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    元スレ咲「ノドカの牌??」

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    52 = 25 :

     ――終局・B卓

    南浦「(くっ……オーラスでひっくり返された)ありがとうございました」

    尭深「……ありがとう……ございました……」

    智葉「(役満……親っ被りでなかったのがツいてたな)ありがとうございました」

    (…………)

    (悪くなかったと思うよ、和ちゃん。いいところもいっぱいあった)

    (よくないところも同じくらいあった、ということですね。プロ……渡り合えなくはないと思います。届きそうな感じはするんです。
     けれど、今の私の麻雀では、私自身が私の強みを殺している。これでは勝てるものも勝てません)

    赤土「和、お疲れ」

    「お疲れ様」

    「先生……宥さんも。ど……どうでした……?」

    赤土「ま、言いたいことはたくさんあるがな。それは帰ってからみんなで検討しよう。
     それよりも今は、次の二回戦と決勝、しっかり見ておいたほういいぞ。ここにいる雀士たちは皆、和の将来のライバルなんだからな」

    「は、はいっ!」

    53 = 25 :

     ――

    「どうしたんですか、渋谷先輩?」

    尭深「……原村……和……」

    「……彼女が、何か?」

    尭深「……悪くなかった……少なくとも……以前アマの大会で打ったときとは別人……」

    「お言葉は……有難く受け取っておきます。ですが、私は、まだあいつを認めてはいない。もし彼女がプロになるようなことがあれば、話は別ですが」

    尭深「……時間の問題……」

    (あ……あれ、テルと尭深先輩……あんなところで何を?)コソコソ

    「とにかく、原村和の話はもうやめましょう。お互い、次の対局に集中したほうがいいでしょうし……」

    (なに……? 原村和の話をしてたわけ……?
     どうして、あんな……一回戦で負けるようなやつ……! 今日勝った院生は私と松実玄だけなのに……なんで原村和の話なんか……!!)

    「ん、淡……? どうした、そんなところに隠れて」

    「あっ……いや、なんでもないっ! それより、テル、決勝にいけたらお菓子屋さんだからねっ!? 楽しみにしてるからっ!!」

    「そうだな。そっちも頑張れ、淡。決勝になったら弘世先輩と先生もいらっしゃるそうだし、私も淡と打ちたい」

    「う……うんっ!」

    誠子「おーいー! お前ら何やってんだー? 二回戦が始まるぞー!!」

    54 :

    淡は越智ポジションか

    55 = 25 :

     ――二回戦A卓:渋谷尭深(プロ三段)、宮永照(プロ初段)、辻垣内智葉(プロ初段)、松実玄(院生一位)

    「よろしくお願いします」

    智葉「よろしくです」

    尭深「……よろしく……」

    「よ、よろしくお願いしますっ!!」

     ――二回戦B卓:亦野誠子(プロ三段)、神代小蒔(プロ二段)、荒川憩(プロ初段)、大星淡(院生二位)

    「よろしく!!」

    「よろしくです~」

    小蒔「よろしくお願いしますっ!」

    誠子「よろしくな」

    56 = 25 :

     ――

    「そろそろ二回戦が終わる頃ですかね。亦野からのメールでは、うちの門下生は淡も含めて全員一回戦を突破したそうですが」

    健夜「赤土さんの門下生たちは?」

    「宥の妹――もとい松実玄が、鷺森三段を抑えて二回戦に進出したそうです」

    健夜「ああ、あの子ね。力はとてもあると思うのだけれど……ん?」

    「どうかしました?」

    健夜「いや、向こうに随分と背の高い人がいるなと思って……」

    「あれは……」 

    「あああ! 小鍛治八冠だああっ!! サインくださーい!!」

    健夜「姉帯七段……来てたんだ。今日は鹿倉さんの応援?」

    豊音(26)「いや、決勝を見に来たんですよ! 熊倉門下総出で!!」

    「なんとまぁ……」

    58 = 25 :

    エイスリン(26)「シロ! タッテ!! アルイテ!!」

    シロ(26)「だる……」

    「ホントあんた先生より手間かかるわね……」

    (ウィッシュアート五段に臼沢四段……それに対局以外では滅多に姿を見せない小瀬川七段まで……)

    小鍛治「ところで、熊倉五花は?」

    豊音「タイトル戦が近いので、今日は英気を養うそうで」

    「先生は多忙なので、休めるときに休むよう私が言い聞かせて来たんです」

    「ん? 臼沢五段、今日はモノクルなしか……?」

    「あれね、なんか壊れそうな予感がしたので置いてきたのよ」

    「英断だろうな」

    豊音「じゃ、私たちは胡桃のとこに行かないとなので。また~」

    エイ「ホラ! シロ!! センリノミチモイッポカラ!!」

    シロ「うーー……」

     ガヤガヤ

    59 :

