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    元スレ勇者「やいやいやいっ!まおう!!!」

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    みんなの評価 : ★★
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    51 = 1 :

    ちっちゃい魔物1「あんた夫婦喧嘩は他所でやってくれよー」
    ちっちゃい魔物2「しかもいつも原因は”どちらが魔王様を大切にしているか”」
    ちっちゃい魔物1&2「「そんなの争ったってしょーがないだろー」」
    メイド「いえ、今回は”どちらが魔王様を愛しているか”でしたわ」
    ちっちゃい魔物1&2「「どっちだって同じだろー」」

    勇者「夫婦・・・げんか・・・?」

    52 = 1 :

    メイド「どっちだって同じですって!魔王様はねぇっ凛々しくて聡明で最強尚且つ最凶の・・・」
    ちっちゃい魔物1「あああまた始まった」
    ちっちゃい魔物2「メイドによる魔王様のための魔王様の話」
    メイド「あれは出会ったころでしたわ、魔王様はその美しい瞳を私に向けて私の頬を」
    ちっちゃい魔物1&2「「もー勘弁してよー」」

    勇者「ていうか旦那さん仕留めたって・・・しとめたって・・・」

    53 = 11 :


    54 = 11 :

     

    55 = 1 :

    カッカッ

    魔王「聞いているこちらが恥ずかしいからそろそろ止めないか、メイド」

    メイド「魔王さま!」きらきら

    側近2「げほごほっ・・・」

    メイド「あら、生きてたの」つんっ

    側近2「まおうさまがおてをさしのべてくれたのだ・・・やはりまおうさまはなんとやさしいかt」げほごぼ
    魔王「無理はするな」ぽんぽん

    56 = 11 :


    57 :

    魔王を倒してしまおう

    58 = 1 :

    メイド「だいたい何で魔王さまに背負って貰ってんのよっ!穢れた体は地べたにでも引き摺られなさいっ」ぐいっ
    魔王「こらこら止しなさい、全身骨折してるんだからどこか取れてしまうかもしれないだろう」
    側近2「げぼげほごほごほ・・・・・」くて
    メイド「あああ魔王様のお体に凭れるなんてっ」ぐいぐいっ
    魔王「だから止しなさいってばっ;」

    59 = 1 :

    勇者「・・・・・」
    魔王「ああ勇者、まだいたのか」
    勇者「まだって・・・」ビキビキ
    魔王「メイド、ほらっ、茶でも入れてやれ。一応客人だ」
    勇者「お客じゃなーいっ!」
    メイド「魔王さまのご命令ならば」キリッ
    勇者「さっきまで言うこと聞かなかったのに・・・」

    60 = 1 :

    こぽこぽこぽ

    勇者「ほんとに入れてもらってるし・・・」
    メイド「勇者くんは紅茶のような方なのね?」
    勇者「・・・?」
    メイド「流されやすい」
    勇者「っ!ちくしょぉぉぉっ」

    61 = 1 :

    メイド「だって勇者の役目は魔王様を倒すことじゃなぁいっ」
    勇者「そうだよっ」
    メイド「なのに私の毒入りアップルティーを悠々と飲んでいらっしゃる・・・」ククククク...

    勇者「ブフーッッッ!!!」

    62 = 11 :

    側近1の存在が気になってしょうがない

    63 = 1 :

    メイド「冗談よ」ケロリ
    勇者「っ じょうだんかよ・・・」ハァハァ
    メイド「でも敵の与えたモノを疑いもせずに飲むなんていけないことだわ」
    勇者「・・・・・」
    メイド「勇者失格ね」
    勇者「・・・・・・・。 くそっ」

    64 = 1 :

    魔王「ふぅっ回収作業終わった!」ばさっ
    側近1「いやはや今回もえらく派手にやりましたねぇ、メイド。毎回ながらあっぱれです」

    メイド「魔王さまっ!それに、側近1様も」
    勇者「・・・・・」

    魔王「一部は人間の町も飛んでたぞ」
    側近1「可哀相に・・・もうあの魔物は人間に対してトラウマを持ったでしょうねぇ」ホロリ

    65 = 11 :

    魔物繊細だなw

    66 = 1 :

    勇者(どっから出てきたんだ・・・気配すらしなかったぞ)
    メイド「毎度すみません・・・魔王さま。側近2には後から言っときますので・・・」
    魔王「いやいやお前が自重しなさいっ!;」
    側近1「城が壊れるのはほぼメイドの攻撃の所為でしょうに」
    メイド「いーえっ止めはぜったいにアイツの所為ですわ!」
    魔王「自覚が無いから始末に終えない・・・」ガクッ
    側近1 ホロリ

