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元スレ勇者「魔王城に長蛇の列ができてる…」
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ざわざわ、ざわざわ・・・
勇者「一体何の列なんだろう……ていうか、みんなどうしてスーツ着てるんだ」
武闘家「並んでるの全員人間みてぇだな。魔王城まで続いてるぜ」
僧侶「わぁ~! 屋台がいっぱい出てますよ!イカ焼き食べましょ、イカ焼きー!」
勇者「そ、僧侶ちゃんはマイペースだなぁ。とりあえず並んでいる人に尋ねてみようか…あのー」
「はい?私でしょうか 何か?」 勇者「あ、その、この列って何なのかなぁと…」
「決まってるじゃないですか。皆、魔王討伐へ来ているんですよ」
勇者「え?」
「あなたも同じではないのですか? だったら早く後ろに並んだ方がいいですよ」
勇者「えっ…ここにいる人達、みんな勇者なの…?」 「ええ、勇者です」
勇者「……スーツ姿なのに?」 「そうですけど」
勇者「一体何の列なんだろう……ていうか、みんなどうしてスーツ着てるんだ」
武闘家「並んでるの全員人間みてぇだな。魔王城まで続いてるぜ」
僧侶「わぁ~! 屋台がいっぱい出てますよ!イカ焼き食べましょ、イカ焼きー!」
勇者「そ、僧侶ちゃんはマイペースだなぁ。とりあえず並んでいる人に尋ねてみようか…あのー」
「はい?私でしょうか 何か?」 勇者「あ、その、この列って何なのかなぁと…」
「決まってるじゃないですか。皆、魔王討伐へ来ているんですよ」
勇者「え?」
「あなたも同じではないのですか? だったら早く後ろに並んだ方がいいですよ」
勇者「えっ…ここにいる人達、みんな勇者なの…?」 「ええ、勇者です」
勇者「……スーツ姿なのに?」 「そうですけど」
「ていうかあなた本当に知らないんですか? 勇者ですよね?」
勇者「勇者ですが」 「なのにご存じないと」
「数年ほど前から勇者を名乗る者が急増した結果、魔王が戦う勇者選別するようになったんですよ」
「ですから、こうして1年に1度こうして各地から勇者が集い、魔王城で勇者試験を受けるのです」
「最終試験まで上手く通過することができた1人の勇者のみが、その年魔王と戦うことができるというわけですよ」
勇者「初耳なんだけど……!」
勇者「もう一つ!どうしてみんなスーツで…!」 「当たり前でしょう。常識ですよ?」
「大体、そんなボロボロの鎧を身に付けて試験へ来るなんて失礼じゃないですか」
「おそらく面接までは通ることはできても、そこで一発蹴りでしょうね。その恰好では」
勇者「えぇ…」
僧侶「ゆうひゃひゃま~ いかやき! いかやきたべまひょ~!」モグモグモグ
勇者「僧侶ちゃぁん…」
勇者「勇者ですが」 「なのにご存じないと」
「数年ほど前から勇者を名乗る者が急増した結果、魔王が戦う勇者選別するようになったんですよ」
「ですから、こうして1年に1度こうして各地から勇者が集い、魔王城で勇者試験を受けるのです」
「最終試験まで上手く通過することができた1人の勇者のみが、その年魔王と戦うことができるというわけですよ」
勇者「初耳なんだけど……!」
勇者「もう一つ!どうしてみんなスーツで…!」 「当たり前でしょう。常識ですよ?」
「大体、そんなボロボロの鎧を身に付けて試験へ来るなんて失礼じゃないですか」
「おそらく面接までは通ることはできても、そこで一発蹴りでしょうね。その恰好では」
勇者「えぇ…」
僧侶「ゆうひゃひゃま~ いかやき! いかやきたべまひょ~!」モグモグモグ
勇者「僧侶ちゃぁん…」
スーツ着た勇者たちは実は魔王の手下で本物の勇者がスーツ着て無防備になった途端に攻撃してくる罠とか考えるだろ普通
普通だったら世界に悪影響を及ぼす魔王のもとで働くわけじゃないんだから共通の目的があるならみんなで組んで倒すし
普通だったら世界に悪影響を及ぼす魔王のもとで働くわけじゃないんだから共通の目的があるならみんなで組んで倒すし
僧侶「おいひーでしょう!」 勇者「うん、今はよく味わえないや……」
武闘家「うちの国は相当田舎だったからな 情報が入ってこなかったんだろうな」
勇者「そういう問題じゃないと思うな!! この光景すごく異常だと思うの僕だけ!?」
武闘家「まぁ、とにかく並べばいいんじゃねぇの」 勇者「そ、そうだね」
「…………」 勇者「あ、あのぉー」 「まだ何か?」
勇者「試験って、何するんですか……」 「は? あ、あー まぁ仕方がないですよね。初めてみたいだし」
「最初に身体測定検査。それから体力テストに学力テストはもちろん。あとは面接が数回ほどあって……」
「と、私が分かっているのはこれぐらいです。実は毎年試験内容が変わるみたいでしてね」
勇者「……あの、魔王退治にここまで来たんですけど」 「はい」
勇者「ここは魔王城で本当に間違いないんですよね…」 「そうですよ。紛うことなく魔王城ですとも」
僧侶「勇者さま! 待ち時間にこの前買ったゲームやりましょう~! いい暇潰しになるかと!」
武闘家「うちの国は相当田舎だったからな 情報が入ってこなかったんだろうな」
勇者「そういう問題じゃないと思うな!! この光景すごく異常だと思うの僕だけ!?」
武闘家「まぁ、とにかく並べばいいんじゃねぇの」 勇者「そ、そうだね」
