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元スレ女友「アンタの体質って何なの?」男「…」
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「ひとつ言ってやろう。この世には運命がある!」
男「前に聞きましたけど」
「うるせーな、黙って聞いてろ。あのな? 俺はお前の救ってやったんだぞ、ヒーローだぜ?」
男「……」
「よし。じゃ、続けるぞ」
「運命は神様やらが作ってるらしい。しかし、その神様もどーも性格が悪いんだよ」
男「…まるで神と会ったような口ぶりですね」
「当たり前だ、まだまだ喧嘩してる最中だぜ?」
男「信用出来ません」
「じゃあ信じろ。それだけでテメーの答えになるぜ、神様は居るししかも馬鹿だ」
男「前に聞きましたけど」
「うるせーな、黙って聞いてろ。あのな? 俺はお前の救ってやったんだぞ、ヒーローだぜ?」
男「……」
「よし。じゃ、続けるぞ」
「運命は神様やらが作ってるらしい。しかし、その神様もどーも性格が悪いんだよ」
男「…まるで神と会ったような口ぶりですね」
「当たり前だ、まだまだ喧嘩してる最中だぜ?」
男「信用出来ません」
「じゃあ信じろ。それだけでテメーの答えになるぜ、神様は居るししかも馬鹿だ」
男(なんて言い草だ)
「勝手に人のことを殺そうとするし、自分の都合で大地震を起こしたりするんだ」
「…なぁ馬鹿だろ?」
男「それ、二十年前の大地震のことですか?」
「うん。あれって俺のせいだし」
男「……」
「んだから本当だって。それに、救ったのも俺だよ。やべぇこの顔全然信用してねえな…」
男「それで?」
「お、おおっ? だからそのー……運命って奴? それに躍らされるのはバカをみるってことだ」
「結局は神様の……つか、様ってつけるの嫌だな。あの神の勝手な都合が運命ってわけだ」
「なんで人はその都合に合わせなくちゃ行けねえんだ? 違うだろ、人は自分の道を進むもんだ」
「勝手に人のことを殺そうとするし、自分の都合で大地震を起こしたりするんだ」
「…なぁ馬鹿だろ?」
男「それ、二十年前の大地震のことですか?」
「うん。あれって俺のせいだし」
男「……」
「んだから本当だって。それに、救ったのも俺だよ。やべぇこの顔全然信用してねえな…」
男「それで?」
「お、おおっ? だからそのー……運命って奴? それに躍らされるのはバカをみるってことだ」
「結局は神様の……つか、様ってつけるの嫌だな。あの神の勝手な都合が運命ってわけだ」
「なんで人はその都合に合わせなくちゃ行けねえんだ? 違うだろ、人は自分の道を進むもんだ」
「運命が決めたことがあろうと、それが納得出来ないんだったら──抵抗しろよ」
「神が絶対だって、誰が決めた? 昔の訳のわからないヒゲモジャ共が勝手に決めたことだろ?」
男「……」
「抵抗していいんだよ。喧嘩だって、なんだって、売ってもいいんだ──神にな」
男「勉強になります」ぺこり
「ちっとも思ってない顔で言うな」
男「そんなことありません、師匠」
「…うむ、その師匠って奴いいな。どんどん呼べ、気に入った」
「──さっきからなに話しているのですか。あなた」
「うおっ! ち、違うんだ。ちょっくらコイツに年配としてのだな…!」
「そうなのですか。あなたが、あなたみたいな存在で」
「…ちょっと口悪くない?」
「神が絶対だって、誰が決めた? 昔の訳のわからないヒゲモジャ共が勝手に決めたことだろ?」
男「……」
「抵抗していいんだよ。喧嘩だって、なんだって、売ってもいいんだ──神にな」
男「勉強になります」ぺこり
「ちっとも思ってない顔で言うな」
男「そんなことありません、師匠」
「…うむ、その師匠って奴いいな。どんどん呼べ、気に入った」
「──さっきからなに話しているのですか。あなた」
「うおっ! ち、違うんだ。ちょっくらコイツに年配としてのだな…!」
「そうなのですか。あなたが、あなたみたいな存在で」
「…ちょっと口悪くない?」
>>1の過去作読んできたよ
面白かったよ
面白かったよ
男「こ、こんにちわ…」
「どうも、こんにちわ。あなたがあの噂の…?」
