私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ勇者「魔王城の門番が強すぎる」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
<魔王城周辺>
勇者「あれが魔王城か……」
勇者(ついにここまでたどり着いた……)
勇者(あとは、魔王城に乗り込み、この手で魔王を倒し、姫を取り戻せば──)
勇者(世界に平和が戻る!)
勇者(世界が平和になったら、もしかしたら俺は不要とされるかもしれない)
勇者(だけど、そんなことはどうでもいい!)
勇者(俺は絶対に魔王を倒す!)
勇者(行くぞ、魔王!)ダダダッ
勇者「あれが魔王城か……」
勇者(ついにここまでたどり着いた……)
勇者(あとは、魔王城に乗り込み、この手で魔王を倒し、姫を取り戻せば──)
勇者(世界に平和が戻る!)
勇者(世界が平和になったら、もしかしたら俺は不要とされるかもしれない)
勇者(だけど、そんなことはどうでもいい!)
勇者(俺は絶対に魔王を倒す!)
勇者(行くぞ、魔王!)ダダダッ
<魔王城城門>
勇者(む……門番が二匹いる!)
勇者(おそらく、どちらも上級魔族……あなどれない相手だ)
勇者(だが、たかが門番に苦戦していては、打倒魔王など夢のまた夢だ!)
勇者(魔法や必殺技、それに貴重な消耗品は温存して戦うことにしよう!)
勇者「オイ、お前たち! この門を通してもらおうか!」
門番A「あァ? なんだテメェは!?」
門番B「ケケケ、ここはニンゲンがくる場所じゃないぜェ~?」
勇者「俺は勇者だ!」
門番A&B「!」
勇者(む……門番が二匹いる!)
勇者(おそらく、どちらも上級魔族……あなどれない相手だ)
勇者(だが、たかが門番に苦戦していては、打倒魔王など夢のまた夢だ!)
勇者(魔法や必殺技、それに貴重な消耗品は温存して戦うことにしよう!)
勇者「オイ、お前たち! この門を通してもらおうか!」
門番A「あァ? なんだテメェは!?」
門番B「ケケケ、ここはニンゲンがくる場所じゃないぜェ~?」
勇者「俺は勇者だ!」
門番A&B「!」
>>6
赤いタイツ履いてる門番か
赤いタイツ履いてる門番か
門番A「だったら、なおさら通すワケにはいかねえな! 本気できやがれ!」
門番B「ケケケ、ズタボロにしてやるぜェ~」
勇者「悪いが……お前たち相手に本気を出すつもりも、ズタボロにされるつもりもない」
勇者「魔法やアイテムなど、使うまでもない!」
勇者「剣だけで十分だ!」
門番A「ンだと、コラァッ!」
門番B「オイラたちをナメんなよォ~?」
勇者「来いッ!」チャキッ
ザシュッ!
ゆうしゃはズタボロになった!
勇者(魔法や……アイテムを……使うヒマもなかった……)ガクッ
門番B「ケケケ、ズタボロにしてやるぜェ~」
勇者「悪いが……お前たち相手に本気を出すつもりも、ズタボロにされるつもりもない」
勇者「魔法やアイテムなど、使うまでもない!」
勇者「剣だけで十分だ!」
門番A「ンだと、コラァッ!」
門番B「オイラたちをナメんなよォ~?」
勇者「来いッ!」チャキッ
ザシュッ!
ゆうしゃはズタボロになった!
