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    元スレ勇者「やいやいやいっ!まおう!!!」

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    みんなの評価 : ★★
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    301 = 284 :

    ―――――――――――・・・・・
    ―――――――――・・・・・
    ―――――――・・・・・

    ピチチチチチ・・・・・
     ピチチチチ・・・・・・・

    魔王「・・・・・」
    勇者「・・・・・」
    魔王「・・・うそだ・・・」
    勇者「・・・・・」
    魔王「・・・このわたしがまけるなんて・・・」ズーン…
    勇者「Winner~☆(*´∀`*)ノ」

    302 = 284 :

    魔王「し、しかもなんかいけどりにされてるし・・・ここ、どこ」キョロ...
    勇者「いや~片腕しかないから運ぶの大変だったよ!あんた結構おm」

     ぺしっ!

    魔王「・・・・・」
    勇者「す・・・すみません・・・」じんじん

    303 = 284 :

    魔王「くそっ!なんとゆーくつじょくだ!」たんっ
    勇者「やっぱりまだ麻痺してる?」
    魔王「おまえなにがもくてきだ!よーがないならさっさところせっ!」
    勇者「そんなに急がなくても・・・」
    魔王「ほんもうなのだろ!?わたしをたおすことが!」
    魔王「わたしをたおしたらもうじゅみょーにおびえることもなくなるんだぞ!?」
    勇者「まぁそうなんだけどさ・・・」
    魔王「ゆうしゃにまけるなんてまおうしっかくだ!」
    魔王「もうわたしはいのちなどおしくないっ・・・」ハァッ...ハァ...
    勇者「・・・・・」

    304 = 284 :

    魔王「・・・なんだおまえ、このごにおよんでためらっているのか」
    勇者「いや・・・そのぉ・・・・・」
    魔王「・・・、しかたない・・・・・」

    魔王「おまえがわたしにとどめをさせないのなら」
    魔王「じぶんでこののどをかっきってやる!!!」バッ
    勇者「!? ちょっちょっと待ちなさいっ!!!;」パシッ

    305 = 284 :

    魔王「っ・・・なんだ、なぜとめる」
    勇者「とっ・・・取りあえず、落ち着いて・・・」ぷるぷる
    魔王「・・・・・」

     ぱしっ

    魔王「・・・いったいなにをかんがえてるんだおまえは」
    勇者「え、えぇっと・・・」ぽりぽり
    魔王「うじうじしてないでっさっさといえっ」ぺしっ
    勇者「うっ・・・わ、わかった・・・ぃ言います・・・」ごそごそ
    魔王「まったく・・・さっきまでちょこっとおとこまえだったのに・・・」ブツブツ

    306 = 284 :

    勇者「て、手を・・・」ドキドキ
    魔王「?」

     スッ...

    魔王「・・・? ゆびわ?」
    勇者「ぶ・・・文化の違い・・・?」

    307 = 284 :

    勇者「ぇ、ええっとですねぇ」
    勇者「人間には結婚を申し込むとき、」
    勇者「指輪を送る習慣があるんです、ょ・・・」
    魔王「ほぅ」

    勇者「・・・・・」
    魔王「・・・・・」
    勇者「・・・・・」
    魔王「・・・っ、」

    魔王「はぁ!!??」

    308 = 284 :

    魔王「結婚っ!?」
    勇者「ぅ、うん・・・」
    魔王「ということはこれはプロポーズってことなのか!?」
    勇者「きゅ、急に饒舌になったね・・・」

    309 = 284 :

    魔王「アホかお前っ!!」
    魔王「魔王にプロポーズする奴がこの世の何処にいる!?」
    勇者「あんた・・・されたこと無いんだ?」

    魔王「ましてやお前勇者じゃないかっ!!」
    魔王「死ぬぞお前!?あと10年後くらいには死ぬぞ!!?」
    勇者「うん」
    魔王「分かってて言っているのかっ!?」
    勇者「分かってるよ」

    310 = 284 :

    勇者「それでも、良いんだ」
    勇者「もし俺がここであんたを殺しても」
    勇者「そうすることで、俺の寿命が延びても」
    勇者「この先俺が幸せになることは一生ない」

    勇者「絶対に、無い」

    勇者「それなら残りあと10年を、あんたと過ごしたい・・・」

    311 = 284 :

    魔王「・・・・・」
    勇者「好きなんだ、魔王・・・あ、愛してる・・・」
    勇者「俺の妻になってくれませんか・・・?」
    魔王「・・・っ、ばかがっ」

