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    元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」キョン「やれやれ」

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    501 = :

    QB「この短期間でここまでの準備が出来たのは、
       暁美ほむらというイレギュラーによる予知と鹿目まどかという非凡な才能の存在が不可欠だった。
       それにボクのアドバイスとデバイスの提供もあったわけだけど、それを差し引いてもだ、」

    QB「ボク達と違って個々が違った感情を持ち、
       論理性においては未熟といわざるを得ない人類であるキミ達が
       魔法少女達の魔力を応用してここまでのことが出来たというこの事実に
       ボク達は驚嘆せざるをえないよ」

    QB「人類にとってはまだしばらく、願いを叶え、魔法少女になってもらうという関係が続くだろう。
       だが、そんなボク達と人類の関係は確実に変化する」

    QB「それがいつになるかは判らないが、近い将来、もちろんそれはボク達の時間尺度でだが、
       人類はボク達の助け無しにこのエネルギーを利用できるようになるだろう。
       その時は逆にボク達がキミ達人類から色々教わるようになるかもしれないね」

    QB「今回の君たちの働きを見てて、そんな予感がするんだ」

    QB「そんな日が来ることがボクは楽しみでならないよ。
       ああ、これが『感情』というものなんだね……」

    503 = :

    さやか空気過ぎワロタ

    504 = :

    505 = :

    終わったの?

    506 = :

    >>509
    まだワルプルギスを倒してないでしょう。

    508 = :

    ~~

    杏子「ちくしょう! あいつ横になって地面に張り付きやがった!」

    ハルヒ「ああ、町が!」

    ワルプルギスの夜はその身体を九十度回転し、その巨大な『歯車』は轟音を響かせながら
    まるで玩具の箱庭を壊すように住宅地を数キロも削っていた

    キョン(少女)「勢いが削がれてる! 押し切れないか!」

    佐々木「今やってるよ! 森さん!」

    「手一杯です! 今から魔力足してももう……」

    「やばいです!止まってしまうのです!」

    510 = :

    全てを戯曲に変える魔女

    『ワルプルギスの夜』は、この時のために集合した多数の魔法少女達の努力をあざ笑うかのように

    いとも簡単に『鉄槌の神』に抗って見せた

    彼女のしたことは非常に単純である。ただ『横』になって『歯車』を地面にめり込ませたのだ

    あとは装置のバネに抗うように『回転』するだけ

    もちろん、魔女の抵抗を予測していなかったわけではない

    だが、空中に浮いているのが基本と思われたこの魔女が

    このようなある意味『なりふり構わぬ抵抗』をするとは予想だにしていなかった

    強大な射出装置が二十キロメートルに渡って加速し

    郊外の山間部まで彼女を投げ飛ばすはずだった加速度のベクトルを

    『夜』と呼ばれた魔女は、双子の巨大建造物

    西の塔と東の塔の丁度中間を過ぎたあたりで完全に殺し切った

    512 = :

    あまりに予想外の事態に唖然と魔法少女達が見守る中、『夜』は活動を開始した

    それは、与えられた打撃に呼応した猛攻だった

    魔法少女達の攻撃部隊が既に倒した数を更に上回る使い魔達が現われて

    空からは大きな建物の残骸のような物が降り注ぎ

    更に狂喜したように激しく高笑いを響かせて『夜』自身が、西の塔に体当たりした

    既に魔力をかなり消耗した塔の守備隊はなす術もなく逃げ回るのが精一杯だった

    513 = :

    あらあら

    515 = :

    使い魔達の攻撃を受けながらも、装置はなんとか異空間に退避することに成功した
    だが、『夜』に体当たりされた西の塔をはじめ、損傷が激しかった

    キョンは装置の再起動の為に奔走していた

    キョン(少女)「稼動できる所まで修復、いけるか?」

    「『西』だけ手を加えれば何とかなるのです!」

    キョン(少女)「鹿目が行った方がいいか?」

    「いえ、鹿目さんにはバンドの魔力の再充填があるのです。
           そちらに、佐々木さんが森さんと行ってる筈なので」

    キョン(少女)「わかった。そっちに行かせるよ」

    516 = :