「そうそう!この街で最強になった奴らしいぜ? すげえよな、俺がいるってのに!」
「…何故対抗意識を燃やしているのですか、はしたない」
「だって…」
男(綺麗な人だ…しかし、なんとも記憶に残らないような…儚さがある)
「んーむ、はてさて。なんと、いきなりだが俺は旅に出る!」
男「はっ?」
「すまんな急に。いやなに、ちょっと──不思議な出会いがあったもんでな」
男「不思議な出会い?」
「ああ、そうだ。俺もにわかに信じられないんだが…ま、あの悪魔がいうからには本当なんだろうけども」
「どうも、こんにちわ。あなたがあの噂の…?」
「そうそう!この街で最強になった奴らしいぜ? すげえよな、俺がいるってのに!」
「…何故対抗意識を燃やしているのですか、はしたない」
「だって…」
男(綺麗な人だ…しかし、なんとも記憶に残らないような…儚さがある)
「んーむ、はてさて。なんと、いきなりだが俺は旅に出る!」
男「はっ?」
「すまんな急に。いやなに、ちょっと──不思議な出会いがあったもんでな」
男「不思議な出会い?」
「ああ、そうだ。俺もにわかに信じられないんだが…ま、あの悪魔がいうからには本当なんだろうけども」
「…またあの悪魔と会ったのですか、どういうつもりなのですか、私のような天使が居るというのに」
「自分で言う? ま、確かにお前は天使だけどさ…」
男(人前でどうどうとイチャイチャと…)
「──とにかく、俺は今日からこの街を離れる」
男「……っ…」
「安心しろ。ちゃんと戻ってきたやるよ、お、そうそう…じゃあ一つ宿題を残してやろう」
男「宿題?」
「ああ、この街に俺と──コイツとの娘がいる。そいつと仲良くしてやってくれ」
男「…娘」
「んだよチキンハートか? 度胸を見せろよ青少年」
男「……」
「仲良くしてくれるだけでいい。お前とはきっと、いい関係になるだろって思う」
「自分で言う? ま、確かにお前は天使だけどさ…」
男(人前でどうどうとイチャイチャと…)
「──とにかく、俺は今日からこの街を離れる」
男「……っ…」
「安心しろ。ちゃんと戻ってきたやるよ、お、そうそう…じゃあ一つ宿題を残してやろう」
男「宿題?」
「ああ、この街に俺と──コイツとの娘がいる。そいつと仲良くしてやってくれ」
男「…娘」
「んだよチキンハートか? 度胸を見せろよ青少年」
男「……」
「仲良くしてくれるだけでいい。お前とはきっと、いい関係になるだろって思う」
男「…俺は」
「だが、好きになるなよ!! いい子だが、お前にはやらん!!」
男「……」
「…あなた」
「お、おう。まぁ良い、それはいいんだ」
「お前、もうちょっと頑張れよ。もっと前を向け、ちゃんと自分を信じろ」
「──そして好きな女を作れ、それだけで、世界が変わるぞ」
男「好きな…?」
「ああ、俺は変われた。そして、世界を救ったぜ?」
男「…そんな馬鹿な話を信じるとでも」
「だーから信じろ。そう思いたいのなら、信じきって通り抜けろ」
「だが、好きになるなよ!! いい子だが、お前にはやらん!!」
男「……」
「…あなた」
「お、おう。まぁ良い、それはいいんだ」
「お前、もうちょっと頑張れよ。もっと前を向け、ちゃんと自分を信じろ」
「──そして好きな女を作れ、それだけで、世界が変わるぞ」
男「好きな…?」
「ああ、俺は変われた。そして、世界を救ったぜ?」
男「…そんな馬鹿な話を信じるとでも」
「だーから信じろ。そう思いたいのなら、信じきって通り抜けろ」
「それでももし、こわいんなら。そうだな、やっぱ好きなやつを作ったほうが話が早い」
「──守るべきものが近くにあるんなら、でっかい敵もこわくねーぞ」
男「……」
「さて…行ってくるわ」
「……」
「大丈夫だって、心配してんの? 俺、世界救ったけど?」
「…あっちはどうなってるか分かりません」
「馬鹿な俺が居たほうか? ハッ、大丈夫だよ。一発殴って正気にしてやるから」
「…祈ってます、貴方に」
「ああ、行ってくる」
男「……」
「じゃあな、元気にやってろ。すぐに帰ってくる」
「──守るべきものが近くにあるんなら、でっかい敵もこわくねーぞ」
男「……」
「さて…行ってくるわ」
「……」
「大丈夫だって、心配してんの? 俺、世界救ったけど?」
