元スレ一方通行「なンでも屋さンでェす」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
はじめに
時系列とか人物の現状だとか、細かいところは気にしないで下さい
あくまでこのSS内の設定であるという事をご了承下さい
キャラ崩壊も許してください
つまんね
設定おかしくね?
キャラ違うじゃん
なんでこいつらが一緒にいんの?
と思った人は速やかに戻ることをオススメします
以下投下
2 = 1 :
とあるオープンカフェーーーーーーーー。
一方通行「あァだっりィー」ズズー
一方通行「生きるのめンどくせェー」
一方通行「コーヒーうめェー」ダラーン
御坂妹「おや一方通行ではないですか、とミサカはオープンカフェでだらけきっている一方通行に挨拶します」ペコリ
一方通行「おォ?お前……何してんだァ?」
御坂妹「調整が終わってブラブラしているところです、とミサカは説明します」
一方通行「そォかァー……お前もなンか飲むかァ?」ダラダラ
御坂妹「ではご一緒します」ガタ
一方通行「おォ、好きなの頼めェ」
御坂妹「ありがとうございます、とミサカは貴方から差し出されたメニューを手にします」
3 :
構わん
期待
4 = 1 :
――――――――――――。
御坂妹「今日は上位個体と一緒ではないのですか?とミサカは貴方に質問します」
一方通行「あァ、今日はなンか黄泉川と買い物に行ってるみたいだなァ」ダラーン
御坂妹「……どうかしたんですか?とミサカは無気力極まりない貴方に問いかけます」
一方通行「えェー……答えンのもなンかだりィ」
御坂妹「?」
一方通行「別にィー、ただ生きンのだりィなーって思っただけですけどォ」
御坂妹「生きるのがだるい、ですか?」
一方通行「そォー、いやお前にこンな事言ったら失礼なんだろォけどさァ」ダラダラ
一方通行「散々人殺ししといて、何やってンだ俺、みたいなァ?」
御坂妹「……」
一方通行「奨学金で生活はできるけどさァ、生きてる意味あンのかってなァ」
5 = 1 :
御坂妹「それは……ミサカも同じ事です」
一方通行「そォいやお前って、生活費どォしてンだァ?」
御坂妹「生活する事に関しては研究所がある限り問題ありません」
御坂妹「しかし、娯楽に使う金銭は支給されていません」
御坂妹「なので、ここの飲食代も現在手持ちが……とミサカは目を伏せます」ショボン
一方通行「いや俺が誘ったンだし、ここのは別にいィけどォ」
御坂妹「どうしてそんな質問を?とミサカは逆に問いかけます」
一方通行「ン、打ち止めは俺が色ンなもン買い与えてるけどォ、お前らはどォなのかなァって」
御坂妹「そうですか、とミサカは納得します」
一方通行「そォだよなァ……妹達全員になンかしてやらねェとなァ」
御坂妹「いえ、ミサカ達はこれ以上何かを求めません、とミサカは反論します」
6 = 1 :
一方通行「償いの意味も込めてさァ……よし、わかった」ヨォシ
御坂妹「?ミサカは何かを決意した一方通行を不思議にみつめます」
一方通行「俺がお前らの娯楽に使う金をまかなってやる、全員分」
御坂妹「……妹達全員分ですか?とミサカは貴方の正気を疑います」
一方通行「当たり前だァ、打ち止めだけ贔屓するわけにもいかねェしな」
一方通行「妹達が人間らしく生きるに必要な金を稼ぐのも俺の仕事だァ」
御坂妹「一方通行……」
一方通行「って言ってもなァ……何しよォー」ダラーン
御坂妹「貴方は暗部で仕事をしていると聞きましたが?とミサカは再びだらけている貴方に質問します」
一方通行「それはそォなんだけどよォ、違うンだよなァ」ダラダラ
御坂妹「?」
7 = 1 :
一方通行「せっかくだし、お前らには汚い金は使いたくねェんだよなァー」
御坂妹「汚い金、ですか」
一方通行「少しでも汚い世界に触れて欲しくねェっつゥかさァー」ダラーン
御坂妹「……一方通行……」
一方通行「!閃いたァ」ピコーン
御坂妹「何か思いついたのですか?」フルイデスネ
一方通行「あァ、早速行動開始するわァ」
一方通行「悪いけどここはこれで払っといてくれ、じゃあなァ」ガタ
御坂妹「ちょ、ちょっと待ってください!これでは多すぎます!」
一方通行「付き合わせた礼だ、それで服でも買うンだなァ」スタスタ
御坂妹「……」
御坂妹「やはり彼は、悪人にはなりきれないようですね、とミサカは呟きます」
8 = 1 :
一方通行「これで生きる意味が生まれたなァ」キュー
一方通行「かなり稼がなきゃならねェしなァ」キュキュ
一方通行「そのうち世界各国の妹達に仕送りできるようになンないと」キュキュ―
一方通行「よし、こンなもンだろォ」ババーン
なンでも屋さン
・なンでもします
・値段は仕事内容によって異なります
・年中無休
例)・トイレのトラブル、核シェルター代わり、紛失物の捜索、ボディガードetc.
