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    元スレ咲「ノドカの牌??」

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    152 :

    153 = 25 :

     ――

    「若獅子戦が終わってから、プロ麻雀界は大きく動いているようでした。

     照さん世代の三人がトーナメントを勝ち上がり、天江さんと神代さんが挑戦者リーグを湧かせ、小鍛治さんが三元を取り返し九冠に返り咲きました。

     私はというと、小学六年生になり、院生順位を六位まで上げ、来るプロ試験に向けて鍛錬を積む日々が続いていました。

     咲さんは、あの若獅子戦以来、随分と大人しくなってしまって、私と自宅で二人麻雀を打つ以外は、人と対局をすることがなくなってしまいました。

     咲さんに元気になってもらいたい……けれど、咲さんが何も話してくれない以上、私にできることは多くありません。

     そうして、季節は梅雨の終わり、夏の始まりを迎えようとしていました……」

     ――

    154 = 42 :

    やっと追いついた

    155 = 25 :

     ――日本麻雀院・食堂

    「えっ? 外来、ですか?」

    「そうよ。私ら院生はなんの試験も受けずにプロ試験予選に出られるけど、プロ試験は三十歳まで受けられるのよね。つまり、院生以外の受験者も当然いる。
     そういう院生以外でプロ試験を受けに来る人たちを、外来っていうの」

    「去年の宮永さんたちは全員外来だったんだよ」

    シズ「で! その外来の募集が今日から始まるんだ!!
     ま、もちろん外来の予選っていうのもあるから、応募した人全員がプロ試験予選に出られるわけじゃないんだけどねー」

    「プロ試験予選の前にもう一つ予選があるんですか。外来さんは大変なんですね、私、院生でよかったです」

    「でも、ホントに強い外来は、外来予選なんて簡単に突破してくるんだけどね。
     去年の三人は特に別格だけど、実際、外来でとんでもなく強い人ってのは毎年ちらほらいるから……」

    「あ、そう言えば、私聞いちゃった。今年は例の『アマ最強』がプロ試験を受けるって話……」

    シズ「ああ!! 大学麻雀のタイトルを総ナメにしたっていう……あの学生最強の『王者』!!」

    「げええ、それマジで? そりゃ覚悟はしてたけどさぁ……にしても『王者』が受けに来るのか……今年も厳しい戦いになりそうね」

    「あ、午後の対局が始まりますよ、そろそろ対局室に戻りましょう」

    157 :

    王者…いったい何物なんだ……?

    158 :

    あの方しかいない

    159 :

    王者ってくらいだからすごいうち筋なんだろうなー

    160 :

    ニワカは相手にならんよ

    161 = 152 :

    王者か…

    162 = 25 :

     ――日本麻雀院・ロビー

    「ついに私の出番が来たようだな!!! インカレを始めとした数々の学生タイトルを獲得し、ついでにちょちょっと博士号まで取った私の出番が!!!」ドンッ

    「きゃー!! 先輩、カッコいー!!!」

    「さて、受付はどこにあるのやら。お、ちょうどいいところに人が……」

    163 = 25 :

     ――

    (思いの他対局が早く終わってしまいましたね。穏乃たちはまだですか。少し待ちましょう……)ウロウロ

    「おーい、そこの胸の大きな子供ー」

    「(む、胸!?)え……は、はい。なんでしょう?」

    小走(27)「プロ試験の申し込みに来たんだが、受付の場所を知らないか?」

    「ああ……たぶん、三階の事務室だと思いますけど……」

    小走「そっか、ありがとなっ!」

    (あの人が……外来ですか。強いんですかね……不安です)

    小走「そうだ、ありがとついでにもう一つ頼みたいんだが」

    「なんですか?」

    小走「あんた、院生だろ? よかったそこで私と一局打ってくれないか?」

    「え、いや、でも面子が……」

    小走「大丈夫、とりあえずここに私の後輩が一人いる。ま、本当は四人いればいいんだけどな。別に三麻でも問題はあるまい?」

    初瀬(25)「よろしくねっ!」

    「は、はあ……」

    165 = 42 :

