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    元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「>>4」

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    101 :

    そんなことよりおうどんたべたい

    102 = 1 :

    商人A「こほん。まあ問題が解決したのなら何よりですな」

    商人A「ところで、これから王都へ向かうと言うのならば一緒にどうですか?」

    勇者「一緒に?」

    商人A「勇者さんの腕はこの目で確かめましたから。一緒にいてくだされば心強い」

    商人B「おいおい、また穀潰しを増やすんですかい。一回来たんだからもう盗賊も出ないでしょうよ」

    商人A「もう出ないという保証はないでしょう。勇者さん、どうです? もちろん、相場の報酬は支払います」

    勇者「……うーん」


    聖剣>>105

    103 :

    商人Bを斬れ

    104 :

    一緒に着いてゆけ 但し魔物を1匹以上倒せ

    105 = 58 :

    適当に荷物を一つ斬れ

    106 :

    >>103

    107 = 1 :

    聖剣「適当に荷物を一つ斬れ」

    勇者「えっ」

    聖剣「適当に荷物を一つ斬れ」

    勇者「……おいおいおい」

    商人A「どうされましたかな」

    勇者「ああ、いえ、ええと」

    勇者(何でよりによってこんなタイミングでこんな安価が出るんだよ)

    勇者(何考えてんだこの聖剣)ダラダラダラダラ… 👀
    Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)

    108 = 1 :

    商人A「ゆ、勇者さん。なんだか酷い汗が……どこか体調でも悪いのですか」

    勇者「いや、あの、はい。大丈夫です」ダラダラダラダラ…

    商人A「もしや、先ほどの戦闘でどこか怪我を……!」

    商人A「誰か! 傷薬と解毒薬を持って来てくれ! 大至急だ!」

    勇者「あの、本当大丈夫ですから」ダラダラダラダラ

    勇者(これからしようとすることを思うとこの純粋な心遣いが痛い)

    109 :

    目玉芸やめろww

    110 = 65 :

    これ実は魔剣なんじゃね?

    111 = 1 :

    勇者「……」

    勇者(……別に、どの荷物を切れとか指定はないよな?)

    勇者(い、一番安そうなやつ……なんか小さめの……)

    勇者(……あの荷馬車から見えてるちっこい箱のやつにしよう)

    勇者(別に指定とかないもんな。ちょっと手元が狂ったとか、なんとか言い訳して。安いやつなら最悪弁償できるし)

    112 = 1 :

    勇者「……」

    商人A「勇者さん? 急に立ち上がってどこに……」

    勇者「えいっ」スパッ

    商人A「あ」

    傭兵「!」



    勇者「あ、あはは。なんかちょっと手元が狂っ……」


    商人A「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

    勇者「!!?」

    113 = 1 :

    商人A「それはっ!! 王都の貴族との取引で使う品物!!」

    勇者「えっ」

    商人A「何やら偉く欲しがっていたものすごい貴重品!!」

    商人A「それを手に入れるためなら金を惜しまないとすら言われたものすごい貴重品!!」

    勇者「……」

    114 = 1 :

    商人A「これで貴族との取引は台無しだぁ!! ウチの商団の信用も地に落ちる!!」

    勇者「……あの」

    商人A「これは私の首が飛ぶどころでは済まないかもしれない!!」

    勇者「……」

    商人A「ああああああああああああ!!!!」

    115 = 1 :

    勇者「……ごめんなさ」ドンッ

    勇者(……あれ?)

    フラッ


    傭兵「……」

    勇者「傭……兵……!」

    傭兵「これでも人を見る目はあったつもりなのだがね」

    傭兵「君の狙いは最初からこれだったと言うことか」

    勇者「……ぐぅ」ドサッ

    傭兵「安心しろ。殺しはしない。ただ、王都の警備隊に引き渡し、罪相応の処罰を受けてもらうだけだ」

    勇者「……」

    勇者(意識が……)

    116 = 58 :

    適当に斬らないから……

    117 = 1 :

    王都、牢獄

    ガシャァァン!!

