元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「>>4」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
151 :
読んでるよ
152 :
読んでる
153 = 129 :
勇者「……」
姫「……」
勇者「……け、」
姫「はい」
勇者「決して怪しい者ではないとだけ言っておこう」
姫「いえ、とっても怪しい人だと思います」
154 :
安価全然ないけどなぜか読んでる
155 = 129 :
勇者「ぐ。さっきも言ったけど、色々と事情があるんだよ……俺には、やらなきゃならないことが……」
勇者「ッ!」バッ!
姫「? 急にしゃがみ込んで、どうしたのですか?」
勇者「……!! ……!!」
姫「……」
156 :
下手に毎回安価出すより安定するからな
157 :
最後まで書ききってくれれば安価あってもなくてもええよ
158 :
まだ続いてるのがなんか嬉しい
159 = 129 :
中庭だー! 中庭に急げー!
姫「!」
バタバタバタバタ
警備「ひ、姫!? このような所で何を!?」
姫「……少し、星を見ていたの。すぐに部屋に戻るわ」
警備「は、はぁ……。あの、こちらで怪しい男を見かけませんでしたか?」
姫「怪しい男?」
警備「はい。顔から血を垂れ流しながら駆け回り、あの窓から飛び降りた気の狂った男なのですが」
警備「姫が中庭にいらっしゃったのなら、見かけていないかと」
姫「……」
姫「……」チラッ
勇者「……!!」ブンブンブン!!
姫「……そうね」
160 :
姫「だいたいね」
161 = 156 :
リアルタイムで見たいけど流石に眠い
162 :
おもしろい
163 = 129 :
姫「見かけました」
勇者「……」
姫「その男なら、窓から飛び降りたあと、そちらの扉へ走って行きましたよ」
勇者「……!」
警備「は! ご協力ありがとうございます!」
警備「ところで姫、このような事態です。身の安全のため、部屋までお送りいたしましょう」
姫「わたしのことなら大丈夫です。もう子供じゃないのですから……あなたも女騎士のようにわたしを子供扱いするの?」
警備「い、いえ! そのようなことは決して!」
姫「それより、早くその不審人物を捕らえてください。こんなに騒ぎ続けられてしまうと、眠ることもできません」
警備「……はい。では、失礼しますっ!」
バタバタバタバタ
164 = 129 :
姫「もう、行きましたよ」
勇者「……ええと。頼んだ俺がいうのも何だが、良かったのか? 俺、確かに怪しい人物だと思うんだけど」
姫「いいんです。みんなわたしのこと子供扱いするんだから。たまには仕返しだってしたくなります」
勇者「お、おう」
勇者(と言うかこの人、お姫様だったんだな)
姫「それに、あなたは確かに怪しい人ですけど、悪い人には見えませんので」
勇者「……ありがとう」
165 = 129 :
勇者「……あ! そう言えば聞きたいんだけどさ。じゃなくて、聞きたいことがあるんですけども!」
姫「?」
勇者「えーと、大臣の部屋の場所って、わかるか?」
姫「大臣の部屋……?」
勇者「そう。そこに、俺の大事な物があるはずなんだよ。ちょっとしたゴタゴタで取り上げられちゃってさ……取り上げられちゃいまして」
姫「言い直すくらいならそのままの話し方でいいですよ。周りの目がある時はやめてほしいですけど」
勇者「……悪いな。敬語、出来ないわけじゃないんだが、今急いでてさ」
姫「それで、大臣の部屋ですか? 確かにわたしもあの大臣のことはあまり好きではないですけど、さすがにそこまで教えるのは……」
勇者「そっか。助けてもらった上に答えづらいことまで聞いちゃってごめんな。あとは自力で何とかしてみせるさ」
姫「……ちなみに、その大事な物とは?」
勇者「聖剣」
166 = 160 :
聖剣(意味深)
167 :
はよ取り返さないと安価が出来ないというね
169 = 129 :
大臣の部屋
大臣「まったく、騒がしい……地下牢からの脱獄者だと? 看守は一体なにをやっとるのだ」
大臣「これが終わったら責任者はクビ、看守も警備も全員減給だな」
大臣「脱獄者が場内を駆け回るわ手に入れる筈だった例の品は真っ二つの状態で届けられるわで散々だ」
大臣「特に、アレを斬ったとかいう小僧は絶対に許さん。死刑だ死刑」
大臣「……しかし、この剣を手に入れられたのは幸運だったな」
大臣「何でも、例の品を一振りで叩き斬ったとか」
大臣「あの小僧には勿体ない。わしが管理してやろう」
大臣「……しかし、鞘から抜けんな。何か強力な魔法が掛かっているんだろうが……」
大臣「まあいい。王宮の魔法使いに解析させればそのうち解除できるだろう」
170 = 160 :
執務室ではなく住んでいる部屋?
それとも徹夜?