勇者(魔法や……アイテムを……使うヒマもなかった……)ガクッ
<魔王城城門>
門番A「しりとりでもやらねえか」
門番B「いいぜェ~?」
門番A「しりとり」
門番B「リール」
門番A「ループ」
門番B「プール」
門番A「ルンバ」
門番B「バール」
門番A「ルーペ」
門番B「ペンシル」
門番A「ルアー」
門番B「アヒル」
門番A「テメェ、いい加減にしろや!」
門番B「ハイ、お前の負けェ~」
門番A「しりとりでもやらねえか」
門番B「いいぜェ~?」
門番A「しりとり」
門番B「リール」
門番A「ループ」
門番B「プール」
門番A「ルンバ」
門番B「バール」
門番A「ルーペ」
門番B「ペンシル」
門番A「ルアー」
門番B「アヒル」
門番A「テメェ、いい加減にしろや!」
門番B「ハイ、お前の負けェ~」
門番A「ンだと!?」
門番B「だって『アヒル』で『る』なのに、『テメェ』っていったじゃんか」
門番A「テメェ……!」
門番B「あ、またいった」
勇者「オイ! お前たち!」
門番A「あァ? ……なんだ勇者か」
門番B「ケケケ、またやられに来たのかァ~?」
勇者「この間は技や魔法を温存しすぎて、敗れた……」
勇者「今日は全力でいかせてもらう!」キッ
門番B「おもしれェ~」
門番B「だって『アヒル』で『る』なのに、『テメェ』っていったじゃんか」
門番A「テメェ……!」
門番B「あ、またいった」
勇者「オイ! お前たち!」
門番A「あァ? ……なんだ勇者か」
門番B「ケケケ、またやられに来たのかァ~?」
勇者「この間は技や魔法を温存しすぎて、敗れた……」
勇者「今日は全力でいかせてもらう!」キッ
門番B「おもしれェ~」
門番A「フン、城の中にゃ入れさせねーよ!」
門番B「ケケケ、血みどろにしてやるぜェ~」
勇者(温存していた薬品系の道具を飲んで、身体能力をアップ!)グビグビ…
勇者「はああああっ!」シャキンッ
勇者「さらに、魔法を剣にまとわせ──」ボワァァッ
勇者「いくぞ!」ダッ
ズバシュッ!
ゆうしゃはちみどろになった!
勇者(ど、どういうこと、やねん……)ガクッ
門番B「ケケケ、血みどろにしてやるぜェ~」
勇者(温存していた薬品系の道具を飲んで、身体能力をアップ!)グビグビ…
勇者「はああああっ!」シャキンッ
勇者「さらに、魔法を剣にまとわせ──」ボワァァッ
勇者「いくぞ!」ダッ
ズバシュッ!
ゆうしゃはちみどろになった!
勇者(ど、どういうこと、やねん……)ガクッ
<魔王城城門>
門番A「なぁなぁ」
門番A「面白いジョーク仕入れたから、聞かせてやるよ」
門番B「お、聞かせて」
門番A「あるゴーレムが、ダイエットしたいと思ったんだってよ」
門番B「うん」
門番A「でもゴーレムって石でできてるから、痩せられないだろ?」
門番B「うんうん」
門番A「だからさ──」
門番A「『軽石で作り直してくれ』って、自分を作った魔術師に頼んだんだってよ!」
門番B「ケ~ッケッケッケッケ!」
門番A「な、面白いだろ!」
門番B「ケッケッケッケッケッケッケッケッケッケ……!」パンパンッ
門番A「なぁなぁ」
門番A「面白いジョーク仕入れたから、聞かせてやるよ」
門番B「お、聞かせて」
門番A「あるゴーレムが、ダイエットしたいと思ったんだってよ」
門番B「うん」
門番A「でもゴーレムって石でできてるから、痩せられないだろ?」
門番B「うんうん」
門番A「だからさ──」
門番A「『軽石で作り直してくれ』って、自分を作った魔術師に頼んだんだってよ!」
門番B「ケ~ッケッケッケッケ!」
門番A「な、面白いだろ!」
門番B「ケッケッケッケッケッケッケッケッケッケ……!」パンパンッ
門番B「いやァ~久々に大笑いしたよ」
門番A「こんな仕事じゃ、なかなか笑うことなんてねえもんな」
勇者「オイ、お前たち!」
門番A「ん、勇者か。また来やがったのか」
門番B「ケケケ、懲りないヤロウだァ~」
勇者「悪いが、お前たちは笑えなくなる」
勇者「二度とな!」チャキッ
門番A「お、剣や防具が少し変わってるな」
門番B「ケケケ、イメチェンかァ~?」
勇者「俺は二度の敗北を経て、自分の戦い方を反省した……」
門番A「こんな仕事じゃ、なかなか笑うことなんてねえもんな」
勇者「オイ、お前たち!」
門番A「ん、勇者か。また来やがったのか」
