元スレ一「百合接客選手権!」
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1 :
<阿知賀女子学院 職員室>
晴絵「麻雀部で文化祭に参加?」
憧「そう!うちらさ、インハイが終わって目標がなくなったせいかもしれないけど、最近モチベーションが下がってたじゃん?」
憧「だからここらで動いてみようかなと思ってね」
晴絵「なるほど。うん、それはいい事だ」
憧「でしょ!?みんなも大賛成だったよ!」
晴絵「何をやるかは決まったの?」
憧「うん!最初はいまいちコレってのがなかったんだけど、鶴賀の加治木さんに電話で相談してみたら大収穫があったんだよ!」
晴絵「鶴賀……ああ、長野の……」
憧「そ。前に練習に付き合ってもらった事があるんだけど、すごくしっかりした人だったから何かいいアイデアがもらえるかもと思ってね」
晴絵「へぇー……で?結局何をやるの?」
憧「喫茶店!」
2 = 1 :
晴絵「え?普通じゃない?いや、普通でいいんだけど……大収穫って言うから…」
憧「もちろんただの喫茶店じゃないよ?」
晴絵「どう違うわけ?」
憧「お客さんは女の子限定で、1人のお客さんにつき1人の女の子が接客するの!」
晴絵「…………」
憧「色んな会話をしながら楽しくて甘いひと時を過ごしてもらう……それがコンセプト!」
晴絵「それは……まぁ……ちょっと引っかかる部分があるにはあるけど……当然、変な意味じゃないよね?」
憧「……当たり前じゃん」
晴絵「………うん、ならいい……たださ、人数的な問題があるじゃん。あんたたちは5人しかいないのに1対1で接客でしょ?」
晴絵「お茶とか料理を運ぶ事を考えたら、店に入れるお客さんは3人ぐらいが限度になるわよ?」
憧「そうね」
晴絵「それに憧はともかく……というか憧以外に接客が務まるかな?」
憧「ハッキリ言うね……」
4 = 1 :
晴絵「だって普通に話すのと接客は違うしさ。初対面のお客さん相手にスムーズに会話出来るとは思えないんだよ」
憧「……まぁ、それは確かに」
晴絵「な?そう考えると、そのやり方は…」
憧「ふふっ、大丈夫。そこらへんの問題は全て解決したから、こうやってハルエに申し込みをお願いしに来たのよ」
晴絵「………そうね。憧がノープランなわけはないと思ったけど」
憧「ここでさっきの大収穫の話!加治木さんに電話した時、たまたま清澄と龍門渕の部長さんたちと一緒だったみたいでさ」
憧「電話の向こうでもアイデアを出し合ってくれたの!そしたら清澄の竹井さんが、どうせならパーッと派手にやったらどうかしら?って」
晴絵「ふむ」
憧「そこで出たアイデアが喫茶店なの!他の高校の麻雀部の人たちを招待して、色んな話をしながらお茶とかケーキを振る舞ってもてなして親睦を深める!」
晴絵「…………」
憧「……これだけなら至って普通よね?でもね、ここからが一味違うのよ」
晴絵「……どう違うの?」
憧「……招待した人たちの中から数人、お店側のキャストとして手伝ってもらうの。これで人数不足は多少軽減されるし…」
5 = 1 :
晴絵「…………ちょっといい?」
憧「何?」
晴絵「招待って言うけど、遠いところから来てもらうのも大変だし現実的じゃないと思うよ?交通費もかかるし」
憧「………」
晴絵「それに招待しておいて手伝ってもらうのも……お客さんが参加して楽しむ催し物ならともかく接客をさせるのは……」
憧「ふふっ、ハルエはせっかちだねー」
晴絵「え?」
