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元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞獲得を目指す」
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―――
ワーワー ヒューヒュー
P「……くそっ、なんてパフォーマンスだ……ジュピター……!」
P(ざっと見たところ、集客数は五分と五分……いや、若干ジュピターの方が多いか……)
北斗『街は 歪んだLabyrinth……』
冬馬『キミヲミウシナウ……アリス……』
P「雪歩……みんな……! 頑張れ……!」
ピラ
P「……ん、なんだ? チラシ……?」
……―― ALREADY!! WE'RE ALL LADY!! 始めたい ――……
あずさ(……歌が、終わっちゃうわ……)
……―― 行けばなれる もっと 全体 ――……
真美(うあうあ~! まだまだ足んないよっ! あっちのほうがいっぱいお客さんが~!)
――…… みんなONLY 1 ――……
雪歩(……)
雪歩(……頑張った、よね……)
雪歩(あれだけすごい、ジュピターさん達に……ここまで、追いつけたんだもん)
ポロ……
雪歩(だからもう……!)
雪歩(……春香ちゃん、真ちゃん、美希ちゃん……)
雪歩(ごめんね……仇を、取れなかったよ……)
雪歩(……千早ちゃん……)
雪歩(私達に、託してくれたのに……ごめんね……!)
「雪歩っ!!!」
雪歩「っ!」
>>405
屋上、と言いたいところだがそれならよし
屋上、と言いたいところだがそれならよし
P「顔をあげるんだ! まだ、終わってないっ! まわりを見ろっ!」
ざわ……
ざわ……
雪歩(……お客さん……いつの間に、こんなに……?)
ファンA「雪歩ちゃーん! がんばれー!」
ファンB「泣かないでー!」
雪歩「……」
P「山原さんが記事を書いてくれたんだっ! お前達の魅力がいっぱいに詰まった、素晴らしい記事をっ!」
P「だから……最後まで諦めるな!」
P「ファンのみんなに、伝えるんだ! お前の気持ちを、少しでも多く!」
雪歩「……っ!」
雪歩(……私がくじけそうなとき、迷いそうなとき……)
雪歩(いつだって、背中を押してくれた……最初の一歩を、私に与えてくれた……)
雪歩(私の……プロデューサー……!)
雪歩「……」
スゥ……
……―― ENCOREはないLIVE ――……
真美・あずさ「「っ!」」
雪歩(あなたに出会えて……良かった……!)
ワァァアア……!!!
ファンA「……あれ? この曲って……」
ファンB「……『READY!!』じゃない……?」
あずさ「……一度のLIVE 進め!!」
真美「どこまでも……!」
雪歩「SHOW MUST GO ON!!」
あずさ「スリー!」
真美「ツーっ!」
雪歩「……ワン!」
―――――――――――――――――――――――
CHANGIN' MY WORLD!!
変わらない夢 描いて
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
CHANGIN' 今を!!
好きに自由に変える READY!!
―――――――――――――――――――――――
ワァァァア……!!!
―――
ワァァァアア!!
P「……っ」
アンコール!
アンコール!
P(アンコールの声が、鳴り止まない……)
P(喉をカラカラにして……腕を振り上げて……)
P(まだまだみんな……、歌を聴きたいと叫んでいる)
黒井「……っ……!」
P「……ライブ、終わりましたね」
黒井「まだだっ! まだ終わってなど……っ!」
黒井「クソッ、クソックソッ! こ、こんな結果……私は認めんぞォ……!」
冬馬「……いい加減、現実見ろよ。オッサン……」
P「っ! 冬馬……お前、こんなところにいていいのか?」
冬馬「ま……ぜんぶ、終わっちまったみたいだしな。俺達にはもう、やることもねーから」
P「……」
黒井「き、貴様ァ……! よくも抜けぬけと、私の前に顔を出せたものだなっ!」
ガシッ!