「…あっちはどうなってるか分かりません」
「馬鹿な俺が居たほうか? ハッ、大丈夫だよ。一発殴って正気にしてやるから」
「…祈ってます、貴方に」
「ああ、行ってくる」
男「……」
「じゃあな、元気にやってろ。すぐに帰ってくる」
「──おい人間! 貴様は歩くのも生きるのも遅いようじゃのぉ!!」
「うるせぇ悪魔。とっとくたばれ、まだ生きてんのか」
「カカカカ! なんともまぁ傲慢な奴よのぉ…しかしそんな貴様にワシは気に入っておる!」
「ったく…それで? アイツは何処に居るんだ?」
「なーに、先に〝ゲート〟を開いておる。どのような技術だろうなぁ…くっく、流石はワシと言うべきか」
「…お前じゃないだろ」
「まぁ確かにのぉ。あの身体、実に不思議じゃ──魂が人間で、器が悪魔じゃぞ?」
「どうだっていい。とにかく助けて欲しいと呼ばれたんだ、じゃあ救いにいく。それだけだ」
「くっく、いいぞいいぞ! 楽しみじゃ!」
「──さあ、救いに行くか。世界を……じゃあな、お前」
男「………」
~~~
~~
~
「うるせぇ悪魔。とっとくたばれ、まだ生きてんのか」
「カカカカ! なんともまぁ傲慢な奴よのぉ…しかしそんな貴様にワシは気に入っておる!」
「ったく…それで? アイツは何処に居るんだ?」
「なーに、先に〝ゲート〟を開いておる。どのような技術だろうなぁ…くっく、流石はワシと言うべきか」
「…お前じゃないだろ」
「まぁ確かにのぉ。あの身体、実に不思議じゃ──魂が人間で、器が悪魔じゃぞ?」
「どうだっていい。とにかく助けて欲しいと呼ばれたんだ、じゃあ救いにいく。それだけだ」
「くっく、いいぞいいぞ! 楽しみじゃ!」
「──さあ、救いに行くか。世界を……じゃあな、お前」
男「………」
~~~
~~
~
男「…あの人は何時だって…」
男「前を見続けていた…どんな困難も、絶対に救われるのだと…信じ、そして貫いた」
男「その言葉は…きっと、俺が信じれば───」
男「──俺にとっての答えになる」
男「…おい、起きてくれ女!」
女「……う…」
男「まだ意識はあるだろう!? それに俺の声が聞こえてるだろう…!?」
女「……うん…」
男「き、聞いてくれ…俺の言葉を…!」
男「お、俺はだなっ……ずっと、抱えている問題があって…!」
男「そんなものは、普通に乗り越えられる筈だった…!」
男「前を見続けていた…どんな困難も、絶対に救われるのだと…信じ、そして貫いた」
男「その言葉は…きっと、俺が信じれば───」
男「──俺にとっての答えになる」
男「…おい、起きてくれ女!」
女「……う…」
男「まだ意識はあるだろう!? それに俺の声が聞こえてるだろう…!?」
女「……うん…」
男「き、聞いてくれ…俺の言葉を…!」
男「お、俺はだなっ……ずっと、抱えている問題があって…!」
男「そんなものは、普通に乗り越えられる筈だった…!」
女「……」
男「だけど無理だった…! 出来なかった、ずっとずっと抱えたまんまだった…!」
男「俺はっ…怖いんだ、また人を傷つけるのではないかと…怖がっている…!」
男「まったく、お前と一緒で…何も変わらない…!」
女「……」
男「…こんな俺でも、それでも、乗り越えたいと願う理由がある…っ」
女「…それは…?」
男「っ……!!」
男「──人を本気で好きになってみたいんだ…っ!!」
男「相手を好きで好きで堪らなくなってみたい…っ…そして、それを相手に返せるほどの!」
男「ちゃんとした奴になりたいんだよ…っ!」
男「だけど無理だった…! 出来なかった、ずっとずっと抱えたまんまだった…!」
男「俺はっ…怖いんだ、また人を傷つけるのではないかと…怖がっている…!」
男「まったく、お前と一緒で…何も変わらない…!」
女「……」
男「…こんな俺でも、それでも、乗り越えたいと願う理由がある…っ」
女「…それは…?」
男「っ……!!」
男「──人を本気で好きになってみたいんだ…っ!!」
男「相手を好きで好きで堪らなくなってみたい…っ…そして、それを相手に返せるほどの!」
男「ちゃんとした奴になりたいんだよ…っ!」
男「俺はっ…何もわからない、きっと今でもわかってない!」
男「けどっ! それでも! 俺は──人を好きになってみたい…っ…!」
女「……」
