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元スレ佐天「時を止める能力……」
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テッラ「こ、これは……電気!?そんなものでこの私を攻略した気になっちゃ困りますよ!!」
建宮「はっ、そう言ってられるかな?行くのよ!!左方のテッラ!!」
テッラ「そんな小細工が!!通用するほど神の右席は甘くないんですよ!!」
先ほどと同じように、建宮は剣を振り下ろす。
テッラ「優先する。──剣を下位に、外壁を上位に」
テッラ「ふん、電撃の魔法を帯びた剣をわざわざ受けなくても──」
テッラはそれ以上の言葉を発することが出来なかった。
正確にテッラ自身の体に容赦なく銃撃による攻撃が来たからだ。
テッラ「ぐっ……(何ぃ?この辺にあの学園都市の駆動鎧は居ないはずですし、それにこれは──)」
テッラ「(ゴム弾?誰が──)」
建宮と対峙した時を思い出す。
傍に佐天涙子じゃなく、他の小娘が居なかったか?
テッラ「がぁぁぁぁぁぁ!!舐めるなよクソ猿がぁぁぁぁあぁ!!」
テッラ「(そうか、この電気はあいつの魔術じゃなく──)」
テッラ「(居た、あの小娘の魔術によるものですね?何故マシンガンを持っているのは疑問ですが)」
─────────────────────────
目指していた教皇庁宮殿が爆発した。
あれは一体全体どういうことなのだろう?
考えていてもしょうがないので佐天涙子は走っていたが。
その時視界の端で青白い閃光が見えた気がした。
佐天「!?妹さんの電撃!?あっちか──」
先ほどの路地裏から少し離れた少し広めの道路にテッラと建宮は居た。
テッラたちは佐天涙子に気付いてはいない様だ。
それから車の陰からマシンガンを構えたミサカが少し見えている。
テッラ「先ずはそこの面倒な小娘を攻略するとしましょう!!」
テッラ「優先する。──車を下位に、小麦粉を上位に」
ミサカが身を隠していた車がバラバラに吹き飛ぶ。
ミサカは吹き飛んだ車を確認後、直ぐにその場を離れようとするが、小麦粉のギロチンが迫り──。
ミサカは一瞬だけ、走馬灯と呼ばれるものを見た気がした。
実験のこと、佐天涙子との出会い、上条当麻との出会い。
他の中学生と比べたらはるかに少ない人生経験。
その走馬灯を見ている視界のなかで────
────確認したのは、切り離されて舞い上がった、自分の右腕。
テッラと呼ばれた男が笑っている。
男の武器であると思われる、白いギロチンのような武器が崩れゆく自身に迫ってくる。
その視界の端
──あぁ、どうして
どうして貴女がここに居るのですかブラザー
そう言葉を発しようとしたが崩れいく体ではその言葉を発せず、認識するだけで精一杯だった。
>>1おつなのですよー
放置してしまって申し訳ありません。
今夜帰り次第投下します。(12時くらいには)
今夜帰り次第投下します。(12時くらいには)
>>661
待っていたぞ!
待っていたぞ!