門番B「ケケケ、懲りないヤロウだァ~」
勇者「悪いが、お前たちは笑えなくなる」
勇者「二度とな!」チャキッ
門番A「お、剣や防具が少し変わってるな」
門番B「ケケケ、イメチェンかァ~?」
勇者「俺は二度の敗北を経て、自分の戦い方を反省した……」
勇者「これまでの俺は強い装備品や技、魔法に頼るという」
勇者「攻撃力や防御力だけを重視した、力押しの戦法にこだわっていた……」
勇者「そして、それでここまでは勝ち抜いてこれた……」
勇者「だが、それでは魔王やお前たちには通用しないと分かった……」
勇者「だから、戦略や戦術というものを一から学び直してきた!」
勇者「この装備は俺が考え抜いた、お前たちと戦う上で最適な装備だ!」
勇者「さらに、お前たちが天敵とする戦法をもって、挑む!」チャキッ
門番A「フン……今までとは目つきがちがうな」
門番B「ケケケ、そうこなくっちゃなァ」
勇者「攻撃力や防御力だけを重視した、力押しの戦法にこだわっていた……」
勇者「そして、それでここまでは勝ち抜いてこれた……」
勇者「だが、それでは魔王やお前たちには通用しないと分かった……」
勇者「だから、戦略や戦術というものを一から学び直してきた!」
勇者「この装備は俺が考え抜いた、お前たちと戦う上で最適な装備だ!」
勇者「さらに、お前たちが天敵とする戦法をもって、挑む!」チャキッ
門番A「フン……今までとは目つきがちがうな」
門番B「ケケケ、そうこなくっちゃなァ」
勇者(この門番二匹がなぜここまで厄介なのか──)
勇者(それはコンビネーションにある!)
勇者(阿吽の呼吸から生み出されるコンビネーションこそが)
勇者(コイツらの強さの秘密!)
勇者(だから、コイツらが協力技や合体技を使えないような位置取りで戦えば)
勇者(勝率はぐんと上がる!)
勇者「勝負!」チャキッ
ズバッ!
ゆうしゃのからだがそらにまいあがった!
勇者「ぐげえっ……!?」ドサッ
勇者(それはコンビネーションにある!)
勇者(阿吽の呼吸から生み出されるコンビネーションこそが)
勇者(コイツらの強さの秘密!)
勇者(だから、コイツらが協力技や合体技を使えないような位置取りで戦えば)
勇者(勝率はぐんと上がる!)
勇者「勝負!」チャキッ
ズバッ!
ゆうしゃのからだがそらにまいあがった!
勇者「ぐげえっ……!?」ドサッ
勇者「な、なんで……!?」ピクピク…
勇者「俺の装備も戦略も……完璧だったはずなのに……」ピクピク…
門番A「だってさ──」
門番A「オメェ、弱いんだもん」
勇者「!」
門番B「ケケケ、コイツのいうとおり」
門番B「たしかに装備とか戦略とかはいいセンいってたと思うぜェ~?」
門番B「必殺技や魔法だって、いいモン持ってる」
門番B「でも、肝心のお前自身が弱くっちゃ、な」
勇者「そうか……そういうことだったのか……」
勇者「俺の装備も戦略も……完璧だったはずなのに……」ピクピク…
門番A「だってさ──」
門番A「オメェ、弱いんだもん」
勇者「!」
門番B「ケケケ、コイツのいうとおり」
門番B「たしかに装備とか戦略とかはいいセンいってたと思うぜェ~?」
門番B「必殺技や魔法だって、いいモン持ってる」
門番B「でも、肝心のお前自身が弱くっちゃ、な」
勇者「そうか……そういうことだったのか……」
勇者「決めたよ……二人とも」
勇者「俺、一から鍛え直してくるよ」
勇者「もし、俺が技や装備に頼らなくてもいいぐらい、真に強くなれたら──」
勇者「また相手してくれるか?」
門番A「おう、もちろんだ!」
門番B「ケケケ、さっさと行けや」
門番B「勇者とだべってるとこなんて見られたら、減給されちまうもんな」
勇者「……ありがとう」
勇者「俺、必ず強くなって戻ってくるよ!」
門番A「じゃあな~!」
門番B「頑張れェ~!」
勇者「俺、一から鍛え直してくるよ」
勇者「もし、俺が技や装備に頼らなくてもいいぐらい、真に強くなれたら──」
勇者「また相手してくれるか?」
門番A「おう、もちろんだ!」
門番B「ケケケ、さっさと行けや」
門番B「勇者とだべってるとこなんて見られたら、減給されちまうもんな」
勇者「……ありがとう」
勇者「俺、必ず強くなって戻ってくるよ!」
門番A「じゃあな~!」
門番B「頑張れェ~!」
勇者(一から……いや!)