171 = 129 :
一瞬寝てた
コーヒー買いに行ってきます
172 = 156 :
どこまでやる気なんだ……
173 = 151 :
再開か
危うく寝るとこだった
174 = 156 :
キツかったら後で立て直して続きからとかでもいいからキリのいいとこまでは頼むぞ
175 :
面白い
176 = 129 :
……
勇者「……あれが大臣の部屋か」
勇者「姫があのとき警備を誘導したのが大臣の部屋側じゃなくて助かった。けど、ここから先はやっぱり偉い奴の部屋の周りだからか警備が厳しいな」
勇者「ここまでは割とすんなり来れたが、見つからずに部屋に侵入するのは難しそうだ……」
姫「どうしますか?」ヒョコッ
勇者「どうするって言ってもなあ」
177 = 129 :
勇者「と言うか、こんな所まで一緒に来ちゃって本当に大丈夫なのか? 一応、お姫様だろ?」
姫「一応じゃなくても姫です。乗りかかった舟ですから」
勇者「……なんか楽しんでない?」
姫「…………」
勇者「楽しんでるんだ」
姫「……この国を思うがゆえの行動ですので」
勇者「はーん。立派だな」
姫「なんですかその言い方」
178 = 129 :
姫「聖剣を守ること。そして聖剣に選ばれし勇者を守ることはこの国を守ることに繋がりますので」
勇者「俺の話を割とあっさり信じてくれてしまって、嬉しいやら心配やらで少し複雑だよ俺は。大丈夫かよお姫様」
姫「……このところ、胸騒ぎを覚えていたのは本当です。この国に災いが降りかかるような、漠然とした不安というか、なんというか……うまく言葉に出来ないのですけれど」
姫「そして、あなたと聖剣が目覚めたこと。それは、その災いを打破することに繋がると、わたしは感じました」
姫「わたしの勘はよく当たるんです」
勇者「姫……」
179 = 129 :
姫「それはそうと、大臣の部屋への侵入作戦ですよね! わたし、良い案があるのですが!」
勇者(やっぱりちょっとワクワクしてるだろこの人)
勇者「何ですかね」
姫「わたし、姫ですから」
勇者「うん」
姫「本当はこんな時間にこんなところをうろついていてはダメなのです」
勇者「そうだろうな」
姫「だから、こう……囮作戦というやつです」
180 = 129 :
警備A「はぁ……くそ。俺、今日非番だったのになあ」
警備B「俺もだよ。まったく、脱獄とか。看守は何をやってんだか。こりゃあ明日は大臣のいつものアレでクビだの減給だのが飛び交うぞ」
警備A「うへぇ。……はぁ。どうせ部屋の警備するんならこんな大臣じゃなくて姫様の所の方が良かったよ。そうすりゃやる気も出るんだがなあ」
警備B「おい、ここ部屋の前だぞ。聞こえっちまったらお前のクビも飛ぶっての」
警備A「どうせ聞こえねえよ。今ごろグースカ寝てるんじゃないかね」
警備AB「わはははは」
姫「誰かー」
警備AB「!!!!」
181 = 129 :
警備A「ひ、姫の声だぞ!」
警備B「バカな。こんな時間のこんな所に姫がいるはずが……」
姫「きゃー。誰かー。助けてー」
警備A「……」
警備B「……」
警備AB「姫! 今行きます!!」
バタバタバタバタ
勇者「……お姫様ってすごい」
182 = 151 :
再開か
寝落ちしたのかと思った
183 = 129 :
バン!
大臣「!!」
大臣「誰だ!!」
勇者「大臣様。その剣を返してもらいに来ました」
大臣「貴様……! そうか、脱獄犯とは貴様のことだったか、小僧!」
大臣「と、と言うか、何だその顔は! 血塗れの格好で、わしを脅すつもりか! その程度の脅しで屈しはせんぞ!」
勇者「あ、いえ。これは止むにやまれぬ事情がありまして」
184 = 129 :
大臣「衛兵! ここに来い! 脱獄犯を引っ捕らえろ!」
大臣「衛兵!!」
勇者「衛兵ならしばらくはここに来ませんよ。ちょっとどこかに行ってもらいました」
大臣「くっ……どいつもこいつも使えん奴ばかりよ……!!」
185 = 129 :
大臣「しかし、元はと言えばわしの品を破壊した貴様が悪い。この剣が元は貴様の物であろうと関係なかろう。弁償代と考えても足らんわ!」
勇者「あ。あの荷って大臣の品物だったんですね」
勇者「……」
大臣「その上、脱獄し、王城を駆け回り、あまつさえわしの私室にまで侵入して来おって……貴様は死刑だ! もう絶対に許さん!」
勇者「……」
勇者(……あれ、これ何も言い返せないや。これ大臣の言うことが最もだわ)
186 = 129 :
勇者「け、けれども! その聖剣はとても大事なもの。荷を斬ってしまったことは謝ります!」
勇者「ですからどうか、その聖剣は返してください!」
勇者「ついでに俺の死刑も取り消して!」
大臣「貴様、自分がどれだけ滅茶苦茶なことを言ってるのかわかってるのか?」
187 :
あれ?この聖剣不幸しか呼ばなくね?