「…………」 勇者「あ、あのぉー」 「まだ何か?」
勇者「試験って、何するんですか……」 「は? あ、あー まぁ仕方がないですよね。初めてみたいだし」
「最初に身体測定検査。それから体力テストに学力テストはもちろん。あとは面接が数回ほどあって……」
「と、私が分かっているのはこれぐらいです。実は毎年試験内容が変わるみたいでしてね」
勇者「……あの、魔王退治にここまで来たんですけど」 「はい」
勇者「ここは魔王城で本当に間違いないんですよね…」 「そうですよ。紛うことなく魔王城ですとも」
僧侶「勇者さま! 待ち時間にこの前買ったゲームやりましょう~! いい暇潰しになるかと!」
魔物「こんにちは!あなたも勇者ですね!」
勇者「ま、魔物ッ! 武闘家、僧侶ちゃん!」ジャキーン
魔物「あわわ、いきなり剣を向けるなんて酷いじゃないか!」
勇者「な、何を」 魔物「えーっと、あなたはー……342番ね。はいこれ」
勇者「……何だこれは」
魔物「その番号プレートは胸に留めて大事にしてね。無くしたら試験は受けられないから気をつけて」
武闘家「おい勇者! お前が余所見するから負けちゃったじゃねーか!」 僧侶「勇者様のばか!あほ!」
勇者「えっ、いやだって!!」 魔物「む?」
勇者「ま、魔物ッ! 武闘家、僧侶ちゃん!」ジャキーン
魔物「あわわ、いきなり剣を向けるなんて酷いじゃないか!」
勇者「な、何を」 魔物「えーっと、あなたはー……342番ね。はいこれ」
勇者「……何だこれは」
魔物「その番号プレートは胸に留めて大事にしてね。無くしたら試験は受けられないから気をつけて」
武闘家「おい勇者! お前が余所見するから負けちゃったじゃねーか!」 僧侶「勇者様のばか!あほ!」
勇者「えっ、いやだって!!」 魔物「む?」
魔物「そっちの二人はあなたのお連れさん? 勇者なの?」
勇者「いや、こっちの二人は僕の仲間だけど」 魔物「あー!あー!ダメダメー!」
魔物「勇者以外の人は列から出てください。当勇者試験を受ける資格はありませんから」
武闘家「何だよそれ。じゃあ俺たちも今から勇者だ。それで構わねぇだろう!」
魔物「ダメだよ。他の勇者さんたちも お連れさんたちとはここで別れてるんだから」
魔物「さぁ、出ていった出ていった!」
僧侶「ゆ、ゆうしゃさまぁ~……」 勇者「え、え、本当にダメなのか!?」
「ダメというわけではないよ。ただ、彼らは明らかに勇者の風貌ではない。だから除外されたと見てもいいでしょうね」
「魔物たちの判断基準は偏っているから……この列に並ぶ時点で選別は始まっているのさ……」
勇者「何それ本物勇者でも下手したら蹴られるじゃないか!」 僧侶「ぐすんっ」
武闘家「泣くなよ 僧侶ちゃん。ほら、オレと一緒にスライム射的やってこようや」
僧侶「射的! やる!やります!やりたいです! さよなら勇者様、どうかご無事で~…………」トテトテ
勇者「そ、僧侶ちゃん……」
勇者「いや、こっちの二人は僕の仲間だけど」 魔物「あー!あー!ダメダメー!」
魔物「勇者以外の人は列から出てください。当勇者試験を受ける資格はありませんから」
武闘家「何だよそれ。じゃあ俺たちも今から勇者だ。それで構わねぇだろう!」
魔物「ダメだよ。他の勇者さんたちも お連れさんたちとはここで別れてるんだから」
魔物「さぁ、出ていった出ていった!」
僧侶「ゆ、ゆうしゃさまぁ~……」 勇者「え、え、本当にダメなのか!?」
「ダメというわけではないよ。ただ、彼らは明らかに勇者の風貌ではない。だから除外されたと見てもいいでしょうね」
「魔物たちの判断基準は偏っているから……この列に並ぶ時点で選別は始まっているのさ……」
勇者「何それ本物勇者でも下手したら蹴られるじゃないか!」 僧侶「ぐすんっ」
武闘家「泣くなよ 僧侶ちゃん。ほら、オレと一緒にスライム射的やってこようや」
僧侶「射的! やる!やります!やりたいです! さよなら勇者様、どうかご無事で~…………」トテトテ
勇者「そ、僧侶ちゃん……」
勇者「僕の後ろにまたぞろぞろと列ができ始めたぞ…一体この世界に何人勇者がいるんだ」
魔物「はい 400番。……今年の勇者試験受験者はここで打ち切らせていただきます」
「あー!?」 「せっかく遠方から遥々来てやったのに そりゃねーぞ!」 「私たちも並ばせろー!」
魔物「」パチンッ
あぶれた勇者たち が 爆発して こなみじん になった !
魔物「また来年どうぞ~」 勇者「ひぃ……」
マッチョ勇者「おう、兄ちゃん。まさか今の見てびびったわけじゃねぇだろうなぁ~?」
勇者「そ、そんな事はない! 僕だってここまで色々大変な思いをして来たんだ、あの程度なら…」
マッチョ勇者「ふーん。あ、俺は北の国の勇者やってるもんだ。精々宜しく頼むぜ」
勇者「あ、ああ」 マッチョ勇者「お近づきの印に、これやるよ。美味いんだぜ このジュースよぉ」
勇者「ジュース? わぁ、ありがとう…少し緊張して喉が渇いていたんだ…!」
マッチョ勇者「…そうかぃ」ニヤリ
魔物「はい 400番。……今年の勇者試験受験者はここで打ち切らせていただきます」
「あー!?」 「せっかく遠方から遥々来てやったのに そりゃねーぞ!」 「私たちも並ばせろー!」
魔物「」パチンッ
あぶれた勇者たち が 爆発して こなみじん になった !