憧「もう一度言うよ?問題は全て解決したからあたしはここに来たの」
晴絵「……そうだったね……早とちりだった?」
憧「そうだよー?話は最後まで聞いてくれないと」
晴絵「ごめんごめん。続けて」
憧「えっと……どこまで話したっけ?……あ、そうそう。招待した人に手伝ってもらうんだけど、もちろん手伝う側にもメリットがあるんだよー♪」
晴絵「メリット?」
6 = 1 :
憧「うん。お客さんをちゃんともてなす事が出来たら、その人に1票が入る」
憧「それで票数を最も多く獲得した人が所属してる学校の麻雀部の人たち全員に旅行券をプレゼント!これなら頑張ろうと思えるでしょ?」
晴絵「うーん……まぁ……そう、かな……?」
憧「それだけじゃないよ!招待する高校の人たちの交通費は全額負担する!だからお金の心配をせずに参加してもらえるの!」
晴絵「ええっ!?それは………あ……いや、最後まで聞く」
憧「言いたい事はわかるよ。というか、あたしも最初はハルエと同じ感想だったから。部費じゃとてもまかなえないし」
晴絵「うん……」
憧「でもね、透華さんがお金を出すって言ってくれて」
晴絵「透華さん?……ああ、龍門渕さんか……確かにお金持ちだけど……でも……」
憧「……あたしも遠慮したんだ、さすがに悪いって。だけど……『この企画はわたくしが心から望むもの!わたくしが一肌脱がずしてどうしますかっ!!』ってさ」
晴絵「………そうなんだ」
憧「交通費だけじゃなくて、旅行券も透華さんが用意してくれるって。国内国外問わず好きな場所選び放題」
晴絵「す、すごいわね……」
8 = 1 :
憧「ね。他にも龍門渕家お抱えのパティシエを派遣してくれる上に材料費も全額負担、備品も全部提供してくれるみたい」
晴絵「そこまで……?」
憧「うん。なんかもう笑えるくらいだよね」
晴絵「ほんとだよ……」
憧「ま、そういう事で……あとはハルエが学校側に許可を貰ってくれればオッケーなんだけど……どう?」
晴絵「うーん……どうかな……他校の生徒にお金を出してもらうとなると、文化祭の枠から外れそうというか……許可が下りるかが問題なんだよね」
憧「あー………そうなるか……」
晴絵「……まぁ、その辺りは今度話し合ってみるよ。あと龍門渕さんとも直接会って話さないと」
憧「あ、うん……お願い。そうだ、これ透華さんの携帯番号」ピッピッ
晴絵「…………………ん、ありがとう」ピピ
憧「じゃああとは…」
晴絵「……ちょっと待って……少し気になってたんだけど…」
憧「え?何?」
晴絵「お客は女の子限定って……わざわざ限定にする必要あるの?」
憧「それは………あるよ」
9 = 1 :
晴絵「どんな理由で?」
憧「百合喫茶だから」ボソッ
晴絵「え?ごめん聞こえない……何?」
憧「じょ、女子高だしさ。そこらへんは……ねぇ?」
晴絵「…………」
晴絵(パティシエを派遣してもらう条件だったりするのかな?女性向けスイーツの新メニュー研究とか……どちらにせよ悪い事ではなさそうかな)
晴絵「ま、それは別にいいか」
憧「っ!でしょ!?だったらもうこの話はおしまい!あとはお願いね!」
晴絵「わかったよ」
憧「それじゃあよろしく~!」テクテク
晴絵「はいよー」
晴絵「……………」
晴絵「………よしっ」
晴絵(生徒たちのために、いっちょ頑張ってみますか!)
10 = 1 :
文化祭当日―――
<阿知賀女子学院 麻雀部部室>
憧「―――……です。今日はよろしくお願いします!」ペコッ!
パチパチパチパチ...