188 = 129 :
勇者(だ、大臣のご機嫌を取らなきゃ……何かないか。何かないか……何か……)キョロキョロ
勇者「!」
勇者「あ。これ、俺が斬った箱ですね」
大臣「!!!!」
189 = 129 :
勇者「あー……よく見たらお札みたいなのいっぱい貼られてるんですね。結界か何かかな?」
勇者「俺が斬った後にも貼り直してある。そんなに保護しなきゃならない貴重な品だったのか」
大臣「……」
勇者「そんな高級品とは知らず本当にごめんなさい」
勇者「ちょっと、中身が何か確認してもいいですかね。弁償とか、代わりになるもの探したりとかしますんで!」
大臣「……待て」
190 = 129 :
勇者「いいえ待ちません! 俺の罪滅ぼしのためです! せめて自分が何を壊したのかくらい確認させてください!」
大臣「待てと言っている! その箱に触れるな!」
勇者「いや本当ごめんなさい。マジで、許してもらうためにどうすればいいのかわからないんで! 謝るためにも見せてください!」
大臣「やめろ、開けるなァ!!」
勇者「許してください許してください許してください許してください」
カポッ
勇者「……へ?」
191 :
>>176
病巣院クルリ風味の姫だな
192 = 129 :
勇者「なんだこれ。……腕?」
勇者「何の腕だよこれ。なんか真っ黒だし。なんか人間の腕っぽい形をしてはいるけど、人の腕はこんなにデカくないし」
勇者「爪も長いっつーか、鋭いっつーか、毒々しいっつーか……」
勇者「え?」
腕「……」ワシャワシャワシャ
勇者「うわっ! 動いてるよこれ! 腕だけなのに!」
193 = 129 :
勇者「聖剣で斬られた断面同士でくっつこうとしてるのか……? けど、くっつきたくてもくっつけないようにも見える」
勇者「……と言うかこれ」
勇者「俺も実物は見たことないけど、まさか……」
大臣「……貴様の死刑は取り消してやろう」
勇者「!」
大臣「死刑まで待ってはおれん。今すぐこの場で殺してやる」
194 = 129 :
城内、廊下
警備A「姫ー! どこですか!」
警備B「おのれ脱獄犯め! まさか姫を攫い利用するとは!」
警備A「ぶっ殺してやる!」
バタバタバタバタ…
姫「……」
姫「い、行ったようですね」
195 = 129 :
姫「警備さん。わたしのために本気で怒ってくれていましたね」
姫「なんだか悪いことをした気がしてきました……」
姫「……それにしても。警備さんから逃げ切るだなんて、なかなかやるじゃないですか、わたし」
姫「ちょっと自信が付いたかもしれません」
姫「もしかして……才能があるのかも」
姫「ふふっ」
女騎士「気は済みましたか、姫」
姫「ええ。とっても」
女騎士「……」
姫「……」
姫「……あ」
196 = 129 :
女騎士「はぁ……。あれほど部屋に戻っていただくよう、約束しましたよね」
姫「……はい」
女騎士「私との約束は、守れないですか?」
姫「そ、そんなことありません」
女騎士「では何故、こんな時間まで城内をうろついているのです。警備の者をからかったりまでして」
姫「……ごめんなさい」
197 = 129 :
女騎士「事態が事態です。城内を危険人物が駆け回っている中、姫が一人で出歩くなどと。状況がわかっているのですか?」
姫「ゆ、勇者様は危険人物などでは…………あっ」
女騎士「……」
姫「……」
女騎士「会ったのですね。その者に」
姫「……はい」
女騎士「詳しくお話を聞かせてください」
198 :
起きたらまた見る ノシ
199 = 129 :
大臣の部屋
大臣「……」ガチャ
勇者「大臣……そんな物騒な物構えてどうしたんですか。そもそも何で私室にボウガンなんか置いてあるんですかね」
大臣「護身用だ。……それを見られたからには生かしておけん」
勇者「……この腕、魔物の……と言うか、悪魔の腕ですよね」
勇者「俺も悪魔は伝聞や絵でしか見たことないし、詳しくなんかないですけど、何となくわかります」
大臣「ふん。わしが何を集めていようと貴様に関係なかろう」
バシュッ!
勇者「ッ!」バッ
ドスッ
ジュウウゥゥ…!
勇者「……なんで矢が刺さった程度で壁が溶けるんだよ……!」
大臣「この矢には劇毒スライムの身体を刻み、濃縮したものを塗り込んでおる。掠っただけでも命は無いと思え」
バシュッ!
勇者「くそッ! それ絶対違法なやつだろ!」バッ
200 = 129 :
勇者「せめて何か武器があれば……」
バシュッ!
勇者「あぶなっ!!」ドスッ
大臣「貴様、その机を盾にしたな!? その机がいくらしたと思っている! それも貴様の命で払いきれる物ではないぞ!」
勇者「知るかよ!」
バシュッ、バシュッ、バシュッ
勇者「くそ、この机が溶けてグズグズになるのも時間の問題か……!」
勇者「大臣の腕がへっぽこだから今は何とか避けきれているけれど、それでもいつかは当たっちまう」
大臣「さっさと死ねぇ!」バシュッ、バシュッ!
勇者「それに、こうも連射されちゃあ近づけないぞ。近づいたとしても、あの毒矢を持って振り回されたりしたら、掠っただけでも死んでしまう」
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