一方通行「これで完璧だろォ」ニマニマ
一方通行「よォし、頑張れ俺」
一方通行「後はこれを学園都市中に張りつけるかァ」ヨォシ
9 = 1 :
絹旗「うん?何ですかねこの超手書きな張り紙」
絹旗「【なンでも屋さン】……ですか」
絹旗「本当になんでもしてくれるのでしょうか?」
絹旗「それなら是非超頼みに行きましょう」フンフン
ピピピピピピピ…
一方通行『はいこちらなンでも屋さンでェす』ピッ
絹旗(自分で「さん」ってつけるのはなんか可愛いですね)
絹旗「あの、張り紙見てお電話したんですけど」
一方通行『おォ、どういったご相談ですかァ?』
絹旗「本当に超なんでもしてくれるんですか?」
一方通行『なンでもしますよォ』
絹旗「なら、私を雇ってくれませんか?」
一方通行『えっ』
10 = 1 :
喫茶店―――。
一方通行「で、雇ってくれってのは?」ダラーン
絹旗「そのままの意味です」(超だらけてますね…)
一方通行「なンでも屋さンとして働きたいって事かァ?」
絹旗「ええ、超お願いします」
一方通行「確かになンでもするけどさァ、雇ってくれってのは斬新すぎンだろォ」
絹旗「……ダメ、ですか?」
一方通行「いやいや、その前衛的な姿勢は見上げたもンだけどォ」
一方通行「お前さァー……暗部にいた?」
絹旗「っ……どうしてわかったんですか?」
一方通行「ン、なンか雰囲気とか。ただのガキじゃねェなァって」
絹旗「……所属していた暗部が壊滅して、行き場がなくなったんです…」
一方通行「最近壊滅したってのは……アイテムとかかァ?」
絹旗「え?ど、どうして…」
一方通行「いや俺も暗部だしなァ」
絹旗「それならなぜこんな事を?」
11 = 1 :
事情説明中―――――。
絹旗「なるほど、超納得しました」
絹旗「それにしてもまさか貴方があの第一位の一方通行とは…」
一方通行「暗闇の五月計画の事で恨んでるかァ?人生狂ったァって」ダラダラ
絹旗「……いえ、むしろ貴方のおかげでレベル4になれたわけですし、超感謝してます」
一方通行「どいつもこいつも変な奴ばっかりだなァ」ダラーン
絹旗(超電磁砲のクローンの為に、わざわざ働くなんて…)
絹旗(第一位なら奨学金だけで十分生活できるのに…聞いてたよりも優しい人ですね)
一方通行「ン、じゃ採用ォー」ゲデー
絹旗「えぇー……そんないきなり超適当に決めていいんですか?」
一方通行「レベル4なら十分すぎる助手になるしなァ」
絹旗「はぁ…」
一方通行「仕事少なかったら給料は奨学金で払うから心配すンな」
絹旗「私は……お金よりも、居場所が欲しいだけです」
一方通行「あン?居場所だァ?」
12 = 1 :
絹旗「人殺しばっかりやって、更に仲間までいなくなって……」
絹旗「私は、自分の居場所が欲しかったんです……」
一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ
絹旗「うぁ…え、ちょ、いきなり頭撫でないで下さい」ワタワタ
一方通行「心配すンな、俺はいなくなンねェよ」
一方通行「こンな極悪人の横で良かったらいつまでもいろォ」
一方通行「側にいるうちは俺が食わしてやるよ」
絹旗「……はい、超ありがとうございます」ペコ
一方通行「よォし、それじゃあとりあえずお前受付係な」
絹旗「はい!」
一方通行「じゃ俺寝る、おやすみィ」グデーン
絹旗「ちょ、喫茶店で横にならないで下さい!」
絹旗(……全く、受け取り方によっては超誤解するじゃないですか……)
13 = 1 :
それから数日後――――――。
絹旗「いやー、今日は超大忙しでしたね」
一方通行「おォ、口コミで依頼も増えたしなァ」
絹旗「では、私はこれで…」
