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    元スレ女友「アンタの体質って何なの?」男「…」

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    351 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:21:55.98 ID:ffTmUzt80 (+25,+30,-146)
    「…ごめんね、また心配かけちゃったね…」

    女友「馬鹿っ…馬鹿馬鹿っ…なにいってんのよ、あたしは…っ」

    「でもよかった…あなたを助けられて…本当に…本当に…」

    女友「…馬鹿、ほんっと馬鹿…」ぎゅっ

    「……え」

    女友「ど、どうかしたのっ? 怪我痛むとかっ?」


    「───うふふ、あはは……」


    女友「…嘘」

    「なんで…立ち上がれるの…」



    「サイッコーね、マジで最高。ギュンギュンきちゃう…なによれこ、最高に最高にッ…!」


    黒猫「ふッ幸じゃないのォオオオオオ!!!」
    352 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:23:03.03 ID:6QYeSLLI0 (+34,+29,-3)
    本心すら打算的に考える人はいるだろう
    353 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:24:33.65 ID:5xyikEna0 (+32,+29,-4)
    >>352
    まじでどうでもいい話だけど、
    お前の書き込んだ時間なかなかいいな
    354 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:28:51.09 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-179)
    ギィ!ギィン! ギギギギギギギギィイイイイイイイイン!


    黒猫「くっく…あははっ…あひゃひゃ! なによこれ、貴女最高じゃないっ!?」

    「なんて人…あの痛みに…」

    女友「化け物ッ…!」

    黒猫「あららぁ? 酷い言い草! 私ってばちょーと不幸になったダケじゃないのぉ」

    黒猫「知らないの? 痛みっていうのはねぇ、もっとエグくて大変なものなのよぉ?」

    黒猫「…傷跡のない痛みなんて、中々スリリングだったけれども」

    黒猫「残念ねぇ…もっとその努力は違う人達に使いなさいねぇ」

    「ううっ…」

    「…すっげー痛かった…」

    女友「えっ…そんなっ…!」

    「なんで…」

    黒猫「んふふ。舐めないでねん、こっちは黒猫組よ?」
    355 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:32:55.58 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-175)
    黒猫「傷つき噛み付き、命を喰らう───それがモットー黒猫組っ」

    黒猫「気絶させるなら、処女膜ぶち破るぐらいの痛みを持って来なさいね」

    「……っ…」

    女友「噂は聞いてたけどっ…ここまで化け物じみた集団だったなんて…!」

    黒猫「さてさて」ぽん!

    黒猫「…ひどい傷ねぇ…後が残っちゃうかもしれないわぁ」

    すたすた

    黒猫「けれど、あれね。大切に守られてて、とっても幸せそう」

    黒猫「──だからもっと残しなさいッ!」ガッ!

    「っ…あああああ!!」

    黒猫「んん~~~いい声、最高。幸せ…!」グリグリ

    「あああっ…ああああ!!!」

    女友「やめなさッ」
    356 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:35:12.10 ID:FOVFmyOn0 (+27,+29,-32)
    どう考えても処女膜破られるより遥かに痛いと思うんですけど…
    357 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:37:06.66 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-212)
    黒猫「抑えてなさい」

    「ういっすー!」

    「はいはーいこっちにきてねー」

    女友「やめっ…離しなさい! やめて! お願いよ!!」

    黒猫「嫌だやーめない」グチュ!

    「ッ~~~~~!!!!」

    黒猫「どお? 痛い? 痛いのかしら? ……あっは、きたきたきた。これがシンクロってやつなのかしらっ?」ぞくぞくっ

    キィイイイイイイイイイイイイン!

    黒猫「ん~~んっは。気持ちいい…痛みだけが来るなんて、最高ね。素晴らしい、貴女を見込んで本当に良かったわぁ」すっ

    「いっぐ…っはぁ…っはぁ…!」

    黒猫「これなら十分に戦力となるわよね、そうよね? そうと言ってよお願いだからぁ?」

    「うっ…っは…ぺっ!」

    黒猫「…あら」

    「貴女のっ…ちからになるもんか…!」
    358 : 忍法帖【Lv= - 2013/08/13(火) 23:38:54.31 ID:Tk5OXWjD0 (-23,-11,-1)
    359 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:39:20.23 ID:L49hPGSb0 (-27,-15,+0)
    360 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:40:41.56 ID:5nj0WGHxO (+26,+29,+0)
    >>352
    容赦姫か
    361 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:41:09.17 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-137)
    黒猫「…最高ッ」ぐりっ!

