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    元スレ一「百合接客選手権!」

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    452 = 208 :

    「……私がどうして怒っているか、わかってるんですか?」

    「え?それは……その………」

    (うわ……声のトーンとか言い方が超似てる!霞さんってこんなに演技上手いの!?なんか……神懸かってるというか…)

    「…………」

    「わ、わっかんねー……」

    「……そう、ですか。ではもういいです」プイ

    「あ………」

    「…………」ツーン..

    (なんか……本当に針生さんと喋ってるみたいだよ………現実じゃあこんなやり取りはした事ないけど……)ゴクリ

    「……鈍感」ボソリ

    「っ!」キュン!

    「…………」

    「………あ、あのさ!わっかんねーのは謝るから……その……なんで怒ってるか教えてくんない?」

    「…………」チラ

    453 = 429 :

    しえん、

    454 = 209 :

    しえん

    455 = 208 :

    「……ね?」

    「…………」

    「…………」

    「…………三尋木プロはいいですよね」

    「?」

    「人気も実力もありますから当然かもしれませんが、モテモテなようで羨ましい限りです!」

    「あー……」

    「私なんかよりもっとキレイな方からも声をかけられているのでしょうね!さすが、トッププロは違いますね!!」

    「!それは違…」

    「………っ」

    「…………」

    「……もう……やめてください……」グス..

    「!」

    456 = 209 :

    イタコ的な

    457 = 208 :

    「三尋木プロは……ご自分で思っているより、ずっと魅力的なんです………だから………ちょっと優しくされただけでも……本気になっちゃうんですよ…」

    「っ!」キュン..

    「ぐす……フラれるって……わかっていても………無駄だと知っていても………あなたが微笑んでくれるから………だから私は………うぅ……」ウルウル..

    「…………」

    「だから………もう………私に構わないで………ください………」ポロポロ..

    (………何これ……本当に針生アナに見えてきた………)ゴクリ..

    「……が………ちがう………違うっ!!」

    「ぇ……」

    「私はっ!………その……確かに………針生さんに恋心を抱いてたわけじゃない……それは……事実」

    「うぅっ……」ポロポロ

    「けど!……今日……私にヤキモチを焼いてるところとか………私に対して……好意を持ってくれてるって知った時……すっげー嬉しかったんだ!」

    「三尋木プロ……」グス..

    「構わないでくれとか……ぜってー嫌だって思った!」

    「…………」ドキドキドキ..

    458 = 208 :

    「だから………えー………あの………うー………」

    「…ありがとうございます……」

    「え?」

    「そうやって……慰めてくれるのは嬉しいです………でも………」

    「な、慰めじゃないよっ!」

    「………だったら…」

    「私を……安心させてください………お願い」

    「!」

    「…………」ウルウル..

    「えー……その………なんつーか………あ……いや……うーん……」

    「…………」

    460 = 208 :

    「あの………その……上手く言えねーけど……針生さん以外に………いや、違うな………えっと……」

    「……やっぱり……私の事なんて…」

    「!?だから違うって!」

    「でも……」

    「うううう~~………あー!もういい!言ってやる!私は針生さんが好きだよ!大好きだよっ!!」

    「!!」

    「……言葉に詰まったのは、ちょっとヤキモチ焼かれただけで好きになっちまう軽い女だって思われたくなかったっつーか……///」

    「………」

    「いや、もともと好きは好きだったから自分の気持ちに気付いた形かもしれんし……どちらにしても信用してもらえなかったら泣きそうになるっつーか……//」

    「……それじゃ…………私と……」

    「……うん……付き合おう」

    461 = 208 :

    「っ!」ダキッ!

    「うゎ!」

    「嬉しい……」ギュッ..

    「ぁ……ぅ……///」カァァ..

    「絶対………叶わない恋だって思ってたから……」グス..

    「そっか……」ギュ

    「…………もう取り消せませんよ?あとで『知らんけど』って言われても、私は受け付けませんから…」

    「うん。それでいいよ……針生さんが私を好きで、私も針生さんが好きなんだって知ったからねぃ」

    「っ!」ギュッ..

    「…………」ギュッ..

    「………」クス

    (めでたしめでたし、だね)

    (……あとは霞さんに任せて、あたしは戻るか)スクッ スタスタ...