一方通行「絹旗ァ、ちょっと待て」
絹鼻「?」
一方通行「お前、まだ個室サロン暮らしなンかァ?」
絹旗「ええ、そうですけど……?」
一方通行「ふゥん…よし、不動産屋さン行くぞ」
絹旗「え?」
一方通行「だからァ、お前の部屋探しに行くンだよ」
絹旗「え、いえ、その…お金が……」
一方通行「心配すンなァ、俺が出してやる」
絹旗「ちょ、それは超悪いです」
一方通行「面倒見るなら最後までって決めたンだよ、いいからついて来い」スタスタ
絹旗「ちょっと、一方通行!」
14 = 1 :
不動産屋「こちらの物件はいかがでしょう?」
一方通行「せっめェ」
不動産屋「ではこちらは?」
一方通行「普っ通ゥ」
不動産屋「で、ではこちらなんかは?」
一方通行「しょっぺェ」
不動産屋「こ、こちら!」
一方通行「べっつにィ」
不動産屋(なにコイツ…)
1時間後――――。
絹旗「4LDK…ですか」
一方通行「こンなもンだろォ」
絹旗「いやいや、私1人には超広すぎますよ!」
一方通行「そォかァ?」
15 = 1 :
絹旗「……なんなら貴方も一緒に……」ゴニョゴニョ
一方通行「なンて?」
絹旗「い、いえ、なんでもありません!」
絹旗「でも、逆に超寂しい気がします…」
一方通行「ン、そォか?」
一方通行「おォ、閃いた」ピコーン
絹旗「?」フルイデスネ
一方通行「同居人連れてきていいかァ?」
絹旗「同居人、ですか?」
一方通行「悪いンだけどォ、前言った妹達の1人とかダメか?」
絹旗「ああ、構いませんよ!むしろ歓迎します」
一方通行「本当かァ!ありがとなァ」ワシワシ
絹旗「え、や、ちょっと…また頭撫でて……」
一方通行「知らない奴と一緒で気まずくなるようなら止めるけど」
絹旗「いえ、本当大丈夫です!元々貴方のお金ですし」
16 = 1 :
――――――――。
御坂妹「こんにちは、ミサカ10032号です」ペコリ
絹旗「絹旗最愛です、超よろしくです」
一方通行「カエルには話してあるからよォ、今日からここがお前ンちだ」
御坂妹「一方通行、いいんですか本当に?とミサカは貴方に確認をとります」
一方通行「大丈夫ですゥ、気にすンなァ」
御坂妹「なんか貴方には迷惑ばかりかけている気が……」
一方通行「うるせェなァ、せっかく見つけた俺の生きがいを邪魔する気ですかァ?」
絹旗「私も、元々一方通行に拾われた身ですから」
御坂妹「……お世話になります、とミサカは改めて頭を下げます」ペコリ
一方通行「絹旗ァ、悪いけどよろしくなァ」
絹旗「お気になさらず……とは言ってもやはり超広いですね」
御坂妹「そうですね、とミサカは2人で暮らすには広い部屋を見渡します」
17 = 1 :
一方通行「ンー、じゃあオフィスも兼ねるかァ?」
絹旗「あ、そうしましょう!1つ仕事部屋にしましょうよ」
一方通行「お前はそれでもいいか?」
御坂妹「はい、2人でも部屋が余るようなので、丁度いいのでは?」
一方通行「ンじゃァ決定ィー、備品でも買いに行くか」
一方通行「ついでにお前らの生活に必要なもンも買いに行くぞ」
絹旗「なんか……つくづく超申し訳ないですね」
御坂妹「はい、とミサカは彼女に同意します」
一方通行「お前らは形は違っても俺が原因で人生狂ってるからなァ」
一方通行「俺がこれからお前らにできる事はなンでもしてやる」
絹旗「……」
一方通行「それに関して負い目感じる事なンか必要ねェよ」
御坂妹「……ですが」
18 :
おもしろそう
しえん
19 = 1 :
一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ
御坂妹「うぁ……」
一方通行「お前もわっしわっしィ」ワシワシ
