元スレ一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
851 = 848 :
「オラオラオラオラオラオラオラァッ!!」ガンガンガンガンガンガンッ!!
「まだまだまだぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ガンガンガンガンガンガンッ!!
目の前の射撃の屋台で、銃を乱射している男二人の分もあるからである。
特別なコルクの弾丸を飛ばすガスハンドガンを右手に持ち、二人は的(景品)に向かって乱射し続ける。
彼等のハンドガンから飛び出した弾丸は的を次々と打ち落として行く。
ちなみにお金は前金として十万も払っているため、店主のおっちゃんは止めない。
目から水っぽい液体がドバドバ出ているが。
「オラオラオラ!!」
「らぁぁぁぁっ!!」
そんな店主のショックも知らず、二人は乱射。
だが出鱈目に引き金を引いているように見えるが、弾丸はキチンと正確に的に命中して行き、
「ッ!」
「っ!」
852 = 848 :
最後、中心に一つだけ銀色のライターの的が残った。
それに銃口を向ける二人だが、
「ーっ!弾切れ!」
「チッ!マジか!」
二人は慣れた手付きで空のマガジンを射出。
黒い強化プラスチックのマガジンが地面に落ちる前に予め台の上に用意してあったマガジンを左手でひっ掴み、差し込む。
この間僅か一秒。
これだけで、彼等がどれだけ周りの一般人とはレベルが違うかよく分かる。
そして、二人はほぼ同時に引き金を引いた。
ガァンッ!!
「ーっ」
「ーっ」
だがこの時、誰も予想しなかったことが起きる。
ほぼ同時に、中心目掛けて左右から発射したせいか、斜め角度のため互いの弾丸同士がぶつかって反対側へ飛んだのだ。
一瞬、普通は有り得ないその現象に呆れ返っていた美琴ですら思考が止まる。
だが、
「貰ったァ!」
「しまっ!?」
ガァンッ!!
片方の少年は止まらなかった。
放たれた弾丸は見事、ライターに命中。
宙を舞い、後ろの隙間へと落下した。
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「っしゃァアアアアアアアアッ!!」
「ギャァァアアアアアアッ!?負けたぁ!!」
白い髪の少年は思わずガッツポーズ。
金髪の少年は思わず地に膝と手を付く。
その二人を見ていたギャラリーからワァァァッ!!と歓声が上がった。
二人は一方通行と垣根帝督。
こう見えても学園都市の第一位と第二位である。
本当だよ?
「ざまァwwwwwww」
「ムカつく……」
「というよりアンタらはしゃぎ過ぎでしょ。周りのギャラリー五十は超えてたわよ?」
屋台と屋台の間を歩きながら、三人は会話していた。
話題はやはり先程の射撃。
ちなみに景品は全て返したらしい。店主のおっちゃん涙目で感謝である。
一方通行が食べているクレープはコーヒークリーム味、美琴が食べているのはストロベリークリーム味、そして垣根が食べているのがタコ焼きクリーム味である。
最後のは正に実験品だ。
それに挑戦する垣根はやはり常識が通用しないのだろう。
「ってマズっ!やっぱこれマズっ!!ソースとクリームが洋と和の化学反応起こしててマズっ!!!」
854 = 848 :
「いや、買う前に気付きなさいよ」
「だからあれ程止めとけって言ったろォが……」
「お前に止められたら逆に止められねぇよ。主にプライド的な意味で」
「マズっ」と小声で連呼しながら垣根はむしゃむしゃとゲテモノクレープをほうばる。
それを呆れた目で見ながら自分のクレープに口を付ける一方通行。
二人の服装は一方通行が黒の長袖に黒のズボン。イメージとしては何処かのギャングのような感じだ。
そして垣根は金色の模様が入った黒いシャツ。そして青のジーンズだ。
「そして御坂の輪投げの上手さがヤバすぎる件。なんで?」
「えっと、なんとなく?」
「少なくとも俺より凄いってどういうこった?」
射撃の前に輪投げをやっていた三人。
会話の内容からしてどうやら美琴の圧勝だった様子。
そんな風にクレープを食べ終わり(クレープのゴミは美琴が燃やしました)、とある屋台の前で立ち止まる。
855 = 848 :
ジュー!!