    「きゃああああああああ!?」

    黒猫「…ふぅ、すっきり。さてどうしましょう?」

    女友「あっ…あっ…あああっ…!!」

    黒猫「んふふ。これからもっと──この子は躾けないとね、役に立つ子として…」

    黒猫「あはははははははははは!!」

    「はぁ…はぁ…」

    (駄目、だった…やっぱり…なにも出来なかった…)

    (変われなかった…自分の運命を…私は変えることが出来なかった…)

    ぎゅっ…

    (だけど、喧嘩は売れた……!)

    (ちゃんと立ち向かえた…怖がるずに、ちゃんと自分で決めて行動ができた…!)
    362 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:47:18.23 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-156)
    (やったんだ…! ちゃんと答えを出すことが出来たんだよ…!)

    (出来てっ…出来て、出来て……)

    (…ううっ…ああっ…なんで、なんでなんで! どうして!)

    (ここまでしても駄目なの!? どうして! どうして!?)

    (私は頑張ったのにっ…! ちゃんと強くなろうって、頑張ったのに…!)

    (運命に勝とうと頑張ったのにっ…なんで上手くいかないの…!?)

    (……私はもう…なにも出来ないよっ…)

    (もうっ…もうっ……)

    「…お願い…」

    (今の私には…こうすることしかできない…)

    「助けて…もう、私にはできることがない……」

    (なんでもいいから…どうか、どうか…私と…女友ちゃんを…)

    「助けてよぉ…!!」


    「──良いだろう。それがお前の望みであるのであれば」
    364 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:52:13.35 ID:5xyikEna0 (+18,+28,-2)
    俺の出番か
    365 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:52:19.22 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-118)
    バッゴォォオオオオオオオン!!


    「…え」


    パラパラ…


    「──師匠が昔に言っていた。女が泣いているなら、駆けつけ背負って」


    「パンツを見るのが男の宿命だとなっ!!!」びっしいいいい!!


    「……」

    「待たせた。イベントに遅刻は厳禁だが、今回は許せ」

    「なんで…ここに…」

    「ほぅ。中々面白いことを言うな、お前」

    「…パンツを見に来た、ただそれだけだ」

    「………」
    366 : 以下、名無しにか - 2013/08/13(火) 23:55:26.54 ID:ffTmUzt80 (+35,+30,-107)
    「よっと、すまない。トラックの運転手、このままバックしてくれ」

    「あんちゃん無茶すんなよー!」

    「ははは! それは貴方にぜひ言いたい!」

    「──さて、ふむ…」


    黒猫「…」

    女友「…」

    「……」


    「凄い状況だな、まあ大体は把握した」コクリ

    黒猫「…あなた」

    「待て!!」

    黒猫「……」

    「少し、待ってくれ。意外とこう見えて俺、テンパっているんだ」
    367 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:00:22.23 ID:BOUGXF0I0 (+33,+30,-212)
    黒猫「…突然トラックでシャッターぶち破り、現れたあなたが? テンパる?」

    「それは俺も予想外だったんだ、しかし、そういったイベントなのだろう」

    黒猫「……」


    「なにがこうも強引で、わかりづらい。しかし、声は聞こえた──」

    「──この俺を呼ぶ声がなっ!」


    女友「……あ、アンタ! 馬鹿! アンタ何してんの!?」

    「お、おお。大丈夫かお前…」

    女友「アタシの心配はどぉおおでもいいのよっ! いきなりなんなの!?」

    「お、俺もわからんのだ…流れ的にここまで来て…」

    女友「はぁ!? ばっっかじゃないの!? ばーかばーか!!」

    「なにをそこまで言わなくたっていいだろう!? このクズが!!」

    「…ぷっ」
    368 : 忍法帖【Lv= - 2013/08/14(水) 00:01:33.45 ID:z3vV/zvy0 (-23,-11,-1)
    369 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:05:38.80 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-161)
    女友「なによっ! 昨日あれだけ言っておいて結局はホイホイ助けに来たわけ!? ほんっと単純よねアンタって!!」