絹旗「え、ちょ…」
一方通行「礼なンかいらねェから、そン代わり2人して笑ってろ」
一方通行「それが俺が見つけた生きる意味なンですゥ」
一方通行「オラ、わかったら行くぞ」スタスタ
絹旗「……」
御坂妹「……」
絹旗「なんか、あの人超ずるいですよね」
御坂妹「同意します、とミサカは一方通行の意外なジゴロっぷりに動揺します」
絹旗(……本当に、もう)
20 = 1 :
またまた数日後ーーーー。
ピピピピピピ…
ガチャ
御坂妹「はい、こちらなンでも屋さンです」
絹旗「…一方通行、なンでも屋さンって名前変えません?」
一方通行「なーンでですかァ?」ダラダラ
絹旗「いえ、名前がなんかマヌケっぽいなーと」
一方通行「そォか?ンー…じゃあ『ストライフデリバリーサービス』とか?」ゴロゴロ
絹旗「いやそれもろパクリじゃないですか」
一方通行「『デリバリーヘルプ』とか?」グデー
絹旗「略したら違うサービスになっちゃいますよ」
一方通行「『(株)一方通行』とか?」
絹旗「株式会社の意味知ってます?」
21 = 1 :
一方通行「もォなンでもいいや」ゴロゴロ
御坂妹「仕事です、とミサカは相談中の2人に話しかけます」
一方通行「おォ、なんだ?」
御坂妹「なんでも校舎内の清掃をお願いしたいそうですが」
絹旗「校舎?どこかの学校ですかね?」
御坂妹「はい、常盤台中学です、とミサカはお姉さまの通う中学校である事を打ち明けます」
一方通行「超電磁砲の学校かァ……広いんだろォな」
絹旗「そうですね…」
一方通行「めんどくせェ…よし、ンじゃあ行くか、めんどくせェけど」スクッ
絹旗「めんどくさいのを2回も言わないでください」
22 :
面白そうだな
期待してる
23 = 1 :
常盤台中学ーーーーーーーーーー。
美琴「あれ?アンタ……」
御坂妹「お久しぶりです、とミサカはお姉さまに挨拶します」ペコリ
美琴「じゃなくって!なにしてんのこんな所で!」
一方通行「おォ、超電磁砲」ダラダラ
絹旗「とりあえず超起き上がって下さい!」
美琴「一方通行!?アンタまで何を……」
御坂妹「それは私から説明します」
説明中――――。
美琴「なんか……ありがとう一方通行」
一方通行「もォーなンかーお礼とかーいらないンですけどー」ダラーン
絹旗「なんで今どきの若者な喋り方なんですか…」
24 = 1 :
美琴「私こそ何かしなくちゃならないのに……ゴメン」
一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ
美琴「きゃ、ちょっと…」
一方通行「ならこれから絹旗とか妹達の買い物に付き合ってやったりしてくれェ」
一方通行「こいつらは今まで年頃の女らしィ生活してなかったからなァ」
美琴「……」
一方通行「俺は男だから、そこンとこ教えてやってくれ」
美琴「…わかった、ありがと」
一方通行「じゃあなァ」スタスタ…ズルズル
絹旗「ちょっ一方通行!清掃用具は引き擦らないでください!」タタッ
御坂妹「…どうしました?とミサカはお姉さまの顔を覗き込みます」
美琴「いやー…一方通行、本当はいい奴だったんだなって?」
御坂妹「その点については完全同意します」
25 = 1 :
美琴「今度、可愛い服が売ってる店に連れてってあげる!」
御坂妹「本当ですか?とミサカは喜びを隠し切れません」
美琴「うん、打ち止めも、絹旗って子も連れて皆で行きましょ」ニコニコ
御坂妹「はい!では、ミサカはこれから仕事をこなしてきます」タタタ
美琴「頑張ってね」フリフリ
―――――。
御坂妹「早く終わりましたね、とミサカは予想以上の早さに驚きを隠せません」
一方通行「楽勝だしィ」ダラーン