    312 = 284 :

    勇者「・・・・・」
    魔王「っ・・・・良いだろう」
    魔王「こっちは負けた身だ」
    魔王「従って・・・やる」
    勇者「! やったぁ!!!」ぎゅうっ
    魔王「っ!」

    313 = 284 :

    勇者「・・・w・・・w」
    魔王「全く・・・形無しだな、お前」
    勇者「何とでも言えっ」にこにこ
    勇者「あ、ちなみに浮気は無しだかんなっ」
    魔王「ふんっ浮気されるほどの甲斐性なしならするさ」
    勇者「させませんっ」キリッ
    魔王「・・・10年間女禁か・・・キツイな」
    勇者「あんた何処のオヤジだよ・・・」
    魔王「我慢できなくなったら代わりに化けてくれ、女に」
    勇者「い、いやだーっ」

    314 = 284 :


    側近1「まおーさまー結婚おめでとうございますー」ひょこ

    勇者「うおっ」
    魔王「お前はいつも私の居場所を把握してるな・・・」
    側近1「これでも魔王様を守る身の上ですので」にこ

    315 = 284 :

    勇者「そういえば一切俺達の戦いに手を出さなかったな・・・何で?」
    側近1「そんな、たとえ主が危険に晒されようとも決闘に割り込む様な無粋なマネは致しません」
    魔王「そういうことだ」
    勇者「そうなのか」
    側近1「それにきっと勇者は魔王様を倒すことは無いと思ってましたし・・・」
    勇者「おおぅ」
    魔王「・・・?」

    316 = 284 :

    側近1「ここ何年間魔王様の身の上を随分調べていらっしゃいましたが・・・」
    魔王「な、なにぃっ?」
    勇者「あぁうん・・・だって素で魔王に勝てるなんて思ってなかったし」
    魔王「何故知らせなかった側近1!」
    側近1「魔王様は強いので少しくらいハンデがあっても大丈夫かな、と・・・」
    魔王「な、なんだとぉおっ!」
    側近1「それに最近『皆相手にならなくて詰まんない』と零してたので・・・」
    魔王「そんなの忘れた」
    勇者「ご都合主義もいい加減にしなさい」ビシッ

    317 = 284 :

    魔王「私でも知らないことをこいつは調べてたのか・・・」
    勇者「魔王だけに大変だったんだぜ?もーあんたを観察してどの種族の特徴があるか見つけるしかなくってさ・・・」
    魔王「いきなり玉ねぎ投げつけたり、百合を投げつけるからびっくりしたぞ・・・」
    勇者「いやぁ結構猫っ毛だし、釣り目だから化け猫族の血でも混ざってるかなぁって」
    魔王「ちょっとだけキツかったから、もしかしたらそうかもな」
    勇者「お、効果あったのか(笑)」
    魔王「少しだけだけどなっ!」ふんっ

    318 = 284 :

    勇者「あと、黒髪だけど光に反射したら赤くなるところと、炎系の攻撃が得意なところから火山付近の妖精の血でも混ざっているのかと」
    魔王「何だこいつ、本当に細かく調べてやがるな」
    勇者「あんたに昔、言われたことを実行したまでです」にこ
    魔王「ああ・・・確かに学べとは言ったが・・・」
    勇者「くっくっくっ・・・それに好きな人のことを知るのって何か楽しくってさぁ、つい夢中に」
    魔王「ストーカー予備軍がいるぞー」

    319 = 284 :

    勇者「あと妖精ちゃんにもご協力いただきまして・・・」
    魔王「なぬっ!?思わぬところにスパイが!?」
    勇者「ほら、女の人って月に一度くらい弱る日があるじゃない?ちょっとその日を聞きだして・・・」
    魔王「よぉーせいーっっっ!!!;」
    側近1「もう立派なストーカーじゃないですか」

    320 = 284 :

    魔王「う・・・うぉう・・・今のはかなり大ダメージだ・・・」よろ...
    側近1「実はその妖精についてお話があるのですが・・・」
    魔王「ん・・・? 何だ」
    側近1「魔王様が勇者と三日三晩戦っている間に・・・・・」

    側近「攫われてしまいました」

    魔王「なっ・・・なんだとおおおおおおおおおお!!??」ナンダトーナンダトー…

    321 :

