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    元スレ咲「ノドカの牌??」

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    401 = 390 :

     ――プロ試験二十日目(80半荘)終了

    「お疲れ様でした。お先に失礼します」タッタッタッ

     大星淡:76勝4敗

    「お疲れ様~! うー! 今日も疲れたなぁ……けど、勝ててよかった!!」

     松実玄:71勝9敗

    「玄、今年は安定してるね。羨ましいよー」

     新子憧:53勝27敗

    穏乃「いよいよ明日からは後半戦に突入ですね。私はもう厳しいけど、玄さんや憧さんはこの調子で頑張ってくださいっ!!
     あ、でも、同卓したら正々堂々勝ちに行きますから、そのつもりでっ!!」

     高鴨穏乃:24勝56敗

    南浦「穏乃さんのそういうところ、私は尊敬してる。三年前かな。私は初めて本戦に出て、負け越しのまま折り返しを迎えて……心まで折れてしまったから」

     南浦数絵:51勝29敗

    「おーいっ!! 和、後ろ乗っていかなーい!? 送るわよー!!」

     竹井久:50勝30敗

    「け、結構です!! あんな乗り物絶対に乗りません!! では、失礼しますっ!!」タッタッタ

     原村和:59勝21敗

    404 = 390 :

    (みんな……少し疲れの色はありますけど……まだ笑顔ですね。これが……最終日が近付くにつれて……曇ってくるのでしょうか)

    (プロ試験の折り返し……まだ、結果は見えていません。特に、五十勝代が私も含めて四人いる……厳しい戦いが続きそうです……)

    (けれど……なんだか楽しいです。毎日……麻雀を打って、技術を高めて、勝ちを取り合って……喜んだり……悔しんだり……)

    (このまま……夏が終わらなければいいのに……)

    (そうはいかないよ、和ちゃん)

    「咲さん……寂しいこと言わないでください」

    (でも、季節は移ろうものだから。時は過ぎゆくものだから。だからこそ、今を大切にしなきゃいけないんだ)

    「今……そうですね。一つ一つの対局を……大切に……」

    (ねえ、和ちゃん)

    「なんですか?」

    (明日はお休みだったよね? もし和ちゃんさえよければ、どこか出かけようよ。本戦後半に向けて、気分転換になると思うんだ)

    「いい案ですね! わかりました。なんでも、隣の隣の街に新しいプールが出来たそうなんです。一緒に行きましょうっ!!」

    (プール……うん、最高だね)

    405 = 391 :

    水着回

    408 :

    溺死か?

    409 = 390 :

     ――プール

    優希「可愛い水着の女の子が出てくると思ったか!!!? その通り!! お久しぶりの片岡優希だじぇっ!!」ドーン

    「優希、夏休みの宿題は終わりましたか?」

    優希「のどちゃん、久しぶりに会っといて宿題の心配とか、相変わらずだじぇ」

    「人はそう簡単に変わりませんよ」

    優希「それで、プロ試験のほうはどうだじぇ?」

    「今のところ、順位だけ見れば三位なので、合格圏内です。しかし、三位争いはかなり激しくなりそうなので、まあ、結果はわかりません」

    優希「せっかくなら全勝合格とかしてほしかったじぇー」

    「簡単に言ってくれますねぇ」

    410 = 390 :

    優希「そういえば、のどちゃん。前に話したマホムロコンビって覚えてるか?」

    「ああ、後輩の女の子で麻雀を打てるんですよね。その子たちがどうかしたんですか?」

    優希「コンビの片割れのマホってほうが、いっくら教えても下手っぴいで、最近三人でこの近くの麻雀教室に通うことにしたんだじょ。
     そしたら、そこの美人の先生が和ちゃんのこと知ってるって言ってたんだじぇ」

    「ああ、福路さんの麻雀教室ですか。確かに、一時期通っていましたよ。そういえば……あれから福路さんとはきちんと会えていませんでしたね。
     優希、よかったら今から行きませんか?」

    優希「もとよりそのつもりだったじぇ。マホムロもいるから、のどちゃんに紹介してやるじぇ!!」

    「それは楽しみですね」

    412 :

    あれ水着回は…

    413 = 390 :

     ――麻雀教室

    美穂子「原村さん……!? 今プロ試験の真っ最中じゃないの?」

    「今日はお休みなんです。それで、色々と遅ればせながら、福路先生にご報告をと思いまして」

    美穂子「わざわざありがとう。それで、試験のほうは?」

    「今、本戦が折り返しを迎えたところで、私はなんとか三位をキープすることができています」

    美穂子「そうなの……じゃあ、原村さんとプロの世界で対局する日も近いということね。
     それで……私、原村さんに謝らないといけないことがあるのよ。若獅子戦のトーナメント表で名前を見たとき……私、何かの間違いだと思っちゃったの。
     だって、役と点数計算しか知らなかった子が……たった二年で……いつの間にか院生になるなんてありえないってね。ホント、ごめんなさい」

    「いえ、そんなことは全然。私も、ここに来たときは、まさか麻雀のプロを目指すことになるなんて思ってもみませんでしたから」

    417 = 390 :