    462 = 429 :

    しえん

    463 = 208 :

    <受付>

    「あ、お疲れ様」

    「お疲れ様でーす♪いやー、霞さんすごかったぁ」

    「そうだね。でも、新子さんのサポートがあってこそだよ。引き立て役をお願いしてしまってすまない」

    「いいえ~、気にしてません♪それじゃ、待機してますね」スタスタ

    「ああ」

    「……………」

    (……確かにすごかった…………石戸さん、あなたがいてくれて本当に助かったよ)

    (神を降ろす事の出来る巫女さんなら、他の人間の人格をその身に降ろすかの如く演じられるのではないか、などと……現実離れしたアイデアだったが…)

    (あそこまで完璧にこなしてくれるとは……いくら神を宿した時の感覚を知っているとはいえ、並大抵の事ではない)

    (年上の中でも攻略難易度の高い三尋木プロを落とした上、時間も残している……完璧な仕事だ!)

    (……ただ1つ気になるのは、三尋木プロと針生アナの今後にかなりの影響を及ぼす可能性があるという事だが………悪い方向には進むまい………多分……)

    465 = 208 :

    <2番テーブル>

    はやり「―――…とかだよ!?ありえない☆」

    「確かに……それはすばらくないですね」

    はやり「でしょ!?大変なんだよねー☆」

    「それでも立派にこなされている瑞原プロはすばらですね!」

    はやり「え?あー……うん」

    「?……私、何か余計な事を……?」

    はやり「あ、違うよ?ただ……さ……あまりに輝いた目で私を見るから……ビックリしちゃって……」

    「??」

    はやり「…………私……さ、もう28歳なんだよね。自分でもわかってるんだよ……牌のおねえさんを続けるのはちょっとキツいって」

    「え……?」

    はやり「……知ってる人も多いんだけど、うちのチーム……昔からあんまりお金がなくてさ。他のチームほどお給料は高くないから有名選手も獲得出来ない」

    はやり「だからあまり注目されてない選手を育て上げて戦う……正直、派手なチームとは言えない」

    はやり「でも、それでも応援してくれるファンの人たちがいてくれる。チームのスタッフさんたちがすごく頑張ってくれている」

    はやり「そんな人たちの姿を見てさ……私にも何か出来る事はないかって思ったの……」

    466 = 208 :

    「…………」

    はやり「それで牌のおねえさんっていうキャラをやる事にしたんだ……何年前だっけなー……忘れちゃった」

    はやり「……一応ね、グッズ売り上げとかにも貢献したんだよー?観に来てくれるお客さんも増えたし、話題になったからチームの人気も上がったって」

    はやり「………でも……最近特にさ……嫌な言葉を耳にするんだよね……『歳を考えろ』とか『媚びうるな』とかさ」

    「!」

    はやり「ここのところ成績が少し落ち込んでるからかな……ふざけてるように見えるのかもね……そんなつもり全然ないのに……」

    はやり「……ぐす……私がしたのって、余計な事だったのかな……?」

    はやり「ただ麻雀だけを頑張っていればよかったのかな…………もう……やめた方がいい……かも……」ポロポロ..

    「!」

    はやり「………あ………ご、ごめんね」スッ スッ(涙を拭く)

    はやり「私、何言ってんだろ……?」

    「…………」

    はやり「き、キミが悪いんだぞ~♪なんでも話せちゃいそうな雰囲気出してるからっ☆」

    「瑞原プロ……」

    467 = 208 :

    はやり「……や、やめてよ……そんなトーン……今の話はその……」

    「私は……瑞原さんはとてもすばらな人だと思います」

    はやり「!」

    「……瑞原さんは……ご自分がどれだけ子供たちに笑顔を与えてきたか、ご存知ですか?」

    はやり「?」

    「私は、瑞原さんに憧れている子を何人も知っています」

    はやり「え?」

    「その子たちは、華やかな衣装でテレビに出ていた牌のおねえさんを見て大ファンになったそうですよ」

    はやり「!」

    「その子たちの夢は、瑞原さんのような、可愛くて強いプロ雀士になる事らしいです」クス

    はやり「………っ」

    468 = 208 :

    「……プロ雀士の方は数多くいらっしゃいますが、子供たちが目標とし、憧れる選手は一体何人いるでしょうか?……限られた人だけだと思います」

    はやり「…………」グス..