    側近1「まあ詳しく言えば、駆け落ちしてしまったのです」
    魔王「なぁにぃ!?何処のどいつだソレは!!!」
    側近1「さぁ、良くは分かりませんが・・・彼女は嬉しそうだったので・・・」
    魔王「なななななな・・・」
    勇者「そういえば片思いの相手がいるって言ってたなぁ・・・」
    魔王「なぬぬぬぬぬぬぬ・・・・・」
    側近1「白馬の王子ならぬ銀狼の王子でしたが、とても感動いたしました、私」
    側近1「きっと彼女は幸せになるでしょう」ホロリ

    魔王「と、止めやがれぇえええええええええっっっ!!!!!(涙)」

    322 = 321 :

    魔王「うっ・・・うぅっ・・・うぉう、うぅ・・・」ひっくひっく

    勇者「うわ・・・俺に負けても泣かなかったくせに・・・男泣きしてるよ・・・」
    側近1「実の娘の様に可愛がっていましたからねぇ・・・」ホロリ

    魔王「ううっ・・・うっうっ・・・」ずずっ
    勇者「まおー元気出せよー妖精ちゃんも笑って暮らすさー」
    魔王「うううっ・・・私の妖精・・・私のふぇありー・・・うっ」ひっく

    側近1「大丈夫です・・・しばらくしたら泣き止みますよ」
    勇者「そうかなぁ・・・」
    側近1「立ち直りは早い人です、今はそっとしてあげましょう。・・・それより」
    側近1「あなたに、これを」ぷらーん・・・
    勇者「! 俺の腕!」
    側近1「魔王様に切られた後、取っておきました」
    側近1「何本か指がありませんが・・・壊死しないよう魔力で保存していたので、まだくっ付きますよ?」
    勇者「本当かっ?」ぱぁっ

    323 = 321 :

    側近1「”治癒魔法”」

     ぱああっ

    勇者「おぉっ!」くいっくいっ
    側近1「やっぱり魔王様の旦那様になるのなら、五体満足であって欲しかったので」
    勇者「ありがとうっ恩に着る!」
    側近1 にっこり

    324 = 321 :

    。o0○

    魔王「・・・・・」すー・・・
    勇者「泣き疲れちゃったみたい、だな・・・」
    側近1「・・・・・」

     ひょいっ

    側近1「ベットに運びましょう・・・この家の寝室は何処です?」
    勇者「・・・おっ俺が運ぶよっ!」ぐいっ
    側近1「・・・・・」
    勇者「・・・・・」
    側近1「・・・・ぷっ」くすくす
    勇者「・・・っ」かあぁ・・・

    325 = 321 :

    側近1「初々しいですねぇ、若いなぁ」くすくす
    勇者「・・・///」
    側近1「では旦那様、奥様を丁寧に寝室へお運びくださいまし」
    勇者「お、おくさま・・・/////」しゅぽんっ

    326 = 321 :

    ○森の中の小さな家:寝室○

     ぽすっ

    魔王「ん・・・」ごろ...
    勇者「こいつ・・・傷の治り早いなぁ。さすが魔王というか・・・」まじまじ
    側近1「初夜はさっさと済ませてくださいね?でないと魔王様、待ち切れなくなりますよ」
    勇者「う・・・う、うん・・・」かぁあっ

    327 = 321 :

    側近1「ふぅ・・・これから魔王様が色々とお世話になりますが何卒よろしくお願いします、勇者」ぺこり
    勇者「あ、いや・・・こっちこそ我侭言ってごめんな。あんた達の主なのに・・・」
    側近1「10年くらい大丈夫ですよ、仕事に差し支えはあまりないでしょうし」
    側近1「それに・・・これは転機だと思っています」
    勇者「転、機?」
    側近1「ええ」にこり

    328 = 321 :

    側近1「魔王様は、過去の出来事にまだ捕らわれ続けているのです」
    勇者「過去の出来事?魔王は継承する時全てを忘れるんじゃないのか?」
    側近1「全てを忘れるわけじゃないですよ・・・ただ一定のラインを超えた感情を持った記憶は消えますけどね」
    側近1「そもそも”記憶を消す”こと自体まだ実験段階なのです」
    勇者「実験段階・・・?」

    329 = 321 :

    側近1「勇者と違って魔王は寿命が長いですから、実はまだ三代目までしか歴史が無いのです」
    勇者「うわっ俺もう五十何代目かなのにっ!」
    側近1「人間ですからね、仕方ないですよ。今の魔王様はちょうど四代目になります」