男「はぁっ…はぁっ…俺は…ぐすっ…」
男「──変わりたいんだ…あの人が見た世界のような…その景色を見たい…!」
男「この目で同じような世界を…っ…俺の手で…!」
女「……」
男「…す、すまん…急に変なことを行って…急に言いたくなって、だな」
女「…うん」
男「どうしてだが、お前には…言っておきたかったんだ…ぐすっ…なんで、だろうな…っ」
女「…多分、それはね」
男「けどっ! それでも! 俺は──人を好きになってみたい…っ…!」
女「……」
男「はぁっ…はぁっ…俺は…ぐすっ…」
男「──変わりたいんだ…あの人が見た世界のような…その景色を見たい…!」
男「この目で同じような世界を…っ…俺の手で…!」
女「……」
男「…す、すまん…急に変なことを行って…急に言いたくなって、だな」
女「…うん」
男「どうしてだが、お前には…言っておきたかったんだ…ぐすっ…なんで、だろうな…っ」
女「…多分、それはね」
ぎゅうっ…
男「…え」
女「こういうことなんじゃないかなって、思う」
男「なん、で…」
女「…どう? 心臓、高なってる?」
男「……」
ドクンドクン…
女「頬が熱い?」
男「…あ」
女「…それに、恥ずかしい?」
男「っ……」
男「…え」
女「こういうことなんじゃないかなって、思う」
男「なん、で…」
女「…どう? 心臓、高なってる?」
男「……」
ドクンドクン…
女「頬が熱い?」
男「…あ」
女「…それに、恥ずかしい?」
男「っ……」
女「…それは私には分かるよ」
男「な、なんだこれは…! 俺は、一体…!」
女「ふふ、本当にわからないんだね」
男「お、教えてくれっ…俺はどうなってしまったんだ…?」
女「…それは言わない」
男「な、なぜだっ」
女「だって、あなたから言って欲しいから」
男「…お、俺から?」
女「いつでもいいよ…あなたが本当に気づけた時、ちゃんと私は聞いてあげる」
女「だから──だから、ね」
女「この大切な時間を…もっともっと、続けなくちゃいけないね」
キィイイイイイイイイイイイイン!
女「──私はそう〝望んで〟いる」
男「な、なんだこれは…! 俺は、一体…!」
女「ふふ、本当にわからないんだね」
男「お、教えてくれっ…俺はどうなってしまったんだ…?」
女「…それは言わない」
男「な、なぜだっ」
女「だって、あなたから言って欲しいから」
男「…お、俺から?」
女「いつでもいいよ…あなたが本当に気づけた時、ちゃんと私は聞いてあげる」
女「だから──だから、ね」
女「この大切な時間を…もっともっと、続けなくちゃいけないね」
キィイイイイイイイイイイイイン!
女「──私はそう〝望んで〟いる」
~~~
黒猫「…………ふふっ」
パラパラ…
黒猫「──倉庫はほーかい♪すべーてぺしゃんこ♪」
黒猫「みーんなっ! ふこぉ!」
黒猫「あはははははははは! あースッキリ、したのだわ」
黒猫「にしても…あらあら、私怪我一つなし? 幸せすぎない?」
黒猫「くっく…あははっ…なんてこと、とうとう私も幸せに───」
「──そうだよ、幸せだよ」
黒猫「…ッ!!?」くる
「誰も傷つかない。誰も悲しまない──そして幸せな空間」
女「私がそう〝望んだ〟から。だから誰も、傷つかない」
黒猫「…………ふふっ」
パラパラ…
黒猫「──倉庫はほーかい♪すべーてぺしゃんこ♪」
黒猫「みーんなっ! ふこぉ!」
黒猫「あはははははははは! あースッキリ、したのだわ」
黒猫「にしても…あらあら、私怪我一つなし? 幸せすぎない?」
黒猫「くっく…あははっ…なんてこと、とうとう私も幸せに───」
「──そうだよ、幸せだよ」
黒猫「…ッ!!?」くる
「誰も傷つかない。誰も悲しまない──そして幸せな空間」
女「私がそう〝望んだ〟から。だから誰も、傷つかない」
黒猫「どう、して……ッ!? 貴女は確かに崩壊に巻き込まれてッ…!?」
女「誰も巻き込まれてないよ。そうしないよう──使ったから」
黒猫「使った…ッ?」
女友「イタタ…あれ? 生きてる?」
友「……これは」
「なんすかいきなり…これ、うわわ!? 倉庫がめちゃくちゃ!?」
「体痛、くない? あれ? さっき頭ぶつけたのに…」
「ええええー!? なんだこれ?!」
黒猫「…ま、まさか…これは…」
女「……」
