「────────」ダッ!!
──良く分からない、良く分からない、よくわからない、よくわからない、よくわからない
──よくわからないけど、よくわからないけど、逃げなきゃ、と思った。
──とある中学校の学生寮
コンコン
初春「佐天さん起きてますー?ケーキ受け取りに来たんですけど──って部屋暗っ!?寝てるんですか?」
佐天「…………」
初春「!?……吃驚するじゃないですか、起きてるなら返事くらい……ていうか明かりくらい──」
佐天「ういはる……」
初春「何です?佐天さんケーキ買い忘れたとは言わせませんよ!」
佐天「ZXC741ASD852QWE963って何?クローンって何?絶対能力進化って何?」
初春「は?何言ってるんですか?寝ぼけてるんですか?」
初春「電気つけますよ」パチッ
初春「ひっ、佐天さん!!どうしたんですか!?髪もボサボサだし、目も真っ赤じゃ──」
18文字を一回で覚えれる佐天さんすげぇwww
あ、高レベルになってるから演算能力も高くなってるのか
あ、高レベルになってるから演算能力も高くなってるのか
佐天「初春、あたしね分からないの今日遭った事が初春が風紀委員で抜けて当麻さんと御坂さんと合って
ジュースが一杯出てきて御坂さんの妹が出てきて御坂さんが妹さんと帰ってケーキ屋でケーキ買って
さっき御坂さんと帰ったはずの妹さんがいてケーキ食べよって友達になってジュース買って帰ってきたら妹さん居なくて
色々探して路地裏を探したらさっきまでケーキ食べてた妹さんが殺されてて逃げて逃げて逃げたら殺されたはずの妹さんが
話しかけてきて色々意味がわかんなくって気絶して起きたら妹さんが殺されてた路地裏に居て
あぁさっきまでのは夢だったんだなって思ったら妹さんがいっぱいでてきて
パスの確認とかってZXC741ASD852QWE963とか言うし絶対能力進化とか言って最後には私達はクローンですとか言って──」
初春「佐天さん?何ぶつぶつ言ってるんですか!?しっかりしてください!!」
佐天「ZXC741ASD852QWE963絶対能力進化クローンZXC741ASD852QWE963絶対能力進化クローン
ZXC741ASD852QWE963絶対能力進化クローンZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963
絶対能力進化クローンZXC741ASD852QWE963絶対能力進化クローンZXC741ASD852QWE963
ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963」ブツブツ
佐天「ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963
ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963
ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963
ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963ZXC741ASD852QWE963」ブツブツ
佐天「わかんない、わかんないの、あたし、わかんないわかんないわかんない──……」バタッ
初春「──佐天さん!!」
────病院────
先生「うーんどうやらPTSDのようだね」
先生「かなり強い精神ショックがあったようだから、精神系能力者からの干渉と思ったけど、どうやら違うみたいだね」
先生「彼女に何かあったか解るかい?今は薬で眠っているのでね」
初春「ヒッグ……分かりません、今日私が風紀委員から佐天さんの寮の部屋に行ったら真っ暗な部屋でブツブツ言ってて……ヒッグ」
先生「そうか……」
初春「佐天さん大丈夫ですよね?ヒッグ……絶対元の佐天さんに戻りますよね!?」
先生「それについては安心してくれ、僕は患者を絶対に見捨てないし絶対治すのが心情でね」
先生「さぁ、心配なのは分かるが完全下校時刻は過ぎている、帰りなさい」
先生「──絶対に治すさ、僕はその為に生きているんだからね」
──しいて言うなら準備と言ったところでしょうか
──おや、貴女の手に持っている袋は
──ケーキ、そうですね【時間】までは少々ありますし
──……食べて、良いんですか?
──【友達】……?で、ではっ【友達】のミサカの為に3つ
──ありがとうございました。ミサカの、いえミサカ一〇〇二八号の【友達】
佐天「っ!!………」
佐天「……………?」キョロキョロ
先生「どうやら目覚めたようだね?ここは病院だよ
申し訳ないんだけれども一応自殺防止の為に手足を拘束させてもらっているよ」
佐天「……………」
佐天「……………」
先生「……なるほど、やっぱり……無理に喋らなくていい──今はゆっくり休息する事が大事だからね」
──八月二十一日──
初春「はいっ佐天さん!!ご飯ですっあーんっ!」
佐天「……………」モグモグ
初春「美味しいですかー?美味しいはずですよー何たって常盤台中学校で使用しているお米で作ったお粥ですからね!」
佐天「……………」モグモグ
初春「……ッ!!このっ…お粥のお米は白井さんに……特別に分けて貰ったんでっ……、今しか食べる機会ありませんよ……」グスッ ポロポロ
佐天「……………?」
初春「す、すいません佐天さん、何で泣いているんでしょうね……ヒッグ……」
初春「あ、そうだ佐天さん!学び舎の園の『ケーキ』屋さんの『ケーキ』あるんで食べましょう!」ゴソゴソ
──ケーキ、そうですね【時間】までは少々ありますし
佐天「~~~~~~~~~!!」ガタッガタッ!!
──で、ではっ【友達】のミサカの為に3つ
佐天「いや、いやぁぁぁぁぁあ゙ぁあ゙あ゙あ!!」ガタン!!ガタン!!
初春「佐天さん!?どうしたんですか!?先生!!!先生ーー」
──────
先生「落ち着いた、みたいだね?」
佐天「………………」
先生「……、すぐに良くなるさ」
佐天「………………」キョロキョロ
先生「ん?どうしたかね?
……、あぁ初春さんは廊下に居るだけだから直ぐに戻ってくるさ」
佐天「………………」
先生「うん、それじゃあ私は一旦他の患者さんのところに行くね?初春さんを呼んでおくから少しだけ待っていてくれ」
先生「こんなところに居たのかい?探したよ初春さん」
先生「初春さん、佐天さんが呼んでいるよ?行ってあげるといい」
初春「!!私が会いに行って……また──さっきみたいな事に……」
先生「う~ん、しかし佐天さんは君を探していたみたいだったね?」
初春「大丈夫、でしょうか?」
先生「彼女に何があったのかは分かりようが無い、しかしトラウマというのはちょっとした刺激で這い上がってくるものなんだ」
先生「例としては暴漢に襲われた女性がその後男性恐怖症になって、男性の傍に居ると落ち着かない、といった風にね」
先生「だから佐天さんと合うときはなるべく刺激の少ないようにしてあげるといい」
先生「PTSDの患者さんは親しい友人等が傍に居るのも立派な治療だよ?これは僕達医者には出来ない仕事だからね」
初春「……はい……わかりました……」
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