元スレ王様「勇者が死んでしまった息子に期待しよう」
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1 :
王様「という事で、勇者の息子よ、次の勇者に」
勇者の息子「やだよ。折角遺族年金でニート生活出来てるのに」
王様「じゃあ年金打ち切りにするけどいい?」
勇者の息子「はぁ?法治国家だろここ」
王様「いや、王政だし」
勇者の息子「……」
王様「わしの気分次第でどうとでもなる。それに、ほれ、わしの20人いる娘一人くらいやるし」
勇者の息子「……お前の娘って全員お前に似てガマガエル顔のブスばっかじゃねぇか」
2 :
書くんだったら最後までかけよ?
3 = 1 :
王様「何を言うとる、ミスコンでもいつも一位の自慢の娘たちばかりじゃ」
勇者の息子「いや、お前裏で手回してただろ親父が『親ばかすぎて現実が見えてない』とか王様の事言ってたよ」
王様「……」
勇者の息子「なんとか言ってみろよ」
王様「た、確かに、わしは少し親ばかかもしれん。しかし、娘は決してブスではない」
勇者の息子「そんなに言うなら一般人のフリして酒場に行って見ようぜ」
王様「い、いいじゃろ」
……
勇者の息子「王様の娘ってぶっちゃけどうよ」
農夫「全員やべーなありゃ。梅雨時期に出るウシガエルそのもんだわwww」
王様「……」
4 = 1 :
王様「……わしは、わしの娘は、ブスだったのか……」
勇者の息子「だから言っただろ。現実を見ようぜ」
王様「げ、げんじつ……」
勇者の息子「そうさ。何事も、期待や憶測だけで進めちゃいけない」
王様「……」
勇者の息子「それは俺にも言える。王様は、俺に勇者になって欲しそうだが、俺にはその実力がない」
王様「お、お主は勇者の息子じゃろうが」
勇者の息子「じゃあ親父の親父はどうだ。ただの一般人だったハズだぞ。そう、勇者は麒麟児みたいなもので、受け継がれるものじゃあない」
王様「……」
5 = 1 :
勇者の息子「分かったら、俺には遺族年金をきちんと払って、次の勇者を見つけるべきなんだよ」
王様「なんか良いこと言てる風じゃが……その理屈で行くと、別にお主に年金やる必要なくね?」
勇者の息子「は?」
王様「いや、だって勇者がヤバくなったらお主にやらせるつもりで年金払ってただけだし」
勇者の息子「いやいやいや、それは駄目だろ」
王様「ん?wwwwへ理屈かえ?wwwww」
勇者の息子「いや、遺族年金という制度があるから、勇者はある意味で安心して死にいけるわけで
その制度があんたの気分でどうとでもなるとなったら、勇者やろうなんてヤツ居なくなるよ。それでもいいの?」
王様「っえ……」
勇者の息子「つまり、次の勇者を見つけるために、俺に年金を払う必要性が王様にあるってわけよ」
6 = 1 :
王様「う、うっ……」
勇者の息子「親父は体力馬鹿のお人よしだったから、名誉とか皆のためとかで勇者やったけど
世の中そんな奴らばっかじゃないし」
王様「ううっ、ひっくひっく」
勇者の息子「良い歳したジジイが泣くなよみっともない」
バターン
見知らぬ少女「お父さま! こんな所に居られたのですか!」
勇者の息子(うおっ、すごい可愛い子だ……あれ、でもいまお父様って言ったか? いや、王様の
娘は全員知ってるが、こんな女は見た事ないんだが……)
王様「いいんじゃ、ワシが馬鹿な上に間抜けで悪い心の持ち主なだけだったんじゃ……」
見知らぬ少女「いえ、そんな事はありません。私を連れた母を側室に入れて頂いたそのお心は、とても優しゅうございます」
勇者の息子 ッ! (側室の連れ子かっ……これは盲点)
7 = 1 :
見知らぬ少女「それで、次の勇者さまは……」
王様「駄目だったようじゃ、自分にはその器がないと突っぱねられたのじゃ……」
見知らぬ少女「……それは、とても残念でございましたね……」