黒猫「し、し……〝シンクロ〟させたとでもいう、の?」
女「誰も巻き込まれてないよ。そうしないよう──使ったから」
黒猫「使った…ッ?」
女友「イタタ…あれ? 生きてる?」
友「……これは」
「なんすかいきなり…これ、うわわ!? 倉庫がめちゃくちゃ!?」
「体痛、くない? あれ? さっき頭ぶつけたのに…」
「ええええー!? なんだこれ?!」
黒猫「…ま、まさか…これは…」
女「……」
黒猫「し、し……〝シンクロ〟させたとでもいう、の?」
女「……どうなんだろうね」
黒猫「ば、馬鹿なこと…っ! 私の不幸が起因となって、崩壊した瓦礫が…!」
黒猫「誰一人として、人を傷つけないなんて!! そんなの!!」
女「……」
黒猫「あ、貴女はっ…〝運命〟とでもッ…シンクロしたとでも言うの…!!?」
女「わからないよ。私はただ、みんなが…傷つかないと願っただけ」
黒猫「なによそれっ…! もはやそれは〝体質〟じゃない! 神の…神のチカラじゃない!」
黒猫「自分の都合のように世界を変えられるっ! もはやもう、人間じゃ……」
「──失礼なことを言うな、猫」
黒猫「っ…!!」
男「コイツはれっきとした人間だ、勝手に規格外な存在にするじゃあない」
黒猫「っ…なによ…これ……嘘でしょ…私……不幸なの……?」
黒猫「ば、馬鹿なこと…っ! 私の不幸が起因となって、崩壊した瓦礫が…!」
黒猫「誰一人として、人を傷つけないなんて!! そんなの!!」
女「……」
黒猫「あ、貴女はっ…〝運命〟とでもッ…シンクロしたとでも言うの…!!?」
女「わからないよ。私はただ、みんなが…傷つかないと願っただけ」
黒猫「なによそれっ…! もはやそれは〝体質〟じゃない! 神の…神のチカラじゃない!」
黒猫「自分の都合のように世界を変えられるっ! もはやもう、人間じゃ……」
「──失礼なことを言うな、猫」
黒猫「っ…!!」
男「コイツはれっきとした人間だ、勝手に規格外な存在にするじゃあない」
黒猫「っ…なによ…これ……嘘でしょ…私……不幸なの……?」
黒猫「っ…不幸ならみんな不幸になれっ! 一緒に不幸になれ!!」
女「無駄だよ。貴女の…不幸はもう訪れない、少なくともこの場所じゃ」
黒猫「なにも……おこらない………」がくん
女「…もう誰も、傷つけない」
女「だから、もう貴女には誰も傷つけさせない」
黒猫「私は……そんな……」
女「……」
男「…女」
女「うん。わかってる、だけど」
男「……」
女「きっと貴女もちゃんと、一人でも強くなれるよ」
黒猫「……」
女「無駄だよ。貴女の…不幸はもう訪れない、少なくともこの場所じゃ」
黒猫「なにも……おこらない………」がくん
女「…もう誰も、傷つけない」
女「だから、もう貴女には誰も傷つけさせない」
黒猫「私は……そんな……」
女「……」
男「…女」
女「うん。わかってる、だけど」
男「……」
女「きっと貴女もちゃんと、一人でも強くなれるよ」
黒猫「……」
女「みんな誰しも悩みを抱えてる。けど、前に進もうって頑張ってる」
女「…ちゃんと前を向いて、また会おうね」くる…
黒猫「……………」
男「…じゃあな、また逢えたら。会おう」
友「…もうすぐ来る。黒猫組はだいたい逃げたけど、彼女は…」
男「良い、あのままにしておけ。どうにかなるだろう」
女友「…いいの?」
男「そんな感じがする。きっと、悪いことは起きない…そうだろう?」
女「うん」
女友「…そう、じゃあ逃げるわよ! あたしの後に付いてきて!」だだっ
女「……」チラ
男「む?」
女「…いこっ?」ぎゅっ
女「…ちゃんと前を向いて、また会おうね」くる…
黒猫「……………」
男「…じゃあな、また逢えたら。会おう」
友「…もうすぐ来る。黒猫組はだいたい逃げたけど、彼女は…」
男「良い、あのままにしておけ。どうにかなるだろう」
女友「…いいの?」
男「そんな感じがする。きっと、悪いことは起きない…そうだろう?」
女「うん」
女友「…そう、じゃあ逃げるわよ! あたしの後に付いてきて!」だだっ
女「……」チラ
男「む?」
女「…いこっ?」ぎゅっ
男「…お、おう」
女「……」
たったったった…
~~~~
~~
~
数日後 東地区 公園
男「……」
友「いやはや、待たせたかな」
