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    元スレQB「ボクと契約して魔法少女になってよ!」上条恭介「えっ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 恭さや ×3+ - TSF ×2+ - 魔法少女まどか☆マギカ + - 上条 + - 上条恭介 + - 佐倉杏子 + - 女体化 + - 暁美ほむら + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :


    上条「さやかは……僕をいじめてるのかい?」

    さやか「そんなっ……諦めなければまだ!」

    上条「諦めろって言われたのさ……もう二度と演奏は無理だって!!奇跡や魔法でもない限り!」

    さやか「!!」


    さやか「それでも……それでも、奇跡も魔法も、あるんだよ!!」


    ~~~~~~~

    病院の屋上

    QB「ボクを呼び出したということは、ついに決心したんだね」

    さやか「うん。あたし、……魔法少女になる」

    QB「そうか。キミはどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい?」

    さやか「あたしは……恭介の腕を治したい!叶えてよ、キュゥべえ!」



    QB「残念だが、それはムリだね」

    さやか「えっ」

    2 = 1 :

    さやか「そんな……どうして!?どんな願いでもかなえられるって言ったじゃん!!」

    QB「簡単なコトさ。キミの願いはエントロピーを凌駕できなかった、それだけだ」

    さやか「意味わかんないよ……なに、それ……。
         あたし、マミさんが死んだのを見て、それでも、魔法少女になろうって決めたのに……!」

    QB「その心意気は素晴らしいものだと思うけどね。できないものは、できないんだ」

    さやか「……そんな……!」

    QB「他の願い事が決まったらまた呼んでよ。それじゃあボクはやることがあるからもう行くよ、またねさやか」

    3 = 1 :


    QB「さて……準備はいいかい?」

    ???「……うん、大丈夫だよ。行こう、キュゥべえ」


    ~~~~~~~~~~~

    帰り道

    さやか「……ハア……どうして、どうしてよ……」

    まどか「あっ、さやかちゃん?どうしたの……?」

    さやか「まどか……」




    まどか「……そんなことがあったんだ」

    さやか「えへへ、まどかに何の相談もなく決めようとしたから、ばちがあたったのかな……なんて……っ、」

    まどか「さやかちゃん……」

    さやか「っく、ひっく……きょ、恭介ぇ……あたし、なにもできないよ……」

    まどか「はい、これハンカチ。これくらいしかできないけど」

    4 = 1 :

    さやか「ぁ、りがとう……まどかはやっぱり、優しいね」

    まどか「そんなことないよ」

    さやか「恭介にはきっと、まどかや仁美みたいな子の方が……って、あれ、仁美?」

    まどか「ホントだ。こんな時間に出歩いてるなんて珍しいね」

    さやか「しかも何か様子がヘンだよ……おーい、仁美ー!!」

    仁美「あら、お二人ともごきげんよう!」

    5 = 1 :

    さやか「仁美、今日は習い事があったんじゃないの?」

    仁美「それよりももっと大切なことがありましたので、キャンセルしましたわ」

    まどか「ええっ!仁美ちゃんが習い事をサボるなんて……初めてだよ」

    仁美「そうですわ!せっかくですもの、お二人とも一緒にいきましょう?」

    さやか「行くって……どこに、」

    仁美「ここよりとぉーっても、……素晴らしいところですわ」

    6 :

    まさか

    7 = 1 :

    さやか(まどか、どう思う)

    まどか(どう見ても様子がおかしいよ……!魔女、なのかな)

    さやか(マミさん、……はもういないし……。転校生の連絡先も知らない……)

    さやか「うん仁美、あたしも一緒に行くよ!」

    仁美「まあ!嬉しいですわ!」

    さやか「でもね、まどかは大事な用事があるんだって。だからあたしだけでいいかな?」

    まどか「えっ!?」

    8 :

    スレタイの意味は・・・?

    9 = 1 :

    さやか(話を合わせて!まどかはお願いだから転校生を探してきて……!
         あんなヤツだけど、他の魔法少女なんて知らないもん)

    まどか(わ、わかった……見つけたらすぐ、電話するから!)

    仁美「お二人とも、どうなさったんですか?」

    さやか「えっ!いや、なんでもないよ!」

    まどか「そうだよ!残念だなーって、話してたの……じゃあ私、行くね!」

    仁美「本当に残念ですわ……ごきげんよう!じゃあさやかさん、行きましょう」

    さやか「う、うん……」


    さやか(まどか……頼んだよ……!)

