元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」キョン「やれやれ」
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201 = 28 :
~~
キョン(少女)「これが計画の概要だ」(地図のようなものを開く
ほむら「これは?」
キョン(少女)「全長二十キロメートル。巨大なパチンコさ」
ハルヒ「ゴムで弾を飛ばすやつね」
杏子「はぁ?」
マミ「こんなものをいったいどうやって?」
ほむら「不可能よ」
キョン(少女)「だが、ここまでやらないと勝機はないんだよ」
杏子「ほむらの武装もイカれてると思ったけど、こいつは正真正銘、狂ってんぞ?」
202 :
スリングか
203 :
やっと追いついた
204 = 28 :
ほむら「こんな巨大なものをどうやって建造するつもり?」
キョン(少女)「そりゃ魔法を使うしか無いだろ? そのための人材集めなんだ」
マミ「確かに魔法少女の中には物質練成の魔法をつかう子もいるわ。でも弾はどうする気?
わざわざ投擲機を作るんだから一発限りってことはないわよね?」
マミ「それに、そもそもこれで飛ばせる弾をいくつも作れるくらいなら、
その魔法を直接魔女にぶつけた方が効率が良いと思うのだけど」
杏子「そりゃそうだ」
キョン(少女)「いや、弾はこれだ」
ハルヒ「これね」(図面もう一枚広げる
ほ・杏・マ「え」
205 = 28 :
ほむら「……」
マミ「」
杏子「……コイツぁ正気じゃねえ」
キョン(少女)「これでこの巨大な魔女を郊外に投げ飛ばすんだ。
暁美の武器弾薬は魔女の誘導に使わせてもらう予定だ」
マミ「飛ばすだけでいいの?」
キョン(少女)「残念ながらここまでの物を作るだけの魔法を全て攻撃に使っても
ワルプルギスの夜を倒し切るのは難しいそうだ」
キョン(少女)「だから、ワルプルギスの夜の性質を利用する」
マミ「性質?」
キョン(少女)「暁美の情報によると、
ワルプルギスの夜が『終幕』に入ると高速で移動して周りを破壊し始める。
その範囲は『終幕』が始まった瞬間に、
魔女が居た場所の周囲数十キロメートルに対して機械的に行われるそうだ」
207 = 28 :
キョン(少女)「それが終われば魔女はどこかに去って、
次は何十年先か何百年先になるか判らないが、それまでは現れないそうだ」
キョン(少女)「つまりそれまでに魔女を山間部や海上などに移動してしまえば、
町の被害は避けることが出来る」
キョン(少女)「作戦は非常にシンプルだが、
その規模ゆえにいろいろやらなければならないことが出てくる」
キョン(少女)「装置の建築はもちろんだが、
魔女を確実に誘導する為のチームが必要だろうし、
それまでに魔女やその使い魔の攻撃から装置を守る役も必要だ。
あと使い魔たちから町を守る役割も必要。
これだけ規模が大きくなれば救護班も必要かもしれない」
キョン(少女)「これをあと五日もない期間にやらなければならない。
大変な計画だが俺の見積もりでは実現可能と踏んでいるんだ。
君たちには中心になって働いてもらうことになるけど、
やってくれるか?」
208 = 26 :
ぶっ飛んでくワルプルさんとかシュールだな
209 :
西遊記ってインドじゃなかったけ
212 = 28 :
マミ「やらなければ町が無くなってしまうのよね」
杏子「おもしれぇよ。とっとと人材集めな。なんでもやってやるよ!」
ほむら「私は……」
キョン(少女)「いや、向き不向きがあるだろうから、
得意なところで率先して動いてくれればそれで良い。
全体的な調整は俺とハルヒが引き受けるから」
キョン(少女)「人材は例の『見返り』が完成したらQB達が話を通してくれるそうだから、
早ければ明日にでも集まり始めると思う」
キョン(少女)「最初に君たちにお願いしたのは、先行して
リーダー格で動いてくれる人が欲しかったからなんだ。
時間が無いからな」
杏子「じゃあまずは人集めだな。もう一回行ってくるわ」
マミ「そうね私もそうするわ」
214 = 28 :
~~
キョン(少女)「さて」
ハルヒ「『ゆき』は今日も可愛いなー」
キョン(少女)「嬉しくないぞ」
ハルヒ「いやいやご謙遜を。あたしの嫁にしたいくらいよ!」
キョン(少女)「冗談はそのくらいにして、今日の実験にハルヒが必要なわけを説明するよ」
ハルヒ「つれないわね。それで?」
QB「ボクから説明するよ。前回の実験で相転移の時のソウルジェムの破壊を精密に行うと、
魂を肉体に戻した時、魂と一緒に絶望と呪いが肉体に入り込んで、
肉体を破壊してしまうことが判ったんだ」
221 = 126 :
普通にゆき状態の時の一人称おれなんだな
223 = 28 :
キョン(少女)「QB達にとってはいずれにしても死ぬんだから同じだという見解なんだけど、
せっかく肉体に戻っても、絶望と呪いで苦悶しながらもう一回断末魔を迎えるなんて、
人として見過ごせないだろ?」
ハルヒ「そうね……(それで、キョンはあんな顔してたのね)」
キョン(少女)「今回は魂が持っていく絶望と呪いのうちの呪いの部分を、
補助装置を使ってそっちに引き受けてもらおうという実験なんだ」
ハルヒ「その補助装置ってもしかして、
このあいだ言ってたソウルジェムのキャパシティを増やす装置だったりする?」
キョン(少女)「そうだ。良く判ったな」