憧「あはは………ど、どもー」
晴絵「お疲れ」
憧「あ、ハルエ」
晴絵「あれだけのメンツを前に挨拶なんて緊張したろ?」
憧「そりゃそうよー……インハイより緊張したかも」
晴絵「あはは」
11 = 1 :
憧「あ、そうだ。ハルエが学校側を説得してくれたおかげで実現したよ。ありがとう」
晴絵「ああ、その事か。実際はあたしが説得したんじゃなくて龍門渕さんの力で実現出来たんだよ」
憧「へ?そうなんだ」
晴絵「そ。龍門渕グループは偉大だわ……あ、売り上げたお金は全額龍門渕さんたちに渡すって事にしたから」
憧「うん、それは当然だね。釣り合わないだろうけど」
晴絵「本当……さっきケーキ食べさせてもらったけど、本格的すぎてやばいね」
憧「やっぱり?ぅわー、すっごい楽しみ!」
一「新子さん」
憧「へ?……ああ、国広さん!」
一「挨拶お疲れ様」ニコッ
憧「えへへ……ありがとうございます」
12 :
クロチャーをりゅーかに付けよう
13 = 1 :
一「そろそろ説明に入ろうかなーって思うんだけど、いいかな?」
憧「あっ、そうですね。お願いします!」
一「うん。じゃあ行ってくるね」テクテク
晴絵「………さてと、私はそろそろ見回りの時間だから。またあとで来るよ」
憧「わかった。いってらっしゃーい」
晴絵「あいよー」テクテク ガチャ バタン
憧「…………よし」
一「…………」チラ
憧「…………」ピース
一「…………」コクリ
15 = 1 :
一「………皆さーん!これから『百合接客選手権』についての説明をしますので、聞いて下さい!」
ゾロゾロゾロゾロ..
一「…………」
穏乃・灼・玄・宥「……………」
一「えー……ボクは、百合喫茶こと『喫茶Lily』のオーナーを務めさせていただきます、国広 一です。よろしくお願いします」
パチパチパチパチ..
一「ありがとうございます。えー……では早速説明をさせていただきます」
一「百合接客選手権とは、最も多くのお客様の心を掴んだキャストを決める大会です。キャストとはこの場合……当店で接客を担当する女性の事を言います」
透華・衣・智紀・純「…………」
一「期間は一般公開の2日間で行います。本来ならば1日で勝負を決めたいところですが…」
一「参加校のキャスト以外の方と不参加校からのお客様の数、部屋の間取り、キャストの数を考慮し、2日間とさせていただきます」
一「宿泊ホテルにつきましては、龍門渕グループが経営するホテルを無料で提供いたします」
オォオォ..
16 = 1 :
一「次に、百合接客選手権は学校単位での戦いとなります。賞品の旅行券は優勝校レギュラーメンバーそれぞれの希望に沿ったチケットをお渡しします」
オォォオオォ...
一「接客していただくキャストは各校から1人のみとなりますので、相談の上で選出してください。なお、途中交代は緊急時以外は認められません」
ゆみ・智美・佳織・睦月・桃子「……………」
一「キャストに選ばれた方は、お客様に甘く楽しい時間を提供していただきます。くれぐれも失礼のない様にお願いします」
久・まこ・優希・咲・和「…………」
一「接客の流れですが、ご来店されたお客様をボクあるいは沢村・井上がテーブルへご案内。お客様が席につかれたあとでキャストによる接客へと移ります」
美穂子・華菜・未春・純代・星夏「…………」
一「接客するキャストの指名はボクに一任させてもらいます。幼少の頃から手品に触れ、洞察力を磨いてきたので誰が適役なのかをすぐに見抜けますからね」
一「もちろん、おかしな票操作などは一切しませんのでご安心ください」
怜・竜華・セーラ・浩子・泉「…………」
一「キャストはお客様からご注文いただいたら、すぐに接客モードへ入ってください。注文と配膳はボク、沢村、井上のうちの誰かが担当します」
