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    元スレ一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - MNW + - きみの + - とある魔術の禁書目録 + - 一方通行 + - 佐々木 + - 削板 + - 番外固体 + - 美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 43 :



    うん、やはりあれです。最低でも戦闘シーンは地の文が無いと無理です。
    あぁ、そろそろ授業が始まる.....

    向こうのスレのネタが思いつかない!

    52 :

    オリキャラはうまく使わないと痛々しいよね
    頑張ってね
    もうあっちのスレはhtml依頼出してこい

    53 = 44 :

    >>1が結局地の文を書きたいのはよくわかった
    書きたいなら書けばいいと思うよ
    他の書き手と比べちゃいそうになるけど・・・

    54 :


    夜、八時。


    「はいよ、今日は鍋じゃんよー」


    「炊飯器がか.....?」


    「細かいこと気にしたら負けだよってミサカはミサカは忠告してみたり」


    「いつものことでしょ」


    テーブルの上にドンッ、と置かれた炊飯器を見ながら一方通行は呟いた。
    その呆れアンド困惑の言葉に、ミサカと芳川がつっこむ。
    炊飯器の中では確かに、野菜類や肉がぐつぐつと音を立てていた。
    なるほど、確かに鍋だろう。
    だが鍋でやらない鍋なんて鍋なんだろうか?
    親父ギャグのような思考をしながら、一方通行は片手で頭を抑える。
    それを見て、自信満々にその炊飯器鍋を出して来た女性は、


    「どうしたじゃんよ?味は保障するじゃん」


    「問題はそこじゃないわよ」


    全く分かっていなかった黄泉川に、芳川はつっこむ。
    彼女の言う通り、これで味はいいのだから手がつけられない。


    「まァいいけどよォ....いったいドコまで進化すりゃ満足すンだ?」


    一方通行は箸を掴みながら言う。
    ちなみに昨日はグラタンだった。おそるべし、黄泉川流炊飯器料理。

    55 = 54 :


    そして箸を使って肉を掴もうとした瞬間、


    pipipipipipi!!!


    「.....あァ?」


    「携帯が鳴ってるよってミサカはミサカはご飯を食べながら言ってみる」


    「チッ、誰だァ?」


    仕方なく一旦箸を置き、一方通行は傍らに置いていた携帯電話を掴む。
    そしてバカッと開け、ボタンを押し、耳に当てる。


    「もしもしィ?」







    『アンタ今日どこ行ってたのよッ!!!?』


    ビリビリと携帯のマイクが震え、食卓に声が響く。
    思わずそこに居た三人が耳を塞ぐほどの大声をマックスで鼓膜に直撃した一方通行は、


    「ぎゃァァァァァァァァァ!?耳がァァァァァァァァ!!」


    床をゴロゴロ転がってもがいていた。
    はっきり言って、第一位にはとてもでないが見えない。
    威厳などクソ食らえである。

    そんな一方通行の状態を知らず、携帯の声はまたぎゃあぎゃあ騒ぐ。


    『アンタねぇ、勝手に暴れてどっか行くし、戻ってこないし、携帯の電源は切ってたし、ふざけんな!』


    「ふざけてンのはテメェだァァァァァァァァ!!」

    56 = 54 :



    そう叫びながら床に落とした携帯電話をミシミシと音を鳴らしながら握り締める。
    ちなみにまだダメージがあるようで、床に転がったままだ。

    そんな瀕死状態の一方通行に対し、


    『うわっ!ビビらせないでよ!』


    「なァ、お前喧嘩売ってンのか?」


    『なにいってんのよ?』


    どうやら電話の主は1人の少年の鼓膜がピンチに陥ったのを知らないらしい。
    ピキピキと、こめかみにバッテンを浮かべながら、一方通行は言う。


    「オイ、超電磁砲。テメェなンで俺の携帯番号知ってるンですかァ?」


    まず、一番の問題を聞いてみる。


    『えっ?打ち止めに聞いたのよ』


    返って来た返答を聞き、一方通行はジロリ、と視線を動かし密告者を睨みつける。
    犯人は片目を閉じ、舌を出して「えへ?」とやっていた。
    その行為に軽い殺意を覚えつつ、一方通行は用件を聞いた。

    57 = 54 :



    「ンでなンのようだ?」


    『.....ちょっと今から時間ある?』


    ねェよボケ、と言おうとしてピタッと止まる。


    ーーーさっきの爆音はもう聞きたくねェ。それに、カフェで何か聴こうとしてやがったな....


