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    元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「>>4」

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    851 = 817 :

    おぱんつ職人

    853 :

    メロンパン

    855 = 823 :

    856 :

    サブクエストが多いゲームをプレイしてる気分だ
    てか本編あるのかってレベル

    857 :

    寝すぎやろ!

    859 = 815 :

    861 :

    おぱんつ

    863 :

    といれ

    866 :

    1時間ごとに書き込めば落ちない

    867 = 817 :

    やっぱり設定上手くいかんなあ
    止めるか

    868 :

    >>867
    十分保守機能されているのでまだお願いします

    871 :

    はえーよもっと間隔空けろ
    保守だけで60レスくらい潰れてんだろ

    872 = 838 :

    チリンチリーン

    勇者「たのもーっ!」

    パン屋A「いらっしゃいませー」

    勇者「ここにメロンパン職人はいないか?」

    パン屋A「? メロンパンならありますよ」

    勇者「メロンパン職人を探しているんだが」

    パン屋A「うちはパン屋だしメロンパンも取り扱ってはいるけど、別にメロンパン専門ではないかなあ」

    勇者「パン屋であっても構わないが、あなたはメロンパン職人という自負はあるか?」

    パン屋A「いや別に」

    勇者「……そうか。邪魔したな」

    チリンチリーン


    パン屋A「なんだったんだあの人は」

    873 = 838 :

    チリンチリーン

    勇者「メロンパン職人はいないか?」

    パン屋B「なんですか藪から棒に」

    勇者「メロンパン職人を探しているんだが」

    パン屋B「そもそもウチはメロンパン取り扱ってないよ」

    勇者「……それを早く言ってくれ」

    874 = 838 :

    勇者「あれから何軒か回ったけど、なかなかメロンパン職人と出会えないな」

    勇者「どいつもこいつも自分をパン屋と名乗りやがる……いや、別にパン屋でもメロンパン職人ならいいんだけどさ」

    勇者「メロンパンに自信のあるパン屋とかいないかな」

    勇者「……アプローチの仕方を変えてみるか」

    875 :

    強敵メロンパン

    876 = 838 :

    とあるパン屋

    パン屋の倅「これ、自信作なんだけど」

    パン屋のオヤジ「……はん。てんでダメだな。生地の練り込みから焼きの加減まで、まるでなっちゃいねえ」

    パン屋オヤジ「まだまだ半人前以下のヒヨッコだな。味見とか生意気言う前にさっさと表に行って客の相手でもしてきやがれ」

    パン屋の倅「……」

    パン屋の倅(何もそこまで言わなくたっていいじゃないか)

    877 = 838 :

    チリンチリーン

    パン屋の倅「いらっしゃい」

    勇者「店長、ここのおすすめは何だ?」

    パン屋の倅「いや、俺は店長じゃないっすけど」

    勇者「いいから答えてくれウェイター」

    パン屋の倅「パン屋にウェイターがいるわけないじゃないっすか」

    878 :

    本物のメロンパンとはっ!メロンパンではないのだっ!

    879 = 838 :

    パン屋の倅「はぁ……うちの商品はどれもおすすめっすよ」

    勇者「……うーん。そういう答えは求めていないんだよなぁ」

    パン屋の倅(なんだこの客めんどくさいな)

    パン屋(なんか腰回りモッコリしてるし)


    勇者「うーん」モッコリ

    881 = 838 :

    パン屋の倅(適当に俺の焼いたパンでもおすすめしてあしらっておくか)

    パン屋の倅「そうっすね……このメロンパンとかいいんじゃないっすかね」


    勇者「!!」

    882 = 817 :

    この滑稽なpassageは……

    883 :

    >>882
    それはーまぎれもなくーヤーツさー

    884 = 838 :

    勇者「それはまことなのか?」

    パン屋の倅「え?」

    885 = 838 :

    勇者「このパン屋には多種多様、様々なパンが置いてある。王都の数多くのパン屋を回ってきたが、ここの充実具合は俺が保証しよう」

    パン屋の倅「はぁ」

    勇者「しかし、その数々のパンを差し置いて、わざわざチョイスしたのがこのメロンパンだって言うのか?」

    パン屋の倅「……うっ。」

    勇者「本気で言っているのか? 大事なことだから答えてくれ」


    パン屋の倅(まずい。半人前が焼いたパンだってのがバレたのか……?)