洋榎・恭子・由子・絹恵・漫「…………」
17 = 1 :
一「禁止事項は特にありません。常識の範囲内の行動であれば結構です」
白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音「…………」
一「接客中に大きなミスをしたり、お客様の反応次第ではボクの方からキャストの変更をしますので、その際はすぐに交代するようにお願いします」
小蒔・霞・初美・巴・春「…………」
一「あと、当店は時間制ではありませんが、出来ればご注文いただいてから30分あたりでお客様を満足させ、お帰りいただくように導いてください」
照・菫・誠子・尭深・淡「…………」
一「レジで支払い終了後、最後のお見送りまでこなすところまでが接客です。その後はまた指名が入るまで待機していただく。以上が接客の流れです」
煌「…………」
一「では次に、ルール説明です……―――」
19 = 1 :
<< ルール >>
・キャストが担当したお客様が満足したと一が判断した場合、そのキャストに1票が入る
・どれだけ多く注文をとっても1人のお客様から得られるのは1票のみ
・キャスト変更が発生した場合は最後についたキャストに票が入る(お客様の満足を得られた場合のみ)
・2日目の閉店時間になった時に獲得票数が最も多いキャストが優勝
・(営業時間 1日目 10:00~16:00 2日目 10:00~14:30)
20 = 1 :
一「――…以上です。何か質問はありますか?」
久(なるほど……獲得金額で競わせないのは『お客様にいくらお金を払わせるか』という思考にならないようにという事かしら?あくまで愛ある接客が目的…と)フム
久「ちなみに『お客様を満足させる』というのは具体的に言うとどういう事かしら?」
一「そうですね……簡単に言えば落としてもらえると確実ですね」
久「ふふ……」
穏乃「おとす?」??
一「ええ……お客様が恋に落ちるような接客をしていただきたい。それが出来なくても、またこの人に会いたいと思わせる接客をしてもらえれば……」
久「お客様の満足を得られた……と国広さんは判断してくれるのね」
一「はい」
久「ふふ……わかったわ、ありがとう」
一「他に質問のある方?」
塞「……いいですか?」
一「はい、どうぞ」
21 = 1 :
塞「落とすって言いましたけど、この部室だと難しくないですか?」
塞「もちろん普通の喫茶店としては素敵ですけど、隣で何してるか丸見えですし…」
一「……そうですね。ついたても何もないですからね」
塞「はい」
一「ふふ……ご安心ください。実はこの部室は、臼沢さんが指摘されたように『普通の喫茶店』なんです」
塞「え?」
一「一般のお客様をおもてなしする、阿知賀女子学院麻雀部主催の喫茶店Lilyの『一般ルーム』……それがこの部屋です」
塞「………じゃあ」
一「麻雀部の方々を招待して開催する百合接客選手権は、ここから少し離れたところにあるVIPルームで行います」
塞「VIPルーム……なるほど」
一「ええ。その内装については……実際にお客様として来ていただいた時のお楽しみという事で」ニコリ
塞「わかりました」
22 = 1 :
一「あと……これは重要事項ですが、VIPルームの存在については他言無用でお願いします」
玄「えっ?」
一「全てのお客様をVIPルームに入れる事は人数的・時間的に不可能ですし、麻雀部同士の親睦が目的ですので麻雀部の方を優先するのは仕方がない事…」
一「とはいえ、麻雀部関係者のみがVIPルームへ通される事を知られてしまうと、不満に感じる方もおられるでしょうからね」
玄(そっか……うっかり喋らないようにしないと!)フムン!