    「テレビ画面に映る瑞原さんのとびっきりの笑顔に……テレビの前でとびっきりの笑顔を返している子供たちがいる………その事を思い出してください」

    「そうすれば……瑞原さんがやってきた事は、余計な事なんかではないと……わかるはずです」

    「ですから……お願いです。牌のおねえさんをやめないでください。子供たちは………いえ、子供たちだけではありません」

    「私も……瑞原さんの笑顔を………もっと見ていたいのです」

    はやり「うっ……」ポロポロ..

    「…………」スッ(ハンカチを差し出す)

    はやり「っ……すん……ぁ……りがとう……ぐす………わたしっ………がんばる…」

    「!それは………とてもすばらな事です♪」ニコリ

    469 = 208 :

    <受付>

    「…………」

    (花田さんは相変わらずだな……真剣に相手を思いやっている……)

    (ボクの狙いなど関係なく、ただ目の前にいる人と向き合う)

    (……加治木さんが…)

    ゆみ『花田さんはまるで人間を救うために下界に降りてきた天使だ。身も心も人間になるため、自ら天使の輪を砕いた……その名残が彼女の髪型だ』

    (などと言っていたが……あながち間違いではなかったのかもしれんな)ククク

    「……なんとかなりそうか?」

    「……くくく……キャストたちの成長を目の当たりにし、驚きに包まれているところさ」

    「えっと……なんとかなってる……って事か?」

    「くく……驚愕と歓喜の渦に呑まれるというのは……なんと心地よい事か!魂が震えている!血潮がたぎる!」

    「あー……問題ないならいいわ」

    470 = 208 :

    「問題?いいね……試練というものは乗り越えるために存在し、遥か高み…」

    ガチャ

    靖子「………わ!なんだ……これはっ……!」

    一・「!」

    靖子「おいおい……こんな……文化祭というレベルでは……」

    「いらっしゃいませ。喫茶Lily・VIPルームへようこそ」

    靖子「あ、ああ……」

    (……遅れてくるというのは藤田プロだったのか………)チラリ

    靖子「…………」キョロキョロ

    (……やはりそうか………彼女は………)

    「ご案内します」スッ

    靖子「ん」テクテク..

    (…………キャストの誰が相手をしても、落とす事は出来ないだろう……)

    智紀「……5番テーブルの加治木さん、待機に戻りました。入れ替わりで藤田様をお通ししました」

    471 = 279 :

    さすがの花田

    472 = 208 :

    「ありがとう」

    智紀「?指名がまだみたいだけど…」

    「……藤田プロの相手を務められるキャストがいないんでね」

    智紀「え……?」

    「…………」

    智紀「……例えば加治木さんとか……」

    「無理だ……加治木さんは優秀だが……言葉でどうにか出来る相手ではない」

    智紀「そんな……じゃあ愛宕さんは……?」

    「話は盛り上がるかもしれないが……それでも一歩及ばないだろう」

    智紀「それなら……」

    「無駄だよ……いないんだ……どのキャストが担当しても彼女を落とせない」

    智紀「!!」

    「…………」

    智紀「………でも………みんな、すごく成長してるって……」

    473 = 208 :

    「ああ、確かにボクの口からその言葉は発せられた。心から自然と漏れたよ……偽りではない」

    智紀「だったらっ……」

    「だが………彼女たちは藤田プロを落とすために必要なものを持っていない……これはどうしようもないんだ」

    智紀「必要な……もの?」

    「ああ。それは……彼女たちの成長や実力に関係なく、もはや決して手に入れる事のできない………性質のようなもの」

    智紀「…………それって……何?」

    「………………ロリ要素さ」

    智紀「え?」

    「キャスト陣に唯一足りないもの……いや、キャストとしては不要と言っても過言ではない要素だがね」

    智紀「あ………」

    「藤田プロは衣にご執心。衣は高校生だが、幼く愛らしい外見……現に藤田プロは娘を見るような目で見ている。何度か怪しい抱っこをしている姿も目撃した」

    智紀「………」ゴクリ

    「となれば、ロリ要素のないキャストたちには分が悪い……相性の問題さ」

    智紀「じゃあ……どうすれば……」

    474 = 208 :

    「くくく………くくくくくく………はははははは!!」

    智紀「……?」

    「ここにいるじゃないか……衣には及ばないまでも、小学生と間違えられる高校生が………ここに!!」

    智紀「!!!」

    「ボクが行く!頑張ってくれたみんなのためにも……必ず落として見せる!」

    (ごめんね透華………今日だけだから……透華以外の人に甘えるボクを許して……)

    「お?どうした?キャストの指名は……」スタスタ

    「純君、ともきー……ボクが存在意義を賭け、生命の炎を燃やしている間……Lilyは2人に任せるよ」

    「へ?な、なんだよ……どういう…」

    「絶対……笑顔で帰ってくるから……」ザッ!