王様「仕方ないのう……」
勇者の息子「誰がやらないといった」
王様「えっ……」
勇者の息子「誰がやらないといった」
王様「いや、お主……」
勇者の息子「おい、確か勇者やったら娘一人くれるんだよな」ヒソヒソ
王様「ま、まぁのう。20人も居るし……」ヒソヒソ
勇者の息子「別にテメーと血のつながった娘はいらねぇよ繋がってねぇほうの娘だよボケ」ヒソヒソ
8 :
みてる
9 = 1 :
王様「……ッム」キュピーン
王様「そういう事か」
勇者の息子「そういう事だよ」
王様「まぁ、良いじゃろう」
見知らぬ少女改め側室の娘「????」
勇者の息子「よっしゃ、やる気出て来たぞ!」
王様(……まぁ、この娘っ子、わしの長男と婚約させるつもりじゃし、お前にはやらんけどな)
王様「所詮は口約束、騙されたほうが悪いのじゃ」ボソッ
勇者の息子「なんか言ったか?」
王様「何も言うとらんよ。空耳じゃて」
10 = 1 :
側室の娘「???どうされたのですか?」
勇者の息子「俺が今日から勇者だから」
王様「そうじゃ、勇者の息子が勇者の後を継ぐというてくれたのじゃ」
側室の娘「え? でもいまのお父さまのお話だと」
王様「どうやらわしの勘違いだったようじゃ、のう?」
勇者の息子「おうよ。王様ちょっとボケてきたんじゃねぇかなぁ」
王様「はははっ、こやつめ」
王様(ボロ雑巾のように使ってやるわい)
勇者の息子「ははははは」
勇者の息子(娘だけ貰って後は逃げてやる)
側室の娘「仲が宜しゅうのですね、良いことですわ」ニコニコ
11 = 1 :
勇者の息子「しかし、とにかく、やる気はあるという体裁だけは作らねぇといけねぇな」
カランカラーン
酒場のマスター「おう、お前か、どうした」
勇者の息子「マスター、活きの良い仲間候補居る?」
酒場のマスター「ニートから勇者にでも鞍替えかい」
勇者の息子「まぁな。口約束だが、王様としちまったからな」
酒場のマスター「ふん、なるほど。しかし、活きの良い仲間はいまはいないな」
勇者の息子「別にそれっぽいのでいいんだよ。王様に見せて後即解散するし」
酒場のマスター「……なんか、変な事企んでるなお前。昔から勇者と違ってずる賢い所があったからなぁ」
勇者の息子「いやいや、俺は普通だよ、親父が底抜けのお人よしだっただけだよ。俺と親父を同じ括りで見るから、相対的にそう映るだけさ」
酒場のマスター「そんなものかね」
14 = 1 :
酒場のマスター「しかし、昨今は魔王も随分と大人しいからな。魔物討伐やらで金稼ぎたいって輩は随分と減ってる」
勇者の息子「ふんふん、そういえば、魔王が交代したんだっけか」
酒場のマスター「うん? 俺は流してないハズだが、その噂、どこで知ったんだ」
勇者の息子「ニートしてる時間が余ってしょうがねぇからさ、いや、ちょっとね」
酒場のマスター「……まぁ、いい。で、その新魔王がな、あまり戦いを好まない性質らしく、せいぜいあって小競り合いだ」
酒場のマスター「そんな仕事じゃあ、賃金も知れてる。金目当ての屈強な男は城や修道女、教会の建築野郎に皆鞍替えさ」
勇者の息子「ふうむ。……でも、別に0ってワケじゃねぇんだろ。魔物討伐希望のやつ」
酒場のマスター「居ることは居るが……」
勇者の息子「とりあえずプロフ見せてよ」
15 = 1 :
ペラ……ペラ……
勇者の息子「あのさぁ、マスター。どいつもこいつも、女ばっかなんだけど、どうなってんだよ」
酒場のマスター「……だから言ったじゃねぇか」
勇者の息子「どういうこったよ」
酒場のマスター「昨今、健康に良いと女たちの間で武術ブームがあってな」
勇者の息子「それとこれがどう結びつくんだよ」
酒場のマスター「力試しのつもりなのか、弱い魔物相手に、小銭稼ぎしてぇって女が増えたのさ」
酒場のマスター「男にとっちゃあ低い賃金だが、女にとってはまだ高い賃金なことに変わりはない。魔術師連中は