一「……万全を期すため、阿知賀の教師に対しても漏らさないようお願いします」
穏乃「えっ?赤土先生にもですか?」
一「はい」
穏乃「???」
一「赤土先生がVIPルームの存在を知らなければ、誰かがVIPルームの存在を知り…」
一「『一部の客だけを特別扱いするな!』と言われても、ボクたちが謝ればそれで済みます」
一「ですが、赤土先生がVIPルームの存在を知っていたら………麻雀部員を特別扱いするのは赤土先生の指示だと思われるかもしれない」
一「……多くの生徒に慕われている赤土さんに迷惑が及ばない方法を考えた結果、赤土先生にも秘密にする……これが最善だと気付いたんです」
穏乃「………確かにそうかも………わかりました!絶対言いません!」
23 :
違法っぽい
24 :
カジノだな
25 = 1 :
一「ありがとうございます」ニコリ
ゆみ(………物は言いようだな……実際は、百合接客などしているとバレたらまずいというだけだろうに)
一「それと、この一般ルームは龍門渕家のメイドが接客しますが、阿知賀女子の麻雀部の主催という事になってますので……」
灼「うん、聞いてる。うちの部員を最低2人は残す……でしょ?」
一「はい、お願いします」
灼「ん」
灼(知り合いの人とかが私たちに会いに来てくれた時に誰もいなかったら悪いもんね)
一「……他に質問はありますか?」
セーラ「はーい!」
一「江口さんどうぞ」
セーラ「キャスト以外の人間はどないしたらええん?」
一「キャスト以外の方は、お客様としてVIPルームへ来てもらえましたらキャストが接客します。代金は無料、参加不参加は自由です」
セーラ「ほぉー、なるほどなぁ」
27 = 1 :
一「ただ人数的に一辺には入れませんので、順番待ちの間はこの一般ルームでお待ちください。ケーキ等食べ放題ですので」
セーラ「気前がええなぁ!わかったで!」
一「ちなみに、同じ学校の麻雀部員に対する接客は得点になりません。といいますか、ボクが違う学校のキャストを選びます」
久(ふむ……ならお客として参加しない人が多い方が相手に行く票が少なくなって有利ね…)
久「…………」
久(……でも、いくら賞品が豪華だからってそこまでするのは冷めるわよね……うん、正々堂々と接客で勝利を勝ち取りますか)ウンウン
一「他に質問のある方?」
ゆみ「1人のお客さんが再度来店するのは可能か?」
一「いえ……人数の問題がありますので、ご来店は1人につき1度までとなっています」
ゆみ「なるほど。わかった」
一「他に質問ありますか?」
シーーン...
一「……では各チームの皆さん、キャストを1名選択してください……―――」
28 :
>>17
なんか一人だけぼっちがいるんだが
29 = 1 :
久「行ってくるわね」ザッ!
優希「ぶちょー!頼んだじぇ!」
まこ「あんたの得意分野じゃけえ、任せた」
咲・和「お願いします!」
ゆみ「さて……切り替えるか」
智美「ワハハ。ゆみちんなら優勝狙えるぞー」
佳織「わ、私もそう思います」
睦月「うむ」
桃子「正直、複雑っすけど……みんなの旅行がかかってる以上、応援するっす!」
ゆみ「ありがとう、もも」ニコッ
桃子「は、はいっす……///」
30 = 1 :
白望「ダル……でも旅行したいし……」ザッ
胡桃「頑張って!」
塞「作戦通りやれば勝てるよ!」
豊音「作戦って?……あ!シロの俺さ…もごご」
エイスリン「イッチャダメ!」
美穂子「……私に務まるかわからないけれど……頑張るわね」ザッ
華菜「キャプテンなら楽勝だし!」
未春「そうですよ!」
星夏「絶対勝てます!」
純代「…………」ワタシ モ ソウ オモウ..
31 = 26 :
よかった、ぼっちなすばらはいなかったのか
32 = 1 :
洋榎「ほな出陣や!」
恭子「お願いしますね」
由子「任せるのよー」
絹恵「お姉ちゃんなら優勝間違いなしや!」
漫「……あの、やっぱり末原先輩か真瀬先輩の方が……主将やとお客さんとケンカしそうで怖いんですけど…」
恭子「いや、大丈夫や」
由子「そうよー」
漫「……根拠は?」
恭子「大丈夫や」
由子「間違いないのよー」
漫「……やりたないから主将に任せたんですね」ハァ..
33 = 1 :
霞「さて……行ってきますね」ニコリ
小蒔「霞ちゃん……気を付けてください」
初美「別に危険なところに行かないですよー」
春「いってらっしゃい」ボリボリ
巴「……これからケーキ食べるんだから黒糖はやめた方が…」
淡「ぱっぱぱーって終わらせてくるねっ!」ザッ!