ハルヒ「なんか呪いを引き受ける装置って聞いたら、なんとなくそうかなって」
224 = 28 :
キョン(少女)「基本的に汚れをプールしておく装置だから平時はその働きをする。
『副産物』っていうのはそういう意味なんだ」
ハルヒ「それであたしが必要なわけは?」
キョン(少女)「装置が引き受けた呪いがどうなるか判らない。
基本のアイデアはちょっと前にハルヒがやってくれた
ソウルジェムの汚れの分離・具現化だから」
ハルヒ「ああ、化け物が現れるかもしれないってこと?」
キョン(少女)「そう。QBの話では現れるらしい」
QB「そうだよ。今回は現れた呪いの具現化のデータを取るのさ。
それを処理する仕組みを考えるためにね」
ハルヒ「この前みたいな騒ぎはごめんなんだけど」
QB「ある程度の対策はしてるから、あんなに酷くはならないよ」
ハルヒ「そう? それならいいんだけど」
226 = 28 :
~~
魔法少女C「あなたたちが噂の死神?」
死の直前に、魔法少女の真実を伝えられる彼女の心境は如何なるものであろうか。
まだ数例しかなく、いずれも説明事態は比較的冷静に受け止めてくれたが、
これは偶々で、説明したことで絶望を促進してしまう恐れもあった。
だが、『きっちり説明した上で同意を得てから実験を行う』と決めていた。
彼女はまだ頑張れば生き残れそうにも見えたが、
QBによるともう後戻りできない段階にあるということだった。
魔法少女の運命とその対策の実験の献体になって欲しいことをQBと共に伝えた。
魔法少女C「魔法少女が魔女にね……。そういわれてすっきりしたわ。
魔女がソウルジェムを浄化する物を落とすのってずっと違和感だったから」
『後戻りできない』と言われつつも、以前の例と比べ、
相転移が起きるまでにはかなり時間があった。
227 :
ほむちょっぷ
229 = 28 :
その間、キョンは聞かれるままに自分の理論を説明した。
魔法少女C「なるほど、希望を持ち続けられなくなると絶望して終わるのね。
いいわよ。抗ってやる。
私は希望が潰えても絶望してあげない」
QB「それは無理だよ。前例が無い」
魔法少女C「前例が無いことと無理はイコールじゃないわ。
私は抗うって決めたの。見てなさい」
キョン(少女)「……」
キョンは何もいえなかった。精神的に抗ってどうなるのか、
それが可能なのかどうか。何一つ確証が無かったからだ。
彼女の気質からか抗った結果なのか、相転移は比較的ゆっくり進行した。
しかしゆっくり進行するという事はそれだけ彼女は長く苦しむということだ。
230 = 31 :
ほむほむ
232 = 28 :
~~
彼女のソウルジェムに装着された改良型のリングは、
前回同様、適切なタイミングでソウルジェムを破壊した。
そして、ソウルジェムにあった『呪い』が、そのリングの改良部分に吸収されて、
タイミングをずらしてリングごと破壊された。
ここまでは予定通りだったが、その次、魂が無事に肉体に戻ったのか確認したかったのだが、
それはすぐには出来なかった。
ハルヒ「幽霊?」
リングの破壊後、そこから白っぽくて背の高い幽霊のような化け物が現れたからだ。
キョン(少女)「あの子が」
その化け物は魔法少女Cを覆うような形で具現化していた。
ハルヒはすぐに攻撃を加えた。
ハルヒ「くっ!」ズシャ!!
ハルヒ「もう一撃!」ドカーン!
234 = 28 :
化け物は消滅して、そこには何か黒い小さな塊が落ちていた。
ハルヒ「これ何よ?」
QB「呪いが集約されたものだね。グリーフシードと似たようなものだ。
これなら僕が浄化を引き受けられるよ」
魔法少女Cは前回のように激しく苦悶することなく、少しだけ生きていた。
化け物が消滅した後、駆け寄ったキョンに『抗ったでしょ』とでも言いたげに目を合わせ、
直後にふっと気が抜けるように目を閉じ、そのまま息を引き取ってしまったのだ。
QB「これで、補助デバイスを形にできるよ。
化け物の生成は前もって仕掛けを施しておけば何とかなりそうだ」
キョン(少女)「……そうか」
ハルヒ「……」
239 :
面白い
243 = 50 :
ほむちょっぷ
245 = 163 :
深淵
248 = 227 :
ほむちょっぷ
250 = 28 :
~~
マミが声をかけたという魔法少女の一人、鶴屋さん。
彼女は魔法少女として一時期全国を放浪した経験があり、
“人材発掘係”として抜擢された。
鶴屋さん「高さ五百メートルの建造物三つを実質あと三日でかい?」
キョン(少女)「そうです(鶴屋さんもこの世界に居たとはね。しかも魔法少女…)」
鶴屋さん「とんでもない無茶振りするねえ」
マミ「でもそれが出来なければこの町を守れないのよ」
鶴屋さん「物質練成系の魔法少女ねぇ……。ちょっと心当たりを当たってみるにょろ」
キョン(少女)「その子に出来そうですか?」
鶴屋さん「一度会っただけだけど、最新技術に目がない子でね、
自作の『スーパーセラミックの武器』とかを他の魔法少女に売りつけてるのをみたよ!」
マミ「魔法少女相手に商売を?」
鶴屋さん「何人かでやってたと思うよ。あたしが会ったときは彼女も合わせて四人だったかな?」
キョン(少女)「来てくれますかね?」
鶴屋さん「とにかく行って話をしてみるっさ!」
キョン(少女)(……なんか嫌な予感がする)
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