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    元スレ一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - MNW + - きみの + - とある魔術の禁書目録 + - 一方通行 + - 佐々木 + - 削板 + - 番外固体 + - 美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 = 349 :



    研究員達がそう思っている間にも、銃による攻撃は続く。
    一方通行に弾かれた弾丸が、床にたまっていく。
    百発程打った所で銃は利かないと、ミサカ00001号は判断し、左手を振って雷撃を飛ばす。

    その青い雷撃も弾かれた。


    「......バリア?」


    ソレを見てボソッと呟く。
    一方通行はその言葉を無視して、足を一歩踏み出す。

    352 = 349 :





    「っ!?」


    気がつくと、目の前まで接近されていた。
    思わず後ろに飛ぼうとするが、その前に一方通行がミサカ00001号の首を掴む。
    その、白く細い腕をミサカ00001号は弾くことも出来ず、触れることすら出来なかった。

    彼女に出来るのは、ただ体を動かしてもがくだけ。

    一方通行が、その力を使ってトドメをさすまで。




    353 = 349 :




    (なンだよ、あっけねェ......)


    一方通行は首を右手で掴みながら思った。
    目の前の少女は銃を取り落とし、拾うことも出来ずもがいている。


    (なァンで俺ァ、ンな無駄なことしてンだァ?)


    そう、無駄なこと。
    一方通行なら、カンタンに目の前の少女を殺せた。

    銃で撃たれたら、それを反射するか、操作して頭をうち抜けばいい。
    首を掴んだなら血流操作で心臓を破裂させればいい。
    一方通行なら朝飯前だ。
    だか、彼はそうしない。
    前は、カンタンに、ソレこそ戦闘開始から十秒で殺したこともあったのに。


    (なァ、どォいうことなンだ?)


    一方通行は心の中で問いかけながら、前を見る。
    そこにいたのは、苦しそうな顔をし、一方通行から離れようともがく少女がいた。
    苦しさからか目に少し涙を浮かべ、首からは血液の脈泊と、人間としての温かさ、体温が伝わってくる。

    354 = 349 :



    (......あァ、そォいうことか)


    一方通行は気がついた。
    自分が何故、目の前の少女を殺さないのか。
    ソレに気がついた彼は、





    バキッ!!





    自分の顔面を、左手で殴っていた。
    その光景を見た全員の思考が停止する。


    ______自分で、自分を傷つけた?


    一方通行はよろけ、そのせいで少女の首を掴んでいた手も離れるが、ミサカ00001号はただ呆然としてへたり込むだけ。


    「ク、ハッ」


    そして一方通行は、




    「アハッ、ギャハッ、ハッ、ハッハッハッハッハッハッハッ!!!」




    笑った。
    笑う、笑う。
    狂ったように笑う。

    355 = 349 :



    だが、不思議とその狂気ともとれる行動は、怖く無かった。


    ミサカ00001号は後に思う。


    あれは、自虐の笑みだったのだと。


    ひとしきり笑った後、一方通行は両手をポケットに入れ、背を向け歩き出す。
    そしてロックがかかった鋼鉄の扉を殴り飛ばした。

    ドゴォン!と、凄まじい轟音を立てて扉が吹っ飛ぶ。
    反対側にめり込んだ扉だった物を流し目で見ながら、一方通行は歩いていった。

    取り残された少女は、ただその背中を眺めるだけだった。



    356 = 349 :






    ザーッと、外は雨が降り注いでいた。
    一方通行にとって対して気にすることでも無い。
    反射で雨などはじけるのだから。

    雨がアスファルトにぶつかり、パラパラと音を立てる。
    街の中では、学校帰りであろう生徒達が傘をさして歩いていた。

    一方通行はそれを気にもとめず、ただ歩き続ける。











    「なんで傘忘れたんだー!?不幸だーっ!!」

    357 = 349 :



    その声が聞こえた瞬間、一方通行はグリン!と首を後ろに向ける。
    後ろには、学生カバンを頭上に掲げ、雨の中を走る一人の少年がいた。
    その少年は、前方に立ち止まって自分を見ている人物を見て驚愕し、思わず叫ぶ。


    「あ、一方通行!?」


    この時点でまだ面識のある筈が無い少年は、最強の名前を呼んだ。


    一人のヒーローと、一人の大悪党が出会った瞬間だった。


    雨は変わらず降り続ける。
    まるで神様の涙のように。


    358 = 349 :



    うまく行けば、もう一回投稿できるかも......?