    美穂子「それで、私に聞きたいことって何?」

    「あ……えっと、福路先生……先生は、いくつのときにプロになりましたか?」

    美穂子「えっと……十九のときだったかしら。同期だと、弘世七段か、もしくは関西でプロになった愛宕洋榎七段が有名かしらね」

    「先生は、院生じゃなかったんですよね?」

    美穂子「ええ、そうよ。それがどうかした?」

    「プロになる前に、インターハイに出てた……ってことですか?」

    美穂子「えっと……和ちゃん。何が聞きたいのかな……?」

    「この間のプロ試験で、昔インターハイに出てたっていう竹井さんと仲良くなったんです。その人、年齢が福路先生と同じなんですけど……『saki』を探してるって」

    美穂子「……和ちゃん、本当にごめんなんだけど、先生の口からその話をすることはできないわ。
     竹井っていう人は先生知らないけど……あのインターハイ……それに『宮永咲』のことについては本当に一切――」

    「『宮永咲』……? あの……私が言ってるのはネット麻雀の『saki』なんですけど……え? どういうことですか……?」

    美穂子「っ……!!?」

    「宮永咲ってあの宮永咲ですよね? 江戸時代の……そんな人が先生たちの代のインターハイと何か関係があるんですか……?
     あと――『失われた夏』っていうのは……一体なんのことなんですか?」

    418 = 390 :

    美穂子「それで、私に聞きたいことって何?」

    「あ……えっと、福路先生……先生は、いくつのときにプロになりましたか?」

    美穂子「えっと……十九のときだったかしら。同期だと、弘世七段か、もしくは関西でプロになった愛宕洋榎七段が有名かしらね」

    「先生は、院生じゃなかったんですよね?」

    美穂子「ええ、そうよ。それがどうかした?」

    「プロになる前に、インターハイに出てた……ってことですか?」

    美穂子「えっと……原村さん。何が聞きたいのかな……?」

    「この間のプロ試験で、昔インターハイに出てたっていう竹井さんと仲良くなったんです。その人、年齢が福路先生と同じなんですけど……『saki』を探してるって」

    美穂子「……原村さん、本当にごめんなんだけど、先生の口からその話をすることはできないわ。
     竹井っていう人は先生知らないけど……あのインターハイ……それに『宮永咲』のことについては本当に一切――」

    「『宮永咲』……? あの……私が言ってるのはネット麻雀の『saki』なんですけど……え? どういうことですか……?」

    美穂子「っ……!!?」

    「宮永咲ってあの宮永咲ですよね? 江戸時代の……そんな人が先生たちの代のインターハイと何か関係があるんですか……?
     あと――『失われた夏』っていうのは……一体なんのことなんですか?」

    420 :

     

    421 :

    これはインハイの頃は上埜だったかな?部長

    423 = 390 :

    美穂子「原村さん、どうしてそんなにあの夏のことを知りたがるの?」

    「私の大切な人が……そのことに深く関わっているかもしれないからです。すいません……こんなこと、福路先生にしか聞けなくて。無理にとは言いません。
     けど……もし何か知っているなら……」

    美穂子「原村さん……誰にも言わないって約束できる?」

    「できます」

    美穂子「じゃあ、指きりしましょう」

    「はい……」

    美穂子「あぁあ……私、何をやってるのかしら……」

    「すいません……本当に、嫌ならいいんです……」

    美穂子「ううん。こんなこと、本気で調べようと思えば、わかることだから」

    「はい……」

    426 :

    試験終わるのはいつになるのか…

    427 = 390 :

    美穂子「私たちの代のインターハイ……私たちの最後の夏。とある高校から、一人の選手が個人戦に出場したの」

    美穂子「その選手は、一年生ながらも、次々と全国の強敵を打ち破って、ついにインターハイ個人戦決勝に辿り着いた」

    美穂子「彼女は……圧倒的な力で優勝を飾ったわ」

    美穂子「最期の和了りは……そう――嶺上開花」

    美穂子「オーラスで嶺上開花を和了った彼女は……優勝を決めると同時に、叫んだの」

    美穂子「『麻雀って楽しいよね』、って」

    美穂子「そして、彼女はそのまま、卓の上に血を吐いて……帰らぬ人になった」

    「その人の……名前は……?」

    美穂子「宮永咲。宮永照初段の……実の姉よ」

    428 = 426 :

    こんな死にかたしたくないな

    429 = 390 :

    なかなか話が進まなくてすいません。今日はこれで終わらせていただきます。

    次は来週になるかもしれません。次こそ終わらせたいです。

    ちなみに、自分の表現力がないせいで倉田さんが行方不明みたいですが、

    倉田さんに相当するのは衣です。ただ、目立った出番があるかどうかは不明です。

    では、遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

    430 = 415 :


    続き期待してる

    431 :

    長丁場おつー
    次も期待してる

    432 :

    おつ

    433 = 421 :

    >>427
    >美穂子「最期の和了りは……そう――嶺上開花」

    誤字かと思ったらマジで最期かw 壮絶な

    435 = 421 :

    乙でした

    437 :

    乙かれさんだね

    438 = 395 :

    良いところで区切ったね乙

    441 :

    凄絶すぎる

    442 :

    面白いですなー
    乙乙

    443 :

    おつおつ


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