元スレ凛「>>2……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
901 :
めちゃくちゃ面白かったKONAMI
即興でここまで出来るのか…
903 :
セイバーとアサシン悩むな
904 :
セイバーは赤様を突っ込みたい マスター誰だろう
907 = 888 :
あと94ぐらいのばそうぜ
908 :
続きが楽しみ過ぎる!
910 = 800 :
残ってる!?
912 = 813 :
今起きた……き、キター
913 = 844 :
>>902
マミさんかわゆす
914 = 800 :
視界の中で火花が散る。色彩がおかしい。
「ふ……む。せい――こ、の」
言峰の言葉が引き延ばされて音が低い。動物のうめき声のよう。私の感覚が暴走しているんだ。
何が成功だというのか。動きづらいことこの上ない。
知覚ばかりが加速していて、自分の意思に身体がついていけてない。
早くなっているかどうか分からない。意志に対して遅すぎる身体に焦燥がつのるばかりだ。
言峰の施術に不安を覚えたが、それはその後降ってきた矢の雨を見て打ち消された。
(遅い……)
確かに体は遅い。けど、矢と言峰とはほとんど止まっているようだ。
ガンド打ちで数本矢を対消滅させていると、言峰が首を振る。
いいから先へいけ、ということらしい。
915 = 802 :
起きたんか
917 = 800 :
一度覚えたはずの動作が不確かになる。
足を出すタイミングが分からない。どこまで意識すればいいんだっけ。
それにもっと、走る時は手を握りしめて――。
急にバランスが崩れて倒れる。加速した意識では、倒れる時の浮遊感が長くて、まるでジェットコーストにでも乗っているようだった。
おまけに受身を取ろうとする動きまで上手くいかず、打ち付けた左手首が痛い。
遠隔操作のロボットを動かすというのはこんな気分なのだろうか。間違いなく高性能なのだが、自由に動かせない。
920 = 800 :
エミヤが武器として選んだ宝具は、呪縛の槍。
ワラキアの王が串刺しに用いたものの一つ。槍としての作りは並。堅強さと引き換えに重く取り回し辛いものに仕上がっている。
「一つ胸を借りるつもりで――参る」
「お手柔らかに、お願いします」
丘に刺さった大量の剣がまどかの機動を阻害する。
一方エミヤは突き刺さった剣の柄を足場にして走る。自らの精神世界、足元を見ずともどこに何があるかは完全にわかっている。
飛んでくる矢をかわせば、矢が無数の剣の群に触れる。
だが瞬間契約級の魔術さえも無に帰す浄化の矢は、この世界の剣に効果を発揮することができない。
ヒ エ ロ ス ・ ガ モ ス
作られた奇跡を、その代償まで含めて『無かったことにする』のがまどかの弓、完全なる半月輪廻の効果。
無限の剣製内の宝具は、全てエミヤの精神世界に内包されたもの。
そのあるべき姿、自然状態は『ここにある』ことであり、宝具の存在自体は奇跡でも異常でもない。
ゆえに対サーヴァントに必殺であるはずのまどかの矢は、この固有結界内ではエミヤに当てなくては意味が無い。
921 :
最強に対して唯一対抗できるエミやはかっこいいなぁ
924 = 800 :
光の矢の物理的な攻撃力は決して高くない。
走り続けることで狙いを定めさせず、周囲の武具を障壁として使い、それでも命中ルートにあるものを槍ではじく。
正確に一発一発処理し、確実に距離をつめる。
ようやく射程内に相手を追い詰めた槍は、自ら喜び勇んで飛んでいくよう。
見た目の重量に見合わぬ機敏さで突きの連続を繰り出す。
「その槍は――」
「そうだ。呪縛の槍、ドラキュラ公のものだ。呪いと穢れをなすりつける闇の宝具。
確か穢れは、魔法少女の天敵だそうだな?」
「随分と、詳しいですね」
後ずさったまどかの背に大剣の側面が当たり、今度こそは勢いづいた呪縛の槍が追撃する。
その時、まどかの背の翼がこの聖杯戦争の中で始めて動き
航空力学も生物学も関係無しに、驚くほどスムーズに、飛んだ。
925 = 802 :