    10 :

    「少女が一番効率がいい」だけで別に少女じゃないといけないわけじゃないからな

    11 = 1 :

    ~~~~~~~~~~
    廃工場

    さやか(なにこれ……人がどんどん集まってきてる)

    仁美「ふ~んふんふふ~ん♪」

    さやか(みんな魔女の口付けを受けてるし……。仁美……!)

    さやか「……いざという時は、せめて仁美だけでも、あたしが……」

    仁美「あらさやかさん、何かおっしゃいました?」

    さやか「え!ううん、なんでもないの!」

    12 = 1 :

    工場長「俺はもうダメだ……親父から継いだ工場まで潰しちまって……」

    会社員「僕ももう……周りからの期待に応えきれない……」

    OL「なにもかも、どうでもいい……」

    仁美「でもこれからは、違いますわ」

    タプン

    さやか「それ……洗剤?」

    仁美「ふふふ……これをこうして、バケツの中へ……っと」

    コロンコロン

    さやか(これ……混ぜちゃダメなヤツじゃんか!!)

    さやか「仁美!なにしてるの!こんなことしたら!」

    仁美「何をおっしゃっているんですの?これは神聖な儀式なんですの……素晴らしい場所へ行くための!」

    さやか「それがあの世だなんて冗談じゃない!貸してっ!!」バッ

    13 = 1 :

    仁美「ああっ!!さやかさん、何を……」

    さやか「どりゃああああっ!!」

    バリーン!! ガシャン

    さやか「……はあっ、はあっ、はあっ……え?」

    仁美「なんてことを……」

    工場長「…………。」

    OL「……ユルサナイ……」

    さやか「ひっ……!に、逃げなきゃ!」

    14 = 1 :

    ガチャガチャ バタン

    さやか(手がふるえて、……カギがうまくしめられない……!)

    ブルブルブル カチャ

    さやか「……っはあっ……!」

    ドンドン!!ドンドン!!ガンガン!!!

    さやか「ひいっ!!」

    さやか(マミさん……マミさん……っ!た、たすけて……マミさん……!)

    さやか(部屋は行き止まり……窓も開かない、どう、どうしたら)


    ボウッ……


    さやか「!?魔女の結界!こんな時に……!」

    15 = 1 :

    ~~~~~~~~~~~~
    箱の魔女の結界

    さやか(なにこれ……テレビ?色んなものが映ってる……)

    さやか(笑顔のマミさん……紅茶を淹れてるマミさん、戦ってるマミさん)

    さやか「……っ、ううっ、ぐすっ」

    さやか(マミさんみたいになりたかった……!なのに、なにも出来ない……!)


    フヨフヨフヨ  ビヨョーーン

    さやか「きゃああっ!!手足が……!」

    さやか(千切れちゃうよ……!あ、頭がぐるぐるする……!)

    さやか「マミさん……マミ、さん……っ!!」

    16 = 1 :



    ――ザシュッ!!!


    さやか「ひゃあっ!」

    ???「ふう、間に合った」ヒメダッコ

    さやか「え、えっ!?」キョロキョロ

    ???「ここで大人しくしておいて。もう大丈夫だよ」

    さやか「あっ、ハイ……」



    ???「たあぁあッ!!」

    17 = 1 :

    さやか(誰……?あの女の子……)

    さやか(やわらかそうな灰色のセミロングに、同じ色の瞳、銀色の騎士みたいな服)


    ???「これで……トドメだっ!!!」

    バババッ

    さやか(何!?糸……!?)


    キュイィイイン……バシュゥッ!!

    「キァアアア!!」

    18 :

    マミさんのデカパイ揉みたい

    19 = 1 :

    さやか(すごい……糸で魔女をからめとって、そのまま切り裂いた!)

    ???「はー……。やっぱり初戦だと緊張するな……」

    QB「いいや、キミは十二分に良くやったと思うよ」

    さやか「キュゥべえ!どうしてここに?」

    QB「なに、マミがいなくなった後任の魔法少女についていたのさ」

    さやか「こ、この子がそうなの……?」

    QB「そうさ。といっても、まだ魔法少女になったばかりだけどね。自己紹介くらいしたらどうだい?」

    ???「えっ……!え、ええと……ぼ、僕は……」

    さやか「僕っ子……?」

    ???「や、まあそこは気にしないで!その……恭子。恭子って言います!」

    20 = 1 :