    咲さんでなくても負けそう・・・・

    166 = 25 :

     ――練習室

    小走「麻雀かぁ……博士論文に忙しかったからな。まともに打つのは一年振りか」ジャラジャラ

    初瀬「私、久しぶりに先輩と麻雀が打てて嬉しいですっ!!」ジャラジャラ

    (困りましたね……そろそろ穏乃たちの対局が終わる頃だと思うんですが……こんなところで三麻をしていたら、下手をすると夕方の対局に遅刻してしまいます……。
     あ、そうだっ!!)ジャラジャラ

    小走「懐かしいなぁ……この牌の感触……」ジャラジャラ

    (咲さん! 咲さん、一局、どうですか?)

    (えっ? 和ちゃん……?)

    (咲さん最近私以外と打ってないじゃないですか。たまにはどうです? この人、外来でプロ試験を受けるそうですから、かなり手強い方だと思いますよ)

    (とかなんとか言って和ちゃん、単純に早く対局を終わらせたいだけでしょ)

    (ま、まあ……そういう意図もありますが、でも、少しでも咲さんの気晴らしになれば、と思うんです。
     プロ試験が始まってしまったら、私が咲さんの代わりに打てる機会は少なくなってしまいますから)

    (ま、そうだね。和ちゃんの言う通り、たまには打っておかないと腕が錆びついちゃうかもだし)

    (じゃあ……!)

    (うん。任せてよ。一瞬で終わらせるね)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    小走(ん……なんだ……急に寒気が……?)ブルッ

    168 = 112 :

    しどい

    169 = 152 :

    和ひどすぎwww

    171 = 25 :

     ――

    小走「お見せしよう……王者の打ち筋をッ!!!」タンッ

    「カン……嶺上開花……」パラララ

    小走「え……?」

    初瀬「え……?」

     ――

    172 = 138 :

    173 = 42 :

    こいつは針子の王者だからなぁ・・・

    174 :

    まあ白糸台のそこらの県代表レベルの具体例だろうしな。

    175 = 25 :

     ――

    初瀬「せ、先輩……!!! しっかりしてください!!! 息をしてください!!!」

    小走「」

    (って……めちゃめちゃ強いじゃないですかこの人!!? いや、まあ結果だけ見れば咲さんの圧勝ですけど!!!
     少なくとも私なんかよりはずっと咲さんに抵抗できていた……それも初見で……!!)

    小走「おい……あんた、本当に院生か? 順位は……?」クラクラ

    「え……えっと、先月の順位は六位でした……」

    小走「なあ……!? これで六位……だと!!!?
     (こんな化け物より強いのがまだ五人もいるのか……!? しかも……こいつはプロでもなんでもない……ただの院生。だとしたら……プロ麻雀の世界とはどれだけの……)

    初瀬「せ、先輩……?」

    小走「…………初瀬、今年のプロ試験は見送りだ」モウシコミヨウシグシャグシャ

    初瀬「先輩っ!!?」

    小走「どうやら私は天狗になっていたようだ。アマ最強だ、学生王者だ、などと周囲からもてはやされて……プロを――麻雀を甘く見ていた」

    初瀬「先輩……」

    小走「一年……一年だ。本気で自分を鍛え直す。そして……堂々とこの場所に帰ってこようと思う。今の私には、プロ試験に申し込む資格すらない」

    176 = 25 :

    「あ……あの……」

    小走「院生六位さん、ありがとう。あんたのおかげで目が覚めたよ。今日限りで私は王者の座を退く。これからは挑戦者としての麻雀を打とう。
     そして……いつか、プロの世界で、あんたと再戦をしたいと思う。私はこれで失礼するよ……」

    「あ、あの……待ってください。せめて、お名前だけでも――」

    小走「悪いが、私がプロになるまで名乗りは遠慮させてもらいたい。自分の実力も測れずにプロ試験を受けに来たニワカがいたと……今はそれだけを覚えていてくれ」

    「ニ……ニワカさん……!!」

    小走「この借りは高くつくぞ……! では、またいつか!!!」

    「は、はい……!!」

    177 = 42 :