    側近1「だから魔界は、まだ政治について試行錯誤の状態です」
    側近1「どのやり方が一番良いのか・・・世代が代わるたびに魔王達はあれこれと試しているのです」
    勇者「へぇー・・・」

    330 = 321 :

    側近1「一代目魔王の時は人間が好物なので人間ばっかり狩っていました」
    側近1「結果、”勇者”という魔王最大の敵が生まれ、一代目の魔王は勇者に倒されてしまいます」

    側近1「二代目魔王は今のやり方は良くないと、依怙贔屓無しに平等に餌を狩っていましたが」
    側近1「結局、家族を勇者に人質として取られ殺されてしまいます」

    側近1「三代目魔王は二代目魔王の過ちを繰り返すまいと情を捨て、政治一心に家族も作らず魔界をまとめました」
    側近1「一番長く続いたのはこの魔王ですね。この方のおかげで随分と魔界が纏まりました。歴史上ではもっとも名君だと思います」

    側近「そして今・・・私達の魔王様が今に至るわけです」

    勇者「・・・・・」

    331 = 321 :

    ねーむーくーなってきた・・・
    恋愛モノに触れたこと無いからベタなシチュエーションしか思い付かなかったよーマミー
    めっちゃ恥ずかしかったよーマミー・・・性に合わないことはやらないに限るねー(´`)
    微妙なとこだけど一区切り。。。
    読んでくださった方がいましたら、ありがとー・・・Zzz・・・

    332 :

    今日も乙でした

    333 :

    時間の都合で支援はできないがちゃんと見てるんだぜ
    次回も待ってるよ!

    334 = 321 :

    側近1「魔王は勇者と違って生まれた時から”魔王”というわけではありません」
    側近1「魔王が死んだ時に、死んだ魔王が現存している魔物達の中から次の魔王を決めます」
    勇者「すごいなそれ・・・そんなことが出来るのかよ」
    側近1「私は体験したことが無いので何とも言えませんが・・・何でも『お告げ』の様なものが冥界から来るそうですよ?」

    側近1「だから今の”情を持つ記憶を消す”法は三代目だけじゃなく、二代目が取り決めた可能性もあります」
    側近1「”自分は情を持っていたために、勇者に家族を捕られ殺されてしまった”」
    側近1「”だから次の魔王になる奴は情を捨てろ”と」

    335 = 321 :

    側近1「魔王様は二代目の魔王と交友関係を持っていましたので・・・」
    勇者「ええっあいつどんだけ生きてんだよ」
    側近1「少なくとも千年は超していると思いますよ。私は魔王様が”魔王”になった時に知り合ったので良くは知りませんが」
    勇者「うわ・・・年齢差はげしー・・・・・」
    側近1「今更じゃないですか」にこり

    336 = 321 :

    側近1「魔王様は強いお方ですからね。二代目魔王とも色々と通ずるとこがあったのでしょう」
    勇者「じゃあ何であいつが二代目魔王にならなかったんだ・・・?」
    側近1「前魔王がその存在を知らなければ選ばれないのだと思います」
    勇者「じゃ何故に三代目にも」
    側近1「・・・・・」

    337 = 321 :

    勇者「あ・・・いやまぁ、俺的にはうれしい限りなんだけどさぁ」
    勇者「今、魔王が”魔王”じゃなかったらめぐり合うことも無かっただろうし・・・」
    側近1「・・・私は、」
    勇者「・・・」

    側近1「私はこの法を無くすべきものだと思っています」

    338 :

    側近1「私達の魔王様は、苦悩しておられます」
    側近1「昔友人が殺され、その殺された友人が取り決めた法を破るまいと努力するが」
    側近1「どうしても燻る情を上手く抑え切れずにいる自分に」
    側近1「確かに、前魔王はこの法によって善政を行えました」
    側近1「しかし情を捨てるということは理性も同時に無くなりかねない行為です」
    側近1「そんな諸刃の剣、何時までも続くとは思えない・・・」
    勇者「・・・・・」

    339 = 338 :

    側近1「あなたと出会ったことによって、魔王様はさらに苦悩するようになりました」
    側近1「今まで仕舞い込んできた情が、少しずつ顔をだすようになったからでしょう」
    勇者「え・・・いつも結構容赦ない感じがするんですけど・・・」
    側近1「そんな。あなたに会う以前はあんなにころころ表情が変わるようなお方じゃなかったですよ」
    勇者「そ、そうなの・・・?」
    側近1「やっぱり母性って凄いですよねぇ。少しずつ魔王様の心の氷が解けてゆくのが感じられます」ホロリ
    勇者「ぼ、母性、なのか・・・・・」