冬馬「……離してくれ」
黒井「なんだ!? 何が原因だっ!? 調子でも悪かったのか……!?」
冬馬「……調子は最高だったさ。オッサン、見てなかったのか?」
黒井「ならばなぜ……なぜなんだっ!」
黒井「なぜ、765プロごときに、ジュピターが遅れを取るというのだ!!?」
冬馬「……いいから」
冬馬「離せって言ってんだろっ!」
バッ
黒井「……っ……!」
冬馬「いいか、オッサン! 俺達は負けたんだっ!」
冬馬「コンディションは最高だった! 歌もダンスも、ひとつのミスもなかったっ!」
冬馬「むしろ、アイツらに引っ張られて……こっちまで、いつも以上の力が出ちまったくらいだぜっ!」
黒井「ならば……ジュピターが負ける要素などひとつも……!」
冬馬「あるだろっ! たったひとつ……俺達はなぁ……!」
冬馬「実力で、アイツらに負けたんだよっ!!」
黒井「……!!!!」
冬馬「……俺だって悔しいけど、な……!」
ヘナヘナ
黒井「そ、そんな……私の、ジュピターが……」
黒井「あんな、小娘らごときに……じ、実力で負けた、だと……?」ブツブツ
黒井「ありえん……ありえん……」ブツブツ
冬馬「……」
P「お、おい……黒井社長、大丈夫なのか?」
冬馬「大丈夫だろ。このオッサン、割とタフだから」
P「そうか……」
冬馬「……あのさ、悪かったよ」
P「え?」
冬馬「その……今まで、散々言いたい放題に言って、さ」
P「……」
冬馬「……俺、黒井のオッサンに、765プロは裏で汚い真似してるひどい事務所だって聞いていたんだ」
冬馬「だけど、今日お前達とステージに立ってみて……やっと、わかった」
冬馬「俺は黒井のオッサンに騙されて、いいように使われてたんだ、ってな」
P「冬馬……」
冬馬「お前達の実力は、確かに本物だった。だから……すまねぇ」
冬馬「……俺は、負けたケジメっていうのも含めて……961プロを辞めようと思う」
P「……」
冬馬「オッサンにここまで育てさせてもらったことは、感謝してるけど……」
冬馬「ま、ここまで意見が食い違っちまったら、たぶんもう戻らねーからな」
P「……あとのふたりは?」
冬馬「俺と同じだよ。だからもう、ジュピターも解散」
冬馬「ちなみに今はふたりとも、アンタ達のユニットのアンコールを、特等席で楽しんでるところだぜ」
P「ははは……転んでもくじけないな」
冬馬「本当にな……アイツららしいっちゃ、らしいけど」
P「……冬馬はこれから、どうするんだ? アイドル自体、辞めるのか?」
冬馬「……さあな。まだ、先のことはわかんねえ」
P「……君の実力だって、本物だ。だから事務所を変えて、アイドルを続けるのもいいと思うぞ」
冬馬「……ま、考えとくよ」
P「……」
『んっふっふ~! じゃあもう一曲、いっちゃうよ~!』
ワァァァ!!
冬馬「……勝手にアンコールの二曲目やりはじめたな」
P「ああ。まったく、困った子達だよ……いつもいつもこうやって、俺を困らせるんだ」
冬馬「その割には、嬉しそうじゃねーか」
P「はは、当たり前だろ! あの子達は俺の自慢の、最高のアイドルだからな!」
冬馬「……アンタが、俺達のプロデューサーだったら……」ボソ
P「え? いま、なんて……」
冬馬「な、なんでもねーよ!」
―――
『アンタ達には、俺達に足りないところを教えられた……そこんとこ、感謝してるから』
P(と言い残し、冬馬はこの場を去っていった)
P(……俺達は、ついにジュピターに打ち勝つことが出来たんだ)
P(これでもう、やるべきことは本当に何もない……あとは、結果を待つだけだ)
P(みんな……本当によく、頑張ったな……!)
ワァァァ!!
P「よし、じゃあ俺もそろそろ……あの子達のアンコールを見に行くかな!」
P(残された時間が、あと少しなら……出来るだけ、多く)
P(みんなの歌を、ダンスを、表現を……この目に焼き付けておこう)
P(それが……プロデューサーとして出来る、最後の仕事だから……)
【活動54週目 おわり】
【活動最終週 765プロ事務所 朝】
P「……」
P(もうこの言葉も、何度目かわからないが……)
P(ついに……この日がやってきた)
P(今日は……IA大賞グランドファイナル)
P(俺達の一年の成果が、発表される日だ……!)