魔物「また来年どうぞ~」 勇者「ひぃ……」
マッチョ勇者「おう、兄ちゃん。まさか今の見てびびったわけじゃねぇだろうなぁ~?」
勇者「そ、そんな事はない! 僕だってここまで色々大変な思いをして来たんだ、あの程度なら…」
マッチョ勇者「ふーん。あ、俺は北の国の勇者やってるもんだ。精々宜しく頼むぜ」
勇者「あ、ああ」 マッチョ勇者「お近づきの印に、これやるよ。美味いんだぜ このジュースよぉ」
勇者「ジュース? わぁ、ありがとう…少し緊張して喉が渇いていたんだ…!」
マッチョ勇者「…そうかぃ」ニヤリ
勇者「…………」モゾモゾ
マッチョ勇者「おい、どうした。さっきより落ち着きがないように見えるぜ?」
勇者「な、何でもないよ! ……いや、やっぱり」
勇者「ここトイレとかないかな……急にお腹が痛くなってきちゃって……」
「トイレなら向こうの離れにありますけど。大丈夫? 薬あるけれど」
マッチョ勇者「いいや、こういう時は一発トイレでぶちまけてきた方がいいって話だぜ!」
マッチョ勇者「トイレで一発……そうすりゃ緊張も解れるだろうよ……」
勇者「で、でも」
「ぎゃー!!」 「うわぁ、こいつ糞漏らしやがったぜ!」 「臭ぇ!この日の為にあしらえたスーツが台無しだ!」
漏らし勇者「う、ぎゅ、うっふ……」プルプル…プスー
勇者「…………あれは」 「ああ、毎年の事ですよ。限界まで我慢する人がいるんですよね」
マッチョ勇者「おら! お前もああならん内にさっさと行ってこいよ!」
勇者「そ、そうだな……じゃあ失礼して~……うぐっ」よろよろ
マッチョ勇者「……」ニヤニヤ
マッチョ勇者「おい、どうした。さっきより落ち着きがないように見えるぜ?」
勇者「な、何でもないよ! ……いや、やっぱり」
勇者「ここトイレとかないかな……急にお腹が痛くなってきちゃって……」
「トイレなら向こうの離れにありますけど。大丈夫? 薬あるけれど」
マッチョ勇者「いいや、こういう時は一発トイレでぶちまけてきた方がいいって話だぜ!」
マッチョ勇者「トイレで一発……そうすりゃ緊張も解れるだろうよ……」
勇者「で、でも」
「ぎゃー!!」 「うわぁ、こいつ糞漏らしやがったぜ!」 「臭ぇ!この日の為にあしらえたスーツが台無しだ!」
漏らし勇者「う、ぎゅ、うっふ……」プルプル…プスー
勇者「…………あれは」 「ああ、毎年の事ですよ。限界まで我慢する人がいるんですよね」
マッチョ勇者「おら! お前もああならん内にさっさと行ってこいよ!」
勇者「そ、そうだな……じゃあ失礼して~……うぐっ」よろよろ
マッチョ勇者「……」ニヤニヤ
勇者「はぁ、スッキリしたー……イカに当たっちゃったのかなぁ」
ぞろぞろ、ぞろぞろ・・・
勇者「あれ? 列が前に進んでる。僕も急いで並び直さないと」
マッチョ勇者「…………お?」
勇者「いやぁ、トイレ結構遠くて遅くなっちゃったよ! だいぶ前に進んだみたいだ―――」ス
マッチョ勇者「おい、何割り込もうとしてやだんだ!!」 勇者「はい?」
勇者「割り込むって……元々あなたの前は僕だったじゃないか。ふざけてないで入れてくれよ」
マッチョ勇者「ふざけてんのはお前の方じゃねーのか? 大体お前が俺の前に並んでいた証拠はどこにある?」
勇者「証拠なら、さっき貰った番号プレートが……あれ」
勇者「な、ないぞ……あれ?あれ!? どうして!?」 マッチョ勇者「そら見ろ。また来年試験を受けに来るんだな~!」
勇者「バカ言うなよ! な、なぁ、君なら僕の証人になってくれるよね!?」
「…………」
勇者「え、えっ?」
ぞろぞろ、ぞろぞろ・・・
勇者「あれ? 列が前に進んでる。僕も急いで並び直さないと」
マッチョ勇者「…………お?」
勇者「いやぁ、トイレ結構遠くて遅くなっちゃったよ! だいぶ前に進んだみたいだ―――」ス
マッチョ勇者「おい、何割り込もうとしてやだんだ!!」 勇者「はい?」
勇者「割り込むって……元々あなたの前は僕だったじゃないか。ふざけてないで入れてくれよ」
マッチョ勇者「ふざけてんのはお前の方じゃねーのか? 大体お前が俺の前に並んでいた証拠はどこにある?」
勇者「証拠なら、さっき貰った番号プレートが……あれ」
勇者「な、ないぞ……あれ?あれ!? どうして!?」 マッチョ勇者「そら見ろ。また来年試験を受けに来るんだな~!」
勇者「バカ言うなよ! な、なぁ、君なら僕の証人になってくれるよね!?」
「…………」
勇者「え、えっ?」
「私が証言を話したところで、何にもならないと思いますよ。ここはそういうところですからね」
勇者「何言ってんだよ!おかしいだろ、プレートだってさっきまで確かに…」
マッチョ勇者「お前の探し物はこれかな?」 勇者「あっ、お前!!」
マッチョ勇者「コイツを渡した魔物が言ってなかったか?『プレートは胸に留めて大事にしてね』ってよー」
マッチョ勇者「お前、まるで掏ってくださいと言わんばかりにポケットの中へつっこんだままだったよな。バカめ」
勇者「ぬ、盗んだのか! どうしてこんな酷いことを!」