絹旗「……ベクトル操作って超チート過ぎますね」
一方通行「コーヒー飲んで帰ろうぜェ」ダルイ
26 = 1 :
別の日、なンでも屋さンオフィスーーーー。
一方通行「売り上げ順調だなァ」カタカタ
御坂妹「一方通行、コーヒーを淹れましたのでどうぞ」コト
一方通行「おォ、サンキュー」ズズー
御坂妹「絹旗はミルクティーです」コト
絹旗「あ、ありがとうございます…はぁ、超おいし」コクコク
一方通行「絹旗ァ、明日ってなンか仕事入ってるか?」
絹旗「えーと…今のところ2件入ってます」
一方通行「そォか…ちょっと電話してくる」
―――――――――――。
ガチャ
一方通行「よし、お前ら明日休みなァ」
絹旗「へ?休み、ですか?」
27 :
一方通行「あァ、超電磁砲と買い物でも行って来い」
御坂妹「しかし、明日は依頼がありますが……とミサカは先ほどのスケジュールを確認します」
一方通行「あァ?ンなもン俺1人で十分だァ」
一方通行「今超電磁砲にアポとっといたからよォ、行って来い」
絹旗「いいんですか?」
一方通行「いいっての、せっかくだから満喫して来い」
御坂妹「ありがとうございます、とミサカは素直にお礼を言います」ペコ
絹旗「超ありがとうございます」ペコリ
一方通行「はいはーい、今日は解散―」バイバーイ
バタン
絹旗「超頭が上がりませんね」
御坂妹「…ですね」
28 = 27 :
次の日――――。
打ち止め「わーい、お姉さまとお買い物だってミサかはミサカは喜んでみる!」
御坂妹「よろしくお願いします、とミサカはお姉さまに頭を下げます」ペコ
一方通行「打ち止め、ちゃんと言う事聞くんだぞ?」
絹旗「私が責任をもって引き受けます」
美琴「ありがとね、一方通行」
一方通行「はいはい、じゃあ悪いが3人を頼むぜ超電磁砲」ダラーン
美琴「任せて!」
ガチャ、バタン……
一方通行「さーて、まずは迷い犬の捜索からだなァ」ダラダラ
一方通行「……」スクッ
一方通行「なンか充実してンなァ最近」フンフン
29 = 27 :
――――――――。
打ち止め「お姉さま、これ可愛いよってミサカはミサカはゲコ太のマグカップを手に取ってみる」
美琴「うわ、ホントだ!」
美琴「よし、今日はアタシが何でも買ってあげるからね」ナデナデ
打ち止め「わーい!ってミサカはミサカはお姉さまに抱きついてみる!」
美琴「アンタ達も遠慮しなくていいからね?」
絹旗「いえ、私たちは……」
御坂妹「一方通行からお小遣いなるものをいただいてきました、とミサカは報告します」
美琴「お小遣い?」
絹旗「はい、超いらないって言ったんですが……」
御坂妹「なにやら諭吉さんがこんなにってミサカは封筒の中をお姉さまにお見せします」
諭吉さん<コンニチワー
美琴「……」
打ち止め「すっごぉい…ってミサカはミサカは予想外の大金に驚いてみる」
30 = 27 :
絹旗「本当、あの人が何を考えてるのか超理解できません…」
美琴「買い物って、何を買うと思ってたんだろうね」アハハ
御坂妹「上条当麻が見たら発狂しますね、多分」
美琴「……一方通行に愛されてるわね」ニコニコ
絹旗「あああ、あ、愛されてるって…」
御坂妹「これはあくまで彼なりの気遣いです、とミサカは手をパタパタと振ります」パタパタ
打ち止め「あー、ライバルが増えたかもってミサカはミサカは最近のあの人の建築士っぷりを嘆いてみる」ブーブー
31 = 27 :
一方通行「……ン?」
(∪^ω^)「わんわんお!わんわんお!」
一方通行「このフォルム、この首輪……間違いなくコイツが迷い犬だな」
(∪^ω^)「お?」
一方通行「ホラ、家に帰ンぞ」ヨイショッ
一方通行「って重っ!何この犬!太りすぎだろ!」
ワンワンオ!
