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    元スレ一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - MNW + - きみの + - とある魔術の禁書目録 + - 一方通行 + - 佐々木 + - 削板 + - 番外固体 + - 美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 199 :

    体調わりィのか…お大事になァ!

    202 :

    はやく体調が良くなるようミサカはミサカは願ってみる!

    203 :

    ひゃっはァ!追いついたぜェ!

    204 :

    今日は来るはずだぜェ…

    205 :

    一方さん達と打ち止めちゃん!まじあざーす!
    体調よくなったんで頑張るよ!......少ないけど。




    七月二十二日



    「あっ、一方通行「オラァ!」ソゲブッ!?なにするんでせう!?」


    「なんでテメェがここに居んだァァァァァァ!?」


    数あるグループの隠れ家の一つに、土御門に呼ばれて来た一方通行がしたことは居るはずのないツンツン髪の少年にストレートパンチを放つことだった。

    ちなみに何故か金髪の不良少年までいる。


    「あのー、なんで俺まで?」


    「今から説明するから落ち着いてほしいにゃー」


    「サッサと説明しやがれェ!」


    一方通行はにゃーにゃー言う同僚に心の底から叫んだ。


    206 = 205 :




    「さて、大体の状況は分かったかにゃー?」


    「そんなことが......」


    「分かったけど、なんで俺まで?」


    土御門の話を聞いて、現在の状況を上条と浜面は理解する。
    上条は真剣な顔をするが、浜面は訳がわからないといった顔で土御門を見ていた。


    「あり?じゃあ今一方通行が離れてたらマズイんじゃないか!?」


    「大丈夫だにゃー。一方通行が抜けた穴はちゃんと埋めてあるぜい。まぁ、余り時間はないが」


    上条のハッとして言った言葉に、土御門は苦笑しながら答える。
    その言葉を聞いた一方通行は爽やかな青年がストーカーしている様子が思い浮かんだ。


    「いやあの!だから俺この問題に関係ないよね!?帰らしてもら「いいのかにゃー?まだ一方通行と上やんに借り返してないんだろ?」......分かったよ...」


    渋々といった表情で、浜面は土御門を見ながら座る。


    「で?なンか進展でもあったのかよ?」


    「あぁ。クサナギのアジドが判明した」


    「!」


    その言葉を聞いて、一方通行はニヤッと笑う。
    その笑みは殺しの笑みだった。

    207 = 205 :



    「そォか、やっとそのクソったれをぶち殺せンのかァ」


    「いや、もう一つのアジドだ」


    「ハァ?」


    上条と浜面が引くくらいテンションを上げていた一方通行は?マークを浮かべる。


    「魔術側のアジドということだ。オランダにある、な」


    土御門のその言葉に、テンションがタダ下がりながらも、一方通行は理解する。


    「つまり、やつがいるこの学園都市のアジドじゃなくて、外の方かよ。ケッ」


    「その通りだ」


    つまり、クサナギは外には外の、学園都市には学園都市の仲間がいるということだ。

    ここまでの話を聞いて、上条は土御門に尋ねる。


    「なぁ、土御門。俺と浜面はどうしたらいいんだ?」


    「さすが上やん。話が早い」


    土御門は上条と浜面に言う、


    「協力してくれ」

    208 = 205 :



    上条の役目。
    明日、オランダにあるアジドに殴りこむからインデックスとついて来て。
    理由、幻想殺しが魔術師戦に絶大な効果があるのと、インデックスの力がいる可能性があるため。

    浜面の役目。
    万が一の場合、打ち止めを守る。一方通行には、美琴を最優先に守ってもらうため。
    理由、浜面は余り顔が知られてない。それに、一方通行が信用している数少ない人物のため。




    「と、いう訳だにゃー」


    土御門の説明に、恐る恐るといった感じで上条は手をあげる。


    「あのー、土御門さん?」


    「なんだにゃー?」


    「まさかまたあの、時速7000キロの飛行機に乗ないといけないのでしょうか?」


    「そうだぜい!」


    「ふ、不幸だぁー!!」


    土御門から告げられた宣告に、叫びながら床を転げ回る上条当麻。
    それを見て、浜面は苦笑しながら言ってやる。


    「まぁ、帰って彼女にでも慰めてもらえよ」


    「ううっ、でも先にご飯!って言われそう」


    上条は自分の彼女兼、同居人を思い出す。
    浜面も家に帰ってからの彼女との触れ合いでも思い浮かべているのか、頬が緩んでいた。
    それを見て二人は、

    209 = 205 :



    スコーン!