    警備「罰が決まるまでそこで大人しくしてろ」


    勇者「……」

    勇者「……」



    勇者「……あれぇ?」

    118 = 1 :

    勇者「俺、安価守ったよな」

    勇者「なのに意識奪われて、いつの間にか王都に連れてかれて牢獄に入ってる」

    勇者「これっておかしくないか?」

    勇者「……」

    勇者「おい、聖剣!」

    勇者「……」

    勇者「……」

    勇者「そう言えば牢に入れられるときに取り上げられてたわ」

    119 = 104 :

    こっから幸福が訪れるから…

    120 = 58 :

    荷物に潜んだ盗賊の残党がウギャーみたいなの想像してたんだけど思ったよりピンチ……

    121 = 40 :

    ドラクエ11のようにそこで仲間作れるんだろ

    122 = 1 :

    勇者「……」

    勇者「これ、もしかしてあれか」

    勇者「俺は切る荷物の指定は無いものと思って切ったつもりだったけど、よく考えたら「適当な荷物」って指定が入ってたんだよな」

    勇者「それなのに、俺は……。「一番被害が少なそうなやつを選んで」切ってしまった」

    勇者「ああ……これは……俺の甘さが招いた結果だったって言うのか」

    勇者「くそ、くそ、くそぉっ!!」ガシャン、ガシャン、ガシャン!

    勇者「安価は絶対だと! そう誓ったはずなのに!!」ガシャン、ガシャン、ガシャァン!!



    囚人A「おい、今入ってきた新入りちょっとやばくね?」

    囚人B「ああ、やばい。なんか独り言ブツブツ呟きながら牢に頭を打ちつけてやがる。絶対やばい奴だ」

    123 :

    勇者とは時に非情であらねばならぬ時があるのだ

    124 = 1 :

    勇者(あぁ……頭の打ちつけすぎで、意識が……)フラッ


    回想
    長老『過ちは誰にでもある。大事なのはそれを次にどう活かすかじゃ』



    勇者「……ハッ!」

    勇者「……」

    勇者「長老……そうだよな。失敗に拘るよりも、次に活かすかどうかだよな」

    勇者「ありがとう、長老」

    勇者「俺、絶望しないで、もうちょっと頑張ってみるよ」


    囚人A「おいおい、頭打ちつけんのやめたと思ったら急にキラキラした目で立ち上がってきたぞ」

    囚人B「やばいな。絶望やばいわあいつ」

    125 = 1 :

    勇者「とにかく、この状況をどうにかしないとな」

    勇者「商人さんの話だと、俺の処罰って結構重そうなんだよな……首が飛ぶとかなんとか言ってたし」

    勇者「……」

    勇者「……」

    勇者「脱獄するか」

    126 :

    おもしろい

    127 = 1 :

    勇者「問題はどうやって脱獄するかだけど、安価……は出来ないな。聖剣無いし」

    勇者「聖剣……そうだ聖剣だよ」

    勇者「俺、聖剣に選ばれた勇者とか言われたけど、そもそも聖剣ないと何も出来ないじゃん」

    勇者「傭兵にもそんな感じのこと言われたし」

    勇者「……」

    勇者「けど、そんな泣き言も言ってられないよな」

    勇者「長老は、聖剣に選ばれた者は聖剣を肌身離さず持っておくようにと言ってたし、第一優先は聖剣を取り戻すことだな」

    勇者「聖剣があれば脱獄だって問題ないはずだ。安価できるし」

    勇者「聖剣の在り処をまずは調べないと」

    128 = 1 :

    勇者「なあ、あんたら」

    囚人A「な、なんだよ」

    勇者「? 何をそんなにビクビクしてるんだ」

    囚人A「そりゃあお前……」

    囚人B「おい、あんまり受け答えすんな。汚染されるぞ」

    囚人A「お、おう」

    勇者「汚染? どういうことだよ」

    囚人A「……すまねえな。お前と話すことは何もない」

    勇者「え、おい!」

    囚人B「うっせえ! 喋りかけんな!」

    勇者「俺が何をしたって言うんだよ……」

    129 :

    勇者「取り上げられた荷物がどこに行くか、知っておきたかったんだけどな……」

    勇者「こんな薄情な奴らだったとは思わなかったぞ」

    勇者「……」

    勇者「牢獄に入ってる時点で悪人だったなそう言えば」


    看守「ほら、就寝時間だ! さっさと寝ろ囚人ども!」


    勇者「……今日は一旦休むとするか」

    勇者「……思えば、こうしてゆっくり眠るのも久しぶりな気がする」

    勇者「ここしばらく、野盗やモンスターを追ってギリギリを攻め続けていたからな……」

    勇者「今夜くらいは……よく眠れそうだ……布団、固いけど」

    130 = 129 :