オモテェ!マジナンナノコイツ!?
垣根「ん?あれは……」
垣根「見つけたぜ第一位!ここで会ったが100年目!!」
一方通行「ン?おォ、お前か……ちょっとコイツ運ぶの手伝ってくれ」
垣根「え?あ、ああ……わかった」
一方通行「せーのォ!」ソイッ
垣根「えっ!コイツ重てぇ!何このコイツ!」
一方通行「わりィ、バッテリー節約したいから能力使えないンだわ」フラフラ
垣根「ちくしょう!こんな犬ごときに…俺様が負けるかぁぁぁぁ!!」ヨイショーッ
32 = 27 :
「ありがとうございます!助かりました!」
一方通行「いえいえ、またなンかあったらよろしくお願いしますゥ」ペコリ
ガチャ、バタン…
垣根「フフフ……これで邪魔者はいなくなったなぁ第一位?」
一方通行「いやー、助かったわ…悪かったな」
垣根「そんなんどうでもいいから決着をつk」
一方通行「せっかくだからコーヒーでも奢るぜェ?ここの喫茶店でいいかァ?」
垣根「あ、ああ…うん、悪いななんか」
一方通行「やっぱ仕事した後のコーヒーは最高だなァ」ズズー
垣根「あの…一方通行?」
一方通行「あン?」
垣根「なにしてんだお前マジで」
33 :
提督クンまで出てきたww
イイヨイイヨー
34 = 27 :
kwwsk説明中―――――。
垣根「……」
一方通行「どォしたァ?」
垣根「いや……なんかお前の輝きっぷりを聞いてたら俺がバカみてぇだなって…」ズーン
一方通行「輝きだァ?」
垣根「うん、いや…アレだ」
一方通行(なーンでやさぐれてんだ?)
垣根「…復讐なんざどうでもよくなってきた」
一方通行「ン、人間働いてダラダラすンのが1番だァ」ダラーン
垣根「俺にも生きる意味が見つかるかねぇ」
一方通行「好きに生きたらいーンじゃねェの?俺の場合はこの仕事だっただけだしィ」ゴロゴロ
垣根「喫茶店で横になんなよ……」
35 = 27 :
垣根「なぁ」
一方通行「あン?」
垣根「俺も…その、お前んとこで働かせてくんねぇ?」
一方通行「なンでも屋さン」キュピーン
垣根「そう、そのなンでも屋さンで」
一方通行「まァいーンじゃねェ?お前の能力なら役立つだろうしィ?」ダラダラ
垣根「軽っ!いいのかよ?」
一方通行「ン、殺そうとすンなら返り討ちにするけどなァ」ヘラヘラ
垣根「……しねぇよ」
一方通行「っとその前にィ、ちょっと確認したいンだが」
垣根「ん?何だよ」
36 = 27 :
一方通行「つーわけでェ、今日から入った新入りだァ」
御坂妹「ミサカ10032号です、とミサカは挨拶します」
垣根「俺は垣根帝督、よろしくな」
絹旗「……第二位、未元物質ですか」
垣根「……お前、アイテムの……」
一方通行「はいはい、絹旗ァ」パンパン
絹旗「な、なんですか?」
一方通行「事情はある程度聞いたけどよォ、仕事は仕事だ」
一方通行「ドンパチやるならここ以外でなァ」
絹旗「いえ……そのつもりは超ありません」
垣根「……」
絹旗「確かに言いたい事は超沢山ありますけど、もういいです」
一方通行「いいンだなァ?」
絹旗「おかげで今の生活が手に入ったわけですし、私は今を超生きます」