    「あいた!?」」


    胸の奥から沸き起こった衝動に従い、空きカンを投げつけた。

    リア充は辛い。主に嫉妬的な意味で。




    「テメェはいいのかよ?」


    「?何がだ?」


    「俺が超電磁砲を守るってことだよ」


    ジャンケンに負けた浜面と土御門がジュースを買いに部屋を出て行った後、一方通行は上条に尋ねた。

    その疑問に対して、上条は若干笑いながら返す。


    「別に、心配してないさ。もうお前が過ちを繰り返さない人間だってことは分かってるし、こう見えても俺、お前のこと結構信用してんだぜ?」


    「...ハッ」


    上条の善人丸出しのセリフに、一方通行は笑う。

    短い時間だったが、この上条の言葉は、一方通行の胸に強く残った。


    210 = 205 :





    夕方


    「あー、あー。もうこんな時間かよたっく」


    一方通行はいつの日かのような夕方の中を歩きながらつぶやいていた。

    その少年を止める人物が1人。


    「ちょっといいか?」


    「あァン?おっさん誰だ?」


    「君が一方通行か?」


    その男のセリフに、一方通行はニヤッとしながら返す。


    「だったら?」


    「俺の名前は御坂旅掛。ちょっと話があるんだがいいか?」


    男は、そう名乗った。
    一方通行を恨んでいる筈の少女の父親だった。

    211 = 205 :



    はい、ここまで!
    レスをつけてくれると嬉しいです!

    次回もよろしくお願いします!

    213 :

    話は面白いんだけど、
    アジ「ド」、これがひたすら気になったw

    214 :

    あと、タダ下がりじゃなくて、ダダ下がりじゃないかと

    215 :

    ここで父親、だと……手強い相手だな

    216 :

    >>213-214 もう、ね。自分のバカさ加減にもほどほど飽きた。ねぇ、ダイブしていい?来世にダイブしちゃっていい?

    また、一言。すみません!本筋も頑張るから見逃してください!

    217 = 216 :


    少し時間経過



    黄泉川「全く......お前達はいつもいつも......あり?垣根は?」


    一方「あそこだ」



    垣根「おい、顔大丈夫か?」


    佐天「えっ、いや、はい、その......」


    垣根「ちょっと待ってろ」


    パアアッ


    佐天「あっ、痛みが......」


    垣根「太陽光の性質を変えたんだよ。こういう時は能力が頼りになるな」


    佐天「あ、あの......ありがとうございます......」


    垣根「別にいいぜ、気にすんな。あっ、なら今度デートでも「アホかー!?」グハッ!?」


    美琴「あんたバカぁ!?いい空気が台無しでしょうが!」


    佐天「......///」


    初春「佐天さん?」


    佐天「はっ!?いやいや!何でもないよ!?」


    初春「?」

    218 = 216 :



    黄泉川「おお?脈ありそうじゃん?とうとう垣根に春が......って一方通行!逃げんなじゃんよ!」


    一方「あーあ、聞こえねェ!」




    ファミレス


    一方「つーかよ、飯食うのはいいけどここ多人数用だろォ?俺ら六人で陣取っていいのかよ?」


    垣根「一方通行が常識を述べた、だと?」


    一方「お前後で体育館裏な」


    美琴「しょうがないでしょ。ここしか空いてないんだから」


    黒子「あー、大概こういったパターンの場合、誰かが相席しますわね」


    初春「い、いくらなんでもそんな漫画みたいな「すみません、相席よろしいでしょうか?」


    佐天「......初春、来たよ」


    初春「...そうですね......」


    美琴「いいですよー」



    「おっ、相席いいみたいだぜ」


    「いい人みたいだにゃー」


    「ムムッ!?感じる、感じるでぇ、美少女のオーラを!」


    「青髪、頼むから少し離れてくれ。同類に思われたくない」

    219 = 216 :


    美琴「あっ!?」


    上条「ゲッ!?あの時の電気女!?」


    一方「あン?知り合いかァ?」ギロッ


    上条「睨まないで!」


    土御門「レベル5が三人、だと?」


    青髪「うひょー!ワイのセンサーはやっぱ正確やな!」


    垣根「土御門?」


    土御門「まぁ、とりあえず座るにゃー」



    初春「それで、その上条さんと御坂さん、どこで知りあったんですか?」


    一方「そうだなァ、すっげー気になるぜェ」ギロッ


    上条(さっきから睨まれっぱなしで上条さん大ピンチ!主に精神的に!)