    装置の修復を急ぐ一方で、作戦も大急ぎで見直された

    まず、魔女を、ポイントまで誘導する

    方法の案として挙がっているのは全員で魔女を拘束する網を形成して引きずっていくというものである

    というのは、攻撃を加えて弱らせようとしても、加えた攻撃の強さに応じて反撃をして来て

    全然弱まる気配が無くむしろ逆効果だったからだ

    そして、魔女を拘束したまま装置を稼動し、今度は魔女と一緒に魔法少女達も飛ばされながら

    あらゆる手を尽くして魔女が地面にしがみ付くのを防ぐ

    だいたいこんな作戦である

    517 = :

    これらを今現在動ける魔法少女全員で行うのだ

    準備期間に攻撃隊メンバーで遠征までして出来る限りのグリーフシード集めは行ってきたが

    攻撃隊のかなりの数の魔法少女が戦闘不能に陥り、手駒はかなり減らされていた

    だが幸いなことに、誘導補助隊の涼宮ハルヒを初めとするパワータイプの魔法少女達は

    まだ十分魔力を温存していた

    まだまだ諦める段階ではない

    519 = :

    うふふ

    520 = :

    ほむちょっぷ

    522 = :

    あらあら

    523 = :

    西の塔にて

    「さて、修復するのです」

    周防「――魔力源が――ない――」

    「ありますよ。それも新開発のものです」

    周防「――見当たら――ない――?」

    「ここです」

    周防「――?」

    「鹿目さんを見ていて判ったのです。
           ほら、QBさんがエネルギーを持っていってしまうと言ってましたよね?」

    周防「――感情――エネルギーの――回収――…?」
                                
    「そうなのです。普通は魔法少女を止めるまで使われないエネルギーを、
            ソウルジェムから引き出すんです」

    周防「――?――よく判らない――が――これ直す――のに――足りる魔力――なら――何でも――いい――」

    「じゃあ、しっかり準備してくださいね。
            私が魔法少女になってからずっと蓄えてきた魔力なんですから無駄にしたら怒りますよ?」

    周防「――了解――余す――ことなく――使い――切る――」

    526 = :

    バンドの魔力充填をしてた佐々木と森とまどか

    佐々木「……」

    まどか「佐々木さん、どうかしたんですか?」

    佐々木「いや、ちょっとね」

    「今のところ再充填は問題ありませんよ。
           今度は稼動直前まで待機して稼動と同時にオーバーロードさせますから、
           ずっと張り付いていなければなりませんが」

    佐々木「森さん、ここを任せていいかい?」

    「はい。佐々木さんは何処かへ行かれるんですか?」

    佐々木「ちょっと橘さんのところにね」

    「?」

    佐々木「まさかとは思うけど、ちょっと気になることがあるから」

    527 = :

    きてた

    530 = 329 :

    >>533
    もっと強そうな奴がいるところに貼ってくれって言ってたよ

    531 = 315 :

    佐々木の移動中にキョンが遭遇

    キョン(少女)「なにかあったのか?」

    佐々木「ああ、丁度良かった。聞きたいんだけど、西の塔の修理に誰か魔力補充に行ってるかい?」

    キョン(少女)「いや、橘の話では予備の建材と自分の魔力で十分って話だったが」

    佐々木「……やっぱりね」(走る去ろうとする

    キョン(少女)「あ、おい。なにかあったのか?」

    佐々木「予備の建材があっても橘さんの魔力で修復なんて出来るわけないよ。あの子、何を考えてるんだ……」

    キョン(少女)「それで様子を見に?」

    佐々木「でも橘さんが出来ないことを出来るなんて言う筈がない。そういう子なんだ。
            なにか方法があるからそう言ったんだと思うんだけど、嫌な予感がする」