電車で座って寝ていたら目の前の女子高生に頭突きされました。
以下テッラ編終幕へ。
以下テッラ編終幕へ。
テッラ「ふん、止めです──」
建宮「うおおぉぉぉォォォ!!」
ミサカの右腕が切り飛ばされるのを確認後、建宮はテッラに飛び掛る。
矢のような速度でテッラに駆け、波打つ剣をテッラへと振り下ろすが
テッラ「まったく、アナタは次に始末してあげるというのに、死に急ぐとは笑えますねー」ドカッ
建宮「がっ、ハッ──」
振り下ろされる剣を体をひねり軽く避け、建宮へ踵落としの要領で蹴りをかます。
建宮はその蹴りを受け、二、三度地面をバウンドし、沈黙する。
テッラ「所詮はクソ猿の悪知恵といったところですか、私には遠く及びませんよ」
テッラ「では、死んでください────」
カラン
テッラ「!?」バッ
──感じたのは違和感、それも建宮やミサカのいる前方からではなく、後方から
振り向けば、自分が殺害しようとしていた上条当麻ではないほうの標的である
佐天涙子が立っていた。
ブラックのナウシカブーツに、デニムのショートパンツそしてノルディック柄のニットワンピを着ている彼女が立っている。
彼女の足元には金属バットが落ちているが、どうみても佐天涙子、彼女だ。
だが──
テッラ「な、何なんですか貴女は!!」
佐天「────────。」
テッラ「だから何だと聞いているのですよ!!貴女のその【左腕】と【頭上の輪】は──!!」
異様。
その言葉に尽きるだろう。
先の服装に、長いストレートの黒髪。
ここまではテッラの知る彼女と同じ。
しかし
彼女の双眸からは真っ赤に輝く涙がとめどなく流れ落ち、地面に触れると同時に消えていく。
彼女の頭上には半透明の……言われなければ気づかない程度ではあるが、半透明な輪が存在し──
──そして彼女の左腕は
鈍い灰色の光を放つ、羽根に覆われていた──
テッラ「(何だ、何なんですかコレは──!!これではまるで──)」
テッラ「(報告にあった学園都市の天使のようでは──!!)」
テッラ「ば、馬鹿な!!貴女の右手の能力はただ単純に 御使堕しによって神の力が流れてしまっただけの筈!!」
テッラ「こんな結果になる訳が──!!」
佐天「────────」フラァ
テッラ「(来る──!!)」
テッラ「なっ……?」
確かに彼女はこちらへ向かって一歩を踏み出したはず。
しかしその一歩目
その足が地面に触れる寸前に彼女が消えた。
テッラ「一体何ですかこれは────!!」
テッラ「(目は離していなかった。しかし佐天涙子は消えた?まさか……まさか……)」
テッラは恐る恐る後ろを振り返る。
そこには血の海が広がっているはず。
テッラ自身がその光の処刑により切り落とした少女の右腕が転がっているはずなのに──
佐天「────────」フラァ……
テッラ「あ……、そんな──こんな馬鹿な事が……」
佐天涙子はテッラの後ろで倒れているミサカの傍に立っていた。
血溜まりに沈むミサカの傷口に【左手】で触れる。
血が、ミサカの傷口へと戻っていく。
奇妙な光景だった。
まるでビデオの逆再生のような出来事が目の前で起こる。
辺りに飛び散った血は床に付着していたはずの血も残さずミサカへと逆流していき
──そして最後には
切り飛ばされた、ミサカの右腕が、先の血のように傷口へと──
テッラ「優先する。──佐天涙子を下位に、小麦粉を上位に」
ズバァ!!と佐天涙子目掛け小麦粉のギロチンを振るうテッラだが
小麦粉の攻撃により佐天涙子が傷つくことは、なかった。
佐天「────────?」
首を傾げる仕草をする彼女を見て奇妙な感覚に襲われる。
人に限りなく近い外見のロボットが気味が悪いように
目の前の彼女はどこか奇妙だ。
まるでナニかが人間の真似をしているような──。
先ほどから口は動いているのだが、言葉だけが聞こえてこない。
確かに喋っているような口の動きなのにも関わらず──
この奇妙な感覚が恐怖と呼ばれる感情だとテッラは気付けなかった。
佐天「────────」ユラァ…
テッラ「(来るッ!!)うおおおおおォォォ!!」
テッラ「優先する!!──人体を上位に、佐天涙子を下位に!!」
ピタリ、と羽根を纏う左腕は止まる。
テッラの体に傷一つ無い。
テッラ「防いだ……?ふ、ふふふ……ククク……やはり私の光の処刑は──」タラァ
テッラ「な、何ですか……?ま、まさか──」ダラ
テッラの頬に伝うこの赤い液体は──
この液体は……!!