    「むっ…わ、悪いか! 確かに調子がいいと思われても仕方ないが…」

    女友「ばーか!! いいのよっ! もういい!!」

    女友「っ…ここまで、来てくれたんでしょ…?! だったら、助けなさいよっ…!」

    「…おう」

    「男くん…」

    「大丈夫か、酷い怪我だ…」ビリ! ぐるぐる…

    「…ありがと」

    「いや、良い。とりあえず……頑張ったんだな、お前」

    「…頑張ったよ」

    「凄いな。本当にお前が決めたことなのか?」

    「…うんっ…自分でどうにかしようって…思ったんだよ…!」ぎゅっ

    「…そうか尊敬するぞ。心からお前のこと、尊敬しよう」
    370 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:09:07.26 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-165)
    「ありがとっ…貴方にそう言われるなんて私…本当に嬉しい…っ」

    「…いや、感謝はするな」

    「えっ…?」

    「俺はお前に感謝されるような…強い人間じゃない」

    「お前と一緒で、弱いやつだ」すっ

    「弱い?」

    「ああ、そうだ。四校戦争を止めようとも、東の吸血鬼と呼ばれようとも」

    「──それは単純な飾りでしか無いんだ」

    「……」

    「だから…待ってろ」くるっ

    「もう少しで──お前に追いつく、そして追い越してやるぞ」

    「期待しててくれ、俺が変われるってことを」

    「…うん、わかった」
    371 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:13:42.18 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-180)
    「……ふぅ」

    パチパチ…パチパチ…

    黒猫「なんて、なんて、イイハナシなのかしらぁ。涙がちょちょ切れそう、素敵ね」パチパチ

    パチ…

    黒猫「努力をしてるのね。頑張ってるのね、立ち向かおうと…しているのね」

    黒猫「かっこいいわ。まるでヒーローじゃない…なんて幸せで幸運に満ち溢れた───」

    黒猫「──私よりも幸せそうな、人」

    がたん!

    女友「え──天井から何か落ちて、あぶなッ!」


    ズッガァアアアアアアン!!


    黒猫「…あら、不幸ね」

    黒猫「もしかしてさっきのトラックのせいで、天井の鉄骨が立て付けが悪くなったのかしら?」

    黒猫「それもドンピシャ。貴方の真上……んふふ、不幸不幸…なんて不幸!!」
    372 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:16:34.69 ID:aOO7PcRwO (+27,+29,-29)
    この黒猫の髪型がウニ頭な気がしてきた
    373 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:17:47.90 ID:p1fYKtH30 (+24,+29,-8)
    いやいやボブカットだろ、ふわっふわの
    374 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:18:15.64 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-124)
    「無駄だ」


    ぶぁああ!!


    黒猫「──なっ…!」

    「…無駄だ、今はまだイベント中だ」

    「俺が安全に──パンツを見るまでは、怪我一つしない」

    黒猫「なにを、いって…! そんな、貴方は確かに不幸になったはずよ!!」

    「不幸? ああ確かに、俺は不幸なのかもな」

    「…未だにパンツが見れてないことに、不幸を感じてるぞ!!」

    黒猫「………」

    「しかし、さて──本気を出そうか」

    カチャ…

    「並行してイベント消化に挑むとしよう。ああ、そうそう…聞かせてくれ」

    「──お前の下着の色、何色だ?」
    375 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:18:32.07 ID:fy1Fw0Wr0 (+22,+29,-1)
    猫耳ホットパンツっ娘
    376 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:21:46.91 ID:3As3+tAp0 (+0,+12,-1)
    377 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:22:38.49 ID:BOUGXF0I0 (+33,+30,-135)
    黒猫「…言うわけ無いでしょう! あなた達! コイツを捕まえなさい!」

    「りょ、了解っす!」

    「オラ! 一人でなにが出来るってんだよォ!!」

    「オラァああああ!!」


    「……」すっ

    「痛ッ…」コケッ


    「馬鹿だ! アイツ転んだぞ! マウント取ってタコ殴りに───」

    「──きゃあああ!! お、お前! 服服!!」

    「えっ…!?  きぁあああああ! な、なんでウチ裸に…!?」ばばっ


    「…む、すまない。コケた時に脱がしてしまったようだ」
    378 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:25:09.43 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-121)
    「うっ……うぇえええええん!!」

    「ひ、酷い…なんて奴なの…!?」

    「不可抗力だ。そんなこともありえるだろう?」

    「無いわ! 死ねッ!」ブオ

    「あ、百円見つけた」ひょい

    「うわぁ!?」すぃー!