    「....わーたよ」


    『じゃあーーー』


    ピッ!
    一方通行はハァ、とため息をはきながら携帯を閉じる。
    一方通行は携帯をポケットにつっこみながら言った。


    「肉残しとけよ」


    「野菜も食べなきゃだめだよ!ってミサカはミサカはあなたの健康を心配してみたり!」


    58 = 54 :




    「.....来たわね」


    「.....よりにもよってここかよ」


    指定された場所に来て、一方通行は苦い顔になる。
    美琴は打ち捨てられている電車に寄りかかっていた。


    「.....おぼえてるんだ?」


    「......第9982次実験。俺が、テメェと最悪な出会いをした場所だろォが」


    「....もう忘れたかと思ったけど」


    前、ここでは実験があった。
    実験と言う名の殺し合いが。

    一方通行が美琴のクローンを二万体[ピーーー]ことで、レベル6へと進化する。
    そんな最悪な実験の9982回目は、この場所で終了した。


    「.....ねぇ、アンタあの実験のことどう思ってるの....?」


    「....何が言いてェンだ?」


    「だから、今、アンタはあの実験に対してどう思ってるの?」


    美琴は再度尋ねながら一方通行を見る。
    その目は、何かを見定めるような光を秘めていた。

    59 = 54 :


    杖をつき、夜空を眺めながら一方通行は思考する。

    あのクソッタレの実験から、もうだいぶ立つ。
    自分は、あの実験に対して、


    「さァなァ。俺にも分かンねェよ」


    「.....どういうこと?」


    分からないと言った、一方通行の言葉に納得がいかず、美琴は問いかける。


    「あの実験は確かに最悪だった。今の俺なら絶対やンねェだろォし、過去を変えれるンなら、今すぐ変えてェくれェに後悔もしてらァ。けどな、」


    ひと呼吸置いて、一方通行は、最強は続ける。



    「あの実験が無けりゃ俺はテメェ等に合わなかった。誰かを守るってことも知ることは無かった。だから、」



    ーーそこだけは、あのクソッタレた実験に感謝している....

    60 = 54 :



    風の音のみが静かに響く。
    一方通行はハッと笑い、空気を消し飛ばずように言った。


    「まァ、いまさら何言おうがだ、俺がテメェの妹達を殺した最悪の大悪党ってのは代わりねェよ」


    ンで、と彼は顔を上げ、美琴に尋ねる。


    「何か言いたいことでもあるか?」


    「.....いえ、もういいわ」


    何かを悟ったような顔をしながら、美琴は彼に背中を向けた。


    「ハッ、いいのかよ?今ここでオレを殺さなくて?ここなら目一杯暴れても大丈夫だぜェ?」


    帰ろうとする美琴の背中に、一方通行は声をかける。


    だが、美琴は答えず歩いて行った。



    あぁ、こういった会話が一番考えつかない....
    まぁ、なんとかなるよね!たぶん!

    61 :

    15555号はウザキャラでいけばあるいは…

    62 :

    メ欄にsaga(sageじゃないよ)で「殺す」とかブロックされなくなるよ

    64 = 54 :

    >>62 えっ?そんなのがあったんですか?初めて知った!



    次の日



    取り壊される予定の廃墟ビル。
    そこの一部屋に、四人、人がいる。
    グループ.....学園都市の暗部の一つ、そのメンバーが集合していた。


    「じゃあ、今回の仕事の説明をするぞ」


    サングラスを付け、アロハシャツを着た金髪の男、土御門がホワイトボードを叩いて説明を始めた。


    「今回の仕事はある男の排除だ」


    そう言って土御門はポケットから一枚の写真を取り出し、張り付ける。
    その写真に映っていたのは、1人の外人の少年だった。
    その笑顔の少年を見て、一方通行は心の中で首を傾げる。


    (こいつ、どっかで見たよォな....?)