    67 = 1 :

    勇者「・・・・・」カチャッ
    側近1「おや」
    勇者 ビクッ
    側近1「勇者じゃないですか」
    魔王「お前、知っているのか」
    側近1「ええ、一応魔王様を守る身の上なので」
    メイド「まあこんな奴から守る場所なんて何処も無いでしょうけどっ」ホホホ
    勇者「・・・・・っ」

    68 = 1 :

    勇者「覚悟しやがれ魔王っ!今度こそっ、今度こそ・・・っ!」
    魔王「待て勇者、お前は何故そんなに・・・」
    勇者「うおりゃああああ」バッ
    メイド「”炎風術”」

     ゴオオオオオオオオオッッッ!!!!!
         ドォオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!

    勇者「あ゛あああああああああぁあああぁぁぁ・・・・・」キラーンッ☆

    魔王「ああ・・・少し、話がしたかったのに」
    側近1「というかまた貴女は城を壊して・・・」
    メイド「当然の制裁をしてやったまでですわっ」ふんっ

    69 = 1 :

    魔王「勇者というのは何故ああも血の気が強いのだ?」
    魔王「まだ幼いんだから、もう少し鍛えてから私に挑めばいいのに・・・」
    メイド「まぁ鍛えても無駄でしょうけど」ホホホ
    側近1「・・・多分、寿命の所為でしょうね」
    魔王「寿命?まぁ人間は70年くらいしか生きられないらしいが、それでもまだ・・・」
    側近1「いえ、違うんですよ」
    魔王「?」

    側近1「勇者は、40になったら死んでしまうんです」

    70 = 1 :

    魔王「・・・、どういうことだ」
    側近1「詳しく言えば”40までに魔王を倒さないと死んでしまう呪い”ですね」
    魔王「勇者にはそんなハンディキャップが・・・?」
    側近1「いえ、これは人間の国が付ける呪いです。生まれながらのものではありません」
    側近1「しかし生まれたらすぐ、魔法使いや賢者によって付けられる呪いだとか」
    側近1「そしてこの呪いは魔王を倒すまで解かれることは無い・・・」
    魔王「・・・・・」

    71 = 1 :

    側近1「身体的に衰えが出た地点でもう、魔王は倒せないと判断したまでの呪いでしょう」
    側近1「しかも、ある国では魔王を倒せなかった勇者の一族は皆殺しにするとか」
    側近1「遺伝子的に魔王を倒せる者はもうこの一族から出ないだろう、と」
    側近1「哀れなものです・・・」ホロリ
    魔王「・・・・・」

    72 = 11 :

    魔王の国の方がよほど平和だな

    73 = 1 :

    魔王「・・・・・そうか、そうだったのか。だからあんなに・・・」
    メイド「そんな顔なさらないで下さい、魔王さま」
    メイド「魔王さまだって魔界の法によって色んなものを犠牲にしてきたのですから、お相子です」
    魔王「いや、私はなかなか無知だったようだ」
    魔王「世界でもっとも敵対しているであろう勇者をこんなにも知らなかった」
    魔王「今まで何人もの勇者を倒してきたが、そんな事情があったとは・・・」

    74 = 1 :

    魔王「ふむ、あえて皆には勇者の存在を”王を倒す極悪人”と教えてこなかったが」
    側近1「ただ単に面倒臭かっただけでしょうに」
    魔王「バレてたか。・・・ちょっと可哀相なことしたかもなぁ、勇者には。いや、勇者”達”には」
    側近1「魔王様の御在位も随分となりますものねぇ」
    魔王「勇者を倒そうとする過激派も、めっきりいなくなったしなぁ」
    側近1「勇者はさながら”観客のいない舞台で一人踊らされる人形”の気分だったでしょうねぇ」
    魔王「いやぁ悪いことをした。これからはもうちょっと真面目に扱ってやろう」

    メイド「・・・私の知らない魔王様を知っている。ちょっとじぇらすぃー」

    75 = 1 :

    ~第四回魔王討伐~

     ひょこっ じーっ

    魔王「・・・・・」ふいっ

     サッ

    魔王「・・・」すっ...