    キョンは佐々木に同行した。

    533 = 315 :

    再び西の塔

    佐々木「どういうことなんだい? 橘さんの魔力がこんなに強いはずが……。
           まるで、鹿目さんみたいじゃないか」

    キョン(少女)「相転移か?……こんなことが……」

    橘京子は、彼女らの作った魔力伝動装置に魔力を注いでいる最中だった

    変身は解けている
    本人に聞かない事には詳細は不明だが、まどかが行ったことを真似ているようだった
    つまるところ、ソウルジェムに蓄えられていたエネルギーを開放しているのだ

    だが、こんな事をすれば、当然……

    佐々木「橘さん! やめっ……」

    キョン(少女)「駄目だ! 今止めるのはまずい!」

    やがて魔力の放出が終わり、彼女が掲げていたソウルジェムに異変が起きた
    補助リングが相転移を検出したのだ

    534 = 315 :

    まず、ソウルジェムが砕け、破片が塵となって消えていく

    その砕けると同時進行でリングが小爆発を起こして結構な量の爆煙を上げ

    その煙の中から小さな四角い破片のようなものが落ちる

    この小爆発は呪いが化け物と化するまえに物理的にそれを破壊・拡散する効果を持つ

    そして残った呪いの成分がリングが変形したもの、つまり四角い破片に吸収されるのだ

    この破片はグリーフシードのような性質をもつのだが……

    橘京子は小爆発とともに崩れ落ち、床に倒れこんだ

    537 :

    結構な量の爆煙て

    538 = 315 :

    佐々木「橘さん!」

    周防「――聞いて――ない――…!」

    キョン(少女)「周防は塔の修復を! こいつの魔力を無駄にするな!」

    周防「――判っ――た…」

    佐々木が橘を抱き起こす

    佐々木「橘さんっ! なんでこんな馬鹿なこと……」

    「ああ、佐々木さんですか。ちょっと検証したくて」

    キョン(少女)「!! 話が出来るのか!?」

    539 :

    まあまあ

    542 :

    思念

    543 = 315 :

    「っ、ちょっときついのです……」

    佐々木「橘さんっ、橘! 嫌だよ! 死なないで!」

    「……。しんどいですけど簡単には死にません。
           私の願い事は私の全部じゃないですから」

    キョン(少女)「それって……」

    「ゆきさん、QBさんを呼んでくれませんか? 魂が落ち着かないので……。
            直ぐにでも逝ってしまいそうなんです」

    545 = 315 :

    QB「なかなか興味深いケースだね。君の絶望は君の全てを飲み込まなかったようだ」

    「QBさん。これ何とかできませんか?」

    QB「ちょっと待ってくれるかい……」

    何をしたのか判らないが、QBが橘京子に近づくと、彼女は眠るように意識を失った。

    佐々木「橘さんっ!!」

    546 :

    たちばな…

    547 = 315 :

    キョンは橘京子の脈を確認した

    キョン(少女)「……生きてる。脈も安定している」

    佐々木「え? 本当?」

    QB「心配要らないよ。彼女は安定した。面白いデータが取れたね」

    キョン(少女)「ああ、……そうだな」

    548 = 329 :

    おおお

    549 = 539 :

    なんと

    550 = 315 :

    橘京子は魔法少女でなくなった。キョンの知る限り初めてのケースだ。

    QB「ただ、エネルギーは回収できなかったし、あまりこんなことはして欲しくないんだけど」

    キョン(少女)「彼女がしたことと、彼女が生き残ったことは関係があるのか?」

    QB「確かなことはいえないよ。
       彼女は生きているから、何をしたのか君があとで詳しく聞いてみると良い。
       感情に関することは君が聞いた方がよく分析できるだろうしね。
       ただ、今回のことは彼女の願い事と彼女の精神的特質が大きく関係していることは確かだと思うよ」


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