37 = 27 :
一方通行「……わっしわっしィ」ワシワシ
絹旗「ぷぁっ…なんで撫でるんですかぁ!」
一方通行「お前は偉いなァ」チラチラ
垣根「うぐ……スマン、過去の事は謝る」ペコ
絹旗「いえ、もういいですって」
垣根「これからは俺も今までみてぇな生き方は捨てる」
一方通行「なンでも屋さンだからなァ」
垣根「はは、なンでもしてやるよ」
御坂妹「では、コーヒーをどうぞ、とミサカはすっかりお茶汲み係が板についた事をアピールします」コト
一方通行「ン?そォいやお前ら、買い物はどォだった?」
御坂妹「はい、とても充実してました…ありがとうございました」ペコリ
絹旗「超たくさん買ってきましたよ!」ホラホラ
一方通行「おォ、そりゃ良かったなァ」ダラーン
垣根(なんだこの温ぃ感じ)
垣根(でも……悪くねぇな)
38 = 27 :
次の日の朝――――――――――――――。
ガチャ、バタン
一方通行「おォ……」ネムイ
絹旗「おはようございます、超眠そうですね」
御坂妹「おはようございます、今コーヒー淹れますね」パタパタ
垣根「おす」
一方通行「今日の依頼はァ?」ダラーン
絹旗「えーと、要人のボディガード、エレベータの修理、鍵の無い金庫の開錠…ですね」
一方通行「ンじゃ垣根、お前ボディガードよろしくゥ」
垣根「はいよー」スク
絹旗「レベル5の第二位が護衛とは……贅沢すぎる待遇ですね」
垣根「の割りには格安だしな」
一方通行「あと妹、これ北欧とロシアの妹達に送っとけ」ユキチサン
御坂妹「了解しました、あ、一方通行」
一方通行「ン?」
御坂妹「また各地のミサカ達からお礼の手紙が届いてますが」コンナニ
一方通行「おォ、後でちゃンと読むから置いといてくれ」
一方通行「ンじゃ行きますかァ」
絹旗「はい」
39 = 27 :
――――――――――。
偉い人「おい、雇った護衛はまだこないのか?」
下っ端「はぁ、すいません…」
偉い人「ったく、時間も守れん奴をなぜわざわざ雇ったんだ」
下っ端「噂では高位能力者がやっているという事だったので…」
偉い人「ちっ…これで使えない人間だったら文句の電話を入れておけ」
バッサバッサ
垣根「おう、遅れてすんません」ファッサー
偉い人「」
下っ端「」
垣根「第二位の俺が来たからには大船に乗ったつもりでいてくれ」バッサバッサ
偉い人「」
下っ端「だだだだ第二位……レベル5の第二位!?」ガタガタ
40 = 27 :
絹旗「これがその金庫ですか、超でっかいですね」
お婆ちゃん「ええ、夫の形見が入っているんだけどねぇ」
絹旗「鍵屋さんには頼んだんですか?」
お婆ちゃん「はい、でもかなり複雑な鍵らしくて…」
絹旗「あらー…あの、超お聞きしますけど、この金庫壊れても大丈夫ですか?」
お婆ちゃん「ええ、中身が取り出せれば金庫自体は」
絹旗「わかりました、超任せてください」フンフン
お婆ちゃん「でも、どんな道具を使っても開かないくらい頑丈みたいなんだよねぇ」
絹旗「超大丈夫です、下がっていてください」
ドガァァァァァァーーーーン!!!