    その間にも、土御門は説明を続ける。


    「これは十年前の写真だ。名前はクサナギ」


    「っ!アイツか.....!」


    一方通行は昨日の男を思い出す。男は自分のことをクサナギと名乗っていた。

    65 = 54 :


    「一方通行は昨日出会ったらしいな」


    「あれ?どう見ても外人よね?なんで日本名なの?」


    土御門が一方通行に確認をとると、グループ唯一の女性である結標が質問する。
    それに答えたのは海原だった。


    「偽名だからですよ。なにせ彼は本来この世に存在しないとされていますから」


    「はっ?」


    海原の言葉に、結標は首を傾げる。
    土御門がそれを見て苦笑いしながら口を開く。


    「こいつはとある古くから伝わる魔術の家系だったが、その家系の者は全員、処刑されたことになっているんだ。女子供問わず、な」


    「処刑の理由はローマ正教への反逆、となっていますが.....」


    土御門の言葉に続けて言った海原の言葉に、一方通行と結標は大体の生い立ちが分かった。


    ーー学園都市にだって、冤罪で殺されるようなヤツは幾らでも居る

    66 = 54 :


    「.....で?そいつの情報は他にあンのか?」


    「ありますよ。彼は聖人です」


    「聖人?」


    海原が言った聞きなれない単語に、一方通行はオウム返しに聞き返した。


    「まぁ、色々詳しい説明は省くが、魔術サイドのレベル5と思ってくれ」


    「つまり、最強クラスってことね」


    土御門の言葉に、結標が確認を取る。土御門は黙って頷く。


    「ほとんどが化け物並の身体能力を持っていて、敵によっては特殊な魔術を使ってくる場合もある」


    「しかも、何か魔術的な武器を持ち込んでないともかぎりません。....手強い相手です」


    ここまで話しを聞いて、ふと疑問に思ったことを、一方通行は聞いた。


    「まて、ソイツの目的はなンだ?昨日俺はソイツの部下から狙撃されたぜ?なンで態々俺にケンカを売る?」


    一方通行の答えはもっともだった。
    確かに、科学サイドの本拠地であるここなら逃げ込むには絶好の場所だろう。
    魔術サイドの人間は迂闊に入れないのだから。
    だが、何故わざわざ目立つマネをする?
    その疑問に「落ち着け」と言いながら、土御門は続ける。

    67 = 54 :


    「クサナギの目的、それは魔術サイドへの復讐だろう。そのためには戦力を増やす必要がある。同じ目的を持つ人間を」


    だが、と土御門はホワイトボードに貼られた学園都市の地図を見ながら言う。


    「学園都市は情報官製がしっかりしてるから中に居るかぎりは安全だが、外と連絡を取るのは難しい。さて、仲間を集めるためにはどうするのが一番効率がいいと思う?」


    土御門がそこまで言って、一方通行は分かった。
    そして、笑う。

    死神の笑みで。


    「なるほどなるほど。広告がわりにするとは、オレも舐められたもンだなァ」


    魔術サイドの人間がレベル5を撃破する。
    そんな情報はすぐに外にも流れるだろう。
    そして、それをやったのがクサナギで魔術サイドと戦争すると情報が広まったらどうなるか?