     ひょこっ じーっ

    魔王「・・・、ぷっ」

     びくぅっ

    魔王「あははっいつまでそうしているのだ?勇者」
    魔王「可愛らしいことこの上ないぞっ」くくっ

    勇者「うぅ・・・」とてて
    魔王「良く生きてたなぁ」しみじみ

    76 = 1 :

    魔王「ちょっとは大きくなったかな?ふむ、人間は本当、成長が早いな」なでなで
    勇者「・・・・・」
    魔王「お?抵抗しないぞ?よしよし飴ちゃんでもやろう」
    勇者「・・・・・ガキ扱いするな」
    魔王「ガキじゃないか」
    勇者「・・・・・」
    魔王「・・・・・」
    勇者「・・・、卑怯だ」

    77 :

    勇者かわいいw

    78 = 1 :

    勇者「何で魔王は大人なんだよ。勇者は子供なのに」
    魔王「ふむ、それはだな勇者の変換サイクルが早すぎるからだろう」
    魔王「もうちょっと鍛えてから来たらどうだ?前勇者はもうちょっと大きくなってから来たぞ?」
    勇者「・・・そんなのんびりしてらんないの、わかっているくせに」
    魔王「・・・・・(この前知ったばかりです、って言ったら怒るんだろうなぁ)」

    79 = 11 :

    そういえばこの魔王はお姉さん型ロリババァなんだな

    80 = 1 :

    魔王「・・・なあ、勇者?」
    勇者「・・・・・」
    魔王「確かにお前は私を倒さなかったら、40で死んでしまうかもしれないよ」
    魔王「でもその大切な寿命を私だけに費やすことが正しいことだとは、私には思えないよ」
    勇者「お前を倒せば終わる話じゃないかっ!」
    魔王「お前じゃ私を倒せないよ」
    勇者「倒せるっ!!!」
    魔王「倒せないよ、少なくとも今は」
    勇者「っ・・・!」

    81 = 1 :

    魔王「何もお前にその実力が無いと言っている訳じゃない」
    勇者「っ だったら何だよ・・・」
    魔王「お前はまだガキだ。ちゃんと意思が固まっていない」
    勇者「何だよ意思が固まってないって・・・俺は魔王を倒したいよ・・・」
    魔王「いや、お前はまだ迷っているよ」
    勇者「迷ってなんか・・・っ」

    魔王「”魔王を倒さなくてはならない”という意思はお前の意思じゃない」
    魔王「お前が大人から与えられた意思だ」

    82 = 1 :

    魔王「倒さなければ死ぬ、でも魔王は怖い、殺されるかもしれない」
    魔王「本当は戦いたくない、生きたい、でも戦わなくては生きていけない」
    魔王「そこにはお前の意思など何処にも無い、強制的に造られた意思しかない」
    魔王「少なくとも心から”魔王を倒したい”という意思は何処にも無い」
    勇者「っ・・・」

    83 = 1 :

    魔王「お前は心から誰かを憎んだことはあるか?」
    魔王「確かにお前は私が憎いだろう。私がいるから死ぬかもしれないんだからな」
    魔王「だが私を前にして怯えるような憎しみは、本当の憎しみじゃないよ」
    勇者「・・・・・」

    84 = 1 :

    魔王「本当の憎しみは怖いぞ」
    魔王「自分の命なんて形振り構わず向かってくるんだ」
    魔王「”憎い、お前なんかこの世から消えてしまえ!”」
    魔王「憎しみだけをエネルギーとした者の意思は本当に恐ろしい・・・」
    勇者「・・・・・」
    魔王「それに比べてどうだお前は」
    魔王「まだ剣すら構えていない」
    魔王「私を倒したいのなら心にも剣を持たないと」

    85 = 1 :

    勇者「・・・・・」
    魔王「ありゃりゃ」
    勇者「・・・・・」
    魔王「そんなに黙りこくっては、私が困るじゃないか」

    勇者「・・・だったら、どうしたらいいんだよ・・・」
    勇者「あと30年何てあっと言う間だぞ!!?」
    勇者「俺は、どうしたら・・・」
    魔王「・・・・・」
    勇者「・・・しぬのはいやだ・・・」

    86 = 1 :

    魔王「・・・自分の意思を、探したら良い」
    勇者「・・・・・」
    魔王「私を倒すのは後にしたら良い」
    勇者「でも、それじゃ・・・っ!」
    魔王「もう一回言おう、お前はガキだ」
    魔王「人生を決めるには早すぎる」

    87 = 1 :