P「……しかし、ちょっと早く着すぎてしまったな。まだ誰もいない」
ガチャ!
??「おはようございまーす」
P「と思ってたら、さっそく来たな! えーっと……」
入ってきたのは誰?
>>432
※765プロの人でお願いします
雪歩「おはようございます、プロデューサー」
P「おはよう、雪歩。随分早かったじゃないか」
雪歩「はい……なんだか、ソワソワしちゃって」
P「そっか……俺も、雪歩と同じだよ。ちょっと落ち着かなくてな」
雪歩「そうだったんですか……いっしょ、ですね。ちょっと嬉しいですぅ」
P「そんな小さなことで?」
雪歩「そんな小さなこと、だからです」
P「……そうだな。雪歩はそういう、ちょっとしたことで嬉しくなってくれるんだ」
雪歩「えへへ……だんだん、わかってきましたか?」
P「そりゃあ、もう付き合いも短くないからな。わかるよ」
雪歩「……」
P「……」
雪歩「あの、私……」
P「ん? どうした」
雪歩「……今日、プロデューサーとふたりっきりになったら、言おうと思ってたことがあるんです」
P「……それって……」
雪歩「……あの、えっと……ふたりきりじゃないと、というか……」
雪歩「プロデューサーに、伝えたいこと、というか……」
P「……」
雪歩「……いま、言っても……いいですか?」
P「……」
1 ……ああ、いいよ
2 グランドファイナルが終わってからにしてくれ
>>439
P「……ああ、いいよ」
雪歩「……っ」
雪歩「……ありがとうございます、プロデューサー……」
P「そんな、お礼を言われるようなことじゃ……」
雪歩「……」ゴク
雪歩「……じゃ、じゃあ……言います、ね」
P「あ、ああ……」
雪歩「わ、私は……」
P「……」
雪歩「……ぷ、プロデューサーの、ことが……」
雪歩「前から……、いつからか、もう、忘れちゃったけど……」
P「……」ゴク
雪歩「す……」
P「す……!?」
雪歩「す、すすすす……!」
雪歩「すっ、すすすっ、すす……!」
P「す……」
雪歩「……――~~!!」
雪歩「やっぱり言えないですぅうぅううううううう!!」
P「えっ!?」
雪歩「だ、ダメです、私、やっぱり言えないですぅ!」
雪歩「う、うう……な、何回も、ひとりで鏡の前で練習したのに……!」
P「おい、雪歩……?」
雪歩「こ、こんな私なんて……!」
雪歩「……だ、大好きな人と、もう……、お別れなのに……」
P「……!」
雪歩「ここまで来て、絶好のチャンスなのに、気持ちを伝えられないダメダメな私なんて……!」
雪歩「穴掘って、埋まってきますぅ~~!!!」ダダッ
P「……」ガシッ
雪歩「あうっ」
P「行かせないぞ」グググ
雪歩「で、でも……もう私、自分が情けなくてぇ……」
雪歩「どっかに埋まって、そのまま一生、暗くて落ち着く空間でのんびり過ごしたいですぅ……」
P「一生、穴から出ないつもりか? それだったら、俺との約束はどうなる」
雪歩「……約束、ですか?」
P「前に言っただろ? ほら、千早とのフェスのときに」
雪歩「……千早ちゃんとの、フェス……」
雪歩「……!」
P「これから先も、雪歩と関わりがあるうちは……、一生、雪歩だけを見ているって」
P「その約束も果たされなくなってしまうけど……いいのか?」
雪歩「……」
雪歩「……それは……や、です」
P「……いま言えないなら、いつかでいい。これから先、何年だって……俺は雪歩の近くにいるんだから」
雪歩「……でも、早くしないと……プロデューサー、きっと誰かに取られちゃいます」
P「……」
雪歩「そんなの、私、もっともっと……イヤですぅ……」
P(……ここは雪歩に、こう言ってやることにしよう)
1 確かに、音無さんあたりに取られちゃうかもな
2 俺は誰にも取られたりしないよ
3 その他
>>450
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