    モウシコミヨウシグシャグシャ←ワロタ

    178 :

    小走先輩は実力者

    179 = 25 :

     ――ロビー

    「和ー、どこ行ったのー? って……あれ? あれ小走やえじゃない!!」

    「本当だ……!! プロ試験の申し込みに来たのかな……?」

    シズ「ん……なんだこれ、ゴミ箱の上にぐしゃぐしゃになった紙が……え? これ、小走さんの名前が書いてある申し込み用紙!? なんで捨てられてんの!?」

    「ま、まあ……よくわかんないけど、今年は受けないってことなのかな、プロ試験」

    「さ、さあ……」

     ――

    小走「さあ……初瀬!! 早速帰って麻雀の練習をしようっ!!」

    初瀬「はいっ! 私はどこまでも先輩についていきますっ!!」

    181 = 25 :

     ――小鍛治門下

    「来週からついにプロ試験予選か……淡、どうだ。プロになれそうか?」

    「誰にものを言ってるんですか、弘世先輩。なんなら、全勝でプロになってみせましょうか? 例の……原村和とかいうのにも勝って……」

    ()ピクッ

    「それはそうと……ねえ、テルー。お願いがあるんだけど……」

    「ん、何……?」

    「プロ試験が終わるまで、私、テルに一対一で指導をつけてもらいたい。本気で……全勝したいと思ってる。テルでもできなかった全勝合格……ねえ、ダメかな?」

    「ダメなわけない。淡には、頑張ってほしいから」

    「やったー! じゃあ、早速今夜からよろしくねっ!!」

    「うん……(私……最低だ。淡を物差しにして原村和の実力を測ろうとしている……)」

    (照……原村和のことを考えているのかな……いいよ、好きなだけ考えて。それで、私がその原村和に勝つ。そうすれば……きっと照は私を見てくれるはず……!!)

    (原村和……絶対ぜったい……負けないんだから……!!!)ゴッ

    182 :

    結果的にクロチャーへのアシストになったな

    183 = 152 :

    小走さんカッコいい

    184 :

    dat落ちしてもう読めないと思ってた…

    ナイスボート!!待ってた!!④

    185 :

    王者から挑戦者へか、流石ニワカ先輩だ

    186 = 25 :

     ――プロ試験予選・組み合わせ抽選会・日本麻雀院入口

    『予選は八人六組に分けて、一組から上位二人が本戦に勝ち上がり。
     まあ、私ら院生はくじを引く段階で順位ごとにバラけるようになってるから、六位の和は格下相手としか当たらないはずだよ。もちろん、外来もいるし、油断は禁物だけど』

    「って憧さんは言ってましたけど……緊張するものは緊張します。
     もし……穏乃と同じ組になってしまったらどうしましょう……そこにあのニワカさんくらい強い外来さんが来てしまったら……?
     最悪……私と穏乃で本戦出場を賭けて戦うことに……」

    (他の人のことを考えても仕方がないよ、和ちゃん。和ちゃんがやることは、いつも通り打つこと。たとえ、誰が相手でも……)

    「そ……それはそうですけど……!!」

     ドドドドドドドドドドドドド

    「えっ……!!? な、なんですかこの爆音っ!!? ど、どんどん近付いてきて……!!!」

     ドドドドドドドドドドドドドキキイイイイイイイザアアアアアアアアアア

    「えええええええええ!?(ま、真っ赤なバイクがドリフトしながら目の前に停車してきましたあああああ!!!!!)」

    「あら、驚かせちゃった? ごめんなさいねー♪」

    187 = 185 :

    そういえばまだあの人が出ていないな、もしかして

    188 = 182 :

    バイクでドリフトとか凄すぎるw
    麻雀のプロになるよりバイクの曲乗りのプロになった方がいいんじゃないか

    189 :

    椿はネキがやるかと思ってた

    190 = 25 :

    (なななななななんなんですかこの人!!?)