    勇者「・・・・・」
    魔王「もう少し、ゆっくり生きなさい。そして色んなものを見なさい」
    魔王「世界は広い。お前のちっぽけな体では一億分の一も入りきれないほど」
    魔王「それなのにそれを見ずに、お前は自分の人生を勝手に決めるのか?」

    88 = 11 :

    勇者まだ十歳だったのか

    89 = 1 :

    魔王「大体まだ10歳くらいしか生きてないのに残りの人生を決めるなんて図々しい」
    魔王「せめて半分くらい生きて学んでから決めろ!」
    勇者「いや、それは遅すぎるだろう・・・」
    魔王「私なんて常に行き当たりばったりで生きているのに・・・」
    勇者「適当過ぎるだろう・・・」
    魔王「魔界は常に何が起こるか分からないのだ」

    90 = 1 :

    魔王「うむ、色んなこと学んだ上でそれでも私を倒したいのなら堂々と来なさい」
    魔王「その時もウジウジしてたら、私が食ってくれようっ」ギラッ
    勇者 ぶるりっ
    魔王「・・・人間の肉はあまり好きじゃないんだがなぁ・・・」
    勇者「・・・食ったことあるんだ・・・」
    魔王「人間の肉はスジが多くてなぁ」
    勇者「おえぇ・・・」

    魔王「まあ、これは私なりの儀式だ」
    勇者「儀式?」
    魔王「そう、勝利と栄光の杯を掲げるための、儀式」

    91 = 1 :

    魔王「と、いうのは表向きで実はただ単に勿体無いからだったりする」
    勇者「勿体無いから食われるのか・・・おれ・・・」
    魔王「精々食われぬよう鍛えてから戦いに挑むんだな!」はっはっはっ

    92 = 1 :

    。o0○

    勇者「・・・じゃ」
    魔王「・・・」
    勇者「行くよ、俺」
    魔王「ああ」
    魔王「たまには遊びに来いよ」
    勇者「・・・・・」

    93 = 1 :

    勇者「魔王ってさ」
    魔王「ん?」
    勇者「あんまり”魔王”って感じしないよな」
    魔王「そうか?」
    勇者「うん」
    魔王「まあ人間はあることないこと誇張して言うからなぁ」
    勇者「なんかガッカリだ」
    魔王「がっかりって言われてもなぁ・・・;」
    勇者「倒し甲斐、ないじゃん」

    94 = 11 :

    僕も魔王様に食べられたいです〉〈(性的な意味で)

    95 = 1 :

    魔王「そんなことはない。普段は中々に極悪非道人だぞ、私は」
    勇者「そうなの?」
    魔王「ああ」
    魔王「ただ大人は誰でも子供の前ではいい子振ってしまうのだ」
    勇者「そういうもん?」
    魔王「そういうもの」
    勇者「魔王でも?」
    魔王「魔王でも」
    勇者「ふーん・・・」

    96 = 1 :

    魔王「大人は身勝手だよな」
    魔王「いつかは知ってしまうことなのに、子供をまだ穢してしまいたくないのか、」
    魔王「はた又、自分が穢れを持っていることを知って欲しくないのか、」
    魔王「平気で嘘を付いてしまう」
    勇者「嘘も方便ってばっちゃんが言ってたよ」
    魔王「そうか。これは許される嘘なのかな」

    97 = 1 :

    魔王「少なくとも”子供はコウノトリが運んでくる”は良い嘘だよな」
    勇者「?」
    魔王「何も知らない純粋な目でこの質問をされた時の気まずさを、とても上手く回避できる方法だ・・・」うむうむ
    勇者「子供はキャベツから生まれてくるんだぜ?」

    98 = 1 :

    魔王「まあ、まだ知らない方がいいことが世の中にはあるってことで」
    魔王「もうちょっと体も心も大人になった時に知りなさい」なでなで
    勇者「なんかすっごくガキ扱いされてるような気がするけど・・・」

    魔王「じゃあな、勇者。 達者でな」ふりふり
    勇者「おうっ!見てろ!今度身も心も強くなってからくるからな!!!」たたたたた.....

    99 = 1 :


    魔王「・・・・・」
    魔王「・・・私も、学ばなければな」
    魔王「人間を。彼の存在を」

    100 = 1 :

    ここで一旦終了。続きは明日にて。
    感想めっちゃありがとー(´∀`*
    そして何だか台詞系SSの総合スレがあるもよう。
    何でもスレ立てんなら>>1000まで書けとのこと。無理です(コラ)
    もそもそ頑張りますんで、生暖かい目で見守って下さい(´q`


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