    さやか「その、恭子……さん。助けてくれて、ありがとう」

    恭子「いや、そんなお礼を言われるようなことは何も……っていうか、呼び捨てでいいから!」

    さやか「えっ?でも、いいの?」

    恭子「さやかはいいんだよ」

    さやか「へ?あたし、名乗ったっけ?」

    恭子「!!!あっええっとその……キュゥべえに聞いたんだ!魔法少女候補の子だって……」

    さやか「そ、そうなんだ」




    ほむら「美樹さやか、あなたまさか魔法少女に………………えっ?」

    さやか「えっ?」

    恭子「えっ?」

    21 :

    杏子

    22 = 1 :

    ほむら(な、何?っていうか、誰!?こんな子今までのループで一度も見なかったわよ!!)

    ほむら「……あなた、何者なの?」

    恭子「え、ええっと……新米魔法……少女、かな」

    ほむら(なぜ少女のところで言いよどんだのかしら)

    さやか「転校生こそ、何しに来たんだよ!まさか恭子からグリーフシードを奪おうと……」

    ほむら「そのつもりはないわ」ファサ

    ほむら「あなたが愚かにも契約していないか確かめにきただけ。杞憂だったみたいね」

    さやか「…………っ」ウルウル

    ほむら「!?」

    23 = 1 :

    ほむら「ど、どうして泣くの」

    さやか「あっ、あ、あたし……契約しようと思ったけど、けど……!」ボロボロ

    QB「……。」

    さやか「で、できないって言われたんだもん……!!うぇえええん!!」

    ほむら「」ポカーン

    ほむら「……どういうこと、キュゥべえ。あなたが一度狙いを定めた子と契約を拒むなんて」

    QB「ボクの方にも色々事情があるのさ。ただまあ簡単に言うなら、タイミングが悪かったってことさ」

    さやか「うっ、うえっ、あたし、何の役にもたてな……っ、マミさああん……」エグエグ

    QB「別にキミが悪いわけじゃない。例えミジンコ並だとしても、素質があることに変わりはないさ」

    さやか「!!!うっ、うわああああん!!!」

    QB「?どうしてもっと泣くんだろう?」

    恭子「君が悪い」

    ほむら「あなたのせいよ」

    24 :

    男の娘

    25 = 1 :

    ほむら「……とにかく。美樹さやかは私が送って帰るわ」

    恭子「僕じゃダメなのかい?」

    ほむら「悪いけど、いきなり知人をまかせられるほど私、あなたの事知らないの」

    恭子「……それもそうだね。さやかをよろしく頼む」

    ほむら「言われなくても。ほら、行くわよ美樹さやか。涙を拭きなさい」つティッシュ

    さやか「うっ……ううっ、あ、ありがとう」チーン!

    さやか「転校生、あんた意外にやさしいんだね」

    ほむら「い、意外に、は余計よ……」

    さやか「ううん、ありがとう。それから……恭子も。ありがとね。ばいばい」

    恭子「……さようなら、さやか。また会おう」

    27 = 1 :

    シーン……


    恭子「…………ふう。なんか疲れたな」

    QB「まあ初めてにしては良くやったよ、恭子」

    恭子「……なんで君までその呼び方をするんだよ」

    QB「自分で名乗ったじゃないか?」

    恭子「あれは……仕方無くだ」

    QB「全く、人間というのは固体の識別にこだわるんだね。 ボクにはよくわからないよ」

    恭子「僕からしてみれば君みたいな存在の方が謎だけどね。……ふっ、っと」ヘンシンカイジョ

    28 = 1 :




    恭介「…………。やっぱりこっちの方が安心するな」

    QB「その姿のまま変身出来たら一番良かったんだけどね。男の筋力に魔法少女の能力、いいとこどりだ」

    恭介「けどそんなに物事ってのはうまくいかないさ。でもまあ、女の子の気持ちも少しは体感できた」

    QB「それはどんな?」

    恭介「……胸って案外重いし、スカートって結構脚が不安になるもんなんだな」

    QB「なるほど。文化的に興味深いね」

    29 = 1 :

    ~~~~~~~~~~

    ほむら「それにしても。まどかはどうしたの?一緒じゃなかったの?」

    さやか「あっ、そうだまどか!あんたを探しに行かせたまんまだった!」

    ほむら「私を……?」

    さやか「そうだよ。仁美が魔女の口付けを受けてて……それで、心当たりのある魔法少女はあんたしかいなかったから」

    ほむら「そうなの」

    ほむら(消去法だったとしても、……頼ってくれたのね)