もとより女が多かったしな、結果的にそうなる」
勇者の息子「……女が居れば華やぐのは事実だが……」
酒場のマスター「……王様に見せるにはインパクトが足りない、と言うかフザけてるのかと逆に罵られると」
勇者の息子「わかってんなら屈強な男用意してくれよ」
17 = 1 :
勇者の息子「まさか男が0ってこともないだろ。あんたなら俺の希望に添える名簿あるだろ」
酒場のマスター「ある事はあるが……」
勇者の息子「なんだよ歯切れ悪いな。あるならとっとと見せろよ」
酒場のマスター「あまり気乗りはしないがな……」スッ
ペラ、ペラ
勇者の息子「おおおう、こういうのだよ、こういうの。この、アンタレスとかいう男、ムキムキでいいな」
酒場のマスター「そうか、ただそいつはゲイだ」
勇者の息子「はぁ!? マジか駄目だな……じゃあ、このクローレンスとかいう男は? 中々の体」
酒場のマスター「そいつもゲイだ。というか、全員そいつらゲイだ。だから気乗りしねぇって言ったんだがな。マトモな男はみな鞍替えしている」
勇者の息子「……ま、まぁ、見せるだけなら、一日だけなら、変な事もないだろうしな」
酒場のマスター「この業界で男が減ってから、そいつらは飢えてる。処女の男を求めてる。一時間もありゃあお前の綺麗な尻の穴は何十回と抉られるだろうが、まぁそれも経験か」
勇者の息子「……」
18 = 1 :
勇者の息子「いや、さすがに童貞を卒業する前に処女を卒業するのは控えたいな……。違う名簿はないか」
酒場のマスター「あることはあるが……これだ」
ペラ……ペラ……
勇者の息子「……おい、なんか目がイッてるヤツとか肥えた牛とか豚みたいなのばっかなんだが、どういう連中だよ」
酒場のマスター「そいつらは臓器マニアとか、魔物を犯すことを楽しみにしてる連中だ」
勇者の息子「サイコパスの名簿かよ!」バシッ
酒場のマスター「だーから言っただろ。今ん所、この業界でマトモな性格してるのは、女連中だけだ」
勇者の息子「……ッチ、仕方ねぇ、女で行くか。しかし、王様がそれで納得するか……」
酒場のマスター「剣術とかの段持ってたり、免許皆伝なりの名誉がある女なら、王様も納得するんじゃあないか」
勇者の息子「っ!! そうか、その手もあるな」
19 = 1 :
ペラペラ……ペラペラ
勇者の息子「ねぇ、マスター」
酒場のマスター「なんだ」
勇者の息子「あんさぁ、免許皆伝って言うけどさぁ」
酒場のマスター「うん? それがどうした、居ることはいるだろ」
勇者の息子「うん、いるんだけど、70歳とかなんだけど」
酒場のマスター「そりゃあ、何十年と言う修練の先に免許皆伝があるからなぁ」
勇者の息子「いくら名誉があってもこれは無理だろ王様切れるよマジで」
酒場のマスター「老人をいたわれとか言いそうだしな」
勇者の息子「いやいやその前にさ、もう御歳でしょ。戦えないでしょ。明らかに俺がやる気ないって思われるでしょ」
20 :
いまからみる
21 = 1 :
女剣士(さっきからマスターと親しげなあの男、一体……)ジー
酒場のマスター(ん? あの女、ずっとこっちを見ているな。確か、先月この国に来た娘だったかな)
勇者の息子「あんさぁ、マスター、俺に協力しようって気概とかないの?」
酒場のマスター「悪いが、俺にも限界があるんだ」
勇者の息子「親父の頃からの恩とかあるだろ」
酒場のマスター「それはお前の親父に返すものであって、お前に返すものじゃあないな」
勇者の息子「でも親父死んだし」
酒場のマスター「ふっ、それじゃあ、命日にあいつの好きな酒でも墓に供えてやるさ」
勇者の息子「っかぁー……けちんぼだなぁ」
酒場のマスター「そういうな、口では言ったが、こう見えても、それなりに協力してやってるんだ」
23 :
ほ
25 = 1 :
女剣士(この一ヶ月、ここに通っているが、夜にたむろしているゲイっぽい連中がマスターと話す所は見た事があるが、