マッチョ勇者「当たり前だ。俺たち勇者は少しでもライバルが減ってくれりゃ助かるんだからよぉ!」
マッチョ勇者「ふふ、いくら魔物に頼んでも列から離れて、しかもプレートを無くしたなんて奴はここで蹴られて終わりだ」
勇者「勇者のくせになんて汚い奴だ……」 「皆、自分が一番なんですよ。これを教訓にまた来年挑戦してください」
魔物「騒がしいですねぇ。何かトラブルでも?」
勇者「何言ってんだよ!おかしいだろ、プレートだってさっきまで確かに…」
マッチョ勇者「お前の探し物はこれかな?」 勇者「あっ、お前!!」
マッチョ勇者「コイツを渡した魔物が言ってなかったか?『プレートは胸に留めて大事にしてね』ってよー」
マッチョ勇者「お前、まるで掏ってくださいと言わんばかりにポケットの中へつっこんだままだったよな。バカめ」
勇者「ぬ、盗んだのか! どうしてこんな酷いことを!」
マッチョ勇者「当たり前だ。俺たち勇者は少しでもライバルが減ってくれりゃ助かるんだからよぉ!」
マッチョ勇者「ふふ、いくら魔物に頼んでも列から離れて、しかもプレートを無くしたなんて奴はここで蹴られて終わりだ」
勇者「勇者のくせになんて汚い奴だ……」 「皆、自分が一番なんですよ。これを教訓にまた来年挑戦してください」
魔物「騒がしいですねぇ。何かトラブルでも?」
勇者「聞いてくれ!こいつが僕の番号プレートを盗んだんだよ!」
魔物「はぁ、そうですか。ではお帰り下さい」 勇者「えぇ…」
魔物「盗まれるような管理をされていたあなたが悪いのです。それに他の受験者のプレートをどうしようが私どもには関係ありませんし」
魔物「何が起ころうと、私どもの迷惑にさえならなければ目を瞑らせて貰っているので」
魔物「まぁ、また来年~」 勇者「あんまりだぁ!!」
マッチョ勇者「おい、言っても分からねぇ奴だ。さっさとお得意のデスルーラを頼むぜ」
魔物「そうですね。ではでは……」
勇者の こうげき ! マッチョ勇者 は 喉に深々と 剣が刺さり いきたえた !
勇者「これでよしと」カチ
魔物「ありゃあ……」
勇者「僕は342番。ほら、しっかりプレートつけてますよ!! これで文句ないでしょ!!」
魔物「……ええ、結構です」
魔物「はぁ、そうですか。ではお帰り下さい」 勇者「えぇ…」
魔物「盗まれるような管理をされていたあなたが悪いのです。それに他の受験者のプレートをどうしようが私どもには関係ありませんし」
魔物「何が起ころうと、私どもの迷惑にさえならなければ目を瞑らせて貰っているので」
魔物「まぁ、また来年~」 勇者「あんまりだぁ!!」
マッチョ勇者「おい、言っても分からねぇ奴だ。さっさとお得意のデスルーラを頼むぜ」
魔物「そうですね。ではでは……」
勇者の こうげき ! マッチョ勇者 は 喉に深々と 剣が刺さり いきたえた !
勇者「これでよしと」カチ
魔物「ありゃあ……」
勇者「僕は342番。ほら、しっかりプレートつけてますよ!! これで文句ないでしょ!!」
魔物「……ええ、結構です」
勇者「みんな、人が殺されたのにざわめきすらしないのか?」
「それもよくある事ですから。にしても、あなた 思い切りがいいですね」スーツモ チャッカリ ウバッテルシ
勇者「こうと決めたら必ず実行するのが僕の強みなんだ。僧侶ちゃんも誉めてくれたよ」
勇者「……今のって、面接で使える?」 「さぁ。私は面接まで受かった試しがないから」
「それより見てください。城門が開いた…いよいよですよ」
勇者「うわ、また緊張してきちゃった……」
「それもよくある事ですから。にしても、あなた 思い切りがいいですね」スーツモ チャッカリ ウバッテルシ
勇者「こうと決めたら必ず実行するのが僕の強みなんだ。僧侶ちゃんも誉めてくれたよ」
勇者「……今のって、面接で使える?」 「さぁ。私は面接まで受かった試しがないから」
「それより見てください。城門が開いた…いよいよですよ」
勇者「うわ、また緊張してきちゃった……」
魔物「はーい 後ろが詰まるので早く中へ進んでねー」
「それじゃあ、お先に」 勇者「ああ、お互い頑張ろうね!」
魔物「入場料3000Gいただきます。……はい、丁度いただきました。中へどうぞ~」
勇者「は?」
魔物「ほら!次! 後ろが詰まるって言ってるでしょうに! それともここで落とされたいの?」
勇者「ちょっと待ってくれよー!! 入場料って何だ…僕は聞いてないぞ…」
魔物「聞いてないなんてここでは通用しませんよ。ほら、さっさとお金出して!」
勇者「ま、待ってくれ!すぐ出すから! …………あ、ああぁ うそだ、お財布の中560Gしか入ってないぞ」
魔物「ちょっと……出すの?出さないの?早く!!」
勇者「う、うああぁぁぁ~~~……どうする。考えろ僕。後ろの奴から無理矢理奪い取るか? いや…」
魔物「はい 時間切れ。342番!! お前はここで―――」
僧侶「はい、ぴったり3000Gですよ~ さぁ!勇者様!入って入って!」
勇者「そ、僧侶ちゃぁん……!」
「それじゃあ、お先に」 勇者「ああ、お互い頑張ろうね!」