    お、ついに来たか支援

    61 = 25 :

    「思ったよりも色々な人が来ているみたいですね」

    健夜「そうだね。あ……あっちは石戸門下の子たちかな」

     ガヤガヤ

    「もーはるるのやつ黒糖切らして順位を下げるとかたるんでるですよー」

    「仕方ないよ、最近院生になったっていう原村和? って子、先生曰くとんでもない『魔』が憑いてるって話しだし」

    初美(26)「魔なんて祓っちゃえばいいだけの話ですよー」

    (26)「いやいや、依頼もされてないのにお祓いしたら怒られるよ。本人にとっては大切な何かかもしれないでしょ」

     ガヤガヤ

    (薄墨七段と狩宿四段……いや、それよりも今何か話していたな。原村和がどうとか……)

    健夜「若い子ばっかり……私、浮かないかな」

    「いや、赤土九段がいるそうですから、たぶん大丈夫かと」

    健夜(36)「うっ、私が若くないことは否定してくれないんだ」

    「そりゃ……まあ」

    健夜「菫、あとで説教部屋ね」

    「そ、そんな理不尽なっ!?」

    65 = 25 :

     ――終局・二回戦A卓

    「(負けちゃった……さすがの強さだよ、宮永さん。それに……辻垣内さん……)ありがとうございました」

    尭深「(……まくれなかった……)……ありがとう……ございました……」

    「ありがとうございました」ペコリ

    智葉「(ったく、涼しい顔しやがって……新初段シリーズでもその兆しはあったが……やはり私らの中ではこいつが頭一つ分抜けてるな)ありがとうございました」

     ――終局・二回戦B卓

    誠子「(ちっ……ここまでか)ありがとうございました」

    「(ぐぬぬぬぬぬぬ……!!)ありがとうでしたっ!!」

    「(ひゃ~参ったわぁ……想像以上の化け物やったな。これが神代小蒔二段か……)おおきに~」

    小蒔「………………」オオオオオオオオオオオ

    66 = 25 :

    晴絵「さて、これで決勝の四人が決まったわけだが……」

    「目に見えてギャラリーが増えてきましたね。あっちにいるのは……白水七段と鶴田三段ですか」

     ザワザワ

    (26)「よーく見て研究すっとよ、この決勝の四人は間違いなく上がってくっとね」

    姫子(25)「わかっとっとですよ。神代二段とは……もう何回か手合わせしとっとですし」

     ガヤガヤ

    福路「あっ、松実五段、赤土九段も。ご無沙汰しています」

    晴絵「福路七段じゃないか。昇段おめでとう」

    福路「ありがとうございます」ペコリ

    「私もすぐに追いつけるよう頑張ります」

    福路「ふふ、弘世さんがいるからですか?」

    「そ、それはその……/////」

    福路「それにしても、こんなに大勢の人が見に来ているなんて驚きました。まるでタイトル戦のようです」

    晴絵「ま、実際タイトル戦みたいなもんだろうな。十年後か、二十年後か。この決勝卓にいる四人と、あともう一人がプロ麻雀界を席巻する日は確実にやってくる」

    「おっと、噂をすればですね……」

    68 = 25 :

     ドヨドヨ

    「調子はどうだ、小蒔」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    小蒔「衣ちゃん! 来てくれたんですねっ! 調子はまずまずですよ。決勝も頑張りますっ!」オオオオオオオオオオ

     ドヨドヨ

    晴絵(新しい波……小鍛治さんは、彼女たちをどんな目で見ていることやら)

    健夜(若いっていいよね!!!)エグエグ

     ザワザワ

    「よもやとは思うが、格下に負けるなよ、小蒔」

    小蒔「もちろん、全力以上で戦いますから、心配は要りません」

    「ならいいが……。しかし、あの宮永家の……あれには十分注意しておけ。何をやってくるかわからない」

    小蒔「大丈夫です。私だって、もう子供ではありませんから……」

    「そうだな」

    小蒔「では……行って参ります!」

    「高みで見物させてもらうぞ、神代二段」

    小蒔「ご自由にご覧ください、天江五段」

    69 = 25 :

     ――若獅子戦・決勝:神代小蒔(プロ二段)、宮永照(プロ初段)、荒川憩(プロ初段)、辻垣内智葉(プロ初段)

    小蒔「さて……よろしくお願いいたしますね」

    智葉「よろしくお願いします」

    「よろしくです~」

    「よろしくお願いします……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    70 :

    本編でも見たい対局ktkr

    71 = 25 :

     ――決勝・東一局

    小蒔「ツモ……4000・8000」オオオオオオオオオオオ

    (ホンマに大した『憑き』やな~、この人)

    智葉(これが神代二段か……まだ余力を残していそうな感じがするな。化け物め)

    (親っ被り……これは使ってみるか……『アレ』を)

    (新初段シリーズ……赤阪三元の圧倒的な支配力の中で……私は一つの能力を得た……)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    (出し惜しみをして勝てるような相手ではない。新初段シリーズのときから密かに練習はしていた……今ならうまくできるはず……!)