菫「急いでどうなるものではないぞ」
照「迷惑だけはかけないよう気を付けてね」
誠子「頼んだぞ!」
尭深「応援してる……」
35 = 1 :
怜「ほな行ってくる」
泉「頑張ってください!」
竜華「うぅ~……なんで怜が……セーラでええやん」
浩子「江口先輩やと敗北必至です」
セーラ「……そらそやろうけど人に言われると複雑やな」
憧「よっし!いっちょやってやりますか!」ザッ!
穏乃「ゴー!ゴー!憧~!!」
灼「みんな強敵……でも…」
宥「うん。憧ちゃんなら大丈夫だと思う……」フルフル
玄「憧ちゃんファイト!」
36 :
キャップとかじゅと愛宕ネキがお客じゃないなんて
部長のターゲットが…
37 = 26 :
イケボな菫さんじゃなくてあわあわか
38 = 1 :
煌「行ってまいります!」スバラッ!
哩「頼んだ」
姫子「花田なら出来る」
美子「頑張って」
仁美「なんもなんも花田にかかっちょる」
39 = 1 :
【各校代表キャスト】
阿知賀………新子 憧
永水…………石戸 霞
風越…………福路 美穂子
清澄…………竹井 久
白糸台………大星 淡
新道寺………花田 煌
千里山………園城寺 怜
鶴賀…………加治木 ゆみ
姫松…………愛宕 洋榎
宮守…………小瀬川 白望
40 :
好きなキャラをとりあえずちやほやしたい感
41 = 1 :
一「では、最後の準備がありますので、キャストの方々はボクについて来てください」
一「キャスト以外の方々は、今から食べ放題をスタートしますので是非ご堪能ください」
一「今から20分後の10時からご来店いただけます。せっかくの機会ですので是非、お客様としてお越しください」
一「一般ルーム担当の龍門渕家メイドに声を掛けていただければご案内します」
一「……先ほどの説明通り、一般のお客様に知られないようご注意ください」
一「それでは!20分後にまたお会いしましょう!」
42 = 1 :
<廊下>
一「……皆さん、これから………あれ?」
竜華「……………」
一「清水谷さん?すみませんがキャストの方々はこれから準備がありまして……来店されるまで内装をお見せするわけにもいきませんし……」
竜華「あ、それなら大丈夫。怜がうちの担当になる事はないみたいやから、うちはお客としては行かへん。ただ怜が準備してるの見てたいねん」
一「あー……」
竜華「ちゅうか、怜が頑張ってるの見たいねん。せやから準備終わったあとも見学したいんやけど……アカン?」
一「うーん………それは……ちょっと……」
竜華「えー……」
怜「……任せて」
一「……園城寺さん…」
竜華「あ、怜……」
怜「あの……竜華は一般ルームで待っててくれへんかな?」
竜華「えー?なんでー?」
43 = 1 :
怜「それは………恥ずかしいねん」
竜華「恥ずかしい?」
怜「そや。こういうのって、身内に見られるんがめっちゃ恥ずかしいんや」
竜華「んー……そういうもんなん?」
怜「そうやで~?せやから、終わるまで待っとって。私、優勝出来るよう頑張るから」
竜華「………怜がそう言うなら……」
怜「ありがとう」
竜華「うん……ほな、頑張ってな」ニコリ
怜「うん」ニコッ
一「では失礼します」
竜華「あ、はい」
怜「食べ過ぎて太ったらあかんでー?」
竜華「もうっ!そんなん言わんといてー」クスッ
44 = 1 :
ガチャ...バタン
一・怜「…………」
一「ありがとうございます」
怜「ううん、多分竜華がおったらまずい気ぃしたから」
一「……ですね…………では、行きましょう」
テクテクテクテク..
洋榎「お?この先立ち入り禁止って看板あるで?」
一「ボクが用意しました。この辺りは他に催し物などもないので迷い込みはしないとは思いますが、念のため」
洋榎「はぁー……徹底しとるなぁ」
テクテクテク...