    智紀「頑張って……」

    「お、おい……何がなんだか……が、頑張れよー……」

    「…………」スッ(振り返らずに右手を挙げ、親指を立てる)

    475 = 208 :

    <5番テーブル>

    靖子「…………」

    「こんにちはー♪」

    靖子「ん?ああ……キミは……」

    「くにひろ はじめですっ!よろしくっ!」エヘー

    靖子「……よ、よろしく……」

    「ねえねえ、お隣座っていーい?」

    靖子「あ、ああ」

    「やったー!ありがとー!嬉しい♪」スワリ

    靖子「………キミ……さっきと様子が……」

    「……もー!そんなの知らないっ!私は私なの!」

    靖子「そ、そうか」

    靖子(………幼い外見とは裏腹に、意外としっかりした子だと認識していたが……私の勘違いか?)

    476 = 429 :

    裸ロリ

    477 = 279 :

    やっぱりロリコンだったか

    478 = 208 :

    <別室>

    透華「は、ははは……はじめっ!?」ガタッ!

    「おおー!?ど、どうした、トーカ!」

    透華「はじめが……わたくし以外に……あ、ああ甘えるなど……っ!」

    透華「…………いえ……わかっていますわ……一が動くという事は、最終手段なのでしょう」

    透華「わかっています…………わかっていますけれど~~………」

    透華「あああ!!ジェラシーは止まりませんわっ!あとで会ったらいっぱいキスしなければ気がすみません!ちゅってしてむちゅーってしてそこからさらに…」

    「…………」

    透華「………はぁ……はぁ………」

    透華(……わたくしにヤキモチを焼かせてまで動いたのですから………必ずや、成功するのですよ……はじめ……)

    「……トーカも大変なのだな……」

    479 = 429 :

    ころたんはこっちおいで

    480 = 208 :

    <VIPル-ム 5番テーブル>

    「~♪」(足をブラブラ揺らしている)

    靖子(………可愛いな……普段の服装と違い、肌が露出していないのが逆に……想像をかきたてる)ゴクリ

    「ぅに?どうちたの~?」

    靖子「っ!い、いや……なんでもない……///」

    「むむむぅ~!ゆって!ゆって!」クイクイ(靖子の袖を軽く引っ張る)

    靖子「わ、わかったから……その……か、可愛い……と思っただけだ」

    「ほんと!?私、可愛い!?」エヘー

    靖子「っ……ああ……」キュン!

    靖子(って……私は何を言ってるんだ………私には衣がいるのに……)

    「…………」ジー..

    靖子「……ど、どうした?」

    「可愛いってゆってくれてありがと!ママ大好きっ!」

    靖子「!!!!!」

    481 :

    やたらセックスを絡めたSSはダメだな

    482 = 208 :

    靖子(ママ……?わ、私が……ママ…)ドクン..ドクン..

    「ママ~!だいちゅき♪」ギュー..スリスリ..(靖子の胸に顔をうずめる)

    靖子「あ……ああ……」

    靖子(すまん衣………私はお前を今でも可愛く思っている……だが……)チラ

    「マ~マ♪」

    靖子「………は、はじめ♪」

    「うんっ!」ニヘー

    靖子「!!!」キューン!

    靖子(私は………もうこの子を離したくない……)ギュ..

    483 = 208 :

    20分後―――

    <受付>

    靖子「ま、また……抱っこさせてくれ……な?」

    「もぉ~!わかったよぉ~!ママの甘えんぼさん♪」

    靖子「えへへへ……///」

    「じゃね!ばいばい♪」

    靖子「うん。ばいば~い」

    ガチャ バタン...

