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    元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」

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    851 :

    女騎士タソprpr

    852 = 812 :

    騎士「とにかく、その人は変わった人ですが、怪しい者では……悪い人ではありません」

    門番「は、はぁ……しかし、」

    騎士「あなたがここに居るということは、北の都市から帰ってきたのですね?」

    勇者「ああ。行って、全部解決してきたよ。その話がしたいからここに来たんだ」

    騎士「……良いでしょう。門番さん、通してあげてください。私が連れて行きますので」

    門番「は、はいっ」

    853 = 812 :

    騎士「さぁ。そちらのお連れの方も一緒に」

    メロンパン職人「は、はい」

    傭兵「……」

    「キィキィ」バサバサ

    騎士(あの鳥は……どこかで拾って来たのでしょうか)

    騎士(そこも含めてお話を聞かないとですね)


    勇者「……」

    騎士「どうかしましたか?」

    勇者「……いや」


    勇者(どこかで光る方法考えないとな)

    854 = 846 :

    病気が始まったw

    855 = 842 :

    聖剣の機嫌損ねたら斬れ味おちるわ魔法も使えなくなるわきっとロクなことにならない

    856 :

    これ見てる限り、聖剣は自ら動くことはほとんどないんだなw
    ただ喋るだけなわけだ

    857 :

    太陽拳かカッコイイポーズか…

    858 :

    喋るときだけ集中線入ってそう

    859 = 851 :

    女騎士タソハァハァ

    860 = 812 :

    王の間

    騎士「勇者さんをお連れしました」

    「久しぶりだな、勇者殿」

    勇者「王様、北の都市から帰ってきました」

    「勇者さま!」

    勇者「姫も、元気そうで良かったです」

    「ふむ……都市の調査、ご苦労だった」

    「色々とあったことは察するが……」チラッ


    傭兵「……」

    メロンパン職人「あわわわわわわ、ほ、本当に王様だ……」

    「キィ」

    ズタ袋「……」


    「……」

    「まあ、とにかく話を聞こうじゃないか」

    863 = 812 :

    ……

    ……

    勇者「––––––––と言うわけで、王都に戻ってきました」

    「氷の魔女……そんなことが」

    「まさか伝承の魔女が復活していたとは。北の地方のその伝承は私も知っている」

    「氷の魔女が復活していたとあれば、都市間の連絡が途絶えたのも納得が行く。そんな裏があったとはな」

    「そして、そなたが……」

    傭兵「……」

    「……調査隊の騎士や、その他の同行していた冒険者達は?」

    傭兵「私を除いて全滅した」

    「……そうか」

    864 = 812 :

    「苦労を掛けた。そして良く生き残って、王都へ帰ってきてくれた。礼を言おう」

    傭兵「……魔女を倒したのは勇者だ。確かに、調査として働いた分の報酬はいただくつもりだ。だが、礼は要らない。内容としては酷い有り様だったからな。痒くなるだけだ」

    「……」


    騎士「……王の前です。言葉を慎んでください」

    傭兵「……ふん」

    騎士「……」

    865 :

    メロンパン職人(な、なんか雰囲気が……勇者さん、何とかしてくださいよ……!)

    勇者「ま、まあ落ち着いてくれって女騎士。傭兵も悪い奴じゃないんだ」

    勇者「王様、こいつ、口が下手なだけなんです。許してやってください」

    「……良い。気にしていない。女騎士、下がってくれ」

    騎士「……はい」

    傭兵「……」

    867 = 865 :

    「……して、その袋の中に、件の魔女が?」


    ズタ袋「……」


    勇者「はい。王都に入るときに頭を引っ込めさせましたが、中にいますよ」

    「伝承の魔女をこんなもので運搬するとは……」

    勇者「ちょっと待ってくださいね」ゴソゴソ

    868 = 865 :

    氷の魔「……」


    「これが……氷の魔女」

    「あ、あの、目を瞑っておられますが……」

    騎士「……生きているんですか?」


    氷の魔「……」

    869 = 865 :

    氷の魔「……」

    氷の魔「…………」

    勇者「ん? ……あっ。こいつ、寝てますね。今起こすんで待ってください」


    勇者「ほら、起きろよ。まだ真っ昼間だぞ。こんな時間から寝ててどうするんだお前。ダメになるぞ」

    ペチペチ

    氷の魔「ん…………こら、叩くのをやめよ……わたしを誰だと思っている……」

    勇者「氷の魔女だろ。今からお前の説明するんだから、起きてくれよ」

    氷の魔「……くっ」


    「……」

    870 :

    ズタ袋に適応すんじゃねえよ

    871 :

    寝たか?