    >348 ありがとう......(涙目)

    では!

    359 :

    これガチで面白そう。こういうの呼んでみたかったんだ、ナイス作者

    360 = 344 :

    ナンダッテー

    361 :

    来た!電磁通行来た!これで勝つる!

    362 :

    おもしろいな

    363 :

    チキンっていうかただのレス乞食だよね

    364 :

    うおおおおおおお続きが読み手ええええええええ

    365 :


    沢山のレス、ありがとうございます!
    期待に答えれるよう、頑張りたいです!
    これからもよろしくお願いします!


    では、

    「とある科学の電磁通行(エレキックロード)」
    始まります。

    366 = 365 :






    ファミレス内のテーブルの一つを挟み、二人の少年が座っていた。
    一人は顔から冷や汗を垂らし、ツンツンしている髪の毛を雨で塗らしている。
    対して対面に座る少年は少し不機嫌そうな顔をし、サラサラした白い髪を揺らしていた。

    ファミレスのガラスに、雨粒がぶつかり、音を立てる。


    なんで二人がファミレスに居るかというと、上条の反応を見た一方通行が強引に上条の襟首を掴み、ファミレスに連れ込んだのである。
    その引き摺られていた上条の情けなさを見て、一方通行はこんな奴に負けたのかと、ため息を吐いたそうな。

    367 = 365 :






    沈黙が、痛い。


    「......オイ、お前」


    「は、はい!?」


    ビクゥ!と、上条はテーブルも揺らしながら答える。
    ちなみにテーブルの上にはコーラとアイスコーヒーが置いてある。全く減っていないが。


    「テメェ、実験の時乱入しやがった三下だよなァ?」


    「ッ!?どうして......?」


    上条は先程までの腑抜けた表情から一辺して、あの時のような真剣な表情に変わる。

    その表情を見て、へェ、と一方通行は少し賞賛しながらも話を続けた。


    「で、テメェも記憶があるってこたァだ。この現象について何か知ってンのか?」


    テメェが犯人だったらブチ殺す。そういったオーラを全開にしながら一方通行は尋ねる。

    368 = 365 :



    「いや、俺にもサッパリで......俺が記憶があるのは、多分、右手のせいだと思うんだけど......」


    「ハァ?」


    何言ってンだ?と言おうとして、ふと思い出す。
    そういえば自分の反射の膜を破ったのも、右手だった。
    何か能力に対する特別な力でもあるのかも知れない。


    「一応、土御門にも聞いてみたけど、あの時と違って影響を受けてないの俺だけだったし。いや、お前も、なのか?」


    「そォいうこった」


    上条の言葉に気になる点があったがそこは無視する。

    上条の疑問に答えて、一方通行は外を眺める。
    外はいよいよ雨が強くなったのか、遠くの景色が雨のせいで見えなくなっていた。

    369 = 365 :



    「なぁ」


    その呼びかけが真剣すぎて、思わず一方通行はそちらを向いていた。

    上条が真剣な表情で一方通行を見る。
    その表情は、実験を止めたあの時と全く同じ表情だった。


    「もう実験をやっているのか?」


    その目を見て、一方通行は悟った。
    コイツは、Yesと答えたら絶対に自分(最強)に挑むと。

    ほんの少しだけ、目の前の人間の本質が分かった気がした。

    370 = 365 :



    「今日が実験開始の日だよ、クソが」


    「ッ!」


    上条の瞳に怒りが灯り、立ち上がって怒鳴ろうとして、一方通行の表情が気になった。
    何処か悟ったような、諦めたような、バカにするような、そんな表情。


    「......お前は、実験を_____」


    「してねェよ」


    えっ?と上条は口の動きが止まる。
    今、目の前の男はなんと言った?