男「遅刻はしてない。だが三十分は待った」
友「生真面目すぎるよ。相変わらずだねぇ」
男「…それで? わざわざ公園にまで呼んで、何の用事だ?」
友「事後報告さ。気になっているだろう?」
女「……」
たったったった…
~~~~
~~
~
数日後 東地区 公園
男「……」
友「いやはや、待たせたかな」
男「遅刻はしてない。だが三十分は待った」
友「生真面目すぎるよ。相変わらずだねぇ」
男「…それで? わざわざ公園にまで呼んで、何の用事だ?」
友「事後報告さ。気になっているだろう?」
男「…あれからか」
友「ひとつひとつあげていこうか、まずは南火校の【王】が決まったよ」
男「そうか」
友「まあボクの予想通り──あの〝赤髪〟のようだね、彼女は凄いもの」
男「……」
友「そして数日前の──謎の倉庫崩壊事件、そして西林校による黒猫組討伐隊は」
友「主犯者の黒猫さんを取引に、南火校のボス…つまりは〝赤髪〟だね」
友「休戦を約束したようだよ」
男「…ふむ」
友「西林校の王は元より、争いしたくないと望んでたみたいで」
男「……」
友「いいチャンスだったんじゃないかなって、思ってるじゃないのかな?」
友「ひとつひとつあげていこうか、まずは南火校の【王】が決まったよ」
男「そうか」
友「まあボクの予想通り──あの〝赤髪〟のようだね、彼女は凄いもの」
男「……」
友「そして数日前の──謎の倉庫崩壊事件、そして西林校による黒猫組討伐隊は」
友「主犯者の黒猫さんを取引に、南火校のボス…つまりは〝赤髪〟だね」
友「休戦を約束したようだよ」
男「…ふむ」
友「西林校の王は元より、争いしたくないと望んでたみたいで」
男「……」
友「いいチャンスだったんじゃないかなって、思ってるじゃないのかな?」
男「…そうか」
友「…反応が鈍いね。やっぱり彼のこと、苦手なのかい?」
男「む」
友「西の王のことだよ。【静寂の西】──〝自称英雄〟」
男「…留年続けまくってる馬鹿が嫌いなだけだ」
友「そう彼に言ってあげなよ。多分、喜ぶんじゃあないかな」
男「……」
友「彼は君のことを──必要以上に好意を寄せてるからね、あはは」
男「…話を続けろ」
友「了解。ってまぁ、これだけなんだけどね。報告ってのは」
男「……」
友「…なんだいその表情は。ボクからは何もいうことはないよ?」
友「…反応が鈍いね。やっぱり彼のこと、苦手なのかい?」
男「む」
友「西の王のことだよ。【静寂の西】──〝自称英雄〟」
男「…留年続けまくってる馬鹿が嫌いなだけだ」
友「そう彼に言ってあげなよ。多分、喜ぶんじゃあないかな」
男「……」
友「彼は君のことを──必要以上に好意を寄せてるからね、あはは」
男「…話を続けろ」
友「了解。ってまぁ、これだけなんだけどね。報告ってのは」
男「……」
友「…なんだいその表情は。ボクからは何もいうことはないよ?」
男「…あいつらはどうした」
友「どうしたもなにも、黄泉市総合病院で入院中だろう?」
男「……」
友「…どうしてお見舞いに行ってあげないんだい」
男「む…」
友「君らしくもない。いや、君にしては珍しいかな?」
男「勘ぐるな。良いだろう、俺の勝手だ」
友「ふふ、そうしておこうかな」
男「……」
友「さて、今日はここまで。ボクはちょっと妹の様子見てこなくちゃいけないし…」
男「…俺はもう家に帰るぞ」
友「そっか。じゃ明日また、学校で」
友「どうしたもなにも、黄泉市総合病院で入院中だろう?」
男「……」
友「…どうしてお見舞いに行ってあげないんだい」
男「む…」
友「君らしくもない。いや、君にしては珍しいかな?」
男「勘ぐるな。良いだろう、俺の勝手だ」
友「ふふ、そうしておこうかな」
男「……」
友「さて、今日はここまで。ボクはちょっと妹の様子見てこなくちゃいけないし…」
男「…俺はもう家に帰るぞ」
友「そっか。じゃ明日また、学校で」
~~~
黒猫「……」パチッ…
黒猫「ここは…」
黒猫(嫌な匂いね…どこかのアジト、かしら)
黒猫「なんともぁ…ふあ~」
黒猫「…眠いわぁ」
「あかんあかんて! 寝てもーたら会話もできひんやん!」
黒猫「……」ぴくっ
「なぁそうやろ? ウチ、黒猫ちゃんと会話したいねんな~」
黒猫「不愉快な方言…その口、閉じてくださる?」