    872 :

    コーヒーでも飲んでるんだろう

    874 = 865 :

    氷の魔「お前が人間の王か」

    「そうだ」

    氷の魔「ふん……何ともつまらないな。いつの世も、王とはこんなものか」

    「……」

    騎士「あなた……!」

    氷の魔「なんだ? 女の騎士よ。主人を侮辱されて怒ったか?」

    氷の魔「だが、緩い殺気だな。ただ睨むだけではわたしは痛くも痒くもないぞ」

    氷の魔「それとも、その剣を抜いてみるか? 斬れるものなら斬ってみると良いだろう。斬ることができるというのならな」

    騎士「……!」

    875 = 865 :

    勇者「またお前はそういうことを言う……王様はお前に話があるみたいなんだから、少しは聞けって」

    氷の魔「わたしが人の王などに礼を尽くす必要がどこにある」

    勇者「仮にも囚われの身なんだから、もう少し大人しくしたらどうだ?」

    氷の魔「どうせ、殺すことができないのであろう? わたしに何を恐れろというのだ」

    勇者「……」

    氷の魔「そもそも、わたしはわたしより偉そうな者は嫌いだ。話すことなどない」

    勇者「……これじゃあ話にならないな」


    勇者「主よ、お願いできますか」

    「キィ」

    ボウッ


    氷の魔「あっ! やめろ……袋に燃え移ったらどうするつもりだ……熱っ!」


    「……」

    「これが伝承の魔女さんですか……」

    騎士「……」

    876 :

    袋を心配する氷の魔女

    877 :

    袋が生命線なのか、安住の地になったのか、はたまたその両方か

    878 :

    流石勇者魔女の主導権握るなんてお茶の子さいさいだぜ

    879 :

    魔女かわいい

    880 = 865 :

    「……ごほん。勇者殿、その火を納めてくれ。話ができればそれでいい」

    勇者「主よ、もういいそうですよ」

    「キィ」


    「さて、氷の魔女よ。聞きたいことがある」

    「お前はかつて、古の勇者に敗れ、その身を封印されていたな?」

    氷の魔「……ふん」

    「その封印は強固だった……話を聞くに、そこの鳥は」

    勇者「主です」

    「……主は、不死鳥だそうな。その元気な姿を見るに、自然と封印が弱った訳でもあるまい」

    「火を苦手とするその性質から、自力で封印を解いたとも思えん。察するに、何者か……第三者の手によってお前の封印が解かれたと見える。違うか?」

    氷の魔「……」

    881 = 865 :

    勇者「どうなんだよ」

    氷の魔「答える義理はない」

    勇者「……」

    氷の魔「……」

    勇者「……主よ、」

    氷の魔「やめろ」

    882 = 865 :

    氷の魔「ふん……まあいいだろう。熱いのを我慢してまで、奴らにそこまで義理立てする必要もないか」

    氷の魔「人の王、つまらない男とは言ったが凡愚ではないようだな」

    「……つまり」

    氷の魔「その通りだ。わたしの封印を解いた者がいる」

    氷の魔「そこの鳥を押し退けてな。おかげで、その鳥に仕返しができた」

    氷の魔「まあ、殺しても殺し切れんのでな。封印をし返すだけに留まったが」

    883 :

    黒幕がいるのか

    884 = 865 :

    「その、封印を解いた者の正体とは……!」

    氷の魔「……その者の正体は」

    「……」

    氷の魔「知らん」

    「……は?」

    氷の魔「知らんと言っている」

    「……」

    885 = 865 :