    勇者「……」パチッ

    勇者「目が覚めた。朝か?」

    勇者「……ああ、まだ夜か」

    勇者「結構寝たと思ったんだがな……」

    勇者「ん?」

    カツ、カツ、カツ…

    勇者(夜間の見回りか。寝たふりでもしておくか……)

    132 = 129 :

    看守A「しかし、あの大臣様も相当だな。いくら囚人の物とは言え、勝手に自分の物にしてしまっていいのか?」

    看守B「ダメに決まっているだろう。ただ、まあ良いってことになるんだろうな。あの人の権力なら。偉く気に入ったみたいだし、結構な値打ち物みたいだぞ、あの剣」

    看守A「でも鞘から抜けないんだろう? そんな剣持ってて意味があるのか?」

    看守B「ただのコレクションだろ。そもそもあの大臣じゃあ剣が抜けても使えねえよ」

    看守A「まあ、これはどうあれ、あの囚人の刑も決まったようなもんかね。まだ若いのにかわいそうに」

    カツ、カツ、カツ…


    勇者(……)

    133 = 129 :

    勇者「タイミング的に考えても、俺の聖剣のことだよな。今の話」

    勇者「大臣が持ってるのか……厄介だな」

    勇者「そして、俺の刑も決まったようなものだと」

    勇者「これはいよいよ脱獄しなきゃならない訳だが、どうする……!」


    ズキッ!

    勇者「痛っ!」

    勇者「……なんだこれ。額の傷……」

    勇者「ああ、牢に頭を打ちつけた時のやつか」

    勇者「よく見たら牢にも血がこびり付いてら。額からの出血って結構血が出るんだよな……」

    勇者「……」

    勇者「……これ、行けるか……?」

    134 = 129 :

    ガシャン!!ガシャン!!ガシャァァン!!


    看守A「!?」

    看守B「なんだ、この音は!」

    看守A「地下牢からだ……行くぞ!」

    135 = 129 :

    囚人A「ひ、ひええ……!」

    看守A「どうした! 何があった!」

    囚人A「お、俺は知らねえ! 知らねえよお!」

    看守B「落ち着いて話せ」

    囚人B「そ、そこの牢のそいつが……」

    看守A「そこの牢……?」

    看守AB「なっ!!?」


    勇者「…………」ドクドクドクドク…


    看守A「血まみれ!?」

    看守B「し、死んでる……?」

    囚人A「そいつが、夜中に急に起き出して、頭を牢に……!」

    囚人B「見てるこっちの気が狂いそうだったぜ……」

    136 = 129 :

    看守A「と、とにかく。囚人とは言え勝手に死なれるわけにはいかん。お前、救護を呼んでこい」

    看守B「あ、ああ……こんなケースは初めてだ」
    タタタッ

    看守A「くそっ、おい。大丈夫かっ! しっかりしろ!」ガチャガチャ

    ギィ…

    看守A「まだ生きてるかっ? 脈は……」

    ガシッ!

    看守A「……へ?」


    勇者「捕まえた」ドロドロヌチャァ


    看守A「ぎゃあああああああ!!!」

    137 = 129 :

    看守A「あっ、あっ、」

    ツルッ

    ゴチーン!


    勇者「あれ」

    138 = 129 :

    勇者「床の血に足を滑らせて勝手に転んで気絶してくれたか」

    勇者「……まあ、俺のこと本気で心配してくれてたみたいだし、悪い人じゃなさそうだったし、こっちから危害を加えるのも気が引けてたからこれでいいか」

    勇者「いやぁ、よかったよかった」ドクドクドクドク


    囚人A「いや、血ぃめっちゃ出てるじゃねえか。やっぱ怖いよお前」

    139 = 129 :

    王城、中庭

    「……」

    「星が綺麗ね」

    騎士「姫、探しましたよ。こんなところにいましたか」

    「あら、女騎士」

    騎士「もう夜も遅いです。早くお休みになってください」

    「もう子供じゃないんだから、少しくらい起きていても良いじゃない」

    騎士「ダメですよ。大人でも、もう寝る時間ですからね」

    「……けち」

    140 = 129 :

    「……」

    騎士「……何か、あったのですか?」

    「ううん、何も。……ただ……」

    騎士「ただ?」

    「少し、胸騒ぎがするの。何だか、近いうちに良くないことが起こりそうな、そんな気がしてしまって……」

    騎士「……」

    「……何でもないわ。今の言葉は忘れてちょうだい」

    騎士「……はい」

    141 = 129 :

    「もう大丈夫。部屋に戻るわ」

    騎士「お供します」

    「いいから。もう、子供じゃないんだからって言っているでしょう? 自分の部屋に戻るくらい、ひとりでできます」

    騎士「しかし……」


    カンカンカンカン!!