黒猫「……」パチッ…
黒猫「ここは…」
黒猫(嫌な匂いね…どこかのアジト、かしら)
黒猫「なんともぁ…ふあ~」
黒猫「…眠いわぁ」
「あかんあかんて! 寝てもーたら会話もできひんやん!」
黒猫「……」ぴくっ
「なぁそうやろ? ウチ、黒猫ちゃんと会話したいねんな~」
黒猫「不愉快な方言…その口、閉じてくださる?」
「どっひゃー! ひっどいこと言うわ~…ウチ、黒猫ちゃんを助けてあげてんねんで?」
「そこのあたりのところ感謝ーしてもらわへんと…ウチも悲しいわぁ」
黒猫「……赤髪」
赤髪「よぉーす! 元気ぃ? 目覚めはどないかんじ?」
黒猫「さっきまでは最高だったわぁ…けど、今は超絶不幸よぉ」
赤髪「いっひひ。相変わらず口が悪いなぁ~すっきやで、そういうの」
黒猫「…それで」
赤髪「あん?」
黒猫「南火の王は…貴女になったのかしら?」
赤髪「あ、いやいや。それ、ちゃうよ?」
黒猫「は?」
赤髪「けーしきてきにぃ、そうなっとるだけ。ウチが強いから周りが言いふらしとるだけ、ホンマホンマ」
黒猫「…ふざけないでちょうだい、そんな適当なことで決まるものが【王】などと…!!」
「そこのあたりのところ感謝ーしてもらわへんと…ウチも悲しいわぁ」
黒猫「……赤髪」
赤髪「よぉーす! 元気ぃ? 目覚めはどないかんじ?」
黒猫「さっきまでは最高だったわぁ…けど、今は超絶不幸よぉ」
赤髪「いっひひ。相変わらず口が悪いなぁ~すっきやで、そういうの」
黒猫「…それで」
赤髪「あん?」
黒猫「南火の王は…貴女になったのかしら?」
赤髪「あ、いやいや。それ、ちゃうよ?」
黒猫「は?」
赤髪「けーしきてきにぃ、そうなっとるだけ。ウチが強いから周りが言いふらしとるだけ、ホンマホンマ」
黒猫「…ふざけないでちょうだい、そんな適当なことで決まるものが【王】などと…!!」
赤髪「しゃーないやん、だってウチより強いのおらへんし」
黒猫「…っ…」
赤髪「みーんなすぐにウチに頭を垂れるさかい、ホンマびっくりやわ~うんうん」
黒猫「……」
赤髪「せやからなぁ? ウチは期待しとったんよ?」
黒猫「…なにを」
赤髪「せやから黒猫ちゃんのことよぉ。何時まであっても反抗的でぇ、傲慢でぇ」
赤髪「たまらんほど──でっかい悪意をウチにぶちまけまくっとったやん?」
赤髪「…これほどまでウチのことを想ってくれてる…それって、つまり〝愛〟やろっ!?」
黒猫「……違うわ」
赤髪「そんなわけあらへん!! 絶対そうや!! ウチのこと愛してくれてるんやろ!?」
黒猫「…っ…」
赤髪「みーんなすぐにウチに頭を垂れるさかい、ホンマびっくりやわ~うんうん」
黒猫「……」
赤髪「せやからなぁ? ウチは期待しとったんよ?」
黒猫「…なにを」
赤髪「せやから黒猫ちゃんのことよぉ。何時まであっても反抗的でぇ、傲慢でぇ」
赤髪「たまらんほど──でっかい悪意をウチにぶちまけまくっとったやん?」
赤髪「…これほどまでウチのことを想ってくれてる…それって、つまり〝愛〟やろっ!?」
黒猫「……違うわ」
赤髪「そんなわけあらへん!! 絶対そうや!! ウチのこと愛してくれてるんやろ!?」
黒猫「…………」
赤髪「あっはぁ~~ん…なんていい子なんやろ、好きになっちゃいそうやわ~~言うなれば、」
赤髪「友人以上恋人未満! ってとこか?」
黒猫「…あなたのその、物事の考え方嫌い」
赤髪「ウチは好きよ。だから黒猫ちゃんにも好きなって貰いたいなぁ」
黒猫「…嫌よ」
赤髪「あーんいけずぅーぅ」
赤髪「ま。それはいいけどなっと」ブン!!
黒猫「ごはぁっ!?」ドスン!
赤髪「…おっと。コレぐらいでヘバッちゃあかんで~もうちっと耐えなぁ」
黒猫「なに、をっ…!」
赤髪「せやから、愛しとるって言うたやろ?」
赤髪「だから殴る。友人以上恋人未満ぐらい、殴る」
赤髪「あっはぁ~~ん…なんていい子なんやろ、好きになっちゃいそうやわ~~言うなれば、」
赤髪「友人以上恋人未満! ってとこか?」
黒猫「…あなたのその、物事の考え方嫌い」
赤髪「ウチは好きよ。だから黒猫ちゃんにも好きなって貰いたいなぁ」
黒猫「…嫌よ」
赤髪「あーんいけずぅーぅ」
赤髪「ま。それはいいけどなっと」ブン!!
黒猫「ごはぁっ!?」ドスン!