    (『照魔鏡』……発動――!!!!)ゴッ

    小蒔(ん……これは……?)ピクッ

    (この感じ……新初段シリーズのあとに先生が言っとったやつか!? まさかもうモノにしたんかいなー!!)ゾワッ

    智葉(ん……これは……新初段シリーズの最終局で宮永から感じた悪寒と同じ……まるで全てを見られているような……)ゾクッ

    (よし……見える……! あらゆる『魔』が……鏡に映って――)

     ゴオオオオオオオオオオオオオ

    (あ……)

    (え――?)

    72 = 51 :

    あちゃー

    73 :

    見つかったか

    74 = 31 :

    俺は見てるぞー

    75 = 25 :

     ガタンッ














    「お姉ちゃん……!!!?」ガバッ






    「え……!?」ビクッ





    「え…………?」

    76 = 25 :

    「え…………?」

    (な……なぜそこにいる……原村和……!!? 私の鏡の中で……そこに立っていたのは――)

    智葉「おい、宮永。対局中だぞ。よくわからんが、お前が座らないと東二局が始まらん」

    「あ……すいません。失礼しました……」

    (あの宮永照が取り乱してる……? なんや珍しいもん見たわ)

    小蒔(宮永さん……今、『お姉ちゃん』って。それってやっぱり……『宮永咲』のこと……だよね……?)

    「席を立って申し訳ありませんでした。対局を……再開しましょう……」

    (照さん……? 今のは……どういうことですか……?)

    (……………………)

     ――

    78 = 25 :

     ガヤガヤ

    「いやぁ過去最高にハイレベルな若獅子戦でしたねぇ」

    「本当に。高段者同士の対局を見ているみたいだった」

    「天江五段のデビューも鮮烈だったが、遅れてプロ入りした神代二段も今年の三強もまったく引けを取らない。こりゃあ荒れるだろうなぁ」

     ガヤガヤ

    晴絵「で、正直どう思いました、小鍛治さん」

    健夜「強いよ。つまり、段位に比べて、ってことだけど」

    晴絵「言いますねぇ。タイトルが危ういとか、そういう焦りはないんですか?」

    健夜「あの子たちが脅威になるって……? ははは、そんな自分でも思ってないようなことを言わないでよ、赤土さん。わかりきっていること」

    晴絵「ええ、そうですね」

    健夜「十年早いよ」

    晴絵(34)「おっ、アラフォー節炸裂ですね?」

    健夜(36)「ちょっ、それだけは言わない約束でしょ!!?」ズーン

    79 = 25 :

     ――

    (照さん……新初段からさらに強くなっていました。追いかけても追いかけても、離れていってしまいます)

    (うん……そうだね)

    (咲さん……?)

    (ああ、ごめん。ちょっと考え事してて……)

    (さっきの……照さんのことですか? 照さん……いきなりこちらに振り返って……叫んでましたね。『お姉ちゃん』って……)

    (うん…………)

    (どういうことなんですか、咲さん。何か私に隠していることがあるんですか?)

    (今は……話したくない)

    (そう……ですか。わかりました。それなら、聞きません。けど……)

    80 = 25 :

    (なに……?)

    (咲さんは、私に麻雀の楽しさを教えてくれました。咲さんは私に色々な出会いを与えてくれました。
     だから……できることなら、私は咲さんの力になりたいって思います)

    (和ちゃん……)

    (もし……咲さんさえよければ、いつでも私を頼ってください。この世界で咲さんと話ができるのは……私だけなんですから)

    (ありがとう……和ちゃん)

    (いえ。では、そろそろ穏乃たちと合流しましょうか。今日は赤土さんの家で若獅子戦の反省会だそうです。咲さんも、何か意見があったらどんどん言ってくださいね)

    (うん……本当にありがとね、和ちゃん)

    82 = 25 :

    お疲れ様です。遅くまでつき合わせてすいません。ありがとうございました。

    いったん眠ります。たぶん明日の朝には続きを書けると思います。

    残っていたらここに書きます。落ちてるようだったら新しいスレを立てます。

    では、おやすみなさい。

    85 = 73 :

    とりあえず乙

    88 :

    憩ちゃんの闘牌も早く本編で見たいなぁ

    90 :

    面白い

    92 :


    もうすぐ朝やで

    94 :

    待ってた

    95 :

    99 = 95 :


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