魔物「入場料3000Gいただきます。……はい、丁度いただきました。中へどうぞ~」
勇者「は?」
魔物「ほら!次! 後ろが詰まるって言ってるでしょうに! それともここで落とされたいの?」
勇者「ちょっと待ってくれよー!! 入場料って何だ…僕は聞いてないぞ…」
魔物「聞いてないなんてここでは通用しませんよ。ほら、さっさとお金出して!」
勇者「ま、待ってくれ!すぐ出すから! …………あ、ああぁ うそだ、お財布の中560Gしか入ってないぞ」
魔物「ちょっと……出すの?出さないの?早く!!」
勇者「う、うああぁぁぁ~~~……どうする。考えろ僕。後ろの奴から無理矢理奪い取るか? いや…」
魔物「はい 時間切れ。342番!! お前はここで―――」
僧侶「はい、ぴったり3000Gですよ~ さぁ!勇者様!入って入って!」
勇者「そ、僧侶ちゃぁん……!」
だから敵に金払う必要がどこにあるんだよ
ルール無視して攻めこんで勝てないようなら戦っても勝てねーよ
ルール無視して攻めこんで勝てないようなら戦っても勝てねーよ
勇者「そんな大金どこから!」
僧侶「前にカジノで勝ったときに全部換金してもらったんです! 何かあった時のためにずーっと隠し持ってました!」エッヘン
僧侶「勇者様~! がんばって魔王と戦うに相応しい勇者になってくださいね! 私と武闘家さんは外でいっぱい応援しますよ!!」
勇者「僧侶ちゃん……君って子は……!」
武闘家「そういうわけだ。俺たちのことは気にせずにしっかりやってきな」
武闘家「良い報告があるのを待ってるぜ……」トン
勇者「う、ううっ!! 僕はなんて素晴らしい仲間を持っているんだろうか……!」
僧侶「じゃあ勇者様の試験が終わるまで二人でゲームやって待ってましょーね~」 武闘家「それよりオレ腹減ったよ」 僧侶「じゃあ 近くの焼肉屋行ってきましょうよ!」
勇者「…………」
僧侶「勇者様、ファイト! ……あ~お腹減りましたね~」 武闘家「なー」
魔物「早く、前に」 勇者「はい」
僧侶「前にカジノで勝ったときに全部換金してもらったんです! 何かあった時のためにずーっと隠し持ってました!」エッヘン
僧侶「勇者様~! がんばって魔王と戦うに相応しい勇者になってくださいね! 私と武闘家さんは外でいっぱい応援しますよ!!」
勇者「僧侶ちゃん……君って子は……!」
武闘家「そういうわけだ。俺たちのことは気にせずにしっかりやってきな」
武闘家「良い報告があるのを待ってるぜ……」トン
勇者「う、ううっ!! 僕はなんて素晴らしい仲間を持っているんだろうか……!」
僧侶「じゃあ勇者様の試験が終わるまで二人でゲームやって待ってましょーね~」 武闘家「それよりオレ腹減ったよ」 僧侶「じゃあ 近くの焼肉屋行ってきましょうよ!」
勇者「…………」
僧侶「勇者様、ファイト! ……あ~お腹減りましたね~」 武闘家「なー」
魔物「早く、前に」 勇者「はい」
勇者「武器も道具も没収されなかったけど、いいのかな」
勇者「……ていうか 何でここにいる全員で魔王城攻撃しないのかな! みんなに倣って僕も色々従っちゃってるけど!」
ガリ勇者「そうするしかないからね」 勇者「うわっ、君は」
ガリ勇者「この城の中の魔物たちは魔王を含めて、辺をうろついてる雑魚とは 実力が天と地の差と言っていいぐらいなんだ」
ガリ勇者「つまり君が道中戦ってきた魔物はここの奴らと比べりゃ犬コロ同然さ」
勇者「ば、バカな!どいつもこいつも強敵だったんだぞ……勇者がみんな協力し合えばここの魔物たちだって!」
ガリ勇者「過去に、君と同じ考えを抱いた勇者が周りに呼びかけて 魔物たちを攻撃したことがある」
ガリ勇者「結果は700人の勇者全てが返り討ちにあって死亡。この会場の中にも経験者が何人もいるはずだ」
ガリ勇者「いいかい? 700もの勇者がいて、誰も魔王に辿り着けなかったんだ……この意味がわかる?」
勇者「いや……まったく……!」
ガリ勇者「その気になればここの魔物たちだけで人間を一気に滅ぼすことができる。この勇者試験は魔王の暇潰しと言っても過言じゃあないのさ……!」
勇者「……ていうか 何でここにいる全員で魔王城攻撃しないのかな! みんなに倣って僕も色々従っちゃってるけど!」
ガリ勇者「そうするしかないからね」 勇者「うわっ、君は」
ガリ勇者「この城の中の魔物たちは魔王を含めて、辺をうろついてる雑魚とは 実力が天と地の差と言っていいぐらいなんだ」
ガリ勇者「つまり君が道中戦ってきた魔物はここの奴らと比べりゃ犬コロ同然さ」
勇者「ば、バカな!どいつもこいつも強敵だったんだぞ……勇者がみんな協力し合えばここの魔物たちだって!」
ガリ勇者「過去に、君と同じ考えを抱いた勇者が周りに呼びかけて 魔物たちを攻撃したことがある」
ガリ勇者「結果は700人の勇者全てが返り討ちにあって死亡。この会場の中にも経験者が何人もいるはずだ」
ガリ勇者「いいかい? 700もの勇者がいて、誰も魔王に辿り着けなかったんだ……この意味がわかる?」
勇者「いや……まったく……!」