    「…………ふう……」クルッ

    ・智紀「…………」

    「ん?どうしたの2人とも?」

    「いや……なんかすげーなって」

    「それってどういう意味?喜んでいいのかな?」クスッ

    「……あれ?」

    智紀「私もすごいと思った……」

    484 = 208 :

    「ともきーも?それじゃあ……喜んどくよ。ありがとね」

    「なぁ……国広君」

    「何?」

    「………なんでもない」

    「そう?変な純君」クスス

    (元の国広君に戻ってる………あれか?ロリっ子を演じ続けた事で、何かの役に入り込んでた国広君とバランスがとれたのか?)

    智紀「……それより、お客様が」

    「え?」

    「あ、そうそう。数分前にもう1人プロが来店されたんだ。遅れてくるのは藤田プロだけじゃなかったんだな」

    「?……そうなんだ?」

    「ああ。んで、1番テーブルにお通しした。キャストは国広君の判断を仰ごうと思って、話を繋げる愛宕さんに入ってもらってるから」

    「うん、完璧だね。ありがとう」

    智紀「モニター確認したら、グラスが空いてた」

    「わかった。直接確認してくる」テクテク..

    485 = 208 :

    <1番テーブル>

    「失礼します……グラスをお下げします」スッ

    「……」

    「…………」チラ

    健夜「…………」

    「!!!」ドクン..

    洋榎「そ、そんでめっちゃ転んでもうたらしいねん」

    健夜「ふふふ……」

    洋榎「お……ま、まったくなぁ!アホやけど憎めないやつやねん」アハハ

    「…………」スッ..カチャ..

    486 = 429 :

    しえん

    487 = 208 :

    健夜「そうだね………私の中学時代のクラスメイトのAちゃんに似てるかな…」

    洋榎「あ、そうなんや。Aちゃんってどんな子なんです?」

    健夜「……明るくて元気な子……2年前に子供生まれたって年賀状が届いたんだ……幸せそうだった……」

    洋榎「………そ、そうなんや……」

    健夜「…………」

    洋榎(ちょっと……アカン!)チラ!

    (わかってます………でももう少しだけお願いします)フルフル

    「……失礼しました」スッ..

    488 :

    すこやん扱いにくすぎい

    489 = 208 :

    <受付>

    「お、どうだった?」

    「…………」

    「……国広君?」

    「まずいね……」

    智紀「……どういう……事?」

    「藤田プロ以上の強敵……だと思う」

    智紀「えっ……」

    「マジか………俺、ミスっちまったか?入口で断っとけば……」

    「……ううん、純君は悪くない。ボクが受付をやってても純君と同じように対応してたと思う」

    「それにしても………小鍛治プロは……落とすどころか、楽しませるのも難しいかもしれないね」

    ・智紀「…………」

    (……だって……さっき直接会った時、シミュレーションしてみたけど……)

    490 = 208 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    「わ……すごい……小鍛治プロの爪、とてもキレイに手入れされてるんですね~?」

    健夜「うん、テレビに映るからね……最近のテレビは細かいところまで見えちゃうでしょ?お母さんに注意されちゃってね。ちゃんとしなさいって……」ズーン..

    「…………」



    ゆみ「今日あなたと出会ったせいで私は……美しさと愛らしさの両方を兼ね備えたあなたを想い、悶える事が日課になるだろう……」

    健夜「……気を遣ってくれなくて大丈夫だから……」アハ..ハハ..

    ゆみ「…………」

    491 = 208 :

    「小鍛冶プロって近くで見るとオーラありますね!王者の貫録っていうかー」

    健夜「貫録……か……よく言われるんだよね………だからあまり私に近付こうとしないのかな……」

    「…………」



    「膝枕してほしい~……あかん?」(上目遣いで甘える)

    健夜「ごめんなさい。初めての膝枕はあの子に、って決めてるんだ………いつになるか……わからないけどね……」ハァ

    「…………」



    白望「私なら……あんたを満足させてやれる………だから……私の元へ来い!」

    健夜「………キミ、女の子にモテるでしょ?羨ましい……それに比べて私なんて……」

    白望「…………」

    492 = 429 :

    すこやんと衣って相性良さそう

    493 = 208 :

    美穂子「その……こんな言い方、失礼かもしれませんが……小鍛治プロを見てると抱きしめたくなってしまいます……抱きしめて……いいですか?」

    健夜「……あなたはいい奥さんになりそうね……きっと幸せな家庭を築くわ……」

    美穂子「…………」



    「慌てる必要なんてありませんよ?小鍛治さんが魅力的な女性だというのは、皆さんわかっていますから」ニコリ

    健夜「……やっぱり……胸が問題なの?でも女の価値は胸ではないはず………だけど……ううん、違うわ……違う……」ブツブツ..