赤髪「…おっと。コレぐらいでヘバッちゃあかんで~もうちっと耐えなぁ」
黒猫「なに、をっ…!」
赤髪「せやから、愛しとるって言うたやろ?」
赤髪「だから殴る。友人以上恋人未満ぐらい、殴る」
黒猫「くっ……!!」ばばっ
赤髪「勘違せんといてな? 怒ってへんよ? ウチ、ちょっと不器用なだけなんよ…」
赤髪「黒猫ちゃんのこと好きやし、愛しとる。けれど、そのお返しの仕方が───」
赤髪「──この熱い拳でしか、返せへんのよ」ブン!!
黒猫「きゃあ!?」ズサァアア…
赤髪「いいわぁ…やっっっっっぱいいわぁ…愛し合っとる二人の、ぶつかり合いっ…!」
赤髪「ぞくぞくするわぁ…! なんやの、たまらん! 身体のしんが熱って、熱くなって…!!」
赤髪「ウチの体質っ……『愛し体質』が…ぶちぎれそうやぁ…!!」
赤髪「黒猫ちゃんっ…ウチ、どうしたらいいといいっ…!?」
黒猫「ハッ…死ねば?」
赤髪「さいっこー!」ダン!
黒猫「……あははははは!! 不幸にしてあげる!!!」ダダ!
赤髪「勘違せんといてな? 怒ってへんよ? ウチ、ちょっと不器用なだけなんよ…」
赤髪「黒猫ちゃんのこと好きやし、愛しとる。けれど、そのお返しの仕方が───」
赤髪「──この熱い拳でしか、返せへんのよ」ブン!!
黒猫「きゃあ!?」ズサァアア…
赤髪「いいわぁ…やっっっっっぱいいわぁ…愛し合っとる二人の、ぶつかり合いっ…!」
赤髪「ぞくぞくするわぁ…! なんやの、たまらん! 身体のしんが熱って、熱くなって…!!」
赤髪「ウチの体質っ……『愛し体質』が…ぶちぎれそうやぁ…!!」
赤髪「黒猫ちゃんっ…ウチ、どうしたらいいといいっ…!?」
黒猫「ハッ…死ねば?」
赤髪「さいっこー!」ダン!
黒猫「……あははははは!! 不幸にしてあげる!!!」ダダ!
数時間後
赤髪「…ふぅ、ま、こんなもんやろな」
黒猫「ぁ…ぅ…」
赤髪「黒猫ちゃん。やっぱこの南火で一番の骨のある奴やったわ、うんうん。満足満足」
赤髪「けどな~やっぱ、もうちょっとウチの愛を受け止められるようにならんとな~」
赤髪「──あの【東の吸血鬼】みたいになぁ……ふふ、あれウチの未来の旦那さんやで?」
黒猫「……」
赤髪「黒猫ちゃんも会ったんやろ? かっこええやろ~ウチなんて四年前から一目惚れ中やで?」
赤髪「ほな。これからも、よろしゅう」ふりふり
黒猫「っ……この…バーサーカー系が……」
キィ……パタン!
赤髪「…ふぅ、ま、こんなもんやろな」
黒猫「ぁ…ぅ…」
赤髪「黒猫ちゃん。やっぱこの南火で一番の骨のある奴やったわ、うんうん。満足満足」
赤髪「けどな~やっぱ、もうちょっとウチの愛を受け止められるようにならんとな~」
赤髪「──あの【東の吸血鬼】みたいになぁ……ふふ、あれウチの未来の旦那さんやで?」
黒猫「……」
赤髪「黒猫ちゃんも会ったんやろ? かっこええやろ~ウチなんて四年前から一目惚れ中やで?」
赤髪「ほな。これからも、よろしゅう」ふりふり
黒猫「っ……この…バーサーカー系が……」
キィ……パタン!
黒猫「……っ…ふふ、あはは…なんて…!」
黒猫「なんて……私はふこうなのかしら…」
黒猫「なんて…なんで……どうして…─────」
~~~
黄泉市総合病院 十五階
男「っ……ゴクリ」
男「えっと、その、見舞いに来た…んだ」
男「…ち、違うな。こうじゃあないな」
男「よー! 元気そうだな、俺も元気だ!」
男(こんなキャラだったか俺?)
男「ぬぉおっ…どうすればいい? 俺は…俺は…!」
女友「…アンタなにやってんの?」
黒猫「なんて……私はふこうなのかしら…」
黒猫「なんて…なんで……どうして…─────」
~~~
黄泉市総合病院 十五階
男「っ……ゴクリ」
男「えっと、その、見舞いに来た…んだ」
男「…ち、違うな。こうじゃあないな」
男「よー! 元気そうだな、俺も元気だ!」
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男「ぬぉおっ…どうすればいい? 俺は…俺は…!」
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