    「ん、おっと」

    ぽすん

    「…大丈夫か? 怪我はしてないようだが」

    「えっ…あっ…そのっ…えっと…」

    「あ、すまん。胸を触ってしまってるんだが…」

    「っ…きゃああああああ!!!」
    379 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:25:20.01 ID:fy1Fw0Wr0 (+8,+20,+0)
    すげーテク
    380 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:26:44.84 ID:wDcPKXMd0 (+27,+29,-7)
    こういう主人公が無双する話って死ぬほど









    楽しい
    381 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:30:09.00 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-146)
    「おおっ?」ずばぁ!

    「あああ! …え? なんで服が脱げて!?」

    「…本当にすまん。離した時に引っかかって、脱がしてしまったようだ」

    「なんっ…ふぇえええええええんっ!!」

    「な、なんだコイツ…! 次々に裸にひん剥いて行くぞ…!?」

    「ど、どうするっ? あたし見せられるような下着履いて着てないぞ…!」

    「どうした?」ずぃ

    「っ…っ…!」びくん

    「き、きた…こっちきた…!」

    「やめろ押すな! 押すなって!!」

    「ぎゃああああ!! しねええええええええ!」だだっ!

    「……」

    「む。その辺窪みがあって危ないぞ」
    382 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:32:58.95 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-136)
    「きゃっ!?」コケッ

    「よっと」ぎゅっ

    「え…あ、ありがと…」

    「気をつけろよ。それに女の子が…こんなモノ持っていては危ない」

    「お、女の子って…ウチそんな…初めて言われた…」

    「なんだと、それは見る目がない奴らだったんだろう」

    「──可愛いぞ、誇っていい」

    「……」きゅうん


    女友「…ナニアレ」

    「いやはや、爽快だねぇーっと」

    女友「え、この声…!」

    「どうも。昨日ぶりだね」
    383 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:34:21.21 ID:IzlRkLQZ0 (+30,+29,-5)
    (敵の中に男がいたら詰んでたんじゃ…)
    384 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:34:58.88 ID:wDcPKXMd0 (+31,+29,-2)
    >>383
    パンツ見るまで無敵だから大丈夫
    385 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:37:14.27 ID:xYcW3zUc0 (+19,+29,-18)
    何故男にLSが通用しないと思った?
    386 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:38:03.73 ID:3As3+tAp0 (+0,+12,-1)
    387 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:38:49.98 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-174)
    女友「アンタ! 来てたの!?」

    「シッ! 静かにしてて…そうだよ、まだ男は気づいてないみたいだけど」

    女友「そ、そう…だけど何なのあれ…?」

    「うん? どうみたって【東の吸血鬼】じゃないか、あの英雄のね」

    女友「…あれがそうなの?」

    「うーん、見たところによると…少し違うかな」

    「若干、口調が戻りかけてるけれど。今の男にほぼ近いかな」

    女友「……えっと」

    「それにね、もっと断言してみれば」

    「──ぜんぜん違うよ、四年前の男とはまったくもって違う」

    「見てごらん」

    女友「……」すっ
    388 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:39:39.40 ID:IG5cZjdp0 (-21,-9,-1)
    支援
    389 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:43:04.11 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-162)
    「む。そこはさっきの鉄骨で地割れが起きている!」すっ

    「きゃっ!」

    「…大丈夫か?」

    「おらぁ!!」

    「…そのバット折れかけてるぞ」

    「うぉおっ!?」バキ!

    「ほらな。怪我せずに住んだ」ぱしっ


    女友「…一々心配してるわね、ってか心配してるのよね? その後裸にひん剥いてるけれど!」

    「凄いよね。あれが【東の吸血鬼】だなんて…ボクは信じられない」

    「昔彼は為すがままに人の心を蹂躙してた。けど、今はそうじゃない」

    「──変わったんだ、ちゃんと」

    女友「……」

    「あと、少しだったんだよ。きっとさ」
    390 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:46:40.30 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-154)
    「男がなりたかった──希望の自分」

    「あと少しで、どんなのものなのか…形がわかる寸前だったんだ」

    「…けど、その少しが遠かったんだろうね」

    「そんなことに…四年もかかったんだ、本当に君は…不器用な人間だ」

    女友「……」


    「あ、すまん! パンツまで脱がして…!」


    女友(とても不器用そうには見えないけど…)