勇者(ゼロから──鍛え直すんだ!)
<剣豪の家>
剣豪「どうした!? おめえ、魔王討伐に出かけたんじゃ──」
勇者「師匠、俺を鍛え直してくれ!」
勇者「基本からやり直したいんだ! たとえ遠回りになっても!」
<魔術師の館>
魔術師「ふむ……魔法の修業をやり直したい、というのだね?」
勇者「ああ……このままでは魔王には通用しないと分かった!」
勇者「俺は呪文に使われるのでなく、呪文を使う戦士になる!」
勇者(ゼロから──鍛え直すんだ!)
<剣豪の家>
剣豪「どうした!? おめえ、魔王討伐に出かけたんじゃ──」
勇者「師匠、俺を鍛え直してくれ!」
勇者「基本からやり直したいんだ! たとえ遠回りになっても!」
<魔術師の館>
魔術師「ふむ……魔法の修業をやり直したい、というのだね?」
勇者「ああ……このままでは魔王には通用しないと分かった!」
勇者「俺は呪文に使われるのでなく、呪文を使う戦士になる!」
「俺の仕事は、勇者を殺すことじゃなくてここを守ることだから」って感じなイケメンなんだと勝手に脳内解釈
<田舎の村>
村人「勇者様に野良仕事を手伝ってもらうなんて、悪いべよ~」
勇者「いや、いいんです」ドスンッ
勇者「体を鍛えるには、こういう仕事をこなすのが一番ですから!」
<怪物谷>
ザンッ! ザシュッ! ズシャッ! ザンッ! ズバッ!
勇者「ハァ……ハァ……ついにやったぞ」
旅人「あの怪物は無限に湧き出るものと思っていたのに、まさか有限だったとは!」
<雪山>
勇者(雪山を半裸で踏破し、体力と精神を極限まで鍛え抜く!)
勇者「心頭滅却すれば、氷もまた熱しッ!」ザクッザクッ
登山家「すげぇ……。あの人の周辺だけ……あまりの熱気で雪が溶けてる……」ゴクッ…
村人「勇者様に野良仕事を手伝ってもらうなんて、悪いべよ~」
勇者「いや、いいんです」ドスンッ
勇者「体を鍛えるには、こういう仕事をこなすのが一番ですから!」
<怪物谷>
ザンッ! ザシュッ! ズシャッ! ザンッ! ズバッ!
勇者「ハァ……ハァ……ついにやったぞ」
旅人「あの怪物は無限に湧き出るものと思っていたのに、まさか有限だったとは!」
<雪山>
勇者(雪山を半裸で踏破し、体力と精神を極限まで鍛え抜く!)
勇者「心頭滅却すれば、氷もまた熱しッ!」ザクッザクッ
登山家「すげぇ……。あの人の周辺だけ……あまりの熱気で雪が溶けてる……」ゴクッ…
>>26
かっこよすぎるだろ
かっこよすぎるだろ
ついに──
<地獄>
ザシュッ!
地獄王「ぐわあああっ……!」
地獄王「まったく、恐ろしいヤツよ」
地獄王「我が宿敵である魔王が死なない限り解けぬ結界を、強引に解き──」
地獄王「地獄に侵入し、余に挑みかかり、しかも余を打ち負かすとはな……」
勇者「どうだ? 俺は強いか?」
地獄王「勝利した相手にそれを問うとは……おぬしこそ真の求道者よ」
地獄王「おぬしは強い」
地獄王「今のおぬしであれば、まちがいなく魔王にも勝てるであろう」
勇者「ありがとう、地獄の王」
<地獄>
ザシュッ!