ガリ勇者「その気になればここの魔物たちだけで人間を一気に滅ぼすことができる。この勇者試験は魔王の暇潰しと言っても過言じゃあないのさ……!」
勇者「そ、それならいくら魔王へ辿り着いた勇者がいたとしてもダメじゃないか!!」
ガリ勇者「いや、そうでもないのかもしれない」
ガリ勇者「魔王は真の勇者を探しているんだろう。自分を楽しませてくれるほどの力を持った最強の勇者っ奴をさ」
ガリ勇者「ここの連中を見てみろよ……どいつもこいつも勇者と名乗っているだけのバカばかり」
ガリ勇者「圧倒的な力を持つ魔王は飽きているんだよ、何百年も雑魚の相手をしてきた事にね……」
勇者「ぼ、僕にはわからない! どうしてそんな凄い力を持つ魔王たちがさっさと侵略を進めないのかが」
ガリ勇者「奴らにとって、世界を支配することすら暇潰しの一つなんだろうよ……だから、この勇者試験に飽きたその時」
ガリ勇者「魔王は侵略を再開し、完全にこの世の頂点として君臨してしまう」
勇者「ひえー……魔王ってそんな強かったのか」
ガリ勇者「ふん。俺たちはそれを食い止めるためにもこうして魔王の道楽に付き合っているようなもんさ」
ガリ勇者「まぁ、中には本当にこのお遊びを楽しんでいる勇者もいるだろうがね…」
ガリ勇者「いつか、本当に真の勇者が現れることを俺は祈っているよ……それじゃあ」
勇者「うわぁ、見た目のわりにカッコいいこと言ってくなぁ……」
ガリ勇者「いや、そうでもないのかもしれない」
ガリ勇者「魔王は真の勇者を探しているんだろう。自分を楽しませてくれるほどの力を持った最強の勇者っ奴をさ」
ガリ勇者「ここの連中を見てみろよ……どいつもこいつも勇者と名乗っているだけのバカばかり」
ガリ勇者「圧倒的な力を持つ魔王は飽きているんだよ、何百年も雑魚の相手をしてきた事にね……」
勇者「ぼ、僕にはわからない! どうしてそんな凄い力を持つ魔王たちがさっさと侵略を進めないのかが」
ガリ勇者「奴らにとって、世界を支配することすら暇潰しの一つなんだろうよ……だから、この勇者試験に飽きたその時」
ガリ勇者「魔王は侵略を再開し、完全にこの世の頂点として君臨してしまう」
勇者「ひえー……魔王ってそんな強かったのか」
ガリ勇者「ふん。俺たちはそれを食い止めるためにもこうして魔王の道楽に付き合っているようなもんさ」
ガリ勇者「まぁ、中には本当にこのお遊びを楽しんでいる勇者もいるだろうがね…」
ガリ勇者「いつか、本当に真の勇者が現れることを俺は祈っているよ……それじゃあ」
勇者「うわぁ、見た目のわりにカッコいいこと言ってくなぁ……」
試験官「えー、お集まりの勇者皆さん。遠路遥々 魔王城へお越しくださり真にありがとうございます」
ざわざわ、ざわざわ・・・
試験官「これより身体検査を行いますので、この先にある広間へ小さい番号順に検査を受けていってくださいね」
試験官「勇者皆さんのご健闘を我々は生温く見守らせていただきます。ではでは、次の1次審査でまたお会いしましょう」
勇者「身体検査か…僕の番号は342番…また待ち時間が長くなりそうなこった……」
「……あなたは」
勇者「あ、どうも。さっきの……えっと?」
女勇者「女勇者と呼んでください」 勇者「女の子だったの!? 凛々しい顔立ちだから てっきり男かと」
女勇者「失礼な人だ。…一つ忠告しておきます。いいですか、身体検査を甘くみない方がいいですよ」
勇者「えっ、体重とか身長とか視力を測るとかだろう? 何をそんな」
女勇者「例年半数の勇者たちはこの『身体検査』で脱落していますから」
勇者「何それ……んもう……」
ざわざわ、ざわざわ・・・
試験官「これより身体検査を行いますので、この先にある広間へ小さい番号順に検査を受けていってくださいね」
試験官「勇者皆さんのご健闘を我々は生温く見守らせていただきます。ではでは、次の1次審査でまたお会いしましょう」
勇者「身体検査か…僕の番号は342番…また待ち時間が長くなりそうなこった……」
「……あなたは」
勇者「あ、どうも。さっきの……えっと?」
女勇者「女勇者と呼んでください」 勇者「女の子だったの!? 凛々しい顔立ちだから てっきり男かと」
女勇者「失礼な人だ。…一つ忠告しておきます。いいですか、身体検査を甘くみない方がいいですよ」
勇者「えっ、体重とか身長とか視力を測るとかだろう? 何をそんな」
女勇者「例年半数の勇者たちはこの『身体検査』で脱落していますから」
勇者「何それ……んもう……」
女勇者「さっき質問に答えた代わりに、あなたに一つ聞きたいことが」
勇者「ああ、別に何でも聞いてよ。だけど 僕はこの試験が初めてで何も」
女勇者「あなたはどうしてここへ来たの?」
勇者「決まってるだろ! もちろん 魔王を倒すためだよ。君だってそうじゃないの?」
女勇者「いや、私は少し周りと目的が違うんです。それにしても みんな同じことを言うんですね」
女勇者「魔王を倒す、侵略食い止める。それにどこで立った噂か 魔王に最強の体へ改造してもらえるとか」
女勇者「はたまた魔王の財宝を与えられるからとか……みんな決まって同じ事ばかりです」