    勇者「おい」

    氷の魔「ほ、本当に知らん。わたしは封印が解かれればそれでいいし興味もない。正体を探るつもりもなかったからな。鳥に命令をするのはやめろ」

    勇者「……」

    氷の魔「ただ、そうさな。妙に強い魔力を持った者ではあったな。あれは人間ではあるまい」

    勇者「他には?」

    氷の魔「王都を襲撃するよう言われた」

    勇者「……何?」

    氷の魔「まあ、わたしは命令されるのが嫌いだからな。暫く無視をしてやっていたが……封印を解かれた分の義理はある。ここを、わたしの氷獣どもに襲わせる手筈となっていた」

    「王都の襲撃を企む輩、か……」

    886 :

    黒幕結構前から出てたよ?

    888 = 865 :

    騎士「そ、その氷獣達は、今どこに」

    氷の魔「ふん。私が聖剣に敗れ、力を失ってしまったからな。維持できずに、道半ばで消滅したことだろう」

    氷の魔「奴は食えない者であったが、わたしが敗れることは計算の外であっただろう

    氷の魔「……ふむ。これであの常に余裕めいていた奴が、少しは慌てているとするならば、これはこれで悪くないか」

    勇者「お前、仮にも恩人じゃないのかよ」

    氷の魔「義理は立てたが、そもそもああいう奴は好かんからな」


    「けど、勇者さまが氷の魔女さんを倒したので……これで王都の襲撃は無くなったということですよね?」

    「……」

    889 = 865 :

    コーヒー買いに行ってくる

    890 :

    じゃあ俺は微糖お願い!

    891 :

    コーラとファミチキ頼む

    892 = 870 :

    こんな感じのティラミス買ってきてくれ
    ちょっと良い値段するでかい奴な

    894 :

    丁度おれもコンビニいってきたところだ
    やっぱ混ぜ物缶コーヒーはまずくて買えねえst

    895 :

    どこまで買いに行ったんだ

    896 = 865 :

    (伝承の魔女の封印を解いてまで王都を襲撃しようと企む者が、そう簡単に引き下がるものか……?)

    「……」

    「お父様?」

    「……む。すまない、少し考え込んでしまっていた」

    「魔女よ。北の都市の件については許し難いことだが、この証言については感謝しよう」

    氷の魔「……ふん」

    897 = 865 :

    騎士「勇者さん、この魔女はどうするつもりですか?」

    勇者「ん?」

    騎士「先ほどの情報は有益でしたが、これ以上の話は何も出て来ないでしょう」

    騎士「今は無害とは言え、力を取り戻せばまた北の都市と同じことが起こるかもしれません。そしてそれはいつ取り戻されるかもわかりせん」

    騎士「このまま袋に入れて連れ回し続けていても、いずれ回復し、また牙を剥くのでは?」

    騎士「私はやはり、今のうちに封印を掛け直すことが一番と思いますが……」

    勇者「……」

    898 = 865 :

    氷の魔「ふふ。どうやらわたしが怖いらしいな、女騎士よ」

    騎士「危険人物であるということは正しく認識しているつもりです」

    勇者「うーん。まあ、もう主による封印はしないって決めちゃったんだよな」

    勇者「封印についての安価もあったけど、主で封印することについては一度も言われなかったし」

    「ほう……安価でも」

    騎士「なんだか久しぶりに聞きました、その単語……」

    899 = 865 :

    勇者「なぁ。何か別の方法ってないかな。こう、封印とか大掛かりなものとは言わないでもさ」

    勇者「悪さができる力だけでも封じられれば大丈夫だと思うんだけど」

    騎士「氷の魔女ほどの力を封じられるもの、ですか。難しいですね……魔法使いさんにも相談してみましょうか」

    勇者「師匠か。それ、いいかもな。頭良いし」


    「……あの」

    900 = 865 :

    勇者「姫? どうしたんですか」


    「聖女さまを頼ってみると言うのは如何でしょうか」


    勇者「聖女さま?」

    「はい」

    「なるほど。あの聖女殿ならば何とかできるかもしれんな」

    騎士「……確かに、氷の魔女の力は既に魔の域にありますからね……直接どうにか出来かったとしても、方法は知っているかもしれません」


    勇者(……聖女さま?)


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