    脱獄者だぁーー!!


    「!」

    騎士「!」

    142 = 129 :

    騎士「姫、今度こそ我儘はいけませんよ。早く部屋に戻りましょう」

    「……ひとりで戻れるってば」

    騎士「しかし……」

    「女騎士もお仕事があるでしょう? ほら、緊急事態みたいだし」

    騎士「ですが、だからこそ姫の傍を離れる訳には……」

    「もうっ。こんなにうるさくては眠れないわ。わたしのことは良いから、早くこの問題を解決してくださいっ」

    騎士「……絶対に戻ってくださいね? 寄り道をせず、真っ直ぐに寝室にお戻りください」

    「わかってるってば」

    騎士「では、失礼します」

    タタタッ


    「……」

    143 :

    もう当分安価は無いか

    144 = 129 :

    警備「そこの物陰にいるぞぉーー!! 追えーー!!」

    バタバタバタバタ

    勇者「くそっ、また見つかったのかよ!」

    勇者「村の中では駆けっこも隠れんぼも圧倒的に一番だった俺がこうまで簡単に見つかるなんてな」

    勇者「くそっ、悔しいが、王都の騎士は優秀だな! これで国も安泰か!」ビチャビチャビチャビチャ



    警備「脱獄犯は血を垂れ流しながら逃走している! なかなかの遣り手だが、見失った時は床の血痕を探せぇ!」

    145 = 129 :

    勇者「はぁ、はぁ……地下牢から、随分と離れたみたいだけど、階段上りすぎたかこれ!」

    勇者「大臣っつーから上の階にいるんだろうけど、このままだと見つける前に捕まっちまう!」

    勇者「一旦外に逃げるか……!」

    タタタッ

    警備B「そこにいるぞぉーー!!」

    勇者「!」

    警備A「挟み撃ちだ!」

    勇者「やばやばやば……!!」


    勇者「ここは三階くらいかっ? こうなったら……」

    勇者「窓から逃げる!!」

    ガシャァァン!!


    警備A「なっ!?」

    146 = 129 :

    勇者「ああああああああ!! 高い高い高い!! けどこれくらいなら何とか生きる!」

    勇者(一旦城の外に出て、また後日取り返しに行くしかないか!)


    警備A「窓から逃げたぞ! 中庭への窓だ!」


    勇者「えっ、中庭?」

    勇者「……あ、これ外に逃げられないじゃん」


    ヒューーーーーー……

    147 = 129 :

    「……さて。そろそろ本当に戻ろうかしら。女騎士たちにもあまり心配をかけすぎても良くないものね」

    ガシャァァン!!


    「!?」

    ヒューーーーーー……

    ドチャッ!


    「ひ、人が……!」

    148 = 129 :

    「大丈夫ですか!?」

    勇者「うーん……」

    「血がこんなに……大変! すぐに医者を呼びましょう!」

    勇者「ああ、大丈夫だよ。心配いらない。この血は元々流れてたもんだし、落ちたことでのケガは無いよ」ムクリ

    「元々そんな怪我をしながら窓から飛び降りたのですかっ。そちらの方が問題なのではと思うのですが!」

    勇者「いやまあ色々事情があったんだよ……」

    149 = 129 :

    勇者「それより、そっちこそ怪我はないのか? ごめんな。下に人が居るなんて思わなくてつい窓から飛び降りちまった。ガラスで切ってたりしないか?」

    「わたしは大丈夫ですけど……それより、下に人がいなかったとしても、つい窓から飛び降りてしまうというのはおかしいと思うのです」

    勇者「他に方法がなかったんだから仕方ないだろ……」

    「……? あの、ひとつ聞きたいのですが」

    勇者「なんだよ。ちょっと今忙しいんだ」

    「あなたは誰ですか? わたし、この城に居る者の顔は覚えているのですが、あなたに見覚えがありません」

    勇者「あ」

    150 :

    こいつ全くレスついてないのに一人で書いてるの?
    SSとは読者とのインタラクションの中で作っていくものであると考えている俺にとっては理解できないわ


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