地獄王「ぐわあああっ……!」
地獄王「まったく、恐ろしいヤツよ」
地獄王「我が宿敵である魔王が死なない限り解けぬ結界を、強引に解き──」
地獄王「地獄に侵入し、余に挑みかかり、しかも余を打ち負かすとはな……」
勇者「どうだ? 俺は強いか?」
地獄王「勝利した相手にそれを問うとは……おぬしこそ真の求道者よ」
地獄王「おぬしは強い」
地獄王「今のおぬしであれば、まちがいなく魔王にも勝てるであろう」
勇者「ありがとう、地獄の王」
勇者って殺しても何度でも復活してまた攻めてくるから
魔王側としては鬱陶しいことこの上ないだろうな
魔王側としては鬱陶しいことこの上ないだろうな
勇者(あの三度の敗北から、色々なことがあった……)
勇者(修業をやり直し、心身を鍛え上げ──)
勇者(立ち寄っていなかった場所に巣食っていた魔物も倒してきた)
勇者(そしてついに、魔王と同格ともいわれる地獄王に負けを認めさせた)
勇者(しかし、心は決して満たされることはない)
勇者(それどころか、進めば進むほど目的地が遠ざかるような……そんな感覚だ)
勇者(だれに勝った、だれに負けた、などというのは些細なことに過ぎない)
勇者(きっと“真の強さ”とは、こういう境地のことを指すのだろう)
勇者(さぁ、行こう)
勇者(今こそ魔王を倒しに!)ザンッ
勇者(修業をやり直し、心身を鍛え上げ──)
勇者(立ち寄っていなかった場所に巣食っていた魔物も倒してきた)
勇者(そしてついに、魔王と同格ともいわれる地獄王に負けを認めさせた)
勇者(しかし、心は決して満たされることはない)
勇者(それどころか、進めば進むほど目的地が遠ざかるような……そんな感覚だ)
勇者(だれに勝った、だれに負けた、などというのは些細なことに過ぎない)
勇者(きっと“真の強さ”とは、こういう境地のことを指すのだろう)
勇者(さぁ、行こう)
勇者(今こそ魔王を倒しに!)ザンッ
<魔王城城門>
門番A「ピザって十回いってみろ」
門番B「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
門番A「じゃあ、ここは?」スッ
門番B「ヒジ」
門番A「くっそ、なんで引っかからねえんだよ!」
門番B「甘いぜェ~」
門番B「しかもオイラ、ピザって九回しかいってねえしさ。ちゃんと聞いとけよな?」
門番A「あっ、マジかよ! インチキしやがって!」
門番B「ケケケ、ざまあねえなァ~」
門番A「ピザって十回いってみろ」
門番B「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
門番A「じゃあ、ここは?」スッ
門番B「ヒジ」
門番A「くっそ、なんで引っかからねえんだよ!」
門番B「甘いぜェ~」
門番B「しかもオイラ、ピザって九回しかいってねえしさ。ちゃんと聞いとけよな?」
門番A「あっ、マジかよ! インチキしやがって!」
門番B「ケケケ、ざまあねえなァ~」
勇者「オイ、お前たち!」
門番A「!」
勇者「久しぶりだな」
門番A「テメェはたしか──」
門番B「勇者、か? ずいぶん雰囲気が変わったなァ……一瞬分かんなかった」
勇者「あれから鍛え直したからな……」
勇者「さあ、今度こそ門を通してもらうぞ!」
門番A「そうはいくかってんだ!」
門番B「ケケケ、門番ってのは門を守るのが仕事だからなァ~」
門番A「!」
勇者「久しぶりだな」
門番A「テメェはたしか──」
門番B「勇者、か? ずいぶん雰囲気が変わったなァ……一瞬分かんなかった」
勇者「あれから鍛え直したからな……」
勇者「さあ、今度こそ門を通してもらうぞ!」
門番A「そうはいくかってんだ!」
門番B「ケケケ、門番ってのは門を守るのが仕事だからなァ~」
門番A「かかってきやがれ!」
門番B「ケケケ、楽しませてくれよォ~?」
勇者(勝ち負けは考えない)
勇者(この先に控える魔王や、捕らわれの姫のことも、今は忘れよう)
勇者(ただ、己の剣を全力で振るうことだけ考えろ)
勇者(まっすぐに──前進あるのみ!)ダダダッ
ズバシュッ!
ゆうしゃのからだがまっすぐふっとんだ!