こんな昼間から一対一で話すヤツは初めて見たな)ジー
女剣士(この酒場は、この国でも指折りの人間が集まると聞いた。その中でこうだと、あの男、出来る男なのか)
女剣士(それに、あいつはなんとなく普通の人間の匂いもする……)ジー
女剣士(しかし、私の視線に気づいていない事を考えると、そうでもないのか?)ジー
酒場のマスター「……まぁ、お前も大変だな『勇者』だなんてなぁ」チラ
女剣士(勇者、だとっ!)ガタッ
勇者の息子「んあ? なんだ?」クルリ
女剣士「あっ……その……」
勇者の息子「うおっ、スッゲー美人」
26 :
割と面白い
27 :
さるったな
28 = 1 :
酒場のマスター「……どうかされましたかな」
女剣士「いえ……なんでもありま」
勇者の息子「急に立ち上がってビックリしたーどうかしたの?」
女剣士「あっ、いやっ、その、」
勇者の息子(ん? この女、もしや、コミュ障か?)キュピーン
女剣士(だ、駄目なんだ、近そうな年齢の男と話すのは、苦手だ……)
酒場のマスター「……そういえばあなたは魔物討伐が目的の流れの方でしたな」
女剣士「は、はいそうですが……」
勇者の息子「マジか。俺も流れになりそうなんだけど」
女剣士「しょ、しょうなんですか」
勇者の息子「……」
30 = 27 :
しえん
31 :
女剣士かわいい
32 = 1 :
勇者の息子(あれ? 最初コミュ障かと思ったけど、マスターとはなんか普通っぽくね)
勇者の息子(まさか避けられてんの俺か?)
勇者の息子(ウソだろ、傷つくわー)
女剣士(し、しかし、ゆ、勇者だと言うのは本当だろうか。しかし、その割には細すぎるような……)ジー
酒場のマスター「……やれやれ」ボソリ
酒場のマスター「お嬢さん、確か貴方、異国の剣術で随分と馴らしてたようですな」
女剣士「はい、ラバラス流剣術の免許皆伝です」
勇者の息子「俺とあんまり年齢変わりなさそうに見えるのにスゲー」
女剣士「しょしょ、しょ、しょんなことないれすよ……」
勇者の息子「……」
34 = 1 :
勇者の息子(ちょっと良いところ見せるか)
勇者の息子「マスター、林檎二つ」
酒場のマスター「ほらよ」シュッ
勇者の息子「おうよ」パシッ
女剣士(り、林檎を二つ片手に持った、だと……何をする気だ)ジー
勇者の息子「よく見てて」ブシュ
女剣士「ッ!?」
女剣士(この細腕細指で一つならまだしも、二つを軽々と片手で潰した、だと……)ジジー
女剣士「マスター、これは……」
勇者の息子(俺に聞かねぇのかよ。嫌われてんな確実にこりゃあよ。初対面なのに俺なんかしたか)
36 = 1 :
酒場のマスター「こいつは、親父に仕込まれたのさ。人間万力って修行でな」
女剣士「人間万力、ですか……」
勇者の息子「そうそう、握力ってのは、窮地に立たされたときに必ず役に立つってね。小さい頃から
鉄球を握りつぶす修行させられてたんだよ。親父は修行しなくても小さい頃から潰せたらしいけど」
女剣士「マスター、すごいですね」
勇者の息子(俺は無視かよ)
女剣士(勇者である事は確定に近いな……)ジー
勇者の息子「……オレの顔になんかついてる?」
女剣士「あひっ!」ズササ
女剣士(駄目なんだぁ! 近い年齢の男とは話せない~~~!)
酒場のマスター「はははっ」
勇者の息子「……」
38 = 1 :
酒場のマスター「どうだい、このお嬢さんを仲間にしたらいいんじゃねぇかな」ヒソヒソ
勇者の息子「冗談きついぜ、俺の事ガン無視してんだぞこの子」ヒソヒソ
女剣士(な、なんかこっち見てヒソヒソしてるな……)
女剣士(何を話しているかは知らないが、私もどうにかして、勇者(仮)と会話せねば……)
女剣士(あの握力、仲間になるに相応しい男である事に違いはあるまい。それに、変な事してこなさそうだ。……私、勇気を出して!)