    美琴「ほら!前メールでいったじゃない!私の電流を打ち消した自称レベル0のこと!」


    一方「......こいつがァ?」


    佐天「み、御坂さんの攻撃を防いだんですか!?」


    初春「どんな能力を...あれ?でもレベル0ってことは何か特別な武器でも?」


    上条「いや、俺は正真正銘ただのレベル0だよ。生まれつき変な力をもってるけど」


    青髪「確か、幻想殺しやったっけ?」

    220 = 216 :



    上条「あぁ」


    垣根「なんだその雄二くせぇの?」


    美琴「あんたも大概だと思うわよ」


    上条「この力は~(中略)~ってわけだ」


    一方「...なンだそりゃ」


    土御門「本人に聞いても分かんないと思うにゃー......」


    垣根「あり?ってことは一方通行の反射を打ち破れるのか?」


    一方「おいおい、おれがレベル0に負けるってかァ?」


    上条「いやいや、ないない」


    美琴「でもさぁ、その力が本当なら貴重どころの騒ぎじゃないわよ?」


    初春「確かに......幻想殺しなんて始めて聞きましたし」


    佐天「やっぱすごいの?」


    黒子「その方の言った通りなら、珍しいとかいうレベルではないですわね。世の中に噂として出回ってないのが不思議ですわ」


    垣根「...(おい、土御門)」


    土御門「(あぁ、アレイスター関係だにゃー)」


    垣根「(チッ、なに考えてんだあのバカは)」


    佐天「?垣根さん、どうしたんですか?」

    221 = 216 :


    佐天「?垣根さん、どうしたんですか?」


    垣根「うん?なんでもねぇよ」


    青髪「いやー、それにしても美人ばかりで僕はもうハッピーやでぇ!」


    美琴「なんでだろ......なんか黒子と同じ感じがする」


    一方「いや、同じ変態だからだろォ」


    黒子「まぁ、私が変態ですって!?そんなことはありませんわよ!ただ、お姉さまに対する愛が止まらないだけであって!」


    初春「それを世間一般では変態と呼ぶって痛い痛いです!白井さん!」


    店員「すみませーん。相席よろしいですか?」


    上条「いいよな?」


    美琴「いいわよ」




    麦野「あれ?なにこれ?」


    心理「あら、お久しぶりですね、御坂さん」


    垣根「第四位!?」


    美琴「心理掌握!?」


    上条「へっ?誰?」


    一方「かめ◯め波使いに、お嬢様だ」

    222 = 216 :


    麦野「誰がかめ◯め波使いだゴラ!」


    心理「あら、第一位に知ってもらえてるなんて、光栄ね」


    美琴「なに、このカオス」




    上条「今覚えば、これめっちゃ凄いことだよね?」


    一方「ハッ、まァ珍しくはあるなァ」


    垣根「あといないレベル5は第六位と第七位か」


    佐天「あれ?でもその二人噂すら聴いたことないんですが......」


    美琴「第七位は居るわよ。とてつも無いバカだけど」


    垣根「ただ、第六位は無理だな」


    佐天「へ?」

    223 = 216 :


    初春「えっと、バンクのデータを見て見たんですけど、故意に消されているようで詳細がわから無いんです」


    黒子「バンクのデータが無い?レベル5なのに?」


    麦野「逃げ出したのよ。実験が嫌になってね」


    黒子「実験?」


    美琴「私も詳しくは知ら無いけど、地獄だったらしいわね」


    土御門「本人は今どこに居るんだろうにゃー」







    心理「あら、そこに居るじゃ無い」


    全員「はっ?」


    心理「ねぇ?そこの青髪さん?」


    青髪「......ハァ、やっぱその能力えげつないわー」


    全員「え、ええええええええ!?」

    224 = 216 :



    うん、ごめんなさい。
    本筋の方ははっちゃけられないから時々書いてしまうんです。

    ただ最後に一つ、俺はもし麦のんに憑依したらかめ◯め波を打つ!必ずだ!