勇者「…………」ピクピク…
勇者「な……」
勇者「なんでだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
門番B「ケケケ、楽しませてくれよォ~?」
勇者(勝ち負けは考えない)
勇者(この先に控える魔王や、捕らわれの姫のことも、今は忘れよう)
勇者(ただ、己の剣を全力で振るうことだけ考えろ)
勇者(まっすぐに──前進あるのみ!)ダダダッ
ズバシュッ!
ゆうしゃのからだがまっすぐふっとんだ!
勇者「…………」ピクピク…
勇者「な……」
勇者「なんでだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
勇者「なんで……ねぇ、なんで!?」
勇者「俺は剣の修業をやり直して、魔法の勉強もやり直して」
勇者「野良仕事で体を鍛えて、怪物谷の無限モンスター地帯も制覇して」
勇者「極寒の雪山に負けない熱い心を身につけて」
勇者「地獄への道をこの手で開いて、魔王と同格である地獄王をも屈服させた!」
勇者「なのに、なんで勝てないんだよぉぉぉぉぉっ!!!」
勇者「なんでお前ら、そんなに強いんだよぉぉぉぉぉっ!!!」
門番A「…………」
門番B「…………」
門番A「……なんでっていわれてもなぁ」
門番B「ねぇ?」
勇者「俺は剣の修業をやり直して、魔法の勉強もやり直して」
勇者「野良仕事で体を鍛えて、怪物谷の無限モンスター地帯も制覇して」
勇者「極寒の雪山に負けない熱い心を身につけて」
勇者「地獄への道をこの手で開いて、魔王と同格である地獄王をも屈服させた!」
勇者「なのに、なんで勝てないんだよぉぉぉぉぉっ!!!」
勇者「なんでお前ら、そんなに強いんだよぉぉぉぉぉっ!!!」
門番A「…………」
門番B「…………」
門番A「……なんでっていわれてもなぁ」
門番B「ねぇ?」
門番A「まぁ、俺たちは二人とも上級魔族だし、生まれつき強いしな」
門番B「そだなァ」
勇者「いや、それだけじゃないはずだ!」
勇者「上級魔族ならお前たちに初めて挑む段階で、すでに何体も倒していた!」
勇者「魔王軍幹部である、お前たちより格上の最上級魔族でさえ倒してきた!」
勇者「上級魔族だからってのは一因にはなりえるが、主因にはならない!」
門番A「……だとよ」
門番B「う~ん」
門番B「あと心当たりがあるとするなら、魔王城の門番ってすげぇ倍率高くてさ」
門番B「募集二名に対して千名近く集まって」
門番B「その中でやっと勝ち抜いて選ばれたから、それで強くなれたのかもな?」
勇者「募集……? 勝ち抜く……?」
門番B「そだなァ」
勇者「いや、それだけじゃないはずだ!」
勇者「上級魔族ならお前たちに初めて挑む段階で、すでに何体も倒していた!」
勇者「魔王軍幹部である、お前たちより格上の最上級魔族でさえ倒してきた!」
勇者「上級魔族だからってのは一因にはなりえるが、主因にはならない!」
門番A「……だとよ」
門番B「う~ん」
門番B「あと心当たりがあるとするなら、魔王城の門番ってすげぇ倍率高くてさ」
門番B「募集二名に対して千名近く集まって」
門番B「その中でやっと勝ち抜いて選ばれたから、それで強くなれたのかもな?」
勇者「募集……? 勝ち抜く……?」
類似してるかもしれないスレッド
- 勇者「魔王が弱すぎる」 (178) - [66%] - 2012/11/18 8:30 ☆
- 勇者「魔王城に長蛇の列ができてる…」 (968) - [59%] - 2013/4/29 6:30 ★
- 勇者「魔王倒すまで何度でも蘇る」 (770) - [56%] - 2013/1/13 19:00 ★
- 勇者「魔王を倒しに行こうぜ」 (259) - [56%] - 2013/12/31 1:45 ☆
- 勇者「魔王が殺しても死なない」 (323) - [53%] - 2012/4/21 2:30 ★★
- 勇者「魔王を倒しに行こう」 (250) - [52%] - 2011/12/28 15:30 ☆
- 勇者「魔王倒したら人間側半壊してた」 (156) - [49%] - 2012/9/3 5:30 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について