    ほむら「……ありがとう」

    さやか「え?何か言った?」

    ほむら「何でもないわ」

    さやか「あ、あたしんちここなの。送ってくれてありがとね、……ほむら」

    ほむら「!!」

    さやか「……なによ、そんな顔しないでよ。マミさんのことはまだ許せないけど……でももしかしたら何か事情があったかもしれない」

    ほむら「それでも、助けられなかったことに変わりはないわ」

    さやか「そういう後悔の言葉が出るくらいなら、あたしはある程度あんたを信頼できる、ってことだよ」

    30 = 1 :

    ほむら「……。」

    さやか「まどかもあんたのこと気にしてるみたいだしさ。あの子優しいから、あんまりいじめないでやってよ」

    ほむら「そんなつもりはないわ……ところで、まどかに連絡を入れなくていいの?」

    さやか「ああっ!えーっと……」メルメル

    ほむら「…………。ねえ、美樹さやか。さっきの魔法少女、あなたの知り合い?」

    さやか「送信完了っと……。ん?恭子?知らないよ、初めて会った子。魔法少女になったばっかりなんだって」

    ほむら「そう、なの……」

    ほむら(本当に誰なのかしら、あの子……私よりよっぽどイレギュラーだわ。この時間軸、気を引き締めていかないと!)

    32 = 21 :

    皆が綺麗だな

    今のところ

    33 = 1 :


    ~~~~~~~~~~

    展望台

    QB「と言う訳で、キミには無駄足だったね。この街にはもう新しい魔法少女がいるんだよ」

    杏子「ふうーん……でも、こんな絶好の狩り場を新人にくれてやる訳にはいかないな」ムシャムシャ

    QB「いくらキミでも、今回ばかりはどうなるかわからないよ?」

    杏子「噂のイレギュラーってやつか?」モグモグ

    QB「そうさ。それも二つもだ」

    杏子「二つ……?どういうことだよ」ゴックン

    QB「まあ、おいおい分かるさ」

    杏子「ふうん……でもさ。……ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ?そいつらまとめて、さ!」モグムシャ

    34 = 1 :

    ~~~~~~~~~~

    学校

    恭介「おはよう、みんな」

    クラスメイト「上条!具合、もう良くなったんだってな……!退院おめでとう!」

    恭介「ありがとう」



    さやか「な、なんで……どうして?」

    まどか「さやかちゃん、すごいよ!良かったね……!」

    さやか「まどか……どうしほう、ホントの奇跡が起こっちゃった……!うっ、ぐすっ」ボロボロ

    まどか「さやかちゃん、ホラ、泣いてないで上条君のところに行っておいでよ!」ポン

    さやか「うわっ、……と、とと」

    36 = 1 :


    恭介「あっ、さやか!」

    さやか「その……良かったね、腕、良くなって……」

    恭介「うん。さやかには、お礼を言っても言い足りないな」

    さやか「そんなの、あたしはただ顔出してただけだよ」

    恭介「……さやか。今日の放課後、時間ある?」

    さやか「え、あるけど」

    恭介「じゃあ、屋上で少し話さない?」

    さやか「えっ……その、……いいよ」

    クラスメイト達(なにこのいい雰囲気)

    クラスメイト達(リア充爆発しろ)

    37 = 1 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    放課後・屋上

    さやか「は、話って何かな……」ドキドキ

    恭介「さやかにね、謝らなきゃ、って思って……」

    さやか「はっ?」

    恭介「僕は自暴自棄になって、さやかにひどい事を言っただろ?」

    さやか「あれは……仕方無いよ。無神経だったあたしが悪かったの」

    恭介「そんなことない。さやかはいつも僕を心配してくれてたじゃないか」

    さやか「きょ、恭介……」

    恭介「腕が治ったら、やりたいことがあったんだ」

    さやか「なに?」

    恭介「……さやかに、一番に演奏を聴いてもらいたい、って。……聴いてくれる?さやか」

    さやか「うん!!もちろんだよ!!」

    38 = 1 :


    ♪~~♪♪~♪


    さやか「……っ、ぐすっ」ボロボロ

    恭介(さやか……いつも、ありがとう)

    恭介(さやかも、この街の人たちも、僕のバイオリンを聴いてくれた、大切な人達)

    恭介(……この街を守ろう)

    恭介(例え戦うことになっても)


    ♪~~♪♪~♪

    39 :