    340 = 338 :

    側近1「これは良いことだと思っています」
    側近1「そもそも感情を捨てること自体、無理な話なのです」
    側近1「前の魔王は元々淡白なお方だったのでしょう」
    側近1「今の魔王様はどちらかと言うと濃ゆーいお方なので全ての情を捨てることは」
    側近1「はっきり言って、絶対無謀なことだと思います」キッパリ
    勇者「まぁ・・・俺はあいつから愛を貰ったからこそ、惚れたわけだしなぁ」
    側近1「魔王様の手には愛情が感ぜられましたか?」
    勇者「う、うん・・・少なくとも俺にはそう感じられたよ・・・」かぁ
    側近 クスクス

    341 = 338 :

    側近1「・・・それにね、」
    勇者「・・・?」

    側近1「二代目魔王が今の魔王様を選ばなかったのは」
    側近1「やっぱり捨てて欲しくなかったのだと思います、情を」
    勇者「・・・・・」
    側近1「だから、次の”魔王”に魔王様を選ばなかった」
    側近1「そんなの・・・情まみれじゃないですか」

    342 = 338 :

    側近1「だから良いんだと思うんです、情があっても」
    勇者「・・・・・」
    側近1「自分が出来ないことを、他に押し付けんなって感じです」
    勇者「まぁ・・・確かにな」

    343 = 338 :

    側近1「勇者様」
    勇者「・・・」
    側近1「あなたと出会ったことによって魔王様はきっと、何かが変わります」

    側近「今までそうだったように・・・・・四代目魔王も何か変わる、時が」

    344 = 338 :

    側近1「それが良い方へか悪い方へかは分からない」
    側近1「しかし、きっと私は良い方へと変わることを信じています」
    勇者「・・・・・」
    側近1「・・・残り少ない命ですが・・・どうか、魔王様を」
    勇者「・・・うん」

    勇者「きっと魔王にとっては、俺と過ごす時間なんて瞬きするほどの間かも知れない」
    勇者「その間だけでも・・・俺と過ごして良かった、て言ってもらえるように、」

    勇者「精一杯、愛するよ」

    345 = 338 :


    いつかきっと忘れられる時が来るだろう

    でも悲しくない、愛する人と過ごせるだけでも

    とても幸福なことなのだから・・・・・。

    346 = 338 :

    わー今日は一段落ついたぞー
    読んで下さっている方がいる様なのでとても嬉しいです。
    めっちゃありがとうっ(m*´∀`*)m
    本当は決闘シーンで終わるつもりだったのに(まとめ切れなかった)こんなとこまで本当申し訳ないです・・・
    もうここまで着いてきたら最後まで行っても同じだとおもいますので(´∀`*)ニコッ!
    何卒よろしくお願いしまふm(_ _)mハハーッ

    347 :

    お疲れサマー!
    果たしてこのあとどうなるのやら…

    とりあえず、読んでる時の俺の頬筋がヤバイ

    348 = 338 :


    ~翌日~

    ピチチチチチ・・・
     ピチチチチ・・・・・・

    魔王「・・・ふっ・・・」
    勇者「・・・・・」
    魔王「まあいいさ・・・妖精が幸せになってくれるのなら、それで・・・」
    勇者「ほれ、氷嚢。これで目を押さえとけ」
    魔王「う・・・」ぴと

    349 = 338 :

    魔王「たとえ妖精が893とかマフィアとかに惚れてても私が更正させれば問題ないし・・・」
    勇者「それ調教と違う・・・?;」
    魔王「結婚祝いに何送ろうか・・・やっぱり蛇の干物かな・・・」
    勇者「ま、魔界にはそんな風習があるのか・・・?;」
    魔王「精力剤にもなるし、いざとなったら首絞めることも・・・」
    勇者「ここには持って来るなよ」キッパリ

    350 = 338 :

    魔王「・・・はぁ」
    勇者「・・・・・」
    魔王「・・・なんだ、夫なら妻が落ち込んでる時は慰めろ」
    勇者「あ、う、うん・・・」

    ぎゅうぅ

    魔王「・・・・・」
    勇者「・・・・・」


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