酒場のマスター「だがよ、年齢も近い、プロフでは、お前と同い年だ。それに即解散なんだろ?」ヒソヒソ
勇者の息子「いやでも城に行くまでの間ですら息つまりそうだし」ヒソヒソ
女剣士「あ、あひょ~」
40 = 1 :
酒場のマスター「どうかしたかい、お嬢さん」
女剣士「いえ、そこの殿方と少々お話をして見たいと思いまして」
勇者の息子「ん? 俺?」
女剣士「ふぁ、ふぁい」
勇者の息子「……」
勇者の息子(林檎潰しでビビった、なんてことはないよな。この子どっかの剣術の免許皆伝らしいし)
勇者の息子(しかし、なぜこうも距離を置かれるのか)
勇者の息子「……あの、もしかして君、俺の事嫌い?」
女剣士「しょ、しょんなことはありましぇんけど」
勇者の息子「なんか、マスターとオレに対する態度違くない?」
女剣士「き、きのしぇじゃないれしょうか」
41 = 26 :
かわいい
42 = 1 :
勇者の息子「……」
酒場のマスター「さて、俺は仕入れに行くとするかな」
勇者の息子「あっ、おいハゲ待てや」
酒場のマスター「誰がハゲだこれは剃ってんだよボケ」ガン
勇者の息子「ぐええええ……す、垂直に頭を殴るなっつーの。王様の娘みたいな顔になっちまうだろうが」
酒場のマスター「はははっ、じゃあな」スススー
勇者の息子「あっ、おい、フェードアウトすんじゃねぇよ! あっ、おいってば!」
ガチャバタン
勇者の息子(どうしろってんだよ……)
女剣士(声かけたのはいいけど、どう切り出そうかな……)
43 = 1 :
女剣士(……会話になると駄目になるんだ。どうしたら……あっ、そうだ、イモ。
この男はイモだと思えばいいんだ!)
女剣士「……イモイモイモジャガイモサツマイモ」
勇者の息子(えっ、今この子サツマイモつった?)
勇者の息子「……サツマイモ、食べたいの?」
女剣士「いえ、なんでもありません」
女剣士(出来た~! イモ、イモだと思えば楽勝じゃん!)
勇者の息子「あっ、そ、そう……」
勇者の息子(なんか起伏が激しい子だなぁ~精神不安定なのかな)
45 = 23 :
ほ
46 = 1 :
女剣士「それで、あなたの先ほどの林檎潰し、見せて貰いましたが、すごいですね」
勇者の息子「そ、そう?」
女剣士「えぇ、それに、失礼ながら、会話が聞こえてまして、勇者でもあると」
勇者の息子「まぁ、成り行きでね」
女剣士「いえ、あなたのその力ならば順当ではないかと」
勇者の息子「そうかね」
女剣士「若輩ながらも私、世界を少々周っておりましたが、その細腕細指で林檎二つを潰す人間を見た事がありません」
女剣士「そして、勇者であるから、自分も流れになりそうだと仰ったのですね? そうでしょう!?」グイ
勇者の息子「か、顔近いなぁ~」
女剣士「あっ……////」バッ
女剣士(そ、そうだった……イモだと思って油断したぁ~//////いやイモなんだけどイモじゃない? ん? イモ? いやイモ)
47 :
ほ
48 = 1 :
女剣士「……イモイモジャガイモサツマイモ……」
女剣士(よし!)
勇者の息子(またイモイモ言い始めたよ、大丈夫かこの子、頭が)
勇者の息子「……あの、やっぱり、イモ食いたいわけ?」
女剣士「いえ、なんでもありません」
勇者の息子「あっ、そう……」
女剣士「イモは、でも、そうですね、嫌いではありません。中々凛々しいお顔つきですし」
勇者の息子(マジで大丈夫かこいつ)
女剣士「お、オホン、ところで、お話なのですが……」
勇者の息子「ん? 何?」
女剣士「わ、私も旅にご同行させて頂けないでしょうか!!」
女剣士(言えた~! イモ作戦万歳!)
50 = 1 :
勇者の息子「ふむ……」
勇者の息子(確か、免許皆伝。この実績なら、女でも王様納得するか?)
勇者の息子(しかし、ちょっと精神不安定気味のようだし、即解散とはいえ、なんか問題起こされても厄介)ウウム
女剣士(な、なんか唸ってる……)
女剣士「……私ではお力になれませんでしょうか」
勇者の息子「……そういえば、君はなんで流れの魔物退治なんかしてるわけ」
女剣士「え?」
勇者の息子「いや、最近魔王があんまり戦争に興味示さないし、仕事もそんな無いし、別にほかにも生計立てる方法いくらでもあるじゃん」
勇者の息子「君、美人だし、良いところの男捕まえられるんじゃないの」
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