勇者「むぅ……じゃあ君は何のために!」
女勇者「見ているんです」 勇者「はぁ?」
女勇者「私は、ここに集った勇者たちを見ている。ただそれだけ」
勇者(この子関わると面倒くさいタイプなんだろうか)
魔物「次! 300~399番まで中に入って身体検査を受けろ!」
女勇者「……呼ばれましたね。行きましょうか」 勇者「そーですねー」
勇者「ああ、別に何でも聞いてよ。だけど 僕はこの試験が初めてで何も」
女勇者「あなたはどうしてここへ来たの?」
勇者「決まってるだろ! もちろん 魔王を倒すためだよ。君だってそうじゃないの?」
女勇者「いや、私は少し周りと目的が違うんです。それにしても みんな同じことを言うんですね」
女勇者「魔王を倒す、侵略食い止める。それにどこで立った噂か 魔王に最強の体へ改造してもらえるとか」
女勇者「はたまた魔王の財宝を与えられるからとか……みんな決まって同じ事ばかりです」
勇者「むぅ……じゃあ君は何のために!」
女勇者「見ているんです」 勇者「はぁ?」
女勇者「私は、ここに集った勇者たちを見ている。ただそれだけ」
勇者(この子関わると面倒くさいタイプなんだろうか)
魔物「次! 300~399番まで中に入って身体検査を受けろ!」
女勇者「……呼ばれましたね。行きましょうか」 勇者「そーですねー」
ちゃんと面接するのにも理由があったのか落とすだけじゃねとか思っちまった④
魔物「身長170cm、体重62kg……握力は右が68、左が49……うーん」
勇者「別に勇者としては普通の数値じゃないっすかね」 魔物「次、視力ね。終わったら血液」
勇者「ふぅ、何だよ。やっぱり普通の検査じゃないか。何が甘く見ない方がいいですよ、だか」
ドスンッ 「ウギャー!!」
勇者「えっ」
「腹に穴どころか…体が木っ端微塵になってやがる…」 「ひいいぃぃぃ」 「軽く叩く程度だって言ってたじゃないか…」
魔物「ほれ、後が詰まってるからさっさとしてくれ! それとも自信が無くなったのならここから出ていくんだな!」
こっち耐久値検査→『腹パンであなたの耐久力を測ります。男性225値、女性205値以上で合格』
魔物「ふんッ!」ドグシャァ 「げっ」パァン! ビチャリ
勇者「……おかしいぞ、ここ!!」
勇者「別に勇者としては普通の数値じゃないっすかね」 魔物「次、視力ね。終わったら血液」
勇者「ふぅ、何だよ。やっぱり普通の検査じゃないか。何が甘く見ない方がいいですよ、だか」
ドスンッ 「ウギャー!!」
勇者「えっ」
「腹に穴どころか…体が木っ端微塵になってやがる…」 「ひいいぃぃぃ」 「軽く叩く程度だって言ってたじゃないか…」
魔物「ほれ、後が詰まってるからさっさとしてくれ! それとも自信が無くなったのならここから出ていくんだな!」
こっち耐久値検査→『腹パンであなたの耐久力を測ります。男性225値、女性205値以上で合格』
魔物「ふんッ!」ドグシャァ 「げっ」パァン! ビチャリ
勇者「……おかしいぞ、ここ!!」
魔物「おいおい、勇者さんたちどうした? 腰が抜けたのか もう順番はバラバラでいいから早く誰か来なさいよ」
「無理に決まってんだろぉぉ…」 「お、俺やっぱり帰るわ…」 「やっぱり今年も腹パンあったかーきっちなぁ」
魔物「……臆病者ばっかりだな。もういい、これ以上は時間の無駄だ。前に出ない者はここで落とす」
鎧スーツ勇者「いや、待ちなァーッ!!」 魔物「ん、よし」
勇者「あいつ、スーツの上に無理矢理鎧を着重ねているぞ……まさかあれで検査受けられるの?」
「本当はダメに決まってるじゃない。ただ、あの男が検査官へお金を握らせたとこをアタシ見たわ。きっと頼み込んだのでしょうね」
勇者「それでもあれって明らかにアウトじゃね……?」 「この検査、最悪金の力で乗り越えられなくもないのよ」
「でもあの男はダメだわねー。鎧を着させて貰えれば何とかなるなんて考えじゃ…」
魔物「ふんッ!」ズボオォ 鎧スーツ勇者「おぐばぁ!?」グチャリ!
鎧スーツ勇者「ど、どじでぇ……?」 魔物「素直に無傷で通過させてくださいと頼めば良かったものを。バカな奴」
「……ね?」 勇者「あ、ああ」
「無理に決まってんだろぉぉ…」 「お、俺やっぱり帰るわ…」 「やっぱり今年も腹パンあったかーきっちなぁ」
魔物「……臆病者ばっかりだな。もういい、これ以上は時間の無駄だ。前に出ない者はここで落とす」
鎧スーツ勇者「いや、待ちなァーッ!!」 魔物「ん、よし」
勇者「あいつ、スーツの上に無理矢理鎧を着重ねているぞ……まさかあれで検査受けられるの?」
「本当はダメに決まってるじゃない。ただ、あの男が検査官へお金を握らせたとこをアタシ見たわ。きっと頼み込んだのでしょうね」
勇者「それでもあれって明らかにアウトじゃね……?」 「この検査、最悪金の力で乗り越えられなくもないのよ」
「でもあの男はダメだわねー。鎧を着させて貰えれば何とかなるなんて考えじゃ…」
魔物「ふんッ!」ズボオォ 鎧スーツ勇者「おぐばぁ!?」グチャリ!