    ーー学園都市のレベル5を倒せるヤツがいるなら、ソイツに付こう

    こう思うに決まってる。

    しかも、魔術サイドと科学サイドの仲も悪くなり、最悪、また戦争になりかねない。


    ピキピキとこめかみの音を鳴らす一方通行に、土御門は、


    「.....テンション上がっている所申し訳無いが、一方通行、狙われているのはお前じゃない」

    68 = 54 :


    その言葉に、意味が分からないといった表情で一方通行は言う。


    「あン?何言ってンだテメェ?オレは狙撃されーーー」


    まて

    一方通行は言葉を止め、思考する。何かを見落としているようなーーー

    カフェで狙撃された、ロケットランチャーで、目的は戦力の強化、そのためには目立つ行為をしなければならない、だから目標はレベル5ーーー


    「.....オイ、まさか.....」


    「はい、そうです」


    一方通行の確認の言葉に、海原は苦虫を噛み潰したような顔で答えた。






    「目的は、御坂さんの殺害です」





    ブチッ!と一方通行は完璧に切れた。
    表情が歪み、口元がつり上がる。

    美琴は例えレベル5の力を持っていたとしても、一般人だ。表の、光の住人だ。
    こんなクソッタレの闇の揉め事のせいで犠牲にする訳にはいかない。
    例え、神がそれを認めたとしても、一方通行はそれを許さない。

    悪党のプライドとして、必ず。


    「イイぜイイぜ、それくらいムカツク野郎の方が思いっきりぶち殺せるってもンだ」


    一方通行は笑う。死神の笑みで。

    69 = 54 :



    はい、という訳でグループ内での話しでした!
    次回は美琴にある問題が!?
    明日もお楽しみに~





    って、思ったけど、これを見ていて楽しみにしてくれてる人って、居るんだろうか....orz

    70 :

    いるぞ
    頑張れ

    71 = 63 :

    応援してます!がばがばがんば!

    72 :

    俺もだ
    楽しみにしてる

    73 :

    見てるよ

    74 = 42 :

    楽しみにしてる
    無理せず頑張ってくれ

    75 :

    わくわく

    76 :

    全裸体機24時

    77 = 63 :

    明日がスゴイ遠く感じる

    78 :

    逆に楽しみにしてない人はいないと思うze!

    79 :

    見てるよー ノシ

    80 :

    お前・・・俺がどんだけwwktkして待ってたと思ってるんだ
    明日も待ってるからな!

    81 :

    オリキャラかぁ…
    でもここを我慢すれば何時ものに戻るんだよね!
    俺耐えてみせるよ

    82 :

    このMADの一方さんのカッコよさは異常なんだよhttp://www.youtube.com/watch?v=OyIN3W4pvXI

    83 :

    面白いから、自信を持って書いて大丈夫!

    しかし、一方美琴なんてありえないのに、なぜこんなにも惹かれるのか

    84 :

    可能性が0だからこそじゃねえの?
    原作の美琴はもはや病気だし

    85 :

    あながち0とは言えん気もするがなー
    とか言ってみる

    86 :

    文章稚拙だしかまってちゃんうぜーと思ったが、高校生?なのか…
    ゆとりか…

    つうかお前ら本当優しいよな
    製作の性質なのかね

    87 :

    稚拙云々は数こなせば自然とマシになるから無問題
    一番の問題は前スレだとおも
    二つ並行で話を書くのは結構だけど、スレはまとめるべき

    88 :

    >>86
    製作だから文章の批評はいいと思うけどvipじゃないんだからゆとり云々はどうでもいいことだろ

    89 :

    応援ありがとうございます。
    まだまだ色々御迷惑をかけるかも知れませんが、どうか最後までよろしくお願いします。

    早く戦闘に入りたい.....

    90 = 89 :




    「ええ!?部屋が吹き飛んだぁ!?」


    「そうだ」


    昼、寮に帰って来た美琴を迎えたのは信じられない話だった。
    なんでも美琴と白井の部屋に、外から何かが飛んで来て爆発したらしい。

    正直に言って何それ?と言いたいところだが、壁にでかい穴があいているのを見ると、納得するしかない。

    幸い、荷物や服は無事だったが、到底住める状況では無い。
    ちなみに、白井は一旦帰って来て、すぐに風紀委員として仕事に行ってしまったらしい。


    「それで問題が一つ。予備の部屋がもう一杯になってしまったんだ」


    「えっ!?」


    「同じ階に住んでいた奴らも別の部屋にいかせたからな。そのせいだ」


    「ううっ、分かりました....」


    寮官の言葉に、ハァ、とため息をつきながら美琴は頷いた。
    折角、明後日から中三の夏休みなのに.....