佐天「──────、守」
一歩、テッラへと踏み出す。
テッラ「血ですか……?な、何故……」ザッ
後退の、一歩目は警戒
佐天「──妹───、fgt」
二歩目
テッラ「佐天涙子は攻撃を止めたのではなく攻撃をしていた──!?」ザッ
二歩目は忌避
佐天「──傷、許──。」
三歩目の敵意
テッラ「いや、まさか“時”を──」ザ
三歩目は恐──
──ガァン!!という音と共に現れたのは……。
アックア「流石に事情が変わったのである、撤退するぞテッラ」
テッラ「アックア!!貴方がいればこの化物を──」
アックア「撤退すると言っているのである。これは右方のフィアンマの命令でもある」
テッラ「ぐ、でも私達二人がかりなら──」
アックア「…………」
テッラ「アックア!」
アックア「佐天涙子、であったか」
佐天「────────」ピク
アックア「此度の事は謝るのである。だから今回は見逃して欲しいのである」
テッラ「アックア!!何を……ッ!!異教のクソ猿に頭を下げるなんて」
佐天「──み、の──が、す?」スゥ
アックア「貴様の友人には手は出さないのである」
佐天「──!!」
アックア「……、では」ダッ
言うが早いかアックアはテッラを乱暴に抱え、その場を去る。
取り残されたのは、傷が全て無くなった意識の無いミサカと、一部始終をぼやけた視界で見ていた建宮と
佐天涙子だけだった。
佐天涙子の頭上にあった輪は溶け、真っ赤な涙もいつの間にか消え
柔らかな鈍色の光を放っていた左腕の羽根も消えて──。
そして佐天涙子は意識を失ったのかその場に倒れる。
──窓のないビル──
アレイスター「…………」
??「ふふ、君がそのような表情をするのはいつぶりだろうなアレイスター」
アレイスター「貴方かエイワス」
エイワス「覗き見か?どうやらhg黒shytの現出が知覚できたので着てみればおやおや」
エイワス「成る程。上条当麻や一方通行のdqmnytか。だが発現させるには少々早すぎだな」
アレイスター「長年こういった計画をしていると、イレギュラーこそが娯楽になるのですよ」
エイワス「ふ、まぁどうでもいいがな……」
エイワス「佐天涙子、か……中々興味深い。あの状況下でdqmnytするとは」
エイワス「しかし不完全すぎる、それで良いのか?」
アレイスター「計画なら何個もある。所詮アレは使い捨てのようなものですよ」
エイワス「ふっ、そうか……(アレイスターめ今回も焦っているな)」
──────────────────────────────────
──バチカン、聖ピエトロ大聖堂──
テッラ「何故あの場で撤退を?」
アックア「アレと戦うには準備も情報も何もかもが乏しすぎなのである」
テッラ「私達二人なら──」
アックア「これを見るのである」
テッラ「アックア?その指……どうしたんですか?」
アックア「……、佐天涙子がお前へ攻撃をしただろう」
アックア「あの一撃の軌道を替えるために支払った犠牲なのである」
テッラ「(あのアックアが攻撃を逸らして指を骨折……?)」
テッラ「……、分かりました。あの撤退については納得しました」
テッラ「アックアは何故ここへ?」
アックア「貴様に少し話があってな」
テッラ「何ですか?」
アックア「何、簡単なことだ。貴様にしか使えない光の処刑。その照準調整のための報告についてだ」
テッラ「あぁ……観光客とローマ近辺の子供達を使ってますね。取り立てて騒ぐことですか?」
テッラは饒舌にペラペラと異教徒は人間ではないだとか大層な平等を唱えている。
アックアの目が細くなっていることに気付かずに。
アックア「そうか……その術式を携えた頃より調整を行っていたということだな?」
テッラ「えぇそうです。さぁそこをどいてください、やるべき事が山積みですよ」
テッラ「先ずはあの佐天涙子の対策から。幻想殺しについては少々後回しでもいいでしょうし──」
アックア「いや、その前にやっておく事がある」
轟ッ!!
──────────────────────────────────────────────────
しまった、アックアさん編について次回予告書いてるつもりがカーテナの方書いてた。
何を言ってるがわからねーと思うが以下略。
今回の投下はここまで。
とりあえず佐天さんマジ天使!!
何を言ってるがわからねーと思うが以下略。
今回の投下はここまで。
とりあえず佐天さんマジ天使!!