    「さて、そろそろここも危険だよ」

    女友「えっ? どういうこと…?」

    「西林校の生徒がね。黒猫組討伐隊を組んだそうなんだ」

    女友「嘘? 本当にッ?」
    391 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:52:13.33 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-186)
    「そうだよ。久しぶりに──他の仲間に連絡をとったんだ」prrrrrr

    女友「仲間…?」

    「うん、そうだよ。ボク達の仲間は今、四校それぞれに居るんだ」

    女友「えっ!? なにそれ!?」

    「西林校の──【髭面】って知ってるかな? 王の側近の一人なんだけども」

    女友「し、知ってる! 有名人じゃない!」

    「今、それから電話が来たよ」ぴっ

    『よぉーガッハッッハ!! なんだ久しぶりだなぁ友よぉ!』

    「元気そうで何よりだよ。そっちは?」

    『んあー? こっちは相変わらずだなァー! 誰にも気づかれねェー人生歩んでんよォ!』

    「さすがだね、『空気体質』の実力は」

    『ガッハハハ! 褒めるな褒めるなぁ! …んで、そっちはどうだ?』
    392 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:53:42.21 ID:fy1Fw0Wr0 (+20,+27,+0)
    超羨ましいんだけど
    393 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:57:26.93 ID:IG5cZjdp0 (+15,+27,+0)
    こういうの好き
    394 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 00:58:15.01 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-192)
    「…今は」

    「そうだね、ボクらの英雄が頑張ってる最中さ」

    『うぉおおおお!! なんだよなんだよォ! 水クセェなっ! 俺にも見せろよォ!!』

    「それは残念だ。今日だけの特別イベントっぽいからね」

    『んだよ~アイツは本当に適当な野郎だなぁ…ったく、こっちに遊びこいって言っとけ!』

    「うん、わかった。それで…そっちの動きは?」

    『おっ? ああ、今向かったところだァ。オレの横入れだったしな、一発で大将も動いたぜ!』

    「あの〝自称英雄〟がかい?」

    『そう言うな言うな。オレはその大将に使えてる身だぞォ? 悪くはいえん! だがまぁキモイやつだがな!! ガハハハハ!!!』

    「くすくす。とりあえず了解したよ、あとはこっちで済ませるから」

    『おうよォ! 元気でなァ戦友!』

    「…さて、そろそろ動き出すよ」

    女友「え、ええ…わかった」
    395 : 忍法帖【Lv= - 2013/08/14(水) 00:59:17.72 ID:8wIE94no0 (-23,-11,-1)
    396 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 01:02:20.15 ID:yiVJNUQ50 (+22,+29,-4)
    負ける気がしない主人公って好き
    397 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 01:04:46.33 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-107)
    ~~~

    「…ふぅ」


    「ひっぐ…ぐすっ…」

    「家にかえりたぁああいいっ…」

    「おかあああさああああああ!!」


    「…疲れた、だが、こんなものか」

    「………」

    (これが俺の体質…? いや、違ったはずだ)

    (俺は今までの経験で──下着の色で、なんのイベントが起こるか予測ができた)

    (あくまで経験上での予測だ、しかし、これはそれを超えている──)

    「まるで未来を予知したかのような…」

    「…ッ!?」

    ひゅん!
    398 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 01:09:03.01 ID:BOUGXF0I0 (+35,+30,-181)
    「…危ないだろう。それはナイフだぞ」

    黒猫「……」

    「殺す気か? 学生の身分での重罪は、後に後悔の元になるぞ」

    黒猫「…いいじゃなぁい、後悔。それって不幸でしょう?」

    黒猫「不幸を時の流れで重ね重ね重ねっ…そしたら大きな不幸になる…」

    黒猫「じゃあその後に待つのはぁ!? こううううううううううううんっ!!」

    ばっ! バババ!

    「ぐっ…」

    黒猫「…あら、あらららら。動きが鈍くなぁい? どうしたの? さっきみたいな動きは?」

    「……っ」

    黒猫「なるほどねぇ。やっぱりそうなるんだ…」

    「なにがだ、くそ…なんだ確かにお前の動きが読めない…!」
    399 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 01:10:47.54 ID:fy1Fw0Wr0 (+22,+29,-5)
    やっぱり黒猫は中ボスなのかね?
    400 : 以下、名無しにか - 2013/08/14(水) 01:12:09.55 ID:Or5FLpgK0 (+24,+29,-1)
    まさかこいつ…パンツはいてない…!?
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