    225 :

    いいよいいよー

    226 :

    本筋もifも楽しいけど名前欄なりどこかなりにifって入れた方が見やすいかも

    227 :

    >>225 ありがとうございます。頑張りますので!

    >>226 はい、そうします。

    それにしても先生遅いな......
    夕方投稿できます!たぶん。

    228 :



    ファミレス、




    「で、なンのようなンだァ?こっちもあンま時間がねェンだわ」


    ファミレスのソファーに寄りかかりながら座り、一方通行は目の前の人物を見る。


    「それは、ウチの娘を守るためか?」


    「......娘ェ?あいつがァ?アンタ父親かよ」


    「まぁな。ウチの娘、カワイイだろ?」


    「うるせェな。後、ツンデレってェやつかァ?怒ったり笑ったり忙しくて、こっちが疲れる」


    「ハッハッハッ、カワイイというのは否定しないのだな」


    「......チッ」


    一方通行は舌打ちする。
    確かに自分は否定していなかったからだ。
    その様子を見て、御坂旅掛は笑い、ふと、笑うのを止め、真剣な表情で一方通行を見る。

    229 = 228 :


    「......ハッ、ンな顔が出来ンなら最初っからしときやがれ」


    「いやなに。いつも真剣にするのも疲れるからな」


    しばらく、顔の見合いが続く。
    最初に口を開いたのは御坂だった。


    「実は俺はアレイスターとは個人的な知り合いなんだ。......娘に関する事件に、君がよく関わっているのも知ってる」


    「ッ!?」


    一方通行は目の前の男が、アレイスターの個人的な知り合いだということに、驚きを隠せなかった。
    アレイスターの知り合いというと、変な奴しか想像出来ない。エイワスとかエイワスとかエイワスとか。


    「もちろん、実験のことも聞いた」


    「......そォかい。で?なンでその娘のクローンを一万三十一体殺した大悪党に話しかけンだ?」


    一方通行は不思議に思う。
    目の前の一方通行が憎いのなら美琴をどこかへ連れて行くなり、一方通行を殺せばいい。
    だが、目の前の男は、ただ真剣に一方通行を見るだけだ。

    231 = 228 :


    「......なるほど、な。アレイスターの言う通り、悪い奴ではないようだ」


    「ハァ?」


    腕を組んで言った御坂の言葉に、一方通行は更に困惑する。
    御坂は水を口に含みながら、



    「お前になら娘を任せても大丈夫そうだ」



    そう、とんでも無いことを言った。


    「お前、なに言ってンのか分かってンですかァ?俺は「もう聞いた」っ......」


    「こう見えても仕事がら、人を見る目はあるつもりだ。お前は信用するにあたいする。そう判断した」


    御坂の独白を黙って一方通行は聞く。どこか不快に思いながらも。


    「まぁ、最終的には娘しだいなんだが......よろしく頼んだぞ、一方通行」


    そう言ってファミレスから出て行こうとする御坂に、一方通行は最後の問いかけをした。



    「ナァ......テメェの仕事ってなンだよ?」


    「世界に足り無い物を提供する。ソレが俺の仕事だ」


    御坂は笑いながらそう述べた。

    232 = 228 :


    「遅かったわね?打ち止めは寝ちゃったわよ」


    「......」


    一方通行は美琴の言葉を聞きながら時計を見る。
    現在の時刻は11時。確かに子供は寝ている時間だ。


    「......ヨミカワとヨシカワはどうしたァ?」


    「なーんか宴会だって。帰りは遅くなるってよ」


    「そうか」


    一方通行は杖を縮ませ、ソファーに横たわる。
    美琴はテーブルごしにある、反対側のソファーに座った。


    「ねぇ、何してたの?こんな時間まで」


    「別に」


    「別にってことは無いでしょうよ」


    しばらく、沈黙が続く。
    一方通行は横たわった状態から起き上がり、ポケットから何かを取り出す。
    そしてそれを美琴に放り投げた。

    233 = 228 :