    (27)「随分と可愛らしい子ねぇ。あなたもプロ試験に? ってことは院生なのかな。私は外来で受けに来た竹井久よ、よろしくぅ!」

    (こ、こんな真っ赤なバイクを乗り回すような派手な人まで受験者なんですか!!!? 聞いてないですよ……!!)

    「あら……それにしてもあなた、年のわりにかーなりイカサマな牌を持ってるのね~」

    「は、牌ですか? 持ってませんよ! というかイカサマなんてしたことないですし!!!」

    「いやいや、ここにあるでしょ。ああ……なんて柔らかそうな牌なのかしら。じゃ、ちょっと失礼して――」モミッ

    「え………………?」

    (は………………?)

    「んん~!! やっぱり若い子の牌は格別にジュ~シ~!!」モミモミ

    「何をするですかあああああああああ!!!」ガバッ

    (ぶ……ぶっ殺おおおおおおおおおす!!!!!! 私が初めてをもらうはずだったのにいいいいいい!!!!!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    (咲さんは霊体だから触れないっていうか初めてをもらうってなんですかっていうかこの人なんなんですか本当に!!!!!)

    192 = 185 :

    やはり部長だったか

    193 = 25 :

    「あらあら。なにやら危険なオーラを感じるわね。これ以上の悪戯は命に関わるかしら」

    (殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    「(咲さん落ち着いてください!)ち……痴女さん……プロ試験を受けるってホントですか……?」

    「私のことは久って呼んで。で、プロ試験のことだけど、もちろん受けるし、本戦まで行くつもり。これでも昔はインターハイでけっこう上まで行ったのよ?」

    (こ……この人とだけは戦いたくない!!! 冷静に打てる気がしません!!!)

    (だったら和ちゃん……私が代わりに潰しておくよ。蟻を踏み潰すみたいに……ぷちっとね、ぷちっと……)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    (さ、咲さんまでキャラ崩壊している!!! こ、これはピンチですっ!!!)

    「ほら、早く中に入りましょうー!」ガシッ

    「あ、いえ、私は友人を待って……っていやあああああ」ズルズル

     ――

    「ちょ、和が派手な格好をした女の人に拉致られてる!?」

    「和ちゃん……」

    シズ「大丈夫だといいけど……」

    195 = 152 :

    咲さんがんばれ

    196 = 184 :

    部長がヒゲ役かwwww

    197 = 25 :

     ――組み合わせ抽選会終了後・ロビー

    「って……私たちみんな予選でバラけたのはよかったけど、和……」

    「本当に大丈夫……?」

    シズ「あの派手な外来の人と一緒の組だけど……」

    「わ、わかりません……こればっかりは本当に……」

    「和~! 明日からよろしくね~!!」バーン

    「あ痛っ!! もう、気軽に触らないでくださいっ!!」

    (いてまうぞゴラァ!!)

    (だから咲さん、キャラおかしくなってますって!!!)

    「ふふ、つれないわねぇ。同じ組同士、仲良くやりましょう。じゃ、また明日」タッタッタッ

     ブウウウンブウウウンドドドドドドドドドドドド

    「嵐のような人ね……」

    「和ちゃん……頑張ってね」

    シズ「平常心だよ、平常心っ!」

    「わ、わかってますけど……(たぶん不可能です……)」

    199 = 25 :

     ――プロ試験予選・初日

    「はい。これで午前の対局は私の勝ちねっ!」ゴッ

    (こ、この人……麻雀も相当強い……!! しかも……悪待ちが得意なんて……そんなオカルトありえません……!!)

    (和ちゃん、焦っちゃダメだよ。それこそこの人の思う壷だよ!!)

    「ね~、和~!」ギュッ

    「ひっつかないでくださいっ!」ドンッ

    「ごめんごめん。で、和ってお昼どうするの?」

    「友人と食堂で」

    「よかったらこの辺りの店を案内してよ。私、よく知らないのよね」

    「いや、わた――」

    「さあ!! レッツゴーっ!!」ガシッ

    「いやあああああああ!!!!!」ズルズル

    (ダ、ダメだ……早くなんとかしないと……!!)

    200 :

    しえん


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