    「実験、拒否したっつてンだろォが」


    「......えっ?」

    371 = 365 :



    今度はちゃんと口に出せた。
    一方通行は、妹達を二万体殺してでもレベル6になりたがっていた筈では......?


    「.....戦ったは戦った。けどよ、どうしても、殺せなかった。人形みてェで、幾らでも替えがきいて、俺に殺されるためだけに生まれた命。そう、思っていた筈なのに......」


    一方通行の脳裏に浮かぶのは、肌から伝わる、人としての温かさ。


    「あいつ等が、一人の人間として、見えるようになっちまった。そして」


    一方通行は一息つき、上条に告げた。










    「もう殺したくねェ、過ちを繰り返したくねェ。そォ、思っちまった.....」



    寂しそうに、窓の外を眺めながら、彼は言った。
    外は雨により、全てが霞んで見える。

    372 = 365 :





    「......ハッ、笑いたきゃ笑え。今更後悔だぜ?一万三十一人も殺しといて、今更なに言ってンだろォな、俺ァ」


    アイスコーヒーのグラスを掴んで、一方通行は自分をバカにしながら言った。

    一万近くも殺して今更後悔。
    馬鹿げた話だ。
    そんなふざけたことがまかり通る訳が無い。

    一方通行は、目の前のヒーローが何か言うのを待つ。
    なんと言うだろうか?
    バカにする?ふざけるなと切れる?何も関心を持たずにただ憎む?
    いずれにせよ、一方通行は拒否しない。
    なにせ、本当のことなのだから。

    一方通行は待つ。
    拳一つであの実験を止めたヒーローの言葉を。








    「笑わないさ」

    373 = 365 :



    その言葉は、一方通行にとって全く予想外で。
    思わず一方通行は上条の顔をみていた。

    上条は続ける。
    何故か、少し微笑んだ表情で。


    「お前は確かに御坂妹を傷つけたし、沢山の妹達を殺したかも知れない。だけど、だからといって後悔しちゃいけないなんで決まりは無いだろ?」


    上条は続ける。
    一方通行に対する思いは、変わっていた。


    「罪があるなら償えばいい。悪人はずっと悪人にならなきゃいけないのか?俺はそうは思わない」


    すなわち、怒りと警戒から、友好へと。


    「だけどもし、お前がまだ自分が悪人であり続けなきゃならないって思ってんなら______」


    あぁ、と一方通行はやっと納得がいった。
    どうして自分がこの男にこんなことを言ったのか。
    そして、この男の本質に。








    「_____まずは、その幻想をぶち殺す」




    彼は、一方通行が知る誰にも比べれない程の善人だということに。

    その一言を聞いて、一方通行は、


    「お前、バカだろ」


    小さな小さな優しい笑顔を顔に浮かべた。

    374 = 365 :






    「魔術、ねェ。まァ信じてもイイけどよォ」


    あれから魔術のことや上条の右手について一方通行は聞いていた。
    どうやら魔術の線は無いと、上条の親友は断言したそうだ。


    「なんか残照が残ってないから、それは無いみたいなんだ」


    「そうすっと、科学の方しかねェみたいだが......」


    一方通行は自分が立てた仮設を思い浮かべるが、すぐさまかき消す。


    「まァいい。時間が戻ってても困ることはねェしよ」


    逆に、彼にとっては大きなメリットばかりなのだが......