「よう!久しぶりだな!なんか買って行くか!?」
「いやいやいやまてまてまて!?」
ビシィ!と美琴がノリツッコミ。
屋台にていい匂いを漂わせる鉄板を使っているのは削板軍覇。
知っている人は知っている、学園都市のナンバーセブンである。
そんな彼は今、屋台の職人としてセッセと働いている。
白いハチマキと特攻服も屋台にバッチリあっていた。
「……なにしてンだ、オマエ?」
「根性焼きを焼いている!」
「いや、根性焼きって……」
チラッと垣根は鉄板の上に視線を移動させ、
「俺にはどう見ても普通のお好み焼きにしか見えねぇんだけど?」
そう呟いた。
確かにと一方通行と美琴も頷く。
どー見ても、普通のお好み焼きにしか見えない。
だが削板は、
「違う!これはド根性焼きだ!」
「いや待て!?さっきはド付いてなかったよな!?」
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「そうだったか?まぁ、細かいことは気にするな!!」
「いや、少しは気にしろってあづぁぁぁぁぁっ!?」
ツッコミを更に入れようとした垣根の顔面に、灼熱のお好み焼きの具が大命中。
全くの無防備だった垣根は顔を抑え、悶え苦しむ事になる。
「むっ!スマン!」
「謝る気あるなら今すぐ水あっちゃああああああっ!?また飛んでぇぇぇぇぇぇ!?」
削板の力の入れすぎにより、またもや垣根の顔に命中。
今度は地面をゴロゴロするハメになる。
そして、その周りから見たら完璧不審者の幼馴染は、
「行くか」
「そうね」
「いや待て!待って下さ熱う!?オイテメェ絶対ワザとだろぉがぁあああああああっ!?」
垣根、哀れなり。
■
さてさて、お好み焼き事件も終わり三人はビルの屋上で夜空を見上げていた。
もうすぐ時間なのだ。
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「毎度毎度よく飽きねェなァ」
「飽きない程キレイじゃない」
「あのー?二人共?俺の心配してくれないの?」
顔に自分の能力で作った絆創膏(但し白いしなんかフサフサしている)を当てながら、垣根はため息をついた。
そんな垣根を完璧に無視して二人は待つ。
すると、
ドォォォォォンーーー
「あっ……」
「おっ、始まったな」
「チッ、うるせェ……」
三者三様の反応をし、黙って夜空に目を凝らす。
夜空では、金色に輝く大輪が咲いていた。
花火。日本の、伝統の物。
化学反応を利用した火による花が、暗いキャンバスのような空に次々と描かれて行く。
「うわぁー……」
「……」
赤緑金青などなど、色彩鮮やかな花火に美琴は感嘆の声を上げ、不機嫌さを装う一方通行も食い入るように花火を見つめる。
大きな音がなる度に、見る人全てを感動させるような人工の花が生まれて行く。
それらは一時たつと光の残照を残しながら闇へと消えて行った。
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「なんかさ……しょぼくね?」
「フン!」
「ハッ!」
「ぐぼっ!?」
だが空気をぶち壊す非常識な男が一人。
チャラチャラしたそのバカな男、垣根に一方通行と美琴はストレートパンチ。
腹にモロに喰らった垣根は膝を付くが、何故かすぐに立ち上がった。
「いてぇな!何してくれんだよ!?」
「黙れ空気読めそして死ね」
「同意」
「なんかさぁ、今日お前ら俺に対する態度酷くね?」
よろよろと肉体と精神のダメージを堪えつつ、垣根はしっかりと立ち上がって言った。
「いやだってさ。俺らもっとスゲー爆発とかプラズマ見た事あんじゃん、的な?そう思うとなぁ……」
「いや、まぁ。それはそうだけど……」
「火薬で作る以上、限界があンだよボケ」
花火に感動していた一方通行の毒舌を受けながら垣根は、
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「あっ、じゃあ俺らで作ればいいんじゃね?」
とんでも無い事を言い出した。
「……はっ?」
その余りにも突拍子のなさに、美琴は思考が停止。
だがその間にも垣根はうんうんと一人で納得しながら言って行く。
「火薬の代わりは『未元物質』を使うとして、問題は点化だよな……いや、レールガンを使えば……うん、行けるな!」
「行けるな、じゃないから!?一方通行も何か言ってやって!」
このバカを自分で止めるのは不可能と判断したのか、美琴は傍らに立つ少年に応援を求める。
白い少年は俯いていた顔を上げ、
「イイコト思いつくじゃねェか……!」
「えええええええっ!?マジで!?」
860 = 848 :
普段は滅茶苦茶意見が合わないのに、何で今日のような事態に限って合うの!?と美琴は心中にて絶叫。
現実でも驚きの絶叫を上げる彼女に、
「心配すんな!ベクトル操作と未元物質でレールガンの飛距離伸びるから……」
「アンタ人の話聞けえええええええっ!そして私も参加するの!?」
■
『えー、以上で花火の祭典を終了します』
「よし、パトロールも終わりね」
「はぁ~疲れましたの~」
第七学区全体に響き渡る終了アナウンスと、先輩からの終了合図に白井黒子はながーく息を吐いた。
ただ単にパトロールしただけだが、それでも二時間以上人混みの中で行えばそれなりに疲れる。
「まぁ、大きな事件も無くてよかったわ」
「不良達の小競合いばかりでしたし、想像していたよりは平和でしたの」
「えぇ。でも油断は禁物よ?」
その言葉の通り、事件が起きる。
『以上を持ちまして……オイ!君達は一体……!?ちょ、マイク返しt』
「っ!?これは……!?」
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突然、アナウンスの向こうが騒がしくなった。
そして音が消え、周りの人間がざわざわとざわめく。
隣の先輩が携帯で連絡を取っているのを横目に見つつ、黒子はアナウンスに集中する。
そして、
『アー、アー。マイクテス、マイクテス。どうもー!Dでーす!『ちなみに童貞の略でェす』はいそうでsじゃねぇよ!何言ってくれんだテメェ!!』キィィィィィィィン!!