    「わっと、何これ?」


    美琴は手の内に収まった物をまじまじと見る。
    何やら拳銃のグリップのようで、中に何かが入っているのが分かった。


    「レールガン専用の弾丸だ。何かあったら遠慮なく使え」


    「......どういうこと?」


    イキナリ物騒な物を渡され、戸惑いながらも美琴は一方通行を睨む。
    その視線を受けながら、一方通行は尋ねた。


    「ナァ、お前さァ、自分の命が狙われてるって言われたらどうすンよ?」


    「......」


    「ンで、守る奴が俺だとしたら、どうするゥ?」


    一方通行はニヤニヤ笑う。
    一方通行は分かっていた、美琴という善人がどう答えるか。
    分かっていて、あえて聞いた。
    一方通行自身が、ソレを聞きたかったから。

    美琴はため息を吐いて、一言。


    「その時は、アンタを信じて守らせてやるわよ」


    こいつの善人っぷりはレベルがチゲェ。
    一方通行は再度そう思った。

    234 = 228 :


    七月二十三日、


    「三下は行ったのかよ」


    「あぁ」


    一方通行は土御門に確認を取る。
    時間は午後9時。
    携帯をプチッと切り、一方通行は部屋を出て台所に向かう。
    目的は冷蔵庫の中の缶コーヒーだ。


    (三下がうまくやって向こうのアジトを潰せば、クサナギも動く筈だァ......)


    そう考えながら、一方通行はリビングに通じるドアを開ける。

    これから始まる闘いを知らずに。




    午後11時


    「ふぅー、一杯買ったじゃん」


    「そうねー」


    「あァクソ、重てェ......」


    夜の街を三人で歩く。
    理由は明日の朝食準備をしようとした所で、食材が殆ど無いことに気がついたからだ。
    そして芳川に打ち止めを見張らせて、一方通行と美琴と黄泉川は二十四時間営業のスーパーで大量に買い込んだのだ。


    「ソレにしても、結構人いるなー」


    「まぁ、家族連れがほとんどじゃん」


    「何か時間にしちゃガキが多いかと思ったら......」

    235 = 228 :


    一方通行が周りを見ながらそう呟いて、一歩を踏み出した瞬間、アスファルトの地面が動いた。


    ビキビキ!


    「え?」


    「っ!?」


    一方通行がチョーカーのスイッチを入れる。




    長い長い闘いが始まる。

    勝利の女神は、死神に味方するのか。

    それはまだ、わからない。

    236 = 228 :



    はい、闘いが始まります!
    ってか、本当にこのスレ人いるんだろうか?自分チキンだなぁ......orz

    とりあえず、次回からは一方さんのために色んな人達が奮闘します。
    タイトルとしては、「決戦場に向かう死神」
    よろしくお願いします!

    237 = 228 :

    >>230 すごいタイミングですね!きたーとか言って貰えると、マジ嬉しいです!これからもよろしくお願いします!

    238 :

    >>236
    ここにいるぞーww
    とりあえず投下乙
    つか、アスファルトって……アニメの姉御か?

    239 :

    投下乙
    みんないい味出してて面白いww
    これからもがんばってくれ

    240 :

    いるんだよ!

    241 :

    もしもしから見てんぜっ!

    242 :

    みてるみてる。毎日見てるよ。
    バトル開始か。
    一方さんの能力は魔術相手にどれくらい通じんのかね。

    243 :

    皆さん、本当に有難うございます!
    自分チキンなんで、レスなるべくくれると嬉しいです。
    さて、いよいよバトルです。


    といってもー、

    244 = 243 :



    めきめきと音を立て、アスファルトに亀裂が入っていく。
    一方通行は持っていた袋を捨て、横にいた黄泉川と美琴を抱えて飛ぶ。


    「きゃあ!?」


    美琴の悲鳴を無視し、重力のベクトルを操作して遠く遠くに飛んだ。
    百メートルほど離れた場所で一方通行は着地し、後ろをふりかえる。
    ボコボコと、何かが地面から出てきているのが見えた。


    「全く、どこの誰か知らないけど、街中でハデにやってくれるじゃん」


    一方通行に下ろされた黄泉川はそういいながら、携帯を取り出し、どこかに連絡する。
    おそらくアンチスキルへの連絡だろう。
    パチッと携帯を閉じ、黄泉川は叫ぶ。


    「私はあの変なのを止めに行ってくるじゃん!二人はここにいるじゃん!」


    「え!?1人じゃあぶないわよ!?」


    「心配するな!こう見えてもそれなりに場数は踏んでるじゃん!一方通行!頼んだじゃん!」

    245 = 243 :


    そう言って黄泉川は走り出す。
    一方通行はそれを見ながら周囲を警戒していた。


    (これは間違いなくクサナギの仕業だ。だが何故、いまこのタイミングで?)