    「…………」



    「すっごーい!本物だー!会えて嬉しいなっ♪」エヘー

    健夜「…あなたを見てると昔を思い出すなー……私にも無邪気に走り回ってた時代があったんだよね………はぁ……」

    「…………」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    494 = 208 :

    (………ダメだ………勝機が見えない……小鍛治さんからはネガティブオーラがにじみ出ていて、どうやっても通用しない気がする)

    (石戸さんにお願いして、仲のいい福与アナになりきってもらうか……?)

    (…いや、これもダメだ……福与さんに関わる事は触れない方がいいとボクの直感が告げてる)

    (甘い言葉も、包容力も母性も………もちろんロリも通用しない……絶望的だ)

    「…………」

    (それにしても……)

    (ここまでネガティブな人ではなかったはず………おそらく福与アナとケンカか何かしていて落ち込んでいるとか、そんな状態だろうね)

    (であれば……愛宕さんか花田さんに任せる方が……いや、愛宕さんはさっき難しい顔をしていた……ここは花田さんしか……)

    「どうかしたの?」

    495 = 208 :

    「え?ああ、竹井さん……お疲れ様です」

    「小鍛治プロが来店されたって聞いたけど、その関係?」

    「……ええ。担当キャストを決めかねてまして……いえ、もはや花田さんしか……」

    「あら?私では不足かしら?」

    「……今日の小鍛治さんに対しては、誰も太刀打ち出来ないと思います」

    「え?」

    「キャストの皆さんの実力は素晴らしいですが……全てネガティブで返されてしまいます」

    「…………」

    「唯一対抗できるのは花田さんだけだと思います。彼女のポジティブさと優しさなら……少しは満足してもらえる……」

    「…………」

    「……それでよしとするしかありません」

    496 :

    やべぇよやべぇよ

    497 = 208 :

    「…………ねえ」

    「はい?」

    「私に……考えがあるの」

    「考え……ですか?」

    「そ。もちろん成功すると断言は出来ない。ただ、もしかしたら……なんとかなるかもしれない」

    「え……」

    「策が失敗した時のために、花田さんは待機してもらうから、私に任せてもらえないかしら?」

    「…………」

    「………ダメかな?」

    「……いいえ。成功するかもしれない方法があるのなら……ボクはそれに賭けたいと思います」

    「あ……じゃあ」

    「竹井さんにお任せします」

    「ありがとう」ニコリ

    「それじゃあ……まず待機してるキャストの中から……――――」

    498 = 208 :

    <1番テーブル>

    健夜「はぁ………」

    健夜(私……何してるんだろう?こーこちゃんと言い合いになって、私の余計な一言で怒らせちゃって……)

    健夜(……謝らないとって思ってたところにチームの遠征でタイミングを逃して……)

    健夜(落ち込んでた私を励まそうとしてくれた瑞原さんにはありがたいけど……私……やっぱり……)ハァ..

    洋榎「ううぅ……」

    洋榎(アカン……めっちゃ反応悪い……せやけどそれをつっこめる雰囲気ちゃうし……)

    「健夜さん!」ザッ!

    健夜・洋榎「え?」

    「……そんな悲しい顔をしないで……私ね、健夜さんが悲しい顔をしているのを見ていると……とても辛いの……」

    健夜「あなたは……竹井さん……?」

    「あ……私の名前を……覚えていてくれたのね!?嬉しい!」

    健夜「はあ……」

    500 = 208 :

    「隣に座ってもいいですか?」

    健夜「……うん、いいよ」

    健夜(……多分、私の嫌な気分がうつっちゃうと思うけど)ハァ

    「やった♪ありがとうございます」ニッコリ

    「それでは……」

    「待てっ!!」ザッ!

    健夜「?」

    ゆみ「抜け駆けは許さんぞ!久!」

    「……何を言っているのよ」

    ゆみ「何を言っているだと?決まっているだろう!健夜さんの隣に座るのは私だ!」

    健夜「??」

    「あなたこそ何を言っているのかしら?私は健夜さんに許可をもらったの!」

    ゆみ「……健夜さん!」

    健夜「は、はい……?」


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