お婆ちゃん「あらまぁ」
41 = 27 :
絹旗「はい、これが中身みたいですね」フゥ
お婆ちゃん「ああ…ありがとう、ありがとう」
絹旗「よかったですね、お婆ちゃん」ニコニコ
お婆ちゃん「そうだお嬢ちゃん、お礼にお茶でも飲んでいかないかい?」
絹旗「え?いえ…悪いですよ」イエイエ
お婆ちゃん「まぁまぁ、美味しいイチゴ大福あるんだよ」
絹旗「イチゴ大福…」オイシソウ
お婆ちゃん「恩人なんだから、遠慮しないで」サアサア
絹旗「すいません…えへへ、じゃあちょっとだけ」
お婆ちゃん「お嬢ちゃんのおかげで助かったわ、本当にありがとう」
絹旗(感謝されるのってなんだか超嬉しいですね)テレテレ
42 = 27 :
御坂妹「お疲れ様です一方通行」
一方通行「ン、他はまだ出払ってるみたいだなァ」
御坂妹「はい、あ、一方通行」
一方通行「ン?」タレーン
御坂妹「あの、良かったら今日晩御飯食べていきませんか?」
一方通行「あ?いいのかァ?」ダルダル
御坂妹「ええ、その方が絹旗も喜ぶでしょうし」
一方通行「?まァ、じゃあ頼むわ」
御坂妹「何かリクエストはありますか?」
一方通行「肉ゥー」ダラーン
御坂妹「では焼肉でもしましょう、とミサカはナイスな提案をします」
一方通行「おォ、ンじゃ買出し行くか?」
御坂妹「そうですね、では依頼用の電話を携帯に移行させます」
43 :
だらっだらだな
44 = 27 :
スーパー―――――――――――――。
一方通行「ホットプレートあったかァ?」
御坂妹「あ…」
一方通行「ンじゃ買ってくか、あれば使うだろ」
御坂妹「そうですね、とミサカは一方通行に同意します」
一方通行「よし、じゃあさっさと終わらせるか」
ガチャ、タダイマー
絹旗「あれ、お2人で買い物行っていたんですか?」
御坂妹「ええ、今日は一方通行も夕食を食べていきます」
絹旗「ほ、本当ですか?」
一方通行「おォ、邪魔するぜェ」
45 :
父さん母さん学園都市は今日も平和です。
46 = 27 :
御坂妹「では貴方もどうですか?」
垣根「あ?いいのか俺も?」
一方通行「いいンじゃねーか?せっかくだしィ」
御坂妹「はい、食事は大勢の方が美味しいと聞きますし」
絹旗「そうですね」
垣根「おお、それじゃ頼むわ」
御坂妹「では準備してきます」パタパタ
絹旗「あ、手伝いますよ」パタパタ
垣根「……」
一方通行「どォしたァ?」
垣根「いや、なんか不思議だなってよ」
一方通行「なーにがですかァ?」ダリィ
47 = 33 :
平和だねぇ
48 = 27 :
垣根「アイツらもつい最近まで行き先の無かった奴らだぜ?」
垣根「それがあーんな顔してんのが不思議でな」
一方通行「ンなもン俺だって一緒だァ」
一方通行「俺もこの仕事始めてからなーンか充実してるしィ」
一方通行「汚ェ事してる時とはえらい違いだ」
垣根「まぁ、な」
一方通行「まァ上辺だけだとしても、表の世界で生きるってのはいィもンだ」ダラーン
垣根「……感謝するぜ」
一方通行「いらねェよバカ」
垣根「はっ…コーヒー飲むか?」
一方通行「……ン」ゴロゴロ
49 = 27 :
別の日、ジャッジメント支部――。
ガチャ
美琴「黒子いるー?」
黒子「あ、お姉さま!どうかされました?」
美琴「いや、帰りにパフェでもどっかなーって」
黒子「お付き合いしますわ!」
美琴「あ、初春さんもどーお?」
初春「すいません、帰りに買い物しなきゃならないんで…」
美琴「そっかー、じゃ今度は一緒に行きましょ!」
初春「はい、喜んで!」
美琴「ってどうしたのそのデスク?」
黒子「あー……脚が折れてしまいましたの」
初春「どうやらネジが外れてしまったらしいんですが、ネジも行方不明で……」
美琴「へぇー……あ、そうだ」デンワデンワ
黒子「?」
美琴「修理代、私が払ってあげるわよ、安いとこ知ってるし」
50 = 27 :
5分後―――。
バターン!!
一方通行「なンでも屋さンでェす」
絹旗「お邪魔しまーす」
黒子「」
初春「」
美琴「早かったわね…わざわざゴメンね?」
一方通行「『早く、愉快に、美しく』がモットーなンでェ」
絹旗「え?超初耳ですけどそれ」
初春「ああ、あなたは……」
黒子「まさか、第一位ですの!?」
美琴「ん?そうよ?」
黒子「え?学園都市最強の第一位様が何をして……」
一方通行「溶接するンでェ、ちょっと離れてくださァい」
絹旗「直視すると目が超やられますよ」
黒子「」
初春「」
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