『ちょ、マイクあんまり乱暴扱わないで!?』
「……」
が、イキナリのコントにガクッと力が抜けた。
そんな黒子を置いて会話は続いて行く。
『俺ァAだァ。ンでRと童貞な。以上の三人でお贈りしますゥ』
『ざけんなテメェ!中学生なんだから童貞なのは当たり前だろうが!それ言ったら御坂だって……』
『だああああああっ!?ナチュラルに私の名前出すなぁ!!』
「……なんですの、これ?」
「……さぁ?」
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更にグタグタコントは続き、十分後。
『だーもー!俺にマイク貸せ!』
『あっ!』
『今から花火ぶっぱなすから皆上空注目な!以上!』
『これだけのこと伝えるのにどれだけ時間かけてるの!?』
「同感ですの……って花火!?」
黒子は最後の人物の言葉に同意しかけるが、とんでもない発言に耳を疑う。
『あっ、ちなみにDの能力による花火だから火薬は使って無いし、安全だから!』
『オイ!ンな事言ってる暇はねェぞ!早くしねェと奴が……』
『一方通行に垣根!今日こそ覚悟するじゃん!』
『やっべ来た逃げろ!』ブツッ
そこで音声は途切れた。
「……」
結局あれは何だったのか?隣に居る先輩に情報を聞こうとして、
何か白い物体が空に飛ぶのが見えた。
863 = 848 :
「あれは……」
そしてその何か向かって放たれる、一条の光。
金色の光線は白い塊に直撃し、
ドオォォォォォォォン!!
直径一キロに及ぶ白い光り輝く花火が夜空に浮かんだ。
散った光は丸で羽のようにゆっくりと、輝きながら地に降り注ぐ。
その巨大で幻想的な光景に、それを見た全ての人間は見とれた。
「成功したな!やっぱ俺の『未元物質』に常識は通用しねぇ!」
「火薬代わりだろォが。白にしか光らねェしよォ」
「というより本当に私必要だったの?これアンタらだけでやればよかったんじゃないの?」
864 = 848 :
祭りが行われている地域から少し離れた場所で、三人は歩いていた。
少し前まで警備員に追いかけられていたのだが振り切ったようだ。
その所為か、美琴は少々不機嫌。
「まぁ、御坂の名前が流れてしまったのは事故ってことで」
「事故っていうか確実に故意の気がしたんだけど?」
「まぁまぁ、いいじゃねぇか」
「何がいいンだよ」
呆れたようで、どこか笑っている一方通行の声が響く。
学園都市にて、三人はどこからどう見ても仲良しだった。
ちなみに、
「一方通行……?垣根……?」パキパキ
「御坂……?」パキパキ
「「「いいっ!?」」」
三人が黄泉川と寮監にキツイお仕置きを貰ったのは言うまでも無い。
865 = 848 :
グタグタでごめんなさい。
何か眠気で頭が上手く回らない……
音楽聞きながら無理矢理書いてるけど、何時まで持つか……
次はどれにしようかな……
①痴話喧嘩
②混浴(温泉旅行)
③買い物
では、さようなら~
866 :
乙
眠い時は寝た方がいいぞ
2で
867 :
乙だぜ
こういうバタバタしてるのも良いもんだ
2で
868 = 847 :
ギャグも書けるのかwwwwww
>>1はシリアスの方が得意そうだけどなwwww
869 :
温泉旅行に行って
③→①→②
という流れなら一気に消化できる気がする
870 :
乙
この三人めっちゃ和むなww
2で
871 = 845 :
乙です
次も期待してます
②が見たいです
872 :
おいwwwwwww皆②とかwwwwwww欲望に忠実すぎだろwwwwwwww
取り合えず②書いてます。
ただ、麦野さんを入れるか、垣根を外すか悩み中。
どっちにしようか……
873 = 845 :
>>872
いっそ
電磁通行+麦野|越えられない壁|+垣根
でいいんじゃないですか?