最早ジョジョは影も形もないな
でも佐天さんマジ天使ならしょうがないな
でも佐天さんマジ天使ならしょうがないな
時止め能力なんてジョジョが出るまで雑魚扱いだっただけでそこらじゅうに転がってるのでそれを元ネタにする必要はない
ていうか左手だと、アレだ。
このSSをイメージした絵の構図が取りやすい
誰か頼まれろ
このSSをイメージした絵の構図が取りやすい
誰か頼まれろ
最近佐天さんがまともな活躍をするSSがなかなか見当たらないからここは貴重
十月九日といえば学園都市の独立記念日である。
この日は学園都市は祝日となる。
つまり学校はお休みってだけのお話です。
──とある病院──
佐天「……っ!────ここは?」
佐天「あたしは確かアビニョンにいた筈……」
時間は深夜だろうか、辺りは暗い。
照明の明かりは無いが、ここは病院。
そこは分かるが──しかし……。
佐天「ここは学園都市か──」
医者「うん、そうだね。つい先ほど君をこの学園都市に移させて貰ったんだね」
佐天「あなたは確か──」
医者「ここの病院の医者さ。それ以上でも以下でもない」
佐天「……、鏡」
医者「うん?鏡……?」
佐天「鏡、ありますか? 無いなら今のあたしの姿はお医者さんにどう写ってますか?」
医者「──、普通の女の子に見えるけどね。それでは納得しないかもしれないから鏡を用意しよう」
佐天「お願いします」
──フランスでの出来事は事細かに覚えている。
テッラの事、妹さんの事、あたしの事。
佐天「あと、ミサカさん……いえ──ミサカ一三〇七二号さんはいらっしゃいますか?」
医者「──あぁ……彼女も君と一緒にこの病院へ移されている」
医者「怪我は無いし、意識もハッキリしている。後で会いに行ってあげるといい」
佐天「ありがとうございます……」
チラリ、と佐天涙子は自分の左腕を患者服をまくって眺める。
そこには何の変哲の無い普通の左腕。
あの時の左腕ではない。
それに自分が学園都市に搬送されていることについても不思議とは思わない。
何故なら書庫上では無能力者とはいえ、学園都市のカリキュラムを受けた身なのだから。
ただ──
佐天「ただ、あたしが無能力者では無いって事は学園都市は気づいてる」
スゥ──と自分の左手で夜風に揺れるカーテンに触れると
それは揺れていたその時のまま静止している。
佐天「左手、か──」 コンコン
医者「手鏡ならあったけれど、もっと大きな鏡がいいのならトイレに行くといいね」
佐天「いえ、十分です。ありがとうございます」
自分の目で確認できない部位といえば多々あるが、この場合は──
佐天「(顔も、頭上も異変なし。つまりあたしは人間って事よね)」
佐天「ありがとうございました。この鏡お返ししますね」
医者「あぁ、どういたしまして」
佐天「今は夜ですけれど、退院してもいいですか?」
医者「──、夜は危ないから明日にでも退院したらどうかな?」
佐天「明日ですか……学校の準備が──」
医者「明日は十月九日、学園都市の独立記念日だから祝日だね」
佐天「成る程!なら今晩はここの病院に居ますかねー」
医者「そうするといい。あの子達も喜ぶ」
佐天「妹さん達と会うのに今とかは無理ですかね?」
医者「もう深夜だ。明日にしてくれると助かるね」
佐天「分かりました、では明日……」
医者「あぁ。そうするといい、今夜はゆっくり休むといいね」
先ほどまで意識は無かったのにも関わらず
ベッドに寝転がり目を閉じると次第に眠気が襲ってきた。
佐天「(──これから……)」
これからのこと、学園都市の狙いを考えたり
自分の体に起こった事を思い出したり当麻さんの事を思ったり
様々な事を思いながらも佐天涙子は夢の世界へと旅立ち始める。
──自分の左手の新たな能力を確信しつつ。
思わせぶりな10月9日の予告を投下して自分も夢の世界へ旅立ちます。
本編は水曜日か木曜日のこの時間帯にでも。
本編は水曜日か木曜日のこの時間帯にでも。
みんなの評価 : ★★★
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