一「……こちらです」ガチャ..
46 = 1 :
<VIPルーム>
洋榎「な、なんやこれ………」
白望「いくらかかってるんだろう……」
久「……ビックリした……ここまで豪華にするなんて……」
久(カーペット、シャンデリア、テーブル席にはソファー………この部屋の物全てが高級品なのでしょうね)
ゆみ「……高校の文化祭のレベルではないな……」
一「こちらがお客様をお通しするテーブル席です。1番テーブルから5番テーブルまであります」
美穂子「……それぞれがついたてで仕切られていますね。テーブルというより個室といった感じですね」
怜「………他のテーブル席が全然見えへんようになってるなぁ」
一「はい。それと防音がしっかり出来ていますから、よほど大声を出さない限り他のテーブルの声は聞こえません。店内に音楽も流れていますし」
霞「完全に2人きりの空間なのね」
憧「あ、カウンター席まである」
一「カウンター席は、お客様に最適なキャストが接客中の場合など、キャストの手が空くまでお客様に座っていただく席です」
47 = 1 :
淡「あー!メイドさんがいる!」
一「はい。カウンター席は龍門渕家のメイドが担当します。ちなみに少し離れたあちらの席はキャストが待機する席です」
久(龍門渕家のメイドが接客してくれるから、私たちの誰にも適さないお客さんが現れた場合のフォローにもなる……ふむ)
メイドA「国広さん、そろそろ……」
一「あ、はい。では皆さん、キャスト用の制服に着替えてください」
洋榎「へ?着替えるんか?」
久「これだけ豪華なんだもの。服もちゃんとしたものを着ないと浮いちゃうじゃない?」
洋榎「はぁ……なるほど」
48 = 1 :
着替え後―――
一「皆さん、とてもよくお似合いです」
久「あはは……」
白望(……私の制服が男装っぽいのは私たちの作戦を知っての事かそうでないのか……)
一「間違いなく、お客様も喜んでいただけるでしょう」ニコリ
美穂子「でも……大丈夫かしら?私に務まるか…やっぱり心配だわ……」
一「大丈夫です。ボクの見る限り、福路さんはもちろん他の皆さんも全員素質があります」
美穂子「……そうでしょうか?」
一「はい」
煌「自分ではよくわかりませんが……」
一「………そうですね………では今から少しアドバイスをしましょう」
洋榎「おっ!ええなぁ!助かるわ!」
一「いえいえ」ニコ
49 = 1 :
15分後―――
一「……といった感じです。まだ心配なようでしたら、指名する際にお客様に合った接客の仕方をアドバイスします」
美穂子「ありがとうございます。助かります」
一「いえ、誰でも最初は不安ですから………あ、そろそろ開店ですね」
怜「いよいよか……あー……ちょっと緊張してきたなぁ」
霞「本当……ドキドキするわ」
煌「この緊張感……すばらです!」
洋榎「めっちゃ接客したるでぇ」
白望「…………」
久「あなたも緊張してるの?」
白望「え?いや……まぁ……」
久「あら?可愛いところがあるのね」ニコリ
白望「………あんたは強敵っぽいね」
久「え?そんな事ないわよ」
50 = 1 :
ゆみ「間違いなく優勝候補だろうな」
久(……何故こんなに評価が高いのかしら?私は別に交際経験があるわけでもないのに……ま、学生議会の関係で人付き合いとか空気を読む事には慣れてるけど)
憧「でも加治木さんも優勝候補だと思いますよ?」
ゆみ「……買いかぶりすぎだ」
淡「むー。私だって候補だよっ」
霞「そうね」ナデナデ
淡「わわっ、あ、頭撫でないでよ」
霞「ふふ……ごめんなさい」ニコ
一「…………」
一(もう………時間だ……)
一「……すぅぅーー……………はぁぁぁーー………」
一「…………」キリッ!
一「皆さん……」
全員「!」
久(国広さんの雰囲気が変わった……?)ゴクリ
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