鎧スーツ勇者「ど、どじでぇ……?」 魔物「素直に無傷で通過させてくださいと頼めば良かったものを。バカな奴」
「……ね?」 勇者「あ、ああ」
勇者「ぼ、僕はどうすればいいんだ。金なんて560Gぽっちしか持ち合わせてないぞ」
勇者「賄賂を渡せる事知らない、検査内容を甘く見て挑んだ奴らがここで脱落していくわけか……そして」
魔物「お注射刺しますね~」ブスゥ! 「ぎゃああぁああぁあああ」ギュンギュンギュン…ゲッソリ
勇者「この耐久値検査を越えた先にも難関が……!」
魔物「次、耐久値検査を終えていないものは前へ!」 女勇者「 」ス
勇者「あ、あの子……大丈夫なのかあれ」
魔物「ふんッ!」 女勇者「……」ドスンッ!
魔物「……耐久値220。合格だ 血液検査へ進め」 女勇者「ありがとうございました」
勇者「な、何で無事なんだ! 君もあの検査官に何か」
女勇者「いいえ、別に何も頼んじゃいませんよ。私の実力です」
女勇者「次は……あなた、試してみたらどうです? がんばって」
勇者「えぇ…」
勇者「賄賂を渡せる事知らない、検査内容を甘く見て挑んだ奴らがここで脱落していくわけか……そして」
魔物「お注射刺しますね~」ブスゥ! 「ぎゃああぁああぁあああ」ギュンギュンギュン…ゲッソリ
勇者「この耐久値検査を越えた先にも難関が……!」
魔物「次、耐久値検査を終えていないものは前へ!」 女勇者「 」ス
勇者「あ、あの子……大丈夫なのかあれ」
魔物「ふんッ!」 女勇者「……」ドスンッ!
魔物「……耐久値220。合格だ 血液検査へ進め」 女勇者「ありがとうございました」
勇者「な、何で無事なんだ! 君もあの検査官に何か」
女勇者「いいえ、別に何も頼んじゃいませんよ。私の実力です」
女勇者「次は……あなた、試してみたらどうです? がんばって」
勇者「えぇ…」
魔物「次はお前か。貧弱そうな勇者め、覚悟はできているだろうな?」
勇者「……」スス 魔物「む?」
勇者「これ握って。僕の全財産です……お願い 見逃して……!」 魔物「……」ニギ
魔物「俺をバカにしているのか。こんなちっぽけな金で俺を買えるとでも」
勇者「お願いだよっっっ、本当にこれ全財産だから! ね!」
魔物「歯ァ食い縛れ。もっとも、力んだところで何の意味も無いだろうがなァー!」
勇者(うわあぁぁぁ……僧侶ちゃん、僕ここで終わるかもしれないよ……)
勇者(ああ、僧侶ちゃんとの楽しい日々が頭の中で走馬灯のように)
~僧侶『勇者様ー! 勇者様が新しく覚えた『硬化魔法』って頑丈になれるけど動けなくなるから役立たず魔法ですよねー! きゃはは おかしー!』~
魔物「ふんッ!」 勇者「」ガキンッ
魔物「……え?」
勇者「……」スス 魔物「む?」
勇者「これ握って。僕の全財産です……お願い 見逃して……!」 魔物「……」ニギ
魔物「俺をバカにしているのか。こんなちっぽけな金で俺を買えるとでも」
勇者「お願いだよっっっ、本当にこれ全財産だから! ね!」
魔物「歯ァ食い縛れ。もっとも、力んだところで何の意味も無いだろうがなァー!」
勇者(うわあぁぁぁ……僧侶ちゃん、僕ここで終わるかもしれないよ……)
勇者(ああ、僧侶ちゃんとの楽しい日々が頭の中で走馬灯のように)
~僧侶『勇者様ー! 勇者様が新しく覚えた『硬化魔法』って頑丈になれるけど動けなくなるから役立たず魔法ですよねー! きゃはは おかしー!』~
魔物「ふんッ!」 勇者「」ガキンッ
魔物「……え?」
魔物「……た、耐久値999…だと…?」 勇者「」
魔物「こんな事があってたまるものか! 貴様、まさか魔法を使ったな!」
勇者「……証拠は?」 魔物「はぁ?」
勇者「僕がいま魔法を使った証拠はあるんでしょうかね。何なら魔力が減っているかどうか確認してもらっても構わないぜ」
魔物「言われんでも―――へ、減っていない……いや、でも何か道具使ったに違いあるまい!」
勇者「身体検査の時は装備を外せと言われきました。あなたへ賄賂でも流さない限り装備はつけられないんだろう?」
勇者「何ならここで全裸になって確かめてもらってもいいぞ!」 魔物「このッ……はぁ、もういい」
魔物「さっさと行け!面倒だ! どうせこの先でお前が脱落姿は目に見えているわ」
勇者「そうかい、そうかい。さっき渡したお金は返してもらいますからね~」ささ
「あいつも腹パンを耐えやがったぞ……」 「魔法も道具も使ってないってよ」 「さっきの女といい化けモンか!」
勇者「これ、約束の560Gね。魔法ありがとう」「あんた結構度胸あるわねぇー。まぁまぁ面白かったわよ」ギュ
魔物「こんな事があってたまるものか! 貴様、まさか魔法を使ったな!」
勇者「……証拠は?」 魔物「はぁ?」
勇者「僕がいま魔法を使った証拠はあるんでしょうかね。何なら魔力が減っているかどうか確認してもらっても構わないぜ」
魔物「言われんでも―――へ、減っていない……いや、でも何か道具使ったに違いあるまい!」
勇者「身体検査の時は装備を外せと言われきました。あなたへ賄賂でも流さない限り装備はつけられないんだろう?」
勇者「何ならここで全裸になって確かめてもらってもいいぞ!」 魔物「このッ……はぁ、もういい」
魔物「さっさと行け!面倒だ! どうせこの先でお前が脱落姿は目に見えているわ」
勇者「そうかい、そうかい。さっき渡したお金は返してもらいますからね~」ささ
「あいつも腹パンを耐えやがったぞ……」 「魔法も道具も使ってないってよ」 「さっきの女といい化けモンか!」
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