    さるよけ

    40 = 1 :

    さやか「ブラボー!!すごい、すっごいよ恭介!!」パチパチパチパチ

    恭介「ちょっと褒めすぎだよ……やっぱりブランクは大きいな」

    さやか「そんなの、恭介ならすぐ取り戻せるよ!」

    恭介「はは、……そんな訳にもいかないんだけどね」

    さやか「??」

    恭介「じゃあ、僕はこれで」

    さやか「あっ、恭介……一緒に、帰らない?」

    恭介「…………。ゴメン、さやか。今日は大事な用事があるんだ」

    さやか「そう……じゃあ、また明日ね!」

    恭介「うん、また明日」

    41 :

    順調だな
    あんこさえ絡んでこなければ割と平和に進みそうだ

    42 = 1 :

    ~~~~~~~~~~

    裏路地

    恭介「……ホントは、練習したいんだけどな……」

    QB「そこは多少なりとも融通をきかせてくれないと困るな。キミは今や、見滝原を魔女から守る魔法少女なんだよ」

    恭介「少女でさえなかったらなあ……」

    QB「キミは変なところにこだわるね」

    恭介「誰だって気にするさ……っと、反応だ!!」ヘンシン!


    恭子「これは使い魔か……成長する前にさっさと引き裂いてやる!!」

    ヒュン ガキン!!

    杏子「待ちな」

    恭子「!?」

    43 :

    キョーコ&キョーコ

    44 = 1 :

    恭子「誰だ君は……魔法少女!?」

    杏子「同類なら話は早いね。あんたが噂のイレギュラールーキーかい?」

    恭子「噂って……キュゥべえか」

    杏子「それにしたって何してんだい?今のは使い魔だろ?」

    恭子「……だから何だよ」

    杏子「ほっとけよあんなの。もう何人か喰えばグリーフシードも孕むだろ。卵産む前の鶏しめてどうすんだよ」

    恭子「なんだよ、それ……」

    45 = 1 :

    杏子「あんたはまだ新人でわかっちゃいないかもしれないけど、グリーフシードってのはあたしらの生命線なんだ」

    恭子「……それくらい、知ってるさ」

    杏子「だったら分かるだろ?今は見逃すのが正しいのさ」

    恭子「わからないね」

    杏子「……何?」

    恭子「この街の人を殺すってわかってて、見逃すなんて出来ないって言ったんだ!」

    杏子「テメェ何甘いこと言ってんだ……もしかして、正義の味方ぶりっこか?」

    恭子「お前こそ、悪ぶってるんじゃないのか?」

    杏子「……!!」

    49 = 1 :

    恭子「僕はあの使い魔を追う。そこをどいて」

    杏子「……めた真似しやがって……」

    恭子「え?……ッ!!」

    ガキィン!!

    恭子「な、にを」

    杏子「洗礼だよ!甘っちょろいこと言ってちゃこの業界じゃやってけねーぜ!」

    恭子「だからって魔法少女同士で争うなんて無意味だ!!」ヒュン

    杏子「何言ってんだよ、むしろ良くあることさ」ヒラリ

    恭子「そうかもしれない、でも今僕はグリーフシードなんて持ってない!!なんの意味もないだろ!」キュッ

    杏子「うるっせえなあ……弱いくせにピーピーいっちょ前に鳴きやがって……!」ビュッ

    恭子「っ!!」ガキン!

    杏子「チョロチョロうっとうしいんだよこの糸女!」ガッ

    恭子「うわっ……、」ズシャッ

    杏子「……終わりだよ!!」

    50 = 1 :



    ……フッ、


    Wキョーコ「「えっ?」」

    ほむら「……。」ファサ

    杏子「な……にしやがったテメェ!」バッ!

    ほむら「無駄よ」ヒュン

    恭子(一瞬で後ろに移動した……!)

    杏子「今度はまたしても噂のイレギュラーか……!」

    ほむら「そんなに有名になった憶えはないのだけれど。……それとそこのあなた。なにを転がっているの?」

    恭子「え、僕は……使い魔を追い掛けてて」

    ほむら「そう。あなたの目的は一体なんなの?」

    恭子「目的って言っても、別に……、」

    杏子「それよりてめーの目的を知りたいね!お前は何者なんだよ!」

    ほむら「私は無駄な戦いをするバカの敵で、冷静な人の味方。あなたはどちらかしら、佐倉杏子」

    杏子「なんであたしの名前を……」


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