男女2人ずつだし
874 :
おい、ここの
一方+垣根+御坂
のトリオは絶対だろ?ホットケーキさん
このままで続けてお願いします!
875 :
冷静に考えると、垣根いらないんじゃね?
876 :
>>875
進研ゼミの勧誘マンガと同じだよ。
三人の幼なじみ(男2女1)・・・
なんだかんだ結局結ばれる二人・・・
報われない一人・・・
877 :
報われない子のためにヒロイン至急参戦させなければな
878 = 874 :
いやカップルにならずに
友達なままの三人を見たいんだ
オレは
879 :
むしろ電磁通行をくっつけるために甲斐甲斐しく動き回る健気なていとくんをだな
880 :
そしていつしか美琴に惹かれていくんだが、そんなことはおくびにも出さずに応援し続けたりな
881 = 876 :
>>880
なんか某スレの麦のんと浜滝みたいな感じだな
882 :
相変わらず仕事が速すぎる
883 :
垣根はずさないで下さいッ!
夏休みに海に行くために買い物(水着)をして、海行って、温泉旅館で混浴 的なストーリーが脳内で妄想されている
884 :
>>880
その展開思いついたけど自分には無理でした!
>>882
そんなに早い?自覚無いけど……
取り合えず三人トリオで話を進めるんだぜ。
垣根は電磁通行にちょっかいかけたりするポジションで。
というより、垣根ヒロイン候補多ッ!(定規に佐天に麦野に絹旗。更に増える可能性あり)
この調子ならスレすぐに埋まってくれそうだな!
大丈夫!もしカオスストーリー中心にやることになったら最初から投稿し直すから。
では書いてきます!
PSなぁんで最近電磁通行のスレ活気が無いんだ!作品への議論はあったけど!くそ!皆さん頑張って!
885 = 883 :
垣根ヒロイン…麦野に一票です
886 = 843 :
>>884
活気がないだと……?
それならおまえが盛り上げるしか無いじゃないか!
887 :
初春はー?
888 = 867 :
垣根には心理定規がいるから、やろうと思えば誰てもヒロインやれるぜ
889 :
一方さんハーレムでよくね?
垣根君の立ち位置的にも
890 :
一方さんハーレムで美琴がヤキモチ
891 :
それ凄く魅力的だけどていとくん放置ってのも嫌だな
892 :
いっそていとくんもハーレムに加わればいいんじゃね?
893 :
未元物質に常識は通用しねぇ・・・
もちろん性別もな!
894 = 890 :
なにそれこわい
895 :
もし垣根くんと合わせるんだったら心理定規だな
896 :
いや待て一方さんと垣根が女で美琴との百合を!!
897 :
おいwwwwwwwなんだよこれwwwwwwww
なんかとんでもないことになってるwwwwwwwww
報告があります。
カオスストーリー楽しみにしてる人には悪いけど、もう一時書かないかも。
理由?それは……
ついに『真・とある科学の電磁通行(エレキックロード)』のプロットが完成したからだよ!!!
やっほおおおおおおおっ!!テンションが最ッ高にクライマックスだぜええええええ!!
という訳で、只今から準備期間に入るんだよ。
まずは話の軸を決めて、キャラの大まかな立ち位置と行動パターンを決める。
次に性格及び口調の確認。原作から読み取れる風景の確認。
戦闘の攻撃防御手段の案と確認。
などなど……結構あるんだよ。
後、自分だけだろうけど、書いてる途中に聞く音楽も!
という訳で、すみません。混浴見られないかも……
カオスストーリー中心のスレ多分いつか立てるんで!
では!
898 = 896 :
>>1
楽しみにしてるぜェ!!
899 :
>>897
おォ、期待しといてやンよォ!!
みんなの評価 : ★★
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