    パン屋の倅(……どいつもこいつも、俺のことを半人前とバカにしやがって)

    886 = 838 :

    パン屋の倅「だ、だったら何だって言うんすか。おすすめ聞いてきたのはアンタでしょ。味の好みとか人それぞれだし、それにとやかく言われる筋合いはないっすね」

    勇者「……」

    パン屋の倅「とにかく。俺のおすすめはメロンパン。買うか買わないかはアンタ次第。別に買わなくたっていいんすよ」

    勇者「……」

    887 = 838 :

    勇者「ちなみに、そのメロンパンを焼いたのは君か?」

    パン屋の倅「……だったら何だって言うんすか」

    勇者「……」

    パン屋の倅「……」

    勇者「……すばらしい」

    パン屋の倅「は?」

    888 = 838 :

    勇者「君こそ、俺が求めていたメロンパン職人だ」

    パン屋の倅「メロンパン職人?」

    勇者「俺は今、あえて試すような発言をした。ともすれば、メロンパンを見下すとも言える発言だ」

    勇者「あれで「やっぱりクリームパンがおすすめですー」などと発言を転がすようなことを言うようならば俺は君を見限っていた」

    勇者「だが、そうならなかった。君が自分の焼いたメロンパンに誇りを持っている証だ。そして少し頑固っぽいところがまた良い。これぞ職人ってかんじがするし」

    勇者「他の誰が認めなくても俺が認めよう。君こそ、真のメロンパン職人だ」

    パン屋の倅「あ、ああ」

    パン屋の倅(なんだか良くわからないけど褒められてるのか?)

    パン屋の倅(オヤジにも認めてもらえなかった、俺のパンを……)

    889 = 817 :

    いい台詞だ

    890 = 838 :

    パン屋の倅「……わかってくれる人はいるんだな」

    勇者「ん?」

    パン屋の倅「周りは、俺のことを評価してくれない人間ばかりだった。けど、アンタは違う」

    パン屋の倅「アンタだけは、俺のメロンパンを褒めてくれた。認めてくれた」

    勇者「……」

    パン屋の倅「今までパン屋の倅をやってて、これほど嬉しいことは無かったよ」

    勇者「……」

    891 :

    こいつ勝手にメロンパン職人ってことにしやがった

    892 = 838 :

    勇者「……それは、なんだか、もったいないな」

    パン屋「……」

    勇者「……」



    勇者「……なあ、俺と一緒に来ないか?」

    パン屋の倅「……えっ?」

    893 = 838 :

    勇者「お前の腕を、俺に買わせてくれと言っている。俺には、お前のような人材が必要なんだ」

    パン屋の倅「……」

    勇者「給料は少ないかもしれないけどさ。俺が今払えるだけ払ってやる」

    勇者「他の誰が文句を言おうと、俺だけはお前のメロンパンを認める」

    勇者「頼む。絶対に後悔はさせない! 俺についてきてくれ!」


    パン屋の倅「……俺が……必要……」

    894 :

    良くないなぁ、そういうのは

    895 :

    まだ読み終わってないけど
    何でこんなに伸びてるんだよ

    896 :

    感動的だな

    897 = 838 :

    パン屋の倅「……へへっ。これって引き抜きってやつなのかな?」

    パン屋の倅「俺なんかにそんなお声が掛かるとは思っちゃいなかったけど、一人の男にそこまで言わせたんだ。これで黙って返したんじゃ男が廃る」

    パン屋の倅「いいよ。俺は、アンタについていく」

    勇者「!!」

    パン屋の倅「どうかこの腕、存分に使ってくれ。いや、使ってください!」

    勇者「ありがとう! メロンパン職人!!」



    パン屋の倅(新規のお店の立ち上げかな? うちの店のライバル店になるかもしれないけど。悪く思うなよ、オヤジ)

    パン屋の倅(俺は、この人についていく。そう決めたんだ!)

    898 = 838 :

    パン屋の倅→メロンパン職人

    899 = 838 :

    書き置き『探さないでください 倅より』

    パン屋のオヤジ「……バカ息子が」

    900 = 875 :

    どんどん仲間増やそう


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