    どこのホテルに泊まろうか、と思っていると、寮官は美琴に小さな紙切れを差し出した。


    「なんですか?これ」


    「お前のことを飲み仲間に話したら、家で引き取ってくれるということだ。感謝しておけよ」


    「の、飲み仲間ぁ!?」


    「?どうした御坂?わたしだって酒くらい飲む」


    目の前の寮官がお酒を飲む姿.....だめだ、想像できない。
    美琴は頭がクラクラしながらもその紙切れを受け取った。

    91 = 89 :




    「で、ここね....」


    目的地の前に、美琴は立っていた。
    その背中には大きなバックをかるっている。


    「寮官の飲み仲間、か....どんな人だろ.....」


    先程から考えてはいるが、全く想像できない。
    美琴は考えるのを止め、足を踏み出した。









    「えーと、ここね...」


    エントランスで鍵を開けて貰い、美琴は扉の前に立っていた。
    そして、恐る恐るインターホンを押す。

    ピンポーン、と気持ちのいい男がした。

    しばらく待つ。


    「.....?」


    何故か出てこない。
    そして、もう一回押そうとした所で、ガチャ!っと強めに開いた。

    92 = 89 :




    そこにいたのは、










    「ハイハイ!?なンのご用です....?」


    「.....はっ?」


    開けて出て来たのは、白い髪に、赤い目を持つ少年。

    一方通行その人だった。


    「......」


    「......」


    お互い予想だにしない人物が現れ、脳の活動が停止する。
    そして先に復活したのは一方通行だった。


    「....間に合ってますンで」


    「まてこら」


    ガシッ!


    ゆっくり閉まっていくドアをガシッと美琴は引っ掴んだ。



    93 = 89 :



    「オイオイ!なンでお前がここに居るンですかァ!?後手ェ離せ!」


    「それはこっちの台詞よ!エントランスで聞いた声は女性だったのよ!?後そっちが手離しなさい!」


    ギリギリとドアが左右から両手で引っ張られ、悲鳴を上げる。
    ここに、世界で一番不毛な争いが始まった。



    ちなみに、この争いは打ち止めが来る三十分後まで続いた。




    「いやーそっか、二人は知り合いだったじゃんかよ」


    「.....」


    「.....」


    「あっ、はははは....み、ミサカはミサカは冷や汗を垂らしてみたり....」


    黄泉川は笑っているが、その他の人物は冷や汗を垂らす、怒る、どちらかである。

    一方通行と美琴は先程までの争いのせいで怒っており、打ち止めと芳川は余りの気まずさに、冷や汗を垂らしていた。


    「いやー、常磐台から来る生徒がまさか超電磁砲だとは思ってなかったじゃんよ」


    「ワザとならブッ殺してるぞ、ヨミカワァ.....」


    のんきな黄泉川の言葉に、ギロリと赤い双眸を動かす、一方通行。
    対する美琴はもう機嫌が直ったのか、笑顔で打ち止めと話していた。

    94 = 89 :



    「さっき言い損ねたけど久しぶりね、打ち止め。一ヶ月ぶりかしら?」


    「お久しぶり!お姉様!ってミサカはミサカは気まずさを吹き飛ばしてみたり!」


    「元気にしてた?このもやしになにかされなかった?」


    「オイテメェどういう意味だ?」


    「え?だってアンタロリコンじゃない。アクセロリータでしょ?」


    「オーケー、お前ケンカ売ってンだなァ!?」


    美琴の言葉に、一方通行は切れつつ立ち上がる、が、


    「あっ、でも初対面で裸にされたよってミサカはミサカは思い出してみたり」


    ピキッ!!