    375 = 365 :






    「じゃァな」


    「ああ。って代金払ってくれるの!?」


    「一々面倒くせェだろォが」


    そう言いながら一方通行はカードをレジの店員に渡す。
    上条はその姿に後光がさしているように見えた。


    「あ、ありがとう!一方通行様!」


    「......」


    その姿に、一方通行はハッキリと大きなため息を吐いた。


    「ハァ......」


    上条、早速上げて落とすという、何処かの鬼畜みたいなことをしていたが、まさにどうでもいいことだ。





    雨も上がり、夜空では月が輝く。
    死神は、光り輝くへの一歩を、人間として踏み出した。

    376 = 365 :





    いま気がついたけどタイトルいれんの忘れてたぁぁぁぁぁぁ!!
    しかも電磁通行とか言ってるわりには全然美琴出てねぇぇぇぇぇぇ!!

    今度は、ミスしない......!!

    では。
    一方さんかっけぇよぉ!!

    377 :

    乙!続きが気になるゥゥゥゥゥゥ!ああああああ

    379 :

    なんか最近三点リーダとか細かいところに注文つけてくる奴多いな

    380 :

    自分勝手な奴は無視しとけ
    別にそれで見にくい見やすいとか無いから

    381 = 359 :

    >>380

    できるかぎり良スレでけんか腰になるの避けようぜ


    はやく続きを頼む

    382 = 363 :

    ちょっとおかしいところ指摘するのもいかんのか

    383 :

    見やすい見にくいじゃなくて三点リーダは一応小説のルールの問題なんだけども

    384 :

    お前らにこの言葉を送ろう
    「たかが二次創作」

    書き手のやりやすいようにやらせてやればいい

    385 :

    ……
    .....

    その時の雰囲気にあわせて使い分けるのがいいと思う。
    作者の好みもあるし。
    本来、と。は連続しないけど、俺もよく「、。」という使い方をする。
    なぜならその方が雰囲気が伝わりやすいと個人的に思っているから。
    学校で原稿用紙に書いてるんじゃないんだから好きにすればいいだろう

    386 :

    3点リーダー厨って毎回沸くけどなんなんだよwwww

    387 = 361 :

    なんでも厨つければいいってもんじゃないだる
    三点リーダーとかダッシュとかは一応指摘なわけで受け止めるのは作者だし、
    漏れ達がどうこう言う話じゃなくね?

    388 = 385 :

    だから好きに書けばいいじゃないか、といっているんだけど…

    389 :

    点とか文字の中ではかなり軽んじられる傾向があるな
    気にしだしたら止まらん

    390 = 380 :

    たかだか二次創作のSSで三点リーダー使えだの重箱の隅を突っついてんじゃねーよ
    好きに書けばいいんだからやれ三点リーダー使えだのダッシュだの細かく突っ込むな

    そんなの気にしたらキリがないだろ
    作者が投稿するたびに何回も何回も何回も指摘すんのか?

    391 = 363 :

    >>119で助言ありがたいとか参考にするって言ってるんだから指摘したっていいだろ
    別に揚げ足取って叩いてるわけじゃないんだ

    392 = 380 :

    揚げ足取りの指摘は良くないって言ってるのが分からないのか…

    第一、助言って言ったって話の流れの助言だろ
    文法の指摘してたらキリがない

    393 :

    で、この論争いつまで続くの?

    394 :

    進んでると思ったら・・・

    395 :

    インデックスが一方にSS指導してるとこにいけば
    文法の議論も歓迎だろうよ

    作者がどう思うかは知らんが
    読んでるこっちは邪魔で仕方ないんだよ

    396 :

    どうでもいいけどここで今されてるのは文法の議論じゃない

    397 = 344 :

    まあ、確かに水をさされた気分にはなるな
    俺は一読者に過ぎないからやめろ言うでもないけど

    398 :

    っとここまでが木原くンの自演でした。
    というわけで皆おちつけ>>1が書きにくい雰囲気になってるから~

    399 :

    俺アッタマワリィからよぉー、とりあえず>>1が投下したのを読めばいいとおもったんだ


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