つまりエミヤはオタクだったのか…
926 :
随分と、詳しいですね(ヒクワー)
927 :
ほむらがマスターだしな
928 :
エミヤさんは対鯖戦でどの相手にも不利つかないからなー
かといって有利でもないんだが
929 :
本体のスペックがアレだからな…
930 = 800 :
絵画に描かれる天使の翼は、ほとんどが猛禽類のものを参考に描かれている。
それは、身体を包み込むように広がるフォルムが慈愛のイメージに近かったからかもしれないし
あるいは、人類の上に立つ捕食者を恐れていたからかもしれない
鷹の飛行は、自身の羽ばたきよりも風を掴むことを重要視している。
彼らの飛ぶ姿をみれば、まずは翼の動きの少なさに驚くことだろう。一度高度を得てしまえば、あとは羽先の細かな動きだけでダイナミックな動きが取れる。
反面、その弱点は飛び立つ瞬間にあり、羽ばたきだけで高度を確保するのは中々骨が折れる作業のようだ。
猛禽類が山中の高い場所を好むのは、高所から落ちながら翼を広げることで飛び立つ際の隙を無くせるから、というのがあるらしい。
――
まどかが飛び立ったあと、渾身の力をもって突き立てられた呪縛の槍は、まどかの背後に大剣にぶつかって跳ね返る。
反動でエミヤでよろめく間に羽ばたきを重ね、天使は空にフィールドを移す。星の引力を振り切って、翼は空へと道を拓く!
飛翔は一瞬。されど英霊同士の戦いの一秒は千金に値する。
この一瞬のためにどれだけ機を伺い続けたことか。
結界内にまどかのマスターは無し。自分に攻撃が当たらなければいい。
ならば空ほど好都合な狙撃ポイントは無い。
空は人が手を伸ばし続けた場所であり、空の獣に戦いを挑むために人は弓を作り上げた。
ならば弓兵同士の戦いが地と空との戦いになるのは、ある種の必然であった。
931 = 909 :
台詞以上に地の文がいちいちかっこよすぎる
932 = 844 :
うん めちゃくちゃかっこいい
933 :
この>>1菌類なんじゃねーか
934 = 798 :
なんだきのこか
935 = 811 :
たけのこ憤怒
936 = 800 :
呪縛の槍を横に刺し、代わりに目の前の大剣を手に取る。
左手にはいつの間にか黒塗りの弓が握られており、片手で抜き出した大剣を矢の代わりにつがえる。
上空ではまどかが光の矢をチャージして真下へ向けており、その鏃の先が大剣に向かい合う。
「どこまでいっても其れ一つか。器用貧乏の権化たる私とは対極に位置する戦い方だな」
「あはは。私、不器用ですから」
死地だからこそ見れる笑顔がある。戦乱の世で分かり合うには、百の言葉より一度切り結ぶ方が早かった。
侍は敵の構えを見て戦いの結果を悟り、銃士は発砲音を聞いて敵の半生を知る。
射手はそこにつがえられた矢を見て、何を見たのか。
互いの矢が放たれるのは同時。
「幻想大剣・天魔失墜――ブロークン・ファンタズムッ!!!」
仄かに赤い浄化の光。無情に明い黄昏の灯。
近しい性質を持った宝具がぶつかり合えば、あとはエネルギーの多寡が勝敗を決める。
宝具の破壊をもって限界値を超えた威力を発揮する切り札、壊れた幻想が
無限の矢を特性とする完全なる半月輪廻に敗北することは常識では考えられない。
だが常識を打ち破ってこそ英霊。
「とっておきの一発をもってして、相殺が限界か。当たれば必殺、まさに射手の鑑だ。
しかもまだチャージに余裕があるとは。いやはや、まったくもって恐ろしい」
937 = 800 :
すまぬ、調子が出ぬ (眠い)
938 = 922 :
赤様が回復するまで④
939 :
構わん。逃亡を許すぞ
940 = 813 :
明らかに睡眠不足だからね
しかしこれで調子が出ないとは>>1スペックは化け物か
941 = 811 :
過去作品気になるな・・・
949 :
>>942-948
おかわりも
いいぞ!!
950 = 859 :
支援
これは面白い
みんなの評価 : ★★
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