    空気が凍った。
    まるでこの空間だけに氷河期が訪れたかのようだ。

    打ち止めは?マークを浮かべ、美琴は汚物を見るような視線を一方通行に送り、芳川はドンマイという表情をする。

    美琴の視線のせいでダラダラと汗を流す一方通行の肩に、ポンッと手が置かれた。
    まるで油が切れた機械のように、首をギギギッと動かし、手の主を見る。

    そこにいたのは凍てつく笑顔をした、黄泉川警備員だった。


    「一方通行。隣の部屋で事情徴収じゃん」


    「ち、チゲェ!誤解だァァァァァァァァァアアア!!」


    一方通行の絶叫が高級マンションに響いた。

    95 = 89 :




    「あんな一方通行、始めて見たわよ.....」


    「あれはヨミカワが規格外すぎるだけかも、ってミサカはミサカはあの人の心配をしながら言ってみる」


    「彼なら大丈夫でしょう」


    残った女子三人はまったりと二人が戻って来るのを待っていた。

    ふと、打ち止めは美琴の膝の上で口を開いく。


    「ねぇ、お姉様。やけにあの人に対して柔らかくなってない?ってミサカはミサカは聞いてみる」


    「.....そう?」


    「そうね。あなたはあの実験のことで彼を憎んでいると思ったのだけど」


    向かいに座っていた芳川の言葉に、美琴はびっくりし、そして警戒する。


    「アンタ.....なんであの実験のことを.....!?」


    「元研究員だからよ」


    「今は教員免許を取るために勉強を頑張るニートだけどねってミサカはミサカは今の立場を言ってみる」


    その打ち止めの説明を聞き、美琴はジーと芳川を見て、何を思ったか、警戒をといた。


    「....鳴る程ね、まっいいわアイツとこの子が信頼しているみたいだし」

    96 = 89 :


    「......」


    「んっ?何よ?」


    美琴は芳川がこちらを見ているのに気がつき、尋ねる。


    「いえ、まさか貴方があの子を信用してるなんてね.....」


    「確かに驚きかもってミサカはミサカは言ってみたり。あの人とお姉様の仲は犬猿の関係とかいうレベルじゃなかったしね、ってミサカはミサカは先程のやりとりを思い出しながら疑問に思ってみる」


    そんな二人の疑問に、少し躊躇うように美琴は答えた。


    「.....あれから一年経ったし、ね。少し、アイツに対する見方を変えることにしたのよ」








    一方、


    「グァー....足がイテェ.....」


    「罰にはちょうど良いじゃん」


    一方通行の殺風景な部屋の中で、一方通行はベットに足をブラブラさせながら横たわっていた。
    理由は正座のし過ぎである。


    (クソが、土御門の言葉はこういう意味かよ)


    97 = 89 :

    回想。


    「で、今回の作戦は長期戦になる。御坂美琴を護衛し、暗殺者をとっ捕まえてクサナギの居場所を吐かせる。以上」


    「ンで?護衛役は誰がやるンだ?ロリシストーカーか?」


    「いや待ってください。なんですかそれ?」


    「いや、お前だ。ロリシストーカーでは無い」


    「いや、あの。土御門さん。せめてニャー口調で言ってください」


    「大丈夫なの?ロリシストーカーと違って一方通行は目立つわよ?」


    「大丈夫だ。そこは考えている」


    「....もう、いいです」
     

    回想終了。


    「ハァ、メンドクセェ.....」


    そう呟き、一方通行は起き上がる。
    これから大変な目に会う予感がしながら。






    「それでね!あの人の寝顔の写真がこれってミサカはミサカは見せてみたり!」


    「へぇー寝顔かわいいじゃない」


    「なにやってやがンだァァァァァァァァアアア!?」


    フロアに入った瞬間、一方通行がしたことは自分の写真で盛り上がる女性陣につっこむことだった。

    98 = 89 :


    暫く平穏が続く、ハズ。
    では授業に行って来ます。

    99 = 83 :


    いってら
    これから楽しくなりそうだな

    100 = 89 :

    前スレ依頼出して来ました。
    五時以降投下予定です。
    とりあえずクラスメイト達よ、早く掃除手伝って。


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