    「ちょっと!追わなくてもいいの!?」


    「ヨミカワはあれで死ぬようなバカじゃねェよ!」


    美琴の心配する言葉に大声で返事をしながら、一方通行は考える。


    「それより、テメェの心配をしろ!敵の狙いはテメェっ!?」


    それは一瞬だった。

    一瞬で美琴の後ろに何かが出現し、美琴が電撃を放つ前に、それは美琴と一緒にまた消えてしまった。


    「なっ!?」


    一方通行は反応出来なかった。
    何故ならそれは本当に一瞬だったから。

    246 = 243 :


    「どういうことだァ!?あんな手段が使えンならどうしてpipipi!!!っ!?誰だ!?」


    一方通行は携帯を取り出し、耳に当てる。




    「久しぶりですね」


    「この声はァ......!」


    「クサナギです。単刀直入に言います。御坂美琴を返して欲しければ第二十三学区にある廃ビル屋上まで来てください。そこで決闘です」


    「なンだとォ......!?」


    「では」


    プツンと、通話は切れた。
    暫く一方通行は携帯を見たまま固まり、


    「ハッ、イイぜイイぜイイぜイイぜェェェェ!?上ォ等じゃねェかァ!今すぐ行って愉快に素敵にブッ殺してやンぜェェェェ!!」


    一方通行は笑いながら吠える。
    その一方通行の周りが突如、盛り上がり始めた。
    アスファルトが砕け散り、出て来たのは銀色に光る、メタリックな触手。
    それらは、一方通行を食い潰さんと襲い掛かった。

    247 :

    みてるよー

    248 = 243 :



    「じゃまなンだよォォォォォ!!」


    そう言って一旦切っていたチョーカーのスイッチを入れようとするが、



    「すごいパーンチ!!」


    突如襲った衝撃波によって止まった。
    その衝撃波は、何故か触手のみを吹き飛ばし、一方通行の前に道を作る。


    「行け!第一位!」


    一方通行はチラッとその衝撃波が放たれた場所を見る。
    そこにいたのは学ランを着た、昭和のような男だった。

    彼は削板軍覇。第七位のレベル5である。


    「誰だあいつ?まァいい。こンな雑魚どもに構ってられませンってなァ!」




    「その通りだな!」

    249 = 243 :



    ブォンブォン!とエンジンが鳴る音が、一方通行の耳に入る。
    一方通行が後ろを向くと、1人の男が乗った大型バイクが一方通行の方に向かって来ていた。

    乗っている男は、一方通行に向かって叫ぶ。


    「乗れ!」





    「テメェか」


    「あぁ。打ち止めは土御門と海原ってやつに預けてきた」


    時速百キロという巫山戯た速度で走りながら、金髪のゴーグルをかけた男、浜面はアクセルを全開にしながら答える。


    「伝言だ。土御門からは「俺のミスだ。あの少女を頼む」。で、海原ってやつからは、「不本意ですが、あなたしかいません。御坂さんをお願いします」。最後に打ち止めからは「お姉さまを守ってあげて!」だってよ」


    「......そうかい」


    伝言を聞き、一方通行はそう返す。

    250 = 243 :



    「って、前になんかいる!?」


    浜面が言った通り、高速道路の上に、不思議な物体があった。

    身長1メートル50センチほどの、銀色の人のようなものだった。
    それが百体程、わらわらと道路の上に立っている。


    「おいおい!数多すぎだろ!?


    「めンどくせェ。突っ切るぞォ!」


    「分かった!」


    浜面もそう返し、一気にスピードを上げる。

    そして後五メートルといった所で、


    ゴバッ!っと、集団が吹き飛んだ。
    銀色の兵隊達が、紙切れのように舞う。


    「いくのである!」


    「っ!サンキュ!」


    声でこれをやった人物が分かった浜面は飛ばす。
    背後でさらに吹っ飛ぶ音が聞こえたが、無視した。


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